写真・資料のご請求、取材のお問い合わせ ◎新国立劇場 制作部演劇 広報担当 田中雅司 ◎新国立劇場 制作部演劇 制作担当 高瀬磨理子、太田 衛
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純粋無垢なサロメがいざなう狂気の世界。
“日本の演劇がどのように西洋の演劇と出会い進化してきたか”を探るため、昨シーズンより上 演してきた、シリーズ[JAPAN MEETS… -現代劇の系譜をひもとく-]。その第5弾に、いよいよ オスカー・ワイルドの傑作『サロメ』が登場します。 今回の上演に当たっては、作家の平野啓一郎へフランス語からの翻訳を依頼。現代の日 本で台詞劇として上演するにふさわしい、魅力的な台本を得ることができました。 演出は宮本亜門。これまでの官能的なサロメ像とは異なる、無邪気ゆえの残酷さをたたえ た人物を造形します。その難役に、自身2度目の舞台出演となる多部未華子が挑戦。サロメ が対立する義父ヘロデ王に奥田瑛二、母ヘロディアスに麻実れい、預言者ヨカナーンに 成河と、最強の俳優陣が顔をそろえました。 株式会社ヨウジヤマモトから提供される衣裳の他にも、美術、照明、音楽…と見どころ・聞 きどころ満載の『サロメ』。この6月、絶対見逃せない舞台が、新国立劇場に誕生します。 【3月17日(土)チケット前売り開始 ☞ 新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999】新国立劇場 2011/2012 シーズン演劇公演
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-現代劇の系譜をひもとく-]
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作◎オスカー・ワイルド 翻訳◎平野啓一郎
演出◎宮本亜門
2012 年 5 月 31 日(木)~6 月 17 日(日)
新国立劇場
中劇場
『サロメ』特設サイト開設! www.nntt.jac.go.jp/play/salome◎作品について
アイルランド人のオスカー・ワイルドが、1891年に初めてフランス語で書いた戯曲が『サロメ』で す。1896年ルーブル座で初演。日本では、1914年、松井須磨子主演で芸術座(劇団)により初 演されました。最近では翻案劇としての上演や、ク・ナウカによる上演があります。 1905年には、リヒャルト・シュトラウスがドイツ語訳を歌劇にし、今日まで非常に人気の高いオペ ラの演目となっています。新国立劇場でも、昨年10月に5演めとなる公演が行われました。 今回、昨シーズンからの宮田芸術監督のテーマである、[JAPAN MEETS…]の流れで、フラ ンス語からの翻訳を、作家・平野啓一郎に依頼。初めての翻訳ながら、小説家ならではの物語全 体における登場人物の役割、位置を明確に把握したうえでの、ポップな日本語による『サロメ』が誕 生しました。これまでの『サロメ』の印象をがらりと変えるほどの魅力的な翻訳です。 その『サロメ』を、昨年1月に開場した神奈川芸術劇場の芸術監督に就任した宮本亜門が、戯曲 に真正面から取り組み、ストレート・プレイ(台詞劇)として演出します。今回はエルサレムの王女サ ロメの無邪気さと残酷さに焦点を当て、それゆえの預言者ヨカナーンへの愛、義理の父ヘロデ、母 ヘロディアスとの対立を清逸な視点で美しく魅力的に描きます。 この新訳『サロメ』のタイトルロールに抜 擢されたのは多部未華子。これまでの官 能的で肉感的なサロメ像とは全く異なり、 清純なイメージ、無邪気な性格の新しいサ ロメ像にぴったりです。そしてヨカナーンに 成河、母ヘロディアスに麻実れい、義父へ ロデ王に奥田瑛二と、実力とともに今回の 新しい『サロメ』を創りあげる役柄に適任の 布陣が結集します。さらにオーディション で選ばれた26人の男優陣。総勢30人、群 集劇ならではの多彩な面々による舞台に ご期待ください。 衣裳は、株式会社ヨウジヤマモトの協力により、全てヨウジヤマモトを使用。演出意図、登場人 物のキャラクター、俳優に合った衣裳を、時間をかけて選び出し、新たな『サロメ』の世界にアプロ ーチします。そして、新進の舞台美術家、伊藤雅子による白を基調としたスタイリッシュな美術で、 亜門版『サロメ』を大胆に表現。照明デザインには、カナダ在住でロベール・ルパージュ作品を多 く手掛ける照明家、西川園代が新国立劇場に初登場します。また、80年代から「維新派」の音楽監 督を務める内橋和久が音楽を担当。自身もライブ演奏をして、31人目の出演者となるなど、様々◎あらすじ
舞台はエルサレム、ヘロデ王の宮殿。サロメ(多部未華子)は王妃ヘロディアス(麻実れい)の娘 で、ユダヤ王ヘロデ(奥田瑛二)は義父。ヘロデはサロメの実の父である兄を殺し、ヘロディアスを 妻としていた。 宴の席で、ヘロデ王に見つめられていたサロメがテラスに逃れていくと、地下の井戸から不気 味な声が聞こえてきた。ヘロデ王に幽閉されていた預言者ヨカナーン(成河)の声だという。サロメ は興味を持ち、親衛隊長に命じて、ヨカナーンを井戸から外に出してもらう。 ヨカナーンはヘロディアスの近親婚の罪をとがめるが、美しいサロメの誘いには目もくれず、ま た、井戸へ戻っていく。 サロメを追って、ヘロデ王、続いてヘロディアスがテラスに出てくると、地下からはヨカナーンの 声が聞こえる。ヘロデ王は、踊って見せよと命じ、そうすれば望みのものを与えると約束する。サロ メはその代わりにヨカナーンの首を要求するのだった。◎マンスリー・プロジェクトについて
一人でも多くの方に気軽に劇場に足を運んでもらいたいと、“開かれた劇場”を目指す芸術監督 の宮田慶子。その一環として、2010/2011 シーズンより「マンスリー・プロジェクト」が始動しました。 リーディングあり、講座あり、トークショーありの、多彩な無料プログラムを用意し、その月々に関連 した演劇公演に多角的にアプローチしています。 『サロメ』が上演される2012年6月は、戯曲の翻訳を担当した平野啓一郎による、「『サロメ』でワ イルドは何を描きたかったのか」と題した講座を開講。新訳を通じて再発見されたワイルド自身の サロメ像について、多角的に論じます。 演劇講座 「『サロメ』でワイルドは何を描きたかったのか」 講師: 平野啓一郎 (作家) 日時: 2012年6月9日(土)17:00 会場: 新国立劇場 中劇場 2012年5月8日(火)~28日(月)の応募期間内に、新国立劇場ホームページの所定のフォー マットもしくは往復ハガキでのお申し込みが必要です。詳しくは、新国立劇場ホームページ (http://www.nntt.jac.go.jp/play/mp)か、情報センター(03-5351-3011(代))でご確認ください。◎翻訳家からのメッセージ
平野 啓一郎
『サロメ』の新訳に当たって 『サロメ』の旧訳としては、荘重で、エキゾチックな文体が熱烈な愛好家を生んだ日夏耿之介訳がすぐに思い出 される。私も幻惑された一人だが、究極の「読むテクスト」であるだけに、舞台で上演するとなると難しい。タイトな 福田恒存訳も優れているが、口語的である分、日本語としては、二世代くらい前という感じがする。 いずれ古色を帯びた物語には違いないが、その古さの演出には、キリスト到来の時代の緊迫感とヴィクトリア朝 時代のロンドンの退廃とが両ながらに染み渡っていなければならない。そして、それを受け止めるのは、現代の 我々の言葉である。 新訳に当たっては、役者が動けるということを第一に考えて、肉体に開かれた台詞を心掛けた。無論、現代の 観客が、体の芯から感じ取れるような言葉でなければならない。また、繊細な人物造型を生き生きと蘇らせるため に、心理の表現には細心の注意を払った。サロメはなるほど官能的だが、私はむしろ、その無邪気さと、それ故 の残酷さとを慎重に扱った。 登場人物たちのほんの些細な一言、些細な身ぶりに至るまで、サロメの存在が息苦しいほどに浸透し、やがて その美が、空間のすべてを支配する瞬間をありありと開顕できたならば、翻訳は成功したと言えるだろう。◎演出家からのメッセージ
宮本 亜門
大正2年、近代劇の女優第一号といわれる松井須磨子は「サロメ」を演じ、当たり役としました。それ以来、オス カー・ワイルド作の戯曲『サロメ』は日本の現状変化と共に、数々の役者、翻訳、演出によって受け継がれてきまし た。三島由紀夫においては、初めて買った本であると共に、自らの追悼公演にもなった作品ともいわれていま す。 ワイルドの『サロメ』は何故こうも我々の心を揺さぶってきたのでしょうか。ヨカナーンの血がサロメを興奮させた ように、この戯曲が現代に生々しく脈打っている意味を探りながら、演出をしていきたいと思います。◎プロフィール
作◎オスカー・ワイルド
(Oscar Wilde)詩人・小説家・劇作家。1854 年アイルランドのダブリン生まれ。タブリン大学のトリニティ・カレッジを卒業後、オック
翻訳◎
平野 啓一郎
(ひらの・けいいちろう)京都大学法学部卒。1999 年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120 回 芥川賞を受賞。以後、2002 年発表の大長編『葬送』をはじめ、数々の作品を発表し、 各国で翻訳紹介されている。主な著書に『一月物語』『高瀬川』『滴り落ちる時計たち の波紋』『顔のない裸体たち』『あなたが、いなかった、あなた』『決壊』『モノローグ(エ ッセイ集)』『ディアローグ(対談集)』『小説の読み方 感想が語れる着眼点』『ドーン』 『かたちだけの愛』。11 年 9 月より『モーニング』にて長篇小説『空白を満たしなさい』 を連載中。ほかの受賞歴に平成 12 年度第 18 回京都府文化賞 奨励賞、『決壊』にて 08 年第 59 回芸術選奨文部科学大臣新人賞 、『ドーン』にて 09 年第 19 回ドゥマゴ文 学賞受賞など。戯曲の翻訳は今回初めてとなる。 演出◎
宮本 亜門
(みやもと・あもん)出演者、振付師を経て、2 年間ロンドン、ニューヨークに留学。帰国後の 1987 年にオリ ジナル・ミュージカル『アイ・ガット・マーマン』で演出家としてデビュー。翌 88 年には 同作品で昭和 63 年度文化庁芸術祭賞を受賞。ミュージカルのみならず、ストレート・ プレイ、オペラなど、常に注目される演出家として、活動の場を国内外へ広げている。 2004 年に、ニューヨークのオンブロードウェイにて『太平洋序曲』を東洋人初の演出 家として手がけ、05 年同作はトニー賞の 4 部門でノミネートされる。また、07 年に米・ サンタフェオペラにてタン・ドゥン作曲の現代オペラ『TEA:A Mirror of Soul』(アメリカ ン・プレミア)を演出。11 年には神奈川芸術劇場こけら落としとして上演した『金閣寺』 がリンカーンセンター・フェスティバルに招聘された。近年では、音楽劇『三文オペラ』、 オペラ『ラ・トラヴィアータ』、ミュージカル『スウィーニー・トッド』など。
新国立劇場では『太平洋序曲』『Into the Woods』を手がけている。『Into the Woods』 の演出で第 4 回朝日舞台芸術賞秋元松代賞受賞。10 年に神奈川芸術劇場の初代芸 術監督に就任。 サロメ◇
多部 未華子
(たべ・みかこ)2002 年デビュー後、03 年映画『HINOKIO』のメインキャストにオーディションで抜擢さ れる。この作品で第 48 回ブルーリボン賞新人賞を受賞。09 年連続テレビ小説『つば さ』のヒロインを演じ、10 年映画『君に届け』、11 年『デカワンコ』で主演と、主にテレビ、 映画で活躍。 舞台は 10 年の『農業少女』で第18 回読売演劇大賞・杉村春子賞を受賞。新国立劇場 へは初めての出演。 ©八二一
ヨカナーン◇
成河
(ソンハ)劇団ひょっとこ乱舞、北区つかこうへい劇団への参加を経て、2004 年、ロバート・アラ ン・アッカーマン演出『エンジェルス・イン・アメリカ』のエンジェル役に抜擢され、強烈 な印象を残す。2008 年度文化庁芸術祭演劇部門新人賞、2011 年には読売演劇大賞 優秀男優賞受賞。 主な舞台に『熱海殺人事件』『アイスクリームマン』『ウィー・トーマス』『パーム・イン・ギ リヤド』など。最近の主な舞台に『春琴』『ブルー/オレンジ』『ザ・キャラクター』『イリア ス』『南へ』『ノイゼス オフ』『クレイジーハニー』『レッドと黒の膨張する半球体』など。 新国立劇場には『夏の夜の夢』以来の出演。 ヘロディアス◇
麻実 れい
(あさみ・れい)1970 年宝塚歌劇団に入団。80 年雪組トップスターとなり、85 年退団。以降、『シカゴ』 『マクベス』『ハムレット』『蜘蛛女のキス』『二十世紀』『サラ』『桜の園』『オイディプス王』 『タイタス・アンドロニカス』『AOI/KOMACHI』などミュージカル、古典、翻訳劇など多 くの話題作に出演し、数々の演劇賞を受賞している。2004 年、第 54 回芸術選奨文部 科学大臣賞、06 年紫綬褒章受章。 最近の主な舞台に『かもめ』『コースト・オブ・ユートピア』『冬のライオン』『おそるべき 親たち』『トップ・ガールズ』『キネマの天地』『みんな我が子』など。新国立劇場には『く しゃみ』『箱根強羅ホテル』『夏の夜の夢』『山の巨人たち』に出演。 ヘロデ◇
奥田 瑛二
(おくだ・えいじ)俳優・故天地茂に師事。1979 年『もっとしなやかに もっとしたたかに』の主役に抜擢さ れ、頭角を表す。以後、映画・テレビを中心に常に第一線で活躍。86 年『海と毒薬』で 毎日映画コンクール男優主演賞受賞。94 年『棒の哀しみ』ではキネマ旬報、ブルーリ ボン賞など 9 つの主演男優賞を受賞する。2001 年『少女』を初監督。監督第 3 作目の 『長い散歩』は第 30 回モントリオール世界映画祭グランプリ・国際批評家連盟賞・エキ ュメニック賞の三冠を受賞。 主な舞台に『四谷怪談『十六夜の月』』『夏の庭』『エリザベス・レックス』『幽霊たち』な ど。最近はオペラの演出も手がけている。新国立劇場へは初登場。
◎公演概要
【タイトル】 JAPAN MEETS… -現代劇の系譜をひもとく- Ⅴ「サロメ」
【スタッフ】 作 オスカー・ワイルド 翻訳 平野啓一郎 演出 宮本亜門 美術 伊藤雅子 照明 西川園代 音楽 内橋和久 音響 渡邉邦男 ヘアメイク 川端富生 演出助手 山田美紀 舞台監督 瀬崎将孝 衣裳協力 株式会社ヨウジヤマモト 芸術監督 宮田慶子 主催 新国立劇場 共催 TBS 後援 TBSラジオ 【キャスト】 多部未華子、成河、麻実れい、奥田瑛二 (以下台本順) 山口馬木也、森岡 豊、櫻井章喜、植本 潤、池下重大、谷田 歩、内藤大希 鈴木慎平、平川和宏、水下きよし、ヨシダ朝、戸井田稔 水野龍司、春海四方、神 太郎、遠山俊也、星 智也、漆崎敬介 坂本三成、右門青寿、斉藤直樹、ベータ、西村壮悟、原 一登、川口高志 【会場】 新国立劇場 中劇場 (京王新線 新宿駅より1駅、「初台駅」中央口直結) 【公演日程】 2012 年 5 月 31 日(木)~6 月 17 日(日) 2012年 5/31 6/1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 13:00 ★ ◎ ◎ ● ◎ ● 14:00 ● ● ◎ ● ◎ 18:00 ◎ 19:00 ● ● ◎ ● ● ● 休 演 休 演 ◎=託児室あり(要予約) / ★=終演後、シアタートーク / 6/9(土)17:00=マンスリー・プロジェクト【前売開始】 2012 年 3 月 17 日(土)10:00~ 【料金】 S席 7,350 円 A席 5,250 円 B席 3,150 円 (三作品特別割引通し券〈海外戯曲 春から夏へ〉を発売。『負傷者16人』『温室』A席、 『サロメ』S席がセットで 15,700 円(正価 17,850 円のところ)) チケット申し込み・問い合わせ 新国立劇場ボックスオフィス TEL:03-5352-9999 新国立劇場Webボックスオフィス http://pia.jp/nntt/ TBSオンラインチケット TBS イベント で検索 その他チケット取り扱い チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、CNプレイガイド ほか * Z席 1,500 円 公演当日10時よりボックスオフィス窓口で販売。1人1枚。電話予約不可。* 当日学生割引 公演当日残席がある場合、 Z席を除く全ての席種について50%割引にて販売。要学生証。電話予約不可。*新国立劇場では、高齢者割引(65歳以上5%)、障害者割引 (20%)、学生割引(5%)、ジュニア割引(中学生以下20%)など各種の割引サービスをご用意しています。