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道徳135

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Academic year: 2021

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編 修 趣 意 書

教育基本法との対照表

※受理番号 学校 教科 種目 学年 28-157 小学校 道徳科 道徳 第1学年 ※発行者の番号・略称 ※教科書の番号・略称 ※教科書名 38光村 道徳135 どうとく 1 きみが いちばん ひかるとき

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Ⅰ.編修の基本方針

編修の趣旨

道徳の学習全体を通して,最も大切にすべき ものとして,「命」を位置づけました。自分の 命,他の人の命,草木や動物たちの命,地球 の命,その全てを大切に思うことが究極の目標 であると考えました。 これを端的に表すフレーズ,「みんな 生きて る みんなで 生きてる」を各巻の冒頭に掲 げ,全編を貫きました。

「みんな 生きてる みんなで 生きてる」

語り合いたくなる

道徳的価値のよさに気づき,自らの思いや考えを伝え,他者の考えも知りたくなる教科書を目ざしました。

考えたくなる

動きだしたくなる

一人一人が成長し,自らの力を信じ,みんなと力を合わせて動きだしたくなる教科書を目ざしました。 教材の中に引き込まれて思わず自分を重ねながら考えて しまう,考えずにはいられない教科書を目ざしました。 1年 巻頭ページ

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編修の留意点

.考えたくなる教科書

■ 発達段階を考慮した教材の選定に意を用いました。

低学年の児童は,お話の世界に遊ぶことが大好きです。動物も含めた登場人物に感情移入し,自分のことのように 考えます。その特性を捉え,多様なキャラクターが行動したり,等身大の子どもが悩んだりする親しみやすい教材を 作成しました。 →(※1)(※2)

この教科書でしか出会えない作品,子どもの学びを考え書きおろした作品,作品を引き立てる美しい描きおろしの絵 で,子どもたちの感性に訴えます。 →(※3)(※4)

子どもの心にストレートに飛び込む読み物教材,視角的に子どもの興味を引く漫画形式の教材,見開きの一枚絵か ら考える教材など,児童が教材に引き込まれ,考えずにはいられない多様な教材を取り上げました。  →(※5)(※6) (※1)p.100-101「やれば できるんだ」 (※3)p.42-43「はしの うえの おおかみ」 (※5)p.30-31「かぞくと おはなし」 (※2)p.108-109「あしたは えんそく」 (※4)p.56-57「みんなが つかう ばしょだから」 (※6)p.38-39「とりかえっこ」

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.語り合いたくなる教科書

■ 無理なく自然に考えを表現できるよう,教材化を工夫しました。

「話し合う」「議論する」といっても,低学年の児童にはなかなか容易ではありません。そこで,登場人物になった つもりでせりふを考えたり実際に役割演技をしたりする中で,自然に言葉で表現できるようにしました。 →(※7)

児童の経験からや,「あなたは」「あなただったら」という問いかけに対して,道徳的な問題の解決策を考えること で,自分の考えをみんなに伝えたい,みんなの考えも知りたいという思いをもてるように工夫しました。 →(※8)

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.動きだしたくなる教科書

■ 自分に自信をもち,みんなで力を合わせて行動したくなるよう なしかけを盛り込みました。

全学年に,学んだことを自分で確かめられる「学びの記録」を設け ました。第1学年では,教材ごとに三つの観点で色を塗ることで, 学びの記録を残すことができます。自分が学んだことを見える形で 残すことで,自分に自信をもち,行動につなげる素地が育まれるよう にしました。 →(※9)

学んだことを他教科の学習や生活につなげて考え,実際に行動し たくなる意欲を喚起するコラムを,長期休みの前に設定しました。 →(※10)

児童一人一人の成長がクラス全体の変容につながることを願って,基本的な生活習慣や善悪の判断など低学年の 児童に特に育んでほしい道徳性については,該当する内容項目を重点的に取り上げ,多角的に考えられるように工 夫しました。 →(※11)(※12) (※9)p.97 「まなびの きろく」 (※10) p.96 ふゆやすみの まえに 「どんな おてつだいが  できるかな」 (※11)p.14-15「おしゃべり」 (※12) p.64-65「わすれて いる こと,なあい」 <「礼儀」を扱った教材> (※7)p.70-71「ジャングルジム」 (※8)p.91「二わの ことり」

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Ⅱ.対照表

[第1学年] 図書の構成・内容 特に意を用いた点や特色 該当箇所 巻頭詩 これから始まる道徳の時間に期待と希望をもって取り組んでいくことができるように,巻頭に児童へのメッセージとなる詩を掲載した。【第一号】 見返し-p.1 四月 五月 学習  1  がっこう だいすき 授業の様子や清掃の時間などの様子を描いた場面絵を通して,入学したばかりの児童が学校生活の楽しさについて考えられる教材を設けた。【第一号】 p.4-5  2  たのしい まいにち 食事や歯磨き,就寝など,児童の日常生活の様子を描いた場面絵を通して,規則正しい生活をし,気持ちのよい毎日を過ごすことの大切さについて考えられる教材を設けた。【第二号】 p.6-7  3  なかよくね 休み時間や給食の時間など,児童の学校内での集団生活の様子を描いた場面絵を通して,友達の大切さについて考えられる教材を設けた。【第三号】 p.8-9  4  たいせつに しようね を設けた。【第四号】おいしさや痛みなど,人間がもち合わせている感覚や感情を想起できる場面絵を通して,命について考えられる教材 p.10-11  5  いい こと して いるのは,だれかな 休み時間の様子を描いた一枚絵を通して,学校という公共の場所での行動について考えられる教材を設けた。【第三号】 p.12-13 六月 九月 学習  6  おしゃべり 動植物が会話を繰り広げる詩を通して,挨拶の大切さについて考えられる教材を設けた。【第一号】 p.14-15  7  どうして こう なるのかな 学校の中の,トイレや廊下などで起こりうる問題状況を描いた場面絵を通して,決まりや約束の大切さを考えられる教材を設けた。【第三号】 p.16-17  8  かぼちゃの つる わがままに振る舞うかぼちゃが登場する物語を通して,わがままをしないで生活する大切さについて考えられる教材を設けた。【第二号】 p.18-23  9  きんの おの イソップ寓話「金の斧」を通して,不正をせず,正直に生きることの大切さを考えられる教材を設けた。【第三号】 p.24-27 10 ありがとうが いっぱい 給食の調理員や学童交通誘導員など,児童の日常を支えてくれている人を描いた場面絵を通して,感謝の気持ちを見つめられる教材を設けた。【第一号】 p.28-29 11 かぞくと おはなし さまざまな動物の家族を描いた絵を通して,家族の大切さについて考えられる教材を設けた。【第三号】 p.30-32 [なつやすみの まえに]  どんな ことを しようかな えられるコラムを設けた。【第三号】上記の教材に付随し,夏休み前に活用することを想定して,夏休みに家族で行きたいところや,やってみたいことを考 p.33 12 あさがお アサガオの観察日記の例を通して,身近な自然を大切にすることについて考えられる教材を設けた。【第四号】 p.34-37 13 とりかえっこ 幼稚園の生活と小学校の生活を比較する内容の漫画を通して,小学校生活を楽しく過ごすためにできることを考えられる教材を設けた。【第一号】 p.38-41 [いじめについて考えるユニット] 14 はしの うえの おおかみ 15 やめなさいよ   こんな こと,して ない? 意地悪をする気持ちよさと親切をする気持ちよさを比較できる教材,間違ったことを行った友達を正す主人公を描いた 教材,人によって行動を変えることが周囲にもたらす影響について取り上げたコラムを通して,友達との関わりについ て考えられるユニットを設けた。【第一号】【第三号】 p.42-51 まなびの きろく 6月~9月に学習した道徳的価値や,それに関連した自分自身のことを振り返ることができるように,自己評価のページを設けた。【第二号】 p.52 十月 学習 16 いきて いるって きていることの不思議さ,すばらしさについて考えられる教材を設けた。【第四号】児童が,息をしたり,食べたり,遊んだりすることが,生きていることだということに気づくことができる文章を通して,生 p.53-55 [情報モラルについて考えるユニット] 17 みんなが つかう ばしょだから   きまりを まもらないと 人がたくさんいる校庭で,蹴ってはいけないボールを蹴ってしまう主人公の姿を描いた教材と,公共の場所での決まり について考えるコラムを通して,情報モラルの基盤となる決まりを守ることの大切さを考えられるユニットを設けた。【第 三号】 p.56-61 18 みんな じょうず を通して,自分や友達の「じょうず」なところを見つけたり,見つめ直したりすることのできる教材を設けた。【第二号】 p.62-63家族それぞれの「じょうず」なところを挙げた上で,そんな自分のことを「ほめじょうず」だと締めくくっている児童詩 19 わすれて いる こと,なあい 「おはよう」や「ありがとう」,めとした,相手とのコミュニケーションの大切さについて考えられる教材を設けた。【第一号】「ごめんね」など,挨拶を忘れがちな主人公が描かれている物語を通して,挨拶をはじ p.64-67 20 ジャングルジム さるとは遊んで,ねことは遊ばないくまの姿を描いた場面絵を通して,自分の好き嫌いにとらわれず周りの人に接することについて考えられる教材を設けた。【第三号】 p.68-71 21 おふろそうじ 風呂掃除に一生懸命取り組んでいる主人公の姿を描いた物語を通して,自分のやるべき仕事をしっかり行うことの大切さについて考えられる教材を設けた。【第二号】 p.72-74 22 ひしゃくぼし 病気の母に水を飲ませようとひしゃくを持って水を探しに出かけた女の子の姿を描いたトルストイの民話を通して,美しい心について考えられる,挿画をメインとした絵本的な教材を設けた。【第一号】 p.75-79 23 きゅうしょくとうばん 給食当番の仕事に取り組む主人公の姿を描いた物語を通して,みんなのためにがんばることの大切さについて考えられる教材を設けた。【第三号】 p.80-83 24 なわとびカード 縄跳びの跳べた回数をごまかさなかった主人公の姿を描いた物語を通して,正直に行動することの大切さについて考えられる教材を設けた。【第二号】 p.84-86 25 二わの ことり やまがらの誕生日会に行くか,うぐいすの家での音楽会の練習に行くか迷うみそさざいの姿を描いた物語を通して,心から相手のことを思える友達とは,どのような友達なのかについて考えられる教材を設けた。【第三号】 p.87-91 26 これなら できる るかについて考えられる教材を設けた。【第三号】両親の外出中,自分にできる仕事を探し,懸命に取り組む主人公の姿を描いた物語を通して,家族のために何ができ p.92-95 [ふゆやすみの まえに]  どんな おてつだいが できるかな 上記の教材に付随し,冬休み前に活用することを想定して,家族のために自分がしてみたいお手伝いを書く欄や,それができた後に,家族がコメントを書くことのできるコラムを設けた。【第三号】 p.96 まなびの きろく を設けた。【第二号】10月~12月に学習した道徳的価値や,それに関連した自分自身のことを振り返ることができるように,自己評価のページ p.97 一月 学習 27 にほんの あそび 日本のさまざまな遊びについて話したり,教え合ったりすることを通して,伝統と文化を尊重する心を育むことができるイラストの教材を設けた。【第五号】 p.98-99 28 やれば できるんだ 一生懸命練習して,うんていができるようになった経験を描いた児童作品を通して,何かを最後までやり通すことについて考えられる教材を設けた。【第二号】 p.100-103 29 くりの み うそをついたきつねの心の揺れを描いた作品を通して,思いやりについて考えられる教材を設けた。【第三号】 p.104-107 30 あしたは えんそく バスの席決めの場面で,人の好き嫌いをするうさぎの姿を描いた寓話を通して,誰に対しても分け隔てなく接することの大切さについて考えられる教材を設けた。【第三号】 p.108-111 31 せかいの こどもたち 【第五号】世界の子どもたちが生活している様子が分かる写真を通して,他国の人々や文化に親しむことができる教材を設けた。 p.112-113 32 ちいさな ふとん 生まれたばかりの弟の様子から,自分の成長に気づく主人公の姿を通して,命の大切さについて考えられる教材を設けた。【第四号】 p.114-117 33 シートンと どうぶつたち 動物を愛したアーネスト=シートンの伝記を通して,自分のよいところについて考えられる教材を設けた。【第二号】 p.118-121 34 みんな みんな,ありがとう 入学してからの一年間,さまざまな人にお世話になっていることに気づいた主人公の姿を描いた物語を通して,感謝の気持ちを伝えることの大切さについて考えれる教材を設けた。【第一号】 p.122-125 まなびの きろく 1月~3月に学習した道徳的価値やそれに関連した自分自身のことを振り返ることができるように,自己評価のページを設けた。【第二号】 p.126 ふろく 三つの 「あ」で ともだちを つくろう! 友達との円滑なコミュニケーションが図れるように,「あいさつ」,「あったかことば」,「ありがとう」の「あ」で始まる三つの言葉を使うことを促す,ソーシャルスキルについてのページを設けた。【第一号】 p.127

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Ⅲ.上記の記載事項以外に特に意を用いた点や特色

1█ 全ての児童にとって使いやすく,分かりやすく [特別支援教育への配慮]

教科書全体において,色覚特性や特別支援教育の観点から,専門家による校閲を受け,全ての人が使いやすい ユニバーサルデザインの観点に立った編修とデザインを心がけました。 [学習上の配慮]

文字について

文字の大きさは,発達段階,教材の内容によって,十分に配慮しました。

文字の書体は,本文は原則として書き文字に近い教科書体活字を用いま した。

表記について

第1学年については,文節分かち書きとしました。また,表記は,平仮名を 用い,数字についてのみ漢字を用いました。片仮名には,見開きページの 初出に振り仮名を付しました。また,児童の読みのつまずきを軽減できるよ う,行頭に助詞が来ないよう配慮しました。 →(※13)

仕様について

小学生の手に持ちやすいB5判としました。

本文用紙は,軽くて裏写りしにくく,環境に配慮した紙を採用しました。

レイアウトについては,本文と挿絵の配置など読みやすさを最優先としながら,めりはりのある紙面構成にしました。 [人権上の配慮]

教科書全般にわたって,教材や挿絵に登場する人物や執筆者について,性別による偏りがないようにしました。ま た,人種・身体的特徴などについても多様性に意を用いるとともに,人権に配慮した記述をしました。 2█ 今日的な課題について,考えを深めていけるように [「いじめ問題」について]

第1学年では,自分の何気ない行為が,相手にいやな思いをさせているかもしれないということを考えたり気づいた りすることで,相手のことを思いやる心が育めるように配慮しました。

全学年を通して,さまざまな内容項目から「いじめ問題」に結び付く教材と,コラムを合わせて「ユニット」として設 定し,「いじめ」をしない,させない,見過ごさない力が系統的に育成できるように工夫しました。 [情報モラルについて]

第1学年では,情報機器を取り巻く直接的なトラブルなどの事例を扱うのではなく,「決まりを守ること」という,情報 モラルを考えていく際の根幹となる情報社会の倫理的な側面を取り扱うようにしました。

全学年を通して,情報モラルの内容を扱ったコラムを教材と組み合わせた「ユニット」として設定し,道徳科の特質 を踏まえたうえで,情報モラルに関して深く考えることができるように工夫しました。 [地域や伝統を大切に]

さまざまな地域の題材や日本の伝統文化を取り扱った教材を,全学年に 掲載しました。第1学年では,「お正月の遊び」を取り上げています。「遊 び」を通して,児童が日本の伝統に親しみ,愛着がもてるよう紙面を工夫 しました。 →(※14) (※13)p.80「きゅうしょくとうばん」 (※14)p.98-99「にほんの あそび」

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編 修 趣 意 書

学習指導要領との対照表,配当授業時数

※受理番号 学校 教科 種目 学年 28-157 小学校 道徳科 道徳 第1学年 ※発行者の番号・略称 ※教科書の番号・略称 ※教科書名 38光村 道徳135 どうとく 1 きみが いちばん ひかるとき

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Ⅰ.編修上特に意を用いた点や特色

構造上の特徴

1█ 一年間の道徳の学びの流れ ○道徳との出会い――幼少の連携 第1学年では,幼小の連携に配慮し,第5教材までを道徳の入門期と位置づけました。入学して間もない児童の生活 実態と道徳の学びとを結び付けながら,道徳を学ぶことの楽しさを感じられるよう,児童の学習負担を軽くし,できる限 り文字を入れずに,絵を見て考えを引き出す教材を配しました。 入門期では,自分を大切にし,他者と生活するうえで必要なこととは何かを考え,学校で生活することの気持ちよさを感 じることができるようになるよう,内容項目を配列しています。小学校に入って期待や不安がいっぱいの児童が,自分の 身の回りのことはできるだけ自分でやることや,新しい友達を大切にすること,自分を大切にしながら毎日を元気に過ご すことについて学びます。そのうえで,学校で自分のことや友達のことを大切にしながらみんなで仲よく生活していくた めに,良いことと悪いことを判断することの大切さについて考えられるような学習の流れにしました。 p.4-5「がっこう だいすき」 よりよい学校生活,集団生活の充実 p.10-11「たいせつに しようね」 生命の尊さ p.6-7「たのしい まいにち」 節度,節制 p.12-13「いい こと して いるのは,だれかな」 善悪の判断,自律,自由と責任 p.8-9「なかよくね」 友情,信頼 ▶ ▶ ▶ ▶

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○「学習のまとまり」 学校生活の実態と,それに伴う児童の一年の成長を考慮して,一年間を四つのまとまりに分けました。 まとまりを分かりやすくするために,形と色で識別できるマークをそれぞれに付しました。 4・5月 新しい学級に慣れ親しみながら,自己を見つめる学習のまとまり  6~9月 学級づくりを中心に,友達など他者との関わりを見つめる学習のまとまり 10~12月 学級の醸成の中で,成長する自分と向き合いより深く自己を見つめる学習のまとまり 1~3月 進級に向け,さらに広く深く人や社会との関わりを見つめる学習のまとまり ○教材とコラムを組み合わせた「ユニット」 物事を多面的・多角的に考えることができるよう,第1・2学年には,教材とコラムを組み合わせた「ユニット」を,年 間に2か所設けました。コラムには,「いじめ問題」「情報モラル」という現代的な課題について考えられる内容を取 り上げ,「ユニット」を通して,子どもたちが現代的な課題にふれ,自己の生き方についての考えを深められるよう配 慮しました。 ○「学びの記録」 「学習のまとまり」の区切り目の3か所に,「学びの記録」を設けました。児童 が,無理なく毎時間の授業の記録をつけられるよう,教材ごとに「楽しかった」 「考えられた」「よく聞けた」という三つの観点で学びを振り返り,色を塗る形式 を取りました。児童の自己評価の記録を通して,教師が長期的に児童の成長を 見取れるよう配慮しています。 p.52 「まなびの きろく」 p.42-43「はしの うえの おおかみ」 p.48-49「やめなさいよ」 p.51「こんな こと,して ない?」 <「いじめ」を考えるユニット> 授業開 自己 を 見 つ め る ( A の 視点 に 重点) 記録 他者 と の 関 わ り を 見 つ め る ( B の 視点 に 重点) 記録 よ り 広 く 人や 社会 と の 関 わ り に つ い て 考 え る ( C の 視点 に 重点) 記録 成長 す る 自己 と 向 き 合 う ( A の 視点 に 重点) 記録 1~3月 10〜12月 6〜9月 4・5月 ﹂を コラム 教材② 教材①

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2█ 1時間で何を考えればよいのかが分かりやすい教材構成 ○学びのめあてを自覚し,主体的に考える→学習のてびき「かんがえよう」 児童が,教材を通して何を学ぶのかをはっきりと意識することができるよう,太字で学びのめあてを示しました。また,め あてに沿って,次のように発問を構成しました。  ①教材の内容について,児童が同じ共通理解に立つための問い  ②道徳的な価値に迫るための中心的な問い  ③道徳的価値を自分や日々の生活に結び付けたり,問題を解決するためにはどうすればよいかを考えたりする問い  これらの問いについて,児童が主体的に考えられるよう,話し合ったり,書いたり,演じたりする言語活動を位置づけま した。 3█ 学びの深まりとつながりを意識した内容項目の配列 1時間1時間の学びが有機的に結び付くよう,内容項目間の関連に考慮し,指導の順序を意識した配列を工夫しました。 例えば,6月から7月は, 礼儀 ▶ 規則の尊重節度,節制正直,誠実感謝家族愛,家庭生活の充実 …… という内容項目の配列となっています。 これは,入門期を終え,学校にも慣れてきた児童が,学校生活に欠かせない基本的な挨拶や約束事について学んだう えで,わがままをしないで規則正しい生活を送ることについて考え,うそやごまかしをせず,身の回りの人や家族に感謝 の気持ちをもって生活していくことの大切さについて学び合うという,より効果的なつながりをもった内容項目の配列を意 識しています。

教材化の配慮と工夫

○発達段階に即した内容構成の重点化 全学年を通して,特に「生命を大切に思う心」の育成に重点を置き,「生命の尊さ」に関する教材を三つずつ掲載し ました。さらに,全学年に,生命誌研究者・中村桂子さんによる「生命の尊さ」に関する書きおろし教材を掲載しまし た。発達段階に即して,「命」についての学びが深められます。 また,第1・2学年の重点事項である「善悪の判断,自律,自由と責任」「節度,節制」「礼儀」「規則の尊重」に関 する教材を学年二つずつとし,児童の実態に即し,児童が自分事として考えられるような題材で,教材を構成しました。 めあてを確認し,問いに沿って考えを深める 教材 (「 く り の   み 」) めあて 発問

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○家庭や地域とのつながり 長期休み前には,コラム「夏休みの前に」「冬休みの前に」を配しました。 道徳で学んだことが,長期休みの間に自主的な学びや家庭での話し合い へつなげられるような話題を提示しました。 ○よりよい対人関係を築くための技能(巻末付録) 道徳的行為に関する体験的な学習として,人とよりよい関係を築くための能 力を培えるような取り組みを提示しました。第1学年では,友達との関係づく りの中で,「ありがとう」が言えることを基本に据えています。関連する教材 のページを示したので,連動して活用することもできますし,また,年間を通 して,随時学級活動の時間に取り組むこともできます。さらに,特別支援の 観点からも,一人一人の個性に配慮しながら,誰もが気持ちよく集団生活を 営むために身につけてほしい基本的な内容を取り上げました。 ○内容項目の可視化 各教材とA~Dの視点や内容項目との関係を,指導者に分かりやすく明示しました。 教材の冒頭には, A=  B=  C=  D= のマークと主題を提示しています。 また,巻末には,全教材と内容項目や主題等が俯瞰できる一覧を掲示しました。併 せて,「現代的な課題等との関わり」「他教科・領域との関わり」についても分か りやすく示しています。 p.127 「三つの 『あ』で  ともだちを つくろう!」 p.33 なつやすみの まえに 「どんな ことを  しようかな」 p.10-11 「たいせつに しようね」 p.53 「いきて いるって」 <生命の尊さ> p.114-115 「ちいさな ふとん」

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Ⅱ.対照表

[第1学年] 図書の構成・内容 学習指導要領の内容 該当箇所 配当時数 視点 内容項目 自分自身 集団 社会 生命 自然、 崇高 巻頭詩 見返し-p.1 四月 五月 1 がっこう だいすき ○ (14)よりよい学校生活,集団生活の充実 p.4-5 1 2 たのしい まいにち ○  (3)節度,節制 p.6-7 1 3 なかよくね ○  (9)友情,信頼  p.8-9 1 4 たいせつに しようね ○ (17)生命の尊さ p.10-11 1 5 いい こと して いるのは,だれかな ○  (1)善悪の判断,自律,自由と責任  p.12-13 1 六月 九月 学習 6 おしゃべり ○  (8)礼儀  p.14-15 1 7 どうして こう なるのかな ○ (10)規則の尊重 p.16-17 1 8 かぼちゃの つる ○  (3)節度,節制  p.18-23 1 9 きんの おの ○  (2)正直,誠実  p.24-27 1 10 ありがとうが いっぱい ○  (7)感謝  p.28-29 1 11 かぞくと おはなし ○ (13)家族愛,家庭生活の充実 p.30-32 1 • どんな ことを しようかな ○ (13)家族愛,家庭生活の充実 p.33 12 あさがお ○ (18)自然愛護 p.34-37 1 13 とりかえっこ ○ (14)よりよい学校生活,集団生活の充実 p.38-41 1 14 はしの うえの おおかみ ○  (6)親切,思いやり  p.42-47 1 15 やめなさいよ ○  (1)善悪の判断,自律,自由と責任  p.48-50 1 • こんな こと,して ない? ○ (9)友情,信頼 p.51 まなびの きろく p.52 十月 学習 16 いきて いるって ○ (17)生命の尊さ p.53-55 1 17 みんなが つかう ばしょだから ○ (10)規則の尊重 p.56-60 1 • きまりを まもらないと ○ (10)規則の尊重 p.61 18 みんな じょうず ○  (4)個性の伸長  p.62-63 1 19 わすれて いる こと,なあい ○  (8)礼儀  p.64-67 1 20 ジャングルジム ○ (11)公正,公平,社会正義 p.68-71 1 21 おふろそうじ ○  (5)希望と勇気,努力と強い意志  p.72-74 1 22 ひしゃくぼし ○ (19)感動,畏敬の念 p.75-79 1 23 きゅうしょくとうばん ○ (12)勤労,公共の精神 p.80-83 1 24 なわとびカード ○  (2)正直,誠実  p.84-86 1 25 二わの ことり ○  (9)友情,信頼  p.87-91 1 26 これなら できる ○ (13)家族愛,家庭生活の充実 p.92-95 1 • どんな おてつだいが できるかな ○ (13)家族愛,家庭生活の充実 p.96 まなびの きろく p.97 一月 学習 27 にほんの あそび ○ (15)伝統と文化の尊重,国や郷土を愛する態度 p.98-99 1 28 やれば できるんだ ○  (5)希望と勇気,努力と強い意志  p.100-103 1 29 くりの み ○  (6)親切,思いやり  p.104-107 1 30 あしたは えんそく ○ (11)公正,公平,社会正義 p.108-111 1 31 せかいの こどもたち ○ (16)国際理解,国際親善 p.112-113 1 32 ちいさな ふとん ○ (17)生命の尊さ p.114-117 1 33 シートンと どうぶつたち ○  (4)個性の伸長  p.118-121 1 34 みんな みんな,ありがとう ○  (7)感謝  p.122-125 1 まなびの きろく p.126 ふろく 三つの「あ」で ともだちを つくろう! p.127 合計時数 34

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