標 準 間 接 費 計 算 の 先 驅
︵ 一 )
− チ ャ ー チ
﹃ 間 接 費 の 適 富 な る 配 賦
﹄
︵ 一 九
〇 一 年
︶ 及 び ホ ィ ッ ト モ ー ア
﹁機械製作工場に適用せる工業會計﹄︵一九〇六年︶について−
山
邊
六
郎
︼︑は し が き
十九11ヒ紀の頂椚計算論は班償︵正接費︶を中心問題ともてゐるに射し︑二十世紀の原憤詔算論は間接費を中心
関越としてゐる︒周知の如く︑今世紀になってから工場制皮は益々孜展し︑従ってそれに於ける機械利用の折著
と捏管規模の翰大とが冊接輿殊に固定費たる間接費の埼嵩むきたし︑両もその金額が歴々直腰費と匹敵し或は
之を凌督する高さに達することがぁるのみならず︑か1る間接費を工場の各個響票配凰することは直接費の場
合の如く単純ではない︒そこで今世紀の陳情計算論では比校的因稚な間接費の問題が表面に出てきて︑直接費の
問題は飴り目立たなくなって了つたのである︒而して二十世紀の原憤計算を特徴づける間接費計算は︑就中︑こ
の時代に飛躍的蟄展を示した米図工業を地盤として展開されたが︑殊に今世紀の初頭チ丁チが ﹃ユ畢雑誌し
︵目
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文集
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間接
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合計
雑誌
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標準間接毀計算の先取
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経 営 と 経 済
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忙後表せる論文﹁機械製作工場に趨用せる工業令計﹂は共に犬々の立味に於いて︑
標準原債計算に於ける間接費の庭理について先駆的貢献をたしてゐる︒(註一﹀
抑々間接費を各個製品へ配賦するに蛍り沼周する配賦法のうち︑.一原債計味期間︿持泊一ヶ月﹀の経過し絡る
を待ち︑営該期間について知り得た間接突の賞際後生額︑及びとれが配紙作川市として選定された債値又は時間の
資際数字に基き計算したる震際配賦容によるものを究際間以法と一五ふ︒とれに討し九かahる笥際数字を使用した
一定則問に相岱する間接交の正常制をぱ沿斗伏期間に川町する間以北川午(悦飢えは時間﹀の疋常配賦率を以・
て割算して得たる設定配賦率により刷出口
mk
配賦する方訟を︑
いで
︑
蕊に正常問枝氏の設定配賦法と呼ぶ︒(註ニ)
標 準
原債計算に於ける間接突の配賦は後者の方法による︒正常間抜伐の設定配賦法にほ精粗程々の方法があるが︑之
を精密に行ふためには五口々は後述する如き級密伝部門別際似計鉱(職場風債計算γに基かねばならない︒チャー
チ以前に於いても粗雑なる設定配賦法を迷ぺた文献はないではない︒然し明白な論惑と計算とを以て級密た部門
別計算に立脚したる精密な改定配賦法を吾々に示して央れた貼に於いて伎の論文集は掠市原償計算の後展史上貴
設な文献であると一五はねばならたい︒
次に工りが上述の放定間以法を採川する場合︑その交際の操業度は一作一件巾扶支度よわも多かれ少かれ低位にある
を普泊とし︑従って賢際裂生する間接究の金初は設定したる正常間接費配賦額よりも大であるととを通例とする
而して斯かる寅際問接究と正常間接費との差額を五日々は配賦潟間接費或は不働費と呼ぶが︑との不働費の合計上
の底辺に閲して管て故長谷川博士は補充市中沿︑
は前はゆる不倒突を初充率によって製品に氾加配賦ぽんとするものであり︑損金訟は不問投を以て製品の生涼費 準備玲及び損盆訟の三事泌を分けて設渇した︒ペ詮一ラ
初充
犠・
設
を構成する分子と見事︑生産と関係のない損費︑謂はゆる中性損費ハ註四﹀と見るものであり︑準備設は今期に
生じたる間接費の配賦漏額又は鹿賦超過額︿正常額よりも賢際額が小なりし場合の差額)を次期以後に繰越し︑そ
れに伏って各什北川川の・間以欣態を千均化せんとする以盆誌の修正措である︒相似準以俄計算に於ける不問費の底
辺は右の内︑損盆訟に法く︒正常間接廷の設定配賦法を精細に設いたチャーチもとの賠では賃際原俄計算的思考
に譲歩しつL桁充説を述べた︒とれにおしホィットモlアの論文はチャーチの如く精細な論文では註︿常識的な講
話にすぎないに拘ら歩︑明白に損金設を創唱してゐる︒との黙でホィットモ1アの論文は標準原債計算の成生に封
し確かに劃則的意味をもつものである︒
一九
O三年比英図のギャリ
(出
・∞ 百ロ
‑ q C 2 q
﹀は化事工業の原促計算に於いて︑
一 方 ︑
素債たる原料(直
接以料)原債について債格賛助の影響を除去し標準原慣によって歩留計算を示すと共に︑他方その他の費用につい
て従際似債を秘的防債と工場の不足生産高に基︿不働党
︿門
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︒︒ え﹀
とに分解せがと試みてゐ
私は別の機合に粉々仔細に紹介した︒ハ准五﹀
影響とを分解した最初の試としてギャリの論文は正に標準原俊計算の先駆であるに相法ない︒然し乍ら彼が債格 る
とと
を︑
賞際原債の中から市場侵格縫勤の影響と捺業度受化の
側提助の影響を除去した賃際限債と︑操業皮鑓化の影響を分離した寅際原債とは兵るものである︒換言すれば彼は
標準間接設計算の先踊
経 替 と 経 済 ノ
四 同一の質際原僚について之等雨商の受動の影響を分解した諮ではない︒またギ4リの論述は極めて不充分不明瞭
であって︑原慣に封する操業度の影響について確かに問題は取り上げてはゐるものの︑とれを科接的に取扱って
はゐたい
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との問題を始めて明瞭に論じた割に於い℃チャーチとホィヴトモ1アの間接究計算論は高く評債さるべ きであるoとれととに之等雨者の論越を比較封印⁝して紹介し吟味する所以である︒
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吉岡山一一一﹁間抜洲口の研究﹂(昭和十一年設山苫底)ご九七頁︒
長谷川昭一兵俗﹁以前官計思﹂下容ハ昭和八年泰文枇﹀二九八頁︒
中佐 山内
MS 丘 三 2
︼門司自白とは年次的岱計算には計上されるが原健計算には計上されざる損費に封しシユマE
1レシパツハが民へた名初である︒我同の製活工業原慎計釘嬰銅は第四十三に﹁限白=鍔入シ得ザル項目﹂と して弐のものを掲げてゐるo 一火災︑風水討︑部純手ユ因ル損失︑偶
m邸内以務=因ル市失及訴芯
mu
共ノ他偶渡的事情ユ因ル損失
二段す一賢一償却︑建設質的却︑住業椛償却︑役員ノ賀県及臨時的退職手昔︑役員及世'員ノ臨時ノ給良︑法人
拐︑倍業務同附加拐︑臨時利得税︑所得税︑寄附金︑贈血(其ノ他利金ヲ以テ支競スベキ佐賀ヲ宥スル項目
三投資不動庄︑長期間託︑長期貸付金導ノ作理費用︑此等ノ資産ニ封スル諸説︑投資資産賢却損及利宿︑
統制共ノ他市業本探ノ目的‑一非ズシテ長期三はり所有スル資産‑一関スル費用叉ハ損失
由民用ノ土地︑恋物・回目械装置︑建設用材料︑特許槌等ノ取得建設叉ρ管理ノ質尉︑此等ノ賓産品封久
ル諸積及促営的現/情強備的二保有スいル貧民叉︽建設中ノ設備ニ闘スル費用
未経泊保険料︑間協賃借料共ノ他ノ前挑費用
財産諦債損︑貸倒償却叉ハ違約金ハ延初侃金ヲ合ム﹀ 託
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六 五 四
七利子並昌手形割引料︑融債謹行差金及設行費償却共ノ他利子ノ性質ヲ宥スルモノ 八前各鼠‑一掲グルモどノ外法令=依
P経費トシテ毘理スルヨトヲ得ザル費用
右の内︑一︑二︑三︑一六は中性損費に属する︒
拙稿﹃標準照債計算の先騒
ll
ギヤり﹁工場原債﹂︿一九O三年﹀について﹄︹雑誌︑曾計第五五容第二臨︺
豆
‑
・・・,
‑
、チャーチの問銭安計算論
( イ ﹀
賃金比例法︑時間比例法去よぴ宮式機械率法の快賠
一九
O一年七月から十二月に亘って米図﹁工串雑誌﹄に連続後表したと云ふチャーチの論文は入手し難いから
援ではそれらを牧録した同表題の著書に依って研究する︒ハ註一﹀
チャーチは先づ営時質際に行はれてゐた間接的民配賦訟たる賃金比例法
ea gロ 言問
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時間比
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︒F εゐよぴ機械率法︿巨
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え!被自身の唱へる科接的機械率訟に劉r
し︑とれを琵式機械率法と稀す﹀を検討し凡そ次の如き批判を下した︒
Ea
︐ ︐
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z︐ ︐
・
賃金比例法と
Lに賃金比例法とは直接賃金比例法のととである︒一般に直接賃金比例法とは一経営又はそ
の一製治部門に於いて一定期間に係る間接費総額を︑同期間に護生した直接賃金総紛で除することにより前者が
後者に封する百分率を見出し︑とれを各例袋口聞がその経管又は製治部門で惹起した直接賃金に乗じたものを以て
営該製品への間接究配賦額となす方法のととであるが︑チャーチが認で批判の封象とたしたのは右のう完部門別
標路間接費計算の兜騒
五
経 営 と 経 済
‑L・ /、
の賃金比例法でなく一経営全障の総括配賊率法或は工場総平均法令︼ロロ
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件 ︒ g
自 の 件
ZGとしての賃金比例法
である︒との配賦法の快結として彼は次の二つの黙を皐げてゐる︒
第一に︑との配賦法は間接費諸要素の問に存する差異を無視してゐる︒一工場内にある総ての機械が同一の大
さ同一種類のものより成り︑且つそれらが同一努貸率の努務者によっτ同等の作業を遂行してゐる場合にはとの 配賦法は決しτ不正総ではない︒然るに之と異る工場11即ち大小種々の機械が並存し︑高貸率の傍務者と低賃
率の努務者とが並んで作業し︑重い鋳物と極小た部品とが並行して作られる如き工場ーーにとの問賦法を活用す
るとき共の結果の
E M
m 性が信抑制し難いものとなるととは明かである︒謂ふ迄もなく︑とれは間接費の諸要素を分
析するととたく︑皐純に直持労貨を基準として間接費配賦額を決定するからである︒
第二に︑との配賦に於いては︑配賦基準が極めて怒意的であって工場に於ける寅態に封し真に関聯を有する紛
棋とはたらない︒而してどのことは︑或る製品の製治原債を構成する努貨の賃卒の引下げに依って同時にまた共
の製品に配賦さるべき間接費額も引下げらるLと云ふ不合理な結果を生宇る貼から考へ・られようο例へは今一定
の仕事に釘し従来使ってゐた高級努務者に代へて低級努務者を間置したとすれば1賃金に封ずる間接費の百分都
は事賃上︑増加するのが普通でなければならない︒なぜと云ふに一一回に於いてその低級労務者は同作業により多
︿の時間を要し︑例へば機械に投ぜられた資本の利子︑機械の減債償却費等のより多額がその作業に配賦さるべ︐F きだからであり︑他商に於いて共の努務者は恐らく職長の注意をより多く要する(換言すれば間接費の要素たる
m z y
ミ 一 1
2
伊丹ユミをより多く消費する﹀からである︒然るにとの場合その不能容に基く長時間は低賃卒によっ
て相殺され従℃配賦去準たる賃金額には飴り愛化たきため︑叉監督者の精紳的労働の吸牧消耗の事震は記股上に
表れて来たいため︑賃金比例法では斯かる間接費増加の事寅に即臆したる配賦額を算出じ得ない︒
とahに時間比例法とは直接労問時間比例法のととである︒
一経営又は一製作部門に於いτ一定期間に係る間接交総額を直接労働総時間数で除するととにより古持労働一一時
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︐ ︐
E・
時間比例法一般に直接務働時間比例法とは︑
間蛍り間接交配賦高を見出し一との時間配賦率を各例製品の製浩に費された直接務働時間数に乗じた金額を以て
営該製品への間接費配賦額となす方法のととであるが︑とLでもチャーチの批判の封象は部門別の時間比例法に
非守して一経借金憾の総括配賦法としての時間比例法である︒
との配以法に依って前の賃金比例法の飲貼の一つi←即ち︑間接費配賦額をしてたY全く直接費の大さに依存
せし
むる
と一
五ふ
貼iーを避け得るととは確かである︒それは︑低廉にして不能率たる問労働力を長時間使用すると
とが企業家にとり有利に忠ばれる如き計算を排斥し︑それとは反釘に生産に於ける時の要素の霊要性を明瞭にす
るものである︒
然し乍ら時間比例法も問筏党諸要素の分析を飲く鮪では賃金比例法と軌を一にしてゐる︒後者が賃金と一五ふ喰
だ一つの叫凶のみを基準とすると同様に前者は時間と云ふ唯だ一つの要因のみを基準とする︒即ち時間比例法で
も一向悦た大機械と燦債な小機械とは差別されたい︒従ってとの配賊法は︑例へば一工場内にある総ての機械が向
棟地間接資計算の先臨
七
経 営 と 経 済
八
一の大さ同一種類のものより成り︑旦っそれらを通過する作業の種類が一定せる如き場合︽たとひ︑賃金比例法
の如く努務者が同一労賃窓・を以て作業して居るととを前提としないでよいとしても﹀に於て始めてそのE確性が
保設
され
る︒
(c)
程式機械率法
抑
とれは人間の労働時間の代りに機械の漣締時間を以て回賦基準となす配賦法である︒
々間接費配賊法として機械卒(機械時間率)を用ふるととは既に十九世紀の英図文献に表れてゐたと一広ふ︒エド
ハ 旬 ︒ r H H
民自ロ﹀の書いた﹁原俊記録の売え書﹄なる論文は原償計ワーザに依れば︑
﹁一
八九
一年
にジ
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・マ
ン
算文献に一つむ寄典をたしてゐるが︑との論文の中でマンは機械時間接・について↓一︑三の提一一一口をした︒とれが策
f/ 者ハエドワ1ヅ﹀の知る限りに於て英凶に長ける最初の機械時間率論である﹂とのととであるo
ハ註
ニ)
チャーチに依れば︑従来の機械率は一般的意味に於ける工場間接費全部を取扱はんとするのではたく機械に
投下せる資本の利子及び機械の減債償却費を機械が註した仕事に謀せんとするものであり︑との賠でとの配賊訟
は前惑の賃金比例法や時間比例法に比し未完成品である︒とれ︑との方法の第一の飲賠であお︒それにも拘ら争
この未完成品は前述の二つの配賦法には見るととの出来たいコつの霊要た長所を持ってゐる︒すたはち︑︑
第一︑機械率法は相呉ある型︑債格の機械によって鴛された仕事の原僚について共の差異を考慮に入れてゐる
即ち間接費要索を分析しで配賦せんとしてゐるc
第二に︑機械率は機械の行ふ仕事と機械との聞に﹁永続的た闘係﹂を樹立するととになる︒蕊に﹁永続的た閥
係﹂とは工場に於ける仕事の繁閑によって欝勤しない関係を意味するo即ち嘗式機械寧法が利子や減債償却費に
ついて機械卒を定めるに営つては機械が完全に作業した場合の議想露命を基礎とし正常的危一ヶ年分の費用を見
積り︑之を完全に作業した場合の時間で割るのである︒従って機械率は工場に於貯る仕事の繁閑に拘ら宇常に一
とれ即ち正常間接費の設定配賦法に外ならたい︒たど溜問機械率法は︑前に述ぺた諮り︑未完成品
定額
とな
るが
︑
︐であって間接究会部を取扱ふものでたいから毎月末生宇ぺき質際間接.費ハ利子・減債償却費)と正常間接費(向
上﹀との差異を如何に庭迎すぺきかを考へたい︒旦夕︑とれを考へないで済してきた貼にとの奮式機械事法の第
二の欲貼が存する︒
︿ ロ )
科 接 的 機 械 率 法
上に述べた如き琵式機械率訟のもつこつの長所を生かし︑且つ一︑一つの快貼を除かんとするのがチャーチの所筒
科郎
T的秘械卒或は新機械溢・
( m o
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HH門 医
og BE Et gF 54 4E 2E
﹀による回賦法である︒すたはち司彼︒・5Z5
提唱せる科接的機械卒法は次の特徴を有する︒
︿ 一 ﹀
生産中心賠を単位とせる精総な間接費配賦法である︒
︿ 一 一 )
正常間接突の設定配賦法である︒
その計算要素は利子及び減債償却費に限定せヂ工場間接費全部に亘る︒
︿ = 一
ハ 四 ﹀
﹀
補充率訟に基く︒
標準間接資計算の先騒
九
経 営 と 経 済
O
以下之等の諸黙について設明するのであるが︑とのうち便宜上先づ(三﹀より述べる︒
22
﹀新機械率では共の計算要素を加問機械率の場合の如く間接費目の二︑三に限定せ宇︑原則としてその全費目
に亘
る︒
Aんも此のチャーチの最初の論文では︑生産中心貼に集計さるL経費は間接費の全部ではなく監替給料の
如き特定の機械と関係なき総経費は之から除外された︒然しとの賠は彼の後の論文によって訂正された︒(龍一
z v
(一
)生
産中
心知
とは原債部門(製法部門)の下位部門をなすものであって普通機械一
塁が之に該営するハ同種の機械の場合にはその一群を以て生声中心黙とする)︒
(匂
円
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目︒
口︒
︒ロ
円円
m﹀︒
新機械率法は︑かかる生産中心
黙に出来る限り多くの間接受要素を集計して︑とれを機械建材料時間に依って製品に配賦せん川とするものである︒
前述の賃金比例法や時間比例法は工場全般の間接廷を総括し之を工場企憾の総括的配賦基準に上って平均的配賊
を行ふ粗雑た方法であった︒勿論︑科接的機械率法にあっても一定の基準によって平均的配賦を行ふ.とと自簡は
避け難いが︑間接受と作業とを出来るだけ祭出向に結びつけるととによって︑平均的配賦による不正確を最小限度
に引下げんとするのであるQチャーチに依れば︑工場とは多数の小さな生産中心黙の集合であり︑共等の生露中
必町一は相互に異つてはゐるが夫々に於ける機械時間と云ふ唯一の正しい間接究配賦要因を共通の結合殺としたも
のだと考へられる︒抑々一郎債を各個製品(原慎負捻者﹀に賦課するには︑夫々の製品のために生産工程に於τ賓
際にぷ起したる費用を正確に計算し附加する必要のあるとと謂ふ迄もたいが︑
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償計算に於ける﹁惹起の原則﹂ハ
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と呼んでゐる
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﹀
間接費の部門別計算︑更にその
精密た形態たる生産中心期計算は謂はゆる﹁惹起の原則﹂に最も溜った間接費配賦法である︒との様た生産中必
貼を皐位とせる機械率計算のととを濁逸では職場原債計算ハ虫色
N W S E 5 0 7 5
ロ巴と呼んでゐる︒尤も段格に一民
¥ ︑ ︑ ヘば︑﹁機紋時間卒を使用する間接費計算﹂即ち﹁職場原債計算﹂ではないc機械時間計算は一一原債部門内にあ
る話機蜘が非常にまちまちである場合には必然︑職場原慎計算となるが︑︿註五﹀之に反して一原債部門内の諸
機校が左程大なる差異を示さぬ場合には職場原慎計算とはならないで普通の部門別原債計算となるo シュ マ
lレンパヴハに依れば(註六﹀︑狽迭に於て職場原債の名稀と概念とが始めて現れたのは一九O
五年
九月
﹁溺
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口問﹀昨掲載されたずェストっくgG・NLZ
の論
文で
ある
︒
とれに封し米国文献
に於いて明白に︑との計算形態を説明したのはチャーチの前掲論文を以て鴨矢とするo
ハ二)五市間接交の設定町駅法とは何であるかに就いては郎防に述べ抱︒繰越し述ぺる迄もなくチャーチの科静的
機材卒訟は
E A H
巾間接交の設定問印刷法に局する︒ずなはち機械率は特定の月に都民生した間接交を共の月の機械認
何時間によって除して見出さるLものに非宇して︑工場が完全に操業してゐるときの五常的な一年分の費用を見
とれを各生産中心拍に分配し︑との五常間接交を︑機械が金運轄するときの機械時間数で割るととに依︒
積り
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付出
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る︒
抑々間接投配以法としての請はゆる新機械が中法が優れてゐる賠は(イ)前述︒﹁惹起の原則﹂に忠寅に従へると
ル﹂
と戸
口)
正常
間接
交を
設定
配賦
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所に
ある
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乙の
うち
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新機械率法のもつ(イ)の長所を論詮するため︑
チ ャ
l
標準間接費計算の先臨
経 替 と 経 済 ヂはとの機械卒法を殊一見ら総括配賦法としての努賃比例法並に時間比例法と封比して説明し︑部門別計算としτ
の共等の配賦法とお比しない︒とれと町一様に彼は新機械率法の(ロ)の長所を論設するため︿との黙は後越の計算
例によって一不す)との機械率法を殊一史ら骨除骨除法としての時間比例法︿工場線直接境問時間比例法)と釘比し
て設明してゐる︒勿論︑時間比例法と雄も︑若しそれが部門別計算に基くものであるならば正確に近い正常間接
費の設定配賦法として行はれ得る筈である︒然し斯くの如き時間比例法ととの機峨率法とを比較したのでは議論
が弱くなる︒そとで伎は殊兎ら不完全な配賦法の依黙を剥き出しにして理想的な配賦法の優れた賠を論述した鰭
であ
る︒
. .
チ ︑ 原俊計算の生成及び後展の跡を湿ねるに︑正常間接受を議定計算する思考は相官に古く︑吾々は勿論.
ホ4
ヴト
モ
1アの詩論文以前に遡り得る︒
チャ
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ギャ
リ︑
リヴ
トル
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詮七
﹀
に依れば一八八五年紐育で出した
メヴ
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﹀1 0
の著
書ハ
註八
﹀ は注目すべき文献で︑著者は闘にとの書物の中で﹁前年或は締
配 賦 一 綿
一 ・
( ‑ S A
﹀ 去二年聞の工場組間接交の平均額を袋詰作業時間の総計を以τ
割算
し︑
として用ふぺきととを薦めてゐる﹂︒ それえ今年の作業時間一時間営の間接費
また
エ
Vワl
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註九
νに依れば}九O一年に英図のカウ
アン︿O
ミ 一
LCC44さ﹀は雑誌﹁合計士﹂︿一九O一年混一二四二頁﹀上で間接費の配賦について論じ︑
環を代表すぺきJ過去数年間の平均に基いて工場時間窓・を算定すぺし﹂と一去ってゐる︒
﹁景
気の
一服
然し
メッ
トカ
lフと云ひカ
ウアンと一試ひ何れも正句会慢についての︑換言すれば総括配賊法としての設定配賦法を述べてゐるに過ぎたいl
総括配賦法による設定率は怒意を混入し易く︑とれによって正確に近い正常間接費の計算を求むるととは断念せ ねばならないであらう︒かくて精密にして明確な設定配賦法の説明はすでに述べた如く︑チャーチから始まる
と一
五つ
τよ
い︒
ハ四)正常間接交を仕事に配賦した上︑月末に生宇る賞際間接費と正常間接費との差額︑即ち機械の不働時に相
営する未配賦間接投は之を柿充卒︿
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P 3 .
﹃町 二乙
として仕事に迫加配賦するととをチャーチは提唱した
(但し彼は後ω著書では柿充率設から点盆税に特向したが)(註一O﹀O
その未配賦間接安はとの機械を通じて加工される総ての製品に迫加配賦せらるべきであるが︑ さて︑今若し機械一佃より成る小工場があ
ると
m限
定す
れば
︑
多数の生産中心貼より成る大工場の場合には︑工場金隠をしてその不倒機械の空費を分捻せしめ︑未配賦額は之
を金製品に迫加配賦すべきであるとする︒
かく
て︑
チ︑
ャ lチが最初の論文で越ぺた新機械率法を要約すれば︑(一﹀各機械を夫々溺立せる生産中心黙と考
へ泊常なる分析の下に営該中心黙に関係せる一一切の費用を共等の生産中心黙に配賦するととハ二﹀機械卒の構
成分となって去はれてくる特定資自のみなら宇機械卒の構成分として表示し得たい一般的費目ーーその主なもの
は監有給料であるーーをも合む総ての工場経費を毎月工場間接費勘定の借方に記入するとと︑会一﹀各々の仕事が
機械を経過した時間だけ︑その仕事の原慎計算去に機械率による配賦額が記入され︑かくして月末には配賦済問
接費総額が工場間接費勘定の貸方に記入され︑捕してとの勘定の借方残高は柿充率として各仕事の原債計算去の
標準間接質計算の先踊
経 営 と 経 済
四 ¥
上に追加配賦されるとととなる︒而して桁充率迫加配賦の手伎は時間比例法に依るのであるが︑比較的簡早左手
績としては工場間接費勘定に於ける町賦済間接費に釘する配賦漏間接究の比卒に依るととも出来る︒
︐/ iチに依れば.各個製品に配賦さるぺき或る機械のE常間保安李は一定であるが︑治加問賦さるL
補充
率は
︑
かく
てチ
そ ャ
の政械が完全運特をすれば︑監惇給料の如き特定の機械と閲係のない総係廷のみから成り︑機械が不仰となれば
なる程柿充容は治大してくる︒而して斯かる方法をとるととにより二つの利便があると彼は一疋ふ︒一は間接究の
E常卒が︑一定してゐるととにより兵る時期に註された仕事の原仮相互を比較するととが出来︑旦っとれに依って
﹁生産方法の如何に基く製治能率﹂ハ
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め 目 ︒ 一
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を知るととが出来る︒二は補充
率の犬さ(その正常率民泊する比率)が工場金問胞の繁閑の欣態を示す現貨なバロメーターとなり︑旦っとれに依
って
︑
﹁景気飲態に基く商的能率﹂
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吉田ZZC同守主︒﹀と﹁工場管理の一般的能率﹂
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算 例
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次にチャーチの科率的機械率及び柿充卒を伎の例示せる一組の震際数字によって一不さう︒
附一一一口を要するのは︑普越の工場に於ては各生産中心黙は一人の労務者によって管理せられ︑
務費を形成してゐるが︑機械を使用し且つ共等を通じ℃作られる同種製品が一︑
ハ註
一二
)︒
のそ
賃 金
直,とは
接 の 鍔 際
一原債を別々に計算するの必要
も叉刺盆もたい工場にあっては︑機械を管理する勢務者賃金は最早や索債を形成せ宇間接費とたると云ふととで
ある︒後者の場合に於て︑同一労務者が︑工場の﹁商的能率﹂の良否に庭じて︑例へば或日には同種自動機械の
五室を︑またその翌日にはその一一一誌を管理するとき︑それによって製品の原債を種々に費動せしむると仮定した
・ならば︑それは質際上位⁝意味なものとなるであらう︒新かる場合には寧ろ賃金を新機械率の椛成分として算入し
且つ一労務者が最良好の欣態の下に於凡て同時に管理し得る機械の最大多数を基礎としてとの坊貨を機枕卒の構
成分として計算し︑とれを機税率に加算すべきである︒
その機械の多数のものは夫々一人宛の職工により管理されてをり︑その作業さて訟に一不す計算例に於いτ
は ︑
時間は普泊の方法によって直接︑仕事に賦課されてゐる︒然るに別に六室の自動機械二組があり︑各組には一人
宛の職工を必要とし︑旦つ之等二組は共に一人の特別の燈持者の管理下に局してゐる︒
標準間接費計算の宅臨
五
経 属 品 と 経 稗 工 場 間 接 費 勘 定 ( 一 月 〉
方) (貸
〈借 方〉
配賦活間接費・・・…・・¥576,00
機械=11スル利子....・H・...¥ 5300'
捜械誠債償却費・…・・・... 53,00 本且中新機械
率二ヨリ仕事二 100,00
費....・H・...・…・. カ
勤
国 賦 ジ タ ル 75,00
自由機械=係ル賃金・…・・・
(職工ニ,監督一〉 間接費53額
〈究ノ表1中〉
45.00 工程諸掛(油等).,.~
「一旦中ノ機械 廻開時間」参照 床面積頁括質
印∞平方択⑧5銭・・....・‑・250,∞
未配賦残高 一般的監督費・…・....・H・...・H・.1∞∞
一未配賦間接費?
(筒兎率一一一一一 捜械廻時時間'
¥一一一一=毎時¥100 0.0227 4400
100.00 言{.¥ 676・00 計 ¥676.00
1.表A=ヨレパ鹿城廻持飽時間ハ4400時間ヂアル
〔注意〕
2・上掲ノ;如ク本局ノ補充率ノ、毎時2.27銭トナル
一六
676陪T
一一一旦=毎時15.4鏡 l
併00島i凶
3・前ニ示シタ時間比別法=ヨレバ間接貿翠ハ
トナル
.
表九(一周中ノ機械廻時時間及配賦済間接費ヲ示ス) 摘 要 配賦済間接質 (新)慢誠事
股械番宣言 廻将時間
8(固〉 4(錆)
2∞
14 2∞ 7
2...... .
46 2∞ 23
3....・.......
手ニヨ P運 縛 ス ル 捜械。
60 2∞ 25
4・・・・・・H・a‑・
標準間接費計算の先踊
賃金ハ作業時間報 12 24
2∞
6..・H・..
告書ヨり直接仕事 10 20
2∞
6..・H・......
18 9
7・u・・・・・ 200
68 =賦課。
34 8..・H.・ 200
8 4
9・....・H・... 2α)
16 32 2∞
10...
18 9
11..・H・... 200
自動捜械第一組。
18 9
12....... 200
賃金,、捜械翠ノー 18
2∞ 9
13........・・・・
18 2∞ 9
14~...
部 ト ナ ルo
18 9
15・・........・‑ 200
18 200 9
16....・...
15 30 2∞
17........・a・‑ 18.........
自動機械第二組。
15 30 2∞
15 30 19..・H・....・‑ 200
七 賃 金J、機械寧ノー
15 30 20・u・‑・・山・m 200
部 ト ナ ルo 30
200 15 30
荷00..............…τ…………57瓦ocf<図) 15
21.. .. 200 22.....
計
経 替 と 経 済
八
とaAに工場開接安勘定
2 r
毛 ・ 0
g a s P O S E C
と仕事の原慎計算表ハ
ca gn ZE
仲B
良旬
︒ご
それらは最初は工場が繁忙な期間一月に閲するものであり︑第二にはそれから若干月の後︑工場が関散になった
期聞に閲するものである︒命︑後の期間(十一月Vに於いては加工方法の改良が行はれたとし︑従ってとの月に
とを
示す
︒
於いては同一社烹につきごうの異る欣況の下に別々の原債計算去を作成するとととする︒
仕 事 ノ 原 債 計 算 表 ( 一 月 〉
4箆...................¥0,40
@
10時間
機械No..9.
2.04 34ρ....
/6ρ @
8.
dン ρ
1.80 15 tシH・R・............・
12 v @ ρρ17.
3 3 tン @ 23ρ ・...............・ 69 v t砂
¥4.93 機械費合計
@ 2.27鋳
31時間
補充率 nuRO
町/
君︒
OTb
国 々・ &
品定
H
ふ口
費接
場工
10時間@31銭……¥3.10
賃 金
.60
6ρ@10ρ....・‑
tシ
4.12
‑亨石.75
3ρ@14ρH・a・.42
賃金合計
仕事ノ製造原債合計
、t
一月に於いては機械はす予て充分なる廻柑仰をたしたととが判るであらう︒従て補充率は極めて低く毎時二1
一 4 銭であOた︒時間比例法に基く数字︑即ち毎時十五銭ととの新配賦訟に基く数字との比較は表Aを参照するとと により明かとならう︒表Aを見ると毎時三十四銭と云ふ高い時間率の機披もあれば︑毎時間銭と云ふ低卒のもの
もある︒而して後者は時計製作工の伎ふ旋盤で一人の高給の男がそれを運縛してゐる︒すでに知る如く.新機械
率法は工場間接費の配賦上︑質際に基いた差別的た機械時間率を設けてそれを遁用し︑時間比例法の如︿安易な
AW
平均化に陥らない黙に一の重要な長所がある︒
上の仕事の原債計算去を見ると︑そとには四一訟の機械が参加してゐるけれども︑賃金は皐に三項目の数字が関
係してゐるに過ぎないととが判るであらう︒とれは︑機械一七読は自動機放の一つであり︑その運韓費は機械卒
の中に合まれてゐるからである︒との仕事の原慎計算去を︑関散時期に於ける同一仕事の原債計算表と比較して
見ると︑五口々は新機械卒法のもつ他の一つの長所を認めるであらう︒
標準間接費計算の先踊
九