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結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

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Academic year: 2021

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前立腺癌細胞株におけるステロイドホルモン代謝と グルクロン酸抱合活性について

著者 金谷 二郎

著者別名 Kanaya, Jiro

雑誌名 博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査

結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

巻 平成13年7月

ページ 8

発行年 2001‑07‑01

URL http://hdl.handle.net/2297/15605

(2)

学位授与番号 学位授与年月日 氏名 学位論文題目

医博甲第1434号 平成12年6月30日 金谷二郎

前立腺癌細胞株におけるステロイドホルモン代謝とグルクロン酸抱合活性について

教授並木幹夫 教授井上正樹 教授吉本谷博 論文審査委員主査

副査

内容の要旨及び審査の結果の要旨

前立腺癌患者の初期ホルモン療法として抗アンドロゲン療法が選択されている.テストステロンは 95%以上が精巣で生成され,この除去を目的に去勢術が施行されてきたが,前立腺等の末梢ステロイ

ド標的細胞内における,副腎'性ステロイドの活性アンドロゲンヘの変換が近年注目されている.

本研究の目的は,前立腺癌細胞内におけるステロイドホルモン代謝の解明であり,アンドロゲン非 依存性ヒト前立腺癌細胞株PC-3,DU145とアンドロゲン依存性株LNCaPを用いて,副腎性ステ ロイド代謝について検討した.さらに)アンド、ロゲンを不活性化,水溶化するグルクロン酸抱合およ

び硫酸抱合活性について検討した.結果は以下の如く要約される.

1)副腎'性ステロイド代謝については,PC-3,DU145ではデヒドロエピアンドロステロン

(dehydroepiandrosterone,DHEA)プールに移行する傾向が強く,LNCaPではDHEAプール から動員され所アンドロステンジオン,テストステロン,ジヒドロテストステロンヘの経路に変

移していた.

2)アンドロゲン代謝に関与しているグルクロン酸抱合活性はLNCaPのみにその活性を認め,PC.

3,DU145には活性を認めなかった.

3)硫酸抱合は今回使用した細胞株にその活』性を認めなかった.

4)グルクロン酸抱合を触媒するグルクロン酸転移酵素(uridmediphospho‐

glucuronosyltransfbrase,UGT)の前立腺組織特異的なアイソザイムUGT2BはLNCaPのみに

発現が認められた.

5)UGT活性を酵素反応速度論的に検討したところ,LNCaPにおいてジヒFロテストステロンは テストステロンと比較して,脇,およびkca`が高値であった.

6)ステロイド除去条件下LNCaPにおけるUGT活性の上昇がUGT2B特異的半定量的逆転写PCR

により示された.

以上の結果から,前立腺癌組織内におけるステロイド代謝は細胞内アンドロゲン環境の維持,修飾

に関与している可能性が示された.

本研究は臨床の場で難渋するアンドロゲン抵抗性あるいは再燃前立腺癌における畠I|腎‘性ステロイF 代謝について新知見を与え、今後の前立腺癌治療に有力な手がかりを与える,価値ある労作であると

評価された.

-8-

参照

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