• 検索結果がありません。

刑 事 判 例 研 究 ⑴

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "刑 事 判 例 研 究 ⑴"

Copied!
17
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

三九一 刑事判例研究⑴

中央大学刑事判例研究会

た事例

        

害、退件、年(号、定、却、頁、頁、一三八九号一一四頁

【事実の概要】

は、付、し、退

たのに退去しなかったとして、威力業務妨害罪と建造物不退去罪に問われた。第一審裁判所が事件を公判前整理手続に付したところ、

は、調

刑事判例研究⑴(安井)

(2)

三九二

条一項に反する旨の主張を行った。

は、使は、

し、た。ち、

は、が、し()、調ず(

)、拠(に、し、

は、て、

て、ず、

く()、た、

し、に、調

る()。ち、は、も、か、か、

て、ろ、は、が、

に、で、

し、め、は、

めているにすぎないのであって、何ら被告人の黙秘権を侵害することになるものではない。」と判示した。

は、調が、

憲法三八条一項に違反する旨主張して上告した。

【決定要旨】

上告棄却

(3)

三九三刑事判例研究⑴(安井) 刑訴法三一六条の一七は、被告人又は弁護人において、公判期日においてする予定の主張がある場合に限り、公判期日に先立って、

に、調て、

く、た、

どうかも被告人の判断に委ねられているのであって、主張をすること自体を強要するものでもない。

と、は、ら、

前堤を欠き、刑訴法四〇五条の上告理由に当たらない。

【研  究】

  問題の所在

は、し、

合、る。は、

た。

は、

)(

に、

)(

は「

し、

た。

)(

る。ら、

(4)

三九四

)(

ば、が、

にくい。もっとも、最高裁での争点は判例違反や憲法違反ということになるため、主張明示義務と憲法三八条一項の「自

る。て、

は、う。下、稿は、

後、る。は、

法的利益であることを前提とし

)(

、刑訴法三一六条の一七と憲法三八条一項との関係について論じる。

  本決定の意義

は、

ではな

)(

。そのため、この点を根拠として最高裁は被告人側の主張を端的に退けることも可能であった。しかしながら、

は、く、が「

た。は、

め、る。め、

裁が主張の強要の有無を憲法三八条一項との関係で論じた意義が問われる。

は、調

る。調め、

(5)

刑事判例研究⑴(安井)三九五 り、は、

か、る。ち、

て、合、

か、る。に、

め、ち、

固定に伴う不利益を理由として、主張明示義務を公判における不利益供述の強要と同視することはできな

)(

て、は「

て、う「と、め、

と、調め、

も、と、

かにした点を指摘することができる。

  刑訴法三一六条の一七をめぐる理論状況  自己負罪拒否特権・黙秘権を侵害するとする見解

が、

る。ば、来、が、

か。も、

(6)

三九六

は、ば、に、

)(

か、調は、

る。て、

か。も、

制、に『は、

)(

か、

る。は、

いが、それは黙秘権の定義自体に変容を迫るものといわなければならな

)((

などの主張がある。

 自己負罪拒否特権・黙秘権を侵害しないとする見解

て、る。ば、は、て、

く、で、

るにすぎない。したがって、仮に、被告人が、準備手続で、ある事実を争わないということを明らかにし、そのことが、

て、も、

る。え、て、の『

)((

か、

は、は、で、

る。に、が、は、

(7)

三九七刑事判例研究⑴(安井) に基づく選択にほかないから、一定の時期までに決断を迫られることに伴う心理的負担はあるにせよ、それが『強要』

は、う。て、ば、

も、り、に『

る。も、

よ、張・は、

)((

か、け、

ば、

し、い。調

)((

る。た、は、

い。は、の『

』、て、

る。調

調で、い。

が、

法三八条一項の保障する利益ではな

)((

との主張もある。

参照