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「労働者・事務職貞の解雇にたいする製作所・工場
・現地委員会の監督ゐ法的諸問題」
大学助教授 イ・ヤ・ミヤル
論文集「■ソ連邦共産党欝2岬党大会の決議からみた労働法」1960年,ソ 連邦科学アカヂき.−出版所∴所載
中 村 賢 二 郎
1958年7月15日付のソ連邦最高会議幹部会令で確認の¢3肌K(製作所・エ場・現地委
(1)
負会)にかんする規則の第10条に・よると,管理部の発意で労働者・事務職員を企英・施設
・組織より解雇できるのは,¢3肌Kの事前の同意がある場合にかぎるとある0 しかし,
この同窓手続に.かんする規定が同規則にもその他の法令にもないので,法的規制を必要と する若干の問題が実際に生じている○
まず,労務者の解雇に同意をえたいという管理部の申立を㊥3肌Kが審理する期間を定め 申ば鮎ない0例えば,エストニヤ・ソビエト社会主義共和国の¢3肌Kにたいする指示紅 は,管理部のそのような申立は¢3入IKの例会で審理しなければならないとある○ 同例会 鱒通常2週間おきに,たまにほそれ以上の期間をおいて開かれている。ところで例えば正
当な理由なし紅怠勤したこ・とでもって即時解雇することもできた旧手続とちがって1今日 では◎3朗Kの例会で審理されたあとでなければ解雇できない慣行に・なっている○ このた
めに,解雇が数週間延期されることも珍らしくない0
企菜もしくは施設の管理部が因っているのは,現労務者の従事する職務に従前従事レて
∨、た元労務者を役職させよという裁判判決にもとづいて−,現役労務者を解雇することを義
(2) 添付けられた場合である(ロyヤ・ソピ声1社会主義共和国労働法典欝47粂欝8項)。元労
務者の復職はその裁判判決が出されて10日以内に行わねぼならないのに,現役労務者の解
雇は¢3鵡Kがその例会でそれに同意したあとでなければ行うことができない0
¢3皿Kは労働紛議の異議申立を受理した日からフ日以内にそれを審理しなけれはならな
($)
し、という規定があるこ.とを考えると,労務者の解雇に.¢3MKの同意をえたいという管理部
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の申立も同様にそれを受理した日から7日以内に審理しなけれほならないという規定を設
(4)
けることが必要なように思う。
旧事続からすると職務不適格による解雇は,原則的にはP王くK(評価・紛争委員会)の事
前の同意なしには許されなかった。この場合PIくKほ解雇を行いうる期間をその決定のなか に指示しなければならなかった。¢3肌Kが労務者の解雇に同意を与える場合も同じよう に,こ・の解雇を行いうる期間を指示することが必要と考え.る。これについて¢3肌Kがその 期間を指示しなかった場合には◎3机Kが解雇に同意した日から1ケ月以内にのみ解雇
(4)
きるということを規定する必要がある。
(2)
ロシヤ・ソピ・エト社会主義共和国労働法典欝47条第1項・第2項・第3項匿よって労 者・事務職員を解雇する場合は,2週間前に解雇の予告をするか,あるい は解雇手当を支 払う義務がある(ロゾヤ・ソビエト社会主義共和国労働法典第88条〜5三管理部が労務雛 解雇の予告ができるのは,管理部が解雇の同意をえ.るために¢3MKに申立をすると同時に なしうるのか,それともその同意をえてのちにほじめてなしうるのかという問題が出てく
る○これについては管理部が解雇濫ついて¢3川.Kの同意をえたのちにはじめて:予告でき ると思う○何故なら,管理部が労務者を解雇しうる権限をもっていることに.当該労務者が 疑念をもたないかたちで本人にきたるべき解雇の通知をなす場合にのみ,その通知は予告
として審理できるからである。けだしこの予告しうる権限は.,あらかじめ¢3MKぁ えた場合紅管理部紅生じるのである。
小売価格を守らず,商品の品質をすりかえたり,顧客の誤算を見逃がすような労務者の 解雇を商業機関の指導者に提案する権限が国家商業監督局OpraHrOCyL(apCTBeHHO鎖TO proBO葺HHCneK叩Hにあたえられている。同様な権限ほ労務者が怠勤叩Ory∬したり,あ
るいは系統的紅労働規律を犯すような場合紅,商業機閑の同志裁判所にもあたえられでい
る。
このような場合,労務者を解雇するためには¢3朗Kの同意が必要かどうかという問題が 生じる○実際に・はこの問題ほ色々紅解決されている。国家商業監督局あるい
の提案に・よって労務者を解雇する場合も同じよう紅¢3朗Kの同意があってはじめで可鮨 になると思う。
現行法によると,管理部ほ定員縮少紅よって解雇しなけれはならぬ労働者・事務職眉 本人の同意があれば他の仕事紅移すことができる。しかし,このような仕事が企業もし
は施設においてあり,当該労務者がそれを希望し,なおかつその仕事を遂行できる肇カ
17 、■する酢所●工場●
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ぁる場合,そうすることほ管理部の権利となるばかりか義務ともなる。したがって管理部が労務者を可儲な範囲で他の仕事紅移動させる努力をしなかった場合・¢3机Kとしては 定員縮少によ・る労務者の解東紅同意しないこともできる。
現在の仕事に不適格なことが確定した場合も,企業あるいは施設の管理部としては・労 務者の同意のうえで解雇するかわり紅本人を他の仕事に移すことができる。だがこの場
合,適当な他の仕事が同じ企菜もしくは施設内にある時でも移動させることは企業にとり 義務的なものでは・なく・企兼の権利となるにすぎない0
これと関連して,作業不適格の事実が確認されたのに管理部がその労務者を彼に適当な
他の仕事紅移動させるよう努めない場合,作業不適格を理由とするそ・の者の解雇を⑳3MK が否認しうるや否やという問題がでてく声。法文だけから形式的に厳密にいうと¢3机K
は解雇に同意しなけれぼならない。なぜならもしそうでな小と管理部としては当面の職務
の遂行に.適しない労務者を他の仕事に移動させる権利だけでなく義潜もおうことになるだ
ろうから(しかしこれは法にほ規定されていない)。だが慣行はこ・れと違っている○すなわ
ち,⑳3肌Kほこのような場合原則として解雇に同意していない。労務者が現在の仕事に適 格でないこ.とは彼が仕事に対して誠実でないことの証明にはならないし,したがってまた
管理部としてはそのような労務者の身の振り方を配慮しなけれはならぬ義務があるのだか ら,この慣行は本質的紅正しいといえる0
したがって,現在の仕事に不適格な場合や,また犯罪行為とは関係のない理由による労 務者の解雇の場合は,本人を直らに・解雇するのではなくて,できるかぎり本人に他の仕事
た移るよう提案することを管理部に義務付けるような規定を設ける必要があると思う0
国営,協同組合のあるいは公営の企業や施設の労働者・事務職眉にたいする現行め模範
(6) 内部労働管理規則ほ,全労働日申に正当な理由なしに欠席することを怠勤とみなしてい
る。
わが国の法律文献によると,企業や施設からの勝手な離脱にたいする司法責任の廃止に かんれんして,勝手な職務離脱caMOBOJIbHbI鎮yxoACpa60TbIもまた怠勤とみなしてい
(7)
る。これほ誤っている。
しrl 1956年4月25日件のソ連邦最高会議幹部会令の発令以前は,裁判慣行でも法律文献でも
怠勤と勝手な職務離脱とほ区別されていた。両者を区別することは,それぞれにたいする 制裁が異っていたという理由からして当時は必要であった。
両者の相違が以前からあったことを認めるならば,この相違が司法責任の廃止によって
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なくならたわけではない○現在,勝手な職務離脱(例えば,2週間前に予告なし把)が 々起きている以上,この2個の概念を同一視することはできないと思う。
勝手な職務離脱というのは,労務者が職務に復帰する意思なしに職務を放棄する場合で ある。したがって,それは遵法な−−・カ的な労働契約の破棄として審理されねぼならない。
勝手に職務離脱した労務者というのほ,すで紅職務を離れたのであり,そのことによって 労働法関係を絶ったこ.とになるのであるから,これを理由にその者の解雇を云々するのぬ
誤っている○この場合,管理部としては◎3肌Kの同意がなくとも自らの命令によサて本
\8) を企業もしくは施設ゐ職員名薄から除名することだけは/できる。この場合職員名蒔からの
除名は命令を出した日からではなく,勝手な職務離脱をした日から行わねばならなし10
怠勤というのは,労務者が正当な理由なしに企共(施設から)を離脱する意図をもた いで全労働日中職務を休む場合をいう。かくして職務を休むことは遵法な労働契約の「
的破棄で惟なぐてご,労働規律の重大な違反であり,これ紅たいして管理部は労務者を解 する権限をもつ,けだしこれは◎3MKの同意のうえなされる。しかも解雇は怠勤した日 らでなくて,命令を出した日から行われる。
勝手な職務離脱と忠勤の羞違を比較対照する場合,労働契約破棄の形式についても考慮 しなければならない。
◎3皿Kの権限にかんする規則は,⑳3皿Kの同意なくして労働者一事務職眉の解雇は柁
(1) に許眉れないことを規定している。だが同規則が守られずに,労務者が◎3MKの同意な
に.管理部によって解雇される場合が屡々生じている。このような場合労務者は何処へ彼の
復職の申立をすることができるのか,労働紛議委員会へなのか,あるいは直接人民裁判所
へなのか。
エストチヤ・ソビエト社会主義共和国の裁判慣行でほ,このような場合労務者は直接 民裁判所へ提訴できることに.なっている。さらに人民裁判所は労働紛議を本質的に審理
ベきでは.なく,◎3肌Kの予めの同意なしに解雇されたということが判明した場菅r㌫刀
者を復職させて,不当解雇による強制的欠勤期間中の賃金,20労働日分を徴収する義務
ある。このような慣行は正当であり,かつ合理的■であると思う。
1959年1月27日付のソ連邦最高会議幹部会の決㌫◎3MKの同意のうえ管理部の発意
解雇された者は,労働紛議委員会や◎訓Kに異議申立をしなぐても直接人民裁判所降複
の申立ができると規定している。
この決定の公布紅かんれんして,直接人民裁判所で審理されるのは不当解雇や複勝匹
19 「労働者・事務職員の解雇にたいする製作所・工場・
現地委.員会の監督の法的諸問題.」
一劇〃−−
んする問題の労働紛議だけなのか,あるいは労務者の解雇に関連したその他の問題鱒つい て生ずる労働紛議(不当な解雇理由の作成,解雇手当の未払,給料の清算や労働手帳交付 の延滞等々)も含まれるのかという問題が出てくる。
労務者の解雇紅かんれんして生ずる一切の問題の労働紛議が直接人民裁判所で審理され るという規定が,エストニヤ・ソビエト社会主義共和国労働法典の草案のなかに挿入され ているのは芸当である。
(1)一番10条 労働者・事務職員は申3肌Kの同意なしに,管理部の発意で企菜・施設・組織 より解雇されることほない。
◎3肌Kは企菓・施設・組織に組織されて:いる労働紛議委員会の裁定にたいする労働者・
事務職員の異議申立を審理する○その場合同委貞会は労働紛議委員会の裁定を有効に・する か,もしくはこれを破棄し,労働紛議の本質的な裁定を行う権利をもつ。
⑳3川Kほ作共による不具その他の健康損傷に.よって労働者・事務職員に加えられた損 失の企業・施設・殖織による補償にかんする管理部の決定紅たいする異議申立をもまた審 理する。(1961年10月2日付改訂) 、
CM・CrIpaBOtZHHKrIPO¢coIO3HOrOpa60TZIHt(alH3月aTeJIbCTBOBuCnC,rlPO中H3月aT
−1964cTp・194
く2)ロレヤ・ソビエト連邦社会主義共和国労働法典第47粂(管理部の要求に・よる解雇につ いて)不定期をもって締結された労働契約の解除ならびに定期契約の期限満了前の解除 は欝36条および欝37条所定の場合のはかは,次の場合にかぎり雇傭主の要求によりこれ を行うことができる。
(土)企業・施設もしくは経営の全部あるいは・−=部が解散し√た場合,ならびにその作兼を 縮少した場合。
(2)生産上の理由紅より1ケ月以上作業を中止する場合。
(3)被備考が作業に不適格なことが判明した場合○
(4)被傭老が正当の理由なし紅契約もしくは内部管理規則によって課せられた義務を系
統的に履行しない場合。
(5)被傭者がその作業と適接関連する犯罪を狗しそれが効力を発生した裁判判決で確定 した場合,ならびに2ケ月以上拘禁された場合。
(6)正当の理由なしに欠勤した場合。(1958年1月31日付改訂−イロレヤ・ソビエト 連邦社会主義共和国最高ソビ・エト公報」1958年No.2)
(7)被傭者が一時的労働能力喪失の結果,その喪失のときから2ケ月を経過しても作業 に出席しない場合,ならびに妊娠と出産ごの一時的労働能力喪失の時で第92条所定の
4ケ月間をこえて,なお2ケ月間引続いて作業に出席しない場合。
(8)労働者もしくは事務職員が法律の規定した手続により従前に従事していた作発に・役 職した場合。(1958年1月31日付改訂−「ロシヤ・ソピユ†連邦社会主義共和国最 高ソビエト公報」1958年No.2)
CM.CrIpaBOtIHHE(npO¢coIO3HOrOpa60THHKalTIPO¢H3ZtaT−・−−1962一CTp・185
(3)「■労働紛議審理手続にかんする規則」欝28条 ◎3MKは次のことを審理す る0 1.全工場委員会で合意にたっしなかった労働紛議の解決にかんする申請 2.全工場労働紛議委員会の裁定にたいする労務者の異議申立
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ーー・J∂2−
◎3肌Kはその会議において7日以内に労働紛議にかんする申請と異議申立な審理し ければならない。
(4)ミヤルのこ.の提案はカ・アブ汐ヤ・−−ノフによっても支持されでいる。Ⅰく・A蝕云血 Tpy几OBO銀 皿OrOBOp rIO COBeTCIくOMyIIPaBy H3RaTeJIbCTBO <x)PH&HtZeCZくa JIHTepaTypal>皿ocIくBa1964・CTp・153
(5)寛88条 革47粂の籍1項・第2項・欝3項規定の理由によって期限付または無期限 労働契約を解除す・る場合,雇傭者は被傭者に.たいしてその2週間分の賃金佐相当する過 職手当を支払うか,またほ2週間前に解雇を予告する義務がある。
(6)ソ連邦閣僚会議労働と賃金問題委員会およか全連邦労働組合中央評議会確認(1957 1月12日付決定欝6弓)の同規則第23条欝3項参照
C60pHHK3aKOHORaTeJ7hHbrXaKTOBO TpyZLe・rOCIOpH3.環aTり19590CTP・344
(7)「企業・施設からの勝手な離脱養よび正当な理由のない怠勤にたいする労働者・事 職員の司法責任の廃止について」(「ソ連邦最高会議公報」1956年鰐10号203項)C60pH班K 3aIくOr[0月aTeJIhtIZJX aIくTOZ)O TpyRe… rOCIOpH3RaT・1959・CTp・62
(8)このミヤルの見解についてカ・アフジャーノフは次のように反論している0
「イ・ヤ・ミヤルは解雇の方法と解雇の事由とを混同している。職員名薄からの除名は あらゆる解雇の場合(労務者の発意正よる場合もふくめて)に行われることであり
雇手続にかんすることがらである。というのは現行法には「名簿からの除名」と小らた 解雇事由はないから。またイ・ヤ・ミヤルの見解に.賛成できない点ほ,現在制裁とい
点からして\怠勤と勝手な職場離脱を区別する実践的意味は何もないからである。したが って,後者は正当な理由のない忠勤として取扱うべきものである」‡く.A6xaHOB:前
番,137ぺ−・ジ
(9)「◎3机Kの同意のうえ管理部の発意で解雇された老の労働紛議審理手続について」
(ソ導邦最高会議公報,1959年1月29日付,第5号(937)欝53項)
「1958年7月15日付ソ連邦最高会議幹部会令確認の『◎3MKの権限紅ついで』の規則 照応して,ソ連邦最高会議幹部会は次のことを決定する。
◎3MKの同志のうえ管理部の発意で解雇された者の労働紛議は労働紛議委員会なら に⑳3川Kに異議申立をせずに直接人民裁判所で審理される。
労務者は不当解雇および役職にかんする申立を解雇命令が出された日から1グ月以内 に人民裁判所把.行うことができる。.」