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ガラス リサイクルに関する研究

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長崎大学総合環境研究 第 7 巻 第 2 号 p p . 3 7‑4 7 2 0 0 5 年 7 月

ガラス リサイクルに関する研究

中村 修 ( 長崎大学大学院生産科学研究科) Os a muNAKAMURA

Na ga s a kiUni v.Gr a dua t eSc hoolofSc i e nc ea ndTe c hnol ogy

高 山 朋 ・ ( 名古屋大学大学院 環境学研究科 社会環境学専攻 博士前期課程) TomoTAKAYAMA

Na goyaUni v. Gr a dua t eSc hoolofEnvi r onme nt a lShdi e s Di vi s i onofSoc i a la ndHuma nEnv ir onme nt

As hd yo ngl a s sr e c yc l i ng

Abs t r act

Thea ut ho r sa na l yz er e c yc l i ngb us i ne s sa ndt heCo nt a i ne r sa ndPa c ka g i ngRe c yc l i ngLa w,a nds ugge s t pos s i bi l i t yf o rdi ve l o pi nggl a s s ‑ r e c yc l i ng. Thepa pe rma i nl yf oc us e so ngl a s sr e c yc l i nga ndt e c l mol o g yofN ma n uf a c t u r e rwhi c hc a npr od uc ec i vi l ‑ ma t e r i a l sf ro m gl a s swa s t e swi t ho utc l a s s i f i c a t i o nb yc ol o r t ype . t he Co n t a i ne r sa ndPa c ka gi ngRe c yc l i ngLa wha sma n yde f e c t s , a nddi s r uPt l O ni soc c u r e di nt hef i e l dof r e c yc l i ng.

Thei mpo r t a n te l e me nt sa r epr o mo t i o nofde ma nd‑ e x pa ns i o na ndc os tb ur de nofc o l l e c t i o na nds e pa r a t l ng ga r ba g ebyd r i n k‑ c o mpa ny.

Ke ywo r ds : gl a s s ‑ r e c yc l i ng, Pa c ka g i ngRe c yc l i ngLa w

は じめに

本稿では、廃ガラスの リサイクル商品を事例 に、

リサイ クルが確立す るための市場や法規制のあ りか たについて検討す る。

平成 9 年に容器包装 リサイクル法 ( 以下、容 リ法) が施行 されてか らガラスは色分別 され再商品化事業 者 によって再商品化 されるようになった。 しかし、

ここでの問題 は、 「リサイ クル」 と言いなが らも、

リサイ クル品の販路が確立 されていない点である。

集 められた資源 ゴミ ( ガラス)は商品 として再生 されているのだが、その商品は購入 されることなく、

新 たなゴ ミとしてたまっている。

ここではガラス再商品化事業者 として、長崎県 N 受領年月 日 2 0 0 4 ( 平成 1 6 年) 1 2 月 2 0 日 受理年月 日 2 0 0 5 ( 平成 1 7 年) r 4 月 2 2 日

社 を取 り上げる。 N 社 は新 しい技術開発 によって廃 ガラスか ら土木資材 を製造 してお り、廃ガラスの色 に関係な く再商品化 を行っている。従来、ガラス リ サイクル においては着色の制約 を受けていたが、 N 社ではその制約 を超 える技術 を開発 し、導入 に成功 している。にもかかわ らず、 N 社 においても再生品 の販売は厳 しい。

本稿ではガラス リサイクル に焦点 をしぼ り、 N 社 の技術 を例 にガラス再商品化事業が今後発展できる よ うな再商品化事業の可能性 を提案 し、同時に現行 の容 リ法の問題点、 リサイ クル事業の課題 について 論 じる。

1 章 廃 ガラスの回収 と再生 1‑1 ガラス容器の動向

現在、ガラス容器は 日本国内で年間 1 9 4 万 t が市

(2)

中村 修 ・高山 朋

場 に出回 り、そのほとん どがワンウェイぴん として 廃棄 されてい る。 ( 平成 1 3 年度)そのなかで 99 万 t がカ レッ ト原料 として回収 されてい る。 うち 77 万 t が市町村 による回収である。一方、 リターナブ ルぴん として回収 されている量 は年間 26 万 t 。 こ れ らのぴんは平均 2 0 回 (約 8 年間 )繰 り返 し使用

され、寿命 を迎 えたものはカ レッ ト化 され る。

回収方法は、ワンウェイでは自治体 で集めたガラ スをカ レッ ト業者がひきとり、ぴん工場で再生 し飲 料 メーカーが引き取 る。 リターナブルでは自治体か らぴん商によって回収選別 され、飲料 メーカーに届 け られ る。

容 リ法制定以降は指定法人ルー トで引き取 られ る 場合 とそれ以外 ( 随意契約)のルー トで引き取 られ る場合があ り、収集ルー トは複雑化 しているが、大 き く以下の三つのルー トで収集 されている.

( ∋ 分別後 自治体か らカ レッ ト業者 に引き取 られ る 場合 (独 自のルー ト)

② 指定法人ルー ト

③ 住民か ら販売店 を経てぴん商にひきとられる場 合 (自主回収 )

容器全体の傾向は、缶はほぼ横 ばい、ペ ッ トボ ト ル は増加 しているのに対 して、 ビンは 9 4 年か ら減 少 し続 けてい る。ペ ッ トボ トル は 98 年 までの 6 年 間で約 2 倍、一方の ビンは同じ 6 年間で約 50 万 ト ン減少 してい る。

ガラス リターナブルぴんの衰退 ・ワンウェイ化の 進行が進むにつれ、既存の リターナブル システムが 崩れつつある.一方、ぴん生産量は減少 しなが らも カ レッ ト利用率 は 8 0 %まで上がってきた。また、

容器重量 を約半分削減す る超軽量ガラスぴん等の開 発 な どガ ラス容器の製造技術 は向上 している。

1‑2 長崎市のガラス容器分別収集費用

長崎市 ( 人 口 43 万人)では廃ガ ラス、空 き缶、

ペ ットボ トル をひ とま とめに資源 ごみ として収集 し てお り、ガラスだけで年間約 2 50 0 t 収集 している。

( 平成 1 3 年度時点)集 め られたガ ラスは㈱県北衛 生社 と愉長崎環境再生促進センターで色分別 される。

市は再生促進セ ンターでの分別 に資源 ごみ全体で年 間 7, 035 円/ t ( 輸送費含まず) を負担 している。

その後、指定法人ルー トにそって入札で決め られた 再商品化事業者が引き取 り、再商品化 している。( 注

1)

また、長崎市清掃事業概要では資源 ごみ全体で費

用 を算出してお りガラスの色分別 にかかる費用はお よそ 1t あた り 3 ,21 3 円 ( 重量比、長崎環境再生促 進セ ンター)である。 ( 注 2)

1‑3 佐世保市のガラス容器分別収集費用 長崎県佐世保市 ( 人 口24 万人)では、長崎市 と 異な り、資源 ごみは廃棄の段階でガラス、缶、ペ ッ トボ トル に分別 されている。また、市の集団回収報 奨金制度 による集団回収が盛んなため、市で集 める ガラスは年間約 1 ,5 00t ほどである。集 められたガ ラスはすべて㈱県北衛生社で色分別 され、市 はこの 収集分別 に資源 ごみ全体で年間 7 , 4 9 7 円/ t ( 輸送 費含む) を負担 している。その後、随意契約 で決め られた再商品化業者が引き取 り、再商品化 している。

このルー ト ( H 1 3 年度分)は指定法人ルー トで はないので容 リ法が適用 されず再商品化費用は佐世 保市が負担 してい る。

また、佐世保市の環境事業部概要では資源 ごみ全 体で費用 を算出してお りガラスの色分別 をす るのに かかる費用 はおよそ 1 t あた り1 ,454 円 ( 重量比、

県北衛生社)である。 ( 注 3)

114 残藩の埋め立て費用

長崎市ではガラス、缶、ペ ッ トボ トル をひ とま と めに袋で集めている。 これは同じ収集袋にぴんとペ ッ トな どを入れ ることでガラスが割れ るのを防 ぐ意味 がある。しかし、ペ ッ トボ トルのキャップが混入す るなど、た くさんの資源 ごみが資源 として利用 され ずに、残液 として埋め立て処分 されている。その量 は資源 ごみ全体の 2 0% にお よび、 うち 53 4 t がガ ラス残液である。

一方、佐世保市ではガラス、缶、ペ ッ トボ トル を 分けて収集 している。 にもかかわ らず、保管施設か らの移動 によってガラスが割れ、長崎市 よりた くさ んのガラス残液が発生 している。その量は 4 4 4 t で 全体の 30 % に及ぶ。

このようにガラスは収集の過程でた くさんの残液 が発生 し、その埋め立て費用 も自治体が負担 してお り、概算で年間、長崎市は約 65 0 万 円 ( 注 4) 、佐 世保市では約 1 1 6 万円 ( 注 5) の負担 をしている。

以上 よ りガラス処理 にかかる費用負担 をま とめると 長崎市 は表 1 、佐世保市 は表 2 のよ うになる。

表 1 は長崎市の費用負担だが、これ を見ても資源

ごみ全体 にかかる費用 は一番安い再生促進セ ンター

でも 1t あた り 7 ,03 5 円で事業者 が負担す る 3 ,380

円 と比べて高い ことがわか る。

(3)

ガ ラス リサイ クノレに関す る研究

表 1 ガ ラス処理 費用負担表 ( 長崎市)

■晶 .

; .冒 総 費 用 費用 ( 1t 当た り ) 県北衛生社 資源 ごみ全体 (缶 、 p ET 、ガ ラス ) ●約 4, 500 万円 ● 1 0 ,689 円 .

長崎環境再生促進セ ンター 資源 ごみ全体 (缶 、 p ET ∴ガ ラス ) ●約 3,90 0 万円 ● 70,35 円 ガ ラス分別 ガ ラスのみ △約 4,00 万 円 △ 3 ,21 3 円 (再生促進セ ンター値 ) (無 、茶 、その他 )

● は輸送費込 み △ は輸送費含 まな

E毘 詔

人ル ー ト (自 治体 の負担 なし )

*少数点以下 は四捨五入。

出典 :長崎市環境部 の 『 清掃事業概 要』 よ り算 出 表 2 ガ ラス処理 費用負担表 ( 佐世保市)

品 目 総 費 用 費用 ( 1t 当た り ) . 県北衛生社 資源 ごみ全体 (缶 、 p ET 、ガ ラス. ) ●約 1 ,1 0 8 万円 . ● 7, 497

ガ ラス分別 ガ ラスのみ △ 約 21 5 万 円 △ 1 ,45 4 円 (県北衛生社債 ) (無 、茶 、 その他 )

N社 (随意契約 ) その他 のガ ラス (県北衛生社 よ り 3 98t) ● 約 2 00 万 円 ●約 5, 00 0 円

● は輸送費込 み △ は輸送 費含 まない

*少数点以下 は四捨五入。

出展 :佐世保市環境部 の 『 環境 事業部概 要』 よ り算 出

2 章 ガラス再商 品化事業の現状 2‑1 ガラス再商品化事業の現状調査

N社同様 に、廃ガラスを原料 として土木資材 を作っ ている再商品化業者 を対象 にアンケー ト調査 を行 っ た。

・実施 時期 : 2 003 年 7/ 1 9‑ 8/ 6

・アンケー トの方法 :対象事業者 に電話 し、趣 旨 を説 明 した後、質問項 目を FAX で送 り、後 日 FAX で返却 とい う形 で回収。

・対象 :イ ンターネ ッ トで 「 ガラス リサイ ク ル」

で ヒッ トした業者 ( 約 400 件)の中か ら、以下 の条件 にあ うもの数社 とスーパー ソル協会 ( ガ ラスか ら埋め立て資材 を作っている)から選択。

( 条 件)

・一定のガ ラス受 け入れ量 と出荷量のあるもの.

・リサイクル品が土木資材関連のものであること。

質問項 目と得 られた回答 をまとめたものが表 3 、 4であ る。

<廃 ガ ラスの受 け入れ >

表 3 をみると多 くの事業者でガラスを指定法人ルー トで受 け入れ てい る。指定法人 に認定 され ると、原 料のガラスに困らな くな り、情報 も随時提供 され る。

しか し受 け入れ時の単価 ( 処理費用) は入札形式 の ためば らば らである。

廃ガラスの受け入れ において、多 くの事業者は 「 入

札 のため、毎年、ガ ラス を提供 して くれ る市町村や

(4)

中村 修 ・高 山 朋 数量、金額が変わる 」 ことを不満 としてあげていた。

指定法人ルー トでは、企業は原料入手 に苦労 しない が、再生品の安定的な生産のためには、原料 ( の価 格、品質)が不安定である、 とい う指摘 である。

リサイクル品の生産 とい う点から見れば、原料 ( 磨 ガラス)の質 ・価格が毎年不安定であることは、経 済活動 においては大 きな阻害要因である。

< リサイ クル品の販売 >

ガラス リサイ クル商品では、その種類 も単価 も多 様 だが 1 t あた り 1 0,00 0 円前後がほ とん どである ( 表 4 参照)。また、販売先 は 自治体 、 コンク リー ト業者、園芸 シ ョップ、建設業者 が多い。

リサイ クル晶の販売において多 くの事業者 は 「リ サイ クル 品はバージン材 よ りも高 く他製品 との競合 が苦 しい」 、 「リサイ クルせ よとの法律 はあるが リサ イ クル品を使 えとの法律 はない ( 県や市町村の優先 購入の不徹底) 」 と答 えてい る。

また、土木資材 は販売先が 自治体やその関連業者 であるので、それ ら‑の認知度の向上が必要である

としてい る。

212 N 社の取 り組み

表 3 、 4 の M 社や A 社 と同じ協会の一員であ り、

ガラス リサイ クル事業 に取 り組 んでい る N 社 は、 H 社 と共にコンクリー ト製品の製造販売、土木建築用 資材 の販売 を行 ってい る。

N 社のコンクリー ト二次加工品の販売 と付加価値 の高い商品は全国規模 で販売 され るほど高い評価 を 得てい る

販売売 り上 げは長崎県内で 9 0 数% を占 めてお り、付加価値の高い製品は東北地方か ら沖縄 まで販売 されている。ちなみに N 社では積極的に知 的所有権の獲得 に努 め、製品の約 8 0 %が工業所有 権 を取得 した製品で 占めてい る。

N 社では再商品化 と再商品化利用の両方 を行 ってい る。(注 6)

ここでは多 くの 自治体か ら様々な種類の廃ガラス ぴんを原料 として引き取 り、カ レッ ト化 した後、破 砕 ・粉砕 し発砲剤 を混ぜて焼 き、軽石のような土木 資材、スーパー ソル を製造 ・販売 してい る。 ( 写真

1)

スーパー ソルの場合、原料のガラスが着色 されて いても問題 はない。そ こで、最近では引き取 るガラ スは色分別 されたものではな く、色 に関係な く雑多 に混入 されたもの‑ と移行 しつつあ り、大半の原料 を佐世保市 と長崎市 ( 県北衛生社分)から得ている。

スーパー ソル と競合す る リサイ クル商品はほとん

写真 1 スーパー ソル

出所 : h t t p: / / www. ho kus hO‑ g r . c oJ p/ e a r t hwo r

kノ

r e c yc l e ̲n / S upe r s oln/ s oln01 . ht ml どがガ ラス廃材 を 70% しか利用 していないのに対 し、スーパーソルはほぼ 1 00%近 くを利用してお り、

商品 としての完成度 も高い。

スーパー ソルの特徴 は

( 彰ガラス を成分の 9 9. 50 / . 使用 しているので純粋 に ガラスの リサイ クル率が高い こと。

②気泡 を多 く含み軽 くて水 はけに とんでいる。

③最終 的に土‑返 しても安心。

④他の リサイ クル品 と違って原料のガラスを分別 し なくてもよい。( ガラスの色によらず製造できる。 ) スーパー ソルは主 に埋め立て資材 として使われ、

軽量 とい う特徴 を活かして、斜面の埋め立て工事な どで使われ る。 ( 例 えば、軽量のため壁面 にかか る 重量が少ないので、従来 よ り斜面 を急勾配 にでき、

外壁のコンクリー トも少量で済むのでコス ト削減 と なる。 )

N社では主に民間、ゴルフ場、 自治体等 を対象 に 販売施工実績がある 。11 の発注実績の うち民間 1 、 一般 5 、 自治体 5 である。民間は‑施工あた りの数 量 こそ多いが発注 自体が少な く発注数、総数量共 に

自治体 が多い。

このこともあ り、N社では特 に自治体‑の売込み に力 をいれている。最近では営業の努力 により福岡 市 と規模の大 きい販売契約 も実現 した。( H1 5年度 )

しかしなが ら全体ではい くつかの 自治体のパイ ロッ

ト事業等で資材 として使用 されているのにとどまっ

てお り期待 される規模の販路の拡大に至っていない。

(5)

ガ ラス リサイ クル に関す る研究

表 3 各再商品化事業者 の廃 ガ ラス受 け入れ における質 問 と回答

質 問 項 目 Ql. 受 け入れ先 Q2. 受け入れガラ Q3. 受 け入れ Q4. 受け入れ方 Q5. 問題点 .今後の課題 各 事 業 者 ( 受 け入れ 自治体等) スの量 (t /午) 単価 ( 円/ t) 法 ( 入札か?等)

M 社 入札 .落札 した市町村か ら の受 け入れ 1 , 8 0 0 t 約 8 , 0 0 0 円 その他 入札 のた' 落札す る①市町村②数量 ③金額が毎年変わ るO め .

. A .社 . 場、 Y西部 リサイ クルプラザ、 K.K. ぴん済み) A . C S C 工場、商店 ( ボ トリング M 工 準 約 1 , 0 0 0 t 7 , 5 0 0 ‑1 0 , 0 0 0 円 分別されているも 別 は必要なLo 方o ( の、いないもの両 基本的に分 ) キャップ .ラベル等の残 さ が多いo汚れ たもの も多 いo

T 社 ○市町村 (指定法人 .随意契 1 , 2 8 0 t <随意契約 > <随意契約 > 市町村で分別 されて くる分 約ルー ト共に )*随意の場 約 5 , 0 0 0 ‑7 , 0 0 0 円 無分別 で直接o

合、色分け不要で直接契約 <指定法人 > <指定法人 >

○一般家庭 (自治体回収)

○事業者 (飲料メーカー、酒

造メーカー、酒販店、ホテル ) 不明 (入札のため 大 き く変動 ) 有色で入札形式) コス トがかかるo

表 4 各再商品化事業者 のガ ラス リサイ クル材 における質 問 と回答

各 事 業 者 ( m3 / *) ( 円/m3 ) (グリーン購入等 )

M 虹 建 設 会 社 、造 園会 社、一般ユーザー○̲ i , 0 0 0 m3 8 調整 した材料 9 , , 0 0 0 0 0 0 円 円 代理屋、直販 ・ ◎ リサイクル製品は割高○バージン ◎ リサイクノ ◎開発 を進 め、多品種 を製造o ◎産学共同で製品のデータや用途 を <問題点 > <課 ない〇 製品 との競合 に負 ける○ 開発 し、多方面に販路 を求める○ リサイクル製品を使 えとの法律は 題 > レせよとの法律はあるが、

A 社 木 .建築業者 (公共 国 .県 .市町村、土 工事で使用 ) 約 3 0 0 m3 7 , 5 0 0 ‑1 2 , 0 0 0 円 認知度の低 さo多製品 との競合o コ <問題点 > ス トが高いo <課 題 >特 にな しo

i 杜 景観舗装業者、道路 会社、コンクリー ト 及び二次製品業者、 会 社 、 ホー ムセ ン 土木 .建設業者、造 園業者、バイオ関連 ター等 7 , 0 0 0 m3 1 3 , 5 0 0 円 組み ( 最大の課題は需要の拡大o公共事業 新製品のため実績がな く、行政‑の 働 きかけ急務o <問題点 > での利用促進、行政の積極的な取 り <課 設計書に反映させる)が必要. 題 >

(6)

中村 修 ・高山 朋 3 章 ガラス再商品販売の現状

3‑1 グ リー ン購入方針

熊本‑規は 「 ゴミ問題‑の視点 」 において、 リサ イクルは推進 されるべきであるとしなが らも①再生 資源 に需要の壁があること。②再生資源が常に輸入 資源 と競合していること。などの課題があると指摘

している。 ( 注 7)

まさに、ガラス リサイ クル晶においても熊本が指 摘するよう、その販路に行 き詰っているのが現状で ある。同業他社 と比べて販売実績のよい とされる N 社であっても販路に苦労 している。

リサイ クル晶の販売 を拡大するために国は毎年、

グリーン購入の対象特定品 目を決め、その判断基準 も見なお してい る。

N 社のガラス リサイ クル品はグリー ン購入 として 特定調達品目となりえるのか、と GPN ( グリーン ・

プロダクツ ・ネ ッ トワーク)事務局および環境省に 問い合わせた ところ、以下の回答 を得た。(注 8)

( ∋ 「 環境省が指針する調達環境物品にガラス リサイ ク/ レ材 は入 るか」

<GPN> グリー ン購入法でい うと廃ガラスは 「タ イル

の材料 として対象 に含まれているがそれ以外 については、材料の対象 としては現在含まれていな い。 しかし毎年度環境省が品 目及び判断の基準を見 直 しているので今後、可能性がないわけではない。

<環境省 >廃ガラスを使用 した資材が今後判断の基 準に追加 される可能性 は考えられるが、必要な品質 の確保が十分にされていて、下記 a 、 b などの諸々 の要件 を満足す る必要がある。

a: J I S 、J AS 等の公的基準 を満足または準 拠す ること。

b : 公共工事における使用実績が十分にある こと、もしくは実際 と同等の条件下での 検証及び評価が十分になされていること。

( 診 「 強度、体積 あた りの設定価格 について」

<GPN> こうした資料は環境省 にないがグリーン 購入法の中で品 目として挙げるにあた り、環境省で は以下の点 に考慮 している。

① 環境負荷低減効東が客観的 ( 定量的)に 認め られ るもの

② 普及の促進 が見込まれ るもの

③ 品質確保 ( 安全性、耐久性)が確実なも の

④ コス トが適正 と判断 され るもの

よって、品目に挙げられた時点で、環境配慮商品の 性能や価格には問題ないレベルにあると考えられる。

<環境省 >価格については、一概に言 えるものでは なく、個別 に判断している。そもそも公共工事の資 材 の値段 とい うのは、あってないようなもの、 とい

うような ところもあ り、非常に難 しい。

N 社のスーパー ソルは長崎県か ら指摘 された条件 はクリアしてお り、い くつかの公共工事でも施工 さ れている。環境省のグリーン購入の条件 も満たして いる。にもかかわ らず販路の拡大に至っていない。

それは、 リサイクル晶を購入す る側の 自治体の課題 でもある。

長崎県内の市町村発注の工事では土木資材 を県が 選定 している。土木部技術情報室の三浦氏他 2 名に ヒア リング調査の結果、以下のような購入基準を採 用 してい ることがわかった。

県は土木資材 に関してグリーン購入のような条例 はないが率先 して利用す るようにしている。例 えば リサイ クル品は平成 1 2 年か らパイ ロッ ト事業等で 試験的に使用 している。その受け入れにあたっては 以下の ような考 え方で実施 している。

( 》 品質、安全、実績の点で問題ないものは、県内 産資材 リサイ クル品一覧に登録 し ( 平成 1 4 年 度で 1 0 件)、実績 もな く晶質 も未知のものにつ 1いては実証試験を行い、見込みがあれば次の段

階でパイ ロッ ト事業等で使用 したい。

② リサイクル品を地域に根付かせ るために多少単 価 が高 くても県外産 より県内産の リサイクル品 を優先に購入する。また、資材を税金でまかなっ ているため県内の廃棄物を再利用 した リサイ ク ル 品を使用す るようにしている。

③ 県内の リサイクル晶を製造 している業者 を育成 し伸 ばす 目的で使用す る。

④ リサイクル晶の安全 ・品質がバージン材 と変わ りなければ環境負荷の面か らも リサイ ク ル品に移行 していきたい。

しか し、県が県内産資材 として登録 してい る 1 0 の リサイクル品は、バージン材 と比べて高 く、単価 も安定 していない。

県は 「 県内の再晶化業者の実績を伸ばし成長 させ、

グリー ン購入 も積極的に行われるべきである」 とし ているが、一方で価格 を理 由にパイ ロッ ト事業で少 量使 うにとどまってい る。

つま りリサイクル業者に競争力がつき価格がもっ

と低 く安定 しなければ本格的な リサイクル資材の購

(7)

ガラス リサイ クル に関す る研究

人 はできない とい うのである。

しかも、排出され る資源 ごみについて リサイクル を確保す るはずの容 リ法では、 リサイ クル企業が成 長す るための政策手段 が とられていない。

表 3 、 4 か らも分かるとお り再商品化事業者の多 くは、 どのように製品を開発 して、 どこに売込めば いいのか、模索 してい る。

また最近では、建設 リサイクル法のもとで鉄鋼ス ラグを溶融 し固めたものが埋め立て資材 として使わ れている。スラグは膨大にあ り、製造 コス トも比較 的安いので リサイ クル品同士での厳 しい競合 とい う 現状 もある。

3‑3 容 リ法の限界

今回取 り上げたガラス リサイクル商品の販売不振 の原因を、 自治体の購入姿勢だけに求めることは難 しい。 自治体 は分別収集 においても大 きな経済的負 担 を負っている。 グリー ン購入 とい う理想があって も、 リサイ クル品の購入において、 さらに大 きな経 済的負担、税負担 をす るわけにはいかない。

熊本は容 リ法において、 リサイクル品の需要拡大 策がない ことと事業者負担が軽いことが大 きな問題 であると指摘す る。容 リ法は本来、事業者側 に リサ イ クル費用 を負担 させ ることでワンウェイ容器の発 生抑制や リサイクル‑のインセ ンティブを働かせ る

ことを 目的にしていた。

寄本は、容 リ法の検討時に学識者の間で不具合 ( 例 えば、 リサイクル晶の販売不振)がでるかもしれな い とい う懸念は確かにあったが、 リサイ クルの費用 負担 を飲料事業者 に負わせ ること自体が画期的であ り、細かい ところにこだわるあま り法律の制定 自体 が流れてしま う危快 もあった、 と指摘す る。当時、

環境省案 と厚生省案の対立はあったが、討論であがっ た 8 つの経済的手法の うちどれ も一長一短があった ため厚生省案でも現状 よりは うま くい くと考 えてい た と述べている。 ( 注 9)

結論か ら言 えば、熊本が指摘 し、寄本が懸念 した ように、 自治体の負担 を前提 とす る容 リ法では、 リ サイクル事業者 は育成 されないことが、N社の事例 か らも明 らかである。

4 章 ガラス再商品化事業の可能性

4‑1 現状を前提に した リサイクル促進の視点の 提案

容 リ法が不十分であるとしても、一度できた法律 を変えるには時間がかかる。そこで、現行の法律お

よび、 N 社の技術力 を前提 に リサイ クル事業 を展開 す るための可能性 を検討す る。

新たに加 える視点は、 リサイクル しなかった場合 の 自治体の負担 ( 最終処分地のコス ト) を視野に入 れた経済性 である。

多 くの 自治体ではガラスの分別やガラス残液の埋 め立てに多 くの費用 を費や している。佐世保市 にお いてガラス残液がそのまま リサイクル品の原料 とし て引き取 られたならば市は年間約 1 1 6 万円の埋め立 て負担 が減少す る ( 表 2 参照)0

こうして発生 した埋め立て減少分 によって節減 さ れた費用 を、新 たな リサイ クル資材 の購入資金 とと

らえることが可能である。

埋め立て減少で得 られた資金 を リサイクル品の購 入 にあてることで、 自治体 は成長段階の再商品化事 業者 と原料の排出から資材の購入までよきパー トナー

として関わ ることになる。

長崎市や佐世保市 にとって、バージン材 に比べて 割高な リサイ クル品を購入す るには新たな予算の獲 得が必要だが、ガラス リサイ クルが増加す ることで 回避 され る埋め立て処分のコス トを、 リサイ クル品 の購入資金 として とらえる。

このような考えで、現行法の範囲で、い くつかの 仮定を設定したガラス リサイクル事業案を提案する。

・ 「 ガラス残液利用 」 事業案

長崎市 も佐世保市 も袋でガラスぴんを収集 してい るため、分別の際に小 さく割れたガラスを含む大量 の残液が発生 している。

( 仮定 1 ) これ を原料 として N 社が利用できれば 自 治体の埋め立て費用は削減できる。( 図 1) ( 仮定 2) 節減 した埋め立て費用の範囲内で、市は リサイクル資材 を N 社か ら積極的に購入 することが可能である。 ( グリーン購入) 容 リ法で事業者 に利用 したガラス容器量に応 じた 再商品化負担が義務化 されているのであればガラス 残液 においても費用負担義務がある。そこで指定法 人で取引できるようにし、 これを佐世保市 とのタイ アップで事業化す る。 ( 注 1 0 ) す ると次のよ うなメ

リッ トが考 えられ る。 ( 価格 は表 2参考)

① 自治体 にとっては残液 を減 らす ことで埋立地の 延命 を実現できる。 さらに 4 , 3 2 6 円 /t の埋め 立て費用削減 とな り、グリー ン購入の実践 を幅 広 く推 し進 めることができる。

② N 社 にとっては指定法人か らの委託費用はその

(8)

中村 修 ・高 山 朋

・ 日. ■ 提案

・埋立地 の延 命

・4,326円 /t の埋 め立て費用 削減

*委託単価 は入札形式 によ り毎年変動。

*3380円/ t( H1 3年度 輸送費含まず)で委託。

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最大約 1 1 6 万 円分 まで 自治体 ‑販 売可能 図 1

ままでさらに原料の受け入れ量を増やす ことが でき、・ リサイ クル 品 1 t 当た り 4,326 円を製 品 単価 に還元できる。あるいは最大約 1 1 6 万円分 のバージン財等 との差額まで 自治体 に購入 して もらえる。

③ 残液 を取引対象 にす ることで幅広 く取引できる ようになる。つま り自治体の多 くの要望に応 え られ るよ うになる。

この事業案では、今まで埋め立て られていた残液 が、 リサイクル晶の原料 として使われ るので資源化 の意味は大変大きい。また、埋立地の延命は どこの 自治体でも大 きな問題 であ り、 自治体 にとっては非 常にメ リッ トがある。

しかし、一方、埋め立て費用削減 とリサイ クル晶 購入の トータル コス トの把握、及び事業の実践 には 環境課 と土木部 との横の連携が必要になって くるの で、N社 だけの努力では事業化 は難 しい。縦割 り行 政 を打ち破 って、 トータルな税負担、社会的費用等

を考慮 した政策運営が求め られてい る。

4‑2 容器包装 リサイクル法に替わる制度の必要 性

自治体 と再商品化事業者の努力があれば上記の事 業案 は実現可能かもしれない。

しかし、現行の容 リ法の範囲内で事業案 を試行錯誤 す ると、混乱 ・複雑化す るのもまた事実である。提

提案ルー ト

案 した事業案 を実用化す るにはさまざまな課題があ る。

こうした混乱は、容 リ法の法律 としての限界でも ある。

熊本は分別収集まで事業者負担にすれば例えばペ ッ トボ トルでも一度フレークにしてか ら回収 ・運搬す るようになるだろ うと述べている。そのほ うが事業 者 にとって費用がかか らないか らである。 しかし現 行法では分別収集が 自治体の役割であるため、ペ ッ トボ トル をか さばったまま回収 し、引き渡 ししてお り、費用が無駄 にかかっている。 しかもその費用 は 税金か ら捻出 されてい る。

このように リサイクル市場の中に自治体負担が大 きく関わる限 り、健全 な リサイクル市場は見えてこ ない。循環は経済原理の中で回 りだしてはじめて市 場が成立する。健全な市場が成立すれば、そこには 競争のルールが働 く。

今のままでは循環型市場の原料収集 と廃棄物発生 時において税金が支出 され ることで、競争の原理が 働かない。 自治体の費用負担がこの部門に大 き く介 入することで飲料事業者は大量 に出るごみの収集分 別、あるいは処理のことは考 えな くてよくなるか ら だ。その結果、廃棄物の発生抑制や全体のコス ト削 減 に結 びつかない。

もし分別収集 まで事業者負担な ら、コス トを抑 え

るため発生 を少な くし、分別収集 はコス トのかか ら

ないような容器 を採用す るようになる。それ によっ

(9)

ガラス リサイ クル に関す る研究

て全体の循環 にかかるコス トは今までよ り小 さくな る。

企業 を リサイ クル に向けるためにも、まずは事業 者負担 を分別収集 まで含 めることが重要である。

容 リ法の検討時、・ 厚生省は既 に分別収集 システム の発達 している自治体の清掃事業 を利用 したほ うが 混乱を招かない として現行のシステム となった。確 かに新たに事業者 による分別収集システムを構築す るのは難 しい。 しかし、フランスのよ うに分別収集 は自治体が行 うが、その費用の一部は事業者負担に す ることもできたはずである。 ( 注 11 )

分別収集 まで事業者負担 になれば事業者 はコス ト のなるべ くかか らない収集方 を模索 し、あるいは リ ターナブル容器 を使用す るようにな り、発生抑制 と

リユース を優先 させ るシステムが作 られ る。

法律 とい う市場 を規定す るルール さえ うま く作れ ば、経済原理 によって健全な リサイ クルシステムが 生まれ、動 きだす。それは ドイツな どの例 を見れば 明 らかである。

まとめ

武 田邦彦は分離工学的見地か ら、ほ とんどの資源 物質は リサイ クル をすれば原料か ら作 るよりも費用 やェネル ギーを使い資源 をかえって消費することに なる。だか らほとん どの物質は焼却 してその熱 を利 用 ( サーマル リサイ クル) したほ うが遥かに効率的 だ と主張す る。 ( 注 1 2)

確かに多量のエネル ギーを消費す る物質について リサイクルすべきでない とい うのには賛同す るとこ ろもある。今後の リサイクル政策 を進 める上で評価 手法 として使 うことも考 えられ るだろ う。

しかし再生品の需要拡大政策や技術革新 を待たず して最初か ら燃やせばいい とい うわけではない。特 にガラス容器 についていえばマテ リアル リサイクル をしてもバージン原料か ら作 るよりコス トもエネル ギーも少な くすむ。 さらにはデポジ ッ トにす ると L CA 評価 はもっ と高 くなる。

容 リ法 には多 くの問題点があ り、現場 に混乱をも た らしている。燃やす議論 を始める前 に分別収集 ま でを事業者負担 にす ることや、 リサイ クル品の需要 拡大政策 を盛 り込む ことが優先課題 である。

また、 リサイ クル政策は、大量消費 ・大量 リサイ クルか ら脱却 し、 ごみ発生抑制、再利用 を優先 させ ることが第一である。その うえで容 リ法における事 業者負担拡大や需要拡大政策、技術革新等 において

努力が必要 とされ る。特 に技術革新 は可能性 を秘め ている。 自治体負担の大 きい現行法のなかでも例 え ば新 しい処理技術 をも つ N 社の登場 によ り図 1 のよ うな事業案 も提案できるよ うになる。そして 自治体 は再商品化事業者の力 を うま く活用す ることができ る。

いずれ にせ よ容リ法は、もっと再商品化技術や現 場 を踏まえたものに見直 し、事業者負担 を分別収集 まで規定す る必要がある。 リサイ クル市場の中に自 治体負担が大 きく関わる限 り、健全な市場は見えて

こない。

企業 をリサイクル‑ と向かわせ、 自治体の負担、

消費者の負担、環境負荷 を減 らするためには、つま り社会的 コス トを減 らすためには、容 リ法で事業者 負担 を分別収集 まで含 めることが必要である。

( 注 1)容 リ法では分別 した資源 ごみを分別基準適 合物 として指定法人ルー トにのせて リサイ ク ルするように定めている。また自治体 と飲料 . 事業者の役割義務 を明確 にしてお り、ガラス の分別収集 は前者 にその後の再商品化費用 は 後者が負担 してい る. ( 一定の費用 を指定法 人 に支払 うことで負担義務 を果たしたことに している。 ) この とき再品化事業者‑は指定 法人経 由で委託費用が支払われてい る。

(注 2 )市の清掃概要 には記載 されていないため現 地調査 により算出。週 4 日でガラスは人の手 ( 4 人 )によって色分別 ( 時給 8 00 円で 6h 労

・ 働)0

800 円/時 ×6hx4 人 ×208 日 ( 週 4) ‑ 3 ,9 93 ,6 00 円

環境促進セ ンターでの年間処理量 は約 1 2 43 t よ り

3,9 93 ,600 円/ 1 243t‑ 3 21 2. 87 20 ‑ ‑ 約 321 3 円/ . t

(注 3 )市の清掃概要 には記載 されていないため現 地調査により算出。年間 2 77 日でガラスは人 の手 ( 4 人) によって色分別 ( 時給 700 円で 7. 5h 労働)0

700 円/時 ×7.5hx4 人 ( 3‑ 5 人) ×2 77

・ 日 ‑ 5 ,81 7 ,000 円

県北衛生社での年間総処理量 は約 4000t よ

(10)

中村 修 ・高 山 朋

5 ,81 7 ,00 0 円 ÷400 0 t ‑ 1 45 4. 25 ‑約 1 ,454 円 /t

(注 4 )市の清掃概要 には記載 され ていないため現 地調査 によ り算出。年間埋め立て処分総費用 が 5 億 4000 万 円。年間埋 め立 て量 は 44,5 00

t でその うちガ ラス残液 が 533.6 t。

よって 5 億 4,000 万円 ×5 33. 6t/ 44,5 00 t よ り計算。

(注 5 )市 の清掃概要 には記載 され ていないため現 地調査 によ り算 出。年間埋 め立 て処分総費用 (輸送費含 まない )が約 83 ,7 48 ,2 86 万円。埋 め立 て処分量 1 9,35 9 tでその うちガ ラス残 さは 443. 7 t。

よって 83 ,7 48 ,286 円 ×44 3.7t/ 1 9 ,359 t よ り計算。

(注 6 )再処理 の工程 は二段 階あ り、それ によって 事業者 も二種類存在す るO分別 収集 したもの を原材料 として再生す る事業者 、例 えば廃 ぴ んからカ レッ トを製造する事業者のことを 『 再 商品化 (処理 )事業者』 とい う.一方 そのカ レッ トか ら様 々な リサイ クル晶 を製造す る事 業者のことを 『 再商品化弄り 用事業者』 とい う。

最近 では再商品化 も再商品化利用 も両方行 っ ている事業者 が多い。 これ らは 日本容器包装 リサイ クル協会 の認定 を うけ事業 を展開 して い る。 * 5)

(注 7 ) 熊本 は容 リ法が制定 され る前か らリサイ クル には次の 5 つの問題 が付 きま と うと主 張 していた。

ア 再生資源 に需要の壁 が あること。

イ 再生資源 が常 に輸入資源 と競合 して い るこ と。

ウ リサイ クル の徹底 が汚染 を引き起 こ すおそれ があ るこ と。

エ リサイ クル が大量生産 ・大量消費の 免罪符 にな りが ちであ ること。

オ リサイ クル策 に要す る費用 は企業 に 負担 させ ることが大切 である。

また、 ごみ発生抑制が一番 の優先事 で再 生利用 ( Re c yc l e )より再使用 ( Rus e) のほ う が望 ま しい

とい うことにふれ てい る。

(注 8 ) 価格や晶質 だけでな く環境 の ことも考 え、

環境‑の負荷ができるだけ小 さい ものを優先 して購入す る こと。平成 1 3 年 には グ リー ン 購入法 も施行 され ます ます関心が高まってい る。 グ リー ン購入法 では循環型社会 の構築 、 ゴミ減量化の手段 として環境 によい製品やサー ビス を国、国等 の機 関が率先 して買 うよ うに と定 めてお り、 これ を呼び水 に国全体 の需要 が環境物品‑転換 してい くこ とが期待 され て い る。

(注 9 )寄本 は容 リ法の検討時、環境庁 と厚生省 、 両方 の検討会の委員 であった。当時、議論 の 中心は以下の 8 つのなかか らどの よ うに 日本 の政策 を作 るかであった。

① デポジ ッ トシステム

② リデブシ ョン方式 ( 改良型 デポジッ トシス テム)

‑ *デポジ ッ トで回収 しきれ なかった容器 の処理 はデポジ ッ トの課金分か らまか なわれ る。

③ ユーザー課徴金

④ 排 出課徴金 またはユーザー課徴金

⑤ 自治体 による分別 収集 と処理

⑥ 製造流通業者 による引 き取 りお よび処理

⑦製 品課徴金

⑧ 製造事業者 による引 き取 りお よび処理 この中か ら環境庁 は企業‑のイ ンセ ンティ ブにもな り回収率 も高い② を優先。 コス ト試 算で も現状の廃棄物処理 よ り上昇す るが 2 倍 程度の範囲内であ り、追加 的な費用 は非現実 的 なほ ど高 くない と主張。

一方の厚生省 は⑤ と⑥ を組 み合わせ たもの を優先。理 由は同省 の管轄 である自治体 の分 別 収集 は既存 の ものであ り、分別収集 を自治 体 の役割義務 にす るだけです んな り移行 で き

るか らであった。

環境庁 と厚生省 の議論の対立のなか、議論

は通産省 も歩み寄 りをみせ た厚生省案主導で

進 む。厚生省 はデポジ ッ トの効果 もある程度

評価 してい たが、 「日本 の収集 システム には

合わない 」 「 容器 には適用できるがプラスチ ッ

クには適用 で きない」 「 回収施 設 の設置 にお

金 がかか る 」 「もっ とスケール の大 きなシス

テムを作 りたい 」 とい う理由で盛 り込まなかっ

た。

(11)

ガ ラス リサイ クル に関す る研究

(注 1 0 ) 長崎市 は缶、ぴん、 PETをま とめて一 つの袋 に入れて集 めているため残液に多 くの 不純物が含 まれているが、佐世保市でははじ めか らガラスに分けられてゴミに出 されてい るため残液 はほ とん どがガラス成分である。

一方、N社 はガラス以外の不純物が容積比で 全体の 3% 以内であれば リサイ クル品を製造 で きる。

(注 1 1 ) 容 リ法は ドイツの DSD ( デ ュアルシステ ムオブ ドイチ ュラン ド)、フランスのエ コ ・ アンバラージュを参考にして検討 された。DSD では事業者 出資の第 3 者機関が分別収集か ら 再生まで行い、完全な事業者負担である。エ コ ・アンバ ラージュは自治体が分別収集 をす るがその費用の一部 は事業者負担であるo こ の ようにこの 2 国では分別収集 まで明確 に事 業者負担 にしているのに対 して 日本の容 リ法 では一番費用のかかる分別収集 が事業者負担 ではない。

(注 1 2)LCA 的 リサイ クル の評価 をしてい る人物 の一人である武 田邦彦は分離工学的見地か ら

リサイ クル を批判 している。デポジッ トも含 め リサイ クル を進 めれば進 めるほ ど原料か ら 作 るよ りも費用がかか り多 くのエネルギー資 源 を消費す ることになるとし、 この リサイ ク ル矛盾 を解決す るには紙、ペ ッ ト、金属類 な どは焼却 して熱利用 したほ うが遥かに効率的 であると述べてい る。

<参考文献 >

*1 )ガ ラスぴん リサイ クル促進協会 H1 3 年度

h q) : / / www. g l a s s ‑ r e c y c l e ‑ a s . g r . j p / d a t a / p d qd a t a 1 0 3 ・ p d f

*2)

松 田美夜子 『 本 当の リサイ クルがわかる本』

ベス トセ ラーズ 2 0 0 0 年

*3)

日本ガラスぴん協会 h t t p: / / www. g l a s s b o t t l e . o r g /

*

4)

ガラス産業連合会 h t t p: / / www. g i c . j p / i n d e x. h t ml

*5) 石川禎昭 編 『 循環型社会づ くりの関係法令早 わか り』 オーム社 2 0 0 2 年 2 月

*

6)

長崎市環境部 『 清掃事業概要』 平成 1 3 年度 版

*7 )佐世保市環境部 『 環境事業部概要 』 平成 1 4 年 度版

*8) N 廃 ガ ラス ビン リサイ クル 軽量地

盤材料 「 スーパー ソル」技術資料集』

*9)

熊本一規 『ゴミ問題‑の視点』三一書房 1 995 年 2 月

*

10)

寄本勝美 『 政策 の形成 と市民 〜容器包装 リ サイ クル法 の制定過程〜』 有斐 閣 1 9 98 年 7 月

* 11)

武田邦彦 『リサイクル幻想』 文垂春 秋 20 00 年 9 月

* 1 2 ) ぴん再使用ネ ッ トワー ク 『リユース優先の循 環型社会 をめざして シンポジウム報告書』

2 0 0 3 年 1 月

表 3 各再商品化事業者 の廃 ガ ラス受 け入れ における質 問 と回答

参照

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