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工学部構造工学科

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Academic year: 2021

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SSL2 との訣別

工学部構造工学科

修 行 稔 ([email protected]‑u.ac.jp) 阪上直美 ([email protected]‑u.ac.jp) 1  はじめに

富士通製汎用計算機は永らく長崎大学の主機に座にあったが、平成 9 年 3 月にその任を解かれた

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大学の計算業務の大方を担ってきた汎用機に代わって設計思想のまったく異なる UlllX 機が主機にな るのであるから、大学全体に大きな混乱が起こることが予想されたが、その心配をよそにこの大転換 は平穏裡に進んだように感じられる。

これはもちろんセンターのご努力に負うところが大きいのは言うまでもないが、そのほかの要因の ーっとして数年前からの大学各所への UlllX 機の浸透が挙げられよう

o

u n i x 機にもさまざまあるが、

汎用機の主な仕事であった数値計算を自前の計算機に移行させようとするとき、 FORTRAN の互換 性の点で富士通が 08 と FORTRAN コンパイラを提供している 8UN の製品が選択されたであろうこ とは想像に難くない。汎用機とはエディタもコンパイルや実行のさせ方も異なるものの、 FORTRAN で組まれたソフトウェア資産がわずかな修正で走る、とりわけ科学技術計算用サブルーチン 88L2 を 呼んでいるソースにほとんど何の手も加えずにすむことが、数値計算主体のユーザに実感されある程 度認知されていたのではなかろうか。

筆者は二十数年にわたって富士通製汎用機上で仕事をしてきたが、その間科学技術計算用ライブラ リを 88L2 からほかのものに変えたいと思ったことはほとんどない

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これには筆者の実生活が投影さ れているのかもしれない。センターの主機の汎用機から UlllX 機への転換も、 88L2 の継続的存在の保 証がなければこれほど自然に賛成できたかどうか疑わしい。 88L2 はあって当たり前、という人生を 筆者は送ってきたのである。

ところが平成 9 年の半ばに至ってにわかに暗雲がたちこめてきた。構造工学科共通の数値計算サー バの 08 格上げに伴う 88L2 ライセンス契約料問題が表面化したのである

O

ピーク時の同時使用人数 を余裕をもってカバーしようとすると、大学向け料金と言えどもかなりの金額になる。無理をすれば 振る袖がないこともなかったが、当時すでに学科内で 88L2 の使用者は少数派になりつつあって各教 官への研究費一部拠出提案も持ち出しにくく、つまり袖はもはや綻んでいたのである。金の切れ目が 縁の切れ目であった。

今は富士通製 F o r t r a n 9 0 をコンパイラとし、 NUMPAC の一部を科学技術計算用サブルーチンとし て使っている。 88L2 の代わりとして海外製品なども試用したが、 8P ARC  s t a t i o n  2 0 と日本語 8 0 1 a r i s 2 . 5 . 1  + F o r t r a n 9 0 ではいずれも演算速度や使い勝手の点で不満が残り採用には至らなかった。本稿は 似たような立場におられる方への情報提供を意図した一文であるが、 88L2 への感謝と惜別の思いを 込めて表記のような題名とした。以下に阪上直美が経過を報告する。

(イ│多行記) 2  事情

構造工学科では、学科共通管理のワークステーションで、構造解析数値計算処理を行っている

O

言語 処理系は FUJIT8UF o r t r a n 9 0 ( 他に 8UNFORTRAN77) が標準であり、科学技術計算用サブルーチ

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(2)

ンライブラリとして富士通 88L2 を使用してきたが、平成 9 年 9 月の 08 レベルアップを機に、ソフ トウェアライセンス契約料等の理由により 88L2 の使用を廃止した。 88L2に替わるライブラリとし て幾つかの数値計算ライブラリをテストしたが、ユーザプログラムの変更の容易さや計算精度の評価 などを考慮の上、 NUMPAC を採用することに決した。 NUMPAC は、二宮市三先生(元中部大学教 授、名古屋大学名誉教授)監修のもと、名古屋大学をはじめとする学術機関の先生方によって開発さ れた数値計算ライブラリである。この NUMPAC の中から 2 2 個のルーチンを作成者から無償でご提 供いただいた。当学科ではこのソースプログラムを単精度および倍精度用サブルーチンとしてコンパ

イルし、システムライブラリとして運用している。

3  経過

3 . 1   NU

1PAC ソースプログラムの入手

平成 9 年 6 月の時点で、中京大学情報科学部情報工学科教授秦野やす世先生が www 上 ↑ 1 で NUMPAC の情報を公開しておられたが、 f t p でのファイル転送は未公開であったため e ‑ m a i l で問い 合わせることにした。しばらくして提供個数の制限付きでよければ、との但し書きはあったが提供ご 承諾の返事が届いた。必要とするサブルーチンについて学科内でアンケートをとり、最終的に 2 2 個 のサブルーチンと 2 5 個のスレーブサブルーチン、合わせて 47 個のソースプログラムをご提供いただ いた。

3 . 2   インストール

NUMPAC をインストールした計算機システムの概要は以下のようである。まずハードウェアが、

本体 8PARCs t a t i o n  2 0  Model H814 、メインメモリ 128MB 、ハードディスク 8GB 、ソフトウェアは 08 が 8 u n 8 0 f t日本語 8 0 1 a r i s2 . 5 . 1 、言語処理に FUJIT8U F o r t r a n 9 0 と 8P ARCwor  k s  P r o f e s s i o n a l   F o r t r a n  v e r s i o n  3 . 0 . 1  (FORTRAN77 準拠)。提供いただいたソースファイルは次のような形式であっ た 。 ( 1 ) 一個のファイルに複数個のサブルーチンが含まれている。 ( 2 ) 7 3 から 8 0 桁の部分に行番号が付 いている。 ( 3 ) 各サブルーチンの一行目のコメント文字列に規則性がある ( 1 桁目から C#NUMPAC# 、 1 0 桁日からサブルーチン名)。

ソースプログラムはほとんどが単精度ルーチンであった。 F o r t r a n 9 0 にはコンパイル時のオプショ ンで単精度実数を倍精度実数として処理する仕様があったが FORTRAN77 にはこれがなく、作成者 のご了解を得てプログラムを以下のように書き変えた。 ( 1 ) 型宣言文 implicitreal*8(A‑H , O‑Z) を 追加。 ( 2 ) 定数の E 形式を D 形式に変更。 ( 3 ) 定数の指数部の 4 およびー 7 を ー 1 6 に変更。 ( 4 ) 組込み 関数と外部関数を倍精度関数に変更。 ( 5) c a l l 文のサブルーチン名を倍精度用サブルーチンに変更。

これらのソースプログラム群を F o r t r a n 9 0 ( コマンド名 f r t )と FORTRAN77( コマンド名f7 7 ) でコ ンパイルしてオブジェクトモデユール(ファイル名:サブルーチン名 . 0 )を作成した。 F o r t r a n 9 0 によ るコンパイルの際に一つのスレーブサプル}チンで一件の iレベルエラーメッセージ(警告)が表示 されたが、ほかには特に問題は生じなかった。作成したオブジェクトモデュール群をコンパイラ別に ディレクトリに集め、システムライブラリとしてインストールした。 NUMPAC への移行後約半年を 経ょうとしているが、今のところユーザからのクレイムは出ていない。

4  まとめ

88L2 から NUMPAC への移行に伴う計算精度の劣化や各教官所有のプログラム修正時のトラブル が懸念されたが、 NUMPAC は 88L2 と親和性が高く移行は思いのほかスムーズであった。ただ長時

b  h t t p : / / h a t a g t r . l 国 a l a b . s c c s . c l

円 ︒

(3)

聞の計算をほかの計算機でやらせようと思うと、長大センターの主機には NUMPAC が入っていない ため九大に送らざるを得ない。センターにも NUMPAC が入ればなーと考えている

O

最後になったが、 NUMPAC 導入に際し貴重な週末の時間を割いていただいた秦野やす世先生はじ め、情報をお教えいただいた方々のご厚意に感謝の意を表したい。また、本稿に関しより詳細な情報 が必要な方は阪上までご連絡賜りたい。

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参照

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