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HPサーバーおよびストレージテクノロジーにおけるMicrosoft Hyper-V向けサイジングガイド

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HPサーバーおよびストレージテクノロジーにおける

Microsoft Hyper-V 向けサイジングガイド

要旨...2 Hyper-Vのサイジング: サーバー容量に関する考慮事項...2 アプリケーションのプロセッサー使用率の要件...3 アプリケーションのメモリ使用量の要件...4 アプリケーションのネットワークのスループット要件...6 Hyper-Vのサイジング: ストレージに関する考慮事項 ...7 Hyper-V向けHP小規模ストレージソリューション ...7 ProLiantサーバーローカルストレージ...7 Hyper-V向けHP中規模ストレージソリューション ...8

HP StorageWorks Modular Smart Array 2300fc (MSA2300fc) ...8

HP StorageWorks 4400 Enterprise Virtual Array (EVA4400) ...8

Hyper-V向けHPエンタープライズ ストレージ ソリューション...9

HP StorageWorks 6100 Enterprise Virtual Array (EVA6100) ...9

HP StorageWorks 6400 Enterprise Virtual Array (EVA6400) ...9

HP StorageWorks 8100 Enterprise Virtual Array (EVA8100) ...10

HP StorageWorks 8400 Enterprise Virtual Array (EVA8400) ...10

HP StorageWorks XP24000/XP20000 ディスクアレイ...11 HP ProLiantサーバーのサイジングマトリックス ...11 付録A: Hyper-Vのプロセッサー設定 ...15 付録B: Hyper-Vのメモリ設定 ... 27 付録C: Hyper-Vのネットワーク設定 ... 29 付録D: HPデータセンター管理... 34 付録E: HPバーチャルコネクトFlex-10 10Gbテクノロジー ... 35 詳細情報... 36

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要旨

Microsoft® Hyper-V環境のサイジングは大変な労作業のように思えることがあります。実際のプロセ スは非常に複雑である場合がありますが、このタスクを正しく実行する方法をよりよく理解するために 実行可能な手順があります。このホワイトペーパーでは、この手順について説明し、Microsoft Hyper-V 環境のサイジング方式を示します。また、Hyper-Vと呼ばれるMicrosoftの仮想化ソフトウェアテクノロ ジー上でアプリケーションを実行するために、推奨されるHPサーバーとストレージハードウェアのリスト も提示します。 このホワイトペーパーは、Microsoft Hyper-V仮想化アーキテクチャーにアプリケーションをデプロイする ための、サイジングに関する基本的なガイダンスを提供します。ここでは、一般的な観点または水平的 な観点からのHyper-Vのサイジングを重点的に取り上げますが、Hyper-V上での特定のアプリケーショ ンの実行については取り上げません。代わりに、Hyper-V上でのアプリケーションの実行に際して重視 すべき主な要因に関するガイダンスを提供します。このホワイトペーパーで説明するHyper-Vに関する 主な考慮事項は、物理ホストサーバー上で実行できる仮想マシン(VM)の数です。この情報は、サイジ ングのガイダンスとして使用すべきもので、Hyper-Vアーキテクチャーを実装するための詳細な計画で はありません。 詳細なサーバーおよびストレージのBOM (仕様)を含むその他のHyper-V構成に関する推奨事項につ いては、HPサイジングツールを実行することにより取得できます。このツールは、HP ActiveAnswers Webサイト(英語)からダウンロードできます。 対象読者: このホワイトペーパーは、HPサーバーおよびストレージテクノロジーを使用するHyper-V環 境のサイジングの支援を必要とする技術者を対象としています。Hyper-V上で実行を予定しているアプ リケーションのパフォーマンス要件および容量要件の技術的な側面を十分理解しているとともに、 Hyper-Vの詳細を理解している必要があります。Hyper-Vの詳細については、HP ActiveAnswers website for Microsoft Hyper-V (英語)を参照してください。

Hyper-Vのサイジング: サーバー容量に関する考慮事項

Hyper-V上でアプリケーションまたはアプリケーションのセットを正しく実行するために必要な仮想マシン 数を特定する場合、まず、1台の物理ホストサーバーで実行可能な仮想マシン数を計算する必要があ ります。1台の物理ホストサーバーで同時に実行可能な仮想マシン数が特定されたら、アプリケーショ ンをサポートするのに必要なサーバー数を計算できます。 このプロセスの最初の手順は、アプリケーションが使用する3つの主要なサーバーコンポーネント(プロ セッサー使用率、メモリ使用量、ネットワークのスループット)に対して、最適なパフォーマンス要件を特 定することです。 注記: パフォーマンスに影響を与える可能性のあるコンポーネントは他にもあり ますが、上記の3 つのサーバーコンポーネントはサーバーのパフォーマン スに最も大きな影響を与える可能性があるため、このホワイトペーパーで はこれらに重点を置いて説明しています。

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アプリケーションのプロセッサー使用率の要件

このホワイトペーパーでは、物理サーバー上で実行する仮想マシン数を決定するうえで重要なサー バーリソースとして、プロセッサーの使用率の他に、2つのサーバーコンポーネント(メモリ使用量とネッ トワークのスループット)を取り上げています。しかしこの2つのコンポーネントは、プロセッサーに比べる と、はるかに容易に物理サーバー内で拡張できます。このため、仮想化環境への移行前にアプリケー ションのパフォーマンス要件を理解することが、Hyper-Vアーキテクチャーのサイジングの最初の手順と なります。これは、特定のアプリケーションが必要とする物理ホストサーバーのプロセッサー数を把握す ることが、物理サーバー上で同時に実行できる仮想マシンの数を特定するための第一の要件だからで す。物理サーバー内のすべてのプロセッサーソケットにプロセッサーが搭載されている場合、プロセッ サー能力を拡張するには、より高速なプロセッサーをインストールするしかありません(サーバーのマ ザーボードでこのようなアップグレードがサポートされる場合)。そのため、サーバー上で同時に実行で きる仮想マシン数を検討する際に、最も重要な第一の手順は、サーバーのプロセッサー使用率を特定 することです。 この項では、アプリケーションのプロセッサー使用率を測定する簡単で基本的なプロセスについて説明 します。HPでは、無料でダウンロード可能なHyper-Vサイジングツールを提供しています。これは高度 で複雑なツールであり、ユーザーが最適な量のアプリケーションのパフォーマンスと容量を詳細に入力 する必要があります。Hyper-Vサイジングツールは、細かいユーザーアプリケーション要件および Hyper-Vの使用要件に基づいて、最適かつ簡単に構成可能なHyper-V構成を生成します。また、サー バーおよびストレージのハードウェアに関する推奨事項の詳細を示すサーバーおよびストレージの BOMも生成します。詳細は、HP ActiveAnswers Webサイト(英語)にあるHyper-VのHPサイジングツー ルを参照してください。 物理サーバー上で実行されるほとんどのアプリケーションは、サーバープロセッサーの全処理能力を 使用するわけではありません。アプリケーションの現在のプロセッサーの要件を測定したり将来のアプ リケーションの要件を見積もったりすることは、Hyper-Vアーキテクチャーのサイジングを行ううえで重要 です。たとえば、Hyper-Vを使用すると、理論上では、最大512個の仮想マシンを作成し、単一のサー バー上で最大128個の仮想マシンを同時に実行できます。ただし、これらすべてを同時に起動しようと すると、次のいずれかの状況が発生する可能性が高くなります。a)プロセッサー リソースが足りないた め、ほとんどの仮想マシンが起動されない。または、b)すべての仮想マシンが起動するが、プロセッ サーのリソースが不十分なため、仮想マシンで実行されるアプリケーションのパフォーマンスが非常に 低い。このような状況の発生を回避するため、以下のガイドラインに従うことをお勧めします。 1. 単一の物理サーバー上でアプリケーションを正しく実行するために必要な最適な量の処理能力 (2%、5%、10%、15%などで表されるプロセッサー使用率で測定)を特定します。このデータポイン トを取得するには、アプリケーションを現在実行している各物理サーバーのプロセッサー使用率を 測定し、その平均値を記録します。平均値を算出することで、計算で使用する最適なプロセッサー 使用率のデータポイントを1つ導き出します。このデータポイントを使用できない場合は、詳しい情 報に基づいて推測を行う必要があります。 2. プロセッサー使用率の最低10%をホストサーバー用に予約します(仮想マシンはプロセッサー処理 能力の最大90%を使用)。 3. プロセッサーの最大処理能力をアプリケーションの実行に必要な最適なプロセッサー使用率(2%、 5%、10%、15%など)で除します。 4. この結果に90%を乗じ、単一の物理ホストサーバー上で実行できる仮想マシンのおおよその数を 算出します。

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プロセッサー使用率の要件の例 例1 1. アプリケーションの最適なプロセッサー使用率の推定値を2%と想定します。 2. プロセッサーの全処理能力の10%を物理ホストサーバー用に予約します。 3. 同時に実行できる仮想マシンの最適な数=(100-10) / 2 * 90%=最大40個の仮想マシンです。 例2 1. アプリケーションの最適なプロセッサー使用率の推定値を5%と想定します。 2. プロセッサーの全処理能力の15%を物理ホストサーバー用に予約します。 3. 同時に実行できる仮想マシンの最適な数=(100-15) / 5 * 90%=最大15個の仮想マシンです。 例3 1. アプリケーションの最適なプロセッサー使用率の推定値を10%と想定します。 2. プロセッサーの全処理能力の20%を物理ホストサーバー用に予約します。 3. 同時に実行できる仮想マシンの最適な数=(100-20) / 10 * 90%=最大7個の仮想マシンです。 これらの数式を特定のアプリケーション インフラストラクチャの要件に合うように調整します。 Hyper-Vのプロセッサー設定の詳細については、「付録A」を参照してください。 注記: HP サーバー ツールおよびストレージ管理ツールについては、「付録 D」を 参照してください。

前述のように、HP ActiveAnswers Webサイト(英語)にあるHyper-V 20 サイジングツールは、ソリューション構成のBOMを完備する総合的で詳細 なHyper-Vサイジング ソリューションを提供します。 08

アプリケーションのメモリ使用量の要件

1台の物理サーバー上で同時に実行可能な仮想マシンの数を特定したら、次は、各仮想マシンで実行 されるアプリケーションを正しくサポートできるだけの十分なメモリが物理ホストサーバーにあることを確 認します。ほとんどのHP ProLiantサーバーには、仮想化環境でのアプリケーションの実行をサポートで きる十分なメモリ容量があります。単一のアプリケーションで、1台のHP ProLiantサーバーでサポートで きる量より多くのメモリが必要な場合、そのアプリケーションは仮想化環境で実行すべきではない事例 に該当する可能性があります。仮想化環境での実行に適しているほとんどのアプリケーションは、ホス トサーバーの全メモリ容量を使用することはありません。

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物理ホストサーバーのメモリ容量を算出するには、以下の手順を実行する必要があります。 1. 現在の物理サーバーで実行されているすべてのレガシーアプリケーションの現在のメモリ使用量 のデータを収集します。(新しいアプリケーションのインストールを計画している場合、または現在の サーバーのメモリ使用量のデータを入手できない場合、詳しい情報に基づいて推測を行う必要が あります。) 2. 収集したメモリ使用量のデータポイントを単一のメモリ使用量要件のデータポイントに合計します。 3. この合計を、データを収集したサーバー数で除し、平均値を導き出します。 4. この平均値にHyper-Vホストサーバー上で同時に実行される仮想マシン数を乗じ、ホストサーバー の総メモリ使用量のデータポイントを導き出します。 5. このデータポイントには、ホストサーバーのメモリ要件を考慮して、少なくとも2GB (2,147,483,648バイト)を追加する必要があります。 6. この新しい数値に仮想環境を管理する際にメモリサブシステムで発生するオーバーヘッドを考慮し た120%(合計に20%を追加している)を乗じます。 7. この数値を1GB (1,073,741,824バイト)で除し、GBに変換します。 メモリ使用量要件の算出例を以下に示します。 7台すべてのレガシー アプリケーション サーバーから収集したデータポイントの合計が= 13,223,258,863バイトであり、平均が=13,223,258,863/7=1,889,036,980バイトである場合は、 以下のように算出します。 1. 平均値にホストサーバー上で同時に実行できる仮想マシン数を乗じます。 1,889,036,980 * 7=13,223,258,863バイト 2. この結果にホストサーバー用に予約される最小 2GB を加算します。 13,223,258,863+2,147,483,648=15,370,742,511 バイト 3. この数値に120%を乗じます。 120% * 15,370,742,511バイト=18,444,891,013バイト 4. GBに変換します。18,444,891,013/1073741824=7個の仮想マシンをサポートするためにホ ストサーバーで必要なRAMは最大17GBとなります。 算出された必要なメモリ量が単一の物理ホストサーバーでサポート可能なメモリ量を超えている場合は、 同時に実行可能な仮想マシン数を削減するか、サーバーを追加する必要があります。メモリ使用量の 要件は、プロセッサーの使用率要件とは反対に決定的な要因となります。 Hyper-Vのメモリ設定の詳細については、「付録B」を参照してください。 注記: HP サーバーツールおよびストレージ管理ツールについては、「付録 D」を 参照してください。

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アプリケーションのネットワークのスループット要件

Hyper-V環境をサイジングする際に考慮する必要がある3番目の主要なサーバーコンポーネントは、単 一の物理ホストサーバーで同時に実行されているすべての仮想マシンに対するネットワークのスルー プット要件です。この要件は、基本的に、すでに特定されている仮想マシン数をサポートするために物 理サーバー上で必要なNICポート数に関する要件です。このサイジングは実習目的であるため、HP 1Gbテクノロジーに説明を限定します。また、HPでは、ほとんどの顧客が現在使用している1Gb NIC およびインフラストラクチャのほかに、10Gb NICおよびインフラストラクチャも提供しています。メリット がある場合は、直ちに10Gbネットワーク インフラストラクチャに移行してください。 Hyper-Vホストサーバーが備える必要のあるネットワーク帯域幅を算出するには、以下の手順を実行し ます。 1. 現在の物理サーバーで実行されている各ネットワークNICポートの現在のネットワーク帯域幅の使 用量のデータを収集します(新しいアプリケーションのインストールを計画している場合、または現 在のネットワーク帯域幅の使用量のデータを入手できない場合は、詳しい情報に基づいた推測を 行う必要があります)。 2. すべてのネットワーク帯域幅の使用量の測定値から平均値を算出し、単一のネットワークのス ループット使用量要件のデータポイントとしてこの計算値を記録します。 3. このデータポイントにHyper-Vホストサーバー上で同時に実行される仮想マシン数を乗じ、ネット ワークの総スループットのデータポイントを導き出します。 4. 次に、Hyper-Vホストサーバーのネットワークのスループット使用量の要件を考慮して、ネットワー クの総スループットのデータポイントに20%を追加する必要があります。 5. この数値を1Gb (1,073,741,824ビット)で除し、1Gb NICポートに必要な生の数値を算出しま す。 6. この計算値に130%を乗じて調整します。(これはNICポートの使用率が70%を超えないようにする ための推奨されるベストプラクティスです。) 7. この最後の計算は、Hyper-Vホストサーバーが必要とする1Gb NICポート数です。 ネットワークのスループット要件の算出例を以下に示します。 1. レガシーアプリケーションサーバーのすべてのNICポートの平均のNICポート使用量は、 290,072,000ビット/秒です(これは単一のネットワークのスループット使用量要件のデータポイン トです)。 2. このデータポイントにHyper-Vホストサーバー上で同時に実行される仮想マシン数を乗じます。 290,072,000 * 7=2,030,504,000ビット/秒(これはネットワークの総スループットのデータポイ ントです)。 3. この数値に120%を乗じます。 2,030,504,000 * 120%=2,436,604,800ビット/秒 4. この結果を 1Gb (1,073,741,824)で除します。 2,436,604,800/1,073,741,824=2.3Gb/秒 5. 70%のベストプラクティスルールに従って、この計算値に130%を乗じます。 2.3 * 130%=3Gb/秒 (7個すべての仮想マシンをサポートするHyper-Vホストサーバーでは、3つの1Gb NICポートが必 要です)。 Hyper-Vのネットワーク設定の詳細については、「付録C」を参照してください。 HP Flex-10テクノロジーは、ネットワーク帯域幅スループットと管理の軽減に役立ちます。Flex-10テクノ ロジーの詳細については、「付録F」を参照してください。

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Hyper-Vのサイジング: ストレージに関する考慮事項

アプリケーションのストレージ要件の把握は、Hyper-V環境のサイジングで2番目に行う部分です。 Hyper-Vサーバーの容量要件は、物理ホストサーバーで実行できる仮想マシンの数を特定するうえで 役立ちますが、Hyper-Vのストレージ要件は、適切なHPストレージテクノロジーを選択するうえで役立ち ます。ストレージハードウェアの種類は、物理サーバーで同時に実行可能な仮想マシンの数の特定に ほとんどあるいはまったく影響を及ぼしませんが、選択されたストレージテクノロジーの種類およびスト レージテクノロジーの構成方法は、仮想マシンで実行されるアプリケーションのパフォーマンスに影響を 及ぼします。 そのため、このガイドラインでは、構成可能なすべてのストレージ構成に対する具体的なストレージ構 成は提供しません。考えられるユーザー要件が非常に多いため、それらをすべて考慮するとキリがあ りません。その代わりに、このガイドラインでは、ローエンドソリューション向けのサーバーローカルスト レージから、ハイエンドのHP StorageWorksソリューションまでの選択されたHPストレージテクノロジー の測定されたピークパフォーマンスに基づく推奨を提示します。 以下は、HPのストレージソリューションを選択、インストール、構成する際に考慮する必要のあるパ フォーマンス要因のリストです。 y ストレージデバイスのスループット(IOPS(秒あたりの I/O 操作)および MB/秒(1 秒あたりのメガバイ ト)) y 使用ディスクスピンドルの数 y ディスクテクノロジー(SAS、FC、SSD) y ディスク速度 y ディスクサイズ y 構成されているRAID レベル y 構成されているボリュームの数 y ホストごとのボリュームの数 y 構成される仮想ディスクの数(該当する場合) y ブロック サイズ(512MB、4KB、16KB、32KB) y データアクセス方式(ランダムまたはシーケンシャル)

Hyper-V 向け HP 小規模ストレージソリューション

ProLiant サーバーローカルストレージ HP ProLiantサーバーモデルでは、2~16ディスクスピンドル構成の幅広いストレージ容量を提供してい ます。 一般的なパフォーマンス=~ 700-1100 IOPS 一般的なスループット=~12-20 MB/秒1 サーバーローカルストレージでHyper-V仮想マシンを実行するメリットには、以下があります。 y 追加の外部ストレージを購入する必要がなく、コストを削減できる y ストレージの管理に必要なストレージテクノロジーに関する専門知識が少なくて済む

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y スケーラビリティが非常に限られている y マネージャビリティが低い y 高可用性に制限がある y レポート機能がない y バックアップ機能およびミラーリング機能に制限がある y スナップショット機能がない y クラスタリングをサポートしていない

Hyper-V 向け HP 中規模ストレージソリューション

HP StorageWorks Modular Smart Array 2300fc (MSA2300fc)

ハイエンドの容量29.7 TB (SFF SAS)を備える中規模ストレージソリューション ローエンド=24ディスクスピンドル–RAID 50 15K SFF (SAS) パフォーマンス=最大1,500 IOPS スループット=最大70 MB/秒 ハイエンド=99ディスクスピンドル–RAID 50 15K SFF (SAS) パフォーマンス=最大5,000 IOPS スループット=最大500 MB/秒 y 高いコストパフォーマンス y スケーラビリティ y オプションのスナップショットとボリュームコピーソフトウェア y クラスタリングのサポート y マネージャビリティ

y オプションのHP StorageWorks Storage Mirroring ソフトウェア y フェールオーバーのサポート

詳細については、HP StorageWorks Modular Smart Arrayを参照してください。

HP StorageWorks 4400 Enterprise Virtual Array (EVA4400)

96 TBの容量を備えるローエンドから中規模向けのエンタープライズ ストレージ ソリューション ハイエンド=96ディスクスピンドル(FC-AL)

パフォーマンス=最大105,000 IOPS スループット=最大400 MB/秒 y 優れたパフォーマンス

y NSPOF (No Single Point of Failure)設計 y 高いデータ容量

y 容易なインストールおよびアップグレードメンテナンス y スケーラビリティ

y HP Business Copy EVA ソフトウェアおよび Continuous Access EVA ソフトウェアによるローカル/リ モートデータ複製機能

y 容易なアレイ管理および構成: StorageWorks Command View ソフトウェア y クラスタリングのサポート

y フェールオーバーのサポート

y 仮想RAID アレイ(Vraid 0、Vraid 1、Vraid 0+1、Vraid 5、Vraid 0+5、Vraid 6、クロス Vraid スナッ プ)

y EVA iSCSI 接続オプション

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Hyper-V 向け HP エンタープライズ ストレージ ソリューション

HP StorageWorks 6100 Enterprise Virtual Array (EVA6100)

112 TBの容量を備えるエンタープライズ ストレージ ソリューション ハイエンド=112ディスクスピンドル(FC-AL) パフォーマンス=最大150,000 IOPS スループット=最大1,300 MB/秒 y 優れたパフォーマンス y 高いスケーラビリティ y 優れた信頼性および可用性

y 容易なアレイ管理および構成: StorageWorks Command View ソフトウェア

y HP StorageWorks Business Copy EVA のサポート: スナップショット、Vsnap(実質的に容量を必要 としないスナップショット)、スナップクローン、ミラークローン、クロス Vraid スナップショット

y フォールト トレランス機能を高めるためのデュアルリダンダント コントローラー動作 y クラスタリングのサポート

y ミラー化されたライトバックキャッシュのサポート

y 先読みキャッシュおよびアダプティブ読み出しキャッシュのサポート

y 仮想RAID アレイ(Vraid 0、Vraid 1、Vraid 0+1、Vraid 5、Vraid 0+5、クロス Vraid スナップ) 詳細については、HP StorageWorks EVA Arrayを参照してください。

HP StorageWorks 6400 Enterprise Virtual Array (EVA6400)

216 TBの容量を備えるエンタープライズストレージソリューション ハイエンド=216ディスクスピンドル(FC-AL) パフォーマンス=最大220,000 IOPS スループット=最大2,400 MB/秒 y 優れたパフォーマンス y 高いスケーラビリティ y 優れた信頼性および可用性

y 容易なアレイ管理および構成: StorageWorks Command View ソフトウェア

y HP StorageWorks Business Copy EVA のサポート: スナップショット、Vsnap(実質的に容量を必要 としないスナップショット)、スナップクローン、ミラークローン、クロス Vraid スナップショット

y フォールト トレランス機能を高めるためのデュアルリダンダント コントローラー動作 y クラスタリングのサポート

y ミラー化されたライトバックキャッシュのサポート

y 先読みキャッシュおよびアダプティブ読み出しキャッシュのサポート

y 仮想RAID アレイ(Vraid 0、Vraid 1、Vraid 0+1、Vraid 5、Vraid 0+5、Vraid 6、クロス Vraid スナッ プ)

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HP StorageWorks 8100 Enterprise Virtual Array (EVA8100) 240 TBの容量を備えるエンタープライズストレージソリューション ハイエンド=240ディスクスピンドル(FC-AL) パフォーマンス=最大220,000 IOPS スループット=最大2,400 MB/秒 y ビジネスクリティカルなソリューション y トップレベルのパフォーマンス y 高いスケーラビリティ y 優れた信頼性および可用性

y 容易なアレイ管理および構成: StorageWorks Command View ソフトウェア

y HP StorageWorks Business Copy EVA のサポート: スナップショット、Vsnap(実質的に容量を必要 としないスナップショット)、スナップクローン、ミラークローン、クロス Vraid スナップショット

y フォールト トレランス機能を高めるためのデュアルリダンダント コントローラー動作 y クラスタリングのサポート

y ミラー化されたライトバックキャッシュのサポート

y 先読みキャッシュおよびアダプティブ読み出しキャッシュのサポート

y 仮想RAID アレイ(Vraid 0、Vraid 1、Vraid 0+1、Vraid 5、Vraid 0+5、クロス Vraid スナップ) 詳細については、HP StorageWorks EVA Arrayを参照してください。

HP StorageWorks 8400 Enterprise Virtual Array (EVA8400)

324 TBの容量を備えるエンタープライズストレージソリューション ハイエンド=324ディスクスピンドル(FC-AL) パフォーマンス=最大270,000 IOPS スループット=最大2,300 MB/秒、 最大22GBのキャッシュ y ビジネスクリティカルなソリューション y トップレベルのパフォーマンス y 高いスケーラビリティ y 優れた信頼性および可用性

y 容易なアレイ管理および構成: StorageWorks Command View ソフトウェア

y HP StorageWorks Business Copy EVA のサポート: スナップショット、Vsnap(実質的に容量を必要 としないスナップショット)、スナップクローン、ミラークローン、クロス Vraid スナップショット

y フォールト トレランス機能を高めるためのデュアルリダンダント コントローラー動作 y クラスタリングのサポート

y ミラー化されたライトバックキャッシュのサポート

y 先読みキャッシュおよびアダプティブ読み出しキャッシュのサポート

y 仮想RAID アレイ(Vraid 0、Vraid 1、Vraid 0+1、Vraid 5、Vraid 0+5、Vraid 6、クロス Vraid スナッ プ)

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HP StorageWorks XP24000/XP20000 ディスクアレイ

ハイエンド エンタープライズ ストレージ ソリューション

ストレージ容量=2.26 PB (RAW)、最大容量(使用可能容量)=1.98PB

1152ディスクスピンドル(最大) – ファイバーチャネル、SATA、SSD(ソリッドステートドライブ)のサポート ハイエンドのパフォーマンスおよびスループットの詳細については、

HP StorageWorks XP24000/XP20000 Disk Arrays (英語)を参照してください。 y 究極のビジネスクリティカルなストレージソリューション

y すべてのコンポーネントが完全にリダンダント(NSPOF) y XP Continuous Access ソフトウェア

y Continental Cluster ソフトウェア y 3 Data Center Solution (3DC)

y 外部ストレージを使用したディザスタリカバリ y 強化されたセキュリティ機能 y 動的パーティショニング(最大 32 パーティション) y シームレスなスケーラビリティ – すべての主要なコンポーネントを重要な操作を停止することなく 追加可能 y 効率的な電源および冷却機能 重要 このガイドでは、一般的なサイジングの概要を説明しています。これは、最 終的なサイジングに関する推奨事項として使用されることを意図していま せん。このガイドで説明したアプリケーションの一般的なサイジング情報に 影響を及ぼす可能性のある顧客固有の詳細事項が多数存在します。 HP では、すべてのアプリケーションのデプロイメントのベストプラクティスと して、実際のターゲットアプリケーションを使用して本番稼働以外の環境で PoC (Proof of Concept、実証検証)テストを実行することをお勧めします。 本番稼働環境と同一または同様のテスト/ステージング環境で実際のター ゲット アプリケーションのテストを行うことは、システムの動作を推測する うえで最も効果的な方法です。

HP ProLiantサーバーのサイジングマトリックス

以下の表は、2009年7月現在でHyper-V実装をサポートする、推奨されるHP ProLiantサーバープラット フォームで最適なパフォーマンスを達成するための推奨技術仕様のリストです。これらの表は、特定の Hyper-Vアプリケーションのインフラストラクチャのサポートに必要なサーバーの種類および数を特定す る際のガイドとして使用します。このホワイトペーパーで前述したサイジングガイダンス、およびHP

ActiveAnswers Webサイト(英語)にあるHyper-Vサイジングツールのサイジングガイダンスと以下の表 を併用することをお勧めします。

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1. HP BladeSystem c-Class ProLiantサーバーブレード: 主要なサーバーのパフォーマンス、スケーラビリティ、マネージャビリ ティ ProLiant サーバーモデル プロセッサーの仕様 QC=クアッドコア メモリ容量 内蔵NIC ポート BL280c G6 デュアルQC 最大速度=2.93GHz 96GB DDR3-1333 MHz 1GbE ポート 2 基 BL460c G5 デュアルQC 最大速度=3.0GHz 64GB DDR2-667 MHz 1GbE ポート 2 基 BL460c G6 デュアルQC 最大速度=2.93GHz 192GB DDR3-1333 MHz 10GbE Flex-10 ポート 2 基2 BL465c G5 デュアルQC 最大速度=2.9GHz 64GB DDR2- 667MHz 1GbE ポート 2 基 BL465c G6 シックスコアx2 最大速度=2.6GHz 64GB DDR2-667MHz 1GbE ポート 2 基 BL480c デュアルQC 最大速度=3.3GHz 64GB DDR2-667 MHz 1GbE ポート 4 基 BL490c G6 デュアルQC 最大速度=2.93GHz 192GB DDR3-1333MHz 10GbE Flex-10 ポート 2 基2 BL495c G5 デュアルQC 最大速度=2.9GHz 128GB DDR2-533MHz 10GbE Flex-10 ポート 2 基2 BL495c G6 シックスコアx2 最大速度=2.6GHz 128GB DDR2-533MHz 10GbE Flex-10 ポート 2 基2 BL680c G5 シックスコアx4 最大速度=2.40GHz 128GB DDR2-667MHz 1GbE ポート 4 基 BL685c G5 クアッドコアx4 最大速度=2.7GHz 128GB DDR2-667MHz 1GbE ポート 4 基 BL685c G6 シックスコアx4 最大速度=2.6GHz 256GB DDR2-533MHz 10GbE Flex-10 ポート 4 基2

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2. HP ProLiant DLラックマウントサーバー: 最適なパフォーマンスおよびスケーラビリティ向けの密度が最適化されたサーバー ProLiant サーバーモデル プロセッサーの仕様 QC=クアッドコア メモリ容量 内蔵NIC ポート DL160 G6 デュアルQC 最大速度=2.93GHz 192GB DDR3-1333MHz 1GbE ポート 2 基 DL165 G6 シックスコアx2 最大速度=2.6GHz 64GB DDR2-667MHz 1GbE ポート 2 基 DL180 G6 デュアルQC 最大速度=2.53GHz 192GB DDR3-1333MHz 1GbE ポート 2 基 DL360 G5 デュアルQC 最大速度=3.33GHz 64GB DDR2-667MHz 1GbE ポート 2 基 DL360 G6 デュアルQC 最大速度=2.93GHz 192GB DDR3-1333MHz 1GbE ポート 2 基 DL365 G5 デュアルQC 最大速度=2.7GHz 32GB DDR2-800MHz 1GbE ポート 2 基 DL370 G6 デュアルQC 最大速度=3.2 GHz 192GB DDR3-1333MHz 1GbE ポート 4 基 DL380 G5 デュアルQC 最大速度=3.33GHz 64GB DDR2-667MHz 1GbE ポート 2 基 DL380 G6 デュアルQC 最大速度=2.93GHz 192GB DDR3-1333MHz 1GbE ポート 4 基 DL385 G5p シックスコアx2 最大速度=2.6GHz 128GB DDR2-800MHz 1GbE ポート 4 基 DL385 G6 シックスコアx2 最大速度=2.6GHz 128GB DDR2-800MHz 1GbE ポート 4 基 DL580 G5 シックスコアx4 最大速度=2.67GHz 256GB DDR2-667MHz 1GbE ポート 2 基 DL585 G5 クアッドコアx4 最大速度=3.1GHz 256GB DDR2-800MHz 1GbE ポート 2 基 DL585 G6 シックスコアx4 最大速度=2.8GHz 256GB DDR2-800MHz 1GbE ポート 2 基 DL785 G5 クアッドコアx8 最大速度=3.1GHz 512GB DDR2-800MHz 1GbE ポート 2 基 DL785 G6 シックスコアx8 最大速度=2.8GHz 512GB DDR2-800MHz 1GbE ポート 2 基

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3. HP ProLiant MLサーバー: 小~中規模企業向けの拡張可能なタワーサーバー ProLiant サーバーモデル プロセッサーの仕様 QC=クアッドコア メモリ容量 内蔵NIC ポート ML330 G6 デュアルQC 最大速度=2.93GHz 144GB DDR3-1333MHz 1GbE ポート 2 基 ML350 G5 デュアルQC 最大速度=3.16GHz 32GB DDR2-667MHz 1GbE ポート 1 基 ML350 G6 デュアルQC 最大速度=2.93GHz 192GB DDR3-1333MHz 1GbE ポート 2 基 ML370 G5 デュアルQC 最大速度=3.33GHz 64GB DDR2-667 MHz 1GbE ポート 2 基 ML370 G6 デュアルQC 最大速度=3.2GHz 192GB DDR3-1333MHz 1GbE ポート 4 基

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付録

A: Hyper-Vのプロセッサー設定

仮想化環境の設計を試みる前に、さまざまなHyper-V構成の設定を理解することが重要です。Hyper-V 仮想マシン構成設定は、個別の仮想マシンの[設定…]オプションで設定されます。Hyper-Vプロセッ サー構成の設定は、[サーバー マネージャ]–[役割]–[Hyper-V]–[Hyper-V マネージャ]–[(特定の仮想マ シン)]–[プロセッサー]にあります。以下の図1および図2を参照してください。 図1. サーバー マネージャの下にあるHyper-Vの役割

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2. Hyper-Vプロセッサーの設定画面 Hyper-V仮想マシンで実行されるときに、アプリケーションがホストサーバーのプロセッサーの処理能力 をどの程度消費するかは、その仮想マシンのプロセッサーの設定方法に直接関係しています。 Hyper-V内のプロセッサー設定領域には5つの設定項目があります。仮想マシンを期待どおりに動作さ せるためには、これらの設定を理解し、正しく設定する必要があります。 1. [論理プロセッサーの数]: この設定は、仮想マシンに割り当てる論理プロセッサー数を定義します。 論理プロセッサーは、物理ホストサーバーのプロセッサーの処理能力を表します。たとえば、クアッ ドコアプロセッサーを搭載した2ソケット サーバーでは、Hyper-Vは8つの論理プロセッサーを使用 できます。仮想マシンでホストされているアプリケーションがシングルスレッド アプリケーションであ る場合、[論理プロセッサーの数]を1にします。アプリケーションが物理サーバー環境で複数のプロ セッサーを利用できる場合は、2つの論理プロセッサーまたは4つの論理プロセッサーのいずれか の数にこの設定を変更します。このホワイトペーパーの執筆時点では、Hyper-Vは1つの仮想マシ ン上で最大4つの論理プロセッサーしかサポートしていません。図2を参照してください。 2. [仮想マシンの予約(%)]: この特定の仮想マシンに対して、ホストサーバーのプロセッサーの処理 能力の割合を予約できます。この設定により、少なくとも設定された割合のホストプロセッサーリ ソースがこの仮想マシンに対して予約されます。この設定を使用する際には、予約されている処理 能力は、前の手順で仮想マシンに割り当てられた論理プロセッサーの数に直接関係していることに 注意してください。たとえば、8つのコアを持つシステム上で、1つの論理プロセッサーに対してこの 設定が100%に設定されている場合、Hyper-Vは論理プロセッサー数が1に設定されているホスト プロセッサーリソースの12%を予約します。論理プロセッサー数を1に設定することは、合計8つの コアの1つを設定することに相当します。つまり、8つのコアのそれぞれがホストプロセッサーリソー

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スの最大12%を予約することができます(100% / 8コア * 1論理プロセッサー=12%)。図3を参 照してください。 注記: これらの設定では、同時に実行できる仮想マシンは最大8 つです。これら の設定で、9 番目の仮想マシンが起動されると、プロセッサーリソースが 足りないため、仮想マシンを起動できないというエラーメッセージが Hyper-V によって表示されます。(8 論理プロセッサー * 12%=96%) 図3. [論理プロセッサーの数]を1に設定し、[仮想マシンの予約(%)]を100に設定します。

(18)

[論理プロセッサーの数]を2に変更すると、Hyper-Vはこの仮想マシンに対してホストプロセッサー の24%のリソースを予約します(100% / 8コア * 2論理プロセッサー=24%)。図4を参照してくだ さい。この設定では、100%/24%=4仮想マシンであることから、実行できる仮想マシンは4個の みです。

(19)

[論理プロセッサーの数]を4に変更すると、Hyper-Vはこの仮想マシンに対してホストプロセッサー の48%のリソースを予約します(100% / 8コア * 4論理プロセッサー=48%)。図5を参照してくだ さい。この設定では、100%/48%=2仮想マシンであることから、実行できる仮想マシンは2個の みです。

(20)

[仮想マシンの予約(%)]設定を100%未満に変更すると、8コアサーバーの各コアに対して予約され るシステムリソースは、システム プロセッサーの合計処理能力の12%未満になります。たとえば、 論理プロセッサーが1に設定されているときにこの設定が50%に変更されると、この仮想マシンに 対して予約されるホストサーバープロセッサーの合計処理能力は6%になります。つまり、この設定 では、(6% * 16仮想マシン=96%)であることから、実行できる仮想マシンは16個です。図6を参 照してください。 図6. 50%に設定されている[仮想マシンの予約(%)]

(21)

また、[仮想マシンの予約(%)]をゼロ(0)に変更すると、Hyper-Vはこの仮想マシンに対してホストプ ロセッサーのリソースを予約しません。Hyper-Vは仮想マシンが必要とするプロセッサー能力を割り 当てます。図7を参照してください。

(22)

3. [仮想マシンの限度(%)]: この設定では、仮想マシンが設定量を超えるホストプロセッサーリソース を使用しないようにします。この設定の目的は、[仮想マシンの予約(%)]の設定と同じですが、異な る方法を使用して目的を達成します。この設定が100%に設定されており、論理プロセッサー設定1である場合、2ソケットの8コアサーバーでは、各仮想マシンが使用できるホストサーバーの処 理能力が、Hyper-Vによって最大12%に制限されます(100% / 8コア=12%)。 8では、[仮想マシンの予約(%)]がゼロに設定されています。つまり、仮想マシンがホストサー バーのプロセッサーリソースを正式に予約していないので、仮想マシンはホストサーバーから使用 可能なプロセッサーリソースがあればそれを使用することができます。ただし、[仮想マシンの限度 (%)]が100に設定されているため、使用可能なプロセッサーリソースの量はHyper-Vによって12% までに制限されます。 図8. 100に設定されている[仮想マシンの限度(%)]

(23)

この仮想マシンに割り当てられている論理マシン数([論理プロセッサーの数])を変更すると、[仮想 マシンの予約(%)]設定と同じ効果が得られます。図9を参照してください。

(24)

注記: すべての仮想マシンで[仮想マシンの予約(%)]と[仮想マシンの限度(%)]の 両方がゼロに設定されている場合、理論上では、最大128 個の仮想マシ ンを同時に実行することができます。128 個の仮想マシンは Hyper-V の制 限です。ホストサーバーの処理能力が動的に共有されないため、Hyper-V は実行中の仮想マシンの数に関するエラーを表示しません。ただし、128 個すべての仮想マシンがホストサーバープロセッサーの処理能力を共有 するため、パフォーマンスが極めて低くなります。図10 を参照してくださ い。 図10. [仮想マシンの限度(%)]および[仮想マシンの予約(%)]がゼロに設定されている

(25)

4. [相対的な重み]: 繰り返しになりますが、[仮想マシンの予約(%)]と[仮想マシンの限度(%)]がゼロ (0)に設定されていて、リソースをコントロールするものが他にない場合、すべての仮想マシンがホ ストサーバーのプロセッサーの処理能力を等分に共有します。[相対的な重み]設定を使用すると、 仮想マシンに重み付けをして、重要なアプリケーションを実行する仮想マシンが、必要なときにプロ セッサーの処理能力を確実に取得できるようにすることができます。仮想マシンの[相対的な重み] 設定は、[仮想マシンの予約(%)]と[仮想マシンの限度(%)]がゼロ(0)に設定されている場合に限り 機能します。[相対的な重み]に割り当てることのできる最大値は100です。図11を参照してくださ い。 図11. [相対的な重み]が100に設定されている場合

(26)

5. [プロセッサーの機能を制限]: この設定がオンになっている場合、古いゲストオペレーティングシス テム(Windows NT®など)と互換性のないCPUIDコードが、Hyper-Vによってチェックされます。古い ゲストオペレーティングシステムを実行する際に問題が発生しない限り、このチェックボックスはオ フのままにしておきます。図12を参照してください。

(27)

付録

B: Hyper-Vのメモリ設定

Hyper-Vでは、仮想マシンのゲストオペレーティングシステムのメモリ量を簡単に設定することができま す。Hyper-Vのメモリ割り当て設定は、[サーバー マネージャ]–[役割]–[Hyper-V]–[Hyper-V マネー ジャ]–[(特定の仮想マシン)]–[メモリ]にあります。図13および図14を参照してください。

(28)

14. RAM(ランダムアクセスメモリ)量の変更

ゲストオペレーティングシステムで実行されるアプリケーションの種類によって、具体的なメモリの必要 量が決まりますが、HPではHyper-Vの各ゲストオペレーティングシステムのRAMを2GB未満に構成す ることをお勧めします。また、物理ホストサーバーが使用するために2GB以上のRAMを予約します。

(29)

付録

C: Hyper-Vのネットワーク設定

Hyper-Vのネットワーク設定では、まず、仮想マシンどうしを相互に接続するため、またはHyper-V環境 外のネットワークに接続するために、すべての仮想マシンが使用する仮想ネットワークをすべて設定す る必要がありますHyper-V仮想ネットワーク構成の設定は、[サーバー マネージャ]–[役]–[Hyper-V]–[Hyper-V マネージャ]–[(特定の仮想マシン)–[仮想ネットワーク マネージャ]にあります。 以下を参照してください。 図15. Hyper-Vのネットワーク設定

(30)

Hyper-Vでは、3種類の仮想ネットワークを構成できます。

1. 外部仮想ネットワーク: このタイプのネットワークを使用すると、仮想マシンがホストサーバー上の 物理ネットワークに接続できます。このタイプのネットワークは、ホストサーバー上にないネットワー クに仮想マシンを接続する場合に使用してください。

(31)

2. 内部仮想ネットワーク: この種類のネットワークでは、仮想マシンが接続できるのはホストサー バーとホストサーバー上の他の仮想マシンに限られ、ホストサーバーの物理ネットワークに接続す ることはできません。

(32)

3. プライベート仮想ネットワーク: このタイプのネットワークを使用すると、仮想マシンはホストサー バー上の他の仮想マシンにのみ接続できます。

(33)

必要な仮想ネットワークをすべて構成したら、使用する特定のネットワークの仮想マシンを構成します。

(34)

付録

D: HPデータセンター管理

HP Insight Dynamics y 電力と容量の計画 y インフラストラクチャのプロビジョニング y 物理リソースおよび仮想リソースのバランス y 費用効率の高い可用性の実現 HP Insight Control y サーバー デプロイメントの管理 y 効果的なヘルス モニターと管理 y 任意のネットワーク接続からインフラストラクチャの管理 y 電力使用量の最適化 HP Insight Softwareバンドルスイート y HP Insight Control y HP Insight Dynamics

y HP Insight Foundation for ProLiant HP Insight Softwareの個別製品 y Integrated Lights-Out (iLO) y Systems Insight Manager (SIM) y Virtual Connect Enterprise Manager リンク

y HP Insight Dynamics

y HP Microsoft仮想化ソリューション Hyper-V

y HP Systems Insight Manager

y HP ProLiant Support Pack (英語) y HP Integrated Lights-Out (iLO)

y HP Virtual Connect Enterprise Manager

y HPソフトウェア

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付録

E: HPバーチャルコネクトFlex-10 10Gbテクノロジー

HP BladeSystemのHPバーチャルコネクトFlex-10テクノロジーは、サーバー側で10Gb Ethernetネット ワークを分割、調整する手段を提供します。10Gb Ethernet接続の処理能力を複数のNICポートに切り 分け、管理する機能を提供します。また、個々の仮想サーバーのワークロードに適合させるように各 Ethernet接続を調整する独自の機能を追加します。HPバーチャルコネクトFlex-10テクノロジーでは、 ハードウェアを追加することなく、サーバーブレードごとに従来の4倍のNICを追加できる柔軟性をもた らします。LAN MACアドレスおよびSAN WWNを、サーバープールで必要となる可能性のある任意 の構成に事前に割り当てることができます。柔軟性のあるHPバーチャルコネクトFlex-10テクノロジーに より、組織は各サーバーに構成するNIC数を選択し、最適な帯域幅使用率を実現するために各NICの 帯域幅を設定することができます。HPバーチャルコネクトFlex-10テクノロジーを使用することで、ネット ワークハードウェアのコストを最大75%削減することができます。 図20. HPバーチャルコネクトFlex-10について

Virtual Connect Flex-10について

各10Gbサーバー接続で最大 2.5Gb NIC×4をサポート。 Flex-10導入前 Flex-10導入後 サーバー サーバー

Flex10

サーバー 進化 1Gb LOM 10Gb LOM デュアル NIC クアッド NIC インターコネクトモジュール インターコネクトモジュール 1Gbスイッチ 1Gbスイッチ 1Gbスイッチ 1Gbスイッチ 1Gbスイッチ 1Gbスイッチ 1Gbスイッチ 1Gbスイッチ 10Gb 10Gb NICの速度設定は100Mb単位で 100Mbから10Gbまで調整可能。 ネットワーク接続あたりのNICポートが4倍増加。 必要なI/Oモジュール数が75%削減。 アプリケーションニーズに基づくネットワーク速度の微調整。 スイッチを追加することなくサーバーポートを追加。 Flex-10テクノロジーを使用する管理上のメリットおよびコスト削減が重要になる場合があります。パー ティション化されたデータフローに対する帯域幅を調整する機能により、コスト効率と管理性を高めるこ とができます。HPバーチャルコネクトFlex-10はハードウェアベースですが、VCテクノロジーを補完する 目的で設計されています。つまり、仮想化またはソフトスイッチに関連するプロセッサーのオーバーヘッ ドまたはレイテンシを増やすことなく、複数のFlexNICを追加することができます。また、追加のサー バーNICおよび関連するスイッチを必要としないため、インフラストラクチャコストを大幅に節約すること ができます。各デュアル ポートFlex-10 NICは、最大8個のFlexNICをサポートしており、各Flex-10 イ ンターコネクトモジュールでは最大64のFlexNICをサポートできます。 Flex-10に関するリンク y Virtual Connect テクノロジー (英語)

(36)

詳細情報

HPツール、ソリューション、ソフトウェア、およびハードウェアの詳細については、以下を参照してくださ い。 y HP ActiveAnswers(技術資料およびサイジングツール): http://www.hp.com/solutions/activeanswers (英語) y HP統合インフラストラクチャ管理: http://h50146.www5.hp.com/products/servers/proliant/management/vcem/ y HPアダプティブインフラストラクチャ: http://www.hp.com/jp/ai y HPサーバー: http://www.hp.com/jp/servers y HPソフトウェア: http://www.hp.com/jp/software y HPストレージテクノロジー: http://www.hp.com/jp/storage y HP製品構成ツール: http://www.hp.com/products/configurator (英語) y HP企業向け製品およびITサービス製品: http://www.hp.com/hps (英語) y HP製品の購入方法: http://www.hp.com/jp/buy 文書の品質向上に役立てるため、本書に関するフィードバックを、 http://h20219.www2.hp.com/ActiveAnswers/us/en/solutions/technical_tools_feedback.html までお送りください。

テクノロジーは、ビジネスのより良い成果のために

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Microsoft、Windows、およびWindows NTは、Microsoft Corporationの米国における登録商標 です。

表 1. HP BladeSystem c-Class ProLiantサーバーブレード:  主要なサーバーのパフォーマンス、スケーラビリティ、マネージャビリ ティ ProLiant サーバーモデル  プロセッサーの仕様 QC=クアッドコア  メモリ容量 内蔵 NIC ポート  BL280c G6  デュアル QC  最大速度= 2.93GHz  96GB  DDR3-1333 MHz  1GbE ポート 2 基  BL460c G5  デュアル QC  最大速度= 3.0GHz  64GB  DDR2-6
表 2. HP ProLiant DLラックマウントサーバー:  最適なパフォーマンスおよびスケーラビリティ向けの密度が最適化されたサーバー  ProLiant サーバーモデル  プロセッサーの仕様 QC=クアッドコア  メモリ容量 内蔵 NIC ポート  DL160 G6  デュアル QC  最大速度= 2.93GHz  192GB  DDR3-1333MHz  1GbE ポート 2 基  DL165 G6  シックスコア x2  最大速度= 2.6GHz  64GB  DDR2-667MHz  1GbE
表 3. HP ProLiant MLサーバー:  小~中規模企業向けの拡張可能なタワーサーバー  ProLiant サーバーモデル  プロセッサーの仕様 QC=クアッドコア  メモリ容量 内蔵 NIC ポート  ML330 G6  デュアル QC  最大速度= 2.93GHz  144GB  DDR3-1333MHz  1GbE ポート 2 基  ML350 G5  デュアル QC  最大速度= 3.16GHz  32GB  DDR2-667MHz  1GbE ポート 1 基  ML350 G6  デュア
図 2. Hyper-Vプロセッサーの設定画面  Hyper-V仮想マシンで実行されるときに、アプリケーションがホストサーバーのプロセッサーの処理能力 をどの程度消費するかは、その仮想マシンのプロセッサーの設定方法に直接関係しています。 Hyper-V内のプロセッサー設定領域には5つの設定項目があります。仮想マシンを期待どおりに動作さ せるためには、これらの設定を理解し、正しく設定する必要があります。 1
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参照

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