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新潟リハビリテーション大学紀要は,2012年第 1 巻 を刊行し今年度版で第 8 巻となる.最初の巻では総説 1 ,原著 5 ,短報 2 の計 8 編に始まり, 2 巻では「実 施報告」を追加し計10編を,さらに「カレントトピッ クス」,「症例報告」,「特別講演」などの項目を加え 5 巻(2016年度)においては18編の原稿を掲載するに 至ったが,年度による周期的な変動が大きく平均すれ ば約11編に留まっている.また学術誌として重視され る原著においては平均2.1編,短報では1.3編で大きな 伸びを示していないが,実施報告・症例報告・レポー トなどが近年増える傾向にあり今後,原著投稿者の増 加が期待される.紀要の筆頭著者で分類すると2012年より2018年度ま での平均は学内教員(学部・大学院)が70.8%,学外
(教員・病院職員など)が23.5%,学部生4.3%,院生 1.4%(学部生・院生の投稿は2013年度のみ)であっ た.また経時的に学内教員と学外者の割合を見ていく と徐々に学外者の投稿比率が増加し2018年度は学外者 37.5%(学内62.5%)となっている.このことは大学 紀要の地域での認知度や臨床実習などでの地域病院・
施設との関りが増加してきたことが関係しているかも しれない.
この様に今までの紀要を振り返ってみると,掲載項 目を増やすなど各年度で編集に尽力された学術委員会
の努力を伺うことができる.また学外者の投稿比率が 近年増加してきていることは地域の臨床家に発表の場 を提供するという意味でも有意義なことだと考える が,学術誌としての原著・短報の数が増加していない ことが一つの課題である.
大学紀要の役割は,学内教員に研究発表の場を提供 すること,特に初学者の研究を支援する場としての意 味が大きいと思う.また学内教員が互いに何を研究し ているのかと言うことが理解されれば,それが契機と なって共同研究に発展する機会を与えるかもしれな い.
もう一つの問題点は,これまでの紀要の変遷を見る 限り学内教員に発表の機会を与えている側面は非常に 評価できるが,初学者としての学部生・院生の投稿が ほとんど見られないことは残念である.学部において は「卒業研究」,大学院においては「修士論文」に取 り組む学生は,年々その数を増しているが紀要投稿に は至っていない.
新潟リハビリテーション大学は職業人を養成する学 校であるが同時に研究者を育てていく機関でもある.
従って学部生・院生の時期より研究になじむという意 味でも紀要に投稿する意味を学生に指導する必要があ ると考える.
これまでの紀要を振り返り思うこと
浅 海 岩 生*
新潟リハビリテーション大学 医療学部長
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