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明 治の日本をみた外国人」へのいざない 「

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Academic year: 2021

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図書館員の文献紹介と      資料の活用

本 学 図 書 館 の ス ペ シ ャ

■はじめに

 長かった徳川幕府が終焉を迎え、維新と呼ば れる明治の時代が始まると、幕末にも増して多 くの外国人が日本を訪れるようになりました。

来日した人たちは滞在中に様々なかたちで、日 本の歴史や、風俗・文化と接しました。彼らの 中からは、自国での生活環境と異なる日本での 体験を著述する人も多く現れ、現在残された書 物は、この時代を顧みるための貴重な資料に なっています。

 今回の展示会は、「明治の日本をみた外国人」

と題して、明治時代に書かれた外国語図書を中 心に出展してご紹介をいたします。明治時代の 四十五年間を通じて次第に変化していく外国人 の視点をご確認いただければ有り難く存じま す。

■明治を迎え急増した外国人

 徳川幕府から明治政府へと政治体制が変わっ たのちも、幕末から引き続いて滞在する欧米諸 国の外交官や経済人がありました。また、新た に政府や旧藩、府県、さらに、学校、会社など が、学問や諸制度、あるいは先進技術の指導者 として招いた「お雇い外国人」とよばれる人た ちが急増しました。当然、同行した家族や彼ら、

彼女らを宗教面から支援するキリスト教宣教師 など、様々な分野の人たちが来日しました。そ の後、明治時代が年を経るにつれて、日本を訪 れる旅行者の数も増えていきます。

 このような中で、彼らによって書かれはじめ た書物は、異文化社会での生活体験を謂わば「驚 き」として捉えた内容が多いのですが、その後、

大正の時代へ移るまでに書かれた書物の中で は、それぞれの著者が着目した内容に大きな広 がりが生じています。

■外国人の視点の変化

 当時の書物に残された外国人の一般的な日本 観は、極東の小国、あるいは異文化の国、とい うイメージに過ぎず、来日して比較的滞在経験 の長い人たちもこの見方を払拭できていませ ん。これは、現在とは異なって欧米での世界情 報の流通量が極端に少なく、訪日前の事前の知 識の乏しさが原因になっているのではないで しょうか。従って、西洋文化の優位主義を基に 興味本位的に日本人の文化や生活習慣を捉えて 自国と比較する論調が続いています。刊行され た書物の内容も、日本国内の旅行記、見聞録な どが多いことが特徴になっています。

 明治十(1877)年を迎える前後から、お雇い 外国人による日本を対象にした学術的な専門書 や、専門分野以外の著作が多くなります。また、

碩学の外交官による文学研究や宗教研究の著作 も増えてきます。彼らの科学的な見識で展開し た理論によって、近代的な日本研究が始まった ともいえるのではないでしょうか。

 明治二十(1887)年代以降、日本は日清、日 露と二つの対外戦争を経験して国際的には台頭 しますが、当時、欧米で広がった黄色人種に対 する黄禍論も関係して、欧米の人々の対日観が 警戒心を伴ったものへと変化します。こうした 中でも、自然、人文、社会科学の各分野とも、

日本研究の専門書が増加しています。また、こ の傾向の中で広義における文化研究が深化し、

奥 正敬  本学図書館は今年が明治元年から数えて150年になることを記念した稀覯書展示会「明 治の日本をみた外国人」を10月17日(水)から10月25日(木)にかけて、本学国際交流会 館(9号館) 6階のユニバーシティーギャラリーで開催いたします。

明治150年記念稀覯書展示会

「明治の日本をみた外国人」へのいざない

参照

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