宇宙地球科学 1 2013/05/14
林田 清
http://wwwxray.ess.sci.osaka-u.ac.jp/~hayasida/
の下の“授業”に資料あり
CLE
にも同じ資料を置く予定銀河の回転曲線
銀河系の中のガスの回転速度を測定した
太陽系は r=8kpc, v=220km/s 。
Copyright ©1999 The McGraw-Hill Companies
http://www.mhhe.com/physsci/astronomy/arny/instructor/graphics/ch15/1526.htmlより
銀河系中心からの距離r (kpc)
回転速度
v (km/ s)
M(<r)はrより内側に
含まれる質量暗黒物質
銀河系の物質の分布がある半径R
以内に限られ ていれば、v 2 =GM(<r)/r=GM(<R)/r
に従いr>R
で は速度v
は減少するはず。
銀河系の平らな回転曲線を説明するためには銀 河系の外の方まで質量が分布していなければな らない。
恒星と星間ガス(恒星の一割から二割程度の寄 与)だけを考えると、説明できない。
恒星と星間ガスのような”光を出す質量”以外にそ の約10
倍くらいの量の”暗黒物質”が必要。暗黒物質の候補
1. 褐色惑星:太陽の 1/10 以下の星。 内部 で核融合反応を起こさない。
2. ブラックホール
3. 質量をもつニュートリノ:最近質量がゼロ でない証拠が KAMIOKANDE における実 験で得られた。
4. その他の未知の素粒子
暗黒物質の正体は何か? 未解決の大問題!
太陽の質量、地球の質量を求めよ
ヒント
太陽の質量>>
地球の質量>>
月の質量と仮定 せよ
地球はおよそ1年で太陽のまわりを周り、月は およそ1月で地球のまわりを周る。 G=6.67x10 -11 [Nm 2 kg -2 ] ([m 3 kg -1 s -2 ])
太陽と地球の距離=1
億5千万km
地球と月の距離=38万km脱出速度とブラックホール
2
s618 /
s
v GM km s
= R =
太陽表面からの脱出速度
光も脱出できない天体=ブラックホール
ブラックホールの大きさ=シュバルツシル ド半径=(2 GM/ c 2 )
2
52.97 10 / 3000( )
GM
sv km s c
= m = × ≈
太陽と同じ質量を半径3kmに圧縮したときの脱出速度
(光速)
星の一生
http://galaxy.cc.osaka-kyoiku.ac.jp/cd-rom/star/evolve/evolve+.htm
福江純氏作成
左から
Ehta Carina, SN1987A, Ring Nebula
提供STScI/NASA
超新星爆発のシミュレーション
by A.Burrows
http://zenith.as.arizona.edu/~burrows/
より を紹介しました。ブラックホール周辺の時空
• 時間の遅れ
福江純氏作成
http://quasar.cc.osaka-kyoiku.ac.jp/~fukue/POPULAR/00ce/bh/bh.htm
*) 時空の奇妙な振る舞いは
あくまでブラックホール近傍 でのこと。 ブラックホール から離れたら同じ質量の質 点がつくる重力場と区別が つかないブラックホール周辺での光線の軌跡
•
直進しない(空間のゆが み)
•
光の振動数 は低い方に ずれる(赤方 変移)福江純氏作成
http://quasar.cc.osaka-kyoiku.ac.jp/~fukue/POPULAR/00ce/bh/bh.htm
降着するガスが加熱され X 線で光る
上のシミュレーションの図 原口圭 (神戸大)作成 http://www.planet.kobe-u.ac.jp/~kei/astronomy.htmlより
1 2
1 1 2
2 1
1 1
2 1
1 2
2 1
( )
1 1
r
v mM
m G
r r
mM mM
E mv G G
r r
r r
E E E GmM
r r
=
= − = −
<
= − = −
半径 で回転しているガスについて より
1 1
2 2
半径 で回転する状態になるまでに
1
だけ2
エネルギーを失っている。
これが熱エネルギーとなり電磁波 特にX線として放出される。
ムービー Credit: NASA/Honeywell Max-Q Digital Group/Dana Berry
http://imagine.gsfc.nasa.gov/docs/features/movies/spinning_blackhole.htmlより
銀河系外の渦巻き銀河
M83
photograph by David Malin
http://www.aao.gov.au/images/index.htmlより Photograph by Bill Miller.
http://www.aao.gov.au/images/index.htmlより
M31
(アンドロメダ銀河)ドップラー効果と赤方偏移
運動している物体から発する音の 高さ、光の波長がずれること
ct
vt
0
/
( ) /
/ 1 ( / )
t n
ct ct n n
ct vt
c v t n
v c λ
λ λ λ
=
+
= +
≡ = +
0
光源が時間 の間に 個の波を出す。
ので 波列全体の長さは 、光源に
おける波長は
同じ 個の波列の長さは受け取る側 では となる。 従って観測さ れる波長は
赤方偏移z
光速はどの系でみても
として 1+z
等しい
ムービーは裳華房 宇宙スペクトル博物館体験版
http://www.shokabo.co.jp/sample/labo/redshift/redshift.htmより 光の波長が長い方にずれて観
測されること
(但しここでは特殊相対論的効 果を無視している)
銀河のスペクトルと赤方偏移 (redshift)
http://galaxy.cc.osaka-kyoiku.ac.jp/cd-rom/galaxy/normal/KUG.htmより
ハッブルの法則
銀河の距離(d)
と後退 速度(v)
の間の比例関 係(1929
年E.Hubble)
v=H 0 d
H 0
ハッブル定数 H 0 ~50-
100km/s/Mpc
HST
によるセファイド 変光星の観測H 0 =75+-
10km/s/Mpc
© 2001. The American Astronomical Society Freedman et al., 2001, ApJ553, p.47.
http://aas.nao.ac.jp/ApJ/journal/issues/ApJ/v553n1/52417/52417.figures.htmlより
銀河までの距離
d
(Mpc)
後退速度
v( km /s)
膨張宇宙のモデル
ハッブルの法則
我々の銀河系が宇宙の中心か?
宇宙全体が一様に膨張していればよい。
http://www.mhhe.com/physsci/astronomy/arny/instructor/graphics/ch17/1702.htmlより Copyright ©1999 The McGraw-Hill Companies
宇宙膨張による赤方変移
http://www.mhhe.com/physsci/astronomy/arny/instructor/graphics/ch17/1708.htmlより Copyright ©1999 The McGraw-Hill Companies
宇宙膨張に伴い
銀河と銀河の距離は 遠ざかっていく。光の 波長も(ドップラー効 果により)長くなって いく。
原子の大きさ、
人間の大きさ、
星の大きさ、
銀河の大きさなどは?
大きくならない。
これらは宇宙全体の重 力以外の力が支配的。
宇宙背景放射
1965
年ペンジアスとウィ ルソン マイクロ波背景放 射の発見
絶対温度3K
の黒体放射 に相当する電波強度で全 天から一様な放射 3000K
の時代に放射され た光が宇宙膨張によって 波長が1000
倍に引き伸ば されたもの
ビッグバン宇宙の証拠のひとつ 宇宙背景放射のスペクトル
http://map.gsfc.nasa.gov/m_uni/uni_10 1bbtest3.html より
マイクロ波背景放射の揺らぎの観測 WMAPと宇宙論パラメータ
宇宙の年齢137
億年(1%
の誤差)
宇宙の密度:4%
バリオン(原子)、23%
暗黒物質、73%
ダークエネル ギーNASA WMAP ホームページhttp://map.gsfc.nasa.gov/m_mm.html より