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白 血 病 に 関 す る 研 究

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Academic year: 2022

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(1)616.. 白. 血. 病. に. 関. す. る. 155.. 研. 392. 究. 第3編 白 血 病 並 び に 関 連 血 液 疾 患 の 臨 床 化 学 的 研 究 岡山大学医学部平木内科教室(主 任:平 木 脇. 本. 竹. 雄. 〔昭和34年7月8日 内. 容. 受稿〕. 目. 次. は しが き. 2). 血 清Transaminase. 1. 実 験 方 法. 3.. 考. 按. 2.. 4.. 結. 論. 実験 成 績 1). 潔教授). 血 清Phoephatase. 著 者 は 白 血 病 を 中 心 と した 血 液 疾 患 の 臨 床 と 研 究. は. し が. き と に従 事 して き た が 本 稿 で は こ れ ら疾 患 の 際 の 血 清. 臨床 医 学 の 基 礎 と な つ て き た の はVirchowの Zellularpathologie以. 来 の形 態 学 で あ る こ とはい う. Phosphatase及. びTransaminaseの. 態 度 を 取纏 め. て 報 告 す る.. まで もな い.現 在 で も臨 床病 像 の 解 明 に は病 理 解 剖 1.. が重 要 な役 割 を担 つ て い る し,臨 床検 査 と して は 血 液 細 胞 の検 索, X線 診 断手 技 を 始 め と して最 近広 く 実 用 に供 され る様 に なつ たBippsyに. 1). 至 るま で そ の. 多 くが形 態 学 的 検査 で あ る.し か しそれ と共 に物 理 的 及 び化 学 的 検 索 法 が最 近 に至 つ て進 展 して きた. 物 理 的検 査 と して の 心電 図 な どの 発 展 も目覚 しい も. 襲 を加 え ず に済 む こ と と,人 体 内 の変 化 を 動 的 の も の と して把 握 で き る こ と とが あ げ られ るで あ ろ う. そ の結 果 と して 臨 床応 用 の 薙 上 に乗 せ られ る手 技 は化学 的検 査 法 が圧 倒 的 に多 い.そ の う ち相 当数 の 検査 法 が 臨 床 に応用 され,な か に は 日常 臨 床 検査 手. 本稿 に と りあ げ た 血 清Phoephatase及 saminaeeの. びTran. 両 酵 素 は比 較 的早 くか ら測定 手 技 は判. 明 して い た が,臨 床 に汎 用 され る様 にな つ た の は近 々2〜3年. 来 の こと に属 す る.こ の両 者 は主 対 象 疾. 法. よ り34年 の 間 に 平 木 内 科 に 入 院 した 血 液 離 した. 血 清 を 測 定 に供 し た. 2). 血 清Phoephatase測. Kind‑King法19)の 場 合Alkaline. 定法. 柴 田 氏 変 法5)に. Phoephatase測. 炭 酸 ソ ー ダ 緩 衝 液 を, pH. 4.9の. Acid. 検 血 清 中 のPhosphataseに mono. よ つ た.こ. 定 に はpH. 10の. Phosphatase測. の 重. 定 には. ク エ ン酸 苛 性 ソー ダ 緩 衝 液 を 使 用 し,被. phenyl. phospateが. 量 を4‑Aminoantipyrinに 色 をBeckman‑DU型. 技 と して導 入 され る もの もあ る.. 方. 疾 患 患 者 よ り 早 朝 空 腹 時 の 血 液 を 採 血 し,分. を 増 して きた の は化 学 的検 索 法 で あ る.そ の 理 由 と ち血 液,尿 な どを 得 るた め に人 体 に侵. 験. 被 験 試料. 昭 和32年. ので あ るが,そ れ に も増 して近 来 臨床 診 断 上 の 比 重. して試 料,即. 実. よ つ て 基 質Disodium 分 解 し て 現 れ るPhenol よ り発 色 さ せ,生. 光 電 光 度 計(Filter. ず る赤 505mμ). で 比 色 定 量 した. 3). 血 清Transaminase測. Reitman‑Frankel21)法 Glutanic. oaalacetic. 定 法 に よ つ た.基. transaminase測. 患 の診 断 に は 重要 な 検 査 と して充 分 の検 索 も行 われ. glutarateとAsparatic. て い るが,他 疾 患 の 際 の 態 度 に つ い て は殆 ん ど報 告. transaminase測. を み な い.. と を 用 い, Transaminaseの. acidを,. 質 と して. 定 に は α‑Keto Glutamic. pyruvic. 定 に は α‑KetoglutarateとAlanin 作 用 で 生 じ たOxalacetate.

(2) 5546. 脇. 又 はPyruvateに2,. 4‑Dinitro. を 作 用 さ せ,ア (Filter. phenyl. 本. hydrazine. Phosphatase:. P,. Alkaline. P:. T, Glutamic Oxalacetic T:. AP,. T:. Transami. GOT,. Glutamic'. ⅲ ) 貧 血(表2). 血 清P.. 実. 験. 成. 績. 成 績 は 図1に. 10.0で 増 の 傾 向 が あ る が 著 る し い も. acid. 型AP. P 10.1,Ⅲ. 21.3,. 型AP. acid P. 16.6,. acid P 7.9,Ⅳ. 10.5で あ つ て Ⅲ 型 のacid. 1. 性 貧 血 の 分 類 はⅠ 型 骨 髄 内 血 球 抑 留 型,Ⅱ. 型 成 熟抑. 型 生 成 障 碍 型,Ⅳ 木 教 授)で. 型 混 合 型,Ⅴ. 型汎 骨髄 癆. あ る.. バ ン チ 氏 病 はAP. Serum. びⅣ. 再生 不 良. 17.1で. 減 少 し, acid. で 梢 増 加 して い る が,著 Fig.. P及. 全 く正 常 値 を 示 し て い る.尚. 型(平. 総 括 し て あ る.. 17.8. 16.5,. 制 型,Ⅲ. (図1). 再 生 不 良 性 貧 血 はAP. の で は な く又 型 の 別 に よ る 区 別 も1型AP. 型 のAPが. GPT 2.. 1). 血球 数,体 温 或 は血 沈 と関 係 が み られ ない.. で 減, acid P. 505mμ). pyruvic. 雄. ル カ リ メ デ ィ ウ ム で 比 色 定 量 し た.. 尚 本 稿 で は 次 の 様 な 省 略 を 行 う.. nase:. 竹. P 11.5. 明 で は な い.. Phoaphatase. 本 態 性 萎 黄 貧 血 のAPは 少 し,. 12.9を. 著 る し く減. 示 す に 止 り,又acid. P. 10.7で 僅 か に増 加 し て い る. 1例 の 溶 血 性 貧 血 でacid. P,特. にAP. の 増 加 は 著 る しい も の が あ る.更. に1例. の 鉤 虫 性 貧 血 で はAP acid P. 11.2で. 15.9で 軽 度 の 増 加 を み た.. ⅳ ) 癌(表3): AP 18.5,. ⅰ ) 対照. 健 康 人 男 女31名 に つ い て 測 定 した 平. 均 値 及 び 危 険 率5%の 22.1)単. 位,. 信 頼 限 界 はAP. 19.91(17.7‑. acid P 8.77(7.6‑9.9)単. 位 で あ る.. 尚 単 位 は 本 稿 で は 省 略 す る. ⅱ ) 白 血 病(表1): 15.6,. 20例43検. 体 の 平 均 値 はAP 少,. acid P増. の 傾 向 は 各 病 型 に共 通 で あ る が,. 単 球 性'白血 病 の み は 殆 ん ど 正 常 値 に近 い.興 こ と に,程 型 程acid. 度 は 小 さ い がAPの Pの. 加,. acip. 少,. acid P増. acid. P 10.4)と. 対 し て,例 P減. と縦 隔 洞 癌(AP. 味 ある. 減 少度 の 大 きな病. 増 加 が 大 き い.こ. の 動 き は 貧 血,白. 23.1で. 増 加,. 2. Serum. 12.7,. 胃 癌(AP. 13.1,. 数 は 少 な い が,逆. 少 す る肝 癌(AP 23.0,. AP減. 加 す る 肺 癌(AP. 45.2,. acid. にAP増 acid P 6.9). acid P 6.1)と. が あ る.. リン パ 肉芽 腫 症 のAPは. acid P(9.9)は. 大体 正 常 範囲 を前 後. す る. 細 網 肉 腫 は 僅 か1例 acid. P(14.0)の. で あ る がAP(10.8)の. 減少. 増 加 が あ る.. 本 態 性 栓 球 減 少 性 紫 斑 病 も 前 者 と 同 様 でAP acid P. 15.3,. 10.4を 示 し た. 2). Fig.. 癌 全 体 の平 均 は. acid P 9.6で あ る が,. ⅴ) 其 の 他(表4):. acid P 11.2で あ つ て, AP減. 加 が み ら れ る.こ. P 10.4)に. 軽 度 の 減,. 血 清T(図2). Traneaminase. 成 績 は 図2に ⅰ ) 対照 値 及 び5%危. 一 括 す る. 健 康 人31例 の 平 均 険 率 に お け る信 頼 限. 界 を 求 め る とGOT. 12.47(10.4‑. 14.5)単. 位,. GPT. 13.7)単. 位 で あ る.以. 11.59(9.5‑ 下 には単位. を 省 略 す る. ⅱ ) 白 血 病(表1): 検 体 の 平 均 値 はGOT 19.7で. 20例, 44 20.7, GPT. あ つ て 何 れ も増 加 して い る.. 所 で そ の 増 減 の 程 度 は 型 に よつ て.

(3) 白. 血. 病 Table 1. に. 関. す. Leukemia. る. 研. 究. 5547.

(4) 5548. 異 り,急. 性 骨 髄 性(GOT. 著 る し く,単 骨 髄 性(GOT. 30.6,. 球 性(GOT 18.1,. 性 淋 巴 球 性 はGOT. GPT 11,. GPT. 20.9,. GPT. 14.2)が GPT. 11.6と. 脇. 本. Table. 2. 33.6)が 19.7),慢. 最 も 性. これ に 次 ぎ,急 正常 の 範囲 内. 竹. 雄. Anemias. で あ る.. これ らの 値 の 変 動 は総 体 的 には 貧 血,白 血球数, 血 沈な ど とは 関 連 性 が な い様 で あ る. ⅲ ) 貧 血(表2):. 再 生 不 良 性 貧 血 は白血病よ.

(5) 白. 血. 病. に. Table. 3. Table. り も 更 にTが. 増 加 し て お り,特. 著 る し い. GOTは26.7で 明 な の は1型. でGOT. 及 ぶ.次. る. 研. 究. 5549. Cancers. で Ⅲ 型(GOT. の 増 加 の 最 も著. 42.2に. す. Gther Diseasea. にGPT(35.0)が. あ る.こ 33, GPT. 4. 関. い. N型 の1例 GPTは20.0で. 21.7,. GPT. 40.7)も. で 特 にGOTは15.36と 梢 高 値 と な つ て い る.. 高 値 で あ る が, 正 常 値 に 近 い..

(6) 5550. 脇. バ ン チ 氏 病 はGOT, 増 加 を み る が,本. GPTと. も に20.5で. 本. 中等 度 の. 態 性萎 黄 貧 血 は 平均 値 が概 ね 正 常. 値 の 範 囲 内 に あ つ て, GOT. 13.6,. GPT. 13.8で あ る.. 1例 で は あ る が 検 し得 た 溶 血 性 貧 血 は 非 常 に 高 い 値 を み た.即. ちGOT. 48.5,. ⅳ ) 癌(表3):. 17.9,. GPT. 11.8)は. GPT. い る.こ. れ はAPに. あ る.胃. GPT. 15.5. 癌(GOT. 11.2,. 甚 だ し い 高 い 値 を み せ た1例 隔 洞 悪 性 腫 瘍 の1例. は. 著 る しい高. 値 を 示 し た1例. が あ つ た た め に29.0と. を み て い る.但. し他 の 例 も軽 度 の 高 値 を 示 す.. 細 網 肉 腫 の1例. はGOT(23)は. 甚 だ しい増 加. よれ ば 各種 臓 器,特. にacid. Pは. 立 腺 に 多 量 に 含 ま れ て い る と い う し,又 Awapara12),. 前. 丁は. Wroblewski27)に. よれ ば 各 組 織 に多 量. に 含 ま れ て い る とい う.又Tの. 増 加 は膵,骨 骼筋 な. ど 実質 臓 器 の破 壊 す る際 に増 加 す る こ とも これ を裏 書 きす るで あ ろ う.し か し これ は現 在 の と ころ仮 説 にす ぎず,他 の 色 々の 因子 も関 与 す る もの と予想 さ. 近 来,血 液 学 の進 歩 は著 る しい もの が あ り,特 に. 血 液 学 研究 上 の 隆路 の一 つ は他 分 野 と同 様 に研究 法. 本 とい うい わ ば質 の一 面 か らの 観 察 に止 つて きた. これ に 対 して 恩師 平 木 教 授9)が 導入 され た骨 髄組 織 培 養 は従 来 の行 きず ま り を打 ち開 い たdynamicな もの とい え る.本 法 が 特 に有 意 義 な の は 白血病 の診. 高 く, GPT(8). 断 及 び病 型 の決 定10)で あ つ て,こ れ に よ り曖 昧 な. は 低 い.. ま ま に過 ぎ た 白血 病 の 主 要 問題 に決 定 符 が つ け られ. 本 態 性 栓 球 減 少 性 紫 斑 病 はGOT GPT. PはSols24)に. に あ る.そ の た め に血 液 或 い は骨 髄検 索 も,染 色標. リ ンパ 肉 芽 腫 症 のGPT. 大 した 動 き は な い が, GOTは. 病 変 に よつ て 血 液 中 に流 出す る ため とい わ れ て い る.. そ の 中 心 を な す もの は 白 血病 で あ る.と ころで この. 17で 前 者 は 少 な く後 者 は 多 い.. ⅴ ) 其 の 他(表4):. .雄. れ る.. 23.6と か な り高 い 値 を み せ て. 高い こ と に よ る.縦 9, GPT. は14.2で. GPT. 癌 が そ れ と 同 様 の 値 を と り,. 14.7で. 28.3. GOT. あ る.. 平 均 値 か ら大 き く は 動 か な い が,肝. 癌 はGOT. がTも. 34.5で. 平 均 値 はGOT 17.3,. で 梢 増 加 し て い る.肺 GOT. GPT. 竹. 10.0で 梢 低 く,. 16.4で 梢 高 い が 著 明 で は な い.. た と もみ な され るわ けで あ る.以 上 の事 項 を 背景 と して著 者 の研 究 はP及 びTの 血 液疾 患 の際 の態 度 を み るに あ る こ とは 当然 で あ るが,更 に この様 に確 診. 3.. 考. 按. され た 症例 に よ る決 定 的 数 値 を得 る とい う点 にあ る.. 生 体 が 新 陳 代 謝 を 営 み 生 活 機 能 を 保 持 し て 行 く上 に,体. 内 で 作 用 して い る 多 数 の 酵 素 の 存 在 が 根 本 を. な し て い る こ と は 周 知 の と こ ろ で あ り,生. 白血 病 のPに つ いて は 本 邦 の 梅 野25)が1例. の骨. 髄 性 白血 病 で明 らか な上 昇 を 認 め た のが 最 初 であ ろ. 体変調 に. う.次 い で 岩 鶴16)ら は 骨 髄 性 白血 病 で は増加 す る. は 必 ず 酵 素 作 用 の 変 化 を 伴 つ て い る こ と が 陸 続 と証. が,淋 巴球 性 白血 病 で は増 加 せ ず,こ れ が両 者の鑑. 明 さ れ て い る.本 稿 で 著 者 が 取 上 げ たPはAdenosine. 別 点 とな る と述 べ て い るがAlbers11)は. Triphosphateと. 値 を 示 す とい う.所 が 著 者 の 結 果 はAPは. の,即. ち 炭 水 化 物 代 謝 或 は 蛋 白代. 謝 と の 関 係 が 知 られ て お り,. 転移 を. 寧 ろ減. 少 し, acid Pも 僅 か な増 加 にす ぎな い.こ れ はAP. 白 質 代 謝 と の 関 連 が 考 え られ. で野 崎8)ら が増 加 して も極 く僅 か,崎 田4)ら が正常. か し実 際 上 臨 床 検 査 手 技 と して 用 い られ る の. と報 じて い るの と一 致 す る,こ の 差 は以前 の 症例で. 触 媒 す る こ と か ら,蛋 る.し. TはAmino基. 両 型共 に高. は 代 謝 な ど と の 関 連 性 で は な く,特 法 と し て で あ る.即. 定 疾 患 の診 断 方. はPの 測定 条件 が明 瞭 で な い点 に も求 め られ るで あ. 23)が 閉 塞. ろ う.更 に病 型別 の特 長 は,単 球 性 の 場 合に,個 々. ちAPはRoberts22). 性 黄 疸 患 者 に 特 異 的 に 高 い こ と を み い だ し た こ と が,. の値 は別 と して も,平 均 値 で は正 常 の値 を示す こと. 最 近 に 至 つ て 急 速 に 黄 疸 の 鑑 別 診 断 に 用 い られ る 様. で あ る.. に な り,又Kay18)は 一 方acid. 骨疾 患 に も 高 くな る と い う.. PはGutman15)ら. に よ り前立 腺 癌 の 骨 転. 移 を 伴 う と き に 増 加 す る こ とが み い だ さ れ,こ 臨 床 に 応 用 さ れ て い る‑更 にKarmen, ら は 極 く最 近Tが み い だ し,急 で あ る.こ. La. れ も. Due17) 20). 心 筋 梗 塞 に特 異 的 に増 加 す るの を. 速 に 臨 床 に 用 い ら れ る様 に な つ た も の. の 様 な 事 項 は 経 験 的 事 実 の 集 約 で あ る が,. ζの増 加 の機 構 や生 体 内の 病 変 との 関 連 に つ い て は 皆 目 わ か つ て い な い.一. 般 的 の 説 と して は,酵. 素が. Pの 増 減,特. に減 少の 病 理 が 明 か に な つて いない. の で この 動 きの機 構 も単 に推 測 に 止 る. acid Pの 増 加 は 一般 重篤 疾 患 共 通 に体 成 分 破 壊 の 結果 として 現 れ た もの と して 解 し得 よ う. AP減. 少の 因 として. は血 液 へ の 供給 減 少,と 胆 汁 を通 じての 体外 排出又 は 組 織 のAP消. 費 の 増 加 が 考 え ら れ る が,白 血病. の 場 合 は組 織 に よ る 消 費 の増 強 が 原 因 で あ ろ う.所 で その 組 織 は造 血臓 器 で あ る か,又 は其 の他 の臓器 も関 与 す る もの で あ るか は明 か で な い,更 に単球白.

(7) 白. 血. 病. に. 関. す. る. 研. 究. 5551. 血病 が 特 に異 る動 きを 示 した こ とは,単 球 系 の み他. ず 無 意味 の増 加 で あ るが,肺 及 び 胃癌 は明 らか に減. の血 球 系 とは異 る酵 素体 系 を と る とみ られ る.し か. 少 して お り,反 対 に肝 癌 は著 る し く増 加 す る.肝 癌. し武 内6)に よ れ ば単 球 及 び単 芽球 の組 織 化 学 的 検索. の う ち1例 は 血 清Bilirubia. で は淋 巴球 との 間 にPの 態 度 に変 りは な い とい い,. す の で あ るか らAP. 白血 病細 胞 を 化 学 的 に 定 量 し た 豊 田7)も,減. が,他 の 例 はMeulcngracht. 少は. して い て も 病 型 で の 差 を 認 め て い な い.し か し. 19mg/dlの. 増加を示. 64.8と な るの も当然 で あろ う 6.5及 び9.0単 位 とい う. 正常 値 と潜 在性 黄 疸 の境 界値 に す ぎ な い の にAP. Valentine26)ら によ る と同 じ骨 髄球 系 細 胞で も,慢. は か り高 い.こ れ は恐 ら く閉 塞 性 黄疸 の 起 るべ き こ. 性 白血 病 の もの はAPの. とを予 報 した もの と思 われ る. Wroblewski28)ら,. 活 性 が低 い と い う.従. つ. て この点 は今後 の研 究 上 の 問題 で あ ろ う。. Conrad14),伊 藤2)ら 及 び池 田1)に よ る と,癌 の 際. 白血病 とTと の 関 連 は 木村3)ら が 増 加 を み とめ て. のTは 正常 で,肝 転移 を伴 つ て 始 め て上 昇 す る とい. い る様 に,著 者 例 で も増 加 して い る.所 が病 型 に よ. う.著 者例 も胃癌 は正 常 値 に収 つ て い るが,肝 癌 の. る差 は甚 だ し く,急 性骨 髄 性 が 非 常 に高 い の に,急. う ち閉 塞 性 黄 疸 を 明瞭 に示 した 例 が著 る しい高 値 を. 性淋 巴球 性 は殆 ん ど正常 で あ る. Tが 高 値 を と るの. み せ て い る.悪 性腫 瘍 の 際 に は臓 器 のTは 減 少す る. は病 変 に よ ろ組 織 の破 壊 と解 す れ ば 容 易で あ ろが,. とい うが(Cohen13)),血. 臨床 的 に 同 様の 重 篤 度 を 示す 急 性 骨髄 性 と急 性 淋 巴. な い ので あ ろ う.. 清T水. 球 性 とに差 が あ る こ とは,臨 床 症状 の緩 和 な 慢性 骨. 淋 巴 肉芽 腫 症 で はAP及. 髄 性,或 は 単球 系 の単 球 性 白 血病 で も多 少 の 増加 を. るが,本 例 は血 清Blirubin. 準 に ま で は影 響 し. びTの. 増 加 す る例 が あ. 6.25mg/dlの. 増加を起. み る ことを考 え る と,淋 巴球 系の み に他 の血 球 系 と. してい る もので あ り,こ れ を除 外 す れ ば まず 正 常 で. 異 つ た酵 素 系の あ る こ とが 予 想 され る.こ の問 題 も. あ ろ う.崎 田4)ら の1例. 今 後 にま つ べ き もの で あ ろ う.. も正 常 で あ る.. 本 態 性 栓球 減 少性 紫 斑病 で はAPの. 崎 田4)ら は再 生 不 良 性 貧血 の1例,及 黄性 貧 血 の3例 のAPを. のAP値. び 本態 性 萎. み ろ.. 者 の1例 にの み. 以 上主 な点 の み を 瞥 見 したが,こ れ ら酵 素 の動 き. 高 値 をみ た とい い,野 崎 ら8)は再 生 不 良 性貧 血 で 正. は恐 ら く生 体 変 異 の 一面 を み る に過 ぎ な い もの で あ. 常 値の 上界 を示 す とい う.著 者 の 例 で は再 生 不 良 性. ろ う.他 代 謝 系 との 関 連性 に お いて これ らの機 構 が. 貧血 及 び バ ンチ氏 症 候 群 はAP. 解 明 され た とき,疾 病 の病 理 が 一 層 明確 とな る もの. コ. 検 し,後. 軽度 減 少 を. acid Pと. もに大 体. し. 正 常 で あ るが 本態 性 萎 黄 貧 血 でAPが. 減 少 し,1. と思 わ れ る.と もあれ 著者 の成 績 は従 来 検索 され て. 例 で は あ るが落 血 性 貧血 の特 にAPが. 高 い.後 者. い な い分野 を 明 らか に した もの で あ り,臨 床,研 究. は2回 測定 の うち1回. はAP. 10.2, acid P 7.2と. 正 常 で あつ た が,第2回. 目 にAP. の何 れ か ら も参考 に な る もの と考 え る.. 55.5, acid P 18.7 4.. と著 る し く高 値 を 示 し,か つ 一 過 性 に 尿 にBiliru bin陽 性,血 清Bilirubinは3.9mg/dlか. ら5mg/dl. 結. 論. 著 者 は平 木 内 科教 室 に於 て,骨 髄 組織 培 養 を を中. と増 加 した.従 つ て この 際 に胆 道 閉 塞状 態 が 一 過 性. 心 とす る血 液 学 的 新術 式 を駆 使 して 診 断 され た血 液. に現 れ た と考 え られ る.. 疾 患,特 に 白血 病 を 中 心 と した症 例 に つ い て 血 清. Tは 再生 不 良 性 貧血 と溶 血 性 貧 血 とに高 い値 を み るが,後 者 が 溶血 と い う組 織破 壊 に よつ て この 結果 を まね い た と考 え られ,再 生 不 良性 貧 血 も同 様 の組. Phosphatase及. びTransaminaseの. 動 き を 検討 し. た と ころ,次 の 結 果 を 得 た. 1). 白血 病 で はAPは. 僅 か に減 少 し, acid Pは. 織 障碍 が あ る こと は,血 沈値 の促 進 な ど と相 俟 つ て. 僅 か に 増加 す る.但. 予 想 され る.こ れ と対 照 的 に 本態 性 萎 黄 貧 血 は正 常. で あ る. TはGOT,. で あ る.. 骨 髄 性 白血病 に著 る し く,単 球 性,慢 性 骨 髄 性 と こ. 癌 性疾 患 の 際 のPの 関 係 は前述 のacid 腺 癌 との 関 係,及 びAP上. GPTと. もに 増加 す るが,急 性. Pと 前 立. れ に次 ぎ,淋 巴球 性 白血 病 は正 常 で あ る.こ れ らの. 昇 の 場 合 の閉 塞 性 の黄. 差 か ら血球 系 に よ る作 用 酵 素 系 の 差 が あ る もの と予. 疸 の 原因 と して の各 種 の 癌 が考 え られ,崎 田4)ら の 例 か ら,肝 癌で も転 移 を 起 して い な い もの は大体 正 常 値 を示 す こ とが わ か る,著 者 例 のacid 正 常 と考 え られ,又1例. し単球 性 白 血痛 のみ は概 ね正 常. Pは 大 体. の縦 隔 洞 腫 瘍 のAPも. ま. 想 され る, 2). 再生 不 良性 貧 血 で はPは 概 ね正 常 で あ るが,. Tは 増 してバ ン チ氏病 及 び溶 血 性 貧 血 と同様 に組 織 破 壊 の あ る ことを 予 想 させ る.こ れ と対 照 的 に本 態.

(8) 5552. 脇. 本. 癌で はP.. Tと も軽 度 の 増 減 を み るのみ で あ. るが,肝 癌及 び恐 ら ぐ肝 転 移 例 で は閉 塞 性 黄 疸 の 発 生 に 応 じてAP又 4). 雄. の軽 度 減 少 が み られ た.. 性 萎 黄 貧血 のTは 殆 ん ど変 らな い. 3). 竹. はTが 高 くな る.. リンパ 肉芽 腫 症 で は黄 疸 を 伴 わな い限 り正 常. 平 木 教授 及 び 難 波 講 師 の 御 指 導御 校 閲 と畏 友 岩崎 講 師 の 御援 助 を 深 謝 す る. 本 稿 の要 旨は 第21回 日本 血 液 学会 総 会 に 発 表 した.. の 範囲 で あ り,本 態 性 栓球 減 少 性 紫 斑 病 で はAP. 文 1). 池 田:日. 本 消 化 機 病 学 会 雑 誌,. 2). 伊 藤,酒. 井 ほ か:最. 3). 木 村 ほ か:日. 4). 崎 田,内. 新 医 学,. 55, 11,. 本 循 環 器 学 会 誌,. 海:綜. 合 医 学,. 12,. 2527,. 20,. 16) Iwatsuru. 1956.. 17) Karmen. et al.:. J.. & King:. 日 本 血 液 学 会 雑 誌,. 21,. 191,. 1958.. 19) Kind. 7). 豊 田. 日 本 血 液 学 会 雑 誌,. 21,. 439,. 1958.. 20) La Due et al.:. 52,. 11) Reitman. 526,. 28,. 平 木,大. 10). 平 木:癌. 藤:日. 本 血 液 学 会 雑 誌,. の 臨 床,. 11) Albers:. 3,. 613,. Z. Gesamt.. 19,. 406,. 1956.. 1957.. 22) Roberts:. Brit.. 23) Roberts:. 1957.. Exp.. Med.,. 105,. 155,. 1939. 12) Awapara: 13) Cohen: 14) Conrad:. J.. Biol.. Chem.,. Cancer Res, New England. 2, 405,. 194, 497,. 1952.. Med.,. Sols,落. 25). Umeno:. 26). Valentine,,木 1 959に. J,. Med., 256,. 602,. Proc.. Soc. Exp.. Biol.. 27). 39,. 529,. 1938.. Invest.,. 89,. Clin.. 268,. 394,. 34, 126,. med.,. Z.,. 村 ほ か:最. 12, 231,. 1954.. 1954.. Clin.. Path.,. 11, 89,. J. 1, 734,. 合 医 学,. Biochem.. 7, 322,. J.. Exp.. med.. 1931.. 120, 497,. Am.. J.. 235,. Path.,. Science,. 合:綜. 1930.. 1933.. 997,. 1955に. 339,. よ る.. 1931,. 新 医 学,. 14,. 1,. 123,. よ る.. Wroblewski: 782,. & Gutman:. J.. Brit.. 24). 1942.. 1957. 15) Gutman. Clinic.. & Frankel:. 56,. 1955, 9). Z.,. Chem.,. 武 内. 本 消 化 機 病 学 会 誌,. Biochem.. J.. Biol.. 6). 田.月. 1956.. 18) Kay:. 柴 田,長. 野 崎,沢. 69,. al.:. 1954.. 1955.. 38,. et. 1934.. 1956.. 173,. 997,. 学 と 生 物 学,. 1958.. 5). 8). 谷 川:医. 474,. 献. & LaDue:. Ann.. & LaDue:. Cancer,. Int.. Med.,. 45,. 1956.. 28) Wroblewski:. 8, 1155,1955..

(9) 白. 血. 病. に. Studies Part. 3.. Clinical. on. and and. of Internal. す. Blood. る. 研. 究. Study. of Leukemia. Diseases. Wakimoto. Medicine Okayama University. (Director:. 5553. Leukemia. Chemical. Takeo Department. 関. Prof.. Medical School. Kiyoshi Hiraki). The author studied changes in serum phosphatase and transaminase in the blood diease, especially leukemia, that had been diagnosed as suchmainly by bone-marrow tissue culture and a new hematological technique devised in the Hiraki Clinic of Internal Medicine, and ob tained the following results. 1. In leukemia alkaline phosphatase is slightly decreased while acid phosphatase is slightly increased. However, only in monocytic leukemia these phosphatases are generally normal. In transaminase both glutamic oxalacetic transaminase and glutamic pyruvic trans aminase are increased, but such increase is marked in acute myelogenous leukemia followed by monocytic leukemia and chromic myelogenous leukemia , while those in lymphocytic leukemia are normal. From these differences it can be assumed that there are differences in the enzyme system mainly acting upon different leucocyte series. 2. In hypoplastic anemia phosphatase is generally at the normal level, but transaminase is increased, suggesting tissue destruction similar to Bantfs disease and hemolytic anemia. In contrast to this, transaminase in idopathic hypochromic anemia transaminase is hardly changed. 3. In cancer disease, only a slight decrease in both phosphatase and transaminase can be observed, but in hepatoma and in the cases with meatastasis into the liver , alkaline phosphatase and transaminase increase in parallel to obstructive jaundice. 4. In lymphogranulomatosis so long as jaundice is not accompanied, phosphatase and transaminase are within the normal range , and in idiopathic thrombocytopenic purpura a slight decrease in alkaline phosphatase can be recognized..

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