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教 育 研 究 員 研 究 報 告 書

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(1)

中 学 校

年 度 平 成4

教 育 研 究 員 研 究 報 告 書

東 京 都 教 育 委 員 会

(2)

平 成4年 度

教 育 研 究 員 名 簿(理 科)

分科会 区 市 町 村 名 学 校 名 氏 名

品 川 品 川 区 立 伊 藤 中 学 校 小 田 川 欣 市

渋 谷 渋 谷 区 立 本 町 中 学 校 ◎ 下 川 延 之 第

1

杉 並

杉 並 区 立 和 泉 中 学 校 北 区 立 富 士 見 中 学 校

田 中 史 人

坂 本 敬 幸

調 布 調 布 市 立 第 五 中 学 校 水 野 まど か

保 谷 保 谷 市 立 明 保 中 学 校 鈴 木 孝 一

,a,r

五 日 市 五 日 市 町 立 増 戸 中 学 校 柏 葉 昌 利

三 宅 三 宅 村 立 阿 古 中 学 校 山 本 幸 男

文 京 文 京 区 立 第 七 中 学 校 小 山 内 徳 夫

江 東 江 東 区 立 深 川 第 五 中 学 校 ○伊 藤 孝 雄

第 大 田 大 田 区 立 羽 田 中 学 校 河 合 宏 一

2

板 橋 板 橋 区 立 板橋 第 五 中学校 真 坂 宣 行

分 足 立 足 立 区 立 六 月 中 学 校 鈴 木 将 孔

科 葛 飾 葛 飾 区 立 堀 切 中 学 校 押 野 隆 一

会 八 王 子 八 王 子 市 立 恩 方 中 学 校 上 原 直 樹

立 川 立 川 市 立 立 川 第 一 中 学 校 粟 野 正 石

町 田 町 田 市 立 木 曾 中 学 校 高 橋 宏 実

◎世話人 ○副世話人

担当 教育庁指導部主任指導主事 福 川 宏

多摩教 育事務所 指導 主事 草 野 一 紀

(3)

生 徒 一人 一 人 の 主 体 的 な 活 動 を重 視 し,科 学的 な 見 方 や考 え 方 を 育 て る指 導 法 の工 夫

目 次

1主 題 設 定 の理 由

1研 究 の ね らい 2研 究 の 方法 3研 究 の 内容 {1}実 態 調 査

② 指 導 計 画

「光 」に お け る生 徒 の 主 体的 な 探 究 活 動 を 促 す 指 導 法 の 工 夫

(3}展 開 例 (4}

(5) 4

(Dま と め

② 今 後 の 課 題 皿 第2分 科 会

1研 究 の ね ら い 2研 究 の 方 法 3研 究 の 内 容 (1}実 態 調 査 {2)指 導 計 画 (3)

{4)展 開 例

⑤ 教 材 の 工 夫 (6)

4

ω まとめ

② 今後の課題 実 験 教 材 の 工 夫 研 究 の 結 果 と考 察 ま とめ と今 後 の 課 題

「天 気 とそ の 変化 」に お け る生 徒 の 主 体 的活 動 を 促 す 指 導 方 法 の工 夫 ・̲13

評価 計 画(観 点 別 評 価)

研 究 の結 果 と考 察 ま とめ と今 後 の 課題

233344680122233446802344411111111111222222

一1一

(4)

研 究 主 題

生 徒 一人 一人 の主 体 的 な 活動 を重 視 し,科 学 的 な 見 方 や考 え方 を育 て る指 導 法 の工 夫

1主 題 設 定 の理 由

中 学 校 教 育 で は,豊 か な人 間性 を培 い,自 主 的,自 発 的 に 自 ら学 ぶ 意 欲 を 高 め 生 涯 学 習 の基 礎 づ くりを 目指 して い る。 これ を受 け て,理 科 教 育 で は,生 徒 の 自然 に関 す る関 心 を高 め,観

察,実 験 等 を行 い,科 学 的 に 調 べ る能 力 と態 度 を 育 て る と とも に 自然 の 事 物,現 象 に つ い て の 理 解 を 深 め,科 学 的 な 見 方 や 考 え 方 を 養 うこ とが 求 め られ て い る。 そ の た め に は,直 接 体 験 を 重 視 し,個 に 応 じ た指 導 を通 し て,生 徒 が 主体 的 に問 題 解 決 で きる よ うな 指導 内容,方 法 を工 夫,改 善 す る こ とが 重 要 で あ る。

本 研 究 で は,生 徒一 人 一 人 の 主 体 的 な 学 習 を 促 す 指 導 法 及 び教 材,教 具 の 工 夫 を通 し て生 徒 の学 習 に 対 す る興 味,関 心 を 喚 起 す る と と もに 学 習 す る 意欲 を促 し,科 学 的 な 見 方 や考 え方 を 養 うこ とを ね ら い と し て研 究 主 題 を 設定 し た。

生 徒 の 科 学 的 な 見方 や考 え 方 を 育 て る た め に,指 導 で は特 に 次 の事 項 に留 意 した。 ① 自然 の 事 物 や 現 象 に触 れ る 直接 体 験 の機 会 を増 や す。 ② 観 察,実 験 につ い て は 学 習 の 個 別 化 を 図 る。

③ 観 察,実 験 結 果 を科 学 的 に分 析,考 察 す る能 力 を養 え る授業 の展 開 を工 夫 す る。 ④ 自 ら課 題 を 見 つ け,解 決 して い くよ うな課 題 解 決 的学 習 を 重 視 す る。 ⑤ 学 習 意 欲 を 高 め理 解 しや す い教 材,教 具 を工 夫 す る。 ⑥ 自己 評価 な ど の 形 成 的 評 価 な どを 行 い,生 徒 の 学 習 に 対す る意 欲 な ど

の情 意 面 を含 む 評 価 方法 を工 夫 す る。

各 分 科 会 で は上 記 の考 え を も と に,指 導 方法 を検 討 し,研 究 を 進 め る こ とに した。

第一 分 科 会 で は,「 光 」に つ い て,次 の 三 点 を 中心 に研 究 を 進 め た。

① 生 徒 の 主 体 的 な 活 動 を 促 す,補 助 教 材 の 工 夫,活 用

② 身 近 な もの を用 い た教 材,教 具 の工 夫 に よ る観 察,実 験 の 個 別 化

③ 生 徒 の主 体 的活 動 を促 す た め の 評価 の工 夫

第 二 分 科 会 で は,「 天 気 とそ の変 化 」に つ い て,次 の 三 点 を 中 心 に 研 究 を 進 め た。

① 学 習 の興 味 ・関 心 を 高 め,個 別 の観 察 を 可能 に す る教 材,教 具 の工 夫

② 生 徒 の主 体 的 な学 習 活動 を促 す 指 導法 の 工夫

③ 新 しい観 点 別 評 価 に基 づ い た評 価 方 法 の 工 夫

(5)

亙 「光 」に お け る生 徒 の 主 体 的 な 探 究 活 動 を 促 す 指 導 法 の 工 夫 1.研 究 の ね ら い

科 学 技 術 の 進 歩 に 伴 い,多 くの 光 学 機 器 が 開 発 され,私 た ち の 日 常 生 活 の 中 で 身 近 に 使 わ れ る よ う に な っ て き て い る。 「光 」に 関 す る 物 理 現 象 は 身 近 な も の で あ り,生 徒 は 直 接 体 験 し た こ と や,小 学 校 で 学 習 し た 内 容 に つ い て は,実 態 調 査 の 結 果,よ く理 解 し て い る こ と が 分 か っ た 。 中 学 校 で は,一 歩 進 ん で 光 の 性 質 や 法 則 に つ い て 科 学 的 な 見 方 や 考 え 方 を 養 う こ と が 必 要 と さ れ て い るが,「 光 」の 内 容 が 長 い 間 扱 わ れ て い な か っ た の で,光 に 関 す る 教 材 ・教 具 が 整

って い な い 学 校 が 多 い 。 ま た,初 め て 「光 」を 指 導 す る教 師 も 多 い 。 そ こ で,本 研 究 で は,

「光 」 に つ い て 生 徒 の 主 体 的 活 動 を 促 す た め の 指 導 法,教 材 ・教 具 の 工 夫,評 価 に つ い て の 研 究 を 行 う こ と に し た 。

2.研 究 の 方 法

本 研 究 に あ た り,次 の よ うな 計 画 を 立 て て 進 め て い く こ と に し た 。 (D資 料 の 収 集 と 分 析

小 学 校 ・中 学 校 ・高 等 学 校 で 行 わ れ る 「光 」 に つ い て の 学 習 内 容 の 調 査 ・確 認 。

② 実 態 調 査

ア 生 徒 の 本 単 元 に 関 す る 意 識 調 査 。

イ.教 師 に 対 す る 実 態 調 査 の 文 献 の 収 集 。(平 成3年 度 東 京 都 教 育 研 究 生 研 究 報 告 書 よ り) (3)研 究 の ね ら い の 設 定

研 究 の ね ら い や 実 態 調 査 の 結 果 よ り,指 導 に 適 し た 教 材 ・教 具 の 工 夫 。 (4)指 導 法 の 工 夫

生 徒 が 主 体 的 に 活 動 で き る 指 導 法 の 工 夫 及 び 指 導 計 画 の 作 成

⑤ 教 材 ・教 具 の 工 夫

個 別 化 を め ざ し た 教 材 ・教 具 の 工 夫 。

⑥ 授 業 実 践 及 び 考 察

指 導 計 画 に 基 づ き,各 学 校 で 授 業 の 実 施 。

い くつ か の 観 点 を 設 け,授 業 結 果 に つ い て の 分 析 。 (例)・ 教 材 ・教 具 は 適 切 で あ っ た か 確 認 す る。

' ・生 徒 の 主 体 的 な 活 動 が で き て い た か 把 握 す る。

・授 業 後 に ア ンケ ー ト(自 己 評 価)を 実 施 し授 業 の 分 析 ・生 徒 の 実 態 を 把 握 す る。

(7}研 究 の ま と め と今 後 の 課 題

一3‑一

(6)

3.研 究 内 容

ω 実態調査

光 の 学 習 事 前 調 査 問 題

※ この 問題 は成 績に は 関俵 あ りません 。 これ か ら皆 さん が学 習 す る内容 につ いて の 謂査 を 行 うもの です 。 問題 を よ く読 んで,解 答 はひ とつ 選び,す ぺ て解 答 らんに 記 入 して 下 さい。

1年 ・2年 ・3年 男 ・ 女 {学 年,性 別 を0で か こ む)

口 茶わ んの底 に硬 貨 を置 い て,硬 貨が 見 え な くなる ぎ り ぎりの位 置 を きめ る 目の位 置 を動 か さ ずに,茶 わん に水 をそ モ ぐと どう な ります か。

ア,硬 貨 は 見 えな い ま まであ る イ,硬 貨が 見 え るよ うにな る/ .!㌻

ウ,よ くわ か らな い.一 噸f 晒、

[i]

下 の図 のよ う に して,鏡 を2枚 使 って光 を 集め た ときの 説明 で正 しいも の は どれ です か。

ア,① の部 分 が いち ば ん明 るい イ,② の部 分 が い ちば ん明 るい ウ,① と② は 同 じ明 る さ エ 、よ くわ か らな い

OOOO8642

T1%65%

答 無

匡]騰;雛 糠 査 量 鰯 塗 ・1篇鴛ダ 潔 葵 袈

い る水 の■ は,同 じ とし ます。) o

80 so 40 20

ア,① のほ うが 大 き く見 え る ウ,ど ち らも同 じ大 き さに見 え る

イ,② の ほ う が 大 き く見 え る エ,よ く わ か ら な い

82%82%

一 一

一 〇

A¥¥¥¥VI一̲一 一一 男 子 女 子

ア ④

80 60 40 20

lox7zx

顕 嶺 鏡 の反射 鏑 の よ うに光 を た く さん集 め たい と きに 使 う鍵 はつ ぎの どの

形 の鏡 を使 えぱ よいで すか 。

ア イ

光 光

OOOO6642

よ くわか らな い

13鮨18瓢

pax50瓢

28%

無 答

イ の正 答 率 が低 いの は 、 レ ンズで 光を 集 め る体験 は した ことが あ って も、

鏡 を 使 って 光 を集 め る体験 が 不 足 して いる こ とが 考え られ る。 また 、蹴 を レ ン ズ と誤解 した ために 、 ウの 解答 が 多 くな った と考え られ る0

匡]M・ ㈱ ・・… ろで・色がわか・ ・ 見… と… すか・

ア,白 色 だ け は見 え る イ,黒 色 以 外 はす こ し見 える ウ,ど の色 も ま った く見え ない エ,よ くわか ら1iい

00008642

21瓢28瓢23覧29瓢

49覧37瓢

ウの 正 答率 が抵 い の は、 日常 生活 に お いて 、真 っ晴 な場 面 と い う生活 俳験 が 少 ない ため で あ ると考 え られ る。

[ii] レン ズを使 って 黒い 紙 を こがす とき に使 う レン ズの 形 は,つ ぎの どれ が よ い です か。

ア イ ウ エ よ くわ か らな い

80 60 40 20

0

84瓢82寛

b

一 響

■、 、、、L.

舅子 衣 子 K雨 一「̲̲一 一

ア ④

無 答

(7)

[ヨ 右 の図 の よ うr,ふ くらみ の大 き い レン ズ と小 さい レ ン ズが あ ります 。 焦 点距 離 は どち らが 長い で す か。

80 so 40 2D

① の ほ うが長 い イ ② の ほ うが長 い ウ どち らも 同 じ長 さ

よ くわか ら ない

0 ②

46%42%39

%35覧 一

ア ⑦

笹 竺

',b、

10 下 の 図 のよ うに して 彰絵 を作 ると き影 の大 きさを 大 き くす るに は どの よ う に した らよ いで すカ㌔

80 so 40 20

ア,物 体をAの ほ う に動 かす イ,物 体をBの ほ う に動 かす

ウ.光(ラ イ ト)を 明 る くす る エ,よ くわ か ら な い

77%72x

︑毬

、4f‑.一 〉 。

無 答

イの 正答 率が 低 いの は 、焦 点距 離 とい う語句 の意 味 が理 解 され て いな か っ た こ とや 、日 ごろ か ら レンズ を使 った体 験 が少 な い こと など が 考え られ る。

回 〔〔亘コ の 影盤 で 影の 大 き さを小 き くす るには どの よ うに した らよい で す

か 。

ア,ス ク リ ー ン を 物 体 に 近 づ け る

[…]

床 屋 さん で,あ なた の後 ろの 壁に 躍5"と い う数字 が 書 いて あ りま したe 目の 前の 鏡 を使 うて こ の致 字 を見 た と き,数 字 は どの ように 見 える で し ょ うか 。

OO86

40 20

5

S

89%9Q%

よ く わ か ら な い「

80 so 40 20

イ,ス ク リー ン を 物 体 か ら 還 ざ け ろ

ウ,光(ラ イ ト)の 明 る さ を 暗 くす る エ,よ くわ か な い

65%63%

アの正 答 串が 低 いの は、 影 絵 に対す る経験 不 足 と、 イの よ うに 物体 を遠 ざ け ると 、影 が小 さくrlる だろ うと、 単純 に 考え た ため では な いか と考 え られ る。

回Aか … 光… とどかせ一 ・ ・どの角屋・置・・らよ・ですか・

ア イ ウ エ よ くわ か らな い

A

1

80 60 40 20

78簿67駕

一 般 に光 の現 象 は視 覚的 に と らえ やす く、わ か りやす い 内容 で あ る。 また 、 日常 生活 で 体験 して いる こ とや、 実験 など によ って印象 に残 って い る内容 は 、 正答 率 が高 い。 しか し光の 基 本的 な性 質 や 、そ れを 応用 して思 考 力を 問 う内 客 で は、止 答率 が 慨 い。

そ こで、 日常 生 活で 体験 す る さ まざ まな 光の 現敦 に つ いて 、そ の基 本 的 な 性 質 と規則 性を 見 出 だせ る よ うな指 導 の工 夫が 必 要で あ る。

一5一

(8)

② 指 導 計 画(6時 間)

学 習 項 目 学 習 内 容 学 習 活 動

1光 の 現 象 の ・身 近 に 起 こ る い ろ い ろ ・様 々 な 光 の 現 象 の 観 察 を し ,気 が 付 い た こ

観察 な 光 の 現 象 を 観 察 し,気 と や 疑 問 に 思 っ た こ と を 図 や 文 章 に 記 録 し, が 付 い た こ と や,疑 問 に 発 表 し 合 う。

思 っ た こ と を 発 表 し 話 し ・観 察 例

合 う 。

① 光 線 を観 察 す る。 ② 鏡 に よ る 光 の反 射 を 観 察 す る 。 ③ レ ン ズ や ガ ラ ス板 を 用 い て,

(1時 間) 光 の 屈 折 に よ っ て 起 こ る現 象 を 観 察 す る。

2鋭 に よ る 光 ・光 が鏡 の 面 で 反射 す る ・鏡 に光 線 を当 て,光 の進む道筋 を観察 し光 の 反 射 の 実験 と き の 規 則 性 を 調 べ る。 の 反 射 の 規 則 性(反 射 の法 則)に 気 が 付 く。

・お 互 い に 問 題 を 出 し 合 い ,作 図 や 実 験 に よ り 確 め る 。

3ガ ラ ス に よ ・光 が透 明 な物 体 を通 る ・空 気 か ら ガ ラ ス へ の 光 の 進 み 方 や

,ガ ラ ス る 光 の 屈 折 と と きの反 射 や屈 折 の規 則 か ら 空 気 へ の 光 の 進 み 方 を 実 験 ・観 察 し,規

反射 性 を 調 べ るQ 則 性 が あ る こ と に 気 が 付 く。

4反 射 と屈 折 ・鏡 に よ る光 の 反 射 や 水 ・実 験 結 果 を 発 表 し 話 し 合 う 。 の ま と め 面 や ガ ラス の表 面 な ど で ・反 射 と屈 折 の 規 則 性 を 理 解 す る 。

の全 反 射 や 屈 折 につ い て ・身近 に起 こ る光 の 反射 や 屈 折 の 現 象 を 理 解 の 性 質 を 理 解 し,ま と め

す る 。

るo

(4時 間)

5凸 レ ン ズ に ・凸 レ ンズ を 使 い 像 の で ・凸 レ ン ズ を 使 う と物 が 拡 大 し て 見 る こ と が よ る像 の観 察 き方 や 焦 点 の 関 係 を 調 べ で き た り,光 の 集 め られ る こ と に 気 が 付 く。

と ま と め る 。 ・凸 レ ン ズ と 光 源 の 距 離 が 変 化 す る と,実 像 の 距 離 や 大 き さ が 変 化 す る こ と に 気 が 付 く。

・凸 レ ン ズ の 性 質 を 理 解 ・凸 レ ン ズ に よ る 光 の 進 み 方 や ,像 の で き方

(1時 間)

し ま と め る 。

を,作 図 に よ り理 解 す る。(虚 像 も含 む)

(9)

・ 演 示 実 験 ,個 別 実 験

・虹 ,カ メ ラ,鏡,眼 鏡,水 中 の 物 体,

使 う 。

・人 工 の 虹 ・ 夕 焼 け ・朝 焼 け を つ く る

・ ワ ー ク シ ー トを 用 意 す る 。

。個 別 実 験

・生 徒 が 主 体 的 に 学 習 で き る ワ ー ク シ ー ト(駈1〜

5)を 用 意 す るQ

。個 別 実 験

・ス ラ イ ドガ ラ ス を 重 ね て ガ ラ ス 板 を 作 る 。

・ ワ ー ク シ ー トを 用 意 す る。

。 演 示 実 験

・水 中 の ス トロー な ど の 観 察 を 行 う。

・個 別 実 験

・ ワ ー ク シ ー トを 用 意 す る

・補 助 的 な 手 段 と し て 作 図 を 行 う。

・興 味 ・関 心 を も て た か 。

・自 主 的 ,意 欲 的 に 活 動 し た か 。

・自 分 の 考 え や 意 見 を 発 表 で き た か

・光 の 直 進 性 を 発 見 で き た か

・光 線 を つ くれ た か 。

・光 の 反 射 の 規 則 性 を 発 見 し た か 。

・光 の 屈 折 の 規 則 性 を 発 見 し た か

・全 反 射 を 確 認 し た か 。

・性 質 の ち が う物 体 の 境 界 面 で は , 反 射 と 屈 折 の 両 方 が 起 こ る こ と を 確 認 で き た か 。

・焦 点 や 焦 点 距 離 を 確 認 で き た か

・実 像 の で き 方 や 虚 像 が 確 認 で き た か 。

・凸 レ ン ズ に よ る 実 像 の 位 置 や 大 き さ に つ い て の 規 則 性 を 発 見 し た か 。

̲?

(10)

(5}展 開 例

学 習 内 容 学 習 の 流 れ 指 導 事 項 ・留 意 点 評 価

・本 時 の 学 習 の 流 れ に つ い て 説 明 を 聞 く。

・問 題 を 作 る。

・自 作 し た(他 の 生 徒 が 作 っ た)問 題 の 予 想 を 立 て る 。

・実 験 を 行 う。

・実 験 結 果 の ま と め

・実 験 結 果 よ り分 か っ た こ と,疑 問 点 の 考 察 を 行 う。

・事 後 調 査(ア ン ケ ー ト)に 答 え る 。

・ ワ ー ク シ ー トを 教 師(問 題 製 作 者)に 見 せ る 。

・他 の 問 題 の 実 験 を 考 え る(次 の 実 験 に 進 む)。

↓ 説 明

助言

・本 時 の 目 的 ・方 法 に つ い て 説 明 す る。

・主 体 的 に 問 題 を 作 る こ と が で き る よ う に 指 導 す る。

(製 作 し た 問 題 の コ ピ ー, 掲 示 を 行 う。)

・個 別 に チ ェ ッ ク を 行 い 予 想 が 立 て られ た か 確 認 す る 。

・机 間 巡 視

・個 別 指 導

。作 図 が 正 し く行 え る よ う に 指 導 す る。

・生 徒 の 考 え を で き る だ け 生 か す よ う に す る。

・正 直 に 答 え る よ う に 指 導 す る 。

・ ワ ー ク シ ー トの 記 入 を 調 べ るo

・つ まず い て い る 生 徒 に は 個 別 指 導 を 行 い,進 ん で い る 生 徒 は よ り一 層 発 展 さ せ

る よ う に 指 導 す る。

・本 時 の 目標(学 習 の 流 れ)を 確 認 で き た かo

。疑 問 を 持 ち 自 分 自 身 で 問 題 を 作 る こ と が で き た か 。

・予 想 を 立 て る こ と が で き た か 。

・主 体 的 に 実 験 に 取 り組 め た か 。

・作 図 が き ちん と で き た か 。

・結 果 を 考 察 す る こ と が で き た か 。

・自 己 評 価 が で き た かo

・ワ ー ク シ ー トに き ちん と 記 入 で き た か 。

・他 の 実 験 を 積 極 的 に 取 り組 む こ と が で き た か 。

\作 業1

11

牒(予 想JI

1

[助司 評 価

F

医 験1

i

のまとめ

/作業(考 察)

1r

/作業(諮)

i

l作

① 以 降 の流 れ に 従 う

1助言 評

業7

(11)

光 の 反 射 実 験 ワ ー ク シ ー トNO,5 [目的]自 分(友 達)が 作 った閥厘 を実験 してみよ う。

[問題]こ の間題 を作 ったのは です。挑戦 してみ て下 さい!!

τ準 備 】 鏡,光 源 装 置,定 規,分 度 器

[方 法 コ ① 問 口 を 作 り先 生 の チ ェ ッ ク を 受 け る 。

② 光 の 通 る 道 す じ を 予 想 し ワ ー ク シ ー トに 赤 い ペ ン で 記 入 す る 。

③ 予 想 を 立 て た ら 先 生 の チ ェ ッ ク を 受 け る 。

④ 光 濠 装 擢 と 鏡 を 使 っ て 実 験 を 行 う 。(光 の 中 心 を 通 る よ うに 点 を と り

⑤ 実 験 結 果 を 黒 で 記 入 す る 。 あ と か ら線 で 結 ぶ と よ い)

⑥ 実 験 が 終 わ リ ワ ー ク シ ー トを ま と め た ら 先 生 の チ ェ ッ ク を 受 け る 。 [結 果]

一9一

(12)

(4)実 験 教 材(光 源装 置)の 工 夫

光 の 学 習 に お い て,光 源 装 置 は重 要 な教 材 で あ る。 実験 を個 別 化 し て主 体 的 な活 動 を 重 視 し た学 習 を行 うた め に,教 材 を 次 の点 に 留 意 して改 良工 夫 し た。

① 明 るい 光 源 … …教 室 の暗 幕 を使 用 しな くて も実験 が 可 能 で,明 確 な結 果 が 得 られ る。

② 材 料 の入 手 が 容 易 … … 身 の 回 りに あ る材 料 を使 用 し,費 用 が 安 価 で,製 作 が 簡 単 で あ るo

③ 安 全 性 … …危 険 性 が な く,操 作 が 簡 単 で,じ よ うぶ で あ る。

光 源装 置 と し て,何 種 類 か検 討 して み たが 本 研 究 で は,懐 中 電 燈 と二 重 に し た ス リッ トを 組 み 合 わ せ た 光源 装 置 が,光 量 も多 く得 られ,上 記 の 条 件 に最 も適 し た も の で あ った。

○ 改 良工 夫 点

① 懐 中 電 燈 に は,電 球 の 裏 の 反 射 板 が 大 き く光 量 の 多 く得 られ る も の を 選 ん だ 。

② 下 の 図 の ア の よ う に,レ ン ズ に 黒 い 粘 着 テ ー プ を 貼 り,第 一 ス リ ッ トを 作 る。

③ 下 の 図 の イ の よ う に,工 作 用 紙 を 使 い ライ トに 取 り付 け る 円 筒 状 の 筒 を 作 り,黒 い 厚 紙 の テ ー プ を 筒 の 中 央 の 先 端 に 貼 りつ け,第 ニ ス リ ッ トを 作 る 。

④ 懐 中 電 燈 に,第 ニ ス リ ッ トの つ い た 筒 を 取 り付 け る。

⑤ 第 一 ス リ ッ トと 第 ニ ス リ ッ トの 悶 隔 は,4㎝ 〜5cmぐ ら い が 最 適 で あ る。

⑥ 第 一 ス リ ッ トの 幅 は2mm,第 ニ ス リ ッ トの 幅 は1㎜ が 最 適 で あ る。

⑦ 第 一 ス リ ッ トと 第 ニ ス リ ッ トを 平 行 に す る た め に,第 ニ ス リ ッ トの つ い た 筒 は,手 で 回 転 で き る よ う に な って い る 。

⑧ 二 重 ス リ ッ トに す る こ と に よ り,広 が り の 少 な い 平 行 な 光 線 が 得 ら れ る。

光 源 装 置 1ま め二あ

2竹i徹

ア 黒い粘 着テ ープ を貼 って作 った第 一 ス リッ ト

(13)

(5}研 究 の 結 果 と考 察

本 研 究 で は,生 徒 一 入 一 人 の 主 体 的 な 学 習 活 動 を 促 す た め に,「 光 」の 学 習 に お け る 教 材, 教 具 の 工 夫 ・改 善 を 通 し て,実 験 の 個 別 化 を 図 り,合 わ せ て,学 習 過 程 に お け る 効 果 的 な 評

価 の 方 法 に つ い て 究 明 し た。 研 究 の 成 果 に つ い て は,授 業 中 の 生 徒 の 活 動 の 観 察,自 己 評 価 の 記 録,ポ ス トテ ス トの 結 果 な ど か ら,生 徒 の 変 容 を 調 べ る こ と に よ り 把 握 に 努 め た 。 ア 教 材,教 具 に つ い て

(ガ 光 源 装 置 を 工 夫 す る こ と に よ り,実 験 の 個 別 化 が 可 能 に な り,生 徒 一 人 一 人 が 意 欲 的 に 学 習 に 取 り組 む こ と が で き た 。

ω 生 徒 自 身 が 創 意 工 夫 し,光 源 装 置 の 一 部(ス リ ッ ト)を 製 作 す る過 程 を 通 し て 広 が り の 少 な い 平 行 な 光 線 を 得 る 方 法 を 発 見 し た こ と に よ っ て,学 習 課 題 を 探 究 し て い く意 欲 を 高 め る こ と が で き た 。

㈲ 広 が り の 少 な い 光 線 が 得 ら れ た こ と に よ り,多 様 な 実 験 が 可 能 と な っ た 。 イ 個 別 化 を 図 っ た 反 射 の 実 験 に つ い て

の 各 実 験 と も ワー ク シ ー トを 活 用 し,個 々 に 予 想 を 立 て て 実 験 を 行 っ た た め,生 徒 は 常 に め あ て を も っ て 学 習 に 取 り組 む こ と が で き,自 ら工 夫 し て 課 題 の 解 決 に 努 め た 。 ω 実 験 の 個 別 化 に よ り,生 徒 一 人 一 人 の 発 想 を 生 か し た 学 習 活 動 を 展 開 す る こ と が で き

たo

㈲ 生 徒 自 身 が 光 の 反 射 に 関 わ る 問 題 を 作 成 し,友 達 の 作 っ た 問 題 を,実 験 を 通 し て 解 決 す る と い う学 習 に お い て,生 徒 は 最 も 興 味 ・関 心 を 示 し,主 体 的 ・意 欲 的 に 学 習 に 取 り 組 ん だ 。

ウ 評 価 に つ い て

(ガ 各 実 験 で 活 用 し た ワー ク シ ー トに,学 習 活 動 の 評 価 の 観 点 や,情 意 面 で の ア ン ケ ー ト 項 目 を 示 し,自 己 評 価 を 行 い な が ら 学 習 を 進 め た こ と に よ り,情 意 面 で の 生 徒 の 変 容 や

学 習 へ の 関 心 ・意 欲 を 知 る こ と が で き,観 察 と 合 わ せ て,個 々 の 生 徒 の 状 祝 を 的 確 に 把 握 す る こ と が で き た 。

q)学 習 過 程 に 自 己 評 価 を 取 り入 れ た こ と に よ っ て,生 徒 の 学 習 へ の 興 味 ・関 心 を 持 続 さ せ る こ と が で き,ど の 実 験 に お い て も,自 発 的 に 学 習 を 行 う こ と が で き た 。

(ウ)生 徒 が 個 々 に,ワ ー ク シ ー トを 活 用 し な が ら学 習 活 動 を 進 め て い く本 事 例 の よ う な 授 業 形 態 で は,教 師 は 個 々 の 生 徒 の 活 動 を 十 分 に 観 察 で き る の で,机 間 巡 視 に よ っ て,個

々 の 生 徒 に 応 じ た 助 言 が 可 能 と な り,生 徒 の 学 習 活 動 を 支 援 す る こ とが で き た 。

一11一

(14)

4.ま と め と 今 後 の 課 題 (1)ま と め

ア 教 材 ・教 具 の 工 夫 に つ い て

σ り 光 源 装 置 の 工 夫 に よ り,明 る く,は っ き り し た 光 線 が 得 られ,実 験 が 容 易 に な っ た 。 ま た,安 価 で,身 近 な 材 料 を 使 って 工 夫 で き,操 作 が 容 易 で あ る た め,光 を 題 材 と し た 生 徒 実 験 に は,最 適 で あ る と 考 え ら れ る。

α)生 徒 自 身 が 教 材 ・教 具 を 製 作(ス リ ッ トの 改 良)す る こ と に よ り,生 徒 の 学 習 へ の 関 心 ・意 欲 が 高 ま り,主 体 的 な 学 習 活 動 を 促 進 す る こ と が で き た。

㈲ ワ ー ク シ ー トの 活 用 は,生 徒 の 自 発 的 な 活 動 を 容 易 に し,多 様 な 学 習 活 動 を 円 滑 に 進 め る の に 有 効 で あ った 。 ま た,生 徒 が ワ ー ク シ ー トを 活 用 し な が ら 学 習 を 進 め る こ と に よ り,個 に 応 じ た 指 導 を 効 果 的 に 行 う こ とが で き た 。

イ 指 導 方 法 の 工 夫 に つ い て

⑦ 学 習 の 個 別 化 を 図 っ た こ と に よ り,生 徒 一 入 一 人 の 発 想 を 学 習 に 生 か す こ と が で き, 生 徒 は,意 欲 的 に 課 題 の 解 決 に 取 り組 ん だ 。

α)基 礎 実 験 以 外 は,生 徒 が 試 行 錯 誤 し な が ら,自 ら の 発 想 を 生 か し て 学 習 を 進 め る こ と が で き る よ う に,教 材 の 配 列 を 工 夫 し た こ と は,生 徒 の 主 体 的 な 学 習 を 促 す 上 で,有 効 で あ った 。

㈲ 自 己 評 価 を 学 習 過 程 に 位 置 付 け た こ と に よ り,生 徒 は 自 ら の 学 習 を ふ り 返 る こ と が で き,め あ て を も っ て 学 習 を 進 め る こ と が で き た 。 ま た,自 己 評 価 の デ ー タ か ら,つ ま ず き の 発 見 な ど,生 徒 一 人 一 入 の 学 習 状 況 の 把 握 が 容 易 と な り,観 察 に よ る 評 価 と 合 わ せ て,個 に 応 じ た 指 導 を 行 う上 で,重 要 な 手 が か り と な っ た 。

(2)今 後 の 課 題

ア 開 発 し た 光 源 装 置 は,個 別 化 を 図 り,多 様 な 学 習 の 展 開 を 可 能 に し た が,小 型 化 す る な ど,さ ら に 改 良 す る こ と に よ っ て,実 験 を 容 易 に す る と と も に 精 度 を 高 め て い く工 夫 が 必 要 で あ る 。

イ ワ ー ク シ ー トは,本 研 究 に お い て は,生 徒 の 自 発 的 な 学 習 を 促 す 上 で 有 効 で あ っ た が, ワ ー ク シ ー トの 内 容 に よ つて は,生 徒 の 自 由 な 発 想 の 妨 げ と な る こ と も 考 え られ る の で, 内 容 及 び 活 用 方 法 に つ い て,研 究 を 深 め て い く こ と が 望 ま れ る 。

ウ 生 徒 の 主 体 的 な 学 習 を 促 す た め の 評 価 の 在 り 方 に つ い て,自 己 評 価 だ け で な く,全 体 の

評 価 計 画 を 検 討 し て い く こ と が 大 切 で あ る。

(15)

第2分 科 会r天 気 とそ の 変化 」に おけ る生 徒 の主 体的 活 動 を促 す 指 導 方 法 の 工 夫

1.研 究 の ね ら い

大 気 現 象 の 変 化 は,身 近 な 現 象 で あ り毎 日 変 化 を 見 て い る も の で あ る が,「 天 気 と そ の 変 化 」の 項 目 の 授 業 で は,と も す る と 観 察(観 測),実 験 と い った 生 徒 の 体 験 を 主 とす る 活 動 の 場 が 少 な くな り が ちで あ っ た。 つ ま り 「天 気 の 変 化 」の 学 習 内 容 で あ る 大 気 現 象 は 非 常 に 複 雑 で,メ カ ニ ズ ム の 理 解 も難 し い 分 野 で あ る。 さ ら に 学 習 中 に そ の 大 気 現 象 が 見 ら れ る こ

と も ま れ で,授 業 の 形 態 も ど ち ら か と い う と教 師 指 導 型 の 傾 向 が 強 か っ た 。

本 研 究 で は,生 徒 の 興 味 ・関 心 を 促 す と とも に,指 導 方 法 を 改 善 し,生 徒 が 主 体 的 に 学 習 活 動 に 取 り組 む こ とが で き る よ う工 夫 し た 。

ま た,生 徒 の 主 体 的 な 学 習 活 動 を 促 す た め に,生 徒 一 人 一 人 の 学 習 活 動 に つ い て の 評 価 方 法 を 改 善 し,生 徒 の 学 習 意 欲 を 高 揚 さ せ る こ と を 目指 し た 。

以 上 の こ と を ね ら い と し て,概 究 を 進 め る に 当 た っ て,次 の 点 に 留 意 し た 。

ω 学 習 に 興 味 を も た せ る た め に 個 別 の 観 察(観 測)を 可 能 に す る 教 材,教 具 の 工 夫 を す る。

② 生 徒 の 主 体 的 な 学 習 活 動 を 促 す た め に,授 業 展 開 及 び 教 材,教 具 の 工 夫 を す る 。 (3)新 し い 「観 点 別 評 価 」 に 基 づ い た 評 価 方 法 を 工 夫 す る。

2.研 究 の方 法

(1)生 徒 が 主 体 的 に活 動 し に くい学 習 内容 の検 討 12t生 徒 の実 態 調査 の 実 施,結 果 の分 析

{3)研 究 の ね らい の 設 定

(4)教 材,教 具 の 開 発,改 良の検 討

⑤ 指 導 計 画 の 立 案 (6}評 価 計 画 の立 案

(7)指 導 計 画,評 価 計 画 に基 づ い た授 業 実 践 とそ の考 察 (8)研 究 の ま とめ と今 後 の 課 題 の 検 討

一13一

(16)

3.研 究 の 内 容 (1)実 態 調 査

中 学 生 の 天 気 に 対 す る 意 識 を 把 握 す る た め,都 内 の9校,計940入 を 対 象 に 実 施 し た 。 問1次 に 示 し た 天 気 に つ い て の こ と が ら で,あ な た が 興 味 ・関 心 を も っ て い る もの を す べ て

選 び な さ い 。

・生 徒 の殿 ・関 心 が 高 か った もの は,竜 巻 虹 畿 緩 霞 異常気象 等 であ った。

ま た,上 級 生 に な る ほ ど,異 常 気 象,警 報 や 注 意 報,長 期 予 報,降 水 確 率 等,高 度 な 内 容 の も の を 選 ん で い る 様 で あ る が,あ ま り大 き な 差 で は な い 。

問2問1で あ げ た 天 気 の こ と が ら は 主 に 何 で 知 り ま し た か 。

・約7割 の 生 徒 が テ レ ビを 選 び , 次 い で 新 聞,本,親,学 校 の 授 業,で あ っ た 。

・学 校 の 授 業 を 選 ん だ 者 が ,当 然 の こ と な が ら,天 気 に つ い て の 学 習 が 終 わ っ て い る3年 生 に 多

くな っ て い る。

問3あ な た は 日 ご ろ,天 気 予 報 を 見 た り聴 い た り し て い ま す か 。

・天 気 予 報 を 見 て い る 者 は 「 い つ も 」と 「時 々 」を 合 わ せ る と96

%に の ぼ り,今 日の 天 気,明 日 の 天 気 に 対 す る 関 心 の 高 さ が う か が え る。

% 絶 花 θz 騙 珊 細 田 旧 % 一

阻 岨 泌 簿 冊

問2

いつ も 見 て い る

問4あ な た は,明 日の 天 気 の 様 子 を 知 り た い と思 っ た と き,

.・ テ レ ビ の 天 気 予 報 を 見 る と 答 え た 者 が 圧 倒 的 に 多 く,次 い で 電 話 で 予 報 を 聞 く,新 聞 の 天 気 予 報 欄 を 見 る,家 の 人 に 聞 く,が 多 か っ た 。

・新 聞 の 天 気 図 や 雲 の 写 真 を 見 る者 や ,雲 や 風,天 気 の こ と わ ざ な ど を 基 に 自 分 で 判 断 す る と い う者 は ご くわ ず か で あ る 。 天 気 の 学 習 を 終 わ っ て い る3年 生 で も,以 上 の ほ と ん ど の 項 目 で,1・2年 生 よ り もむ し ろ 減 少 し て い る。

ときどき見 ている 見 ていない 問3

ど の 方 法 を 利 用 し ま す か 。

(17)

問5行 っ た こ と が あ る観 察 や 観 測 の う ち,面 白 か っ た も の,つ ま ら な か っ た も の は,ど れ で す か 。

・観 察 や 観 測 を 行 っ た こ とが あ る も の を 答 え させ て,そ の 中 か ら 面 白 か っ た も の と つ ま ら な か っ た も の を 選 ば せ,観 察 や 観 測 を 行 っ た こ と が あ る 者 の 何%か を

出 し た 。

・上 位6項 目 の 中 で ,「 面 白 か っ た 」が 「 つ ま ら な か っ た 」を 大 き く上 回 った の は,雲 の 形 と 種 類 の 観 察 の み で,天 気 の 移 り変 わ り,太 陽 高 度 と気 温 が ほ ぼ 同 数,他 の 項 目 で は 「つ ま ら な か っ た 」が 「面 白 か っ た 」を 大 き く上 回 っ た 。

% 働 冊 防 冊 冊 岨 泌 冊 沿 魏 鶏 剛 幽 轡 壕 孔 か な ︑り ま つ た り 帥 面 囮 繋 螺 繋

酵 田 姻 鋤 囲 旧

褻 判講 難 たくない

鍋 太鵬 度〜蟻 ● 地嘆 蜷 移り変

わり膿 雲の形と繍 問5

問6天 気 の 予 想 に 関 係 す る こ と わ ざ や 言 い 伝 え を 知 っ て い た ら書 い て 下 さ い 。

・回 答 が 多 か っ た の は 「 ツ バ メ が 低 く飛 ぶ と 雨 」 「夕 焼 け は 晴 れ 」 「ネ コ が 顔 を 洗 う と 雨」

「カ エ ル が 鳴 くと雨 」 嘲 焼 け は 副 「下 駄 を 投 げ て表 は駄 裏 は 雨 」「月 に蟹 力功a か る と 雨 」な ど で,動 物 に 関 す る こ と わ ざ が 約48%,自 然 現 象 に 関 す る こ と わ ざ が 約

36%で あ っ た 。 ま た,上 級 生 ほ ど 多 くの 回 答 が 得 ら れ ,特 に 「夕焼 け は 晴 れ 」 「朝焼 け は 雨 」等 で1・2年 生 よ り 目立 っ て 多 くの 回 答 が あ っ た 。

問7あ な た は ・ これ か ら の 天 気 に つ い て の 学 習 を 通 し て,ど ん な こ と が 分 か っ た りで き る よ う に な る と い い と 思 い ま す か 。(1・2年 生 の み 回 答)

・回 答 の う ち の 約45%が 天 気 予 報 に 関 す る こ と で

,「 明 日 の 天 気 が 分 か る よ う に な る 」 が そ の う ち 約56%を 占 め た。

全 体 に ・ 天 気 に 対 し て 関 心 は も っ て お り,明 日の 天 気 が 分 か る よ う に な り た い と い う希 望 は あ る が,中 学 校 で の 天 気 の 観 察 や 観 測 は あ ま り 面 白 くは な く,学 習 し た こ と を 日 常 生 活 に 活 用 す る こ と は,は と ん ど で き て い な い,と い う 傾 向 が 見 ら れ た。

一15一

(18)

② 指 導計 画 ア 指 導 の ね ら い

σり 観 天 望気 の よ うな 直 接 経 験 を 通 し て,気 象 を 身近 に受 け止 め させ る と と もに,天 気 の 変 化 に 対 す る興 味 や 探 究 意 欲 を 喚 起 させ る。

α〉 観 察 ノー トを活 用 させ,天 気 の 変 化 の 規 則 性 を 見 い だせ る。

㈲ 様 々な 情 報 を 的 確 に と ら え,天 気 の 予 測 につ い て科 学 的 に 椎論 で き る よ うに す る。

(=1段 階 的 な 天 気 の 予 測 を 通 して,主 体 的 に学 習 す る態 度を 育成 す る。

イ 単 元(天 気 と そ の変 化)の 学 習 の流 れ

の 観 察 の 説 明 〔1時 間 〕 空 の 観 察 の 目的や 方 法 に つ い て確 認 す るQ 苦1

")観 察 〔課 題 〕 観 天 望 気 と新 聞 の 天 気 図 等 を 利 用 し,観 察 ノー トに記 録 す る。

(ウ)導 入 〔2時 間 〕 観 察 ノー トを利 用 し,天 気 の 予 測 を す る ため の 学 習課 題 (学 習課 題 の 発 見)を 主 体 的 に 見 い だ す。<展 開 例1>

f=)空 気 中の 水 〔3時 間 〕 空 気 中 に は水 蒸 気 が あ る こ と。 そ の 水蒸 気 が 雲 を 作 り, 雨を 降 ら せ る こ とな ど を観 祭 ・実験 を通 し て理 解 す る。

㈲ 気 圧 と天 気 〔4時 間)気 圧 と風 や 高気 圧 ・低 気 圧 と天 気 の 関 係 につ い て学 習 す

耗2

(天 気 の 予 測 ①)る 。 こ こ ま で 学 習 し て き た こ と を も と に 観 察 ノ ー トを 活 用 し,天 気 の 予 測 を 行 う。

※ ㈲ 天 気 の 変 化 〔6時 間 〕 前 線 に つ い て,そ の で き 方 や 前 線 の 移 動 と 天 気 の 変 化 に (天 気 の 予 測 ②)つ い て 学 習 し,天 気 の 予 測 を 行 う。 観 察 ノ ー トを 段 階 的 に

活 用 す る 。 〈 展 開 例2>

㈲ 日本 の 天 気 〔3時 間 〕 日本 の 季 節 ご と の 天 気 の 特 徴 に つ い て 発 見 す る。 四 季 を 通 し た 観 察 ノ ー トの 記 録 が 利 用 で き る よ う に す る 。

㈲ ま と め 〔2時 間)本 単 元 で 学 習 し た こ とを 総 合 し て 天 気 を 予 測 し9そ の 結 (天 気 の 予 測 ③)果 を 考 察 す る と と も に,学 習 で 得 た こ と を 今 後 自分 た ち の 生 活 の 中 で ど う生 か し て い け る か に つ い て,自 分 の 考 え を

ま と め る 。

甚1夏 休 み 等 の 時 間 を 利 用 し て4〜7日 間 実 施 す る 。

芸2観 天 望 気 と 既 習 の 湿 度 ・気 圧 の 観 測 デ ー タ で 天 気 の 予 測 を す る。

※ 小 単 元 「天 気 の 変 化 」 に お け る 指 導 計 画 を 次 に 示 す 。

(19)

ウ 「天 気 の変 化 」の 指導 計 画

学 習 項 目 学 習 内 容 留 意 点 評 価

一 第1時 一

。前 線 に つ い て (そ の1)

前 線 の で き方 と種 類 に つ い て 観 察 で 知 る。

。性 質 の 異 な っ た 空 気 が ふ れ 合 う と こ ろ で 前 線 が で き る こ と。

Q温 暖 ・寒 冷 ・停 滞 前 線 に つ い て

水 槽 で色 水 が 混 じ りに くい 様 子 を観 察 さ せ るo

前 線 の で き 方 を 説 明 で き る か 。

一 第2時 一

。前 線 に つ い て (そ の2)

前 線 の 移 動 と 天 気 の 特 徴 に つ い て,観 察 ノ ー トを 使 って 調 べ る。

・低 気 圧 と と も に 温 暖 ・寒 冷 前 線 は 移 動 す る こ と。

。温 暖 ・寒 冷 前 線 の 雲 の 種 類 や 天 気 の 特 徴 に つ い て

前 線 の 移 動 と雲 の 種 類,天 気 の 変 化 との 関 連 に つ い て説 明 で き るかo

観 察 ノ ー トを 利 用 す る 。 観 天 望 気 の 体 験 を 発 表 させ

るo

一 第3時 一

・天 気 図 と 天 気 の 変 化 に つ い て

天 気 図 の 記 号 に つ い て 学 習 す る。 観 察 ノ ー トの 天 気 図 を 利 用 し て 天 気 図 と 天 気 の 変 化 と の 関 係 に つ い て 調 べ るQ

天 気 図 か ら天 気 の変 化 が 説 明 で きる か。

観 察 ノ ー トを 利 用 す る。

一 第4時 一

・天 気 の ま と め

こ れ ま で の 学 習 を も と に,自 分 の 住 む 地 方 の 天 気 の 変 わ り 方 の 特 徴 に つ い て 考 察 し,

ま と め る。

グ ル ー プ で 意 見 交 換 さ せ る。

観 察 ノ ー トか ら 天 気 の 変 化 の 規 則 性 を 見 い だ せ

る か 。 観 察 ノ ー トを

活 用 す る。

一 一 第5時 一

・天 気 の 予 測 く 展 開 例2>

o

観 天望 気 と これ ま で学 習 し た知 識 や気 象 台 の情 報 等 を総 合 して,天 気 を予 想 す る。

局 地 的 な も の と し,ゲ ー ム 的 な 要 素 を 盛 り 込 む 。

天 気 の 予 測 が で き る か 。 予 測 の 根 拠 に つ

い て 説 明 で き る かo

一 第6時 一

。天 気 の 確 認 と 考 察

前 時 の予 想 と実 際 の 天気 の違 い を確 認 し, 予 想 と違 った 理 由や 実 際 の 変 化 の 仕 方 を 考 1祭 す る

。 また,的 中 確 率 等 を 計算 し て もよ

いo I

局 地 的 な 天 気 の 予 測 に は観 天 望 気 が 有 効 で あ る。

考 察 が 主 体 的 に 行 え るか 。

一17一

(20)

㈲ 評 価 計 画(観 点 別 評 価)

「天 気 と そ の 変 化 」の 学 習 を 通 し,次 の4点 に つ い て 評 価 し て い く。

① 生 徒 が 主 体 的 に 活 動 し,天 気 の 学 習 を 進 め る こ と が で き た か 。(関 心 ・態 度 ・意 欲)

② 天 気 を 科 学 的 な 考 え 方 で 捕 え る こ と が で き る よ う に な っ た か 。(科 学 的 な 思 考)

③ 天 気 を 科 学 的 に 調 べ る能 力 を 持 つ こ と が で き た か 。(観 察 ・実 験 の 技 能 ・表 現)

④ 天 気 の 変 化 を 知 識 と し て 理 解 し,応 用 で き る よ うに な っ た か 。(知 識 ・理 解) ア 全 体 計 画

関 心 ・態 度 ・意 欲 科学的な思考 技 能 ・表 現 知 識 ・理 解

観察 天 気 へ の 関 心 を も 気 象 観 測 と記録

(課 題)

つo

観 察 ノ ー トへ 記 入

観 察 ノ ー 発 見 を し よ うとす 情 報 や 教 師 の助 言 情 報 の整 理 と分 析 トか ら課 る意 欲 ・態 度 を 表 か ら 発 見 で き る。

が で き る 。

題発見

す 。

空 気 中 の 空 気 中の 水 の 変 化 観 察 ノ ー トに 湿 度,雲 の で き方

水 で 雲 が で き る。 「湿 度 」を 追 加 を 説 明 で き る 。

気 圧 と天 気 圧 の差 で風 が 吹 観 察 ノ ー トに 風 の 吹 き方 が 分 か

気 く こ と を 考 え る。 「気 圧 」を 追 加

る 。

天 気 の 天 気 の 変化 へ の 関 前線 が で き る と起 前 線 と天 気 の変 化

変化 心 を も つ 。 こ る 現 象 を 考 え る。 を 説 明 で き る 。

気 圧 配置 や 前 線 の 天 気 図 が 読 め る 。 気 圧 配 置 や 前線 に 様 子 か らそ の 天 気 よ る天 気 の変 化 が

を 予 想 づ き る。 分 か る 。

天 気 の 天 気 の 予 測 へ の 関 観 察 ノ ー トや そ の 情 報 を 集 め,判 断 予 測 心 と 意 欲 を も つ 。 他 の 情 報 か ら天 気

で き る 。

の 変 化 を 考 え る 。 分 か りやす い発 表

が で き る 。

(21)

日本 の 日本 付 近 の気 団か 日本 付 近 の気 団 と

天気 ら天 気 の 変 化 を考 四季 の変 化 が 分 か

え る 。

る 。

イ 自 己 評 価 カ ー ド 例

展 開 例1 展 開例2

※ L 2 .

345

2年 組 番 氏 名

A→ よ くで き たB→ 普 通

C→ も う 少 し ○ 印 を つ け る 。 パ ラパ ラ ま ん が は う ま くつ くれ た か 。

ABC

天 気 の 変 化 に 関 係 あ る 事 を た く さ ん 見 つ け る こ と が で き た か 。

ABC

見 つ け た 事 を た く さ ん 短 冊 に 書 け た 瓜 ABC

発 見 し た こ とを 分 か りや す く発 表 で き た かo

ABC

天 気 に つ い て ど ん な 疑 問 を 発 見 し た か を 裏 面 に 書 い て み よ う。

※ L 2

345

2年 組 番 氏 名

A→ よ くで き たB→ 普 通

C→ も う少 し ○ 印 を つ け る 。 天 気 を 予 想 す る 情 報 を 熱 心 に 集 め た か 。

ABC 情 報 を 使 って 自 分 の 考 え を ま と め,天 気 の 予 想 が で き た かQ

ABC

自分 の 予 想 を 分 か り や す く説 明 で き た か 。

ABC

自 分 の 予 想 を 正 確 な も の に す る た め に 新 し い 考 え 方 を 取 り入 れ られ た か 。

ABC 新 し い 疑 問 を 裏 面 に 書 い て み よ う。

※ 授 業 の 最 初 に 配 布 し,作 業 を し な が ら そ の 都 度 記 入 さ せ る。

※ 自 己 評 価 カ ー ドの 内 容 が そ の 授 業 の 評 価 の 内 容 と な る の で,生 徒 も教 師 の 意 図 す る 活 動 を 理 解 し や す く,主 体 的 に 活 動 す る こ と が 促 進 され る。

一19一

(22)

X41展 開 例 ①

学 習 内 容 学 習 活 動 〔○ 教 師 の 活 動 ◎ 生 徒 の 活 動 〕 留 意 点 〔◎ 評価 〕

本 時 の 学 習 に つ い て の 説 明 を 聞

く。

O本 時 の 学 習 に つ い て の 説 明 を す る。

<準 備>

A:観 察 ノー ト(p.22参 照) B:学 習 シ ー ト

C:拡 大 し た 雲 写 真,天 気 図

○ 学 習 シ ー トと 拡 大 し た 天 気 図 等 を 配 布 す る 。

○ 法 則 性 を 見 つ け 出 す 「め や す 」を 示 す 。

自 分 達 で 天 気 の 法 則 性 を 発 見 す る こ と を 強 調 す る。

あ ま り 説 明 に 時 間 を と ら な い よ うに す る。

め や す に と ど め る よ う に す る。

班 毎 に 作業 を す る。

◎ 学 習 シ ー トの 項 目 を 手 が か り に し て,観 察 ノ ー トや 天 気 図 な ど か ら,天 気 の 変 化 に 関 す る こ と を 班 毎 に 見 つ け 出 す 。

◎ 見 つ け 出 し た こ と を 簡 潔 に 短 冊 に 記 入 し て

「模 造 紙 」の 項 目 毎 の 欄 に 貼 り付 け る 。

◎ 〔予 想 さ れ る 発 見 〕

・ 「高 」 「低 」や 「前 線 」の 位 置 と 雲 の 関 係

・ 「高 」 「低 」や 雲 が 東 の 方 角 に 移 動 す る 。

・ 「高 」 「低 」 と風 の 向 き の 関 係

・等 圧 線 と風 の 強 さ の 関 係

・ 「低 」は あ るが ,「 台 風 」に は 前 線 が な い。

机 間 巡 視 を して 困 っ て い る生 徒 に 助 言 を 与 え る。

◎ 他 の班 の 発 見 も参 考 に した か。

発 見 した こ とを 短冊 に書 い て 貼 らせ る。

◎ 主 体 的 に 発見 す る 活 動 が で きた か。

ま と め

発 見 し た こ と を 発 表 す る。

学 習 シ ー トを ま と め る。

○ 班 毎 に 発 見 した こ とを 班 の 代 表 に発 表 させ るo

O本 時 の ま とめ を し,次 時 か ら の学 習課 題 を 明 確 にす る。

◎ 発 表 が き ち ん と で き た か 。

◎ 今 後 の 学 習 課 題 が

つ か め た か 。

(23)

展開例②

学 習 内 容 学 習活 動 〔O教 師 の活 動 ◎ 生 徒 の 活 動 〕 ・留 意 点 〔◎ 評 価 〕

導 本 時 の課 題 の確 認 ○ 観 察 ノ ー トを 使 っ た 観 察 と予 測 ・新 聞 天 気 図 ,雲 画 像 入 O観 察 ノ ー トに 空 の 様 子 を ス ケ ッ チ す る。 を 朝,家 で 貼 らせ る。

◎ 気 温 ・湿 度 ・気 圧 な ど 必 要 と思 う も の ・資 料 を 準 備 し て お く。

15

を 測 定 す る。 ◎ 意 欲 的 に観 察,観 測

分 Oこ れ か ら の 天 気 を 予 測 す る 。 が で き た か 。

こ れ か ら の 天 気 の ○ これ か らの 天気 の予 測(班 単 位 で)

・ 「 こ れ か ら 」 と は ,

予 測 Oこ れ か ら の 天 気 を 予 測 す るQ

数 時 間 後,今 夜,明

展 (理 由 の検 討) ・班 の 意 見 は ,無 理 に1つ に ま と め る 日 と 分 け て 考 え て も,

10分 必 要 は な い 。 全 体 を 考 え て も よ い 。

◎ 予 測 し た 天 気 に つ い て,予 測 の 理 由 を ・机 間 巡 視 を し ,検 討

検 討 す る 。

が 進 まな い班 に は助

開 (理 由 の発 表) ○ 予 測 した天 気 とそ の理 由 の発 表 言 す る 。

10分 ◎ これ か らの 天 気 の 予測 とそ の 理 由 を 発 ・簡 潔 に ま と め て 発 表 表 す る。 ま た,他 の 班 の 発 表 を 聞 く。 す る よ う助 言 す る。

30

(質 疑) ○ 他 の班 の考 え 方 に 対 す る質問 ◎ デ ー タ を も と に 予 測

分 ◎他 の班 に 対 して 質問 す る。 で き た か 。

(再 検 討) ○予測の再検討 ◎ 発 表 が で き た か 。 10分 ◎ い ろ い ろ な 考 え を 聞 き,必 要 な ら ば, ◎ 発 表 が 聞 け たか 。

自分 た ち の 考 え を修 正 す る。 ◎ 意 見 修 正 が で き たか。

ま ま と め ○ 予 測 し た 理 由 を 整 理 させ,翌 日 ま で の ・天 気 変 化 に 注 意 させ , と 天 気 の 変 化 に 注 意 す る よ う に させ る 。 次 の時 間 に再 検 討 が

め ◎理 由 を整 理 す る。 で き る よ うに す る。

5分 ◎ 自 己 評 価 カ ー ド活 用 。

一21一

(24)

⑤ 教 材 の 工 夫

生 徒 が 主 体 的 に 観 察 で き,以 後 の 授 業 に 活 用 で き る よ う に と い う 目的 で,右 の よ うな 「観 察 ノ ー ト 」を 工 夫 し た 。

〈 記 入 の 仕 方 〉

① 年 月 日 ・時 刻 ・天 気 を 記 入 す る。

② 空 を 観 察 し て,雲 の 形 や 動 き,風 の 様 子 な ど を 円 の 中 に 記 録 す る 。

麟 驚 警 で)

③ 観 察 後,翌 日ま での 天気 を予 測 す る。

④ 予 測 し た理 由を 考 え 記 入 す る。

⑤ 観 察 し た時 刻 に最 も近 い 「天 気 図 」 や 「ひ まわ りの雲 画 像 」を 貼 る。

⑥ 翌 日 まで の実 際 の天 気 を 記 入 す る。

※ 観 察 ノ ー トの 用 紙 は パ ラパ ラ漫 画 に 使 え る よ う に 厚 め の 上 質 紙 や 画 用 紙 を 用 い る と よ い 。 切 り離 し て も使 え るQ

〈 活 用 の し か た 〉

① 指 導 計 画 に あ る よ う に,

観 察 ノ ー ト

夏 休 み や この 単 元 の 学 習 に 入 る1〜2週 間 前 に,目 的 や 方 法 を 説 明 し て,観 察 と 天 気 図 の 収 集 を 開 始 す る。

※1年 次 か ら 計 画 的 に 観 察 ・収 集 を 行 え ば,四 季 の 変 化 が わ か る 資 科 が 作 成 で き る。

② 右 の 空 らん は,雲 量 ・雲 の 種 類 ・風 向 ・風 力 ・気 温 ・湿 度 ・気 圧 な ど 学 習 の 過 程 で 学 ん だ も の を 加 え て 記 入 で き る よ う に し た 。

こ の よ う に 「観 察 ノ ー ト」 を 生 徒 の 学 習 の 進 度 に 応 じ て 変 化 させ る こ と は,天 気 を 予 測 す る の に ど の よ う な 要 素 が 必 要 か 考 え させ る の に 有 効 と 思 わ れ る。

③ 観 察 ノ ー トを 手 で 持 ち,上 か ら 順 に パ ラパ ラ と は じ い て 見 る と雲 画 像 が 連 続 的 に 動 い て 見 え る 。 ま た,天 気 図 で は 高 気 圧 ・低 気 圧 に つ い て,一 定 の 等 圧 線 に 囲 ま れ た 部 分 に 色 づ け し て お くと,そ の 動 き や 勢 力 範 囲 の 変 化 も 知 る こ と が で き る 。

※ 天 気 図 や 雲 画 像 を 貼 る と き,日 本 の 位 置 が 一 定 に な る よ う に す る。

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(6)研 究 の 結 果 と 考 察

ア 結 果

①..ノ ー ト

観 天 望 気 は,天 気 の 予 測 を 行 う た め に 必 要 な 要 素 で あ り 自 然 現 象 を 直 接 体 験 で き る も の で あ るが,従 来 の 授 業 で は 軽 視 しが ち で あ っ た 。 ま た,観 天 望 気 だ け で は 科 学 的 に は 扱 う こ と は 出 来 な い 。 そ こ で,観 天 望 気 と と も に 気 象 要 素 を 科 学 的 に 測 定 し記 録 を 行 う ノー トを 考 案 し た 。 観 測 項 目 は,授 業 を 進 め る 中 で 生 徒 が 必 要 で あ る と考 え た も の を 増 や し て い っ た 。 は じ め は, 温 度 ・天 気 な ど に す ぎ な か った が,授 業 が 進 む に つ れ て 湿 度 ・気 圧 ・雲 の 種 類 な ど の 項 目 が 増 え て い っ た 。 つ ま り,授 業 内 容 に 対 応 し て 「観 察 ノ ー ト 」が 変 化 し て い く と言 え る 。 ま た,そ の 観 測 す る気 象 要 素 に つ い て 学 習 し て い る の で,生 徒 の 観 測 す る 態 度 に 意 欲 的 な 面 が 見 られ た 。 観 測 と 並 行 し て,新 聞 天 気 図 ・雲 画 像 図 な ど の 二 次 的 な 情 報 を 収 集 し,「 観 察 ノー ト 」へ の 記

録 ・整 理 を 行 った 。 これ は,実 際 に 観 祭 し た 現 象 と の 関 連 を 考 え る こ と が で き,情 報 の 積 極 的 な 活 用 と と も に,学 習 の 様 々 な 場 面 で の 利 用 が で き た 。

② 展 開 例1

「観 察 ノ ー ト 」や 気 象 情 報 の 資 料 を も と に,天 気 の 変 化 に つ い て の 興 味 や 関 心 を 促 し今 後 の 学 習 の 課 題 を 明 確 に す る た め に こ の 授 業 を 行 った 。 天 気 図 や 雲 画 像 図 は 身 近 な も の で あ る が,

そ れ に 含 ま れ て い る 意 味 は まだ 理 解 で き て い な い 。 こ の 授 業 で は特 に そ の 理 解 は 求 め な い 。 し か し,「 観 察 ノ ー ト 」の 直 接 体 鹸 と と も に 天 気 図 ・雲 画 像 図 な ど の 二 次 的 情 報 か ら 生 徒 の 主 体 的 な 活 動 の 中 で,天 気 の 変 化 に 気 付 き,ま た,疑 問 を 持 ち こ れ か らの 問 題 解 決 の 為 の 意 欲 へ と つ な が る こ と を 意 図 し て い る。 天 気 図 や 雲 画 像 を 勤 画 と し て 生 徒 に 提 示 し た が,多 くの 生 徒 は 興 味 を 示 し,大 変 分 か り や す く楽 し か っ た と い う感 想 で あ っ た 。 ま た,天 気 の 移 動 に つ い て 気 が つ い た 生 徒 も 多 か っ た 。 ま た,そ の 規 則 性 に 着 目す る も の も い た 。 天 気 図 は 未 学 習 で あ り, そ の 理 解 は 難 し い こ と で あ っ た が,直 接 体 験 し て い る 気 象 現 象 と 対 応 し て い る こ と に 気 付 き, 難 し い と考 え な が ら も興 味 ・関 心 を も っ た よ う で あ る 。 ま た,こ れ か ら の 学 習 の 内 容 に 期 待 を も つ 生 徒 も い て,テ レ ビな ど の 気 象 情 報 番 組 を 積 極 的 に 見 る よ う に な っ た 。 こ の 授 業 の 中 で, 各 生 徒 の 疑 問 点 を 短 冊 に 書 き,単 元 を 通 し て 掲 示 し た が,興 味 ・関 心 の 継 続 に 効 果 が あ っ た 。

③ 展 開 例2

「天 気 の 予 測 」は,学 習 が 進 ん で い く中 で3回 行 った 。 生 徒 は,各 段 階 で 学 習 し た 内 容 を も と に,そ の 知 識 ・能 力 に 応 じ た 予 測 を 行 っ た 。 授 業 に お い て は,用 意 さ れ た 気 象 情 報 の 中 か ら 自分 が 必 要 で あ る と 考 え る 情 報 を 選 択 し,そ の 上 に 自 ら行 った 観 天 望 気 や 観 測 の 結 果 な ど の 多

一23一

(26)

様 な 要 素 か ら,総 合 的 な 思 考 を も と に 予 測 を す る よ う に な っ た 。 ま た,気 象 情 報 を 受 動 的 に 得 る の で は な く,予 測 す る た め に 必 要 な 情 報 を 生 徒 が 主 体 的 な 活 動 を 通 し て 積 極 的 に 活 用 す る よ うに な っ た 。 生 徒 の 中 に は,よ り 多 く多 様 な 情 報 を 要 求 す る も の も い た 。 ま た,往 々 に し て そ の 予 測 が 当 た ら な い と 関 心 を な くす 生 徒 が い る の で,天 気 を 当 て る こ とが 授 業 の 目 的 で な く

「天 気 の 予 測 」す る こ と 自 体 に 意 味 が あ る こ と を 生 徒 に 理 解 さ せ て い た の で,天 気 を 当 て る こ と だ け に 固 執 す る も の は 少 な か っ た。 ま た,天 気 と い う現 象 を そ の 場 面 だ け で な く,時 間 的 に も空 間 的 に も 連 続 し た も の と と ら え る よ う に な った 。

イ 考 察

本 研 究 で は,予 測 の 結 果 が 当 た る 当 た ら な い で は な く,生 徒 が 主 体 的 に 天 気 の 予 測 を し て い く過 程 を 重 要 視 し て い る 。 つ ま り,予 測 す る た め に観 天 望 気 を は じ め,身 の 回 り の 気 象 要 素 の 観 測 や 二 次 的 な 情 報 を 生 徒 自 ら が 集 め,そ れ を 分 析 し これ か ら の 天 気 の 予 測 を し よ う とす る活 動 を 通 し て 主 体 的 な 学 習 を 促 す こ と に 重 点 を お い て い る 。 こ の 点 か ら考 え る と,生 徒 の 主 体 的 な 活 動 が み ら れ る よ うに な っ た。 ま た,自 然 現 象 の 予 測 は 難 し く,当 た らな い こ と が 多 く,天 気 に つ い て も 同 様 な こ と が い え る 。 こ こ で,観 測 を 通 し て 自然 に 接 す る こ と と と も にs自 然 現 象 の 複 雑 さや 科 学 的 に 取 り扱 う難 し さ を 認 識 す る こ と も重 要 な こ と で あ る 。

4,ま と め と 今 後 の 課 題 (1)ま と め

大 気 現 象 は,も っ と も 身 近 な 現 象 で あ り,気 象 の 学 習 は 理 科 の 中 で も 最 も 実 生 活 に 密 接 に か か わ る 内 容 を 多 く含 ん で お り,実 生 活 に 結 び 付 い た 生 活 体 験 的 な 事 実 へ 学 習 し た こ と が 反 映 で き る 分 野 で あ る。 反 面,気 象 の 学 習 に は 多 くの 問 題 が あ る。 つ ま り,身 近 な 大 気 の 運 動 は 難 し

く,天 気 の 変 化 は 複 雑 で あ り,現 状 で は 学 習 し た こ と が 実 際 の 体 験 に 結 び 付 か な い 場 面 が 多 い 。 し か し,天 気 の 変 化 は 周 囲 に 容 易 に み ら れ る 自 然 現 象 で あ り,生 徒 の 興 味 。関 心 は 高 い。 ま た, 大 気 現 象 を 正 し く理 解 す る こ と に よ り,学 習 し た こ と を も と に 実 証 的 経 験 が 可 能 で あ る 。 ま た,

「天 気 の 予 測 」に お い て は 自 らが 考 え る こ と が 必 要 で あ り,「 天 気 の 予 測 」をす る こ と 自体 が生 徒 の 主 体 的 な 活 動 を 基 に し て い る と考 え ら れ る。

(2}今 後 の 課 題

気 象 現 象 を 理 解 す る に は,体 験 的 に と ら え る こ と が 大 切 で あ り,「 観 察 ノ ー ト 」は 有 効 な 手

段 で あ る が,そ の デ ー タ を 授 業 に お い て 活 用 す る 余 地 は まだ あ る と考 え る。 主 体 的 な 行 動 を す

る こ と は,自 ら 考 え る こ と に 慣 れ て い な い 生 徒 に と っ て は 負 担 に 感 じ て い る よ うで あ る。 そ の

た め,主 体 的 な 活 動 を す る 場 面 を 授 業 に 数 多 く用 意 す る 必 要 が あ る と考 え る。

参照

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