第3学年 算数科学習指導案
児 童 男9名 女7名 計16名 授業者 川 原 和 久
単 元 名 かけ算の筆算(1)
指導事項 2位数や3位数に1位数をかける乗法の計算について理解し,その計算が確実に できるようにするとともに,それを適切に用いる能力を伸ばす。
のぞむ児童の姿 ・乗法の筆算の仕方を,具体物や図,式を用いて自分なりにかき表して,伝える。
・乗法の筆算を確実にできるようにする。
単元の目標
○2~3位数×1位数の筆算の仕方について,乗法九九などの基本的な計算を基に できることのよさに気づき,学習に生かそうとする。 【関心・意欲・態度】
○2~3位数×1位数の筆算について,数の構成や既習の乗法計算を基に考え,表 現したりまとめたりすることができる。 【数学的な考え方】
○2~3位数×1位数の筆算の手順を基にして,計算が確実にできる。 【技能】
○2~3位数×1位数の筆算の仕方について理解する。
○乗法の結合法則を理解する。 【知識・理解】
1 単元について
(1)児童について
児童は,第2学年で乗法九九を学習してきた。第3学年では,第1単元での0の乗法や分配法 則,さらには10の段のかけ算や,12×4などの九九の範囲を少し超える乗法についても学習 してきている。これらの学習が,本単元の学習を進める上での基礎となる。レディネステストを 基に児童の実態を見てみると,第2学年までの学習内容はだいたい理解できているが,14×3 を分配法則を用いて考える問題については,つまずく児童が何人かではあるが見受けられた。本 単元が始まる前に,既習の乗法の概念・乗法九九・分配法則等を復習しておく必要がある。
(2)単元を通して身に付けたい力について
被乗数が何十,何百の乗法,すなわち,20×3や300×5などの計算は10や100を単 位として考えれば1位数どうしの乗法(乗法九九)に帰着できることを理解させ,そのことを活 用して計算ができるようにさせていきたい。また,乗法の筆算方式とともに,その計算の原理や 手順についての理解を図りたい。また,単元終盤では乗法の結合法則について学習する。児童の 多様な考えを大事にして,結合法則の理解につなげていきたい。
単元を通し,かけ算の答えの見つけ方を考え,説明するという活動を取り入れていく。その拠 り所として,模擬貨幣・テープ図・アレイ図などを用いて考えたり自分の言葉で伝えたりする活 動を取り入れたい。また,どのように考えたかを図でかき表したり,説明をかいたりするなどし て,思考過程が分かるようなかき表し方を身に付けさせたい。(手立て2)
学習では,ペア学習や全体交流の中で,自分の考えを伝えたり友達の考えを聞いたりして,多 様な考えを学び合い,乗法の意味理解と筆算の確実な定着を図りたい。(手立て3)
研究の実践
【手立て1】指導過程の工夫・・・単元計画の見直し,ワークシートの活用,適用問題の工夫
【手立て2】かく活動・・・・・・自分の考えや答えの見つけ方を,ふき出しを使って説明を かく。
【手立て3】相互交流・・・・・・それぞれの考え方を説明し,考え方などについて話し合わ
せる。自分の考えを相手に伝える。自分の考えを確かなも
のにしたり,深めたりする。
2 単元指導計画(全16時間)
①何十,何百のかけ算
第1時
・プロローグ,既習の乗法の概念・乗法九九・分配法則等の復習 第2時
・何十×1位数の計算
第3時
・何百×1位数の計算
②2けたの数に1けたの数をかける計算
第4時(本時) ・2位数×1位数(部分積が1桁)の計算の仕方を考える。
第5時
・2位数×1位数(部分積が1桁)の筆算による計算 第6時
・2位数×1位数(一の位の数との部分積が2桁)の筆算
第7時
・2位数×1位数(十の位の数との部分積が2桁,及び部分積がみな2桁)の筆 算
第8時
・2位数×1位数(部分積を加えたときに百の位に繰り上がりあり)の筆算
③3けたの数に1けたの数をかける計算
第9時
・3位数×1位数(部分積がみな1桁)の筆算
第10時 ・3位数×1位数(一,十の位の数との部分積が2桁)の筆算
第11時
・3位数×1位数(部分積がみな2桁,および部分積を加えたときに繰り上がり あり)の筆算
第12時
・乗法の結合法則
④倍の計算
第13時
・倍の第二用法 第14時
・倍の第一用法
⑤まとめ
第15・16時 ・学習内容の習熟(力をつけるもんだい・しあげ)
3 本時の指導(4/16)
(1)目標
2位数×1位数(部分積がみな1桁)の答えの見つけ方について考え,正しく計算できる。
(2)仮説との関わり
【手立て1 指導過程の工夫】
・時間短縮と全体交流の時間の確保のための学習プリント活用,適用問題の工夫
【手立て2 かく活動】
・自力解決において,図や式などを使って自分の考えをかきあらわす。
【手立て3 相互交流】
・全体交流で,自分の考えを説明したり,友達の考えと比べたりする。
・ペア学習で,学習のまとめを確認し合う。
(3)展開
○学習活動 ●主な発問 ・指導上の留意点 《評価》
つ か む
6 分
1 本時の課題を確認する。
○問題提示
○立式する。
23×3
○課題確認
・問題は紙板書で提示し,児童には学習プリン トを用意する。
・言葉の式を確認し,それぞれの数値が何を表 しているかを明らかにする。
深
め
る
29
分
2 課題を解決する。
○自力課題の見通し
●どんな方法で考えればよいでしょう。
・テープ図で考える。
・図で考える。
・23を20と3に分けて考える。 等
○自力解決
●説明もかきましょう。
テープ図
図
23を20と3に分けて考える
3 考えを交流する。
●それぞれの発表について,考え方などに ついて話し合いましょう。
・すぐに方法が出ない場合には,算数コーナー を利用して既習事項を思い出させ,自力解決 の見通しが持てるようにする。
・考えが進まない児童には,前時までに学習し たことをもとにしてヒントを与える。
・早く終わった児童は,他の方法でも考えるよ うに指示する。
・お互いに計算の仕方について説明し合うこと で,課題解決にせまる。
23×3の計算のしかたを考えよう。
1まい23円の画用紙を3まい買います。
代金はいくらですか。
【手立て2 かく活動】
・自分の考えをかく。その際,ふき出しを 用い,自分が選んだ方法で
23×3の計算の仕方を説明できるよう 順序立ててかくようにする。
【手立て3 相互交流】
・全体交流で,自分の考えを説明したり,
友達の考えと比べたりする。
23を20と3に分けて 20×3=60
3×3= 9
69
23円 23円 23円
《数学的な考え方》
2桁×1桁の答えの見つけ方を説明す ることができる。
(学習プリント)
ま と め る
10
分
4 学習内容をまとめる。
5 適用問題に取り組む。
①31×3 ②24×2
③43×2 ④21×4
6 学習を振り返る。
●ふりかえりを書きましょう。
・それぞれの考えについて,質問・良かった点 を出し合う。
・キーワード 「分ける」
・分かったことなどを振り返り,次時の意欲に つなげる。
(4)評価計画
評価規準 概ね満足できる状況 支援を要する児童への手立て
《数学的な考え方》
2桁×1桁の答えの見つけ方 を説明することができる。
2桁×1桁の計算は,被乗数を 分ければよいこと気付き,答えの 見つけ方を説明している。
2桁×1桁の計算をするとき に,被乗数を何と何に分ければ いいか考えさせる。
《技能》
2桁×1桁の計算の仕方が分 かり,適用問題を解くことがで きる。
2桁×1桁の計算の仕方につ いて,被乗数を分けて計算するこ とができる。
まとめの際に使用した掲示や プリントを活用し,2桁×1桁 の計算の仕方のヒントを与え る。
(5)板書計画
○
問1まい23円の画用紙を3まい 買います。代金はいくらですか。
○
か23×3の計算のしかたを考え よう。
○
し23×3
○方・テープ図
・図
・ひき算
よかったところ
・○○○○ ・○○○○ ・○○○○
○
れ①31×3 ②24×2 ③43×2
④21×4
キーワード「分ける」
○ふ 友達の考え① 友達の考え② 友達の考え③