土木技術資料
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新しい技術情報・基準・指針
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-図
-1
情報共有システムのデータ連携機能(イメージ)工事受発注者間情報共有システムのデータ連携仕様
1.はじめに
国土交通省では、データ連携機能を有した情報 共有システムを全ての工事において一般化するこ と を目標 として 、平成
26
年 度より 、「工 事施工 中 における情報共有システム機能要件」に異なる情 報共有システム間のデータ連携機能を追加する予 定です。データ連携機能は、受発注者がそれぞれ異なる 情 報 共 有 シ ス テ ム (
ASP
:Application Service
Provider
)や独自のグループウェアを利用する現状において、受発注者間の円滑かつシームレスな データのやり取りを実現するにあたって必要とな る機能です(図
-1
)。データ連携することで、たとえば、受注者ごと に異なる情報共有システムを利用した場合であっ ても、発注者は単一の情報共有システムから各受 注者の情報システムとデータをやり取りできます。
そのため、発注者は、情報共有システムの利用 をひとつのシステムに特定でき、すべての受注者 と情報を共有するために複数のシステム操作を習 得する必要がなくなります。また、受注者は、発 注者の利用するシステムに依らず、使いやすい情
報共有システムを自由に選択して利用できるとと もに、情報共有システム間でデータを再入力する 必要もなくなります。
2
.データ連携仕様の策定円 滑 か つ シ ー ム レ ス な 情 報 共 有 を 目 的 と し た 情 報 共 有 シ ス テ ム 間 の デ ー タ 連 携 を 検 討 す る に あ た っ て 、 デ ー タ 連 携 の た め の イ ン タ フ ェ ー ス を 各 シ ス テ ム で 別 々 に 開 発 す る の は 非 効 率 で す 。
そ こ で 、 国 土 技 術 政 策 総 合 研 究 所 で は 、 各 情 報 共 有 シ ス テ ム で 共 通 し て 利 用 で き る デ ー タ 連 携 イ ン タ フ ェ ー ス を 検 討 し 、 そ の 仕 様 と し て
「情 報 共有 シ ステ ム デー タ連 携 機能 仕 様書 ( 案)」
( 以 下 、 本 仕 様 書 ( 案 ) と い う 。) を 策 定 、 公 開 しました1)。
本 仕 様 書 (案 ) で は 、「 工 事 施 工 中に お け る受 発注者間の情報共有システム機能要件」に示され る機能を具備した情報共有システム間において、
連携するデータの形式、連携のタイミングを示す シーケンス、連携時に使用する通信プロトコル、
連携にあたって具備すべきセキュリティ対策等を 定めています。
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-図-2 帳票属性ファイルによるデータ連携(イメージ)
3.策定のポイント
3.1
連携のニーズが高い機能の連携本仕様書(案)では、情報共有システムの具備 する機能のうち、連携のニーズが高い「掲示板機 能」、「スケジュール機能」、「帳票作成・ワークフ ロー機能」について、データ連携の仕様を定めて います。
データ連携によって、掲示板やスケジュールの 同期、作成した工事帳票の提出、承認済や差し戻 し書類の返却、ワンデーレスポンス支援情報の登 録等をシームレスに実施できます。
3.2
確実に実現できるデータ連携方式データ連携の方式には、システム開発の時間や コスト短縮の観点から、シンプルかつ実績のある 電 子 メ ー ル (
SMTP
:Simple Mail Transfer
Protocol
)を利用した直接連携方式を採用しました。また、機能の実装によるシステム構成への影 響 を 考 慮 し 、 リ ア ル タ イ ム に よ る シ ス テ ム 間 の データ同期は行わず、ユーザのアクションをトリ ガーとして、必要なタイミングでデータ連携を行 う方式を採用しました。
3.3
システムに依存しないデータ交換工事帳票ファイルは、当面は「工事打合せ簿」、
「 材 料 確 認 書 」、「 段 階 確 認 書 」、「 工 事 履 行 報 告 書 」、「 確認 ・立会 依頼 書」 の
5
帳票 (鑑帳 票) とし 、 帳 票 デ ー タ が 再 利 用 で き る よ う に
XML
形 式 で標準化しました。帳票属性ファイルは、工事帳 票ファイルにある情報だけでは不足する属性情報 を格納するものであり、発議に必要な情報を交換 するファイルになります。このファイルも、シス テ ム に 依 存 し な いXML
デ ー タ を 標 準 と し て 定 義 しました(図-2
)。4.まとめ
国土交通省では、今後、発注者が利用する情報 共有システムについては、本仕様書(案)に基づ くデータ連携機能を満たすものからの選定を予定 しています。
データ連携機能によって、受注者は、利用する 情報共有システムを自由に選択できますが、デー タ連携を行うためには、受発注者双方のシステム がデータ連携機能を備えておく必要があります。
参考文献
1
)情 報 基 盤 研 究 室HP
「 受 発 注 者 間 の 情 報 共 有 」http://www.nilim.go.jp/lab/qbg/bunya/cals/asp.html
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国土交通省国土技術政策総合研究所
高度情報化研究センター情報基盤研究室 研究官 谷口寿俊