高 等 学 校
度
年
4
成平
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
東 京 都 教 育 委 員 会
平 成4年 度
教 育 研 究 員(高 校 社 会)名 簿
科 目 所 属 氏 名
園 芸 高 校 赤 澤 泰 子
日 本 史 淵 江 高 校 加 藤 健
小 平 西 高 校 仙 田 直 人
山 崎 高 校 岩 田 秀 彦 世 界 史
北 園 高 校 野 村 昌 幸
野 津 田 高 校 有 馬 利 一一
1
地 理 赤 坂 高 校 渋 谷 修 次
東 大 和 高 校 高 橋 聖 一
羽 田 高 校 田 久 仁
倫 理
京 橋 高 校 宮 澤 眞 二
墨 田 工 業 高 校 榎 本 智 司
政 治 ・経 済 九 段 高 校 山 川 輝 雄
拝 島 高 校 山 下 肇 1 担 当
教育庁指導部高等学校教育指導課 指導主事 天 井 勝 海
目 次
研 究 主 題 変 動 す る国 際 社 会 を理 解 させ,主 体 的 に 生 き る力 を育 て る授 業 展 開 の工 夫
主題 設 定 の理 由 と研 究 の経 過 2
1環 境 の 変容 と私 た ちの生 活 の課 題
1 2 3 4
地 球 環 境 保 全 の取 り組 み
熱 帯 林 の減 少 と環境 問 題 一 アマ ゾ ン川 流 域 の開 発 を 例 と して 一 情 報 化 ・国際 化 に伴 う地 域 社 会 の変 容 一港 区 を 例 と して 一 高 齢 化 社 会 と ボ ラ ンテ ィ ア活 動
3 3 4 6 8
Q歴 史 の 中 に み る他 民 族 との 接 触
1江 戸 幕 藩 体 制 に お け る蝦 夷 地 との 交 流
2 nj 4
一 北 海 道 へ の 修 学 旅 行 を通 し て 学 ぶ ア イ ヌ の 人 々 の 生 活 と 文 化 一 欧 米 諸 国 の 日本 へ の 接 近 一 フ ェ ー トン号 事 件 一
00毛⊥‑1
太 平 洋 戦 争期 の東 南 ア ジ ア と 日本
「 ア ン ネ の 日 記 」に み る ユ ダ ヤ 人 へ の 迫 害 一学 校 行 事 と 関係 づ け た授 業 の 試 み 一
5ス ペ イ ン と カ タ ル ー ニ ャ
11 13 14
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1変 動 す る世 界 に お け る共 存 ・協 調 の 在 り方
‑占9臼34
日米 構 造 問 題 協 議 と国 際経 済 に お け る 日本 の役 割 国境 に 生 き る民 族 一 「 クル ド民 族 」を例 と して 一 統 一 ドイ ツ と外 国 人 問 題
先哲 に学 ぶ 人 間 と して の 在 り方 生 き方
一 国 際 社 会 に お け る 日本 人 と して の在 り方 生 き方 一
8 8 9 1 3 1 1 1 2 2
研究主題 変 動 す る国 際 社会 を理 解 させ,主 体 的 に生 き る力 を育 て る授 業 展 開 の 工 夫
主題 設 定 の理 由 と研 究 の経 過
今 日,各 国 の政 治 ・経 済 ・文 化 な どの 活動 が 国境 を 越 えて 展 開 され,国 際 社 会 に お け る相 互 依存 が 急 速 に深 ま って い る。 その よ うな国 際 情 勢 の 中 で,平 和 で豊 か な社 会 を実 現 す るた め に は,国 際 協 力 関 係 を 一 層 緊 密 化 す る こ とや,多 様 な価 値 観 の 理 解 な どを通 して 他 民 族 との共 存 を 図 る こ とが 必 要 で あ る と考 え られ る。 この こ とを 踏 ま え,本 部 会 で は 環境 ・民 族 ・経 済 な ど に視 点 を 当 てf三 つ の グル ー プ に分 かれ 研 究 主 題 に せ ま る こと に し た。
1環 境 の変 容 と私 た ち の生 活 の 課 題
今 日,私 た ち が直 面 して い る地球 規 模 で の環境 問 題 や,国 際 化 ・情 報 化 ・高 齢 化 に伴 う様 々 な課 題 は,国 際 社 会 が相 互 依 存 関 係 を 深 め て い る状 況 の 中 で,世 界 的 視 野 に立 って その 対 応 を 考 察 す る こ とが ます ます 必 要 に な って い る。 この こ とを 踏 まえ,こ の クル ープ で は 「地 球 環境 保 全 の取 り組 み 」,「 熱帯 林 の減 少 と環 境 問 題 」,「 情 報 化 ・国 際 化 に 伴 う地 域社 会 の 変容 」,
「高 齢 化社 会 と ボ ラン テ ィ ア活動 」の 四 つ の課 題 を通 して,国 際 社 会 の変 化 に 対 す る認 識 を 深 め させ,主 体的 に 生 き る力 を 育 て る授 業 展 開 の工 夫 を 試 み た。
皿 歴 史 の 中 に み る 他 民 族 と の 接 触
今 日,歴 史 の 学 習 を 進 め る上 で,歴 史 の 中 に み る 民 族 相 互 の 接 触 や 交 流 を 広 い 視 野 か ら理 解 す る こ と が,生 徒 の 国 際 理 解 を 深 め る た め に 重 要 で あ る。 そ こ で こ の グ ル ー プ で は,「 近 世 以 降 の 日本 の 対 外 関 係 」,「 ア ン ネ の 日記 」,「 ス ペ イ ン と カ タ ル ー ニ ヤ 」 な ど の 授 業 を 通 し て 多 様 な 価 値 観 の 存 在 を 認 識 さ せ る と と も に,伝 統 ・宗 教 ・生 活 様 式 な ど の 民 族 固 有 の 文 化 を 理 解 さ せ,国 際 社 会 の 一 員 と して 主 体 的 に 生 き る 力 を 育 て る 授 業 展 開 の 工 夫 を 試 み た 。
1変 動 す る 世 界 に お け る 共 存 ・協 調 の 在 リ方
今 日,世 界 の経 済 的 ・人 的 交 流 な ど は ま す ま す 緊 密 化 す る と同 時 に,経 済 摩 擦 ・民 族 紛 争 ・ 外 国 人 受 入 れ 問 題 な どが 生 じ て い る。 そ こ で,こ の グ ル ー プ で は,こ れ ら の 課 題 に 着 目 し,国 際 的 な相 互 依 存 関 係 の 深 ま り や,他 民 族 の 歴 史 や 文 化 な ど を 理 解 させ る と と もに,変 動 す る世 界 に お け る 共 存 ・協 調 の 在 り方 に つ い て 考 察 を 深 め さ せ,主 体 的 に 生 き る 力 を 育 て る授 業 展 開 の 工 夫 を 試 み た 。
1環 境 の変 容 と私 た ちの生 活 の課 題
1.地 球 環 境 保 全 の 取 リ組 み
(1)教 材 と して 取 り上 げ た 理 由 東 西 冷 戦 が 終 結 し た と い わ れ る今 日,人 類 が 解 決 す べ き最 大 の 課 題 の 一 つ は 地 球 環 境 問 題 で あ る。 国 際 社 会 に お け る相 互 依 存 が 深 ま っ て い る 状 況 の 中 で,地 球 環 境 を 保 全 す る た め に は 世 界 各 国 の 協 力 が 必 要 で あ る。 ま た,個 人 の 生 活 に お い て も,先 進 国 の 大 量 消 費 型 の ライ フ ス タ イ ル(生 活 様 式)を 再 検 討 す る な ど の 英 知 と 努 力 が 求 め られ て い る。 こ う し た 全 人 類 的 な課 題 で あ る 地 球 的 規 模 の 環 境 問 題 に 対 す る理 解 を 深 め さ せ る と と も に,社 会 の 変 化 に 対 応 し た主 体 的 な 生 き 方 を 育 て る こ と を ね ら い と し て,こ の 教 材 を 取 り 上 げ た。
② 本 時 の ね ら い 「地 球 サ ミ ツ ト」 の 成 果 と課 題 を 踏 ま え,国 際 的 な 取 り組 み と問 題 点 を 理 解 さ せ る 。 ま た 「環 境 と 開 発 に 関 す る リオ 宣 言 」に 述 べ ら れ て い る よ う に 「環 境 問 題 は, あ ら ゆ る 関 係 者 が,そ れ ぞ れ の レ ベ ル で 参 加 す る こ と に よ っ て,最 適 な 対 処 が で き る 」の で あ
り,私 た ち の ラ イ フ ス タ イ ル も 「地 球 に や さ し い 」内 容 に 転 換 し て い か な け れ ば な ら な い こ と を 考 え させ る。 前 時 は 「 様 々 な 地 球 環 境 問 題 」 で あ る 。 新 学 習 指 導 要 領 で は 「現 代 社 会 」 の 「(2)環 境 と 人 間 生 活 」 の 「 ア 環 境 と生 活 」で 扱 う。 あ る い は,「 政 治 ・経 済 」 の 「(1) 現 代 の 世 界 と 日本 」の 「 イ 国 際 社 会 の 動 向 と 日本 」で 扱 う。
(3)展 開 例
導
入
学 習 項 目
・地 球 環 境 問 題 の 国 際化
・地 球 環 境 保 全 の国 際 的取 り組 み と課題
学 習 活 動
。VTRを 見 て,地 球 環 境 保 全 の た め に グ ロ ー バ ル パ ー トナ ー シ ッ プ の 確 立 が 必 要 な こ と を 再 確 認 す る。
(1)年 表 で 国 際 的 な取 り組 み の 歩 み を 確 認 す る 。
備 考
oVTR「 救 え,か け が え の な い 地 球 」
。 資 料 「年 表 」 (2馳 球 サ ミ ッ トに お け る 国 際 的 合 意 の 内 容 を 把 握 す る。1。 資 科 「 リオ
① 「騒 と開 発 に関 す る リオ宣 言 」 1障 言 」
② 「気 候 変動 枠 組 み条 約 」な ど
(3)「温室 効果 ガ ス抑 制 問 題 」に 対 す る先 進 国 間 の 対応 。 資 料
展 策 の相 違 を表 で 知 り,各 国 の 対 応 策 と政 治的 ・経 済 的 「対 応策 一覧 」 背 景 との 関 係 を考 え る。
(4)「 南 北 」の 経 済 格 差 や 「南 」の 諸 国 の 交 易 条 件,累 。資科 「途 上 積 債 務,資 金 逆 流 の実 態 を 表 か ら読 み 取 る。 国 へ の債 務 純
① 環 境 問 題 に お け る 「南北 」の主 張 の相 違 点 を 把 握 資金 移 転 の 推
す る 。 移 」な ど
② 環 境 保 全 に つ い て 「南 」の諸 国 が 「北 」の 諸 国 に 期 待 す る こ とは何 か を 考 え 発 表 す る。
・我 が 国 の 取 ⑤ 地 球 環 境 保 全 に向 け て の,我 が 国 の取 り組 み と国 際 。資 料 「外 務 り組 み と課 題 協 力(技 術,資 金 な ど)の 実 態 を把 握 す る。 省 資料 」な ど 開 (6俄 が 国 のh̀GOの 活 動 と,諸 外 国 の そ れ と の 比 較 を 。資 料(NG
通 して問 題 点 を 把握 す る。 0の 比 較)
・消 費 者 の 取 (7)環 境 家 計 簿 を 作 成 し,自 分 た ち の 生 活 を 点 検 す る。 。環 境 家 計 簿 り組 み と課 題 ① ゴ ミ ② 買物 ③ 外 食 ④ 缶 飲料 ⑤ 自家 用 車 配 付,記 入
(8)グ リー ン コ ン シ ュ ー マ ー 運 動 や リ サ イ ク ル 運 動 な ど
の環 境 保 全 活動 の 実 態 を 理 解 し,そ の役 割 を 考 え る。
ま ・暮 ら し の な 。環 境 に役 立 つ暮 ら しの知 恵 を提 案 す る。
と か で の 工夫 め
1
(4)評 価 の観 点 ① 地 球 環 境保 全 に お け る各 国 の協 力 の必 要 性 と問 題 点 を 理解 で き たか 。
② 地球 環 境保 全 の ため に は 自分 た ちの 生 活 を見 直 す必 要 が あ る こ と を理 解 で き たか。 ③ 環 境保 全 に 役 立 つ暮 ら し方 を 常 に考 え る姿 勢 が で き たか 。
(5)指 導 上 の留 意 点VTRや 作 業 プ リン トを用 い て 生 徒 の関 心 を高 あ る よ う工 夫 す る。
2.熱 帯 林 の減 少 と環 境 問 題 一ア マ ゾ ン川 流域 の 開発 を例 と して 一
(1)教 材 と して取 り上 げ た理 由 環境 問 題 が叫 ばれ るよ うに な って か ら久 しいが,当 初,
そ の環 境 問 題 の 多 くは先 進 工業 国 の経 済 発展 と共 に増 大 してい っ た。 森 林 資 源 に お い て も,先 進 工 業 国 の 資 源 確保 の ため の無 秩 序 な開 発 が 問題 と され て き た。 特 に,東 南 ア ジア の熱 帯 林 開 発 に つい て は,日 本 との か か わ りの大 きい こ とが 指 摘 され て きた。 しか し,近 年 に な つて,先 進 工 業 国 だ け で は な く,開 発 途 上 国 が 自国 の 開 発 の ため に,森 林 資 源 の 開 発 を 行 うよ うに な っ て き た。 そ こで,本 時 で は南 ア メ リカの セ ル バ(ア マ ゾ ン川 流 域)の 森 林 資 源(熱 帯 林)を 事 例 と して,森 林 資 源 の 開 発 の変 化 と現 状 を理 解 させ,将 来 の 課題 を 国際 的 視 点 か ら考 察 させ, 主 体 的 に 考 え る力 を 育 て る こ とを ね らい と して,本 教 材 を取 り上 げ た。
(2)本 時 の ね らい 今 日の 熱 帯 林 の 減 少 が,先 進工 業 国 の資 源 と して の森 林 伐 採 だ け で な く,ブ ラ ジル 政 府 の国 策 と して の ア マ ゾ ン川 流 域 開 発 や,失 業 者 の増 大 に 対 す る 救 済 策 と し て行 わ れ て い る失 業 者 の森 林 地 帯 へ の 入植 に よ る急 速 な森 林 焼 失 な どに よ って,起 こ され て い る実 態 を把 握 させ る。 さ らに,森 林 資 源 の 減 少 が,私 た ちの生 活 に ど の よ うな影 響 を 及 ぼ す か を考 え させ る。 な お,本 時 は 「地理 」の主 題 学 習 「環 境 問 題 と して の熱 帯 林 の減 少 」(4時 間 構 成)の 第3時 限 と して 取 り扱 う。 第1時 限 で 「世 界 の森 林 資源 」,第2時 限 で 「熱帯 林 の開 発 」を,ま た,第4時 限 で 「熱 帯 林 の 減少 に 伴 う問 題 と今 後 の課 題 」を扱 う。また,新 学 習 指 導 要 領 で は,「 地 理B」 の 「(21人 間 と環境 」の 「オ 世 界 の環 境 問 題 」で 扱 う。
(3)展 開 例
学 習項 目 学 習 活 動 備 考
導 ・熱 帯 林 の現 。VTRを 見 て ア マ ゾ ン川 流 域 の熱帯 林 の現 状 を確 認 oVTR「 ア
入 状 す る 。 マ ゾ ン紀 行 」
・先 進 工 業 国 (1}VTRに よ り,先 進 工 業 国 の 資 源 と し て の 熱 帯 林 伐 oVTR「 残
に よ る開 発 採 の 現 状 を 知 る。 酷 な森 」
・純 林 の伐 採 方 法 と の違 い を 理 解 す る。 (マ レ ー シ ア)
展 ・開 発 途 上 国 ② 熱 帯 林 を 有 す る開 発 途 上 国 に おい て,自 国 開発 の た 。南 米 の地 図 に よ る開 発 め に森 林 開 発 を 積 極 的 に行 って い る こ とを 理 解 す る。 oVTR「 ア
・ ア マ ゾ ン 川 (3)道路 建 設,鉱 産 資 源 の 開 発,農 地 の 拡 大,失 業 者 入 マ ゾ ン紀 行 」 流 域 の 開 発 植 な どに よ る森 林 開 発 の 具 体 例 を 理 解 す る。
(4}無秩 序 な開 発 が,地 球 規 模 で の 環 境 問題 に発 展 す る
開 背 景 を考 え る。
・ 日本 の 役 割 {5}地 球 規 模 の 環 境 問 題 で,現 在 日本 に 求 め ら れ て い る 。VTR資 料 こ とや,こ の問 題 の解 決 に 向 けて の国 際 的 な協 力 の 在
り方 を 考 え る。
ま と
・私 た ち の生 活 と森 林 資 源
。私 た ち の 生 活 の 中 で,森 林 資 源 の 有 効 的 な 利 用 の 方 法 に つ い て 考 え る。
・古 紙 回 収(再 生 紙)・ 竹 割 箸 な ど
。 プ リ ン ト配 付
め
上 記 の 内 容 に つ い て,プ リ ン トに ま と め る。
紛 評 価 の観 点 ① 熱 帯 林 の現 状 を 理解 で き た か。② 開 発途 上国 自身 に よ る熱 帯 林 の開 発 の現 状 を 理解 で きたか 。③ 無 秩 序 な開 発 が 大 き な 環境 問 題 に 発展 す る こ とが 理 解 で きた か。 ④ 森 林 資 源 の 破 壊 防 止 の た め の 日本 の役 割 や 私 た ち の生 活 の在 り方 に つい て 考 え る こと が で きた
か。
(5)指 導上 の留 意 点 ①VTR教 材 を 視 聴 す る前 に あ らか じめ視 聴 の 視 点 を 指 摘 す る。 ② 森 林 資 源 の 有 効 利 用 を,身 近 な製 品 を通 して 考 え させ る。
&情 報 化 ・国 際 化 に伴 う地 域 社 会 の変 容 一港 区 を 例 と して 一
(D教 材 と して取 り上 げ た理 由 近年 の国 際 社 会 は既 存 の枠 組 みや 国 境 を 越 え た活動 が 活 発 化 し,そ れ に よ っ て私 た ちの 生 活 環境 も大 き く変 わ ろ うと して い る。 都 市 の変 容 も その一 つ の あ らわれ と い え る。 東京 は,日 本 の首 都 と して の機 能 だ けで な く,世 界 の産 業 ・情 報 活動 な ど の 中心 地 の一 つ と して の機 能 が 加 わ り,国 際 都 市 と して発 展 してい る。 また,そ の一 方 で 人 口集 中 や 都 市 公 害,地 価 の 高騰 な ど,新 た な課 題 を 有 す るよ うに な っ た。 そ こで,昭 和50年 代 後 半 以 降,都 心3区 の 中 で も事 務 所 ・店 舗 等 が急 激 に増 加 した港 区 を例 と して,情 報 化 ・国 際 化 に伴 い 身近 な地 域 が どの よ うに変 容 したか を 考 察 し,そ れ を 通 して社 会 の変 化 に対 応 した
主 体的 な生 き方 を 育 て る こ とを ね らい と して,本 教 材 を取 り上 げ た。
(21本 時 の ね らい 本 時 まで に 開 発途 上 国 ・先 進 資 本 主義 国 の都 市 問 題 を それ ぞ れ 学 習 し, 過 度 の 人 口や 諸 機 能 の集 中 が 生活 環 境 の 悪 化 と深 い か か わ りが あ る こと,市 街 地 の 内部 で は 建
造 物 の老 朽 化 な どの ため再 開発 が 進 め られ て い る こ と な どを と らえ させ て お く。 本 時 は都 市 問 題 の 第3時 限 と して行 うが,情 報 化 ・国 際 化 に伴 う港 区 の土 地 利 用 の変 化 が生 活環 境 に ど の よ うな影 響 を与 え て い るか を 理解 させ,今 後 どの よ う な方 向 に 変 化 しよ うと して い るか を考 察 さ
せ る。 新 学 習 指導 要 領 で は 「地 理A」 の 「(3)現 代 世 界 の課 題 と国際 協 力 」の 「 ア 地 球 的 課 題 の 出 現 と そ の 要 因 」,「 地 理B」 の 「(3)
市 問 題 」 で 扱 う。
(3)展 開 例
生 活 と産業 」の 「エ 産 業,人 口の 都 市 集 中 と都
学 習 項 目 学 習 活 動 備 考
導
入
・港 区 の 現 状 。VTRを 見 て こ こ 数 年 で 人hの 生 活 や 町 の 様 子 が 大 き く変 わ っ た こ と を 知 る。 ま た地 価 が 異 常 に 高 騰 し た 様 子 を 理 解 す る。
。 編 集VTR
(NHKrニ ユ ー ス21」)
展
開
・人 口動 態 の 変 化
・土 地 ,建 物 利 用,地 価 の 変 化
・産 業 構 造 の 変 化
(1}配付 資 料 を グ ラ フ化 し,次 の こ とを読 み取 る。
① 人 口減 少 が顕 著 に な っ た時 期
② 人 口の社 会 的 増 減 と 人 口減 少 との 関連
③ 高齢 化 の進 行
④ 夜 間 人 口の 減 少 と昼 間 人 口 の増 加
⑤ 外国 人登 録 者 が急 増 した時 期
(21配付 資料 を着 色 し,人 口減 少 の地 域 的 特 色 を 読 み 取 る。
(3)配付 資 料 か ら,次 の こ とを 読 み 取 る。
① 事務 所 店 舗 等床 面 積 が 増 加 した時 期
② 外 国 企 業 の進 出 が 顕 著 に な っ た時 期
③ 外 国 企 業 分 布 の 地域 的 特 色
④ 人口減 少 地 域 と外 国 企 業 分 布 との 関連
⑤ 地 価 ・賃 貸 価格 が 高騰 しは じめ た時 期 (41配付 資 料 か ら,次 の こ とを読 み 取 る。
① 全産 業 の う ち卸 ・小 売 業 と サ ー ビス業 の 占め る割 合
② 製 造 業 の うち 出版 ・印 刷 業 の 占め る割 合
。資料 と作 業 プ リ ン ト配 付
「人 口統計 」 な どの 資 料
・資料 配付
「白地 図 」
。資 料配 付
「事 務 所 店 舗 等床 面積 の 変 化 」な ど
の統 計 表
。資 料 配付
「産 業 構 造 に 関 す る統 計」
ま と め
・地 域 社 会 の 変 化
o情 報 化 ・国 際 化 に伴 う土 地 利 用 の変 化 が生 活 環境 に 影 響 を与 え て い る こ とを 知 る。
oス ラ イ ド,
資 料 配 付
Oス ライ ドや 資 料 に よ り東 京 湾岸 の再 開 発 の 計 画 を 理 解 し,国 際 都 市 東 京 の将 来 像 を 考 察 す る。
「 ウ ォ ー タ ー
1フ ロ ン ト 」
(4}評 価 の観 点 情 報 化 ・国 際 化 と い う大 き な 変 動 が 地 域 社 会 や 日 常 生 活 に 与 え て い る 影 響 を 理 解 で き た か 。
{5)指 導 上 の 留 意 点VTRや 各 種 統 計 資 料 ・ ス ラ イ ドを 利 用 す る こ と に よ り,指 導 内 容 を 具 体 的 に 取 り扱 う よ う に す る。
4.高 齢 化 社 会 と ボ ラ ン テ ィ ア 活 動
U)教 材 と して 取 り上 げ た 理 由 わ が 国 の 人 口 に 占 め る 老 年 人 口 の 割 合 が 急 速 に 増 加 し, 高 齢 化 社 会 と な り,そ の 対 応 が 急 務 と な っ て き て い る。 こ れ ま で,高 齢 化 対 策 は ス ウ ェ ー デ ン,
イ ギ リス な ど が 模 範 と さ れ て き た が,こ れ ら の 国 に お い て も 現 在 多 く の 課 題 を 抱 え る よ うに な っ て き て お り,そ の 改 善 が 迫 ら れ て い る 。 こ う し た 中 で,わ が 国 の 高 齢 化 社 会 へ の 対 応 が 欧 米 先 進 諸 国 や ア ジ ア諸 国 か ら も注 目 さ れ 始 め て い る。 そ こ で 生 徒 に,高 齢 化 社 会 の 特 色 を 理 解 さ せ,そ れ を 通 し,人 間 と して の 在 り方 生 き方 を 考 え さ せ る こ と が 重 要 で あ る と 考 え,こ の 教 材 を 設 定 し た。
② 本 時 の ね らい 特 に 都 市 に お い て はs核 家 族 化 が 進 行 す る と と も に,生 徒 が 高 齢 者 に 接 す る 機 会 は 少 な くな っ て きて い る。 そ の こ と と も か か わ っ て,高 齢 者 に 対 す る 「無 理 解 」
「無 関 心 」な ど の 問 題 が 生 じて き て い る こ と が 指 摘 さ れ て い る。 そ こ で 本 時 で は,諸 外 国 の 高 齢 化 の 現 状 に も触 れ な が ら,高 齢 化 社 会 の 中 で 高 校 生 と して 今,「 何 が で き る の か 」 「何 を し た ら 良 い の か 」を 考 え さ せ る。 な お,本 時 は4時 間 構 成 の 第1時 限 に 当 た り,第2時 限 以 降 は
「世 界 の 国 々 の 高 齢 化 対 策 」,「 日 本 の 高 齢 化 対 策 」,「 高 齢 化 社 会 での 在 り 方 生 き 方 」を 取 り上 げ る。 新 学 習 指 導 要 領 で は,「 現 代 社 会 」の 「(1)現 代 社 会 に お け る 人 間 と 文 化 」の 「 ウ 現 代 社 会 の 特 質 と 青 年 期 の 課 題 」 で 扱 う。
(3)展 開 例
学 習項 目 学 習 活 動 備 考
導 入
・高 齢 者 へ の 対 応
。高 齢 者 に 対 す る こ れ ま で の 対 応 に つ い て,資 料 を 参 考 に し な が ら発 表 す る 。
o資 料 「新 聞 」
・世 界 の 国 々 (1)地 域 別,国 別 の 老 年 人 口 の 推 移 を 読 み 取 る。 。 資 料 「世 界 と 日本 の 高齢 ① 世 界 の国 々の高 齢 化 の実 態 の老 年 人 口 の
化 の 実 態 ② 日本 の 高 齢 化 の実 態 割 合 」
展 ③ 日本 と諸 外 国 の 高 齢 化 の比 較
・高 齢 化 社 会 (21n齢 化社 会 の 抱 え る課 題 を理 解 す る。 。 資 料 「老 人
の抱 え る課 題 ① 高 齢 者 自身 の 課題 ホ ー ム の 実 態 」
② 高 齢 者 と その 家 族 の 課 題 VTR「 二 人
③ 制 度 上 の課 題(社 会 保 障 ・社 会 福 祉 な ど) で 生 き た か っ
開 た 」 な ど
・高 校 生 と 高 (3)本 校 の 「 ボ ラ ンテ ィ ア 活 動 」 に つ い て 知 る。 VTR
齢者 ①rVTR」(本 校 の ボ ラ ン テ ィ ア 活 動) 資 料 「感 想 文 」
② 「生 徒 の 感 想 文 」 「実 施 後 の ア ン ケ ー ト 」 「 ア ンケ ー ト 」 ま ・高 校 生 の 在 。高 齢 化 社 会 に お け る 私 た ち の 役 割 を 考 え,発 表 す る。 o用 紙 配付 と り方 生 き方 ・今 ,何 が で き る の か 。
め ・高 齢 者 に どの よ う に 接 し て い く の か
。
凶 評 価 の 観 点 ① 世 界 と 日 本 の 高 齢 化 の実 態 に つ い て 理 解 で き た か 。 ② 人 口 の 高 齢 化 に よ っ て 生 じ る 問 題 点 を 理 解 で き た か 。 ③ 高 齢 化 社 会 の 中 で,高 校 生 と し て 「何 が で き る の か 」
と い っ た こ と に つ い て,主 体 的 な 考 え を 持 つ こ と が で き た か 。
(5)指 導 上 の 留 意 点 ① 資 料 を 基 に,生 徒 が 主 体 的 に 考 え ら れ る よ う配 慮 す る。 ② 生 徒 が 自 ら考 え た こ と を 実 行 で き る よ う に 指 導 す る。
皿 歴 史 の 中 に み る他 民 族 との接 触
1.江 戸 幕 藩 体 制 に お け る 蝦 夷 地 と の 交 流
一 北 海 道 へ の 修 学 旅 行 を 通 して 学 ぶ ア イ ヌ の 人 々 の 生 活 と 文 化 一 (1)教 材 と し て 取 り上 げ た理 由 最 近,飛 行 機 利 用 に よ る 北 海 道 へ の 修 学 旅 行 が 増 加 して い る が ・ こ の 地 域 に 関 す る本 校 生 徒 の 認 識 は 必 ず し も 十 分 で は な い 。 本 校 の 「歴 史 の 学 習 に 関 す る 調 査 」で は,例 え ば,江 戸 幕 府 の 鎖 国 下 の 外 交 を と って み て も,対 馬 ・松 前 ・薩 摩 藩 を 窓 口 と し た 朝 鮮 ・蝦 夷 地 ・琉 球 と の 交 流 に 対 す る生 徒 の 認 識 は 十 分 で な か っ た。 そ こで 本 研 究 で' は,本 校 に お け る 北 海 道 へ の 修 学 旅 行 の 学 習 効 果 を 一 層 高 め る た め,「 幕 藩 体 制 下 の 蝦 夷 地 に お け る ア イ ヌ の 人 々 と の 交 流 」の 指 導 計 画 の 作 成 を 試 み た。 ま た,こ の 学 習 を 通 して ヨ ー ロ ッ パ 中 心 の 外 交 だ け で な く,東 ア ジ ア に 視 点 を 置 き,幕 藩 体 制 下 の 外 交 を 把 握 し,我 々 の 身 近 に 存 在 す る 民 族 の 歴 史 を 理 解 させ る こ と を ね ら い と し て ,本 教 材 を取 り上 げ た。
(2)本 時 の ね ら い ① 和 人 の 側 か ら 見 て 描 い た 「蝦 夷 国 風 図 絵 」 な ど に よ つ て,松 前 藩 と 蝦 夷 地 の 交 流 の 実 態 を 理 解 さ せ る。 そ し て 修 学 旅 行 を 通 して ア イ ヌ 文 化 の 特 色 や 価 値 を 体 験 的 に 学 習 す る と と も に,近 隣 に 生 活 す る 民 族 を 理 解 し,尊 重 す る態 度 を養 う こ とに よ って,東 ア ジ ア か らみ た 幕 藩 体 制 の 外 交 と い う新 た な 視 点 に 気 付 か せ る。 ② 本 時 は,「 鎖 国 以 後 の外 交 と 貿 易 」 の 中 で 扱 う も の と し,「 長 崎 貿 易 」,「 朝 鮮 通 信 使 」、 「蝦 夷 地 と の 交 流 」,「 琉 球 と の 外 交 」の4時 間 構 成 の 第3時 限 に 当 た る。 新 学 習 指 導 要 領 で はs「 日本 史B」 の 「(4)幕 藩 体 制 の 推 移 と 文 化 の 動 向 」の 「 イ 幕 藩 体 制 の 形 成 と 鎖 国 」で 扱 う 。
(3)展 開 例
学 習項 目 学 習 活 動 備 考
導 ・北 海 道 へ の 。修 学 旅 行 の 見学 地 や ア イ ヌの 人kの 生 活 や 文 化 に 関 Oプ リ ン ト配 修 学 旅 行 と そ す る予 備 調 査 の 結 果 を ま と め た プ リ ン トを 見 る。 付
入 の 訪 問 地 。修 学 旅 行 の コ ー ス や 見 学 地 地 名 な ど を 把 握 す る。 o地 図 参 照
・ ア イ ヌ の 人 (1)ア イ ヌ 文 化 の 特 色 を 理 解 す る。
々の 生 活 と文
化 ① 言 語 ② 口訥 伝 承 ③ 文 化 の起 源 o「 ユ ー カ ラ 」
④社会生活 ⑤衣食住 ⑥信仰 ⑦家族構成 など
。松 前藩 成 立 (21和 人 の 進 出 の 状 況 を 把 握 す る 。 。年 表 の 作 業 展 以 前 の 蝦 夷 地 ① 安 東 氏 の 進 出 と コ シ ャ マ イ ン の 反 乱 プ リ ン ト配 付
② 蠣 崎 ・松 前 氏 に よ る交 易 独 占 と秀 吉 ・家 康 の 認 可
・松 前藩 成 立 (3舩 前 藩 との 交 易 の 形 態 を 理 解 す る。 。 「松 前 江 差 と ア イ ヌ の 人 (4)商 人 の 流 入 に よ る交 易 の 形 態 の 変 化 を ま と め る。 屏風 」 々 と の 交 易 ① 狩 猟 ・漁 場 の 破 壊 と シ ャ ク シ ャ イ ン の反 乱 。 「 近 世 蝦 夷
開 ② 場 所請 負 制 の 成 立 に よ る労 働 の実 態 人物 誌 」
・蝦 夷 地 内 国 (5)「 蝦 夷 国 風 図 絵 」な ど か ら和 人 の ア イ ヌ の 人hの 見 。 「蝦 夷 国 風
観 の形成 方 を 考 察 す る。 図 絵 」な ど
・幕 府 に よ る (6)ロ シ ア の 南 下 に よ る幕 府 の 蝦 夷 地 直 轄 の 背 景 を 理 解 。八 王 子千 人
直 轄 す る 。 同 心 の 入植
ま ・修 学 旅 行 訪 o「 蝦 夷 の 風 俗 画 展 」見 学 の 視 点 を 考 え る。 ・修 学 旅 行 用 と 問 地 で の 見学 ・ 「民 族 博 物 館 」な ど で,「 ア イ ヌ の 人 々 の 生 活 や 文 ワ ー ク シ ー ト
め な どの 視 点 化 」を 見 学 す る際 の 視 点 を ま と め る。
(4)評 価 の 観 点 ① 北 海 道 へ の 修 学 旅 行 を実 施 す る に当 た り,正 しい ア イヌの 人 々の 歴 史 と文 化 を 認 識 す る こ と が で き た か 。 ② ま た 「蝦 夷 国 風 図 絵 」な ど を 通 して 江 戸 時 代 に お け る和 人 の ア イ ヌ観 を 把 握 し,ア イ ヌ の 人 々 の 立 場 か ら 蝦 夷 地 を み る こ と が で き た か 。
㈲ 指 導 上 の 留 意 点 ① 写 真 ・ プ リ ン ト ・図 版 ・地 図 ・資 料 を 効 果 的 に 利 用 し,様 々 な視 点 か ら考 察 で き る よ うに す る。 ② ア イ ヌ の 人 々 の 生 活 や 文 化 を 認 識 し,そ れ ら を 尊 重 す る 態 度 を 養 う。
2.欧 米 諸 国 の 日本 へ の 接 近 一 フ ェ ー トン 号 事 件 一
(1)教 材 と して 取 り上 げ た理 由18世 紀 後 半 か ら19世 紀 前 半,欧 米 諸 国 は 産 業 革 命 や 市 民 革 命 な ど を 通 し て,近 代 化 を 進 め る と と も に ア ジ ア 各 地 に 進 出 す る よ う に な っ た。 従 来, 欧 米 諸 国 の 日本 へ の 接 近 の 学 習 に つ い て は 年 代 順 に 扱 う こ と が 多 か っ た が,本 研 究 で は1808
(文 化5)年 の フ ェ ー トン号 事 件 を通 して,日 本 を 取 り 巻 く国 際 環 境 の 動 向 に 触 れ,欧 米 の 変 動 す る 国 際 関 係 が 日本 に 及 ぼ し た 影 響 や 江 戸 幕 府 の 対 応 に つ い て 考 察 させ る こ と を 試 み た 。
(21本 時 の ね ら い ① 「 フ ェ ー トン号 事 件 」の 学 習 を 通 し て,世 界 が 急 速 に 変 化 し,緊 密 に 結 び 付 こ うと し て い る 当 時 の 国 際 情 勢 を と らえ,日 本 が 置 か れ て い た 立 場 を 理 解 さ せ る。 ② 本 時 は 「 日本 史 」の 授 業 で 「田沼 の政 治 」,「 寛 政 の 改 革 」に 引 き続 く2時 間 構 成 の 第1時 限 で 扱 う。 前 時 ま で に 幕 府 の 各 政 権 担 当 者 の 対 外 政 策 に 触 れ て お く。 次 時 に,そ の 他 の 国 々 の 日本 へ の 接 近,異 国 船 打 払 令,蛮 社 の 獄 な どを 扱 う。 新 学 習 指 導 要 領 で は 「 日本 史A」 の 「(3)日 本 の 近 代 化 へ の 道 と19世 紀 の 世 界 」 の 「 ア 国 際 環 境 の 変 化 と幕 藩 体 制 の 動 揺 」で 扱 う。
(3)展 開 例
学 習 項 目 学 習 活 動 備 考
導
入
・海 外 情 報 と 幕 府
・事 件 の概 要
・鎖 国 下 に お け る 海 外 情 報 収 集 の 方 法 を 確 認 す る
。
。 オ ラ ン ダ風 説 書 で フ ラ ン ス革 命 の 内 容 を 知 る。
・ フ ェー トン号 の 絵 画 を 見 て ,事 件 の概 要 を 把 握 す る。
。資料 配 付
。 「寛政 六 年 風 説書 」
展
開
・事 件 の原 因
・長 崎 に お け る貿 易 の動 向
・事 件 の 対応
・長 崎 出 島接 収 計 画
(Dな ぜ イ ギ リス船 が 長 崎 に 来 航 し た の か を 考 え る。
(2)18世 紀 後 半 か ら19世 紀 前 半 の ヨ ー ロ ッパ の 変 動 を 復 習 す る。
① イ ギ リ ス の 産 業 革 命 に よ る 海 外 市 場 の 拡 大
② フ ラ ン ス 革 命 後 の フ ラ ン ス の オ ラ ン ダ 占領
③ イ ギ リス と フ ラ ン ス ・ オ ラ ン ダ の 対 立
(3)ヨ ー ロ ッパ の 変 動 が,長 崎 に お け る 貿 易 に 与 え た 影 響 を 理 解 す る。
(4)こ の 事 件 に 対 す る 幕 府 の 対 応 を 把 握 す る 。 (5)幕 藩 体 制 の 動 揺 と そ の 背 景 を 理 解 す る。
(6)幕 府 の 対 応 に つ い て,意 見 や 感 想 を 出 し 合 う。
(7)イ ギ リス 人 ラ ッ フ ル ズ が 長 崎 出 島 を 接 収 す る計 画 を 持 っ て い た こ と の 背 景 な ど を 考 え る。
(g}長崎 出 島 接 収 計 画 に つ い て,意 見 や 感 想 を 出 し合 う。
・年 表,地 図 な ど の 活 用
o「 ヅ ー フ 日 本 回 想 録 」
o「 長 崎 奉 行 の 謝 罪 書 」
O深 入 り を し な い 。
ま と め
・変動 す る国 際 社 会
。 そ の 他 の 国 々 の 日本 へ の 接 近 の 様 子 を ま と め る。
。変 動 す る国 際 関 係 が 日本 に 及 ぼ し た 影 響 を 再 確 認 す る。
。次 時 に つ な げ る 。
(4)評 価 の 観 点 ① フ ェ ー トン号 事 件 の 原..と 当 時 の 変 動 す る 国 際 社 会 と の 関 係 が 理 解 で き た か 。 ② 幕 府 の 事 件 へ の 対 応 に つ い て,資 料 な ど を も と に 主 体 的 に 考 え る こ と が で き た か。 (5)指 導 上 の 留 意 点 ① 年 表 や 地 図 を 活 用 し て,欧 米 諸 国 の 変 動 や ア ジ ア の 様 子 を 理 解 さ
せ る。 ② 鎖 国 下 に お い て も,い ろ い ろ な形 で 海 外 の 情 報 が 入 っ て き た こ と を 理 解 さ せ る。 (6)参 考 文 献 斎 藤 阿 具 訳 『 ヅ ー フ 日本 回 想 録 ・ フ ィ ツ セ ル 参 府 紀 行 』雄 松 堂1966
(昭 和41)年 復 刻 田 保 橋 潔 『増 訂 近 代 日本 外 国 関 係 史 』刀 江 書 院1943(昭 和18)年
3.太 平 洋 戦 争 期 の東 南 ア ジア と 日本
(1)教 材 と して 取 り上 げ た理 由 国 際 化 の 進 展 の 中 で,東 南 ア ジ ア地 域 と 日本 と の 交 流 が 一 層 緊 密 化 す る と と も に
,過 去 の 歴 史 を 踏 ま え た 国 際 協 調 の 在 り 方 が 問 わ れ て い る。 そ こ で,
「太 平 洋 戦 争 期 の 東 南 ア ジ ア と 日本 」を 学 ぶ こ と を 通 し て ,近 隣 諸 国 に 対 す る理 解 を 深 め る と と も に,今 後 の 国 際 協 調 の 在 り方 に つ い て 主 体 的 に 考 え る 力 を 育 て る た め に 本 教 材 を 取 り 上 げ た。
(2)本 時 の ね ら い 太 平 洋 戦 争 の 大 き な 戦 場 の 一 つ が 東 南 ア ジ ア地 域 で あ つ た こ と を 確 認 さ せ,日 本 の 占 領 統 治 の 実 態 や 各 国 の 独 立 運 動 に つ い て 理 解 さ せ る と と も に,東 南 ア ジ ア諸 国 民 か ら見 た 現 代 の 日本 に つ い て 考 え さ せ る。 な お,本 時 は2時 間 構 成 と し,新 学 習 指 導 要 領
「 日本 史B」 の 「(6)両 世 界 大 戦 と 日本 」 の 「 ウ 第 二 次 世 界 大 戦 と 日本 」で 扱 う。
(3)展 開 例
学 習 項 目 学 習 活 動 備 考
導 ・ ア ジ ア の 教 。シ ン ガ ポ ー ル や イ ン ドネ シ ア の 教 科 書 で は 日本 の 占 o東 南 ア ジ ア 科 書 に み る太 領 が どの よ うに 書 か れ てい るの か を 発表 し,感 想 を 述 の教 科 書 の 抜
入 平洋戦争 べ る 。 枠(配 付 済)
・開 戦 と東 南 (1旧 本 の 東 南 ア ジ ア へ の 進 出 状 況 を 知 る。 oVTR「 太 ア ジ ア の 占領 ・ ど こ の 国 の 軍 隊 と戦 っ て い た の か を 確 認 す る。 平 洋 戦 争 」
・ 「大 東 亜 共 ② 「大 東 亜 共 栄 圏 」構 想 が 日独 伊 三 国 同 盟 締 結 の 直 前 o「 大 東 亜 共 展 栄 圏 」構 想 に 出 さ れ た こ と に 気 付 き,国 民 の 間 に 日本 を 盟 主 と し 栄 圏 」 ・詩 ・
た ア ジ ア の 建 設 と い う イ メ ー ジ が 広 が っ た こ と を 理 解 短歌 な どの 資
す る 。 料
・ 東 南 ア ジ ア (3凍 南 ア ジ アの 占領 地 統 治 方 針 と それ が 出 され た時 期 o「 南 方 占領 に 対 す る統 治 や経 緯 を把 握 し,軍 政 と の 関係 を 理解 す る。 地行政実施要
方 針 と軍 政 の 領 」な ど
実態 (4凍 南 ア ジ ア 諸 国 に 対 す る様hな 占 領 統 治 の タ イ プ を 。 占 領 に 関 す
把 握 す る。 る資 料
① 日本 の軍 政 が敷 か れ た国h
② フ ラ ン ス と の 共 同 統 治 が 行 わ れ た 仏 領 イ ン ドシ ナ
開 ③ 独 立 国 タ イと 日本
X51日 本 の 軍 政 が 現 地 の 人 々 の 生 活 に ど の よ う な 影 響 を ・ 日本 語 教 科
与 え た の か を 理 解 す る。 書 な ど
・東 南 ア ジ ア
㈲ 「大 東 亜 会 講 」に 参 加 した各 国 の 指導 者 に 民 族 独立 。VTR「 遺 各 国 の民 族 独 へ の 期 待 が あ っ た こ と を 知 る。 さ れ た 声 」 立 運動 (7洛 国 で の抵 抗 組 織 の 成立 と戦 後 の独 立 運 動 との 関 係 。民 族運 動 に
を 理 解 し,意 見 を 出 し合 う。 関す る資料
ま ・今 後 の 国 際 o太 平 洋 戦 争 期 の 日本 の 東 南 ア ジア支 配 に つ い て 感 想 ・原 稿 用 紙 配 と 協 調 の 在 り方 を 書 き,今 後,東 南 ア ジ ア の 諸 国 民 と ど の よ う に して 付
め 相 互 理 解 を 深 め て い くか を 考 え る。
(4)評 価 の 観 点 ① 太 平 洋 戦 争 期 の 日本 の 東 南 ア ジ ア 支 配 や 東 南 ア ジ ア 諸 国 の 独 立 運 動 に つ い て,理 解 を 深 め る こ と が で き た か 。 ② 当 時 の 日本 の 占 領 政 策 が 現 代 に お い て も,各 国 国 民 の 日本 観 に 大 き な 影 響 を 与 え て い る こ と が 理 解 で き た か 。 ③ 今 後 の 東 南 ア ジ ア 各 国 と の 国 際 協 調 や,交 流 の 在 り 方 に つ い て,主 体 的 な考 え を も つ こ と が で き た か 。
(5}指 導 上 の 留 意 点 ①VTRを 視 聴 す る前 に 注 意 点 を 指 摘 す る。 ② 年 表 ・地 図 ・資 料 な ど を 効 果 的 に 活 用 し,具 体 的 な イ メ ー ジを 持 た せ る。
4.「 ア ンネ の 日記 」にみ るユ ダ ヤ人 へ の迫 害 一学 校 行 事 と関 係 づ けた 授業 の 試 み 一
(1)教 材 と し て 取 り 上 げ た 理 由 国 際 化 の 進 展 に と も な って 民 族 問 題 が 大 き な 課 題 に な っ て い る が,我 々 日本 人 も こ の問 題 を 考 え て い く こ と は 重 要 な こ と で あ る。 そ こ で 本 校 の 学 校 行 事 で あ る 芸 術 鑑 賞 教 室 で の 「 ア ン ネの 日記 」の 鑑 賞 を 授 業 に 取 り入 れ,ユ ダ ヤ 人 に 関 す る 問 題
を 教 材 と し て 取 り上 げ た 。 「 ア ン ネ の 日記 」を 通 し て,ユ ダ ヤ 人 が 迫 害 を 受 け た理 由 や ,そ の 後 ユ ダ ヤ 人 が パ レ ス チ ナ に 入 植 す る こ と に よ り生 じ た民 族 問 題 を 歴 史 的 に 理 解 さ せ る。 さ らに,
そ の 解 決 の 道 を 探 る こ と に よ り,変 動 す る 国 際 社 会 の 中 で,今 後,他 の 民 族 と の 接 触 や 交 流 の 在 り 方 を 主 体 的 に 考 え る 力 を 育 て る こ と を 目 的 と し,本 教 材 を 取 り上 げ た 。
(21本 時 の ね ら い 「ア ン ネの 日記 」の 感 想 文 を 導 入 と し て ユ ダ ヤ 人 迫 害 の 実 態 を 考 察 さ せ, さ ら に,ア ン ネ の 年 譜 と 歴 史 年 表 か ら な る対 比 年 表 な ど の 資 料 を も と に グ ル ー プ ご と に 討 論 さ せ,ユ ダ ヤ 人 迫 害 の 背 景 の 考 察 を 深 め さ せ る。 な お 本 教 材 は,従 来 世 界 史 の 各 時 代 で 取 り上 げ て 扱 う こ と の 多 か つ た ユ ダ ヤ 人 に 関 す る問 題 を ま と め て 重 点 的 に 指 導 す る。 本 時 は,「 古代 ユ ダ ヤ教 の 成 立 と 離 散 」,「 中 世 ヨ ー ロ ッパ の ユ ダ ヤ 人 と キ リ ス ト教 徒 」,「 ポ グ ロ ム,シ ォ ニ ズ ム か ら第 一 次 世 界 大 戦 中 の 民 族 運 動 」,「 ナ チ ス と ユ ダ ヤ 人 迫 害 」,「 パ レ スチ ナ問 題 」の
5時 間 構 成 の 第4時 限 に 当 た り,新 学 習 指 導 要 領 の 「世 界 史B」 の 「主 題 学 習 」で 扱 う。
(3)展 開 例
学 習項 目 学 習 活 動 備 考
導 ・ ナ チ ス ド イ o強 制 収 容 所 に お け る ユ ダ ヤ 人 迫 害 の 実 態 を 知 る。 。VTR「 夜 ツ に よ る ユ ダ ・ 芸 術 鑑 賞 教 室 「 ア ン ネ の 日記 」 の 感 想 文 を 読 み ,そ と 霧 」 入 ヤ人 迫 害 れ を もと に迫 害 を 受 け た理 由 を 考 え る。 ・資 料 配 付
・迫 害 の 歴 史 (1)4グ ル ー プ に 分 け,次 の 点 に つ い て 討 論 す る。 。対 比 年 表 な 的 経 緯 とそ の ① 世 界 恐 慌 と ナ チ ス の台 頭 ど の資 料 配 付 理 由,新 た な ア ン ネ 誕 生 の 頃 の ドイ ツ経 済 を 理 解 す る 。
展 民族問題 ② ドイ ツ に お け る ユ ダ ヤ 人 排 斥 の 背 景
ア ン ネ の 移 住,隠 れ 家 で の 生 活 と,そ の 頃 の ヒ ト ラ 一 の 政 策 の 実 態 を 理 解 す る
。
③ ユ ダ ヤ人 の生 活
ア ン ネ の 移 住,隠 れ 家 で の 生 活 と,そ の 頃 の ユ ダ ヤ
1 人 の経 済 活動 の 実 態 と宗 教 の 特 色 を 理解 す る。
開 ④ パ レ ス チ ナ問題 の 発 生
「 日記 」に み る ユ ダ ヤ 人 の 将 来 の 腱 と・ パ レ ス チ1 ナ に お け る イ ス ラ エ ル 建 国 の 実 態 を 理 解 す る。
(2洛 グ ル ー プ の 代 表 者 が 討 論 の 要 点 を 発 表 す る。
ま ・民 族 問 題 の O民 族 問 題 の複 雑 な背 景 を理 解 し,真 の国際理解 とは 。資 料 配 付
と 解 決 の道 何 か を 考 え る。 「世 界 の 民 族
め ・ レ ポ ー ト の 。世 界 と 日本 と の か か わ り に 関 心 を も ち,国 際 社 会 の 問 題 プ リン ト」
作成 中 で 主 体 的 に生 き る こ との 大 切 さ を理 解 す る。
(4)評 価 の観 点 ① ユ ダヤ人 迫 害 の 実 態 や そ の 背 景 を歴 史的 事 実 に基 づ き理 解 で き たか 。
② 民 族 問 題 解 決 の必 要 性 を 理解 で きたか。 ③ 民 族 問 題 の教 訓 を 日本 人 に も直接 か か わ る もの と して理 解 で き たか。 それを 今 後 の国 際 化 に伴 う他 国 との 交 流 の 中で 生 か そ う とす る姿 勢 が で き た か。
(5)指 導 上 の留 意 点 ①VTR,生 徒 の書 い た感 想 文 を 利用 し,教 材 へ の 関心 を 高 め るよ う工 夫 す る。② 設 問 の仕 方 や 資 科 の 作成 を 工 夫 し,生 徒 自身 に課 題 を 考 え させ る よ うに す る。
5.ス ペ イ ン と 力 タ ル ー ニ ャ
(i)教 材 と し て取 り上 げ た理 由 バ ル セ ロ ナ オ リ ン ピ ッ クで ス ペ イ ン の カ タ ル ー ニ ャ の 存 在 が 一 躍 知 ら れ る よ う に な っ た。 従 来 ス ペ イ ン は,社 会 科 の 授 業 で 取 り扱 う機 会 が 少 な い 国 で あ る 。 生 徒 の 間 で も オ リ ン ピ ッ ク 以 来,こ の 国 に 対 す る 関 心 が 高 ま っ て い る が,「 情 熱 」 「 フ ラ メ ン コ 」 「闘 牛 」 な ど,観 光 案 内 で 紹 介 さ れ る イ メ ー ジ の 影 響 を 強 く受 け て い る よ う に思 わ れ る。 一 面 的 な 見 方 や 限 定 さ れ た情 報 だ け で 全 体 を把 握 す る と 誤 っ た 認 識 を 持 っ て し ま う こ と も あ る。 真 の 国 際 理 解 を 進 め る た め に は,広 い 視 野 に 立 っ て 世 界 の 国 々や 諸 地 域 を 考 察 す る こ とが 必 要 で あ る。 こ の こ と を 踏 ま え,本 教 材 を 取 り 上 げ た 。
② 本 時 の ね ら い 世 界 の 地 域 の 特 色 に つ い て は,総 合 的 に 把 握 す る こ と や そ の 方 法 に つ い て 考 察 さ せ る こ と が 必 要 で あ る。 こ こ で は,カ タ ル ー ニ ャ を 一 例 と して ス ペ イ ン の も つ 多 様 性 を 理 解 さ せ,こ の 国 を 広 い 視 野 か ら総 合 的 に と ら え る こ と の 重 要 性 を 認 識 させ る。 本 時 は,
「南 ヨ ー・ロ ッパ の 国 々 」の 中 で 取 り扱 い,「 イ タ リア の 南 北 格 差 」,「 ス ペ イ ンと カタルーニヤ』
「 ポ ル トガ ル 」の3時 間 構 成 の 第2時 限 に 当 た る。 新 学 習 指 導 要 領 で は,「 地 理A」 の 「(21 世 界 の 人 々の 生 活 ・文 化 と交 流 」 の 「 イ 諸 民 族 の 生 活 ・文 化 と 地 域 性 」あ る い は,「 地 理B」
の 「(4)世 界 と 日本 」 の 「 ア 世 界 の 地 域 区 分 と 地 域 」で 扱 う。
(3)展 開 例
学 習 項 目 学 習 活 動 備 考
・バ ル セ ロ ナ 。 オ リ ン ピ ッ ク 直 前 に カ タ ル ー ニ ャ 自治 州 政 府 が 出 し o地 図 帳 と19
導
の位 置 た新 聞 広 告 を み な が ら地 図 帳 と比 較 対 照 して,バ ル セ 92年7月17 ロ ナ の 位 置 を 確 認 し,カ タル ー ニ ャ 自治 州 の 存 在 を 知 日付 の新 聞 広 入
る 。 告 を利 用
・ カ タ ル ー 二
(1)カ タ ル ー ニ ャ 自 治 州 が 独 自 の 政 府 ・国 歌 ・国 旗 を 保 o行 政 区分 と ヤ 自 治 州 有 して い る こ とを 知 り,日 本 の 都道 府 県 との相 違 点 を 国旗 を 資 料 で
認 識 す る。 紹介
展 ・連 合 国 家 ス ② 国 土 回復 運動 期 に お け る キ リス ト教 諸 国 家 の興 亡 が 。歴 史 地 図 を
ペ イ ン ス ペ イ ンの 地 方 分 権 制 の 基 礎 に な っ て い る こ と を 理 解 利用
す る 。
・ ス ペ イ ン 人 (3)ス ペ イ ン 人 は,歴 史 的 に み て 起 源 も 発 祥 地 も違 う 人 。住 民 分 布 図 開 の 多様 性 々 に よ っ て 構 成 さ れ,多 様 な 生 活 様 式 が み られ る こ と を利 用
を 理 解 す る 。
・ カ タ ル ー 二 (4)ス ペ イ ンに は,ス ペ イ ン語 以 外 に も複 数 の 独 自 の 言 。 ス ペ イ ン 憲 ヤ 語 語 が 存 在 し,カ タ ル ー ニ ャ語 も憲 法 で 保 障 さ れ て い る 法 第3条 を 資
こ と を 確 認 す る。 料 で紹 介
ま と
・国 際 理 解 の 在 り方
。 ス ペ イ ン の 多 様 性 を 整 理 し,多 面 的 な も の の 見 方 や 考 え 方 の 必 要 性 を 知 る。
。本 時 の 内 容 を 参 考 に して ス ペ イ ン の 多 様 な 生 活 や 文
o本 時 に 関 連 す る参 考 文 献 を プ リン トで め
化 に 関 す る レポ ー トを 作 成 し,次 回 の 授 業 で 発 表 す る。 紹介
(4)評 価 の観 点 ① 民 族 の 生 活 と文 化 が様 々 な歴 史 的 変 遷iと他 民 族 と の接 触 や交 流 を経 て 培 われ て い る こ とを 理解 で き たか 。② 文 化 の 多様 性 ・複 合 性 や相 互 交 流 を 広 い視 野 か ら考 察 す る ことや 文 化 の相 対 化 が で き る よ うに な っ たか。
(5)指 導 上 の 留 意点 ① 生 徒 の興 味 ・関心 な どに留 意 し,具 体 的 か つ 身近 な資 料 を精 選 し て 利 用 す る。 ② 「世 界 史A」 及 び 「世 界 史B」 の 内 容 との 関連 に十 分 配 慮 す る必 要 が あ るが, 歴 史 的 内 容 に つ い て は,あ ま り深 入 り しな い よ う にす る。
皿 変 動 す る世 界 に お け る共 存 ・協 調 の 在 り方
1.日 米 構 造 問題 協 議 と国 際経 済 に お け る 日本 の 役 割
(D教 材 と して 取 り上 げ た 理 由 今 日,国 際 的 な 相 互 依 存 関 係 が 深 ま る 中 で,日 本 の 経 済 的 な 地 位 が 向 上 す る一 方 で,貿 易 摩 擦 や 国 際 貢 献 の 在 り方 な ど の 課 題 が 生 じ て い る。 日本 経 済 の 学 習 を 進 め る に 当 た つ て は,こ の こ と を 踏 ま え,経 済 問 題 を 国 内 を 中 心 と し た 問 題 と し て の み 位 置 付 け る の で は な く,「 世 界 の 中 の 日本 経 済 」 と し て と ら え る 必 要 が あ る。 ま た,国 際 社 会 に お け る 日本 の 地 位 と役 割 に つ いZ,経 済 の 側 面 か ら生 徒 に 主 体 的 に 考 え さ せ る こ と も重 要 で
あ る と 考 え,本 教 材 を 取 り 上 げ た。
② 本 時 の ね ら い 本 時 ま で に 国 際 経 済 体 制 ・国 際 機 関 の 役 割 ・国 際 経 済 の 変 容 に つ い て 取 り扱 う。 特 に 金 融 面 で の 国 際 化 の 進 展 や 国 際 的 分 業 が 進 ん で い る現 状 を 扱 い,例 え ば バ ブ ル 経 済 は 国 際 経 済 の 影 響 が 背 景 に あ っ た こ と な ど,人 々 の 生 活 は 国 際 経 済 の 影 響 を 強 く受 け て い る こ と を 理 解 さ せ る。 本 時 は5時 間 構 成 の 第5時 限 に 当 た り,前 時 ま で の 学 習 内 容 を 発 展 させ,
「世 界 の 中 の 日本 経 済 」 の一 つ の 事 例 と し て 日米 構 造 問 題 協 議 を 取 り上 げ る 。 こ の 協 議 で は 日 本 の政 策 ・制 度 ・慣 行 な ど 歴 史 的 ・文 化 的 な 背 景 を も っ た 事 柄 が,目 に 見 え な い 貿 易 障 壁 に な っ て い る と 指 摘 さ れ た 。 そ こ で,日 本 の 歴 史 的 ・文 化 的 領 域 ま で も が 国 際 経 済 の 課 題 に な る こ と を 把 握 させ,こ の 単 元 の ま と め と し て 国 際 経 済 に お け る 日本 の 役 割 を 理 解 さ せ る 。 新 学 習 指 導 要 領 で は,「 政 治 ・経 済 」 の 「(3)現 代 の 経 済 と 国 民 生 活 」の 「 工 国 民 経 済 と 国 際 経 済 」 で 扱 う。
(3)展 開 例
学 習項 目 学 習 活 動 備 考
導
入
。国 際 経 済 の 中 の 日本
o最 近 の経 済 の動 きを 理 解 す る。
① レー ガ ノ ミクス と双 子 の赤 字
② プ ラザ 合 意 な ど にみ られ る国際 協 調
③ 日本 経 済 の動 きと そ の国 際 的 な背 景
・工 業 生 産 ・
「
財 政 ・為 替 相 場 な どの 資 料 は前 時 に配 付