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2007年7⽉ 新潟県中越沖地震の地すべり被害

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(1)

ALOS-2/PALSAR-2データを⽤いた新潟県の⼭地・丘陵 における地すべり性地表⾯変動のモニタリングに関する研究

奈良間 千之(新潟⼤学理学部⾃然環境科学科) 佐藤 紫乃(新潟⼤学⼤学院⾃然科学科)

2007年7⽉ 新潟県中越沖地震の地すべり被害

最⼤震度6強;M6.8,震源:柏崎沖 2013年12⽉ 柏崎市⻄⼭町の地すべり

(2)

対象地域(新潟市〜⽷⿂川市,⼩⾕村)

: epicenter :

2004年新潟・福島

豪⾬ 等⾬量線 : 2011年新潟・福島

豪⾬ 等⾬量線

新潟県中越地震

(2004年)

新潟県中越沖地震

(2007年)

⻑野県北部地震

(2011年)

⻑野県神城断層地震

(2014年)

新潟県の⼭地・丘陵では地すべり地形が多いことに加え,地すべり発⽣

の誘因となる強⾬や地震が多い地域である.

1 2

3 4

5

1.新潟県柏崎市⻄⼭町⻑嶺 2.新潟県三条市⽮⽥

3.新潟県五泉市

4.新潟県上越市・⼩千⾕市 5.⻑野県⽩⾺村・⼩⾕村

⽬的:新潟県では,降⾬や地震により地すべりが繰り返し発⽣している

が,最近の挙動は明らかでない.ALOS-2のDInSAR法を⽤いた地す

べりの抽出⽅法ついて検討する.

(3)

柏崎市⻄⼭町⻑嶺地区の家屋分布

2013年地すべり 2007年地すべり

(中越沖地震)

丘陵沿いに家屋が分布する⼟地利⽤形態で,地すべりは裏⼭で起きて いる.第三紀層の砂泥互層や泥岩類が分布し,岩⽯は半固結の粘⼟

質の泥岩で,崖は崩れやすく崩積⼟が崖下に堆積する.

(4)

⻄⼭町住⺠への聞き取り調査

【発⽣時期と誘因】

 数年間隔ごとに地震と強⾬・⻑⾬で地すべりが発⽣している.

 2013年に地すべり事故が起こった斜⾯は,地すべりと対策⼯事を繰 り返していた場所であった.発災時は鈍い⾳が聞こえ,瞬間的な崩 落性地すべりが発⽣した.

発⽣年 1944 1995 2004 2007 2013

誘因 豪⾬ 強⾬ 地震 ⻑⾬・地震 ⻑⾬

【林内の地形的特徴】

 地すべりによって林内斜⾯のほか道路や脇道に⻲裂が⼊っており,

最近⻲裂が⼤きくなっている.

新鮮な⼟が観察できる場所は,最近崩れた・動いたものである.

 ⼩規模な滑落崖,根曲り,線状凹地などが確認できる.

 斜⾯の⽔系は特徴的であり,降⾬時に⽔流が集中する箇所は池と

なっている.

(5)

⻄⼭町での地すべり地形調査

滑落崖

樹幹の根曲り

----S19年の地震で発

⽣した地すべり

 古い地すべりほど滑落崖周辺が植⽣

に覆われている.

 根曲りしている地すべりも数⼗年前の 古い地すべりといえる.

 滑落崖は,50㎝~1.5mほどの⼩規 模なものである.

 深い滑り⾯でなく,表層の⼟砂が移

動している.

(6)

差分⼲渉SAR解析 synthetic aperture rader(合成開⼝レーダ)

ALOS-2:⽇本陸域観測技術衛星だいち(観測周期14⽇)

PALSAR-2:Lバンド地表可視化マイクロ波レーダ

(分解能1〜3mで多植⽣地域の観測に適する)

差分⼲渉SAR解析(DInSAR)

2時期のデータの位相差を抽出することで地表変位を抽出する解析⽅法

◎広範囲の地表⾯変動を⾯的に把握

◎地上観測設備を必要としない

◎昼夜・天候の影響を受けずに観測をおこなうことができる.

©JAXA

(7)

検証:⻑野県⽩⾺村 (⻑野県神城断層地震:2014/11/22発⽣)

「ALOS-2/PALSAR-2 ⼲渉画像を⽤いた2014年⻑野県北部 の地震による地すべり性地表変動の判読」 (佐藤・中島,2015)

2014/10/02-2014/11/27

レンジ⽅向に4ルック,アジマス⽅向に8ルックに圧縮.

位相分散の低減フィルタ:0.8

フィルタ窓領域のサイズ:16(デフォルト:64)

佐藤・中島らは,Cを新たに地表⾯変動があった個所として,移動 量を13cmと推定した.

C

A

B

C A

B

2014/10/02-2014/11/27 2014/09/19-2014/11/28 UNWRAP image.

C

B C

A

【変動量変換画像(Disp画像)】

2014/09/19-2014/11/28

レンジ⽅向に8ルック,アジマス⽅向に8ルックに圧縮

位相分散の低減フィルタ:0.8

フィルタ窓領域のサイズ:16(デフォルト:64)

再現

15cm程の移動量と推定

(8)

新潟県三条市⽮⽥地区

C1 :239days(141028‐150915) C6 :85days

150623‐150915

C15 :98days

160301‐160607

C2

323days

141028‐150915

C12 :266days

150915‐160607

中越沖地震発⽣時には変動していない斜⾯で,解析期間8カ⽉間以上 のペアで数年後の変動が検出された.⾯積は0.098km 2 ,斜⾯⻑は約 340mであった.

F3 :47days(070716‐070730)

新潟県中越沖地震時 4-8

(9)

斜⾯変動の時期の特定

変動時期

(10)

• 検出できた変動斜⾯は ⻑さは130m〜630m,0.01〜0.1km 2 で あった.

• 2014年〜2016年では,地震の発⽣に伴い変動のあった斜⾯と,地 震発⽣時には変動が⾒られなかったがその後変動している斜⾯を検出 した.

• 変動箇所は,既存の地すべり地形にみられた.

• ⻑期と短期のペアで変動斜⾯を確認することで,変動時期を決定する ことができる.

DInSAR解析の結果

地すべり認定のポイント

• 複数の解像度ペアで周辺と異なる⾊変化の⾒られた場所は変 動斜⾯と認定した.

• ⾊変化のある場所で,地形的な位置関係が画像の衛星視線

⽅向・斜⾯傾斜⽅向と⽐較して整合的であること,変動箇所

が,地すべり地形あるいは斜⾯地形と⼀致することである.

参照

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