• 検索結果がありません。

平 成 28 年 度 特 定 健 康 診 査 特 定 保 健 指 導 マニュアル 目 次 Ⅰ 特 定 健 康 診 査 1 (1) 特 定 健 診 等 の 取 り 扱 い 1 (2) 健 診 前 の 確 認 1 (3) 対 象 者 2 (4) 健 診 項 目 2 (5) 詳 細 な 健 診 の 項 目

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "平 成 28 年 度 特 定 健 康 診 査 特 定 保 健 指 導 マニュアル 目 次 Ⅰ 特 定 健 康 診 査 1 (1) 特 定 健 診 等 の 取 り 扱 い 1 (2) 健 診 前 の 確 認 1 (3) 対 象 者 2 (4) 健 診 項 目 2 (5) 詳 細 な 健 診 の 項 目"

Copied!
48
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

平成28年度

特定健康診査・特定保健指導マニュアル

(市内版)

平成28年4月

一般社団法人 大阪府医師会

受診券と被保険者証により、必ず資格と 一部負担金の確認をお願いします。

受診券は必ず回収して下さい。

(2)

平成28年度 特定健康診査・特定保健指導マニュアル

目 次

Ⅰ 特定健康診査 ··· 1

(1)特定健診等の取り扱い ··· 1

(2)健診前の確認 ··· 1

(3)対象者 ··· 2

(4)健診項目 ··· 2

(5)詳細な健診の項目 ··· 3

(6)詳細な健診の実施方法 ··· 4

(7)メタボリックシンドローム判定基準 ··· 4

(8)旧生活機能評価について ··· 5

(9)帳票類 ··· 5

(10)受診券の取扱い ··· 5

(11)健診の請求と支払い ··· 6

(12)健診料金(消費税込み) ··· 7

(13)受診結果説明と特定保健指導の階層化 ··· 7

Ⅱ 特定保健指導 ··· 10

(1)概要 ··· 10

(2)階層化 ··· 10

(3)支援の方法 ··· 12

(4)留意点 ··· 16

(5)支援計画 ··· 18

(6)特定保健指導委託料 ··· 18

(7)請求と支払い ··· 19

(8)利用券 ··· 19

Ⅲ 実施医療機関の登録・変更 ··· 20

(1)被用者保険との集合契約 ··· 20

(2)後期高齢者・市町村国保との集合契約 ··· 20

(3)各種届け出について ··· 20

Ⅳ 返戻・過誤調整について ··· 22

Ⅴ 大阪府医師会代行入力について ··· 23

(1)本会代行入力手数料 ··· 23

(2)請求方法 ··· 23

(3)特定健診代行入力票記入の注意点 ··· 24

(4)特定保健指導代行入力票記入の注意点 ··· 30

(5)返戻・過誤調整について ··· 36

(6)特定健診・特定保健指導の各種届出書類について ··· 36

特定健診・特定保健指導の各種届出書類一覧 ··· 39

(3)

― 1 ―

Ⅰ 特定健康診査

(1)特定健診等の取り扱い

平成28年度も、府内市町村国保(吹田市・守口市・能勢町を除く)と被用者保険(健康保険 組合、全国健康保険協会(協会けんぽ)、全国健康保険協会船員保険部、地方公務員共済組合、

共済組合連盟、全国国民健康保険組合協会、日本私立学校振興・共済事業団)の医療保険者と 集合契約を締結しています。又、大阪府後期高齢者医療広域連合とは後期高齢者医療健康診 査として、特定健診に準じた集合契約を締結しております(特定健診と実施形態は同じ)。集 合契約団体一覧につきましては、本会ホームページの各種様式ライブラリに掲載しています のでご確認ください。 http://www.osaka.med.or.jp/member/index_mem.html

(2)健診前の確認

○ 受診券と被保険者証により必ず資格と一部負担金の確認をお願いします。受診券発行前に 健診を実施された場合、医療保険者より返戻されることがありますのでご注意ください。

○ 大阪府医師会の集合契約と併せ、日本人間ドック学会・日本病院会・全国労働衛生団体連 合会・予防医学事業中央会・結核予防会・全日本病院協会・日本総合健診医学会等と集合 契約している医療機関では、受診券の集合契約取りまとめ機関名欄を確認してください。

○ 大阪府医師会の集合契約(B契約)については、「健保連集合A・集合B」や「集合B」と なっております。「健保連集合A」や「健保連集合Aのみ」と記載がある場合は大阪府医師 会の集合契約ではありませんので、健保連と個別契約を締結している場合にのみ健診実施 が可能です。紛らわしい表示や、不明な場合は、必ず健診前に医療保険者等にお問合せく ださい。

○ 被保険者が受診券を紛失したと申請し、医療保険者が再発行した場合で、旧受診券と再発 行受診券の両方で別の医療機関で受診したケースが発生していますので、医療機関におい ては初回受診であることを確認してください。

○ 受診券は受診後必ず回収してください。受診者に返却し、他の医療機関で再受診するケー スがみられます。

○ 特定保健指導の利用券で、特定健診を実施しているケースが増えています。必ず、特定健診の 受診券かどうか確認した上で、特定健診を実施してください。

― 1 ―

(4)

(3)対象者

○特定健康診査:40才~74才の市町村国民健康保険加入者、被用者保険加入者の被扶養者等 で40才~74才の者、国保組合被保険者で40才~74才の者です。但し、当該 年度に75才に達する者も含みます。

○医療健康診査:後期高齢者医療保険の被保険者で75才以上の者及び65才~74才で大阪府後期 高齢者医療広域連合の障害認定を受けている者です。

○但し、下記に該当する者は対象外となります。

① 妊産婦

② 刑事施設・労役場その他これらに準ずる施設に拘禁されている者

③ 国内に住所を有しない者

④ 病院又は診療所に6カ月以上継続して入院している者。なお、血圧、血糖及び脂質に関 する服薬治療中の者については、特定保健指導の対象とならない。

⑤ 障害者自立支援法に規定する障害者支援施設に入所している者

⑥ 独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園が設置する施設に入所している者

⑦ 老人福祉法に規定する養護老人ホーム又は特別養護老人ホームに入所している者

⑧ 介護保険法に規定する特定施設に入居又は介護保険施設に入所している者

(4)健診項目

○基本的な健診

① 問診:服薬の有無、喫煙歴、生活習慣等既往歴の調査

② 身体計測:身長、体重、腹囲

③ 理学的検査:視診、聴診、打診、触診(自覚症状、他覚症状の検査)

④ 血圧測定

⑤ 血中脂質検査:中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール

⑥ 肝機能検査:AST(GOT)、ALT(GPT)、γ‐GT(γ‐GTP)

⑦ 血糖検査:空腹時血糖、ヘモグロビンA1c

⑧ 尿検査:尿糖、尿蛋白

⑨ 大阪市国保(退職者医療の被保険者を含む)独自追加項目(大阪市内の機関では、基本 的な健診に追加実施)

腎機能検査:血清クレアチニン・血清尿酸・eGFR(血清クレアチニン値より算出)

○空腹時血糖・ヘモグロビンA1cの取り扱い(次頁参照)

① 市町村国保・後期高齢者は、空腹時血糖とヘモグロビンA1cは同時に両項目を測定(請 求には必須)。

② 被用者保険(健保組合・協会けんぽ・共済・国保組合)は、空腹時血糖を優先し検査。食 後10時間を経過していないなどで空腹時血糖検査が実施できない場合のみ、ヘモグロビ ンA1cを測定。

(5)

― 3 ―

(5)詳細な健診の項目

① 貧血検査:赤血球数、血色素量(ヘモグロビン値)、ヘマトクリット値

② 心電図検査

③ 眼底検査

市町村国保 後期高齢者

食後10時間以上 経過している?

空腹時血糖 ヘモグロビンA1c

同時測定

被用者保険

(健保組合・協会けんぽ・共済・国保組合)

空腹時血糖

ヘモグロビンA1c

はい

はい いいえ

いいえ

― 3 ―

(6)

(6)詳細な健診の実施方法

下記の基準に該当する者のうち、医師が必要と認める方に実施します。但し、受診者本人 の希望や実施基準に該当しない場合は詳細な健診は実施できません。

① 貧血検査:貧血の既往歴のある者又は視診等で貧血が疑われる者

② 心電図検査及び眼底検査:前年度の特定健康診査の結果等※において、血糖、脂質、血 圧及び肥満のすべてについて次の基準に該当する者

㋐ 血糖 空腹時血糖値100mg/dl以上又はヘモグロビンA1c5.6%以上

㋑ 脂質 中性脂肪150mg/dl以上又はHDLコレステロール40mg/dl未満

㋒ 血圧 収縮期血圧130mmHg以上又は拡張期血圧85mmHg以上

㋓ 肥満 腹囲、男性85cm以上、女性90cm以上又はBMI25以上 なお、下記⒜⒝⒞については除外します。

③ 眼底検査:眼底検査が必要となった時は、受診医療機関から眼底検査を実施できる医療 機関を紹介し、受診医療機関が一括して結果報告と費用請求を行います。眼底検査に要 した費用は、受診医療機関から眼底検査実施機関に支払ってください。

※ 「前年度の特定健康診査の結果等」とは、下記のとおりです

 前年の特定健康診査の結果のみならず、日常診療における検査結果等も参考に上記㋐~

㋓の判定基準の4項目全てに合致する場合に、心電図検査、眼底検査が実施できるもの です。

 詳細な健診の実施にあたっては、当該詳細健診を必要と判断した理由を保険者に示すと ともに受診者にも説明することが求められていますので、記録として留めおきください。

 各市町村との合意に基づく詳細な健診の実施(いわゆる横出し・上乗せ等)については、

この限りではありません。

(7)メタボリックシンドローム判定基準

健診結果に基づき、下記の要領で「判定判断」を記入してください(後期高齢者は不要です)。

⒜他の医療機関において行った最近の結果が明らかで、再度検査を行う必要がないと判 断される者

⒝高血圧、心臓病等の疾患により医療機関において管理されている者

⒞健康診査の結果から、直ちに受診する必要がある者

ステップ①

ステップ②

糖代謝 : 空腹時血糖 ≧ 110mg/dl (ヘモグロビンA1cの場合 ≧ 6.0%) かつ/または 服薬中の者 腹  囲   男性 ≧ 85㎝  女性 ≧ 90㎝ 

+ +

ス テップ①に加えて 、以下のうち2項目以上に該当 ステップ①に加え て、以下のうち1項目が該当

       

     

脂肪  : 中性脂肪 ≧ 150mg/dl かつ/または  HDLコレステロール < 40mg/dl かつ/または 服薬中の者 血圧  : 収縮期血圧 ≧ 130mmHg かつ/または 拡張期血圧 ≧ 85mmHg  かつ/または 服薬中の者

(7)

― 5 ―

※ステップ①[内臓脂肪の蓄積なし]の場合、また、[内臓脂肪あり]でステップ②の3つの[リスク]の いずれにも該当しない場合には「非該当」となります。

判定判断 : 医 師 の 判 断

1 異常認めず 今回健診の医師の総合判断は「異常なし(異常認めず)」です。

2 要 観 察 今回健診の医師の総合判断は「要観察」です。

3 要 指 導 今回健診の医師の総合判断は「要指導」です。

4 治 療 中 今回健診の医師の総合判断は「治療中」です。

5 要 医 療 今回健診の医師の総合判断は「要医療」です。

(8)旧生活機能評価について

介護保険における「地域支援事業実施要綱」が平成22年8月6日(老発0806第1号)付けで改正 され、生活機能評価の確認は原則、基本チェックリストで行い、必要に応じて検査等を行うよう に変更されました。詳細につきましては各市町村にご確認ください。

(9)帳票類

医療保険者によっては、個人票・問診票等を作成していない所がありますので、「質問票」(8 ページ参照)、「結果個人票」(9ページ参照)等で代用してください。

(10)受診券の取扱い

○受診券は必ず回収してください。QRコード付きの受診券(大阪市国保、大阪府後期高齢者 広域連合など)は、本会代行入力に提出される場合は「入力票」と一緒に原本を提出してく ださい(1部コピーのうえ保管してください)。それ以外の受診券は、費用決済が終わるま で医療機関で保管してください(本会への提出は不要)。

○受診券再発行・資格喪失後受診が増えてきております。必ず窓口で受診券と保険証で資格を 確認してください。受診券の内容に不明な点がありましたら、医療保険者等までお問合せ ください。

― 5 ―

(8)
(9)

― 7 ―

(12)健診料金(消費税込み)

特 定 健 康 診 査 大阪市国保以外 大阪市国保 腎機能検査あり

① 特定健診(基本的な健診) 7,981円 8,046円

② 特定健診(基本的な健診)

旧生活機能評価チェックと同時実施 4,935円 5,000円

③ 特定健診(基本的な健診)

旧生活機能評価チェック及び旧生活機能検査 と同時実施

1,760円 1,955円

貧血検査 ①②の場合 226円

③の場合 0円

心電図検査 ①②の場合 1,404円

③の場合 0円

眼底検査 1,965円

※自己負担額は受診券に記載されていますが、医療保険者によって異なります。

※自己負担には定額負担と定率負担の場合がありますので、必ず受診券で確認してください。

全国健康保険協会(協会けんぽ・旧政管健保)の料金単価

項 目 受診者の窓口負担 保険からの上限額 集合契約単価 基 本 1,461円 6,520円 7,981円 詳 細 195円 3,400円 3,595円 *

* 貧血・心電図・眼底検査すべてを実施した場合

(13)受診結果説明と特定保健指導の階層化

健診結果に基づく特定保健指導の階層化は、医療保険者が行うことになっておりますが、

健診結果の説明は、実施医療機関が受診者に直接実施してください。

大阪市国保の腎機能検査結果については、「血清クレアチニン」から算出される「eGFR」

を活用し結果の説明を合わせて実施してください。

○大阪市国保の場合

特定保健指導実施機関の場合、健診結果説明時(結果説明と同時、または説明後近接した 期間)に特定保健指導の初回面接が可能です。

健診結果に基づく特定保健指導の階層化を行い特定保健指導の対象者となった場合は、階 層化結果欄を記入し、受診者に説明・同意のうえ、特定保健指導を開始してください。

― 7 ―

(10)
(11)

― 9 ―

― 9 ―

(12)

Ⅱ 特定保健指導

(1)概要

特定保健指導は、内臓脂肪型肥満に着目し、その要因となっている生活習慣を改善するた めの保健指導を行うことにより、対象者自身が健診結果や健康状態を理解して体の変化に気 付き、自らの生活習慣における課題を認識するとともに、生活習慣を振り返り、対象者が自 らの健康に関する自己管理を継続的に行えるように支援を行うものです。対象者の選定は、

特定健診の結果をもとに、医療保険者が行うもので、年齢やリスクの高さ等に応じて、動機 付け支援・積極的支援にレベル別の特定保健指導を行います。

大阪府医師会では、特定保健指導について、被用者保険(健康保険組合、全国健康保険協会 (協会けんぽ)等)、大阪市国保と集合契約を締結しております。但し、特定健診の集合契約が ある医療保険者でも、特定保健指導は集合契約を結ばない医療保険者もありますので、特定 保健指導を実施する場合は利用券を十分ご確認ください。なお、被用者保険の特定保健指導 は、特定健診と同様に保健指導登録医療機関が実施できますが、大阪市国保の特定保健指導 は、大阪市内の特定保健指導登録医療機関のみ実施可能となります。

(2)階層化

特定保健指導の対象者は特定健診結果に基づき、各保険者が階層化のうえ、対象者に利用 券を発行します(特定健診結果報告後、概ね1~3カ月後)。特定保健指導利用券を持参した 受診者に対して特定保健指導を実施してください。

大阪市国保では、特定保健指導実施機関の場合、健診結果説明時(結果説明と同時、また は説明後近接した期間)に特定保健指導の初回面接が可能です。健診結果に基づく特定保健 指導の階層化に基づき判定のうえ特定保健指導を実施してください(次ページ参照)。

○階層化及び特定保健指導の実施にあたっては、対象者の年齢確認をしてください。

①65歳以上では積極的支援の対象となりません。また、年齢は受診日ではなく、年度年齢(当 該年度に達する年齢)となりますのでご注意ください。

例: 1951年(昭和26)年7月1日生まれ、受診日 2016(平成28)年6月10日

受診時年齢は64歳であるが、年度年齢では65歳であり積極的支援の対象とならない。

②初回面接時74歳の方の場合は75歳到達日を確認してください。

75歳に到達すると後期高齢者医療の被保険者となるため、特定保健指導の6カ月後評価 までの継続期間中に大阪市国保の資格を喪失することがあります。その場合、75歳以後 の継続支援や6カ月後評価、費用請求等について大阪市国保で取り扱えなくなります。

詳しくは、大阪市福祉局生活福祉部保険年金課(TEL 06-6208-9876)にご確認ください。

(13)

― 11 ―

(14)

(3)支援の方法

保健指導は、医師、保健師、管理栄養士が中心となって行い、「動機づけ支援」及び「積 極的支援」において、①初回の面接、②対象者の行動目標・支援計画の作成、③保健指導の 評価に関する業務を行う者は、医師、保健師、管理栄養士であることとなっています。但し、

これまで看護師による保健事業がなされてきた実態を踏まえ、平成25年度からの5年間にお いても、引き続き一定の保健指導の実務経験のある看護師が行うことも可能となっています。

○ 保健指導を行う場合であっても、実務上の取り扱いとして、収縮期血圧160mmHg以上、又は 拡張期血圧100mmHg以上の場合は、食事指導を優先し、運動指導は行わないとしています。

運動指導では、運動強度の上限を最大酸素摂取量の50%【(220-年齢-安静時心拍数)×

1/2+安静時心拍数】程度としています。

<動機づけ支援>

① 目的(めざすところ)

対象者への個別支援又はグループ支援により、対象者が自らの生活習慣を振り返り、行動 目標を立てることができるとともに、保健指導終了後、対象者がすぐに実践(行動)に移り、

その生活が継続できることを目指す。

② 対象者

健診結果・質問票から、生活習慣の改善が必要と判断された者で、生活習慣を変えるに当た って、意思決定の支援が必要な者を対象とする。

③ 支援期間・頻度

原則 1 回の支援とする。

大阪市国保の場合、初回面接から1~3カ月後に中間支援(電話、メール等)が1回必要

④ 内容

対象者本人が、自分の生活習慣の改善点・伸ばすべき行動等に気づき、自ら目標を設定し 行動に移すことができる内容とする。詳細な質問票において対象者の生活習慣や行動変容のス テージ(準備状態)を把握し、対象者の生活習慣改善を動機づけるために次に示す支援を行う。

(15)

― 13 ―

a 面接による支援

● 1人 20 分以上の個別支援、又は 1 グループ 80 分以上のグループ支援(1グループは 8名以下とする)。

● 生活習慣と健診結果との関係の理解、メタボリックシンドロームや生活習慣病に関する知 識の習得、生活習慣の振り返り等から、対象者本人が生活習慣改善の必要性に気づき、自分 のこととして重要であることを理解できるように支援する。

● 対象者本人が、生活習慣を改善するメリットと現在の生活を続けるデメリットについて理 解できるように支援する。

● 栄養・運動等の生活習慣の改善に必要な実践的な支援をする。

● 対象者の行動目標や評価時期の設定を支援する。必要な社会資源を紹介し、対象者が有効 に活用できるように支援する。

● 体重・腹囲の計測方法について説明する。

● 生活習慣の振り返り、行動目標や評価時期について話し合う。

● 対象者が行動目標・行動計画を策定できるように支援する。

b 6カ月後の評価

● 6カ月後の評価は、面接或いは通信等を利用して行う。

● 6カ月後の評価は、個別の対象者に対する保健指導の効果に関するものである。

● 設定した個人の行動目標が達成されているか、身体状況や生活習慣に変化が見られたかに ついて評価を行う。

● 必要に応じてより早期に評価時期を設定し、対象者が自ら評価するとともに、保健指導実 施者による評価を行う。

● なお、評価項目は対象者自身が自己評価できるように設定する。

● 初回面接から6カ月以上経過後に実績評価を実施すること。初回面接から6カ月未満の場 合は特定保健指導終了者として認定されません。

― 13 ―

(16)

1日あたり減らすエネルギー量 減量のために減らす総エネルギー量

特定保健指導の実施例(動機付け支援)の場合

★腹囲、体重、血圧測定

★生活習慣改善に向けた行動目標・計画を設定

(1)6か月後の目標とする体重(腹囲)は?

現在の体重・・・60㎏(A)

6か月後の目標とする体重・・・57㎏(B)

(2)目標達成のためにエネルギーをどれくらい減らせばいいの?

× 7,000kcal(体脂肪 1kg)=

÷ 6 か月 ÷ 30日 ≒

(3)生活習慣改善の目標をたてる

★初回面接から1~3か月後に1回実施・・・実施方法は面談・電話・メールなど

目標達成に向け取り組みを継続するために賞賛や励ましを行い、必要に応じて改善目標を見直して

ください。

★現在の状況を確認・・実施方法は面談・電話・メールなど

初回面接から6か月後に目標達成状況を確認し、腹囲、体重、血圧、生活習慣の改善状況(喫煙)

(身体活動)(栄養・食生活)を必ず把握してください。

(A)-(B)

60-57=3㎏ (C) 21,000kcal

117 kcal

運動習慣改善目標例

・電車やバスの駅 1 つ手前で降りて歩く

・エスカレーター(エレベーター)の かわりに階段を使用する など

食生活習慣改善目標例(無理のない範囲で)

・アルコールを飲まない休肝日を作る

・夜食や夕食後の間食はやめる

・ジュースをお茶や水にかえる

・食品表示を見てエネルギーを確認 など

1 初回面接(20分以上 必須)

2 中間支援(1回実施)

※大阪市国保のみ

3 6か月後の評価

(C)

21,000kcal

運動習慣改善目標 毎日20分散歩する(40kcal)

食生活習慣改善目標

食パンを 4 枚切から 6 枚切にする(80kcal)

120kcal

(17)

― 15 ―

<積極的支援>

① 目的(めざすところ)

「動機づけ支援」に加えて、定期的・継続的な支援により、対象者が自らの生活習慣を振 り返り、行動目標を設定し、目標達成に向けた実践(行動)に取り組みながら、支援プログラ ム終了後には、その生活が継続できることをめざす。

② 対象者

健診結果・質問票から、生活習慣の改善が必要な者で、そのために専門職による継続的で きめ細やかな支援が必要な者。

③ 支援期間・頻度

3カ月以上継続的に支援する。

④ 内容

詳細な質問票において対象者の生活習慣や行動変容のステージ(準備状態)を把握し、健 診結果やその経年変化等から、対象者自らが自分の身体に起こっている変化への理解を促すと ともに、対象者の健康に関する考えを受け止め、対象者が考える将来の生活像を明確にする。

その上で、行動変容の必要性を実感できるような働きかけを行い、具体的に実践可能な行動目 標を対象者が選択できるように支援する。具体的に達成可能な行動目標(対象者にできること)

は何かについて優先順位をつけながら一緒に考え、対象者自身が選択できるように支援する。

支援者は対象者の行動目標を達成するために必要な支援計画をたて、行動が継続できるように 定期的・継続的に介入する。積極的支援期間を終了するときには、対象者が改善した行動を継 続するように意識づけを行う必要がある。

〈初回時の面接による支援〉

● 動機づけ支援と同様の支援

〈3カ月以上の継続的な支援〉

● 3カ月以上の継続的な支援については、支援A(積極的関与)及び支援B(励まし)によ るポイント制とし、支援Aのみで180ポイント以上、又は支援A(最低160ポイント以上)と 支援B(最低20ポイント以上)の合計で180ポイント以上の支援を実施するものとする。

支援A(積極的関与タイプ)

● 行動計画の実施状況の確認を行い、栄養・運動等の生活習慣の改善に必要な実践的な指導 を行う。

● 中間評価として、取り組んでいる実践と結果についての評価と再アセスメント、生活習慣 の振り返りを行い、必要があると認めるときは、行動目標・計画の再設定を行う。

支援B(励ましタイプ)

● 行動計画の実施状況の確認と行動計画に掲げた行動や取り組みを維持するために賞賛や 励ましを行う。

― 15 ―

(18)

〈6カ月後の評価〉

● 6カ月後の評価は、面接或いは通信等を利用して行う。

● 6カ月後の評価は、個別の対象者に対する保健指導の効果に関するものである。

● 設定した個人の行動目標が達成されているか、身体状況や生活習慣に変化が見られたかに ついて評価を行う。

● 必要に応じてより早期に評価時期を設定し、対象者が自ら評価するとともに、保健指導実 施者による評価を行う。

● 継続的な支援の最終回と一体的に実施しても差し支えない。

● 中間評価や6カ月後の評価の実施者は、初回面接を行った者と同一の者とすることを原則 とするが、同一機関内であって、組織として統一的な実施計画及び報告書を用いるなど、保 健指導実施者間で十分な情報共有がなされているならば、初回面接を行った者以外の者が評 価を実施しても差し支えない。

● 初回面接から6カ月以上経過後に実績評価を実施すること。初回面接から6カ月未満の場合 は特定保健指導終了者として認定されません。

(4) 留意点

(支援ポイントについて)

● 1日に1回の支援のみカウントすることとし、同日に複数の支援形態による支援を行った場 合は、最もポイントの高い支援形態のみをカウントする。

● 保健指導と直接関係のない情報(保健指導に関する専門的知識・技術の必要ない情報:次回 の約束や雑談等)のやりとりは支援時間に含まない。

● 電話又は電子メール による支援においては、双方向による情報のやり取り(一方的な情報 の提供(ゲームやメーリングリストによる情報提供)は含まない)をカウントする。

● 電話又は電子メール のみで継続的な支援を行う場合には、電子メール、FAX、手紙等により、

初回面接支援の際に作成した行動計画の実施状況について記載したものの提出を受けること。

なお、当該行動計画表の提出や、作成を依頼するための電話又は 電子メール 等によるやり取 りは、継続的な支援としてカウントしない。

(19)

― 17 ―

〈継続的支援のポイント構成〉

― 17 ―

(20)

(5)支援計画

特定保健指導の初回面接において、特定健診の結果や対象者の生活習慣、行動変容の状況 等を踏まえて、対象者が選択した具体的な行動目標や行動計画を継続できるように、必要な 介入・支援等の内容を取りまとめた計画書を支援計画といいます。

「特定保健指導支援計画及び実施報告書」は、医療保険者への実施報告や保健指導機関に おける保管・記録用として、実施した指導の内容や結果等のほか、対象者の設定した行動目 標や行動計画、それらを支援するための支援内容(支援計画)や、終了時の評価結果等を簡 潔に整理したものであることが重要です。報告書は、特定保健指導終了時に医療保険者へ実 施報告を行う場合や終了時以外においても、医療保険者や対象者の求めに応じ適宜報告する 場合に用いられるものとなります。又、報告書に示した記載項目のうち、決済に必要な実施 状況を確認する上で最低限必要な項目や、国への実績報告に必要な項目のみデータファイル に記録し、特定保健指導機関から代行機関に送付され、さらにその一部が医療保険者から国 への実績報告として送付されることとなります。個人記録については、紙での記録・保管で も差し支えないこととし、医療保険者から確認のため閲覧・提供を求められた場合は、原紙 もしくはその写しを提供することとなります。

(6)特定保健指導委託料

大阪府医師会は、被用者保険(健保組合、協会けんぽ等)と大阪市国保との集合契約を締 結しておりますが、大阪府医師会と各市町村国保とは集合契約を締結していませんので、各市 町村国保の保健指導請求については、地区医師会にお問い合せください。

また、特定健診が代行入力機関を通じての請求なら、特定保健指導も代行入力機関を通じ ての請求でなければなりません。従って、特定健診は直接請求、特定保健指導は代行入力機関 を通じての請求というような別々請求では不可となります。但し、地区医師会に代行入力を依 頼している場合は、地区医師会を通じてご相談ください。

※ 3カ月以上の継続支援中の脱落の場合、28,123円の50%分に実施ポイント数の割合を乗じた 金額です。但し、端数が生じた場合は、四捨五入により1円単位とします。

特 定 保 健 指 導 被用者保険 大阪市国保

○動機付け支援 10,065円 10,843円 (内訳)初回面接支援の終了後 8,052円(80%) 7,590円(70%)

6カ月後の評価終了後 2,013円(20%) 3,253円(30%)

○積極的支援 28,123円

(内訳)初回面接支援の終了後 11,249円(40%)

6カ月後の評価終了後 16,874円(60%) ※

※継続支援部分は28,123円の50%分

(21)

― 19 ―

(7)請求と支払い

特定健診と同様、請求にあたってはデータを電子化の上、請求する必要があります。

動機付け支援、積極的支援、双方とも、初回面接終了時と6カ月後の評価終了時ごとに請 求してください(同時請求は不可)。支払についても特定健診と同様です(6ページ参照)

○大阪市国保において、結果説明時に初回面接を実施した場合、オンラインによる直接請求 では健診委託料の返戻がないことを確認してから請求してください。

また、代行入力機関を通じての請求は初回面接終了時に請求していただきますが、支払い 時期は遅くなります。

(8)利用券

○利用券番号(11桁)

項目 特定保健指導 (参考)特定健診 年度 積極的指導 動機付け支援 受 診 券

27 152******** 153******** 151********

28 162******** 163******** 161********

○平成27年度の後半から年度末にかけて特定健診が実施された場合、有効期限が延長された

(年度を越えた)利用券が発行されることもありますので、この場合は、有効期限内に初 回面接を実施する必要があります。

○特定保健指導実施も特定健診と同様に、利用券及び被保険者証により必ず資格の確認をし てください。確認せず実施し、後日、資格がないことが判明した場合には、医療保険者か らは特定保健指導の料金の支払いはありませんので注意してください。又、特定保健指導 は、受診者の希望により実施するものではありませんので、この点も留意してください。

○階層化結果と異なる特定保健指導を実施した場合は、特定保健指導料の支払いはされませ んので、注意してください。

○大阪市国保では、結果説明時に初回面接を同時実施した場合は、利用券が発行されていま せんので、受診券番号を基に、次のとおり利用券番号を作成し、請求してください。

作成例

受診券番号 16100001234 (前2桁は2016年度、3桁目の1は健診を表す)

利用券番号を作成する時は、前2桁はそのままで

3桁目を 積極的支援の場合は 2 動機付け支援の場合は 3 4桁目を 9 積極的支援の場合 16290001234

動機付け支援の場合 16390001234

― 19 ―

(22)

Ⅲ 実施医療機関の登録・変更

(1)被用者保険との集合契約

○健保組合・協会けんぽ・共済組合・国保組合については、平成28年3月31日現在の登 録医療機関で集合契約を行っています。

○平成28年4月1日以降の新規開業で集合契約への登録を希望される場合、6月、9月、

12月の3回のみ追加登録ができます。6月、9月、12月の10日までに地区医師会を通じ大 阪府医師会に機関届を提出してください。この場合、健診が実施できるのは、それぞれ7 月1日、10月1日、翌年1月1日からとなります。開始日以前に実施された特定健康診査・

特定保健指導は、契約前実施として保険者に受理されません。この場合、医療機関、受診 者双方にご迷惑がかかることとなりますのでご注意ください。

本会宛届出

特定健康診査・特定保健指導開始日 市町村国保

後期高齢者

被用者(社保)

(国保組合を含む)

4 月 10 日迠 5 月 1 日~

7 月1日~

5 月 10 日迄 6 月 1 日~

6 月 10 日迄 7 月 1 日~

7 月 10 日迄 8 月 1 日~

10 月1日~

8 月 10 日迄 9 月 1 日~

9 月 10 日迄 10 月 1 日~

10 月 10 日迄 11 月 1 日~

1月1日~

11 月 10 日迄 12 月 1 日~

12 月 10 日迄 1 月 1 日~

1 月 10 日迄 2 月 1 日~

4月1日~

(本会より一斉調査)

2 月 10 日迄 3 月 1 日~

3 月 10 日迄 4 月 1 日~

(2)後期高齢者・市町村国保との集合契約

新規開業、医療機関変更、医療機関の廃止の場合も含め、毎月更新可能です。

毎月10日までに地区医師会を通じて本会に、下記届を提出してください。

(3)各種届け出について

各種届出書をはじめ「運営についての重要事項に関する規程の概要〔健診機関〕」等は39 ページ以後をコピーしてご利用いただくか、本会ホームページの各種様式ライブラリからダ ウンロードできます。 http://www.osaka.med.or.jp/member/index_mem.html

(23)

― 21 ―

1.新規に特定健診・特定保健指導を実施する場合

⇒ ①特定健診・特定保健指導機関届 ※1(39ページ)

②特定健診・特定保健指導実施状況届(本会様式) (41ページ)

③運営についての重要事項に関する規程の概要(本会様式) (42~44ページ)

2.特定健診・特定保健指導を取り止める場合

⇒ ①特定健診・特定保健指導機関廃止届 (40ページ)

3.移転や継承、組織変更等で医療機関コードが変更になる場合

⇒ ①特定健診・特定保健指導機関届(新コードで作成) ※1(39ページ)

②特定健診・特定保健指導機関廃止届(旧コードで作成) (40ページ)

③実施機関番号等変更届 (41ページ)

④保険医療機関指定通知書(近畿厚生局発行)のコピー

⑤特定健診・特定保健指導実施状況届(本会様式) (41ページ)

⑥運営についての重要事項に関する規程の概要(本会様式) (42~44ページ)

※ 但し、次のような場合、医療保険者の登録医療機関名簿は、変更前のまま1年間掲載されます。

a 個人・法人開設で至近距離移転した場合 b 個人診療所から医療法人に変更した場合 c 医療法人から個人診療所に変更した場合

d 個人開設で親子継承の場合、或いは勤務医継承の場合等健康保険法上の指定が医療 法上の廃止・開設日が遡及できる場合

※1 大阪府医師会もしくは地区医師会代行請求希望の場合は備考欄には必ず記入してくださ い。空白の場合は医療機関からの直接請求となります。なお、届出と実際の請求形態が異 なる場合は返戻となりますのでご注意ください。

4.機関の種別や医療機関名、開設者名等を変更(医療機関コードの変更を伴わない契約内容の 変更)する場合(「健診のみ実施から保健指導まで実施」や「保健指導を取り止めて健診のみ 実施」の変更を含む) ※2

⇒ ①特定健診・特定保健指導機関変更届 (40ページ)

②実施機関番号等変更届 (41ページ)

③保険医療機関届出事項変更届(医療機関より近畿厚生局へ提出する書類)のコピー ④特定健診・特定保健指導実施状況届(本会様式) (41ページ)

⑤運営についての重要事項に関する規程の概要(本会様式) ※3(42~44ページ)

※2 医療機関名、開設者名変更:①②③の届出書

健診のみ実施から保健指導まで実施:①②④⑤の届出書 保健指導を取り止めて健診のみ実施:①②の届出書

― 21 ―

(24)

※3 機関の種別以外の変更の場合は、以前に提出して頂いている概要のコピーに訂正を入れて 頂いたもので結構です。「健診のみ実施から保健指導まで実施」に変更する場合は、保健 指導の概要が新たに必要です。

※4 法人開設で管理医師のみの変更の場合には、届出は不要です。

5.特定健康診査の詳細項目の変更がある場合

⇒①特定健診・特定保健指導実施状況届(本会様式) のみ (41ページ)

6.保健指導の内容を変更する場合(「動機づけ支援のみ実施から積極的支援まで実施」や「積 極的支援まで実施から動機づけ支援のみ実施」の変更)

⇒①特定健診・特定保健指導機関変更届 ※5(40ページ)

②実施機関番号等変更届 (41ページ)

※5 備考欄に「動機づけ支援のみに変更」「動機づけ支援・積極的支援の両方実施に変更」と 記入してください。

7.請求形態を変更する場合(「府医代行請求から医療機関直接請求」や「医療機関直接請求か ら府医代行請求」の変更)

⇒ ①特定健診・特定保健指導機関変更届 ※6(40ページ)

※6「医療機関直接請求から府医の代行請求」に変更する場合は、請求形態欄の「ア.CD-R」

を選択し、備考欄に必ず「大阪府医師会代行請求希望」と記入してください。なお、地区 医師会代行請求についても同様となります(請求形態についてはご確認ください)。

更に、「大阪府医師会ならびに地区医師会代行請求から医療機関直接請求」に変更する場 合は、希望する請求形態を選び、備考欄には何も記入しないでください。

8.次年度契約更新(4月1日締結)時には、府医から地区医師会を通じた受託内容の確認調査を 一斉に実施します。現在の契約内容のまま次年度も契約を更新される場合を除いて、新規・

変更・廃止については全て上記の書類提出が必要です。

※7 ただし、保健指導の内容の変更(動機付け支援のみ⇒積極的支援の追加など)のみの場 合は別途届出の必要はありません。

Ⅳ 返戻・過誤調整について

返戻・過誤調整については、国保連合会、或いは支払基金より実施医療機関に返戻通知が直接 届きます。直接請求をされている場合は、データを訂正の上、国保連合会・支払基金に再請求し てください。大阪府医師会代行請求をご利用されている場合は、36ページ「(5)返戻・過誤調整」

をご覧ください。

(25)

― 23 ―

Ⅴ 大阪府医師会代行入力について

※特定健診実施後は、速やかにご提出をお願いします。

大阪府医師会では、オンラインによる直接請求が困難な会員医療機関向けに健診データと保健 指導データの代行入力を行い、電子化の上、国保連合会・支払基金に請求を行っています。

どちらも代行入力票に必要事項を記入の上、実施月の翌月初に地区医師会を通じてご提出くださ い。本会では、事務審査を行い、データ入力・電子化の上、翌々月5日(5日が土曜日又は休祝 日と重なる場合にはその翌業務日)に国保連合会・支払基金に提出します。なお、事務審査にあ たっては、本会よりFAX、或いは電話で問いあわせることがありますのでご了承ください。

(1)本会代行入力手数料

本会代行入力手数料は、特定健診1件につき216円(消費税込)、特定保健指導1件につき 298円(消費税込)となります。代行入力手数料は、年4回に分けて、本会より直接請求しま す。お支払いは、大阪府医師信用組合の銀行口座引き落としのご利用をお勧めします。

平成28年4月本会受理分より 特定健診 保健指導 代 行 手 数 料 216円/件

298

円/件

再 請 求 手 数 料

0

円/件

0

円/件

請 求 手 数 料

0

円/件

0

円/件

(2)請求方法

○「特定健診・保健指導集計票」(37ページ参照)を表紙として、受診者個人ごとに ①特定健診代行入力票、QRコード付きの受診券

②特定保健指導代行入力票、利用券

を添えて、実施翌月に地区医師会に提出してください。

※個人票の提出は不要です。

○提出締切日は地区医師会によって異なりますが、本会提出締め切り日は下記のとおりです。

○過年度実施分の請求については、集計表を別途作成してください。

○旧生活機能評価(介護予防健診)やがん検診等の請求書と一緒にしないようご注意ください。

平成 28 年 04 月 11 日(月) 平成 28 年 08 月 10 日(水) 平成 28 年 12 月 12 日(月) 平成 28 年 05 月 10 日(火) 平成 28 年 09 月 12 日(月) 平成 29 年 01 月 10 日(火) 平成 28 年 06 月 10 日(金) 平成 28 年 10 月 11 日(火) 平成 29 年 02 月 10 日(金) 平成 28 年 07 月 11 日(月) 平成 28 年 11 月 10 日(木) 平成 29 年 03 月 10 日(金)

― 23 ―

(26)

(3)特定健診代行入力票記入の注意点

○ 医療機関番号は、271+保険医療機関コードが特定健診医療機関コードとなります(10桁)。

(271*******)

○ 受診券番号は、頭に161がつきます(11桁)。(161********)

○ 大阪市国保加入者で退職者医療制度適用者は保険者コードが「67274***」ですが、

保険者番号は「00274***」となりますので、そのまま記載してください。

○ 医師名と受診者住所は漢字で記入。

○ 受診者名はカタカナで記入、その他は数字で記入。

○ 後期高齢者・市町村国保は、空腹時血糖とヘモグロビンA1cは同時に測定(必ず両方のデ ータを記入)。

○ 被用者保険(健保組合・協会けんぽ・共済組合・国保組合)は、空腹時血糖を優先し、検査す る。食後10時間経過していないなどで空腹時血糖検査が実施できない場合のみヘモグロビン A1cを測定する(空腹時血糖、ヘモグロビンA1cのどちらか)。 3ページ参照。

○ その他、「質問票」「身体計測」「血圧」「血糖」「血中脂質」「尿」「肝機能」「判定判断」など 全てのデータ・判定をもれなく記入。

○ 腹囲はBMI値ではなく、測定値を記入。

○ 大阪市国保では、血清クレアチニン・血清尿酸・eGFR値も記入

○ 後期高齢者においては、保健指導、腹囲、判定・判断のメタボリックシンドローム判定の記 入は省略も可。

○ 医療保険者によって自己負担額は異なるので、必ず受診券等で確認。

(27)

― 25 ―

※協会けんぽにおける料金単価の取り扱いには、誤りが多くみられます。下記記入例を参考にし てください。

協会けんぽ 決済情報の記入例

(入力票下段)

― 25 ―

(28)
(29)

― 27 ―

(30)
(31)

― 29 ―

大阪市国保に関する留意事項

○費用請求“E”欄の金額については、以下のとおりです。

1. 特定健診に腎機能検査を実施した場合65円(決済情報欄「1:特定健診単独実施」を記入)

2. 特定健診に介護予防健診(C帳票)チェックリストのみを実施した場合65円(決済情報欄

「2:生活機能評価(生活機能チェック)を記入)

3. 特定健診にC帳票検査実施と事業参加健診(D帳票)検査を実施した場合195円(決済情報 欄「3:生活機能評価(生活機能チェック+生活機能検査)と同時実施」を記入)

○大阪市国保特定保健指導欄(右上赤字欄)

平成25年度より、大阪市内の保健指導取扱医療機関において、大阪市国保の被保険者に対して 保健指導を実施する場合、特定健診結果説明と同時、または結果説明後の近接した期間で、保健 指導の初回面接を実施できることとなりましたが、本会代行入力利用医療機関に対して、特定健 診「入力票」において保健指導(初回面接)の実施時期を確認しています。

●保健指導の取扱医療機関でない場合:空欄(記入不要)

●保健指導の取扱医療機関の場合:P11に基づき階層化のうえ、下記のいずれか選択

1. 選択肢「1:利用券発行前実施」・・・当該保健指導対象者に対し大阪市国保の「利用券」

発行前(特定健診の結果説明時、または結果説明後の近接した期間)に、保健指導の初回 面接を実施した場合(もしくは実施を予定する場合)は、「1」を記入してください。

2. 選択肢「2:利用券発行後実施」・・・大阪市国保発行の「利用券」に基づいて保健指導の 初回面接の実施を予定する場合(もしくは実施した場合)は、「2」を記入してください。

3. 選択肢「3:実施しない」・・・当該保健指導対象者の希望等により、貴施設では、保健指 導を実施しない場合は、「3」を記入してください。

4. 健診結果より保健指導の対象外の場合・・・空欄(記入不要)

― 29 ―

(32)

(4)特定保健指導代行入力票記入の注意点

特定保健指導の代行入力票は、「動機付け支援」、「積極的支援・初回時」、「積極的支援最終 評価時」の3種類の入力票があります(32~35ページ参照)。

○ 医療機関番号は、271+保険医療機関コードが特定保健指導医療機関コードとなります(10 桁)。(271*******)

○ 利用券番号は、下記のとおりです(11桁)。初回請求時には必ず利用券を添付してください。

積極的支援 動機付け支援 162******** 163********

○ 動機付け支援、積極的支援ともに、初回面接終了時と最終評価終了時ごとに請求してくださ い(各々2回)。

<動機付け支援>

○ 初回面接終了時と最終評価終了時の2回に分けて同じ代行入力票を用いて請求してください

(同時に提出、或いは両欄の併記は無効となります)。

○ 初回面接時間は、個別支援は20分以上、グループ支援は80分以上必要です。

○ 目標腹囲、目標体重等は全て記入してください。

○ 1日の運動による削減エネルギー量は、1日の運動により減らさなければならない目標とな る削減エネルギー量です(食事も同じ)。

○ 初回請求金額欄は被用者保険の場合8,052円(支払割合80%)、大阪市国保の場合 7,590円(支 払割合70%)。

○ 初回算定金額は、利用券情報に基づき、窓口負担の状況により算定の上、記入。

○ なお、窓口負担は受診券を確認の上、初回面接時に全額徴収してください。

○ 大阪市国保の場合のみ、中間支援実施年月日を記入してください。

○ 6カ月後の最終評価時の腹囲、体重等は全て記入してください。

○ 連絡が取れなかった等で、腹囲、体重、生活習慣改善状況を確認できず評価不能の場合には、

その確認回数の記載が必須となります。

○ 最終評価時請求金額欄は被用者保険の場合は、2,013円(支払割合20%)、大阪市国保の場合は 3,253円(支払割合30%)。

(33)

― 31 ―

<積極的支援・初回>

○ 初回面接終了時と最終評価終了時の2回に分けて請求提出してください(同時に提出は無効 となります)。

○ 代行入力票は初回時用と最終評価時用は異なり、別様式となりますのでご注意ください。

○ 継続的支援計画では、支援内容の□に

✓ を忘れず記入してください。

○ 継続的支援計画情報として、支援A(積極的関与タイプ)の方法で160ポイント以上、支援 B(励ましタイプ)の方法で20ポイント以上の合計180ポイント以上、或いは、支援A(積 極的関与タイプ)の方法のみで180ポイント以上が必要ですが、保険者によって異なる場合 がありますので、確認の上、作成してください。

○ 電子メールによる支援では、時間は「0」としてください。

○ 支援Aのポイント合計、支援Bのポイント合計を加えて合計欄に記入してください。

○ 初回面接時間は、個別支援は20分以上、グループ支援は80分以上必要です。

○ 1日の運動による削減エネルギー量は、1日の運動により減らさなければならない目標とな る削減エネルギー量です(食事も同じ)。

○ 初回面接情報の目標腹囲、目標体重等は全て記入してください。

○ 初回請求金額欄は11,249円(支払割合40%)。

○ 初回算定金額は、利用券情報に基づき、窓口負担の状況により算定の上記入してください。

○ なお、窓口負担は必ず初回面接時に全額徴収してください。

<積極的支援・最終回>

○ 初回面接終了時と最終評価終了時の2回に分けて請求提出してください(同時請求の提出は 無効となります)。

○ 代行入力票は初回時用と最終評価時用は異なり、別様式となりますのでご注意ください。

○ 継続的支援実施情報では、支援区分欄には A、或いはBを記入してください。

○ 支援形態、実施者については、該当する項目に○を付してください。

○ 支援Aのポイント合計、支援Bのポイント合計を各々記入してください。

○ 支援Aについては中間評価実施情報が必須です。

○ 目標腹囲、目標体重等は全て記入してください。

○ 継続的支援実施方法として、支援A(積極的関与タイプ)の方法で160ポイント以上、支援 B(励ましタイプ)の方法で20ポイント以上の合計180ポイント以上、或いは、支援A(積 極的関与タイプ)の方法のみで180ポイント以上が必要です。

○ 支援A中間支援評価時、6カ月後の最終評価時の腹囲、体重等は全て記入してください。

○ 連絡が取れなかった等で、腹囲、体重、生活習慣改善状況を確認できず評価不能の場合には、

その確認回数の記載が必須となります。

○ 中途終了の場合は、途中終了時請求情報欄を記入の上、請求金額を算出してください。

○ 3カ月以上の継続支援中脱落の場合、28,123円の50%分に実施ポイント数の割合を乗じた金 額です。但し、端数が生じた場合は、四捨五入により1円単位とします。

○ 最終評価時請求金額欄は16,874円(支払割合60%)。

― 31 ―

(34)

表面

(35)

― 33 ―

(36)
(37)

― 35 ―

裏面

― 35 ―

(38)

集計票の記入方法について

●【集計票の記入方法】単価欄記入は必須ではありません

①(集計票最上段の)“平成 年 月提出分”には、特定健診等の実施月ではなく、提出 される月をご記入ください(複数の実施月が混ざっていても結構です)。

②(表内)“単価”欄にご記入いただかなくても結構です。市町村国保、後期高齢者、被用者 保険(協会けんぽ・健保組合等)ごとの入力票の枚数は必ずご記入ください。

●【集計票の提出方法】提出は1枚で結構です

① 国保連合会、支払基金ごとに分けていただく必要はありません。

② 特定健診と保健指導ごとに分けていただく必要はありません。

③ QRコード付「受診券」と、保健指導「利用券」は添付してください。

④「個人票(結果票)」の添付は不要です。提出は必ず翌月にお願いします。

●【その他】受診前の資格等確認を徹底してください

①「受診券」と「被保険者証」の提示を求め、資格・住所等の内容を必ず確認してから、健診 を実施してください。

② 特定健診「受診券」、保健指導「利用券」は必ず回収してください。

(5)返戻・過誤調整について

返戻・過誤調整については、国保連合会、或いは支払基金より実施医療機関に返戻通知が直接 届きます。お手数ですが、国保連合会の返戻一覧表、或いは支払基金の返戻過誤調整内訳表の余 白に正しい情報(データ)を明記して、本会特定健診担当FAX(06-6766-1568)までお送り ください。本会で修正の上、再請求しますので、新たな「入力票」を作成する必要はありません。

(38ページ参考)

(6)特定健診・特定保健指導の各種届出書類について

「特定保健指導入力票マニュアル」はじめ特定保健指導支援計画及び実施報告書、入力票 等はいずれも、本会ホームページの各種様式ライブラリからダウンロードにてご使用くださ い。 http://www.osaka.med.or.jp/member/index_mem.html

(39)

― 37 ―

(40)
(41)

― 39 ―

(42)
(43)

― 41 ―

― 41 ―

(44)
(45)

― 43 ―

― 43 ―

(46)
(47)
(48)

一般社団法人 大阪府医師会

〒543-8935 大阪府大阪市天王寺区上本町2-1-22

TEL06-6763-7012 FAX06-6766-2875(地域医療1課)

参照

関連したドキュメント

The category “Food with Health Claim” contains “Food with Nutrient Function Claim” and “Food for Specified Health Use (FOSHU)”. The definition of “Food with Nutrient

調査の概要 1.調査の目的

上部消化管エックス線健診判定マニュアル 緒 言 上部消化管Ⅹ線検査は、50

●健診日や健診内容の変更は、直 接ご予約された健診機関とご調 整ください。 (協会けんぽへの連

①血糖 a 空腹時血糖100mg/dl以上 又は b HbA1cの場合 5.2% 以上 又は c 薬剤治療を受けている場合(質問票より). ②脂質 a 中性脂肪150mg/dl以上 又は

はじめに ~作成の目的・経緯~

「基本計画 2020(案) 」では、健康づくり施策の達 成を図る指標を 65

○特定健診・保健指導機関の郵便番号、所在地、名称、電話番号 ○医師の氏名 ○被保険者証の記号 及び番号