酪農学園大学 獣医学部 遠藤大二 放射線生物研究 ( )
修復遺伝子をクローニングするためのプライマー設計
1.はじめに
修復機能は、単に の傷を修復するのみではなく、ゲノムの維持や変化、個体の老化や、
遺伝的疾病の発生に関係しているため、複数の生物間での比較が重要な手法となってきた。単一 の 修復関連蛋白質の機能を検討する上でも、多種の生物における同一の修復蛋白質の比較 は、マウスやヒトなど単一種生物での分析では発見されない蛋白質の機能を明らかにする可能性 がある。一方では、種間の比較を行うための基本的情報は、ゲノムプロジェクトとそのデータを 分析するためのシステムバイオロジーなどにより活用方法が多様化してきている。時代背景とし ては、修復機能の種間比較には有利な状況と考えられる。
特にゲノムプロジェクトの発展は顕著である。 年4月現在で、 種の動物、 種の植 物、 種の真菌、 種の細菌のゲノムプロジェクトが の に登録
されている( )。さらに、ゲノムレベルの塩基配列決
定は、 によって加速することが予測されている( )。 技術と 精緻で高速な画像処理技術により、塩基配列決定の速度は向上し、コストは下がっている、
年後半にはヒトゲノムが 時間 ドルで決定可能なことが、 社からアナウンスさ れた( )。このような技術が各種のゲノムプロジェクトに適用 された場合、各種生物のゲノム配列の決定は、研究室レベルの作業になる可能性が高い。
意外なことであるが、ゲノム配列が公表されて続けている状況で、全ての修復遺伝子の塩基配 列が入手可能というわけではない。 遺伝子などは、ゲノムプロジェクトがかなり進んでい るゾウでも検索結果が得られない。総合的な検索が可能な サイトに登録されている種 数は、 年4月段階で 種にとどまっており、まだまだ進化学的分析を行うための全塩基配列 が整備されているとは言いがたい。従って、しばらくの間は、知見が得られている動物種の遺伝 子データを元に、遺伝子を 増幅する必要があると予想される。本稿では、複数の相同遺伝子
北海道江別市文京台緑町
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キーワード 相同遺伝子、 、バイオインフォマティクス、プライマー設計