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夢を実現する 「未来予想図」

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夢を実現する 「未来予想図」

著者 柴田 一

雑誌名 関西大学インフォメーションテクノロジーセンター

年報 : ITセンター年報

巻 5

ページ 1‑2

発行年 2015‑07‑01

URL http://hdl.handle.net/10112/00018831

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関西大学 IT センター年報  第 5 号( 2014 )

巻 頭 言

夢を実現する「未来予想図」

IT センター所長

柴 田   一

 内閣府の下、21世紀の日本にふさわしい教育体制を構築し、教育の再生を行うため、教育 再生実行会議が開催されており、2015年 5 月14日に第七次提言が出された。そこには、本年 報でも採り上げている「プログラミング」「情報セキュリティ」「情報モラル」などに関する 指導内容や学習活動の充実を図ると記されている。

 この提言の冒頭部分では、情報処理学会誌2015年 1 月号で特集された「シンギュラリティ」

について触れられている。今後、コンピュータの性能が飛躍的に伸び、2029年コンピュータ の知能が人間を超え、2045年には、コンピュータにより科学技術の爆発的な進歩、技術的特 異点「シンギュラリティ」が訪れるというものである。その結果、人間の仕事や生活に現在 の常識を覆すような、まるで SF 映画の世界が現実になるような変化がもたらされる可能性 があるのである。「シンギュラリティ」の姿として、上述した情報処理学会誌では、ジョニ ー・デップ主演の映画『トランセンデンス』( 2014 )が例に挙げられている。

 この「シンギュラリティ」の前兆として現在、「ビッグデータ」を用いて、「人工知能」コ ンピュータが「機械学習」したり、「データサイエンティスト」が「データマイニング」によ り「未来予測」したりすることが盛んに行われている。これに関係する映画で筆者がまず思 い浮かぶのが、スタンリー・キューブリック監督の『 2001年宇宙の旅』( 1968 )である。ア ポロ11号が人類で初めて月面着陸に成功した1969年より前に制作されたにもかかわらず、今 観ても宇宙の表現に全く違和感が覚えられない作品で、まさに的確な「未来予測」であった と言える。作品に登場する人工知能コンピュータ「 HAL9000 」は、今話題の人工知能コンピ ュータ「 WATSON 」であり、人類に知恵を授けていた黒い薄板「モノリス」は、まさしく 現在の「スマホ」である。実際、日頃人々が一心不乱にスマホを使ってネットから情報を得 ている姿を見ると、この映画のシーンを思い出さずにはいられない。

 次に思い出されるのが、スティーブン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演の『マイ ノリティ・リポート』( 2002 )である。そこでは、「未来予測(犯罪予測)」により、罪を犯 す前に犯人(となるはずの人物)を逮捕したり、ジェスチャーでコンピュータを操作( NUI: 

Natural  User  Interface )したり、「生体認証」である虹彩認証をリモートセンシングで行っ たりすることが映像化されていた。これらは既に一部実現しているものもあり、現在からそ

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れほど遠くない近未来の「未来予測」であると想像できる。

 冒頭の提言において、教育改革は少なくとも20  年以上先を見据えて取り組まなければなら ない、と記されている。したがって、教育・研究をサポートする我々 IT センターのサービ スも、20年先の教育・研究を見据えた「未来予想図」を描き、それが正夢となるよう実現に 向けて努力していかねばならない。

参照

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