• 検索結果がありません。

太 平 洋 先 進 諸 国 の 東 南 ア ジ ア 援 助

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "太 平 洋 先 進 諸 国 の 東 南 ア ジ ア 援 助"

Copied!
22
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

太平洋先進諸国の東南アジア援助

一 は しがき

太平洋先進諸国の東南アジア援助 65

 第一回UNCTAD以後︑援助問題は一つの転換期を迎え︑一九六〇年以来︑本格化した援助の方向を決定づける

ようになった︒さらに第二回UNCTADにおいて援助供与は国民所得の一%と決定され︑世界の先進諸国は今後の

低開発国援助政策をどのような方向に打ち出すべきか︑経済援助の目的とその理念について再検討をせまられてい

る︒先進諸国の積極的な援助促進によって︑今後この一%の実現化の方向に前進できるのか︑少くともその可能性に

ついての諸論議がいろいろとなされている︒すでに低開発国の輸入代替工業化のゆきづまりに対して︑先進諸国との

交流をはかる09≦戸主一〇〇臨昌伽q℃o一搾︽もとられ︑他方︑低開発国の自立的成長への移行の過程に欠くことのできな

い必要条件の創立に︑援助の妥当性が考られてきた︒

 したがって︑先進諸国の経済統合による貿易拡大は︑他方において低開発諸国の開発とそれとの貿易拡大の方途を       ふ検討すべきであることが緊急必要事として提起されているd

 そこで一方︑太平洋先進五ヵ国の太平洋貿易の拡大と︑それにともなうアジアとラテン・アメリカの低開発国の開

発とそれらとの貿易拡大の検討に対して・他方・の太平洋先進五・国︵PAC︶がアジアとラテン●アメリカの低開珊

(2)

66

発国の経済開発を支援するための援助問題について検討することが必要となっている︒       34       2 本稿は︑太平洋先進五ヵ国の東南アジアに対する援助の最近の動向を分析することによって︑域内援助の拡大︑密

接化の傾向を見出し︑東南アジアの経済開発のための援助の問題点をさぐり出そうという試みを展開する︒本来の援

助分析の目的は︑上記の分析にともなって︑なぜPACという地域的統合による援助の方が︑援助効果を高めること

ができるのか︒あるいはまた︑貿易との関連において一国にておこなう援助よりも︑五ヵ国でおこなう方が︑各国に

とっても利益があるのだ︑といった諸点の検討が必要であり︑こうしたことが鮮明されるのでなければ共同援助方策

の意味もないといえるであろう︒ただし︑これら諸点については今後の分析としたい︒

注ω 即○し魯拐oρ.勇88巨︒℃o一団︒一Φ︒︒円○≦凶&雰ω︒︒∪①<巴8巴Oo鐸昌三①ρ︑︑H︒︒雪・

   援助水準の上昇については︑アメリカの揚玉を考えてみると︑援助を贈与とした揚合︑実質的援助額の三分の一半にあたる

  一三億ドルの増加が可能となることQまた商品援助を世界市場価格で評価できる商品を除いて︑これを貨幣に切り換えれば一

  九億ドルの増加となるQこれを九ヵ国︵表三に表示︑米国︑イギリス︑日本︑EEC六ヵ国︶についてみると二四億ドルの増

  加となると論じている︒︵︸二一頁︶

   ﹃対外援助の新構想﹂一一%援助をめざして−海外経済協力基金調査部︑︵昭和四一年四月︶︑この調査は小島清教授の指導の

  もとにまとめられたものであるが︑ここでは前向ぎな姿勢をもって国民所得一%の用途を探求︑援助国と被援助国との双方に

  とって劾率的であるような運用についての挑戦を試みている︒ 小島教授の ︑︑︾冒﹃o℃oω鉱ho目ぎけ①ヨp什δ昌巴≧自㌦.島①

  O①くΦδ讐コσq国60昌︒日8ρO①o.一Φ①♪や︑︑智℃露コ︑ω閃︒呂碍p︾三勺○臨6跣.=謬︒房q冨︒︒ぼ旨︒¢≡巴oh国oo昌︒β瓢︒︒・鴇局︒σ﹂り①Oな

  どにて提案されている曲辰業生産及び輸出可能工業に対する直接的生産目的贈与の方針がこの報告書でも取られ︑農業生産力改

  善援助︒地下資源の開発と援助といった問題が取りあげられている︒

 ②閑ぞ︒ω互角︒ロヨ四︵巴ソ︑︑℃蓉ヨ︒目村巴①睾αUΦ<①δOヨ①算︑︑勺昌①諺旨旨山℃δ8巴ぎσqωoh①Oo巳臼窪8自運ξけげ①

(3)

冒O薗ロ国oo昌︒ヨざ菊①︒・①霞︒ずO①ヨ霞冒冒p二鋤曙一8匂︒日げ︒智℃⇒国8昌︒日切︒園ΦωΦ餌﹁oげOΦヨΦ円周①σ■おOo︒.

 この太平洋貿易開発会議にて発表された小島清教授の︑︑冒b帥p︑ωぎ8﹁Φωけ一.言夢①勺8凶諭︒↓箪創①国x冨霧δp︑︑は太平洋先

進五ヵ国の貿易拡大をもたらすだけでなく︑アジアとラテン・アメリカの低開発国の経済発展を︑先進国の共同援助努力の能

率化を通じて大いに促進されるべきことを強調した︒︵邦訳﹃太平洋経済圏﹄日本経済新聞社︑昭和四三年︶

二 太平洋先進国の援助の動向

太平洋先進諸国の東南アジア援助 67

 太平洋五ヵ国︵米国︑カナダ︑日本︑オーストラリア︑ニュージランド︶の貿易面の分析については︑すでにPA

FTA︵℃蝉O一笥O 閃層①① ﹈り﹁餌α① ﹀﹁①簿︶構想によって十分検討されているが︑ここで提起されたアジアとラテン・アメ      図りカの低開発国の経済開発の支援に︑これら先進諸国が共同の援助方策について︑さらに︑PAFTA貿易にアジア

︵中国を除く︶とラテン・アメリカを加えた相互間貿易という拡大された太平洋貿易に対する先進諸国と低開発国の

援助︑特に東南アジア援助に占める世界の重要性を考え︑太平洋先進諸国の対東南アジアの援助の動向を検討する︒

 D 世界の援助の二大中心︵ 世界の対低開発国の援助の二大中心センターは︑表1にてもわかるように︑太平洋先進諸国︵これをPACと称す

る︶とヨ;ロッパ先進諸国︵これをEUCと称する︶にわけることができる︒もっともヨーロッパ先進諸国はこの表

でわかるように︑EEC︑イギリス︑その他の西欧諸国と三つの区分からの綜合であるが︑一応世界の援助供与セン

ターは二大中心地域にわけることができる︒

・PAC加盟国援助総額は一九六七年竺=億六バ○○万ドルのうち・PACが六八億六δ○○万・ル・EUC獅

(4)

68

(単位 100万米ドル)

1西アジア繭ア莇翼鯵〕…オセア・ア

Q1.0[

その他云噸国灘関膝

03 19

7ハ0

o・2 m

140・1i 2.04 37.75

2,110.0  500.1   46.1  140.3

2,796.5 :

 40.76  73.17

231。0 62.24

1,025。4  26.82…

14.0 0.2

0.1 14.3 0.21 1.95 72.1 83.44

  0 98.6

119.6 1.74 73.96 42.1 2.60.

830.0  0.6  0.6  6.3 837.5     :

12・211 83.30 167・9i

1.66

5,002.0 111:1[

 189.8 6,163.7  89.83  60.90

565.0 44.6 24.4 63.1 697.1 10.17 66.57 3,957.8

  3.91

   計 5,567.0  855.3  185.6  252。9 6,860.8

61.43 350.0

3.34 62.2

115.0 16.7  0.1

67.4 208.6

71,5 0.2

30.6   17.72 1,285.1

 104.1 ; 1,079.3       1

   1.11  251.3       1

   4.5    123.1          188.2   18.4…

14・.・旨・,927.・

  4.63 ;  92.86

14.50…28・92

  15.1 1   928.5 …

  1.54:94.74.

      1   1.50.   9.171

       −1一一.

   7.0.   102。3 …

  3.98 i   58.22 .

・.・・.・.・1…

1・005・4i10,121・51

58.8 63.6 33.6 30.3 38.8 225.1 7.14

4β07.8   3.85

193.8 6.15 52.22.

38.5 3.93 10.37

50・5i  0.4

29.2 856.1 27.16 22.40

1.3

371.1

71。7 2.27 82.99  0.1

30.6 0.97 18.92 11。5 1.17 7.11

21・501

 146.5  14.95   3.83   22.8  12.98   0.60 3,82L9

0.3

86.4 161.7

1,343,9 1,142,9  284。6  153.4  227.0 3,152.1

28.22 51.5

5.26 4.92

980.0

8.77   73.4

 41.78   7.01 1,047.1

175.7

   1。572        1 11,168.6 1

236

(5)

69  太平洋先進諸国の東南アジア援助

  表I   DAC加盟国の低開発国援助(政府・民間)

援助供与国 援助受取国

I PAC     ア メ リ カ          日    本          オーストラリアE          カ ナ ダ;

      計  l

  PACに占める比率  i

世界に占め砒些 ..….⊥

西ヨーロ  ツ ノミ

 122.0:

一  4.0.

  3.5  129.5   1.77:

 31.86!

    1

     フアン・

アフリカ    1アメリカン

360.o11,075.oi          1

 199.8 :    44.9 1

  ・。91

野畑I

    i      !  31.88 …   69.64 !     l       I

ア ジア

2,195.0  569.7.

  46.1  140.2

2,951.0:

 43.01.

 78.01:

H EUC

 世界に占める比率

         

259.8  1,251.91  489.4 68.・3・68.・・1・.・3

1 EEC      フ          西          イ          ベ          オ

  EECに占める比率  世界に占める比率

ンイリギン      計 うドタルラ スツアーダ

80.8…

86・・…

33・0

c

15.6ミ 3.1!

218.5…

6.931

57.30

    1  727,7  122.4  131。oI  63.5  10.8 1,055,4     …

33・48:

    i  57.431

227.2 163.3  2.9 34.6 14.OI 442.O    I 14.02旨 27.42…

831。7…

2.191

201.1 324.2 67.1  0.5 29。2 622.1.

19.74 16,45 2         イ ギ リ ス

  イギリスに占める比率  世界に占める比率

29・0:176・51

2.96     18。01 7.61 …   9.601

24.1…184.9;

2.46 5   18.87 . 1.50:   4.97

3 その他の西欧   西欧に占める比率   世界に占める二丁

nl DAC

総  計

12.3 7.00 3.231    :389.31    !

 20.0  11.38  1.09 1,837.8

 23.3 …    24.7  13.26 …   14.06

1.45:。.65

1,611.8 i 3,782.7

出所:Sしatistical Tables for the Annual Aid Review, DAC,1968.

237

(6)

70

が四三億ドルであり︑それぞれ六一.四%︑三八.六%となっている︒これからしても︑PACの援助が占める比率 38      2はかなり大きいことがわかる︒これは勿論︑アメリカの莫大な援助によって支配的な数字がでてくるのであるが︑こ

れを東南アジアに限定してみると︑日本のウエイトもかなり高く評価できる︒対東南アジアについては︑表1から︑

PACは二七十九︑六〇〇万ドル︑EUCは一〇七二︑五〇〇万ドルである︒この比率はPACが七三・二%と︑大幅

に援助のほとんどを引受けていることになる︒EUCのうち︑EECが二二・四%である八億五︑六〇〇万ドル︑イ

ギリスぱ一億四︑六〇〇万ドルで︑三︒八%にしか当らない︒これはPACの中でも日本は五億ドルであり︑EEC

全体の額についで大きい︒このことは他の数字の示すように日本は︑地域別でみたように︑援助の大部分が東南アジ

図I PAC各国の対抵開発国(LDC),

   対東南アジアへの援助比率

U.S.A

メ︑

  ・む

    、

Australia

図H EUC.各国の対抵開発国(LDC),

   対東南アジアへの援助比率

EEC

LDC

薪1

( ■

Japan

姦 ・   

︑働  漁 ム甑 ノ

・  .傘    命︑

\/

Canada

省・

び)、

0

LDC

 .E。

Asla

  ,

︐鴇旨

門.

?

Other EurOP U.K

(7)

ア向けのものであることがうかがわれる︒

 これをPAC︑EUCそれぞれに占めるその構成法の一九六七年における援助の割合を︑対低開発国︑対東南アジ

アについて検討してみると図1−Hに示す通りである︒これによると対東南アジア援助が対低開発国についての援助

よりも大きい国は︑二大援助センターからみた限りでは︑日本︑カナダ︑オーストラリ﹁ア︑イギリスということにな

る︒勿論この四ヵ国とも︑日本の五億ドルを始めとしてオーストラリアの四︑六〇〇万ドルと︑ アメリカに比べては

小額であるが︑しかし︑一国の援助政策の方向を示すものとしては︑一応の指針になることは間違いない︵但しこれ

は資料の関係上︑日9巴︒田︒巨じd凶一荷嘆9︒一閃一〇≦ω︵Z2︶のみの総計である点に注意︶︒

太平洋先進諸国の東南アジア援助 71

 m 太平洋先進国の援助動向

 PACの対東南アジア援助について︑PAC以外のEUCとの比較において︑ごく最近の動向を検討したが︑さら

に一九六〇年から一九六七年の長期的展望に立って︑その動向を特にPACを中心として検討してみよう︒ここでは

PACとEUCとに分け︑対東南アジア︑対低開発国の援助を比較し︑その両者の関係からPACの東南アジアの重      團要性を引き出したい︒これは表Hによって示される︒この表から次のことがわかる︒

ω 世界に占めるPACの対東南アジアの援助は︑一九六七年でみると八五%であり︑対低開発国援助の六六%より

大きい︒このことはPACが東南アジアの援助に重点をおいていることがわかる︒他方EUCにおいては対東南アジ

アの援助は一五%で︑対低開発国の援助は三四%あり︑PACと逆になっている︒

② しかし︑他方これを援助の増加率から考察してみるとEUCの諸国の対東南アジア援助もかなり増大している︒       39すなわち︑OECD加盟国の七年間の増加率は六二%で︑そのうちPACは五五%︑EUCでは約二倍の増加を示し 2

(8)

72

鼎目℃>Oり国OOθ海轟刈覧刈・慮匪謙圖θ鮪9︵↓o片巴︒曲9巴しd=簿臼巴コ︒≦ω︵Z①叶︶︶      伝へ旨 目OOご︐廉罵\マ

   野望胃琉督び許蚤   H ℃︾O

H

津海&刈胞刈湘醇

  b二 国dO

   ︐犀紬π恥餅び菖蟹

目 灘慮調謙圖繭9

一 H

    卜︒

 E導

郭酌ま嚢

国dO

峰判π氏&び呂鎌.

H80

H㊤ヨ

H−①GoNμ〇一H本①刈・Go①

 Q︒㊤・9一 Q︒蔭.&

 卜⊃一①●Φ刈   b⊃刈避㊤鼻

 四目・幽Q◎   HgQ◎b◎一

bOコ㎝軽・㊤らQ

  ①野望Qo

一H−緕Q◎●ω①

  GQ①躯刈

GQYω一﹂ω

 ①伊Φω

日−coωω陰①目

 しQ軽・O刈 6①卜⊃一−①㊤α●①目

 Q︒Q︒・蔭︒︒.

 卜⊃卜⊃O・刈O

 一一.切bo

GQIQ◎Qo㊤ω

 ①メO膳

HlQoω一.卜OO

 ω卜⊃.8 一㊤①ω

ドO㎝㊤﹄㊤.

 ㊤O﹂①

 卜∂卜︒一bり

  ㊤・①Q◎ 一㊤①鼻

卜⊃驍foρ㊤α

 ◎090①

 ω卜︒メ8︸

 Hω・㎝O お①㎝壕黹ウ.αO

 QQω・り㊤

 ω目︒︒・ω︒︒. 這・2

ω℃Qo㎝ω■刈①

 のQ◎眞しQ

﹃刈㎝①.㊤①

 ω一・①刈 .ら◎矯㎝お㎝GQ  O9刈一.

一噂㊤ωbO・①QQ

  ω昏・卜σ㊤ 一Φ①①

Nb①ω.㊤O

 QQ①﹄ω

 G︒①一・ミ

 一ω.♂

 ωりQ︒逡.お 倉ミQ︒・卜○﹃

  O刈.切O   ①QQ.GoO

 Hる①9㊤N H噛Oo㊤卜σ.ωO

  ω卜⊃・OO.  ω一刈O

=…

目8刈

卜⊃−①OO.㊤刈

 Q◎切・目刈

 心㎝O.ざ

 H心■刈?

倉O刈卜⊇・OO

 O①﹂刈.

boxb⊃①■①O﹁

 ︒︒し︒●︒︒ω⁝

    O①oσq﹁巷三〇﹄望ω耳8ロ肝δ昌oh句ぎ餌昌9巴固︒毒ωけ︒い①器∪①︿ユ︒℃①αOoβ病臥①ω℃O国OU.目G︒①ρ①刈斉﹀昌昌ロ亜目①≦①≦.

       ㈲ている︒ところがこれは一九六〇年を基準年次にとりあげたことと︑さらに絶対額においてPACは約二六億ドルで

あるのに︑EUCは四恩五〇〇〇万ドルといった大差を示しているので︑その増加率の実質的内容については全く異

なるものがある︒

③ したがって︑このことを対低開発国にみると︑PACが四七%の増加であるのに︑EUCでは三六%となってい

る︒さらに額にしても︑PACの四〇億ドル︑EUCの二一億ドルとなっている︒したがってこの場合は明らかに︑

OECDの四四%という中間値を考えて︑増加率を実質的に同じ程度のものと考えてよいであろう︒

ω ここでえられることは︑PACの東南アジアに占める比率がきわめて大きいこと︑さらに対低開発国援助につい

240

(9)

ても六六%という大きい数値をしめしていることである︒この後者の点についてはPACの中にアメリカが含まれて

いることからえられる数値であることがわかる︒

 そこで︑このことをさらに表皿により明瞭にしてみたい︒ この表はPACの構成国であるアメリカ︑日本︑カナ

ダ︑オーストラリアの先進四ヵ国の東南アジア援助の対低開発国援助の割合を示すものである︒これによってPAC

各国の東南アジアに対する援助のウエイトが明示されることになる︒

太平洋先進諸国の東南アジア援助

﹁I−⁝ … ℃︾O㊦酷悪謙圖勲9胃灘叫び海轟M覧M熊導θ聡信吟鼎目

O国OU

勺諺O 刈  k    = 冴

 ︵雰母Hプ発憤︶ 山    卦

 ご  斗  隣︑︑

 斗ーメ7畑=刈

国dO

 へ 七 = メ

 国国O 一〇①〇

   一昏軽b目.

露﹄α①O.8

︵㎝b⊇・Qoω︶

=b︒・H︑

㊤Φ・申㊤P雪

一ω・㊤bの

ωピ①Q︒

 ㊤●躍 お2ωG・・ω︒・一らト︒.刈①.昏一b卜⊃(ω@・㎝G︒︶一〇〇・りG◎一。。艨Eお.QQ?﹂O

置●㊤㊤

卜。レ・H①

一らQ﹄Q︒

73

日O①bの

ω9刈㊤ミ︒謹

癖①.①軽

︵a.㊤㊤︶.

同O①・り

切メαQ◎

ミ︒αQQ

一ト︒・O㎝

謹.膳bの

 QQ.㊤O

 旨.㎝り

 bo伊ωO

 oQ・Qo一 目㊤①らQ昏O.㎝QQ㎝ω﹂ら㎝G︒﹄O.︵膳刈bOy㊤卜︒・刈①㎝①・二α①.一二

...−. 一 一〇①蔭軽心・Gcり㎝Q◎・刈bσ㎝Go・9︵盟.刈刈︶目OO●O朝①b︒﹂皇①卜︒●心O

一①●⑩N

らQ齊順@

一QQ・鮮O 目㊤①㎝   H㊤O①癖ω︒刈ω  春ω︒⑩刈切卜・A卜︒  切q︒㎝H⁝㎝帆・悼①︑ ㎝b⊃陰ωO ︵劇①・①O︶ ︵QoQo.b⊃刈︶㊤O・Qobo  り一・㊤幽OH・刈幽  Q◎り●①鼻bQヨ●Q◎刈  漣・軒刈一①︒一り  一⑩.一〇卜Q

@・悼刈  ωbo目O

HらQ・心QQ  一朝・卜δ劇 −訓︒剰 卜㊤.卜﹂困一

罐・O㊤①一.O①.

︵ら刈・Gcω︶.

㊤り﹄GQ.

器・㊤︒︒⁝

bこn・δ

N目・H㊤

ω卜∋・◎︒bσ

HQQ.一GQ

=一ネO①oα自惹℃ぽ︒巴∪一ω茸凶び三⁝Opohココ四po冨一固︒≦ω8い︒のω∪①<900Φ自Ooロ暮ユ①ρO国OP

  盲ご ↓9巴︒臼︒冨一bd躍舞臼巴コ︒≦ω︵ZΦ骨︶θみθ理糠Q目㊤①ρ①¶㌶︾昌昌ロ巴︾三閑①<δ≦●

  

「茸鐸志和重畳伽藍酬︒o国8﹄q︒簑曇暮︸9上鞍︒

241

(10)

74

これからすると︑      42       つらω PAC全体の対東南アジア援助の動向はアメリカとほぼ一致している︒一九六〇年は六〇%であったが︑一九六

一年以降は全体にわたって低下している︒がしかし︑一九六七年は再び六〇%強の数値をえている︒これは日本︑カ

ナダについても言えるところである.︑しかし︑援助額それ自体の増加はアメリカが二一億ドルと圧倒的に高い額で︑

日本の三聖四︑○○○万ドル︑カナダの一億四︑OOO万ドル︑オーストラリアの四二〇万ドルとかなりの差がある︒

② ところが︑それぞれの援助増加率をくらべてみるとアメリカが次第に援助額が漸減しているのに︑日本︑カナダ

が反対に漸増している︒これは︑アメリカの減少を日本︑カナダが補っていることになる︒

③ この表に関する限り日本の対東南アジア援助は世界に他の類を見ないほど︑高い比率を示している︒さらにカナ

ダがこれに次いで高い数値を示している︒アメリカの対東南アジア援助はほぼ全低開発国援助の五五%程度とみてよ

く︑分散的に援助がなされていることがわかる︒但し︑ヴェトナムへの援助額三下〜五億ドルもあるので︑これを除

くともっと小さな数値になる︒これを示したのが︑アメリカの下の欄である︒これはヴェトナムへの援助を全額差引

いた数字からの計算であるので︑その点を考察して評価すべきである︒

ω 日本については一九六〇年には=一一%と高い数値を示していたのが︑一九六七年には九九%となり︑その意味

ではすべてが対東南アジア向けの援助が少しは分散的になったとみてよかろう︒

 なお︑PAC各国の援助シェアを示したのが表Wであるが︑これによってアメリカの対東南アジア援助が一九六〇

年以降次第に減少していることがわかる︒特にドル危機の著しくなった一九六六年から激減していることがわかる︒

但しこれも絶対額は漸増しているが︑PACとの相対的比率において減少しているということである︵但しこれもヴ

ェトナムへの援助を含めているので︑これを除けばもう少し小さい数字となっている︒︵ ︶の数値がそれである︶︒

(11)

太平洋先進諸国の東南アジア援助 75

目 Fr!

購宅℃︾Oθ掛有蓋覧M・慮強面圖㊦舘9㊦でHM

   ま︒一H8二H§コ㊤︒︒︒皿⑥創−.     一濯海副M覧M

 刈  図  唱 瀞

 ︵癬母7斗卜︶ コ    卦

 瀞  斗  翫

 &︑ーヌア焔唱刈

 ℃︾Oθ薄判π掻餅ぴ詳鋳

       灘粛悪謙圖

 刈  図  思 尋 コ    卦

 誉  斗   黛. 斗ーヌ7焔迄M

 勺︾O㊦峰翔π所餅び詳幌 ㊤一.㊤①︵o︒O●㊤α︶ 切﹄Q◎ bの・Q︒α bの●◎o㎝

Qo?・Oら

㊤Oひ刈︵︒︒O■b︒︒︒︶

 ①・①QQ

 bΩ︒刈癖

 b◎謹

Q。ェ.&

㊤GQ・α刈  ㊤ω●㊤①

N︒cob⊃   N.QoGo

同.物心﹂  H.GQμ

H︒Qoα   H.刈ω

①昏.膳QQ  ①9りGQ Φω淑刈︵鍵﹄㎝︶ ㎝﹄O 目浜bo μ﹂トの

Q。p︒.卜◎︒㊤O︒Hbo  b◎・心㎝  卜⊃呂  切・刈刈 ︵o︒ド認︶ ㊤一絢刈

Φみ・①Qo

N.謡.H︒δ

一.Q◎㊤

①SO膳 りbobり.G︒.ωbの.POQ卜.b︒.O望

①Q︒・お 曽・O①︵Q◎O﹂鼻︶ α・切㊤ しQ.ω膳 ωωら

Q。リ●㊤①

ゆ一・boω一

P㊤O

ω﹂鼻

N●①鱒.

①朝・謬 ΦO・GQO  Qo卜Q●O刈︵刈①﹂心︶︵8り◎o︶ ㊤●①①   ㊤・帆膳 bQ・刈㊤   刈﹂ら ピトQ◎Q    .卜︒艀

       一 ◎。轣B・㊤O 鵯.b︒︒︒一         H.①○︒〜         9ω①        Hω︒H切        ︵①bの●①QQ︶        お・◎o癖       一 日㊤①切   一㊤①①   一〇①刈

Q◎揩p.Φbo.

切.QQ一.

卜Ω順@

b⊃●Q◎O

⑦刈・㎝O一

。。@.O兜

㎝.﹃切野帰bo

bの●Q︒州

①Q︒・GQO

⁝副08ぴq冨O窪︒巴∪圃︒︒耳ヨ¢二〇二〇h閃8餌口9日時δξω8いΦのω∪①<⑦剛︒℃ΦΩOoβ韓ユ①ω●O国OO.

QQ

Xミ

Qo轣掾DQo困︑

◎o

xO

膳.Oり

しQ畳紹①①・ミ

 アメリカに比べて︑日本︑カナダ︑オーストラリアの数値は漸増しているので︑これは明らかに東南アジアの援助

の負担が︑アメリカ一国だけでなく︑日本︑カナダ︑オーストラリアにも比重が移ってきたことを説明するものであ

ろう︒オーストラリアの数値が低いのは︑対低開発国の援助の半数以上︵五三・一%︶がオセアニア地域ニューギニ

アーになされている為である︵したがってPACについてはこの地域をも含めた援助計画が必要となろう︶︒

︑以上はPACについてであったが︑これをPAC以外のEEC︑イギリスを含めた資料について検討してみる︵こ 鎚

(12)

76

れも・ACと同様に・﹄里雪黒影の計算による︶︒表・に・る・︑・A・以外の対東南アジア援助の・ECD製

       2に占める比率は︑一〇〜一五%とかなり低い数値であるが︑実際上︑EEC︑イギリスについて︑低開発国援助に当

る東南アジア向けの援助を算出してみると︑表皿の通りである︒これでみる限りにおいては︑イギリスの対東南アジ

ア援助はEECよりも大きな比率を示している︒PAC構成国であるオーストラリアよりも高い数値を示している

し︑またEECの東南アジア援助よりもはるかにウエイトが高い︑しかしEECでは︑フランスが東南アジアに対し

てほとんど援助を出していないところに原因があり︵表1によれぽ︑フラγスの旧属領地︑植民地の多いアフリカの

援助が大きい︶︑むしろ︑西ドイツ﹈ヵ国をとるならぽ︑イギリスよりも少し高い数値が算出される︒その対東南ア

ジアの援助のイギリス︑EECの西欧においての構成比は表Vに示す通りである︒これはイギリスも含めた数字から

算出された比率であるので︑その点についてはイギリスの四〇%と比べて西ドイツの七五%をもってしてもよく評価

でぎるところである︒

注ω 国際経済学会編﹃国際経済協力の現状と展望﹄山本評論社︑一九六六年﹃世界貿易の自由化と統合化﹄1先進工業国間協力と

  日本貿易一小島清︒ 大来佐武郎編﹃低開発国の貿易と開発﹄小島清・栗本弘﹁太平洋共同市場と東南アジア﹂目本経済新聞

  社︑一九六六年三月︒

 ②閑ぞ8三閑︒旨89︵Φユ.ソ勺四︒強︒⇒巴①曽巳∪Φ︿ユ8∋①簿︵︒℃﹄律b●鵠ωも.H㊤し︒ソ

 ㈲ 地域別による援助資料は援助供与国︑援助受取国については 日︒け巴しU凶訂結﹁巴霊︒毛Q︒︵Z①叶︶ しかえられない︒したがって

  援助動態別にみた政府ベース︑民間ベースの総額ではえられない︒しかしこの表によって対低開発国の二国間ベースが明らか

  になるので︑ 一つの参考にした︒

 ω 援助の段階区別は援助の目的︑形態によってかなり左右されるが︑第 段階〜終戦直後から西ヨーロッパの復興完了の一九

  五二年まで︒第二段階目一九五六年から活発化した低開発国の経済開発︑工業化に対する援助の時期Q第三段階11一九六四年

(13)

の第一回UNCTAD以後の援助問題の進展︑低開発国の国際収支の悪化︑貿易との関連において論議の焦点が見出される時

期︒といった三段階の別け方︵藤井茂﹁経済援助と貿易﹂国民経済雑誌︑第一一七巻︑第六号︑ 一九六八年置刀︒︶

 他に第一期11れい明期−戦後から一九五三年まで︑第二期一東西援助競争期−一九五四年から一九五九年目で︑第三期渥援

助の本格化−一九六〇年以降1といった区分をしている︵日本経済新聞社編﹁南北問題入門﹂日本経済新聞社︑ 昭四三年︶Q

その点一九六〇年を一応の転換期とみて︑この年を基準にとった︒但し国によっては一九六一年が急激に援助が増大している

ので︑かえって↓九六一年を基準として比較すべきだともいえる︒

三 太平洋先進国の援助供与

太平洋先進諸国の東南アジア援助 77

      ω PAFTAという太平洋自由貿易地域の結成が選好される最大の理由については︑既に論議されたところであり︑       ②さらにこれに加えて︑アジアを準加盟国として取扱うことが明らかにされているが︑これは︑太平洋先進諸国の重化

学工業の発展を通じて︑それらの国内において農業や労働集約的軽工業の再編成の余裕が生み出され︑それをさらに

促進する方向に︑東南アジア援助政策がいかされてくるとの前提に立つわけである︒したがってそれには先進諸国の

共通な綜合援助政策として産業の構造調整に及ぶ広範な日的をふまえて検討すべきである︒すなわち︑援助を先進諸

国の自由化︑構造調整を巨需εωするものとして考え︑そこに拡大された太平洋貿易圏を創立し︑その上での援助

を考察すべきである︒

 こうした視点に立って︑PACの対東南アジアへの援助を検討するものでなければならない︒そこで問題となるの

がPAC内での東南アジア向けの援助供与額がどのように配分されているか︒したがって供与国からみれば援助の負       45担についての問題がでてくる︒本来援助額は低開発側からする援助必要額として算定される︒その最も基本的な接近 2

(14)

78

方法として︑貯蓄一投資ギャップ論︑外国為替収入−11支出ギャップ論︑資本吸収能力論があるが︑これは︑一定の

目標成長率に達するために必要な援助額を計算するものと︑援助を生産的に使用する一国の能力によって援助必要額       圖を算定するものである︒これらの理論は︑援助のマクロ経済学として論じられている︒       ㈲ さらに援助資金の量的配分基準や質的利用基準によって援助の戦略を検討しようとする方法がみられる︒後者の質

的利用基準にはアジア地域を経済発展段階と成長実績からA〜Eグループに分け︑それぞれに必要な政府借款.技術

援助・民間資本などの援助の必要な形態を取り扱こうとする試みである︒これらは低開発国側︑すなわち援助受取国

側からする検討であり︑それに応じて援助額の推定がなされるわけである︒       同 またECAFEの作成した援助必要量は︑まったくアジア諸国の立場からの援助量の試算である︒これは援助の実

際的検討にあたって︑低開発国の現在の開発計画にとられている援助所要量を実際の必要に対する妥当な推定として

容認することから作業がはじめられる︒そこで多くの代替的な仮定の中から︑適当な仮定を任意に選択してそれに基

づいて︑必要な資本流入量の合計を算出するわけである︒これには二つの方法を仮定して算定に当っている︒いずれ

にしろこれらはPACが一応の規準として参考になるものであろうが︑ここでは別の視角による︑すなわち︑PAC

といった先進国の援助供与国の側からする分析をおこない︑一応の援助の方向をさぐることにする︒

246

D 援助供与度分析

 ここで試みる方法は低開発国援助に対する東南アジア援助が︑世界の低開発国援助に対する東南アジア援助におい

て︑どの程度のものであるかを知ろうとするものである︒ある意味では世界に対する特定国の援助供与が特定の援助

受取地域にどの程度供与されているかを示す指数である︒その視点とするところはPACの各先進諸国が東南アジア

(15)

79

1966 1967

126 129

援助供与度(対東南アジア)

196・1961・962・963・96411965

表V

124 126 119

(87)

209 203

  56 87)

09 03 56 43 35 73

(96)

202 171

  59

 42  37  65

 PAC

 ア  メ  リ カ 1(除ヴェトナム)

 日    本

 カ   ナ   ダ  オーストラリア

 EUC l

 EEC 「。ギ,。

L一.

138…128

    1

136 :123

(119) …(109)

254:303

226 :258

    1

226 1258

31…45

 21… 39

71163

131 130

132 131

(117) 旨(116)

298 161 161 38 34 68

289 138 138 31 21 62

131 131

(153)

244 139 139  38  29  70

124 126

(106)

208 141  55  37  31  60

1965 1966   1967

インド・パキスタンの援助供与度

1960   1961   1962   1963   1964

表q

99 58 200 99

106 43 178 127 119

57 102 102 100

55 164 164

 98   103    101   101  82    31    67    67 184    124    128    129 184    124    128    129

  力本ダ

ン ワ    ナイ く

一対  ア日力⁝陵

96 88

92 88 92 88 175

105 348 153 128

99 69 162 293

163

104    103    100

207    195    198

ワ.の力本ダ膨

 師

への援助にどの程度の比重をか

けているか︑すなわち援助供与

の度合いが推定されるのであ

る︒したがってその算出された       ㈲指数を援助供与度と称すること

にして︑この数値の大小によっ

て︑それぞれの先進諸国の援助

を比較検討することができる︒

 この算出をPACについてお

こない︒ついで四ヵ国にたいし

てなし︑さらにEUC︑EE

C︑イギリスと算出したのが表

Vである︒EUCの試算はあく

までもPACとの比較において

なしてみたが︑これを加えるこ

とによって︑さらに一層この分

析による明確な解答がえられ

た︒

247

(16)

80

まずPACについてをれ二値の意味すると・ろは・噛黙口受\窪愚賠帥・い・た算式から求め・れ

たものである︒これは分子はPACの低開発国︵L・D・C︶援助に占める東南アジア援助の比率であり︑分母はDA

C︵世界︶の低開発国援助に占める東南アジア援助の比率である︒したがって=二〇という数値は東南アジア援助供

与について︑世界の援助供与との割合において求められたものである︒しかしこの場合算出された数値の一定の規準

というものは設定しがたいので︑東南アジア援助の供与にどの程度すべきであるという政策的数字は出てこない︒こ

の点︑非常に利用価値のない算式であるとも言えるが︑しかし他国との比較において数値の大小の評価によって︑特

に世界とのかね合いの中で評価できる点に効率のあるものである︒

 PACの約二二〇という数値の中には︑PACの東南アジア援助の大ぎさを示す約四三%〜9六四%といったもの

と︑世界︵DAC︶での同じ大きさの三四%〜五〇%といった意味が含まれている︒したがって︑ここで明らかなこ

とは︑この一三〇という数値が対東南アジアの援助に対してPACはDACよりも大きな数値る占めていることがわ

かる︒このことをEUC︵ヨーロッパ先進諸国︶と比較してみると︑EUCは明らかにDACの数値よりも小さなこ

とを示しているので︑対東南アジア援助に対してはあまり寄与していないことがわかる︒同様にEEC︑イギリスに

ついて同様のことがいえる︒これは世界の対東南アジア援助に対する数値として示されているので︑きわめて中立的

な数字として把握できるのである︒その点︑各国別の対低開発国援助と対東南アジア援助との関係を示す比率と異な

った意味をもつところにこの援助供与度の特徴が見出ぜるのである︒

 ここでの問題はPAC内での東南アジアへの援助供与に関してのことであるので︑この表について説明を加えてみ

よう︒ アメリカについてば︑特にヴェトナム戦争による援助が大きな比率を示すものと判断して︑カッコ内の数値はヴエ

248

(17)

太平洋先進諸国の東南アジア援助 81

トナムへの援助を差し引いた数字︵全額︶にて計算してみた︒これによってからも判断できるように︑大体二〇位の

差額が見られ︑かなり大きな差を示している︒これは︑この数値だけでみた限り︑その差額がそのままEECの数値

に比べられるほどのものである︒したがってヴェトナムを入れると入れないのではかなりの影響を東南アジアにもた

らすものであることがわかる︒しかし︑アメリカの数値は日本︑カナダに比べて低い数値であり︑とくに日本の供与

度からするとはるかに低い︒これは援助そのものの絶対額は日本の約七倍にもなるが︑しかし︑東南アジアに対する

限りでは援助の供与が少ないことを示している︒これは他の面からすれぽ︑アメリカは東南アジアのみならず︑他の

低開発国に対する援助もかなりあることを示すのであり︑日本の援助が東南アジアに集中的であるのに対して︑アメ

リカのそれは分散的であるとの結論をえる︒と同時にPACの綜合援助政策の立場からみるとすれば︑このことは明

らかに︑もっとアメリカの援助がなされるべきであるという結論をえることにもなる︒

 したがってこの点からみれぽ︑アメリカのPAC加盟についてのウエイトの大きなことが︑かなり支配的なことと

なって残される問題である︒

 日本は前説の如く︑まったく東南アジア集中的型態を示しており︑世界で一番高い数値を示している︒これは援助

の効果分析からしてもおそらく︑かなり高い数値がえられることであろうし︑またPACの中で︑若し援助による利

益を計るとすれば日本が最も高いことになるであろう︒他面PACが東南アジアの開発援助に重点をかけるとすれ

ば︑日本はさらに援助の供与度を高めることになるであろうし︑国民所得の一%援助に対して最も強く東南アジアか

ら要請されることは間違のないこととなろう︒したがってPACの綜合援助政策の要となるのは恐らく日本をおいて

他の国はないと思われる︒但し他方︑このことが他の加盟国に対して︑援助供与の負担の割合において問題となるこ       49

とであろう︒      2

(18)

82

 カナダについてみると︑この数値はアメリカより高いので︑東南アジアの援助に対してはかなり寄与の大きいこと 50       2を示している︒しかし︑名目的な価値よりも実質的な価値をはかるとすれば︑アメリカの寄与の方がはるかに高いこ

とになる︒それは︑少なくとも援助の絶対額による判断でもあり︑約一八倍になるわけであって︑日本のそれとは少

し意味の異なるものをもっている︒しかし︑東南アジア援助に対して︑大きな役割をはたしていることはこの供与度

からみて十分に理解できるところである︒実際︑表1の六地域別の援助構成からみても︑アジアの援助重点主義も意

味のあるところである︒

 オーストラリアについては︑資料の不十分な点もあるが︑矢張り援助.額がアメリカ︑日本などと比較してきわめて

小額であるが︑オセアニアに約半年以上を投入している︒したがってPACの対東南ア・シア援助に際しては︑むしろ

ニューギニアを含めたPACでの援助問題に切り換える必要のあることに意を注ぐであろうことは明確である︒

 さらに表Wは東南アジア諸国のうち︑インド︑パキスタンについてPAC各国の援助供与度を算出したものであ

る︒その意味するところは上述のそれと同じであるが︑各国の特別な先進国との結びつきにかなりの評価ができるも

のである︒

注ω 閑ぐ○ωぼ丙︒い巨餌︵ΦFン.︑℃碧臨︒↓惹円き臨∪①<①一︒℃日①三︑︑︵名・︒凶f戸一㎝ωも・一㊤し︒・︶

 ② 小島清﹁自由貿易地域の概念﹂日本経済新聞﹁やさしい経済学﹂昭和四三年︑小島教授はPAFTAでアジア諸国を雪加

  盟国として参加することを提案している︒この点について出匿O藁︒げ口ωop教授はそこまではふれていないが︑ 閃器①6霞山①

  ﹀おpとO¢ω8ヨ︒αご巳opとの相違を明確に指摘している︒︵H︒G・ジョンソンの南北問題論一大畑弥七︑世界経済評論︑

  一九六八月号を参照︶国.Oこ︒﹃口ωoコ︑︑芝〇二鳥↓茜ユΦ℃o=o同ぎけ﹃o℃o馨−国①昌昌Φ自団即︒窪旨匹国惹︾QDロ﹃<①団自︾犀Φ皇国鉱<①ω層

  ≦詳げωOo9巴閑①h臼①昌︒①8島Φ℃o匹臨︒コ︒略臣①勺曽︒強︒餌ロ匹﹀ω冨開︒ゆqδ口ω.︑.↓ゲ①国8口︒ヨ貯国Φoo﹁α︸⊆ロPHO①Q◎ここれに

(19)

太平洋先進諸国の東南アジア援助 83

 ついては前掲書︑︑℃餌〇三〇↓雷ロ①四昌負U9︑巴︒℃ヨ2二︑︑にての論文に手が加えられたものである︒

㈲ 石窯ヨ︒β匹司.二障①ω巴.︑↓9国8⇒o島︒ωo︷閃︒﹁①黄コ≧﹃.﹀ε6乙①昌αOo当日①冨コωぞ︒ω母<20h︹げ︒葺8お二8︻

 男〇二⇒戸戸臨05ωO︷蝕ユ℃2幽9①ω−≦詳﹃帥Oユニ︒巴Pρ⇒ぞω圃ωOho=霞Φ葺O﹁Oσq﹁餌∋︒︒・︾乙ぎ①勺二び目ωげぎぴqOOヨ娼四昌ざHり①C◎・ここで

 ﹀己の研究について寓90同︒①oo昌︒ヨ凶6ωと﹈≦ぎ﹁o①oo⇒oヨざ︒︒とに別け︑前者で援助理論と債務支払と借款条件について︑後者

 で援助の戦略をとり扱っているQ︵紹介:相原光﹁マイクセル著﹃対外援助の経済学﹄1経済と貿易﹂九七号︑昭和四三年一〇

 月に忠実なる紹介がなされているので参照︶本書の中で従来の援助に関する理論が手ぎわよく整理されている︒特に竃障①ω①=

 は資本吸収能カアプローチを重視し彼自身の論議を展開している︒

ω 大西昭﹁低開発国開発援助と目本﹂講座南北問題と日本貿易と関税︑一九六八年﹁○月号︑大西氏の区別によると︑A

 グループロ台湾︑韓国︑香港︑シンガポール︑BグループHタイ︑パキスタン︑マレーシヤ︑ブイリツピン︑Cグループ閥イ

 ンド︑セイロン︑Dグループ︑ビルマ︑カンボジア︑ラオス︑EグループHインドネシヤ︑南ベトナム︑となっている︒

⑤ アジア経済年報︑ 一九六七年︑東洋経済新報社︑ 一四四頁︒

  方法Aでは︑一九七〇年の所要量は計画全体の所要量の年平均に等しいとの仮定に基づいて︑一九七〇年に必要とされる資

 本流入量を推定︑それが一九六五年の推定流入量︑あるいは流入実績と対比される︒方法Bでは︑各国の計画期間中の外国資

 本所要量が年次によって異なるという仮定に基づいている︒この揚言︑外国資本所要量は︑一九六五年の流入量から年々同じ

 比率で増加するものと仮定する︒ この年報は開発資金調達の問題が主要テーマである︒︵この紹介については︑﹁エカフェ通

 信﹂四七七﹁外国援助の劾用とその限界﹂参照︶︒

⑥ この援助供与度は次の如くに求められる︒

(20)

したがって一︑hが低開発国か東南アジア地域でも同じこと︒

§・渚鷲霧降隔詫秘昨雛陣雰・・

四 太平洋先進国の援助の問題点

 すでにPAFTA構想の中に含められたこれからの展望に︑太平洋貿易のパートナーシップをより緊密たらしめる

がため︑太平洋経済協力への目標が示されている︒それによると援助に関しては︑太平洋五力国はアジアおよびラテ

ン・アメリカ低開発国の援助にたいして︑それを効果あるものとするため協調的援助政策を打ち出すべきであること

が強調されている︒さらにそれは太平洋経済協力の機能的な統合を強めるため︑国際的行動に関する規約が作成さ

れ︑特に援助に関しては︑経済開発を友指するために︑太平洋先進国が共同一致の援助政策をとると同時に︑低開発

国の農産物と労働集約的軽工業品により大きな市場を提供するような︑先進国自体の国内産業の構造調整を図らなけ

ればならないとの提案がなされる︒このことは当然先進諸国が国際分業の再編成という高次な立場より自国の自由化

・構造調整を補整するものとして︑一方的資源の移転という犠牲を払っても︑援助を供与する姿勢が強くのぞまれる

のである︒したがってそういった視点からPAC先進諸国の対低開発国共同政策の規約︵Oo亀¢︶が創設され︑これに

ともなって特にアジアへの援助と貿易拡大のため援助委員会が発足されるべきであるとの提案がなされる︒

 以上のようにPACの対東南アジア援助についてはその重要性は勿論のこと︑かなり緊急必要事として取りあげら

れている︒

 そもそも先進国の低開発国援助促進の動機は︑国際協力の精神に基づくものであり︑国際分業による資源の有効な

活用にあった︒それゆえ︑援助はすぐれて世界的な規模による協力が必要とされたのである︒援助を国際分業の再編

252

(21)

太平洋先進諸国の東南アジア援助 85

成という視点から促進させるとすれば︑それは当然先進国の産業構造の調整から波及される低開発国への市場拡大を

ともなわなければならないことになる︒その点に焦点を合わせた援助政策がとられなけれぽならないことであり︑む

しろ先進国の相対的に高い援助寄与も︑事実上はそうした国際的視野に立ったものでなく︑援助本来の国家的利益に

のみ立脚するとするならぽ  その点援助につきまとった援助の国際化という視点がこの中にぼやけさせられている

が  援助のもつ実質資源の寄与はきわめて低いものとなっている︒さらにこれに加えて︑援助供与国の名目資源の

移転が実質資源の移転に優っているような状態への批判も見逃がすことのできない事実である︒

 援助効果についても︑二国間援助が多数国間援助に対して支配的であるとか︑プロジェクト援助がプログラム援助

より多くなっている事実︑さらにヒモ付き援助が援助の主流的存在になっている点︑このどれか↓つを重点的に変更       ②することによって︑その効果が増大されるとも論ぜられている︒

 いわゆるこういつた援助についての再検討をしなければならない現在︑じσ一一壁芯巴﹀乙から冨巳巳醇三巴≧αへの

方向を︑さらに国際機関を充濫すると同時に︑これらを地域的な援助協力機構によって︑さらに拡大された自由貿易

地域設立への方向がとられなければならない︒特に拡大された太平洋地域の豊富な資源の開発は︑世界市場拡大の最

も重要な必要事である︒

 そこで問題の提起もPAC先進国が国際協力の一環として︑東南アジア援助の重点的な共同活動を実施すべきこと

が望まれるのである︒

 太平洋先進国の対東南アジア援助について真に要求されることは︑PAFTAの創立に先だっての太平洋経済協力

の問題であり︑それが貿易は勿論のこと︑東南アジアの輸出拡大のため援助資金によって直接的に生産に役立ち︑効

率のある援助がのぞまれるのである・それには先進国が重化学工業の発展を通じて自国の農業とか軽工業の構造調整舗

(22)

86

をはかることが緊急に必要なことであり︑それを促進するためにも低開発国の援助がなされる必要がある︒したがっ 54       2て︑援助に伴なう直接的︑聞接的効果の問題が先ず検討され︑これに加えてPACを構成して共同的統合援助をする

ことによってもたらされる先進国各国の利益についての分析がなされるのでなけれぽ︑東南アジアの援助についての

PACの提案も意味のないものとなるであろう︒しかし本稿ではそこまでの考察に至らず︑東南アジアへの援助の太

平洋先進諸国の活動範囲についての分析がなされたに過ぎない︒特に貿易との関係においてPACがもたらす援助の

役割については︑これからのテーマとしたい︒

注ω 囚ぐ︒ωぼ区︒一巨餌︵①匹.y.︑勺零δ︒↓鑓︹行p巳UΦ<巴︒ヨ①葺︐︵oO・︒凶f憩・一刀㎝1刈・︶

 勃串O■喜コω8︵8■簿.︶℃℃﹂Nω出9↓芭≧αについては喜・・8は同書において§冨三口ρ︑.目①自O﹃Φ亀冨1

  ︾ρ二窪江B且︿①﹀⇒巴︽臨ω︑﹁い国・﹀臼Φ﹃︵①9YOQ葺け四一竃︒︿o巳Φ㌶・H国・﹀・f竃螢︒∋⁝帥♪δ①Q︒.1をとりあげている︒これ

  は低開発国の開発の阻害要因を先進国の政策によるものと︑低開発国自身がとる政策によるものと区別し︑ この二①αp三に

  ついては先進国側の政策としてとりあげ︑これを億二男ユにすることによってあげられる援助効果を論じている︒

   又国際収支メカニズムとヒモ付援助に対する検討として︑渡辺利夫﹁貿易政策﹂としての低開発国経済援助一わが国の対東

  南アジア援助に関する事例的研究 調査資料月報︑ 一九六七年六八月︑開発援助をめぐる諸問題−移転の非弾力性と対外債務

  累積1︑世界経済評論一九六八年月号︒

   援助効果についての研究としては︑低開発国経済研究会﹁経済援助の効果測定の方法論について﹂世界経済評論︑ 一九六七

  年九月号︒斉藤優﹁外国援助効果の追跡方法.一ω・拗︑世界経済評論︑ 一九六八年一月︑二月号︒

参照

関連したドキュメント

ともわからず,この世のものともあの世のものとも鼠り知れないwitchesの出

運営、環境、経済、財務評価などの面から、途上国の

Strike

この大会は、我が国の大切な文化財である民俗芸能の保存振興と後継者育成の一助となることを目的として開催してまい

いしかわ医療的 ケア 児支援 センターで たいせつにしていること.

層の積年の思いがここに表出しているようにも思われる︒日本の東アジア大国コンサート構想は︑

在宅支援事業所

区の歳出の推移をみると、人件費、公債費が減少しているのに対し、扶助費が増加しています。扶助費