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論説文の訳文から見た受動文の

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(1)論説文の訳文から見た受動文の 日中対照研究 一中国語母語話者への教育の一環として 飯嶋 美知子 キーワード. 論説文・受動文・非情の受身・客観・能動文. 1.問題提起 日本語の論説文においては、 「〜される」などの受動表現が多用される。だが、中国語を 母語とする日本語学習者は、レポートや卒業論文等の文章作成に際し、能動表現等を使用 し、受動表現を十分に使用できないことが多い。その理由としては、受動表現の用法が十 分理解されていないことが考えられる。否定的な意味を表す受動表現の用法の定着率は高 いものの、 「机の上に花が置かれている。」などの、迷惑の感情が含まれない、対象物のあ り方を述べた用法はあまり理解されていないという報告がある1。日本語教育の現場にお ける、受動表現の意味・用法の説明が不十分であるために、このような現象が見られるの ではないかと考えられる。また、日本語の論説文中の受動表現は、迷惑の感情を含まず、 事実を客観的に述べる表現として使用されているが、これは必ずしも中国語の受動文とは 対応していないことが予測される。すなわち、日本語と中国語の表現形式が異なるために、 中国語を母語とする日本語学習者の場合、レポートや卒業論文等の中で、受動表現を十分 使用できないのではないかと推測される。 本研究では、まず、受動表現がなぜ論説文で使用されるかを検討し、日本語学習者‑の 受動表現の説明方法を考える。続いて、日本語の論説文から受動表現の用例を収集し、対 応する中国語表現を調査し、両者の表現の相違を明らかにした上で、中国語を母語とする 学習者が、なぜ文章作成時に受動表現を使えないのかを検討する。最後にそれらの結果を 踏まえ、レポートや論文等の文章作成時における、中国語を母語とする日本語学習者‑の 指導上の留意点を考える。. 2.受動表現が論説文で多用される理由 一般に受動表現は、日本語教育の現場において、初級レベルの後半で提示され、 「直接受 身」、 「間接受身」、 「非情の受身」の3分類で導入されることが多い。 『みんなの日本語』 Ⅱでは、 「非情の受身」については、 「動作主が不明確、または不問」、.

(2) 早稲田大学日本語教育研究. 「動作主よりも行為の結果に重点がおかれる場合に使用される」との説明がある。しかし、 どのような場面で使用されるのかについては言及されていない2。 また、受動表現は、他動詞が、対応する自動詞がない場合、他動詞を自動詞化する用法 があると言う(橋本1969、森田2002、阪田2003)30 (1)おいしそうな料理が運ばれてきた。 (阪田2003:125)''. (2)きれいな花が部屋いっぱいに飾られている。 (阪田2003:125). 阪田(2003)は上記の「非情の受身」 2例を挙げ、これらは叙述・描写の視点が対象物に 移り、だれによる動作かを問題とせず、対象物のあり方について述べており、この場合に は迷惑の気持ちは含まれていない、としている。すなわち、対象物のあり方を述べた、客 観的な叙述表現だと言うことができる。 (3)平和な情趣がみなぎっておりますので、ブラームスの田園交響曲とも呼ばれています。 (田中1963:90). 田中(1963)は(3)の例を挙げ、これを「ブラームスの田園交響曲とも呼びます。」と言い. かえると、 「原文のニュアンスが、がらりとかわって、主観的な断定が、正面に押し出され てくる。」と言っている。そして、 「説明文の客観的叙述を特色づける、もっとも重要な表 現は、一種の受身の言いかたである。」と結論づけており、受動表現が客観的な叙述表現で あり、説明文に使用されることを述べている5。 さらに森田(1988)は、受動表現にテイルのついた「サレテイル」という表現について、 「この受身形式をとることにより、娩曲的な断定として客観性・普遍性を帯びる。したが って普遍性・一般性を要求される公的文章(新聞記事・論説文など)や、日常的な事実、普 遍的な事実の描写には、この「匡璽・ている」表現を用いるのが‑般的となっている。」 と述べている。そして、事物主体の「非情の受身」は、 「受身+テイル」の形式が圧倒的に 多いと言う6。 以上のことから、 「非情の受身」は客観的な叙述表現であり、それゆえ、論説文、説明文、 新聞記事等に用いられることがわかる。受動表現を教える際、 「非情の受身」の説明として、 この点を学習者に明示する必要がある。 以上、 「非情の受身」が論説文で多用される理由と、その点について、学習者‑の説明の 必要性について述べた。次節では、論説文中の受動表現の用例の、日本語と中国語との対 応関係について検討する。. 3.日本語の論説文中の受動表現に対応する中国語表現 i 調査方法. 本節では、日本語の論説文中の受動表現に対応する中国語表現を調査していく。日本語 を原文とし、中国語訳を持つ論説文から、受動表現の用例を収集した。用例を論説文から のみ収集したのは、そこで使用されている受動表現が、文章作成時に使用される用法と同 様であると判断したためである。以下は、その出典及び略称である。なお、中国語では主.

(3) 論説文の訳文から見た受動文の日中対照研究. 節と連体修飾節ではテンス・アスペクト表現が異なるため、主節部分に使用されている受 動表現の用例のみを取り上げた7。また、否定文や、 「テイル」以外の表現が併せて使用さ れている用例は、調査の対象外とした8。 [飛] 「日本経済の飛躍的な発展」 / 《r芭》 [激〕 「激動の百年史」 / 《激》. 《激務的百年史》. [タ〕 「タテ社会の人間関係」 / 《執》 [適] 「適応の条件」 / 《道》. 《日本姪折的勝て》. 《玖式社会約人除英系》. 《造庇的条件》. [改〕 「日本列島改造論」 / 《改》. 《日本列島改造挽》. ※以上は、北京日本学研究センター(2003) 『中日対訳コーパス』第一版によるものである。 [日] 『日本語 新版』 (上)(下)金田一春彦(1988)岩波書店 《日》 [は]. 《日清概悦》酒的訳(2002)北京大学出版社. 『「は」と「が」』野田尚史(1996)くろしお出版. 《主》. 《日活主遭助i司"は"馬主格助詞"が" 》維麟声訳(2003)人民教育出版社. [森] 『森の日本文化 縄文から未来‑』安田喜憲(1996)思索社 《森》. 《森林‑‑日本文化之母》蕉敏速、郭利明訳(2002)上海科学技求出版社. ※上記の[ ]及び《. 》内に1文字が記されているのは各出典の略称である。. 調査対象の論説文中から収集した受動文は、 「直接受身」と「内容の受身」に分類した9。 「直接受身」はさらに「動作主不明」と「動作主あり」の2種に分類した。 「動作主不明」 と「動作主あり」に分類したのは、動作主の有無によって、対応する中国語表現に相違が 生じると考えたためである。また、 「動作主不明」の「直接受身」と「動作主あり」の「直 接受身」については、さらに、主語が有情物か非情物かで分類した。 その結果、 「動作主不明」で非情物主語の「直接受身」は481例、 「動作主あり」で非情 物主語の「直接受身」は83例、 「内容の受身」は111例が収集された。この他に、有情物 主語の用例は、 「動作主不明」の「直接受身」の場合は15例、 「動作主あり」の「直接受 身」の場合は1例のみと少数であったため、調査対象外とした10。 この収集用例数から、論説文では「非情の受身」が圧倒的多数で使用されていることが わかる。また、そのうちの「動作主不明」とはすなわち「動作主が不明確、または不問」、 「動作主よりも行為の結果に重点がおかれる場合に使用される」という用法のことであり、 この使用数が多いことも明らかとなった。 以下、 「動作主不明」で非情物主語の「直接受身」 (以下、 「動作主不明」 )、 「動作主あり」 で非情物主語の「直接受身」 (以下、 「動作主あり」 )、 「内容の受身」のそれぞれに対応す る中国語表現について、中国語の受動表現との対応という観点から検討していく。. 3‑2. 「動作主不明」の「直接受身」に対応する中国語表現 「動作主不明」の中国語‑の訳され方は、 「"被"構文」、 「語桑レベルの受動文上「意味 上の受動文」、主語の明記されている能動文(以下、 「能動文1」 )、主語が省略されている 能動文(以下、 「能動文2」 )、 「存現文」、 「 "是〜的"文」、 「慣用表現・固定表現」、 「意訳」.

(4) 早稲田大学日本語教育研究. の9パターンに分類された11。 【図1】 「動作主不明」の「直接受身」に対応する中国語表現. 【表1】 「動作主不明」の「直接受身」に対応する中国語表現 中国邑 萄駅. 受動分類. 動 作 主 不 明. %. "被 " 構 文. 言吾妻. 意味上. 能動文1. 能動文2. 存現文. 是〜的. 慣用. 意訳. 含 蓄十. 18. 6. 38. 128. 135. 14. 37. 13. 92. 481. 3 .7 4. 1 .2 5. 7● 9. 2 6 .6. 2 8 .1. 2 .9 1. 7 .6 9. 2 .7. 1 9 .1. 10 0. 【図1】及び【表1】を見ると、.「動作主不明」は、中国語では「能動文1」と「能動文 2」に訳される場合が圧倒的に多いことがわかる。両者を合わせた263例(54.7%)が、中 国語の能動文に訳されている。中国語で受動文、あるいは受動文的表現と呼べるのは、 「"被" 構文」、 「語桑レベルの受動文」、 「意味上の受動文」の3つだが、それらは合わせて、 62例 (12.89%)にすぎない。以下、用例を分析していく。 (4)おりしも唐帝国はしだいに衰退し、唐から学ぶべきものもなくなり、遣唐使も廃止される。 [森] (4)'当村,正偲唐朝帝国日逝衰落,日本己技不到倍数唐朝的泰西,遣唐使也囚此塵塵塗。 《森》 (5)扇状地や段丘の開発が畿内では三世紀後半から四世紀にかけて急速に進展する.そして低湿地 の遺跡は放棄される。 [森] (5)'升友属形河擁地需要欲伐森林,仇3 ‑ 4世妃畿内扇形河粥地利梯形丘陵得到迅速的升友,而低 湿地退地則義人桐塵査皇o 《森》 (6)その時は兵器をつくっていても、平和になれば乗用車がつくられる工場がそろって破壊された。 [飛] (6)邪些厳然当吋生戸了武器,但是成后能移生戸祈年的工「全部被推穀了。 《一塩》. (4)'、 (5)'、 (6)'は「"被"構文」である。刈ほか(1991)は、 「 "被"構文」は、主語からみ.

(5) 論説文の訳文から見た受動文の日中対照研究. て不愉快或いは被害的な事柄を表すのに用いられるのがほとんどである、と言う12。 (4)'、 (5)'の例が「"被"構文」となっているのは、使用されている動詞が、 "度除" (廃止する)、 "度奔" (放棄する)などマイナスのイメージを想起するものであるためだと思われる。ま た、 (6)'では、 (6)の文が、 「工場が破壊された」という被害を受けたことを表しているため に、 「 "被"構文」が使用されていると考えられる。 「"被"構文」は受身のマーカーが使用されている中国語の受動文であるが、 18例(3.74%) しか収集されなかった。 「 "被"構文」に訳されている例が少ないのは、 「動作主不明」の 用例のほとんどが、感情を介さない客観的叙述表現として使用されているためだと思われ る。 (7)この林地の荒廃は土壌侵蝕を引き起し、下流域に塩田に適した潮干帯を発達させ、古い塩田は 新田として開発される。 [森] (7)'林地荒業等致土壌受侵蝕,促便流域下溝連合盆田的沙滞迅速形成,旧盆閏又升豊成新札《森》 (8)安くて取り扱いが便利で、電力会社、鉄道をはじめエネルギーを使う産業は次から次‑と石炭 から石油‑の転換を図り、採掘条件が悪い炭鉱は相次いで閉鎖された。 [飛] (8)'石油不収仇格低廉而且優子便私所以屯力公司、鉄道等利用能源的戸弛扮紛把煤米韓換力石油, 采掘条件差的煤軒相姓共同了。 《篭》 (7)'、 (8)'は、 「意味上の受動文」であり、中国語の受動文の一種である。 「意味上の受動 文」は、 「主語+動詞」という語順になっており、動詞の動作・作用を受ける対象が主語に 置かれている構文である。 (7)'では"旧盆貯'(古い塩田)が、 (8)'では"煤が" (炭鉱)が主 語に置かれ、それに動詞が続いている。これは、動作や作用を受ける対象が主語に来る、 日本語の受動文の構造と共通している。 「意味上の受動文」は、被害的な事柄を表すという 性質はなく、主語に焦点がある表現であり、 「非情の受身」との共通点が多いため、用例数 も38例(7.9%)と、 「 "被"構文」よりも多くなっているものと思われる。 (9)近頃、 バンコックのテレビでは、日本のテレビの時代劇などがタイ語の吹き替えで放映されて とこゑ。 【適】. (9)'最近,. 隻谷的亀視台正在播放碍成泰清的日本灰史居Ej。 《造》. (10)段周革命や春秋戦国時代の変動期は、こうした異民族の流入で引き起こされた。 [森] (10)'少数民族的侵入引起了殿周革命利春秋成国吋代的功蕩o 《森》. (ll)即位の大典があれば「典」の字が多くつけられ、戦争中は「征」の字が多くつけられ、平和 が回復すると「和」の字が好まれた。 [日] (ll)'天皇挙行即位大典吋,多取名カ"輿"字,威争中有眼多人取名力"徳"字,恢夏和平吋ム狼 則喜飲用"刺"字O 《冒》 (12)この原則はずっ と守られている。 [飛] (12)'日本一直格守着上述原則。 《篭》 (13)しかし、日本人の間では、次にはそう言うものだということが、 了承されている。ほ】. (13)'但是,生活在日本人的圏子里,大家都知道下面要悦什4.。 《目》 (9)'、 (10)'、 (ll)'、 (12)'、 (13)'は、 「能動文1」に訳されている例である。 (9)'は"蔓谷 的屯視台"が主語に立てられ、 「バンコックのテレビ局が放送している。」と訳され、 (10)'.

(6) 早稲田大学日本語教育研究. は、 "少数民族的侵入"が主語に立てられ、 「異民族の流入が引き起こした。」と訳されてい る(9)の「テレビヱ」が(9)'では「テレビ局史」、 (10)の「異民族の流入三」が(10)'では「異 民族の流入史」というように、日本語の原文内に主語は記されてはいないものの、その構 成要素を主語に立てて、 「主語+目的語+述語」という能動文の構成に組み換えている。 (ll)'では、 (ll)の原文内には全く存在しない"人イげ'(人々)を補って主語に立て、 「人々は 好んで使用した」と能動文の形に、 (12)'では、 "日本"を補って主語に立て、 「日本はこの 原則を守っている」と能動文の形に、 (13)'は"大家" (皆)を補って主語に立て、 「皆が了承 している」と能動文の形に訳している。このように、 「能動文1」では、日本語の原文内部 の構成要素を主語に立てるものと、文脈から判断される主語を補って立てる、 2つのパタ ーンが見られたが、後者の方が圧倒的に多かった。その場合"人itr (人々)、 "大家" (管) などが多く使用されていた。これは、もともと日本語の原文に主語が明示されておらず、 文脈から不特定多数が動作主と判断される事例が多いためだと考えられる。中国語訳とし て、受動文にするのではなく、日本語の原文に示されていない主語をわざわざ補ってまで 能動文に訳している点は、注目すべきである。 (14)その後、フィリピンやインドネシアとの間にも協定が結ばれ、協力関係が打ち立て られた。. [激] (14)'其后,日本同罪律英和印度尼西並之岡也笠汀了切、定,井且建立了合作英系。 《激》 (15)そしてこの答申は国民の情熱をかきたてたOそして、教育改革に賛成する手紙が関係者たち にあてて、すなわち、文部省や教育刷新委員会や議会や占領軍にあてて送られた。 [激] (15)'返一意兄博得了国民的熱烈銅折,紛扮写信姶有美方面一一文部省、教育革新委員会、国会和 占領軍,表示賛成教育改革。 《激》 (16)ただし、従属節の主格と主文の主格が同じときは、次の(28)の2つめの文のように、 「は」が 使われる。 [は] (16)'只是当臥句的主格和主句的主格相同吋,像下面(28)的第二十句子那梓,ニ盤堕星ば。 《は》 (14)'、 (15)'、 (16)'は、 「能動文2」に訳されている例である(14)'は"建立了合作英系" (協力関係を築いた)、 (15)'は"写信拾‑" (‑に手紙を書いた)というように、主語は明示さ れていないものの、 「(主語)+動詞+目的語」という、能動文の語順になっている。中国語 で主語が記されていないのは、 (14)'は"日本"、 (15)'は"国民"と、文脈から主語が判断 できるためである。また、 (16)'は、動作主が不特定多数であることを表す"一般"が使用 されているため、主語が明示されていないものと思われる13。 以上、 「動作主不明」の用例は、半数以上が能動文に対応し、中国語の受動文に対応する 例はわずか10%程度であることが明らかになったことについて述べた。. 3. 「動作主あり」の「直接受身」に対応する中国語表現 「動作主あり」の中国語‑の訳され方は、 「 "被"構文」、 「語嚢レベルの受動文」、 「意味 上の受動文」、 「能動文1」、 「能動文2」、 「存現文」、 「 "是〜的"文」、 「意訳」の8パター ンに分類された。.

(7) 論説文の訳文から見た受動文の日中対照研究. 【図2】 「動作主あり」の「直接受身」に対応する中国語表現. 【表2】 「動作主あり」の「直接受身」に対応する中国語表現 撰ほ訳. 受動分類. 動 作 主 あ り %. "被 " 構文. 意味上. 富吾桑. 能動文1. 能動文2. 是 〜的. 存現文. 14. 17. 2. 2 1. 6. 5. 6 .9. 2 0 .5. 2 .4 1. 2 5 .3. 7◆ 23. 6 .0 2. 意訳 3. 3 .6. 合計 15. 83. 1 8 .1. 10 0. 【図2】及び【表2】を見ると、 「動作主あり」は、 21例(25.3%)と、 「能動文1」に最 も多く訳されていることがわかる。続いて多いのは、 「語桑レベルの受動文」の17例 (20.5%)で、 「"被"構文」もそれに続いて14例(16.9%)と多い。 「動作主不明」の場合と比 べると、 「能動文2」の用例が少なく、その分「"被"構文」と「語粂レベルの受動文」が 多くなっている。 「意味上の受動文」も合わせると、受動文的表現に訳されているのは33 例(39.81%)となり、 「能動文1」と「能動文2」の合計27例(32.53%)を上回る。 「動作主 あり」は、 4割近くが中国語でも受動文に対応すると言うことができ、 「動作主不明」とは 異なっている。以下、用例を分析していく。 (17)第二次世界大戦で日本はアメリカ軍に占領されたo l飛] (17)'日本在第二次世界大蔵中敗北后塞墓室義塾《篭》 (18)今、 アジアは世界中から注目されている。 [飛]. (18)'当今的並洲皇塾基金翌週的塾星O 《篭》 (19)たとえば新 しく発布された憲法は国民 によって支持された。 [激]. (19)'例如,新頒布的菟法就愛型ヱ国展飽塾藍。 《激》 (17)'は、 「 "被"構文」である。 「日本はアメリカ軍に占領された」という、被害のニュ ァンスがある内容であるため、 「 "被"構文」に訳されていると考えられる。 (18)'、 (19)' は、 「語粂レベルの受動文」である。 (18)'では動作主「世界」が格助詞「から」、 (19)'では 動作主「国民」が複合格助詞「によって」で示されている。動作主が格助詞「に」以外で 表される受動文は、 「語桑レベルの受動文」に訳される場合が多かったる動作主を表す「に」.

(8) 早稲田大学日本語教育研究. と、それ以外の「から」、 「によって」との区別を中国語訳に反映させたものと思われる。 (20) 1 945年に日本が連合国に降伏し、アメリカ軍に占領された。 [飛] (20)'1945年日本向盟軍投降,美等占領了日本。 《【屯》 (21)その時吉田さんはすでに総理大臣の命を受けていられたので、新聞記者に官邸は取りかこ まれていた。 [激】. (21)鳩干那吋吉田先生己蛭受命丸監理大臣,所以新同党者包田了官 耶O 《改》. (20)'、 (21)'は、 「能動文1」に訳されている例である。 (20)の「アメリカ等邑占領された」 が、 (20)'では「アメリカ軍史占領した」、 (21)の「新聞記者邑取りかこまれていた」が、 (21)' では「新聞記者BS.取りかこんでいた」というように、日本語の原文中に示されている動作 主が、それぞれ中国語では主語に立てられ、能動文となっている。 「動作主あり」では、 「能動文1」に訳される用例が最も多かったが、それは、日本語の 原文内の構成要素の語順を並べかえるだけで能動文にできるためであろう。 「能動文2」の 用例が少なかったのは、日本語の原文に動作主が明示されているためで、中国語で能動文 に対応させたとき、主語となる動作主をわざわざ省略する必要はないためだと思われる。 以上、 「動作主あり」に対応する中国語表現は、中国語の「能動文1」、 「語桑レベルの受 動文」、 「 "被"構文」の順に多いことがわかった。中国語の受動文と対応している例は4 割近くという多数であり、能動文に対応する用例数を上回った。 「動作主不明」に比べると、 「能動文2」の用例は少なく、その分「語嚢レベルの受動文」の用例が多くなっていた。 日本語の原文における動作主の有無で、対応する中国語表現に相違があることが判明した。 以上、 「動作主あり」に対応する中国語表現について述べた。. 3‑4. 「内容の受身」に対応する中国語表現 「内容の受身」の中国語‑の訳され方は、 「"被"構文」、 「能動文1」、 「能動文2」、 「"是 〜的"文」、 「慣用表現・固定表現」、 「意訳」の6パターンに分類された。 「動作主不明」、 「動作主あり」に比べ、対応する中国語表現のパターンが少ないのが大きな特徴である。 【図3】 「内容の受身」に対応する中国語表現 35 30 25 20 15 10 5. 姦泌 董 惑 、 讃、享 慈 篭 拷 祭 だ is 心算. &^l* m> ‑ .‑ ". 能動 文 1. 能動文 2. 琴襲 撃. 0 " 被 ,,構 文. "是 〜 的 ". 慣 用 表現. 意訳.

(9) 論説文の訳文から見た受動文の日中対照研究. 【表3】 「内容の受身」に対応する中国語表現 国王 套駅. 受取分妻 莞. 内容の受 身 鶴. " 被 ,,構 文. 能動文 1. 能 動文2. 是〜的. 慣 用表現. 意訳. 合計. 16. 22. 17. 3. 29. 24. 1 11. 1 4 .4. 1 9 .8. 1 5 .3. 2■ 7. 2 6 .1. 2 1 .6. 10 0. 【図3】及び【表3】を見ると、最も多く対応していたのが「慣用表現・固定表現」の 29例(26.1%)で、続いて「能動文1」の22例(19.8%)、次いで「能動文2」の17例(15.3%) と「"被"構文」の16例(14.4%)であった。 「能動文1」と「能動文2」を合わせると、 39 例(35.1%)となり、能動文に対応する用例が最も多いことになる。以下、用例を分析してい く。. (22)しかも環境問題は自国だけでなく、地球規模(グローバル) になったといわれる。 [飛】. (22)'累外,有人悦杯境同塵不只是某一介国家的事,官巳形成了全球規模o 《pも》. (23)そして近代化に伴って、特に新憲法によって「家」 がなくなったと信じられている。 【タ】. (23)'随着現代化的逃程和新発法的頒布,大家所信旧式的"家族"巳酎肖失了。 《玖》 (22)'、 (23)'は、 「能動文1 」に訳されている例である。 (22)'では日本語の原文には示され ていない"有人" (ある人)を主語として補い、 「誰かが言っている」と訳し、 (23)'も日本語 の原文にはない"大家" (管)を主語として補い、 「皆は信じている」と訳している。日本語 の原文の動作主を不特定多数ととらえたために、このような主語が補われたものと思われ る。 (24)ホテル‑泊ると、部屋は七〇一号・七〇二号‑と呼ばれる。 [日] (24)催洋式飯店的吋候,房同塵塾墜7 0 1号、 7 0 2号‑0 《日》 (25)共通の言語があればこそ、日本語族の各言語体系はちがった国語とみなされず、日本語のう ちの二方言とみなされる。 [日] (25)'正是有了共通的漕言,日本漕系渚語言体系才不被看作是不同的倍音,而遮重盗是日暑中的 一介方言。 《日》 (26)しかし、この2つの文は、ふつう、まったく別の構文だとされる。 [は] (26)'可是,退所千句子一般塞重盗丙和完全不同的句英。 《は》 (24)'、 (25)'、 (26)'は、 「 "被"構文」に訳された例である。だが、 (24)、 (25)、 (26)の内 容は、いずれも被害の意味はない。 「〜と呼ばれる」の中国語訳としての"被称作"、 「〜と みなされる」、 「〜とされる」などの中国語訳としての"被著作"は、上記の例以外にも繰 り返し出現している。この場合、 「 "被"構文」は被害のニュアンスを表すために使われて いるわけではなく、単に「〜と呼ばれる」、 「〜とみなされる」、 「〜とされる」に対応する 固定した表現として使用されていると考えられる。 (27)縄文時代早期の人々はそうした落葉広葉樹の森に生育する野生のクリを採取していた上皇 なされる。 [森〕 (27)'由此可兄,縄文早期的人肌采食迂混交干落叶岡叶樹森林中生牧的野生板粟。 《森》.

(10) 早稲田大学日本語教育研究. (28)二十一世紀の中頃には地球の年平均気温は温室効果によって二〜三度上昇するとみなされ 旦O [森] (28)'据預測,到2 1世紀中叶,地酎炉P均温度園温室敷皮将上升2‑3℃o 《森》 (29)古代のギリシャ語も高低アクセントの言語だったと言われる。 [日] (29)'据悦,古代希謄培也是具有高低声調的清音。 《日》 (27)'、 (28)'、 (29)'は、 「慣用表現・固定表現」に訳されている例である。 (27)の「〜とみ なされる」の訳として、 (27)'の"由此可児" (このことからわかる)、 (28)の「〜とみなされ る」の訳として(28)'の"据預測" (予測によると〜)が使用されている。なお、 「内容の受身」 では、根拠を表す表現である"据" (〜によると〜)が多く使用されていた。 (29)の「〜と言 われる」の訳としては、 (29)'の"据悦" (言うところによれば〜だそうだ)が使用されてい る。なお、 「〜と言われる」、 「〜と言われている」 14は、 "据鋭"と訳されることが多く、訳 がほぼ固定化していると考えられる。 以上のように、 「内容の受身」は、対応する中国語表現のパターンが「動作主不明」や「動 作主あり」に比べると少ないのが特徴的であった。 「内容の受身」は引用を表す助詞「と」 を伴い、 「と」の前に示される内容を指すものである。内容を指す動詞は、 「いう」、 「みな す」、 「よぶ」など、その種類は限られている。そのため、対応する中国語表現も自ずと限 定されてくるものと思われる。 また、 「〜とよばれる」、 「〜とみなされる」、 「〜と言われる」などの表現は、 「 "被"棉 文」に訳される用例が多かったものの、それは被害を表すからではなく、固定化した表現 だととらえられる場合が多い。 「固定表現・慣用表現」に訳される例と同様に扱ってもよい と思われる。 以上、 「内容の受身」は、その動詞の種類の数の少なさゆえ、能動文の他、 「固定表現・ 慣用表現」に訳される例が多く、中国語の受動文に対応する例は多くないということにつ いて述べた。. 3‑5.分析とまとめ 前節まで、 「動作主不明」、 「動作主あり」、 「内容の受身」のそれぞれの場合について、そ れに対応する中国語表現を見てきた。全体として、中国語の受動文に対応する割合は低く、 能動文に対応する割合が高いことが明らかになった。特に、論説文に多く見られる、 「動作 主不明」は、用例の半数以上が能動文に対応していた。 「動作主不明」の場合、中国語では、 日本語の原文に示されていない動作主を、主語として補ってまで能動文に訳している例が 少なくない。このことから、日本語と中国語では、その論説文中の表現形式が異なること が明らかとなった。日本語の受動文は、多く中国語の能動文に対応し、中国語の受動文に 対応する例は少ない。中国語を母語とする学習者が、文章作成時には受動表現ではなく、 能動表現を使用してしまうことが多いのは、中国語で能動文が使用されるためであると考 えられる。 「動作主あり」の場合は、 「動作主不明」や「内容の受身」に比べ、中国語でも受動文に 訳される例が多かったが、これは、動作主が明示されているためだと思われる。 「内容の受身」は、能動文に次いで、 「固定表現・慣用表現」に対応する割合が高いのが.

(11) 論説文の訳文から見た受動文の日中対照研究. 特徴的であった。これは、もともとこの形式をとる動詞の種類が少なく、それぞれの動詞 によって訳が固定化されているからだと考えられる。 以上、論説文中の受動文の用例は、能動文に対応することが最も多く、日本語と中国語 では表現形式が異なることが判明したことについて述べた。. 4.日本語学習者への指導上の留意点と今後の課題 前節までの内容を踏まえ、中国語を母語とする日本語学習者のレポート、論文等の文章 作成時における指導上の留意点を考える。まず、受動表現が論説文に使用される理由を理 解させる必要がある。受動表現は単なる被害の意味のみを表すのではなく、行為の結果や 事柄に視点がある表現であり、 「非情の受身」は客観的な叙述表現に使用されることを、学 習の初級段階から認識させるべきだと考える。実際の指導の際には、例えば『みんなの日 本語』 Ⅱにおける「フランスで昔の日本の絵が発見されました。」、 「会議は神戸で開かれま した。」などの例文を、常体の文に改めて提示し、客観性を重視した報道文などで用いられ る、と解説を加えるなどの方法が考えられる15。 続いて、日本語と中国語を比較すると、論説文において日本語では受動表現が多用され るのに対し、中国語では能動表現が使用される、というように、表現形式が異なることを 認識させる。特に、 「動作主不明」の「非情の受身」は、中国語では能動文に対応している ため、中国語を母語とする学習者は受動表現より能動表現を使用しやすい傾向にあること を、教師も理解しておく必要がある。今回の用例収集の調査対象とした『日本語 新版』 (上)(下)16は、日本語について幅広く論じている内容であるので、中上級の読解教材として も使用できる。指導の際には、 「非情の受身」が含まれている部分を選び、中国語の対訳を 示しつつ、日中の表現形式の相違を認識させるという方法が有効であると思われる。 また、 「〜とみなされる」、 「〜とよばれる」、 「〜と言われる」・「〜と言われている」など、 論説文に頻出する表現は、中国語でも訳が固定しているため、固定化した表現として、ま とめて提示することも効果的だと考える。 今後はさらに多くの資料からより多くの用例を収集してデータを充実させるとともに、 教育現場において、上記の点に留意して指導を試みていきたい。また、受動表現と形式を 同一にし、論説文に頻出する、 「〜と思われる」、 「〜と考えられる」という書き手の意見を 表す表現形式についても、中国語との対照を試み、日本語との相違を明らかにしていきた い。. 注 1 )飯嶋(2004)pp. 62‑63参照。 2) 『みんなの日本語』初級Ⅱ翻訳・文法解説中国語版P75には、以下のような中国語の説明があり、 用例及びその中国語訳が示されているO 叙述某件事情吋,如果不把重点放在行為者身上可以把物或事件力主漕潤被劫功伺釆乗法。 (ある事柄について述べる際、行為者を重視しない場合は、物や事柄を主語とし、動詞の受け身 によって表現することができる。 :拙訳).

(12) 早稲田大学日本語教育研究. ⑦フランスで昔の日本の絵が発見されました。 ・i..'.. …こj li''、∴. ⑧日本の車は世界中‑輸出されています。 日本的汽李出口到全世界。 ⑨会議は神戸で開かれました。 会淡在神戸召升。 3)橋本(1969)P282、森田(2002)P216、阪田(2003)P125参照。 4)用例中の下線は全て筆者が記したものである。 5)田中(1963)P91を参照。 6)森田(1988)P90を参照。 7)木村(1982)は、 「時間に関して無標unmarkedの動詞述語は、主節においては、一般に未然の動 作・作用を示す傾向にあるが、連体修飾節にあたっては、事情が逆転して、それは巳然を指す傾 向が強くなる」と述べている。詳細は木村(1982)p28を参照。 8) 「ノダ」、 「テクル」など、他の表現が付属して使用されている例は、受動表現部分以外の要素が 中国語訳に反映されてくる可能性が高いため、分析対象外としたOなお、中国語訳には過去の標 識が表されないため、過去を表す「タ」が付属しているものについては、分析対象として扱って いるoまた、 「テイル」は複数の意見を示す場合が多いため、分析対象としている0 9)この分類は寺村(1982)によるもので、本来はさらにもう1つ「間接受身」があるのだが、今回の 調査対象からは1例も収集されなかったため、 「直接受身」と「内容の受身」のみの分類となっ たoなお、 「内容の受身」という名称は鈴木(1972)による。 「この地方ではB沼にはぬLがいると 信じられている (鈴木1972:282)」のように、主語がなく、引用を表す「と」を伴うものである。 詳細は鈴木(1972)P281‑282を参照o 10)なお、有情物が主語の用例でも、 「もっともキリスト教は、神が日曜日を休息の日と定めたので あるから、この点は日本人は罪深きものとして 非難されている 」は】、 「北九州の弥生人は、カ. メ棺と石棺に埋葬されている 」 【森】のように、ある事柄について客観的に述べた文がほとんどで. あった。 ll)本研究における中国語の文法用語は、帥まか(1991)による。 「"被"構文」とは、中国語の受身の マーカーである"被"または̀叫"、 "袷"等の介詞(日本語の助詞にほぼ相当)が使用されている文のこ とであるo 「語褒レベルの受動文」とは、実質的な受身を表す動詞である"得到"、 "遭受"等が使用 されているものであるo 「意味上の受動文」とは、主格部分に行為者の動作、作用の受け手が置か れる文であり、 「"是〜的"文」は̀是"と"的"の間に入る部分に焦点が置かれる文である。 「存現 文」は、 「場所語句+動詞+名詞(存在する事物)」、 「時間語句/場所語句+動詞+名詞(出現或いは 消失した事物)」という構造の文のことである。本研究における「意訳」とは、日本語の原文と構 造が全く異なり意味だけを対応させたものの他、受動表現に該当する部分が中国語で欠落してい る「不訳」、中国語訳が動詞文ではなく、形容詞文や名詞文などに訳されているものも含む。なお、 日本語の同一の表現に対し、同一の訳が規則的に示されている場合は、中国語が動詞文でなくて も、 「慣用表現・固定表現」に分類し、 「意訳」とは区別している。 12)利ほか(1991)p643参照o大河内(1982)は、 "被"は被害、災害の「被」であり、 「被る」ことに由 来するため、好ましくないこと、話し手が不如意と感ずることに使われると述べている。現在は このような制限はなくなりつつあるという指摘はあるものの(相原ほか1996)、なお「被害」の意.

(13) 論説文の訳文から見た受動文の日中対照研究. 味は根強く生きている、というのが先行研究における共通認識である(楊1989、杉村1991)。 13)中国語では、複文において主語が一度出現すると、後は省略されることがあるo詳細は刈ほか (I991)pp.747‑750参照0 14) 「〜と言われる」、 「〜と言われている」は、行為者が明示されていないかぎり、いずれも一般の意 見を示すものと考えられるため、本研究では同義的に扱う。 15) 『みんなの日本語』初級Ⅱ翻訳・文法解説中国語版P75参照O文法解説については、本稿の注2 を参照。 16) 『日本語 新版』 (上)(下)の詳細については、本稿の3‑1 「調査方法」の用例出典一覧を参照。. 参考文献 相原茂・石田知子・戸沼市子(1996) 『Why?にこたえるはじめての中国語の文法書』同学社 飯嶋美知子(2004) 「結果継続表現の日中対照研究‑ 「他動詞の受身+テイル」と中国語の存在文、 受身文‑」 『早稲田大学日本語教育研究』 4 pp.53‑66 (2006) 「自発表現、受身表現の日中対照研究‑日本語の論説文における用法とその指導一」. 2006'清華大学日本言語文化国際フォーラム予稿集pp.133‑134. 大河内康憲(1982) 「中国語の受身」 『講座日本語学10 外国語との対照Ⅰ 』明治書院pp.319‑332 木村英樹(1982) 「テンス・アスペクトー中国語‑」 『講座日本語学』 11明治書院pp.19‑39 工藤真由美(1990) 「現代日本語の受動文」言語学研究会編『ことばの科学』 4 むぎ書房pp.47‑102 阪田雪子編、新屋映子・守屋美千代著(2003) 『日本語運用文法一文法は表現する』凡人社 佐藤尚子・佐々木仁子(2004) 「論説文の読解に必要な文法能力の養成一受動文を通して文法教育を考 える‑」第6回専門日本語教育学会研究討論会発表資料 杉村博文(1991) 「遭遇と達成一中国語被動文の感情的色彩‑」大河内康憲編(1997) 『日本語と中国語 の対照研究論文集』くろしお出版pp.277‑294 鈴木重章(1972) 『日本語文法・形態論』麦書房pp.281‑282 田中章夫(1963) 「説明の文章」時枝誠記・遠藤嘉基監修『講座現代語5. 文章と文体』明治書院. pp.74‑93.. 田中よね・牧野昭子・重用明美・御子神慶子・古賀千世子・石井千尋(1988) 『みんなの日本語』初級 Ⅲ本冊. スリーエーネットワーク. (1999) 『みんなの日本語』初級. ll翻訳・文法解説中国語版 スリーエーネットワーク 鄭暁音(2004) 「非情物受け身文における日中受動表現の相違点」 『21世紀言語学研究 鈴木康之教授 古希記念論集』白帝社pp.198‑216 ‑(1996) 「中国語と日本語の受け身文一動詞のボイスの研究のために‑」 『国文学 解釈と鑑賞』 第61巻7号. 明治書院pp.78‑85. 寺村秀夫(1982) 『日本語のシンタクスと意味』第Ⅰ巻 くろしお出版 張志軍(2000) 「受動文から見る日本語と中国語の違同」 『横浜商大論集』第33巻第2号 横浜商科大 学学術研究会pp.160‑180 橋本進吾(1969) 『助詞・助動詞の研究』岩波書店pp.266・292 浜田麻里・平尾得子・由井紀久子(1997) 『大学生と留学生のための論文ワークブック』くろしお出版.

(14) 早稲田大学日本語教育研究. 藤田糸恵(1995) 「日本語と中国語の受身文の対照」 『和光大学人文学部紀要』第30号 和光大学人文 ・U pp.95‑101 益岡隆志(1991) 「受動表現と主観性」仁田義雄編(1991) 『日本語のヴォイスと他動性』くろしお出版 pp.105‑121. 森田良行(1988) 『基礎日本語』 1角川書店 (2002) 『日本語文法の発想』ひつじ書房. 楊凱栄(1989) 「文法の対照的研究一中国語と日本語‑」 『講座日本語と日本語教育』 5 明治書院 pp.312‑340. 菓膏(2003) 「日中受動文の対照研究一日中対訳の文学作品から見る‑」日本文体論学会第84回大会 発表 it料. 刈月準・播文妖・散弾著/相原茂監訳(1991) 『現代中国語文法総覧(下)』くろしお出版.

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参照

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