基礎形式 基礎構造
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(2) 土木学会第70回年次学術講演会(平成27年9月). Ⅵ‑576. 建造物設計標準解説 1)に基づいて許容値を算出した.なお,H 鋼杭及び羽根付鋼管杭において,N 値 40 以上の 支持層に到達しているために支持力の照査は省略した.この結果から,直接基礎では鉛直支持力,H 鋼杭基礎・ 羽根付鋼管杭・深礎杭では水平変位,プレキャスト L 型擁壁では転倒に対する照査が基礎形状決定の主たる要 因であることが分かった. (2)地質別の構造解析照査結果. 表-2 地質別の構造解析及び照査結果. 「ホーム幅員 3.5m,上屋無ホームドア無」という条件を例にとり, H 鋼杭基礎について各層で構造解析及び照査を行った結果を表-2に 示す.この結果から,同程度の水平変位に対して,杭先端が支持層に 到達している A 層での杭長が短いことが分かる. 5.施工性の比較 各基礎形式の施工性についてまとめた表を以下に示す.. A層例 B層 プレボーリング プレボーリング 基礎形式 H鋼杭 H鋼杭 H300×300 H300×300 基礎構造 φ 550mm φ 550mm 杭長4.0m 杭長5.0m 水平変位 4.3mm 4.5mm. 表-3 各基礎形式の施工性の比較表. 直接基礎 プレボーリング H 鋼杭 羽根付鋼管杭 深礎杭 プレキャスト L 型擁壁. 長所 人力による施工が可能で,狭隘な環境におい ても対応が可能.騒音・振動は極めて小さい. オーガー掘削しモルタルと置換え H 鋼杭を設 置するため,周辺地盤を乱す可能性が低い. 小型機械での施工が可能で,狭隘箇所でも対 応できる.周辺地盤への影響は小さい. 人力施工のため,狭隘な環境でも対応が可能 で,地中障害物の除去も容易である. 躯体は工場製作のため品質管理が容易で,現 地に設置後の養生もほとんど不要である.. 短所 基礎構築の掘削に対して軌道のバラスト止めや 仮土留め工が必要になる. 地中に支障物が出現する際には施工が困難で, 対応が必要になる. 地中支障物への対応は困難.小型機械の場合, 打設能力が小さく,杭径・長さに制約を受ける. 地下水位以下では止水薬液注入が必要で,注入 によって軌道や周辺地盤の隆起が懸念される. 大型ブロックでは重機械での運搬・施工や,盛 土材料の搬入・設置が必要となる.. 基礎形式の選定にあたっては,作業ヤードや作業時間等の施工環境,地中支障物,電気設備等の支障物など 各箇所で最適な施工を検討する必要がある. 6.工事費の比較 設計条件 A 層,上屋有ホームドア無を例として,ホーム幅員 と工事費率の関係を図-3 に示す.工事費率は,ホーム幅員 2.5m で直接基礎を施工する際の工事費に対する各基礎形式の工事費 の割合である.なお,工事費は乗降場上部と基礎の建設にかか る費用及び仮設物費用や保安費を考慮して算出した.図-3 の結 果から,ホーム幅員 7.5m までは RC 直接基礎,8.5m よりも大 きくなるとプレボーリング H 鋼杭が工事費の点では優位にな ることが分かった.羽根付鋼管杭・深礎杭・プレキャスト L 型 擁壁の工事費は RC 直接基礎・プレボーリング H 鋼杭に比べて 高くなった.この傾向は他の設計条件でも同様に見られたが,. 図-3 ホーム幅員と工事費率の関係. 周辺環境により工期短縮などが見込め優位になる場合がある. 実施工では周辺環境により,仮設費や保安費は変動することにも注意が必要である. 7.おわりに 乗降場の基礎形式について,施工性,経済性による基礎形式の選定を行った.実際の基礎形式選定では,構 造物全体の構造計画や制約条件等を考慮して,各箇所で最適の基礎形式を検討する必要があるが,今回の検討 結果により,その絞込みが容易になるものと考えている. 参考文献 1)日本国有鉄道:建造物設計標準解説 基礎構造物 抗土圧構造物,1986 年. ‑1152‑.
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