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環境とマクロ経済 : 日本とカナダの違いの視点か ら

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Academic year: 2022

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環境とマクロ経済 : 日本とカナダの違いの視点か

著者 安岡 匡也

雑誌名 エコノフォーラム

号 26

ページ 81‑81

発行年 2020‑03

URL http://hdl.handle.net/10236/00028479

(2)

Econo Forum/No.26 81

シリーズチャペル<経済と倫理>

  カナダのキングストンはトロントから列車で東に2時間ほどの距離であり︑オンタリオ湖の湖岸に位置する小さな都市である︒そこで︑私は関西学院大学よりランバス留学の機会を与えられて︑1年間をそこで過ごした︒

  まずカナダに住んで思ったことはリサイクルショップがあちらこちらにあることだ︒中に入って見ると︑様々なものが売られている︒テレビから家具︑そして服まで売っている︒そして︑私がカナダから引っ越すとき︑ほとんどの家具︵家具という家具はほとんどないに等しかったが︒︶は誰かに譲り︑処分するものはほぼゼロだった︒

  一方︑日本ではそのようなリサイクルショップはあるのだろうが︑カナダのように気軽に無料で引き取ってくれるところは少ない︒先日︑テーブルとベッドフレームを処分するこ とになったが︑かなりきれいなので︑捨てるのがはばかられ︑リサイクルショップに連絡したものの︑このブランドの場合は買い取り手数料がかかるということで︑しかもかなりかかるため︑その業者からもおそらく粗大ごみで出した方が安く上がると思いますよと伝えられたのだ︒ここに日本とカナダの違いを見ることができた︒  カナダは何かと環境への意識が高いと思う︒住んでいたマンションでは分別回収のボックスがあるものの︑非常に住民の方は細かく分別して処分している︒このマンションの規模に対して可燃ごみが少ないのだ︒また︑分別ボックスの中をのぞいてみると︑こんなものまで回収するのか?とびっくりしたものだ︒日本では普通に可燃ごみ行きのものだ︒

  また︑日本では最近︑レジ袋の有 料化が進んでいるが︑カナダではとっくにそれは導入されていて︑私が住んでいる頃に導入されたのは紙製のストローであった︒プラスチックでは環境が汚染されるということで紙ストローの取り組みが始まったのだ︒もちろん︑このような活動は望ましいもので︑日本でも導入されるべきであるが︑しかし︑紙ストローは時間が経つとストロー自体が湿ってきて︑吸い上げ能力が低下するのである︒これは改良が必要であろう︒

  マクロ経済学では一国の経済活動を測る指標として国内総生産というものがある︒これは︑一定期間に国内で生み出された祖付加価値の合計と言われるものであり︑この数値が高いほど︑経済的に豊かということになる︒基本的に消費者が購入する消費財の生産が多くなれば国内総生産の水準も高くなる︒従って︑リユースなどといった他の人が使ったもの をそのまま譲り受けて使用する場合は何も新しい財は生み出されないものの︑他の人が使ったものは別の人の手に渡らず処分され︑その別の人は新しく作られたものを購入する場合︑財が生み出されるために︑国内総生産を増やすこととなる︒  しかし︑古い新しいの違いはあるものの︑その人にとって使用する上で何ら違いがないのに︑リユースした場合は国内再生産にはカウントされず︑処分して新しく作った場合には国内総生産にはカウントされて︑後者の方が経済的に豊かということになるのは疑問を持った︒国内総生産は真の豊かさを測ることはできないと考えられているが︑それをこのカナダで垣間見えたように思う︒ ■

安岡   匡也   教授︵社会保障︶ 環 境とマクロ経済   〜 日 本 と カ ナ ダ の 違 い の 視 点 か ら 〜

2019年 12 月 16 日

月曜日

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