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省エネ・環境制度の分析 ~経済・安全保障との調和の視点で~

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Academic year: 2021

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(1)2 主要な研究成果 重点課題 - リスクの最適マネジメントの確立. 省エネ・環境制度の分析∼経済・安全保障との調和の視点で∼ 背景・目的. 地 球 温 暖 化 問 題に関する国 際 動 向として は 、2 0 1 5 年 の 合 意 期 限 に 向 け て 、各 国 が 2020年以降の枠組みについて新提案を行 い 、交 渉 を 開 始して い る。一 方 、国 内 で は 、 2020年以降の国内CO 2 削減目標をはじめ、 国内政策のあり方の議論が2014年度に本格. 主な成果. 1. 格改定時期の高頻度化、量的規制がPVの急 増対策として実施されている (表1)。FITは導 入量を直接調整するものではないが、これら の対策により、PV導入量と、その裏返しとして の費用負担の調整が実施されていることを明 らかにした。. 自主的取組 の 評価視点 の 確 立. 業界団体による環境自主行動計画の策定と 企業による自発的な温暖化対策の実施との因 果関係について、アンケートデータを用いて 定量的に調べたところ、自主行動計画によっ て技術情報の企業間での共有化が図られ、特 に中小企業の自発的な活動が促進されたこと を明らかにした。また、その役割は、産業界の CO 2 総量の規制ではなく、企業の経済合理的. 4. 省エネ補 助 金を利用した事業 所 へ のアン ケート調査に基づき、補助事業の費用対効果 を評価した[Y13028]。エネルギー価格やCO 2 価格に換算した日本全体での費用対効果は、 政策全体としては妥当な水準であったが、ア ンケートデータからは補助金がなくとも同じ 投資をしたフリー・ライダーが5∼6割と推定 され、制度改善の余地があることを明らかに した。. 再エネ制度 の 分 析. 我が国で2015年度に予定されている固定 価格買取制度(FIT)の見直しに向け、欧州の FIT先行国における太陽光発電(PV)の急増 に対する賦課金抑制策を整理し、制度設計の (ドイ 課題を抽出した[Y13031]。FIT先行5ヶ国 ツ、イタリア、スペイン、フランス、イギリス)の 全てで、買取価格の大幅な切り下げ、買取価. 3. 取引等)について、その実施実態の調査と制 度の実効性の評価を行い、経済や安全保障と 調和した温暖化対策制度の形成に資する。. 省エネ・節電 の 分 析. 東電・関電管内の家庭と、全国の事業所を 対象にアンケート調査やインタビューを実施 し、2011∼2013年夏の節電率や対策実施 率 、意 識 の 変 化 等を明らかにした[ Y 1 3 0 1 0 ] [Y13014]。節電の取組み水準は全体的にやや 緩和の傾向にあるが、削減実績は2010年比 10%前後で推移していることや、その理由と して、節電行動の緩和を補う形で、高効率技術 の導入効果が累積しつつある点などが考えら れることを示した (図1、図2) 。. 2. 化すると見られる。 本課題では、温暖化対策制度(自主的取組、 省エネルギー、再生可能エネルギー、排出量. な範囲内での最大限の対策促進にあることを 示した。これらに基づき、今後の経団連低炭素 社会実行計画では、数値目標に過度に注目す るよりも、省エネの実施など企業の具体的活 動に注目して評価すべきとした。当所のこの 提案は、経済省「自主行動計画の総括的な評 価に係わる検討会」 においても報告された。. 温暖化問題の国際動向の分析. 温暖化問題をめぐる国際交渉動向について 各国の主張を整理した (図3)。その結果、先進 国と一部途上国の間で、 「 自国の排出削減に 関する目標・取組を自国決定する、ただし、決 定の前に、目標・取組の草案を事前提示し、草. 案に対する国際的な協議・評価を行う」 という ハイブリッドアプローチへの関心が高まって いる一方、中国・インド等は、先進国はトップダ ウン・途上国はボトムアップとする立場に固執 していることが明らかになった[Y13020]。. 30. 研究年報_P06-P33-課題01.indd 30. 14/05/26 12:43.

(2) [Υ] 28.0. 46% 37%. 33%. 31%. 42%. 27.4 25% 17%. 30%. 30%. 2012. 2013. 2011. 2012. 2% 4% 3%. 2011. 2013. 2012. 2011. 2013. 2012. 2013. 2011. 2011. 7% 4% 4% 21% 23%. 27.0 26.5. 16%. ┤䜬䝑ᆵ ෫ⶮᗔ䛴 䜬䜦䜷䝷䛴 䜬䜦䜷䝷䛴 ↯᪺䛴 ฺ⏕᫤㛣 シᏽῺᗐ Ⅴ⅁᫤㛣 ෫ⶮᗔ䛾䛴 シᏽῺᗐ ㄢᩒ ΅ ᭞᩺ ㄢᩒ ΅. 27.2. 27.1 27.026.9 27.0. 25.2 20. 18.6 10.5. 12.6. 8.8 10.4. 25.8. 15.0 10.3. 10. 26.0. 7.0. 0. 25.0. 䚼✭ㄢシᏽῺᗐ䚽. 䚼↯᪺䛴㛣ᘤ䛓⋙䚽. 図2 業務系事業所における夏の空調温度設定温度と 照明間引き率の平均値の変化 2011年夏から2013年夏にかけて事業所における節 電行動は緩和傾向にあるが、震災前のレベルには戻っ て い な い 。例えば 、オフィスでは 照 明 間 引きの 実 施 率 は低下しているが、2013年でも平均10%程度が間引 きされており、冷房設定温度も2010年より1℃程度上 回っていた。これらの行動は今後も次第に緩和されてい くと考えられるものの、短期間で震災前の水準に戻るこ とはなく、相当の間にわたって継続すると推察される。. 重点課題. 図1 家庭の主な節電対策の実施率の変化 実施率は2013年にかけて低下傾向にあった。一方、調 査対象世帯の7∼9月分電気使用量(kWh)は、気温影 響控除後で2010年水準を約1割下回ったままである。 統計分析によれば、エアコン・冷蔵庫・テレビ・照明の購 入や交換がもたらす使用量減は、2013年には3%弱に まで積 み 重なっているものと推 定された。同 程 度 の 需 要抑制が維持されているものの、これら高効率化効果 の蓄積も含まれるため、節電の定着という点では、利用 行動関連の効果が減少傾向にあることに注視が必要で ある。. 30. 27.2. 26.1. 2010. 38%. 41% 44%. 2013. 31%. [%] 27.4. 2012. 41% 44%. 27.7. 2013. 51%. 2011. 48%. 㛭㞹(n=628). 2013. 48%. 55%. 2012. 56%. 2011. ᮶㞹(n=885). 㞗゛ᑊ㇗䠌ධమ 59%. 2012. ᐁ᪃⋙. 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0%. ᮶ா䝿᮶໪ (n=310) 㛭け䝿໪ᾇ㐠䝿ᄿᅗ䝿ஐᕗ(n=93) ୯㒂䝿໪㝛䝿୯ᅗ (n=58). 表1 欧州FIT先行国におけるPV急増に対する賦課金 抑制対策 想定していたPV年間導入目標を大幅に超過する、いわ ゆるP Vバブ ルは、欧 州 F I T 先 行 5ヶ国 の 全てで発 生し た。これらの 国々では、3つの 対 策 ( 買 取 価 格 の 大 幅な 切り下げ、買取価格改定時期の高頻度化、量的規制)に よって、導 入 量( 費 用 負 担 )のコントロー ル が 不 可 欠に なっている。 ㈑ཱི౮᰹䛴 ᭩ኬ΅ᑛ⋙ 㻋㝛୕シ⨠ᆵ㻌 䕜㻚㻙䟸 䝍䜨䝈 㻕㻓㻓㻙ᖳ㻔᭮䡐 㻔㻕᭮. ㈑ཱི౮᰹ᨭᏽ᫤᭿䛴 㧏㢎ᗐ໩. 㔖Ⓩぜโ. 㻕㻓㻓㻜ᖳ௧㜾༖ᖳ䚯 㻕㻓㻔㻕ᖳ㻘᭮௧㜾䛵Ẏ ᭮㈑ཱི౮᰹䜘ᨭᏽ 㻕㻓㻔㻔ᖳ㻙᭮䛑䜏䚮Ẏ᭮ 䕜㻚㻙䟸 䡐༖ᖳẎ䛱౮᰹ᨭᏽ 㻕㻓㻓㻙ᖳ㻔᭮䡐 䜨䝃䝮 䜘ᐁ᪃䚯 㻔㻕᭮ 䜦. 㻕㻓㻔㻕ᖳᨭḿ䛭䚮⣴✒ ᑙථ㔖㻘㻕㻓㻓୒㼎㻺䛭㻳㻹 䜘㻩㻬㻷ᑊ㇗䛑䜏㝎አ䚯 㻕㻓㻔㻔ᖳ㻙᭮䛑䜏ᖳ㛣㈑ ཱི㈕⏕䜘㻙㻓൦䉋䚯 㻕㻓㻔㻕ᖳ㻛᭮䛑䜏㻙㻛൦䉋 䛱ᘤ䛓୕䛘䚯 㻕㻓㻔㻖ᖳ㻙᭮䛱㔖Ⓩぜโ䛴୕㝀䛱㐡䛝䛥䛥䜇䚮㻩㻬㻷⤂஡ 㻕㻓㻔㻓ᖳ㻗᭮௧㜾䚮ᄿ ᖳ㛣ᑙථ㔖䛴୕㝀䠌 䕜㻚㻕䟸 㻕㻓㻓㻜ᖳ䛵㻘㻓୒㼎㻺䚮 㻕㻓㻓㻚ᖳ㻔᭮䡐 ༖᭿Ẏ䚯 㻕㻓㻔㻓ᖳ㻗㻙୒㼎㻺䜘シᏽ䚯 㻔㻕᭮ 䜽䝞 䜨䝷 㻕㻓㻔㻕ᖳ㻔᭮௧㜾䚮᩺ぜ㈑ཱིೳḾ୯䚯㻩㻬㻷㈑ཱི㈕⏕➴䛴ቌຊฦ 䜘ぜโ㒂㛓䛴㞹Ẵᩩ㔘䛑䜏ᅂ཭䛭䛓䛠䚮ኬᖕ䛰㉝Ꮚ䛒Ⓠ⏍ 䛝䛥䛙䛮䛱䜎䜑䚯 䕜㻚㻙䟸 㻕㻓㻓㻜ᖳ௧㜾䚮ᄿ༖᭿ ᖳ㛣ᑙථ┘ᵾ䠌㻕㻓㻔㻖 䝙䝭 㻕㻓㻓㻙ᖳ㻚᭮ Ẏ䚯 ᖳ௧㜾䚸ᖳ㛣㻔㻓㻓୒ 䝷䜽 䡐㻕㻓㻓㻚ᖳ㻔㻕 㼎㻺䚹 ᭮ 䕜㻚㻛䟸 㻕㻓㻔㻓ᖳ௧㜾䚮ᄿ༖᭿ 㻕㻓㻔㻔䡐㻔㻗ᖳ䜄䛭䛴㈑ 䜨䜲 㻕㻓㻔㻓ᖳ㻗᭮ Ẏ䚯 ཱི⥪㢘䠌㻔㻓㻑㻙൦䝡䝷䝍䚯 䝮䜽 䡐㻕㻓㻔㻕ᖳ㻖᭮. 図3 2013年に表明された見解から読み取った各国 ・ 各グループの意見分布 先進国は、多少の相違はあるが、全ての国にハイブリッ ドアプローチを適用することを提案した。ブラジルや南 アフリカは、先進国・途上国の区別を実質維持する形の ハイブリッドアプローチを提唱した。中国・インド等の有 志途上国は、先進国はトップダウン・途上国はボトムアッ プとすることを求めた。後発開発途上国等は全ての 国 へのトップダウンアプローチ適用を志向している。. 31. 研究年報_P06-P33-課題01.indd 31. 14/05/26 12:43.

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