VBA-MM-N002-D
メンテナンスマニュアル メンテナンスマニュアル メンテナンスマニュアル メンテナンスマニュアル
増圧弁 増圧弁 増圧弁 増圧弁 VBA10A
-目次-
1.始めに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P.12.シリンダ、ボディの保守点検要領・・・・・・・・・・・・・・・
P.23.ガバナの保守点検要領・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P.44.交換部品一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P.5SMC SMC SMC
SMC株式会社 株式会社 株式会社 株式会社
11
11...はじめに.はじめにはじめに はじめに
増圧弁のメンテナンスのため分解・組付を行う際には、このマニュアルに沿って正しく行ってください。
メンテナンス時期は空気の質や使用条件によって異なりますが、下記現象が発生した場合、ライフ寿命 が近づいています。早めのメンテナンスをお願い致します。
1111...ハンドル.ハンドルハンドル下ハンドル下下下よりよりより常時より常時常時常時ブリードブリードブリードブリードするするするする。。。 。
2222...2.22次側2次側次側次側ででででエアエアエアエア消費消費消費消費がないがないがないがない状態状態状態状態でもでもでもでも、、、増圧弁、増圧弁増圧弁増圧弁からのからのからのからの排気音排気音排気音排気音ががが10が1010~10~~~20202020秒間隔秒間隔秒間隔で秒間隔ででで聞聞聞こえる聞こえるこえる。こえる。。。
・IN、OUTIN、OUTIN、OUT側IN、OUT側側の側のののエアエアエアエア圧力圧力圧力が圧力ががが抜抜抜抜けているかけているかけているかけているか確認確認確認確認くださいくださいください。 ください
・配管を取り外してください。取り外し工具は配管の種類に応じて準備してくださ い。
・タンク(VBAT05※、10※)から増圧弁を取り外してください。
取り外しは六角レンチを使用してください。
・増圧弁の分解工具はそれぞれのページの◆必要工具◆を参照してください。
・分解手順P.2~4に沿って分解を行ってください。
・摺動面の汚れ、メッシュフィルタのゴミなどを拭き取ってください。
・部品の状態をチェックして傷、摩耗などが見られる場合、交換部品 P.5 と交換し てください。
・サイレンサも内面が目詰まりしている場合は交換してください。
・交換部品は一ヶ所にまとめ、組付け時に混入しないようにしてください。
・組付手順P.2~4に沿って組み付けを行ってください。
・
・・
・最後最後最後に最後ににに、、、、部品部品部品の部品のの組付忘の組付忘組付忘組付忘れれれ、れ、、ネジ、ネジネジネジ部部部部ののの締の締締め締めめめ忘忘忘忘れなどがないかれなどがないかれなどがないかれなどがないか確認確認確認して確認してしてしてくださいくださいください。ください。。。
・元の位置に取り付けてください。
・エアを入れて、ハンドルを右に回して、圧力設定してください。
・石けん水で、外部漏れがないか確認してください。
・異常と思われる現象があれば、SMC営業所に連絡お願いします。
準備
取り外し
分解
交換
組付け
検査 スタート
取り付け
エンド
- 2 -
22
22...シリンダ.シリンダシリンダ、シリンダ、、ボディ、ボディボディボディのののの保守点検要領保守点検要領保守点検要領保守点検要領
2 2 2
2....1111 シリンダシリンダシリンダのシリンダののの保守点検保守点検保守点検 保守点検
◆◆
◆◆必要工具必要工具必要工具必要工具◆◆◆◆
ソケットレンチ 呼び 10(2 本)
六角レンチ 呼び 5
緩み止め接着剤(ロックタイト 263 など)
グリスパック(マルチパーパス 2 号など)
◆
◆
◆
◆分解手順分解手順分解手順分解手順◆◆◆◆
1)IN、OUTIN、OUTIN、OUT側IN、OUT側側の側のののエアエアエアエア圧力圧力圧力が圧力ががが抜抜抜抜けているかけているかけているかけているか確認確認確認確認くださいくださいください。ください。。 。
2)圧力計、サイレンサが取り付けてある場合は、先に取り外してください。
3)六角棒スパナにて、左右の⑧六角穴付ボルト計 8 本を外してください。
4)左右の⑥カバーを外してください。
5)ソケットレンチにて⑦ピストンナットをゆるめて④ピストンを外してください。
(ピストンナットは左右どちらか一方のみ取り外してください。)
◆
◆
◆
◆保守保守保守保守・・・・点検点検点検◆点検◆◆◆
1)部品を点検し、摩耗、劣化、変形があれば交換してください。
2)動きの悪い部分があれば汚れを取り除き、グリスを塗布してください。
3)引き続き、ボディのメンテナンスを行う場合は2.2ボディの保守点検(P.3)を参照ください。
◆
◆
◆
◆組付手順組付手順組付手順組付手順◆◆◆◆
1)図1の矢印 箇所にグリスを塗布してください。
2)①ボディに③ピストンロッドを通し、④ピストンを組み付けてください。
3)⑦ピストンナットのネジ部にロックタイトを一滴塗りソケットレンチで締付けてください。
(締め付けトルク 5.2N・m)ピストンピストンピストンピストンがががが完全完全完全完全にににに固定固定固定されない固定されないされないされない((((空回空回空回空回りするりするりする)りする)))状態状態状態が状態ががが正常正常正常正常ですですです。です。。。必要以必要以必要以必要以 上
上 上
上ににに締に締締めこまないで締めこまないでめこまないでめこまないでくださいくださいくださいください。。。。
4)②カバーガスケットを⑥カバーに組み付けた後、①ボディに⑥カバーを組み付けてください。
5)⑥カバーに左右それぞれ⑧六角穴付ボルト 4 本(計8本)を締め付けて固定してください。
(締め付けトルク 3N・m)
◆
◆
◆
◆確認確認確認確認◆◆◆◆
1)ボルト、ナットが適切なトルクで締め 付けてあることを確認してください。
2)エア圧力を入れて、圧力設定ができる ことを確認してください。
3)石けん水で接合部に漏れが無いことを 確認してください。
図1
①
②
④
⑤
⑥
⑥
②
③
⑤
⑦
⑧
④
⑧
カ バ ー 内 面 に グリス塗布
パッキンに グリス塗布
2 2 2
2....2222 ボディボディボディのボディののの保守点検保守点検保守点検保守点検
◆◆
◆◆必要工具必要工具必要工具必要工具◆◆◆◆
マイナスドライバー ピンセット
タービン油(モービル・エクソン製タービン油 32 2 種など)
グリスパック(マルチパーパス 2 号など)
◆
◆
◆
◆分解手順分解手順分解手順分解手順◆◆◆◆
1)左右の②サイドプレートを取り外してください。
2)マイナスドライバー等で左右の③サイドプレートインサート A、④サイドプレートインサート B を 取り外してください。
3)①ボディから⑤~⑦チェック弁を取り出してください。
4)①ボディから⑨~⑬切換弁を取り出してください。
5)①ボディから⑭ロッドパッキンをピンセットなどで取り出してください。
◆
◆
◆
◆保守保守保守保守・・・・点検点検点検◆点検◆◆◆
1)部品を点検し、摩耗、劣化、変形があれば交換してください。
2)IN ポート奥にメッシュフィルタが内蔵されています。 エアブローなどでゴミを取り除いてくださ い。
3)動きの悪い部分があれば汚れを取り除き、グリスを塗布してください。切換弁にはタービン油を一 滴滴下してください。
◆
◆
◆
◆組付手順組付手順組付手順組付手順◆◆◆◆
1)⑨~⑬切換弁を取付けてください。(精密部品ですので、取り扱いに注意してください。)
2)片面に⑤~⑦チェック弁を組み付け、⑮サイドプレートガスケット A、⑯サイドプレートガスケッ ト B を組み付けた③サイドプレートインサート A、④サイドプレートインサート B を組み付けた後、
②サイドプレートをのせてください。⑤⑤⑤⑤チェックチェックチェック弁チェック弁弁弁はそれぞれはそれぞれはそれぞれ向はそれぞれ向向きが向きがきが違きが違違違いますのでいますのでいますのでいますので注意注意注意注意してくださいしてくださいしてください。してください。。 。 3)もう一面も、同様に組みつけてください。この際バネの反力がありますので、押さえながら行って
ください。③サイドプレートインサート A、④サイドプレートインサート B は左右で異なりますので 注意してください。
◆◆
◆◆確認確認確認確認◆◆◆◆
1)スプリング類が正しく配置され、⑤チェック弁、⑨切換弁が スムーズに動くか確認してください。
図2
⑥
⑥ ①
⑤
⑤
※メッシュフィルタ
⑩ ⑦
⑨
⑪ ⑩
⑫
⑮
③
⑬
⑯
②
⑤ ⑥ ⑦ ⑭
⑥
⑤
⑮
④
⑬ ⑯
⑫ ②
- 4 -
3 3 3
3...ガバナ.ガバナガバナのガバナのの保守点検要領の保守点検要領保守点検要領 保守点検要領
◆◆
◆◆必要工具必要工具必要工具必要工具◆◆◆◆ プラスドライバー ラジオペンチ
◆
◆
◆
◆分解手順分解手順分解手順分解手順◆◆◆◆
1)IN、OUTIN、OUTIN、OUT側IN、OUT側側の側のののエアエアエアエア圧力圧力圧力が圧力ががが抜抜抜抜けているかけているかけているかけているか確認確認確認確認くださいくださいください。ください。。 。 2)ハンドルを左回転端(マイナス方向)まで戻してください。
3)⑫十字穴付ナベ小ネジ 4 本をプラスドライバーで外してください。
4)⑩⑪ボンネットアセンブリ、⑨調圧スクリューアセンブリ、⑧調圧スプリング、⑦調圧ピストン Ass’y、
⑥リリーフスプリング、⑤リリーフバルブを外してください。
5)ラジオペンチで④ガバナチャンバ Ass’y、③バルブ Ass’y、②バルブスプリングを取り外してくださ い。
◆◆
◆◆保守保守保守保守・・・・点検点検点検◆点検◆◆◆
1)部品を点検し、摩耗、劣化、変形があれば交換してください。
2)動きの悪い部分があれば汚れを取り除き、グリスを塗布してください。
◆
◆
◆
◆組付手順組付手順組付手順組付手順◆◆◆◆
1)①ボディに②バルブスプリング、③バルブ Ass’y を組み付けた後、④ガバナチャンバ Ass’y をはめ てください。
2)⑦調圧ピストン Ass’y に⑥リリーフスプリング、⑤リリーフバルブを組み付けた後、④ガバナチャ ンバ Ass’y 内に入れてください。その上に、⑧調圧スプリング、⑨調圧スクリューアセンブリをのせ てください。
3)⑩⑪ボンネットアセンブリをかぶせ、⑫十字穴付ナベ小ネジ 4 本をプラスドライバーで締め付けてください。
(締め付けトルク 0.76N・m)
◆
◆
◆
◆確認確認確認確認◆◆◆◆
1)⑫十字穴付ナベ小ネジが締まっていることを確認 して、エア圧力を入れてください。
2)エア圧力を入れると、リリーフが始まりますので、
すみやかにリリーフが止まるまでハンドルを右回転
(プラス方向)に回してください。
3)ハンドルで必要な圧力に設定できることを確認し てください。
4)石けん水で接合部に漏れが無いことを確認してく ださい。
⑩
①
②
③
④
⑧
⑨
⑫
⑪
⑦
⑥
⑤
※カバー部は取り外さな くてもガバナのメンテナ ンスは行えます。
図3
44
44...交換部品一覧.交換部品一覧交換部品一覧 交換部品一覧
交換部品は下記の品番でご注文ください。
各セットには、表右の構成部品が含まれています。メンテナンスマニュアル中の図番・番号を参照し、
部品を確認してください。
構成部品
品番 名称
部品 数量 図番 番号 ピストンパッキン 2 図1 ⑤ ロッドパッキン 1 図2 ⑭ カバーガスケット 2 図1 ② バルブ Ass'y 1 図3 ③ ガバナチャンバ Ass'y 1 図3 ④ チェックバルブ 4 図2 ⑤ バルブスプリング 1 図3 ② KT-VBA10A-1 増圧弁メンテナン
ス部品セット
グリスパック 1 - - 切換バルブ Ass'y 1 図2 ⑨ エキゾーストスリーブ 2 図2 ⑩ トラベルスプリング 1 図2 ⑪ プッシュロッド 2 図2 ⑫ KT-VBA10A-2 切換弁セット
O リング 2 図2 ⑬ ガバナチャンバ Ass'y 1 図3 ④ バルブ Ass'y 1 図3 ③ バルブスプリング 1 図3 ② 調圧ピストン Ass'y 1 図3 ⑦ リリーフバルブ 1 図3 ⑤ KT-VBA10A-3 ガバナチャンバ
セット
リリーフスプリング 1 図3 ⑥ ピストンパッキン 2 図1 ⑤ ロッドパッキン 1 図2 ⑭ カバーガスケット 2 図1 ② KT-VBA10A-4 パッキンセット
グリスパック 1 - - チェックバルブ 4 図2 ⑤ チェックバルブ
スプリング 4 図2 ⑥ プランジャ 2 図2 ⑦ サイドプレートインサート A 1 図2 ③ サイドプレートインサート B 1 図2 ④ サイドプレートガスケット A 2 図2 ⑮ サイドプレートガスケット B 2 図2 ⑯ KT-VBA10A-5 チェック弁セット
グリスパック 1 - - ボンネット 1 図3 ⑩ KT-VBA10A-6 ボンネットセット
ハンドル 1 図3 ⑪