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利島におけるエダシャク類防除方針 (案)

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Academic year: 2022

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(1)

平 成 2 9 9 東京都エダシャク類防除対策会議

利島におけるエダシャク類防除方針

利島におけるトビモンオオエダシャクとハスオビエダシャク(以下「エダシ ャク類」という。)による椿林の被害防止に向け、速やかな初動対応を講じるた めの当面の防除方針を以下にまとめる。

1 エダシャク類成虫のモニタリング調査(利島村)

(1)実 施 時 期 :毎年3月~4月上旬

(2)実 施 方 法 :誘蛾灯トラップを定点設置し、エダシャク類成虫の捕獲数 を毎日計測する。

(3)結果の活用 :幼虫の大発生を予察するためのデータとして活用する。

(4)備 考 :これまでのエダシャク類大発生時のデータから、1つの誘 蛾灯で1日の捕獲数が概ね50頭を超えた場合、幼虫の大 発生に備えた薬剤散布体制を構築しておくことが望ましい

(別紙1参照)。

2 エダシャク類幼虫の発生日の特定(利島村)

(1)実 施 時 期 :毎年4~5月

(2)実 施 方 法 :島内の関係団体からの情報提供や、卵の飼育試験等により 幼虫発生日を特定する。

(3)結果の活用 :薬剤(BT剤)は、幼虫の幼令期(ふ化後1~2週間)に 最も効果を発揮するため、エダシャク類の幼虫発生日を毎 年調査し、BT剤散布の開始時期を決定するための参考情 報とする。

3 エダシャク類幼虫のモニタリング調査(大島支庁)

(1)実 施 時 期 :薬剤散布前・後(各1日間)

(2)実 施 方 法 :椿林の定点で踏査調査を行い、幼虫の生息密度を計測する。

(3)結果の活用 :薬剤散布前のエダシャク類幼虫生息密度の平均値が0.5 頭/人/分を超えた場合、幼虫大発生の予兆である可能性が あるため、早急に薬剤散布体制を整える。

また、薬剤散布後の生息密度調査の結果を踏まえ、第2回 目の散布の実施について検討する。

資 料 4

(案)

(2)

4 薬剤散布によるエダシャク類幼虫の防除(利島村)

(1)使 用 農 薬 :バチルス・チューリンゲンシス剤(BT剤)

(2)実 施 時 期 :幼虫ふ化後の幼令期を逃さぬよう、概ね4月末から5月末 までにBT剤散布を終了させる。

(3)使 用 方 法 :農薬取締法で定められた使用方法等を遵守して散布する。

(4)散布エリア :エダシャク類幼虫の生息密度調査の結果を基に、生息密度 が比較的高いエリアを中心に散布する。

5 椿林の被害度調査(大島支庁)

(1)実 施 時 期 :毎年9~10月(1日間)

(2)実 施 方 法 :島内の定点で踏査調査を行い、椿の被害を「被害度指数」

で評価する。

(3)結果の活用 :椿林の「被害度指数」を把握し、翌年の防除対策を実施す る際の参考情報とする。

(4)備 考 :春季からの森林病害虫の発生状況等から見て、明らかに椿 林の被害が少ないと判断される場合は、当該調査の実施を 省略することができる。

6 各主体の役割

(1)利島村

椿林の保全・育成に向け、島内の関係団体や都関係機関と密接に連携し、

防除体制の整備、防除資機材等の確保及び維持管理、速やかな薬剤散布の 実施などエダシャク類による椿林の被害防止対策に取り組む。

(2)大島支庁・島しょ農林水産総合センター

エダシャク類の防除に係る調査研究を推進するとともに、成虫及び幼虫 のモニタリング調査、BT剤の散布、椿林の被害度調査等に係る助言・指 導を行うなど、利島村が効果的に防除対策を進めることができるよう技術 的支援を行う。

(3)環境局

利島村や都関係機関等と連携し、エダシャク類の防除に向けた知見を収 集するなど、利島村に対し効果的なエダシャク類防除対策の支援を実施す る。

7 留意点

本方針は、「東京都エダシャク類防除対策会議」(平成 27~29 年度)で取 りまとめられた情報を基に作成したものであり、今後、新たな知見が得られ た場合は、随時、最新情報を加味しながら防除対策を進めていくものとする。

(3)

エダシャク類幼虫及び成虫のモニタリング調査結果の考え方

エダシャク類幼虫及び成虫モニタリング調査の結果を基に、早期警戒体制を 整備するかどうかの判断材料を検討した。

1 成虫のモニタリング調査

○ 平成 28 年春季に実施した成虫のモニタリング調査(誘蛾灯8か所)の 結果、成虫捕獲数は4月上旬に最大ピークを迎えた。

○ 各日の成虫捕獲数を見ると、4月9日に捕獲された成虫総数が最大値

(>502 頭)を示し、1誘蛾灯当たりの平均捕獲数は63を超えた。

○ 本調査後に実施した幼虫のモニタリング調査(平成 28 年5月)では、

幼虫の生息密度は0.8頭 /人/分であった。このため、同レベルの幼虫 発生を予測する目安として、1日当たりの成虫捕獲数が 50 頭を超える誘 蛾灯が1か所でもあった場合、その後の幼虫発生に注意すべきと考える。

<平成 28 年 エダシャク類成虫のモニタリング調査結果(誘蛾灯)>

日付 誘蛾灯 No.

合計 平均値

No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 No.8

4/1 74 25 23 21 25 35 31 - 234 33

4/2 - - - - - - - - - -

4/3 - - - - - - - - - -

4/4 46 - 88 62 73 21 14 50 354 51

4/5 10 7 8 1 4 12 - 4 46 7

4/6 4 22 48 53 58 68 17 49 319 40

4/7 - 58 36 15 19 11 26 25 190 27

4/8 - - - - - - - - - -

4/9 100 57 >100 39 8 86 41 71 >502 >63

4/10 42 29 68 49 18 45 >100 >100 >451 >56

4/11 7 5 8 0 1 13 71 19 124 15.5

-:悪天候や機器の作動不良により、計測不可 >100:捕獲数多数のため、100 頭以上の計測不可

2 幼虫のモニタリング調査

○ これまでのエダシャク類幼虫の発生状況から、幼虫の生息密度が0.5 頭/人/分を超えた場合、幼虫大発生の予兆である可能性があり、早急に薬 剤散布体制を整えるべきと考える(平成 28 年度 都エダシャク類防除対策会議 参照)

( 参 考 資 料 )

0.02 0.02 0.05 0.12 0.08 0.01 0.02

0.77 0.54

0.97 3.19

6.01

0.80 0.03 0

1 2 3 4 5 6 7

H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

トビモンオオエダシャクの幼虫密度

(採集数/人/分) <トビモンオオエダシャク幼虫の生息密度の推移(薬剤散布前)>

参照

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