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筑波大学大学院システム情報工学研究科

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Academic year: 2021

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(1)

Modeling Temporal Dynamics on Social Media

岡瑞起

1

Mizuki Oka

池上高志

2

Takashi Ikegami

1

筑波大学大学院システム情報工学研究科

University of Tsukuba

2

東京大学大学院総合文化研究科

The University of Tokyo

概要

Twitter,Facebook,Instagramといったソーシャルメディ アは,情報を発信し共有するためのメディアとしてその役割を 確立しつつある.ソーシャルメディアに共通する特徴は,友達 の友達が友達であるといった「友達の輪」効果あるいは雪崩効 果である.一人が発した情報が(それが色んな意味で十分に魅 力的であれば),例えば10人に伝わり,それが100人に,次 に1000人に・・・という具合に指数関数的に拡散する.実際,

リツートの数やシェアの数が表示されることで,この効果が視 覚化され,情報拡散を助けている.別の言葉でいえば,ある一 つのイベントは追随するイベント,あるいはそれに関連コンテ ンツを引き起こす可能性があることである.このような友達の 輪効果のメカニズムを具体的に大規模なデータから明らかにす る試みが行われている.

その中でモデルフリーなアプローチにトランスファー・エン トロピーを使い[Staniek 08],Twitter上でどのように情報が 流れるかを分析した研究がある[Steeg 12].トランスファーエ ントロピーは,任意のユーザー間の因果関係の流れを定量化す ることができる.小さいネットワークであればユーザの行動情 報から情報を再構築できる.また、大きなネットワークであれ ばネットワークの中でもっとも重要なリンクを特定することが できることを示している.

一方,モデルベースのアプローチにHawkes Processがあ る [Hawkes 71].Hawkes Processは,点過程の一つであり,

正のフィードバック効果が考慮されているという特徴を持つ.

すなわち,あることが起きると余計にそれが起こりやすくな る,という効果である.この正のフィードバック効果は,自 分自身の行為によって引き起こされる場合と,他の人の行為 による場合と両方がある.その2つの効果によってHawkes

Processは,社会的インタラクションのダイナミクスを上手く

捉え,フォロー・フォロワーネットワークの背後の人の活動パ ターンや、潜在的な予測可能性を発見できると注目を集めてい る[Filimonov 12, Cho 14].Hawkes Processはもともと地震 の震度や余震のモデルとして考案され[Ozaki 79],最近になっ て、ソーシャルメディアのモデル化にも利用され始めその有効 性が示されている[Cho 14].

そこで,本研究では,2012年4月にサービス開始されたイン テリア写真共有ソーシャルネットワークサービス「RoomClip

(ルームクリップ)」(http://roomclip.jp)を例に,サービス 開始から現在までどのように成長していき,そこにどのよう な要因があったかをHawkes Processでモデル化することによ り特徴付ける.ユーザがサービスを使う動機となる要因とし

連絡先: 岡瑞起,筑波大学大学院システム情報研究科,〒

305-0006 茨城県つくば市天王台 1-1-1, 029-853-2464, [email protected]

て,内因的要因と外因的要因の2つを考える.内因的要因とは,

サービス内のフォロー・フォロワーから構成されるソーシャル ネットワーク上のインタラクションの結果引き起こされた投稿 を指す.外因的要因とは,ユーザ自身の自発的な動機による投 稿やサービス内のトップページに話題の投稿として取り上げら れたり,ニュースといった外部のメディアで取り上げられたこ とをきっかけの投稿を指す.クラスタごとに,写真を投稿する 動機がどのように異なるのか?あるユーザ集団は,外因的要因 への反応性が良いといったこと,またはその反対の性質を示す といったことがあるのか,更に,ユーザ間のインタラクション は,サービスの発展によってどのように変化するかについて分 析を行った.Hawkes processで時系列をフィッティングする ことで,サービスは時間とともに臨界状態へと漸近しているこ とが示唆された.その詳細について報告する.

謝辞

データ提供をいただいたTunnel株式会社に感謝いたします.

またデータ解析にご協力いただいた東京大学大学院総合文化研 究科の伊原頌二氏に感謝します.

参考文献

[Cho 14] Cho, Y.-S., Steeg, G. V., and Galstyan, A.: Where and Why Users Check In , inProceedings of the 28th In- ternational Conference on Artificial Intelligence, AAAI- 14, pp. 269–275 (2014)

[Filimonov 12] Filimonov, V. and Sornette, D.: Quantify- ing reflexivity in financial markets: Toward a predic- tion of flash crashes,Phys. Rev. E, Vol. 85(5), p. 056108 (2012)

[Hawkes 71] Hawkes, A. G.: Point spectra of some mutu- ally exciting point processes, Journal of the Royal Sta- tistical Society, Vol. 33(2), pp. 438–443 (1971)

[Ozaki 79] Ozaki, : Maximum likelihood estimation of Hawkes’ self-exciting point processes,Annals of the Insti- tute of Statistical Mathematics, Vol. 31(1), pp. 145–155 (1979)

[Staniek 08] Staniek, M. and Lehnertz, K.: Symbolic Transfer Entropy, Phys. Rev. Lett., Vol. 100, p. 158101 (2008)

[Steeg 12] Steeg, G. V. and Galstyan, A.: Information Transfer in Social Media, inProceedings of the 21st In-

1

The 29th Annual Conference of the Japanese Society for Artificial Intelligence, 2015

3I4-OS-02b-1

(2)

ternational World Wide Web Conference, WWW’ 12, pp.

509–518 (2012)

2

The 29th Annual Conference of the Japanese Society for Artificial Intelligence, 2015

参照

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