デジタル回路
パルス回路
(Pulse Circuit) パルス波形は広い意味で正弦波以外の波形で、一定間隔ごとに同一波形 を繰り返す周期的なものをさす。最も基本的な波形が矩形パルス波である。 このような波形を発生したり変形したり、または応用する回路をさす。 微分回路、積分回路、(単安定、双安定)マルチバイブレータ回路、同期回路、クリッ パ、リミッタ回路、ゲート回路、トリガ回路、他論理回路
(Logical Circuit)、論理演算 (Logical Operation)デジタル回路では“0”または“1”という値だけなので、数や文字記号の間の 関係を論理的に求める論理代数とは相性がよい。この論理演算を実行する ための回路を論理回路という。
OR回路、 AND回路、NOT回路、NAND回路、NOR回路、 他
順序回路
(Logical Circuit)、論理演算 (Logical Operation)論理回路は記憶能力を持たないので、入力値によって出力が決定するが、 順序回路は論理回路と異なって記憶能力を持ち、回路の状態と入力の双方 の要素で出力が決定される。
パルス回路
パルスは計測周期を決めるトリガや、 マイコンの動作クロックなど様々な回路 の基本動作を決める重要な回路である。 実験計測では、図のようなファンクショ ンジェネレータを用いてパルスの発生を 行う。マルチバイブレータは二段の増幅回路 を結合回路によって正帰還を施した回路 で、自走型の非安定、トリガによる単発 パルス発生の単安定型、ONトリガとOFF トリガを要する双安定型の3種がある。 結合回路 結合回路 増幅回路 増幅回路 入力 出力 入力 自走型の出力波形 単安定型の出力波形とトリガパルス 双安定型の出力波形とトリガパルス
マルチバイブレータ
回路の動作原理 出力波形各点での出力波形 回路図 vb1 vb2 vc1 vc2 ib1 ib2 Rc1 R1 R2 Rc2 C1 C2 Ec E c Ec Ec Ec 0 0 0 0 vc2 vc1 vb1 vb2
自走形非安定マルチバイブレータ
RDとCDによる微分回路とダイオードDを用いた 入力トリガ発生回路もつマルチバイブレータ
RDとCDによる微分回路とダイオードD1およびD2 を用いた入力トリガ発生回路 をもつ実用形マル チバイブレータ
実用形双安定マルチバイブレータ
入力信号の上の電圧レベルと横切った点をONトリガ点とし、これに続く下
の電圧レベルと横切った点をOFFトリガ点として、その間にパルスを作り出
す回路で、双安定マルチバイブレータ(フリップフロップ)の変形。
順方向クリッパ
逆方向クリッパ
v
oR
D
v
iE
E
vot
vi0
v
oR
D
v
iE
E
t
v
i0
vo波形整形回路(ダイオードクリッパ)
vo R vi E1 D1 E2 D2 t vi
0
E1 E2 vo t vi 0 vo ダイオードリミッタ voR
vi ZD ZD ツェナダイオードリミッタ波形整形回路(リミッタ回路)
E2 t vi 0 vo R vi E1 D1 E2 D2 R vi D1
D
2 vo vo E1 t vi 0 vo波形整形回路(ダイオードスライサ)
t 0 vo R C vi D vo R C vi D t 0 2v t 0 v v 2v 入力波形 出力波形 出力波形 vi vo
波形整形回路(クランパ)
C D vout R vin RL vG V 0 入力信号 ゲートパルス 出力信号
ゲート回路
利得A~1の非反転増幅器とCR回路で構成され、正帰還がかかっている。 (注:ミラー積分は負帰還)出力電圧voはコンデンサCの端子電圧と等しいの でP点とQ点は等電位になり、V Ri = 0、すなわちV = Riとなる。t =0でス イッチSを開くとCには電流にによる充電が行われ、vc(= vo)は、 となる。 1 1 c o v v idt C Vdt CR V t CR
ブートストラップ回路
論理回路
論理回路とはブール代数(デジタル回 路ではHとL、1と0を表す)の演算を行 う回路をさす。
A B C A B C + A B C + A A AND回路 OR回路 NOT回路 真理値表 真理値表 真理値表 記号 記号 記号 C=A・B C=A+B A B C A A
論理回路(
AND、OR、NOT)
A A B A B A B C 0 0 0 0 1 0 1 0 0 1 1 1 A B C 0 0 0 0 1 1 1 0 1 1 1 1 A A 0 1 1 0真理値表 真理値表 C=A・B C=A+B 記号 A B C 記号 A B C NAND回路 NOR回路
not (A and B)
not (A or B) A B C + A B C +
論理回路(
NAND、NOR)
A B A B A B C 0 0 1 0 1 1 1 0 1 1 1 0 A B C 0 0 1 0 1 0 1 0 0 1 1 0XNOR: Exclusive NOR A・B =A・B A B C A B C A Z A+B =A+B A =Z XOR:排他的和 (Exclusive OR) Aそのもの
論理回路(その他)
A B A B A A B C 0 0 0 0 1 1 1 0 1 1 1 0 A B C 0 0 1 0 1 0 1 0 0 1 1 1 A Z 0 0 1 1 真理値表 真理値表 真理値表 A+B =CNOR回路によるRS-FlipFlop S Q R Q S Q R Q 1 0 1 0 1 0 1 0 S R Q Q “1”を 記憶 “0”を 記憶 t=0 NAND回路によるRS-FlipFlop S=“1”でQは“1”、 Qは“0”。次にRが加 えられて“1”になる とQは“0”、Qは“1”。 1 0 1 0 1 0 1 0 S R Q Q “1”を 記憶 “0”を 記憶 t=0 S=“0”でQは“1”、 Qは“0”。次にreset 入力Rが “0”になる とQは“0”、Qは“1”。
RS-フリップフロップ
S R Q 0 0 記憶 0 1 0 1 0 1 1 1 不定 S R Q 0 0 不定 0 1 1 1 0 0 1 1 記憶1 0 1 0 1 0 1 0 D CLK Q Q Dはデータを意味し、CLKは クロック入力である。CLKの 立上がった時のデータが通 過し、データの切れた最初の CLKでOFF。 CLK Q Q D D-フリップフロップ CLK Q Q J K JK-フリップフロップ JKフリップフロップではJが “1”でKが“0”のときQは“1” で、J、Kが逆のときはQが“0”。 J、Kともに“1”のとき、出力Q が前の状態と反転する。Qが “1”のときは“0”、“0”のときは “1”。 1 0 1 0 1 0 1 0 K CLK Q Q J 1 0
D-フリップフロップ、JK-フリップフロップ
S CLR Q 0 0 0 1 1 0 0 1(立上) 0 1 1(立上) 0 J K Q 0 0 記憶 0 1 0 1 0 1 1 1 反転カウンタは、数を数える機能をもつ順序回路で、入出力が “0” “1”の2値を とる。順序回路等を用いて普通に1、2、3・・・と数えることができないので、10 進数を2進数に変換する。 1桁は2進数の情報の単位:ビット(bit、binary、digit) 8ビットの情報は8桁の2進数で表される情報:1バイト 10進数の“365”は 3×102 + 6×10 + 5 を表している。一方、2進数の “10010011”は10進数の“147”を表している。 1×27 + 0×26 + 0×25 + 1×24 + 0×23 + 0×22 + 1×21 + 1×20 = 147 1ビットの2進カウンタ回路(a)とタイムチャート(b)は図のようになる。
D
Q
CLKQ
出力 入力 (a) 回路構成 (b) タイムチャート 1 0 1 0 入力 出力カウンタ回路
D Q CLK Q 出力 入力 D Q CLK Q D Q CLK Q D Q CLK Q Q0 Q1 Q 3 Q2 1 0 1 0 入力 Q0 1 0 Q1 1 0 Q2 1 0 Q3 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
4bitカウンタ回路
1bitの2進カウンタ 回路を4個接続する と、4bitのカウンタを 構成することができ る 。 こ の 回 路 は0 ~ 15までの数を数える ことができる。1 0 1 0 入力 1 0 Q0 1 0 Q1 1 0 Q2 “1” “1” “0” “0” “1” “1” “0” “0” 0 Q3 1 CLK D Q CLK Q 出力 入力 D Q CLK Q D Q CLK Q D Q CLK Q Q0 Q1 Q 3 Q2 CLK