84 東京女面學會第六同総會演説 以て比較検査しその結果は既に報告せるも、其の後更に初乳中の抗櫨含有量をも併せて検査し得 たればその成績を魁加報告せんとす。 (1)母髄血液、新生兇隣帯血及び初乳の痘毒に封ずる滅殺素の含有量は三略藪24例に於て比較 .観察せるに新生児」血目に少く母騰血溝に多量に含めるも初乳中には何れも全くその抗膿含有を認 め得ざPき。 (S)「チフス」菌に封ずる凝集債を比較せるに實験撒22例に於て、母膿及び新生児血清並びに初 ∴乳申の翼翼量の相等しきもの3例(1;40,1:160)爾鯨の16例に於ては新生児血涛中1(最も少く、跨 坐児血溝中に全く抗膿含有を認め得ざる3例に遭遇せηo残る2例は雑踏血液と同便を示し、他の 1例は初乳の凝集儂に粗等しく新生晃血溝は只1例を除くの外はすべて紅熱及び初乳中の抗農含有 量を凌駕せざyきQ 母膣血液と初乳中の含有量とを比較するに最高1:640最:低1:40にして・母膿血擁に多きも .の6例、初乳に多きもの11例、相等しきもの。「例なりき。 (3)「コレラ」蔚に封ずる殺茜作用を検するに賀駐数20例の内母艦血液に於ては何れも粗當の殺 蔚力を謹鋳せるも新生児監物には殆んどその殺苗性を認めず殺菌力を詮明せる3例申只1例に於て のみ到然たる殺菌力を認め得たり。初乳に於ては8例に於て僅か乍らその作用を謹明せ垢 (4)赤痢歯による凝集償の比較 赤痢菌に潔しても亦新生児血清に於て抗纏含有:量最も少く母騰血液及び初乳を比較すれば、實 験敷30例に於て母膿.血涛に於て優るもの3・例、初乳に多きもの19例、粗等しきもの8例なりき。 て//1)赤痒汀菌に調1する殺菌力の比較 蜜瞼敷2e例に於て初乳中に全くその殺菌力を示さず、新生兄血溝に於ては殺菌力を認め得ざり ℃毛の9例、他は母謹には劣るも相當の殺菌力を有し、母艦血濫に於ては新生児鶴甲並びに初乳 と共に全くその作用を示さy“る3例を除くの外はすべて相當の殺菌力を示せP。 以上を絡括すれば痘毒に封ずる滅殺素及び「コレラ」菌並びに赤痢菌に封ずる殺菌素の含有量は 母腱血溝に多く新生晃血清に少く、初乳に顧ては更に少くして殆んど認めがたし、離れに反し「チ フス」菌及び赤痢菌に封ずる凝集素量は初乳に多く含有され母髄血清之れにつぎ、新生児血清に 於て最も少き成績を得た)o 14種癒冤疫に關する賢駿自勺研究 (第三報) 東京女子器皿忌門學校細菌學教室(指導 亭野講師) 佐 出 楓 余は第ユ報及第2報に着て家兎睾丸痘苗を用ひ、家兎を冤画し、皮内接種に依るものは皮下接種 のものよ難溝の滅殺素債高きもの多きを幸艮告せ砺其後加熱家兎睾丸痘荷を用ひ家兎を冤疫し 凡そ30日を輕たる後全探血をなし、接種局所の皮膚並びに骨髄、脾臓を摘出し、之等の滅殺素を 一第9巻722一一一“
東京女馨學會第六同総出演説 85 測定したるに、同じく皮内接種のものに於て滅殺素の高きもの多きを認めたbo依って鼓に第3 報として其癖験方法及成績を簡軍に報告せんとす。 實験方法。家兎睾丸痘黄海繹液を家兎睾丸IC接種し、凡そ5H後睾丸の趣度に腫脹せる時之を 摘出し、「メルタ」製の砂を加へ、乳鉢にてよく磨潰し粥歌となし、5倍乃至6倍の生理的食魎水を 加へ56VC 2時澗重盈煎で滅殺す。此の溶液の2ααを2.5冠位の家兎の背部の皮内及皮下に4日 一5日の間隔で7圓接種する。印ち接種部位は豫め4x3Cm李方位を剃毛し、皮内には025ceを 8ケ、皮下には0.5ααを4ケ所に分けて接種する。最後の接種よy30目を痙たる時家兎の杢探血を 1 なし、接種局所の皮膚、並に骨髄、脾臓を摘出し、皮膚には重さの一り一、骨髄、脾臓には2倍量 し の生理的食魎水を加へ、皮膚には特に砧子の埣片を加へ、乳鉢にてよく磨潰して組織液を充分浸 出せし.める、勲等を遠心沈澱し、上澄液を検査に使用せVo 上澄液の滅殺素測定は血涛と同様、太田原氏の改良法に從ひ、先づ原液を生理的食踵水を用ひ て階段的に100倍迄稀繹し、此の稀糧液0.5c.aに痘苗の最小装病量の10倍稀繹のものO.・5c.Gを 加へよく混合し37。Cの舞楽器中に2時間静置し、各稀繹液の0.2Gαを剃毛せる家兎の背部の皮 内に接種する。接種後10日間観察し、其の結果を到出せD。 轟轟の結果は表に示せる如く、第1組に於て皮膚上澄液50倍迄滅殺素を認めたるものは皮内接 種に依るもの2匹、’皮下接種に依るもの1匹にして他の1匹は10倍迄陽性なり。 第2組に於ては皮内接種に依るものは10倍迄皮下接種に依るものは原液のみに認めたVo血清 ・ic於ても第1報、第2報と個癖、皮内接種に依るものは皮下接種のものより滅殺素高きもの多し。, 骨髄及脾臓に於ては第1組に於ては皮内及皮下接種に依るものの間に差を認めぎるも、第2組に於 ては皮下接種によるものは5倍迄、皮内接種に依るものは10倍迄強殺素を認めたYo 要するに皮内接種のものは皮下接種のものより皮膚煙涛、骨髄、並びに脾臓に観て滅画素の高 きもの多きを認めたり。