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老後生活の設計と公的年金の役割

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Academic year: 2021

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(1)個人投資家の資産形成行動とその背景. 老後生活の設計と公的年金の役割 高 山 憲 之 目 1.はじめに 2.公的年金の現状と将来. 次 3.老後の生活設計:金融庁レポートの再検討 4.終わりに. 現在、公的年金は大半のお年寄りにとって収入の主な柱となっている。既に年金を受給している人の公的年金 給付は、今後、実質的に少しずつ低下していくだろう。一方、これから年金を受給しはじめる青壮年層は、選択 次第で今の年金受給者と同水準の年金を受給することができる。金融庁レポートは、ライフプランの内容にほと んど言及せず、また、平均値のみに基づいた貯蓄必要額を例示してしまうなど、配慮に行きとどかない点が幾つ かあった。. 1.はじめに. 2.公的年金の現状と将来. 本稿では、老後生活の設計問題を論じる。その. ⑴ 公的年金の現状. 前に、老後生活の基盤となる公的年金給付につい. まず、日本における公的年金の現状を、直近の. て、その現状を確認しつつ、将来を見定める。本. 資料「厚生年金保険・国民年金事業年報」(厚生. 稿の執筆は、2019年6月初旬に公表された金融. 労働省年金局、17年度版)で確認しておこう。. 庁金融審議会市場ワーキング・グループ報告書. 公的年金の受給者は18年3月時点で4,077万人で. (案)「高齢社会における資産形成・管理」 (以下、. あった。現在、国民のほぼ3人に1人が年金を受. 金融庁レポート)に触発された部分が多い。. 給している。受給総額は年額で55兆4,000億円強 (17年度)であった。前年度と比べると、約6,000 億円の増となっており、年々、増加している。 日本における公的年金の受給日は、偶数月の 15日である。隔月の15日に毎回、総額で10兆円. 高山 憲之(たかやま のりゆき) (公財)年金シニアプラン総合研究機構理事長。1976年東京大学大学院経済学研究科博士 後期課程単位取得退学。経済学博士(東京大学)。武蔵大学助教授、一橋大学教授などを 経て、2018年6月より現職。一橋大学名誉教授。主な著書は、『信頼と安心の年金改革』 (2004年、東洋経済新報社)、『年金と子ども手当』 (2010年、岩波書店)など。. 8. 証券アナリストジャーナル 2020. 1.

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