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(1)

2017

11

16

日(木)

TKPスター貸会議室さいたま新都心

主催:農林水産省関東農政局 、一般社団法人 全国肉用牛振興基金協会

13:30~17:30

(2)

肉用牛生産基盤強化推進シンポジウム議事次第 日時:平成29年11月16日(木)13:30~17:30 場所:埼玉県さいたま市大宮区吉敷町4-262-16 マルキュービル 6F TKP スター貸会議室 さいたま新都心 1 開会(13:30) 2 基調講演(13:40~14:40) 「肉用牛繁殖経営における飼養管理作業の外部化 ~CBSの可能性と限界を中心に~」 講師:国立大学法人 大分大学 経済学部 地域システム学科 教授 大呂 興平 氏 3 事例紹介 (1)「県北中山間地域における肉用牛生産基盤強化に向けた取り組み」 (14:40~15:20) 講師:株式会社 大子町アグリネットワーク 代表取締役 益子 光洋 氏 ~休憩(10分)~ (2)「酪農経営における後継牛の計画的な確保のための繁殖計画作成支援 ~シミュレーションを活用したプランニング~」 (15:30~16:10) 講師:神奈川県畜産技術センター 主査 齋藤 直美 氏 4 関連情報の紹介 (1)「肉用牛生産基盤強化に向けて」(16:10~16:30) 講師:農林水産省 畜産部 畜産振興課 課長補佐 大竹 匡巳 氏 (2)「肉用牛農家の経営評価システム(CattleINFO)試行プログラムへの 参加について」(16:30~16:45) 講師:農業・食品産業技術総合研究機構 食農ビジネス推進センター プロジェクトプランナー 山根 逸郎 氏 5 総合討論(16:45~17:30) 6 閉会(17:30)

(3)

資料1

調

肉用牛繁殖経営における飼養管理作業の外部化

~CBSの可能性と限界を中心に~

講師

国立大学法人

大分大学

経済学部

地域システム学科

教授

大呂

興平

(4)

肉用牛繁殖経営における

飼養管理作業の外部化

ー CBSの可能性と限界を中心に

大呂興平(大分大学 経済学部)

本日の報告の内容

報告の背景として・・・

0. 自己紹介

1. 最近の子牛生産縮小をめぐって

本題:肉用牛繁殖経営の作業外部化

ー壱岐

CBSを事例に考える

1.肉用牛繁殖経営の作業外部化を考える視点

2.長崎県・壱岐島における飼養管理の外部化

3.キャトルセンターの取り組み

4.CBSの取り組み

5.まとめ

1

(5)

0.はじめに:「本報告の背景」の背景としての自己紹介

〔出身〕鳥取県

〔専門〕経済地理学

/ 農業経済学

〔研究テーマ〕

国土周辺部の産業としての肉用牛繁殖経営の可能性

豪州

wagyu産業の展開

日本の牛肉輸出

世界の牛肉貿易の変動

日本の食料調達体制の変化と地域

豪州の生産者主導型の農業研究開発の実態・・・

2 3

(6)

1.最近の子牛生産縮小をめぐって

和牛の供給不足

子牛価格高騰の背後にある子牛生産の縮小

肉用牛の子取り用めす牛(母牛)頭数:

統計を取り始めた1971年以降,

初めて60万頭を割る

子牛価格は

80万円前後を推移し,狂乱的水準.

(7)

キャトルサイクルの変調

子牛価格が上昇しているに

もかかわらず,母牛頭数が

十分に回復しない

2016年に底を打った母牛頭

数は当面回復傾向で推移す

るだろうが,子牛価格の下落

が予想される中,増加の量・

期間を注視する必要.

500 550 600 650 700 750 800 850 200 300 400 500 600 700 800 900 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 (千頭) (千円) 年 母牛頭数 (右軸) 子牛価格 (左軸) 価格上昇期 価格上昇期 価格上昇期 価格上昇期

国内の子牛生産拡大は誘発されているはず.

子牛は例外的に生産者価格が大幅上昇している.

土地利用の粗放化も,有利な条件を与えている.

肉用牛繁殖経営は,牧草自給が重要な,最も土地使用的な部門

1980年代 1990年代 2000年代 2010~2015年 米類 100 92 69 63 麦類 100 87 68 30 生乳 100 90 87 97 サトウキビ 100 97 100 104 子牛 100 118 133 153 生産者価格の推移(1980年代=100) (農業物価統計)

(8)

Q:にもかかわらず,生産が縮小しているのはなぜか?

A:肉用牛繁殖経営が,

地域の人々に意味を失いつつあるから.

経営的・技術的特徴・・・肉用牛繁殖経営を通じて,

どのような経営が実現できるのか?

地域の人々のありよう・・・地域にどのような人々がいて,

どういう生き方を志向しているのか?

両者が

ミスマッチ

になっている.

経営を地域に「

根付かせ直す

」努力が必要.

8

肉用牛繁殖部門の立地動態

近年の子牛生産縮小は,急増していた

沖縄・

北海道が減少

に転じたことが大きな要因.

母牛頭数 (2015年) 1990~2010 2010~2015 北海道 65,800 123.9 ▲ 17.2 30.2 東北 98,890 ▲ 35.7 ▲ 16.1 7.6 中国 25,050 ▲ 51.0 ▲ 7.3 9.4 九州 276,730 6.2 ▲ 16.8 12.6 沖縄 42,200 149.5 ▲ 16.3 17.0 全国 579,500 ▲ 0.4 ▲ 15.3 12.3 頭数増減率(%) 1戸あたり 母牛頭数

沖縄:亜熱帯下の高い牧草生産力

北海道:豊富な土地供給

地域別の肉用牛繁殖部門の動向 都道府県別母牛頭数とその変化 (畜産統計) (畜産統計)

飼料基盤に優位性

があり,

規模拡大も進展していた.

なぜ沖縄や北海道でも縮小したのか?

(9)

規模別頭数の変化

50頭未満層でも100頭以上層でも,頭数が減少している.

全国の母牛頭数規模別総飼養頭数 1~9頭 10~19頭 20~49頭 50~99頭 100頭以上 2010年 368,100 235,300 344,500 186,100 245,900 2015年 289,600 208,100 317,900 206,800 230,800 増減 -21% -12% -8% 11% -6% (畜産統計)

低資本経営

投資を控える

(=最低限の牛舎や機械)

確実な個体管理

が容易.

土地の増大とともに

放牧により

労働生産性が向上

する.

20頭程度に頭数の上限.

農家が,副次的部門(

=副収入源

)に据えるのに好適だった.

1980年代後半以降の収入減に直面していた

サトウキビ農家が,副

収入源として一斉に導入

,土地の供給増とともに

20頭近くまで増頭

飼料基盤に恵まれている沖縄では投資を控えても飼える頭数は他地域より大きい)

→本業たる

サトウキビ農家の世代構成を反映

して展開.

2000年代後半以降,当時参入したのサトウキビ農家の引退が本

格化し,それとともに低資本経営の消滅も加速.

技術的・経営的特徴

(10)

高資本経営

1980年~1990年代より,

補助事業

を契機に成立.

高所得を得られる可能性

のある数少ない部門として

魅力的だった

個人の個体管理技術

が厳しく問われ,負債が固定化する経営も.

補助事業(=施設拡充)と個体管理技術獲得の

タイムラグ

2010年代

負債

の深刻化,個体管理

技術の継承が困難

離脱

大型牛舎や機械に数千万円の投資.

多数の牛を瞬時・正確に観察する

必要.

属人的能力

に依存し,

経営間

の成果の差が大

→飼料基盤の優位性はかすむ.

家族経営で

120頭程度に上限

技術的・経営的特徴

経営の動態のまとめ

<1985年→2001年> ・収入減に直面したサトウキビ農家による低資本経営の導入・拡大 ・そこから一部に中資本経営の成立,高資本経営の成立と拡大 ~19頭 103戸 755頭 20頭~59頭 14戸 381頭 60頭~ 7戸 1039頭 53戸 506頭 733頭25戸 570頭5戸 45戸 433頭 46戸 273頭 撤退 12戸 302 頭 1戸 22頭 撤退 6戸 49頭 参入 2戸 55頭 参入 1戸 95頭 参入 10戸 342頭 3戸 385頭 3戸 685頭 撤退 1戸 90頭 2001年 124戸 2175頭 (17.5) 2015年 83戸 1809頭 (21.7) 1戸 34頭 2戸 24頭 1985年 98戸 548頭 (5.6) ~19頭 92戸 275頭 (2.9) 20頭~ 6戸 273頭 (45.5) <2001年→2015年> ・サトウキビ農家の大量引退に 伴う低資本経営の大量消滅 ・高資本経営の減少 ↑ 負債固定化による離脱 ↑ 継承がうまくいかず離脱 ・安定した高資本経営の残存 中資本経営の増加 低資本経営への若干の参入

(11)

A島の肉用牛繁殖の戸数・頭数の見通し

<2005→2015年のコーホート変化率の実績を適用した 2025年の戸数変化予測> ・70歳以上→80歳以上 すべて引退 ・60~69歳→70歳以上 29%減 ・50~59歳→60~69歳 39%減 ・40~49歳→50~59歳 10%減 ・30~39歳→40~49歳 :親世代<2015年 60~69歳層>の26%が新たに継承 ・20~29歳→30~39歳 :親世代<50~59歳層>の6%が新たに継承 0 10 20 30 40 20~29才 30~39才 40~49才 50~59才 60~69才 70才~ ( 戸) 0 10 20 30 40 20~29才 30~39才 40~49才 50~59才 60~69才 70才~ ( 戸) 0 10 20 30 40 20~29才 30~39才 40~49才 50~59才 60~69才 70才~ ( 戸) 2005年 116戸 1979頭 2015年 82戸 1714頭 (予測) 2025年 47戸 2015年時点の60~69歳層,50~59頭層の1戸あたり頭数が 10年後もそのままと仮定して, 50歳未満層(23戸)の1戸あたり飼養頭数が 55.4頭にならなければ,2015年の頭数を維持 できない. それは現実的か? 高資本経営への拙速な誘導はかえって危険. 23戸 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 20~29才 30~39才 40~49才 50~59才 60~69才 70才~ ( 頭) 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 20~29才 30~39才 40~49才 50~59才 60~69才 70才~ ( 頭)

JA宮崎中央(2014年)の頭数・戸数

の例

0 50 100 150 200 250 300 20~29才 30~39才 40~49才 50~59才 60~69才 70才~ ( 戸) 0 50 100 150 200 250 300 20~29才 30~39才 40~49才 50~59才 60~69才 70才~ ( 戸) A島のコーホート変化率をJA宮崎中央農協管内の農家にもあてはめた場合 10年間に30~59才層の平均が53.9頭にならなければ頭数を維持できない. ※甲斐諭(2015)和牛産業の命運を握る繁殖牛増頭対策の課題:JA宮崎中央における農協直営事業と新規就農者への牛舎貸付事業に学ぶ. 畜産の情報2015年11月号 2014年 657戸 2024年 306戸 (予測) 2014年 9975頭 2024年 戸数 頭数 2014年の 頭数維持に 必要な1戸 あたり53.9 頭に拡大し た場合の頭 数

(12)

なぜ和牛供給は減少しているのか?

農家の副収入源として面的に広がっていた低資本経営の雪崩的消滅.

点的に成立しつつある高資本経営の技術的不安定性.

現在の和牛生産縮小は,

肉用牛繁殖経営の

技術的・経営的特徴

歴史的な

地域農業の世代構成

構造的要因

和牛供給の見通しと輸入

少なくとも今後

10年間に子牛供給が本格的に回復する

のは

それほど容易でない

と見るべきではないか.

・生産基地たる沖縄や北海道,南九州が大幅拡大に転じるのは容易ではない.

・拙速に拡大を促すと,むしろ個体管理技術の伴わない高資本経営を生み出す.

和牛供給のさらなる減少

→和牛,交雑種を含む価格高騰

→(関税削減も相まって)海外Wagyu輸入の誘発

という

スパイラルの発動

は十分に想定すべき.

(13)

※注視すべき,海外産“wagyu”の生産拡大

近年,豪州・米国を中心にwagyu

の急速な生産拡大

“wagyu”の多くは在来牛と和牛の交雑種で,肉質は日本の和牛に劣る. 日本の店頭では「和牛」ないし「wagyu」の表示は認められておらず,wagyuは日本以 外の世界市場向けに主に生産されてきた.

現価格では

wagyuは小売向けに本格輸入される状況にはない.

しかし,関税水準や為替レート,

国内の和牛価格

次第では,

将来的に輸入が増大してもおかしくない.

品種,市場 店頭価格 出所 和牛(日本国内平均) 1315円 ALIC調べ,2015年 交雑種(日本国内平均) 922円 〃 豪州産wagyu,シンガポール 1200~2000円(15~25S$) 中央畜産会調べ,2015年 米国wagyu,米国(サンフランシスコ) 1140円(10$) 筆者調べ,2016年 小売価格の比較(サーロイン,100gあたり)

これからに向けて

和牛の場合,いかに国内供給力を保てるかが,

将来的な輸入動向をも左右する.

国内供給力の維持には,現場に肉用牛繁殖経営を

根付かせ直す

,現場の努力の積み重ねが問われる.

例)・高資本経営:個体管理技術の標準化

↑地域内での技術蓄積,新薬や機械といった国レベルの研究開発)

・労働生産性の高い副収入源としての低資本経営を,

地域の非農家にも広げていく.

CBSをはじめとする肉用牛繁殖経営の作業外部化も,

そうした努力である必要.

(14)

本題:肉用牛繁殖経営の作業外部化 ー壱岐

CBSを事例に考える

1. 肉用牛繁殖経営の作業外部化を考える視点

2. 壱岐における飼養管理の外部化

3. キャトルセンターの取り組み

4. CBSの取り組み

5. まとめ

20 21

1.肉用牛繁殖経営の作業外部化を考える視点

(15)

肉用牛繁殖経営における作業の外部化

地域内

で組織された農業サービス事業体が,

飼料生産

飼養管理

の作業を

受託

することで,(農家から見れば飼料生産や飼養管理を

外部化

することにより)

生産拡大

労働生産性向上

を支援する動き.

飼料生産・・・コントラクター,

TMR・・・.

個体管理・・・

キャトルセンター

CBS

■キャトルセンター:通常,

子牛

の育成を引き受ける施設.

子牛受託

施設

(キャトルステーション,子牛共同育成施設,子牛育成施設などとも呼称)

CBS(Cattle Breeding Station):通常,

母牛

の管理を引き受ける施設.

繁殖牛受託

施設

※単に「地域の肉用牛繁殖経営を支援する施設」といった意味で,総称的(曖昧)に用いられる場 合も多く,用語の使い方には混乱が見られる. ※実際には,CBSでの母牛受託の期間や内容は多様である. 22

サービス事業体を作れば良いというわけではない...

・利用者が費用を上回るメリットを認識しない限り,利用は進まない.

・外部化が進んでも,節約された労働力や資本が本来特化すべき

農業部門に投じられなければ,生産拡大には結びつかない.

→事業の内容とともに,そうした事業が,

地域内のいかなる生産者に,どのように

受容

されているのか

が問われなければならない(=根付き方を問うということ).

23

(16)

24

2.長崎県・壱岐島における飼養管理の外部化

壱岐島の社会経済と肉用牛繁殖経営

肉用牛繁殖経営は,

優位性が発現

している

数少ない農業部門

25 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 (千万円) 肉用牛 米 葉たばこ いちご アスパラ メロン (年) 壱岐市における主要農産物の生産額推移

(17)

脆弱な生産構造

・頭数は減少傾向

・高齢化による戸数減に,

残存経営の規模拡大

(=

1戸あたり頭数増)

が追いつかない.

先駆的な取り組みとしての,

キャトルステーションおよ

CBS

(=子牛および繁殖牛の

個体管理作業の外部化)

26 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0 9.0 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 頭数 戸数 1戸あたり頭数 (年) (頭・戸) (頭) 壱岐市における母牛飼養頭数・頭数・1戸あたり頭数の推移

個体管理作業外部化の進展

27 受入開始年 子牛育成部門 (子牛) 繁殖支援部門 (繁殖牛) 哺育部門 (哺育牛) 第1キャトルセンター 2001年 300頭 第2キャトルセンター 2005年 210頭 80頭 第3キャトルセンター+CBS 2009年 300頭 144頭 100頭 第3キャトルセンター+CBS (対外的には「CBS」,通称は「第3キャトル」)の配置図

キャトルセンターの成功を受けて2009年,CBSに乗り出した.

子牛受託と母牛受託が一体となった全国初の施設として注目

(18)

28

3.キャトルセンターの取り組み

壱岐におけるキャトルセンターの利用拡大

29

(19)

壱岐のJAキャトルセンターの仕組み

• 4~5ヶ月齢(

離乳後

)の

子牛

を農家から預かり,その子牛を

10ヶ

月齢前後まで育成,セリ市まで出荷する.

• 毎月5日にJA職員が巡回して農家から子牛を引き取り,搬入.

• その後,給餌,去勢,削蹄,市場への運搬まで,

全管理を受託

• 委託料:1頭につき1日あたり790円(うち,20円は事故補償に積

み立て).(

2015.8月時点)

• 委託料は,セリでの子牛販売額から

天引き

して精算.

30

キャトルセンター利用拡大の要因とその効果

31

■委託した子牛の

高い市場評価

(群飼いによる斉一な子牛育成,専従職員の熱心な個体観察によるきめ細か

な給餌や疾病の早期発見)

委託料負担を補って余りある高値販売

が可能になっていた.

510円(当時の委託料)のうち,360円は飼料費(=委託しなくても発生する費用). 残り150円×5ヶ月=22,500円

■委託で節約された労働力や牛舎スペースを

増頭

に充てられた.

牛舎スペースの面では,母牛20頭規模で3,4頭の増頭が可能. →小規模経営のみならず大規模経営も急速に利用拡大.

■地域の農家への飼養技術の展示・実証という意味でも効果.

キャトルセンターと一般農家との子牛価格差

(20)

キャトルセンターの利用農家

→規模が大きくなるとともに,利用農家の割合が高まる.

キャトルセンターへの子牛委託を前提として,育成に必要な牛舎や

労働力を確保せず新規参入や規模拡大を図る農家も多い.

32 母牛頭数規模別のキャトルセンター利用農家数

キャトルセンターの成果と限界

• キャトルセンターは生産者の規模拡大を促す装置と

して受け入れられている.

• ただし,多くの農家が預ける背景にある,子牛の高

値販売の源泉は,個々の作業員の技術に依存.

作業員の経験や資質により成果に大きな差

がある.

ex)キャトルセンター間での子牛価格の差

1:52.3万円, 第2:47.7万円, 第3:50.3万円(2013.3月市場)

→農家の懐疑,不信.

• 高値販売という前提が崩れれば,利用が急減しか

ねない.

33

(21)

34

4.

CBSの取り組み

壱岐の

CBSの仕組み

• 2009年設立.農家の

母牛

を預かる.

• 基本的に,空胎時に預かり,人工授精,妊娠確認後に生産者

に返すことを想定.原則的に母牛の

分娩は引き受けない

• 委託料は1日700円(2015年7月現在).

• 治療費や人工授精等の経費は生産者が別途負担.

• 料金は毎月精算され,JA口座から引き落とされる.

<想定されていた利用形態>

1) 母子委託

(分娩後の母牛を子牛とともに預かる)

子牛はキャトルセンターで育成(人工哺育),母牛は人工授精し,妊娠鑑定まで受託.

2) 繁殖育成

(未経産牛を預かる)

市場から購入したり自家保留しためす子牛を育成,人工授精し,妊娠鑑定まで受託

3) 繁殖障害からのリハビリ

障害の原因を特定後,子宮洗浄や栄養改善,運動不足解消などを行ったうえ,人工授精,妊娠鑑定まで受託

4) 一時預かり

農家が病気やけがなどで一時的に飼養管理をできなくなった時に,母牛を預かる. 35

(22)

実際の

CBS利用実績(2015年時点と

2017年現在

36

• 母子委託や繁殖育成は,

利用が

ほとんどない

• リハビリは年間10~20

頭程度

• 一時預かりが急増

利用の大半を占める.

• 稼働率は高くない.

2016年より急増,月12頭前後受入れ 2016年はさらに増加. 2017年現在はほぼ満杯状態.

母子委託や繁殖育成の利用がない理由

■委託料に対するメリットが小さい.

・委託料 (母子委託の例) 委託料:母牛5ヶ月,子牛10ヶ月→34.2万円 + 母牛の人工授精,治療等. 妊娠確認~分娩は,自分で飼養する必要. 合計,50万円近い物財費がかかる. ・メリット 確実な受胎による分娩間隔の短縮. 概ね1年1産ができている多くの農家にとっては,メリット小さい. →1日700円もかけなくても,自分で丁寧に観察すれば受胎させられるという認識.

■メリットが見えにくく,負担感が大きい.

・分娩間隔の短縮による

経営的効果が認識しにくい

cf.子牛の高値販売

・生産財である

母牛への出費は避けたい

という意識.

cf.商品としての子牛

・委託料が毎月差し引かれることの

費用負担感

cf.子牛販売からの天引き

37

(23)

一時預かりが増えている理由

• 入院,多忙,旅行といった際の利用が大半

経営の継続,継承

に寄与.

• 大型牛舎建設にあたり完成までの間,預けるケース.

→施設拡充と個体管理技術獲得の

タイムラグを短縮

できる.

• 農協指導に従い

分娩成績の悪い農家が預ける

ケース.

→信頼が生じて増加.

38

CBSの成果と限界

• 家族労働力の喪失,継承,技術習得などの変化を

緩和する,「

つなぎ

」として威力を発揮.受け皿として

根付いている.

• 不受胎の牛を

リハビリ

する意味でも大きな役割.

• 生産者が全面的に預けて規模拡大や労働生産性

向上を促すような装置としては,機能していない.

39

(24)

40

5.まとめ

まとめ

キャトルセンター CBS 受託の対象 子牛 母牛 メリット 子牛販売価格の上昇 労働力,牛舎スペースの節約 確実な受胎 労働力,牛舎スペースの節約 主な利用農家 規模拡大を志向する農家を含め, 島内の多くの農家 高齢層を中心とした,入院,多忙 時の一時預かり.不妊牛リハビリ 大規模牛舎完成前に牛を預かり技 術蓄積を進める 成果・意義 ・全体としての労働生産性の向上 ・全体としての子牛品質の底上げ ・家族労働力の喪失や経営継承時 の「つなぎ」のインフラとして定着 ・規模拡大をスムーズに実現 課題,限界 育成技術が個人の経験や資質に 強く依存しており,不安定. 全面的な規模拡大や生産性向上 には十分に結びついていない. 41 ※子牛受託と繁殖受託が一体になっているメリットは,「一時預かり」をしやすいという以 外にはない.

(25)

資料2

県北中山間地域における肉用牛生産基盤強化

に向けた取り組み(別冊)

講師

株式会社

大子町アグリネットワーク

代表取締役

益子

光洋

(26)

黒毛和種繁殖牛

省力飼養技術

大子町和牛繁殖活性化クラスター協議会 編 (旧 大子町和牛繁殖経営活性化協議会)

(大子方式)

常陸牛の里

Vol. 2(-2017)

1.大子町

そこは常陸牛の里

大子町は茨城県最北西端で町の中心は海抜103m に位置し、西は栃木県、北は福島県に接しています。 面積の約8割は、八溝山系と阿武隈山系からなる 中山間地で、年平均気温は12.5℃、年間平均降水量は 1,400~1,500 mmと低温多雨の山岳気候の地域で す。 大子町は繁殖和牛頭数が県全体の約3割を占める生産地帯で、奇数月16日に 開催される大子家畜市場からは子牛が常陸牛素牛として旅立っていきます。

(27)

2-1.大子町が抱える問題

・大子町は急速に高齢化・少子化・過疎化が進む⇒和牛繁殖経営にも影響

表1 子牛取引成績(頭数) 1~11月大子市場 去勢 牝 合計 H 23 408 366 774 H 24 386 339 725 H 25 355 311 666 H 26 348 273 621 H 27 288 282 570 H 28 280 226 506 図1 大子町の年齢別人口の推移(2010-2040, 「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3 月推計)」:国立社会保障・人口問題研究所)

大子町の耕作放棄地の面積

耕作放棄地は、私たちの住環境にも影響します。 イノシシが農作物に被害を与えるだけでなく、 人里へ降りてくる要因の一つになります。 ※出典:農林業センサス(2015) 788 829 0 200 400 600 800 1000

H22

H27

耕 作 放 棄 地 面 積 (h a) 896 829 0 200 400 600 800 1000 経営耕地面積 耕作放棄地面積 (ha)

2-2.大子町が抱える問題

(28)

3.組織と協力体制

H24 大子町和牛繁殖経営活性化協議会(周年放牧技術の確立) H28 大子町和牛繁殖活性化クラスター協議会を設立 ・畜産関係団体を加え技術支援体制強化 ・コントラクター設立→地域内耕畜連携の拡充 ・畜産クラスター協議会→国,県,町の支援

4. 「大子方式」のその後

4-1.地域モデルの推進 水田地帯 ロールベール 放牧地 牛舎 集積基地 (大子町アグリネットワーク)コントラクター New 可搬給飼柵 「らくらくきゅうじくん」 チェーンブロック三脚 ロールベール活用型ミニサイロ 開発・販売してから5年程度経過したが壊れたも のは1台もない。使えば使うほど手放せなくな る。 イノシシなどによる食害対策にも有 用。 イネWCS吊り具の問い合わせ多数。 省力飼養を支える技術

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放牧地での母牛の管理を行いやすいように、電気牧柵の間にスタンチョ ンを入れて、捕獲する時間と手間を削減できるようにしました。 スタンチョン ゲート 水槽 給飼柵 電気牧柵 電牧器 4-2.電気牧柵の張り方を工夫 概略図 実際の設置風景

4-3.ロールベール状飼料の利用状況

大子町畜産農業協同組合を介した大子町内の飼料イネWCS流通量 (大子町畜産農業協同組合調べ)*1 A(福島県) B(茨城県) C(茨城県) D(大子町) E(茨城県) 合計 栽培面積*2 茨城県産 大子町産 kg kg kg kg kg kg ha % % H23年度 18,000 18,000 1.0 0 0 H24年度 67,500 42,000 30,600 140,100 7.8 52 0 H25年度 63,750 61,600 45,900 171,250 9.5 63 0 H26年度 66,600 56,400 43,200 15,000 181,200 10.1 63 8 H27年度 84,000 56,800 45,000 44,700 25,020 255,520 14.2 67 17 H28年度 82,500 56,000 45,000 34,500 34,800 252,800 14.0 67 14 *1 個人的に売買契約をしている量は含まれないため、実際にはこの流通量以上に飼料イネWCSは使用されている *2 飼料イネWCSの収量を1,800kg/10aとした場合の概算 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度 H28年度 A(福島県) B(茨城県) C(茨城県) D(大子町) E(茨城県)

(30)

飼料イネWCSと飼料用米の栽培面積は順調に増加しています。 飼料イネWCSの生産はコントラクターが全体の70%程度を担うようになりまし た。 大子町のW C S 用飼料イネおよび飼料米の栽培面積 (常陸大宮地域農業改良普及センター調べ) うち コントラク ター面積 全体に対す る割合 ha ha % ha H21 1.8 ー*1 H22 1.4 ー*1 H23 5.9 ー*1 H24 8.5 ー*1 H25 10.4 4.8 46.2 6.4 H26 14.4 10.0 69.4 9.0 H27 20.8 15.0 72.1 19.8 H28 24.6 18.0 73.2 20.6 *1 データなし 飼料用米 面積 飼料イネ WCS面積

4-4.飼料イネ・飼料用米の生産状況

5.「新規繁殖和牛経営入門講座」

1.県北山間地域に生産者,繁殖雌牛が集中(県全体の7割) 2.茨城県のブランド牛「常陸牛」の素牛生産を担う 3.高い技術を持つ生産者が多数存在するも、高齢化等により、 戸数・頭数が減少し、生産基盤弱体化

担い手の育成が必要

主催:茨城県、(公社)茨城県畜産協会、茨城県肉用牛生産者協会

共催:県北6市町、大子町畜産農業協同組合、JA常陸

背景

(31)

講義の内容 講義の様子(肉用牛研究所にて) 左 :講義(繁殖和牛の飼養管理) 左下:種雄牛からの精液採取を見学 右下:放牧用に電気牧柵の張り方に ついて実習

農家実習の様子

交流懇親会の様子

受入農家、修了生、関係機関の皆さんと交 流し、仲間づくりをします。

市場見学の様子

大子家畜市場で1月の初セリを見学し、 どのような子牛が良いか説明を受けま す。 左上:繁殖牛への給飼作業 右上:トウモロコシを細断してス トック 左 :飼料イネ専用収穫機で直接イ ネを刈り取り、WCSを調製

(32)

修了生の進路

H28年度受講生のうち、就農相談中5名、来年度も再受講希望3名 25,26年度講座修了生 講座を受講しました 意気投合しました 結婚しました 新規就農しました そして・・ 子供が生まれました 平成23年度に大子町で講座がスタート。6年間で延べ80名が参加しました。

6.茨城県の誇る種雄牛

種雄牛「北国関7(きたくにぜき7)」号

平成20年度選抜

期待の新種雄牛「茂光洋(しげみつひろ)」号

平成28年度選抜

・安定した肥育成績を記録し

「日本名牛百選」にも掲載され

る。

・県内子牛市場の4割近くを

同産子が占める。

・H28年8月に現場後代検定終

了。

・検定結果は,BMS9.3,

5等級率94%(上物率100%)

と突出した成績。

→今後の活躍が期待されている

・益子農場で生まれた牛!!

(33)

7.新たな取り組み

7-1.籾米サイレージ

食品輸入で使われて廃棄処分になる60L

プラスチック樽に、乳酸菌添加と水分調

整を行った籾米を詰め込みました。

破砕機で砕かれた籾米を乳酸菌添加と水

分調整を行いながら、200Lドラム缶に

詰め込みました。

平成26年

平成27年 作業性が悪かった水分調整をコンクリー トミキサーを使うことによって解消しま した。作業の動線もスムーズに行くよう に工夫しました。 籾米サイレージを入れる容器について、 200Lドラム缶、60Lプラスチック樽、 40L漬け物樽と、どの程度の大きさが扱 いやすいサイズかを検討しました。

(34)

密封性を高めるために、調製した飼料用米をフレコンバックに入れて

ラッピングマシンで丸めたりしました。

平成28年

3年目になると、詰め込み作業もかなりこなれてきました。

7-2.畜産クラスター計画 大子町和牛繁殖活性化クラスター協議会の取組内容: 国の「国産粗飼料増産対策事業」のうち「地域づくり放牧推進事業」を活用(H27~H29) ⇒放牧牛が88頭増加,のべ186頭を12.4haに放牧

(35)

8.更なる躍進に向けて

常陸牛の里として現状を打破するために、キャトルブリーディングテーション (CBS)を設立することにしました。 手始めに60頭規模の牛舎を建設し、平成29年度中にCBSとして立ち上げ、数年 かけて「一年一産」を安定的に行えるように取り組みます。 子牛生産を効率良く行って、大子町における黒毛和牛飼養頭数を増頭できるように みんなで力を合わせます。 CBS建設予定地 (上から俯瞰) CBS建設予定地 (斜め下から) CBS建設予定地周辺の設備 (駐車場、トイレ、研修棟)

CBSのメリット

①分娩間隔を短くできる

→母牛1頭あたりの産子数が増える(利益率アップ) →母牛の飼料費を節約できる(コスト削減)

②畜産農家の牛舎では45日しか飼養しない

→牛舎が空くので牛舎を新築または増築せずに増頭できる (経費をかけずに簡単に規模拡大)

③母牛を預けるのは分娩後2週間から妊娠鑑定までの75~105日間

→子牛の育成に専念できる(仕事の軽労化、分業化)

※子牛の生産効率が上がるため、地域全体の増頭に貢献

また、別の視点からでは、

④新規就農予定の担い手が技術を習得するのに活用できる

※過疎化や高齢化対策・産地の維持・技術の継承に貢献

(36)

従来法との比較

出産

30

60

90

120

お産

30日前

繁殖農家(牛舎)

キャトルセンター

繁殖農家(牛舎)

お産

30日前

出産

離乳

種付

妊娠鑑定

繁殖農家

(牛舎)

ふれあい牧場

種付

離乳

親:発情が弱い 子:子牛の管理 がしずらい (下痢等)

(37)

従来法との比較

出産

30

60

90

120

お産

30日前

繁殖農家(牛舎)

キャトルセンター

繁殖農家(牛舎)

お産30日前

出産

離乳

種付

妊娠鑑定

繁殖農家

(牛舎)

ふれあい牧場

種付

離乳

親:発情が弱い 子:子牛の管理 がしずらい (下痢等)

従来法と比較して、キャトル方式の方が

①手間はかかるが管理に目が届く

②親の管理時間が空く

③繁殖率が上がる

増頭ができる

9.おわりに

今回の施設は、高齢化対策など維持を前

提とした守りの策では無い事です。増頭目

的の攻めの策です。守りに入れば後は減

少です。しかし攻めて行けば増頭に繋がる

可能性も出てくると思うのです。

コンプレックスを違いに変える

農家みんなで危機感を感じ立ち向かって行くこと

が最終目的

(38)

全ての作業を畜産農家が行う

のでなく、みんなに仕事を分け

てあげることが大事

作業が一つでも出来なくなったら終わりじゃなく、

出来ないことは任せれば良い!

作業の分担(分業化)

畜産農家

CBS

耕種農家、町民

牛を無くさない 牛を増やす 受胎率を上げる 農家の牛舎を空ける 餌を作ってもらう 堆肥を運んでもらう ヘルパーで休みを作ってもらう 荒地を活用して放牧をしてもらう CBSと同じことをやってもらう (牛舎が余っているから2,3頭なら) 牛飼いから始まる 産業の創出

何もせずにこのままでいれば

5年後、10年後には

耕作放棄地だらけの魅力のない町

になります。

今あきらめかけている市町村が多い中、みんなで頑張る

姿を見せることこそが、大子町の魅力に繋がると思う。

ひと、ウシ、田んぼで町の魅力発信!

みんなで頑張ります!

でも、牛がいるこの時に動き出せば

出来ること

が沢山ある

と思うんです。

(39)

資料3

酪農経営における後継牛の計画的な

確保のための繁殖計画作成支援

~シミュレーションを活用したプランニング~

講師

神奈川県畜産技術センター

主査

齋藤

直美

(40)

酪農経営における後継牛の計画的な

確保のための繁殖計画作成支援

~シミュレーションを活用したプランニング~

神奈川県畜産技術センター

企画指導部 普及指導課 齋藤直美

平成29年11月16日

関東地域肉用牛生産基盤強化推進シンポジウム

和牛子牛生産基盤の定着に向けた取り組み

和牛受精卵 を移植

酪農経営

メリット:子牛の販売収入増 県が受精卵移植費用 の一部を補助 【かながわ産牛肉 地産地消推進事業】

肉牛肥育経営

メリット:肥育素牛の 導入コスト削減 和牛子牛 県外からの導入 に比べて若齢の 和牛子牛を流通 肥育素牛と して導入 和牛受精卵の調達:県肉用牛協会、県酪連等 和牛受精卵の移植:共済・開業獣医師等 和牛子牛の登記・流通:県肉用牛協会、 県家畜商協等 県内生まれ・ 県内育ちの牛 【生粋かながわ牛】 関係機関との連携 2

酪農経営と肉牛肥育経営の連携

(41)

和牛子牛生産基盤の定着に向けた取り組み

【普及指導課題】 受精卵移植による和牛 子牛の流通支援 (H20~22) 【普及指導課題】 かながわ産牛肉地産地消 推進事業にかかる支援 (H23~25) 【普及指導課題】 酪農家と肉牛肥育農家の 連携による県内産牛肉生 産の推進 (H26~28) 20年度 【神奈川県】 かながわ産牛肉地産地消推進事業 販売促進協議会(H26~) 【神奈川県】 かながわ産牛肉地産地消推進事業 受精卵移植協議会(H20~26) 【JA全農かながわ】 受精卵購入代金の一部助成 (H26~) 【JA全農かながわ】 和牛繁殖雌牛の採卵事業 (H27~) 22年度 24年度 26年度 28年度 3

本日の話題

後継牛確保のためのプランニング

和牛子牛生産基盤の定着に向けた

取り組み

4

(42)

後継牛確保のためのプランニング

経済性を考慮したシミュレーション~

0 200 400 600 800 1000 H 2 3 H 2 4 H 2 5 H 2 6 H 2 7 H 2 8 .4 H 2 8 .5 H 2 8 .6 H 2 8 .7 H 2 8 .8 H 2 8 .9 H 2 8 .1 0 H 2 8 .1 1

後継牛生産に係る情勢

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

都府県

北海道

乳用牛への黒毛和種の交配割合

初妊牛価格(ホクレン)

千円 H8 H13 H18 H23 H28

6

(43)

神奈川県の酪農

酪農家戸数 213戸(全国20位)

飼養頭数 6,420頭(全国28位)

1戸あたり頭数 30.1頭(全国47位)

自給飼料作付面積 218.8a/戸

(平成28年2月1日現在)

酪農家戸数の推移

413戸(H18)→213戸(H28)

横浜ランドマークタワーと牛 7

神奈川県の酪農

都市化の進展により、牛舎は住宅と混在

8

(44)

搾乳牛舎の空き

理由:ホルスタインは雄ばかり生まれて

雌子牛が得られなかった

理由:F1が高値だから和牛ばかり授精したら、

ホルスタインの雌子牛が十分に得られなかった

ホルスタイン雌子牛(後継牛)の不足が

搾乳牛舎の空きの原因

県内酪農家 成牛頭数が牛床数の70%

(神奈川県畜産課のアンケート調査:平成26年8月)

9

後継牛不足の影響

高価格な

交雑種、和牛

子牛生産優先

廃業に

つながる

収益性低下

計画的淘汰できず

乳量減少

乳質悪化

負のスパイラル

後継牛

不足

搾乳牛舎の

空き

外部導入牛

価格の高騰

10

(45)

普及の目標

適正な繁殖計画に基づく、後継牛確保

を普及する

経済性を考慮した

「シミュレーション」

を活用

11

シミュレーション

・後継牛確保のための経費を比較

・当所が作成

①基本データ

②基本設定

③ほ育・育成経費

④肉用子牛の売上げ

⑤繁殖に関る経費

⑥後継牛確保の経済性比較

12

(46)

①基本データ

①経産牛飼養頭数(頭)

40

ホルス♂単価(円)

80,000

②更新率(%)

25%

F1♂単価(円)

220,000

③初産分娩月齢(ヶ月)

25

F1♀単価(円)

200,000

④分娩間隔(ヶ月)

14

和牛♂単価(円)

550,000

和牛♀単価(円)

500,000

⑫育成牛事故率(%)

10%

⑮月額子牛育成費(円)

15,000

通常精液(ホルス)AI 肉用子牛哺育費用(円)

35,000

精液代(円)

3,000

後継牛導入単価(円)

700,000

授精料(円)

5,000

選別精液AI 通常精液(ホルス)経産牛受胎率

50%

精液代(円)

6,000

通常精液(ホルス)未経産牛産受胎率

50%

授精料(円)

5,000

選別精液(ホルス)経産牛受胎率

40%

和牛AI 選別精液(ホルス)未経産牛受胎率

40%

精液代(円)

3,000

通常精液(和牛)経産牛受胎率

50%

授精料(円)

5,000

通常精液(和牛)未経産牛受胎率

50%

和牛ET 受精卵(和牛)経産牛受胎率

40%

受精卵代(円)

18,000

受精卵(和牛)未経産牛受胎率

40%

移植料(円)

10,000

13

②基本設定

表1:基本設定 ①経産牛飼養頭数(頭) 40 40 40 ②更新率(%) 25% 25% 25% ③初産分娩月齢(ヶ月) 25 25 25 ④分娩間隔(ヶ月) 14 14 14 ⑤経産牛分娩率(%) 365/④×(100-②) 64.1 64.1 64.1 ⑥経産牛分娩頭数(頭/年) ①×⑤ 25.6 25.6 25.6 ⑦後継牛必要頭数(頭/年) ①×② 10.0 10.0 10.0 ⑧自家産後継牛必要頭数(頭/年) ①×②-⑨ 10.0 8.0 10.0 ⑨初妊牛導入頭数(頭/年) 0.0 2.0 0.0 ⑩初妊牛導入単価(円) 700,000 700,000 700,000 ⑪F1・和牛交配率(%) - - 50% 現 状 ケース① ケース②

14

後継牛必要頭数:経産牛頭数、更新率から算出

(47)

表2:育成牛保有頭数と哺育・育成費用、初妊牛導入経費 ⑫育成牛事故率(%)

10%

10%

10%

⑬育成牛保有必要頭数(頭) ③÷24×(①×②)×2×(1+⑫)

22.9

22.9

22.9

⑭うち自家育成牛保有頭数(頭) ⑬-⑨×2

22.9

18.9

22.9

⑮月額後継牛育成費(円/頭/月)

15,000

15,000

15,000

⑯後継牛育成費(円/年) ⑭×⑮×12 4,125,000 3,405,000 4,125,000 ⑰肉用子牛哺育費用(円) 798,770 932,541 865,656 哺育・育成費用合計(円) ⑯+⑰ 4,923,770 4,337,541 4,990,656

現 状

ケース①

ケース②

③ほ育・育成経費

15

育成牛保有必要頭数:初産分娩月齢、必要後継牛頭数、子牛の事故率から算出

④肉用子牛の売上げ

表3:肉用子牛の売上 単価 頭数 合計 頭数 合計 頭数 合計 ホルス♀ 12.8 9.0 10.9 ホルス♂ 80,000 12.8 1,025,761 1.0 80,000 6.9 552,881 F1♂ 220,000 5.0 1,100,000 12.8 2,820,843 6.4 1,410,422 F1♀ 200,000 5.0 1,000,000 12.8 2,564,403 6.4 1,282,201 和牛♂ 550,000 2.5 1,375,000 和牛♀ 500,000 2.5 1,250,000 35.6 3,125,761 35.6 5,465,246 35.6 5,870,504 性選別精液 受胎頭数 性選別精液 受胎頭数 10頭 5頭 現状 ケース① ケース② 計 売 上

16

子牛頭数:飼養頭数、分娩間隔、初産分娩月齢から算出

(48)

⑤繁殖に関る経費

17

受胎率と授精頭数により、授精(移植)回数が決まる。

⑥後継牛確保の経済性比較

表5:後継牛確保にかかる経費 現状 との比 較 0 1,410,714 2,350,357 初妊牛導入費(年間) 897,804 17,957 繁殖に関わる経費(年間) 現状 3,125,761 肉用子牛の売上(年間) ケース① 4,337,541 570,304 685,304 957,600 後継牛確保にかかる経費 2,368,314 哺育・育成費(年間) 4,923,770 0 1,400,000 5,465,246 5,870,504 0 4,990,656 ケース②

18

(49)

シュミレーション全体

表1:基本設定 表3:肉用子牛の売上 ①経産牛飼養頭数(頭) 40 40 40 40 単価 頭数 合計 頭数 合計 頭数 合計 頭数 合計 ②更新率(%) 25% 25% 25% 25% ホルス♀ 12.8 9.0 10.9 ③初産分娩月齢(ヶ月) 25 25 25 25 ホルス♂ 80,000 12.8 1,025,761 1.0 80,000 6.9 552,881 ④分娩間隔(ヶ月) 14 14 14 14 F1♂ 220,000 5.0 1,100,000 12.8 2,820,843 6.4 1,410,422 17.8 3,920,843 ⑤経産牛分娩率(%) 365/④×(100-②) 64.1 64.1 64.1 64.1 F1♀ 200,000 5.0 1,000,000 12.8 2,564,403 6.4 1,282,201 17.8 3,564,403 ⑥経産牛分娩頭数(頭/年) ①×⑤ 25.6 25.6 25.6 25.6 和牛♂ 550,000 2.5 1,375,000 ⑦後継牛必要頭数(頭/年) ①×② 10.0 10.0 10.0 10.0 和牛♀ 500,000 2.5 1,250,000 ⑧自家産後継牛必要頭数(頭/年) ①×②-⑨ 10.0 8.0 10.0 0.0 35.6 3,125,761 35.6 5,465,246 35.6 5,870,504 35.6 7,485,246 ⑨初妊牛導入頭数(頭/年) 0.0 2.0 0.0 10.0 ※選別精液を授精した場合、子牛の性比は♀:♂=9:1とする。(ケース①は未経産牛授精で10%(1頭)雄が生まれることから、不足分1頭は導入する) ⑩初妊牛導入単価(円) 700,000 700,000 700,000 700,000 ※通常精液を授精した場合、子牛の性比は5:5とする。 ⑪F1・和牛交配率(%) - - 50% 100% 表4:繁殖に関わる経費の想定 表2:育成牛保有頭数と哺育・育成費用、初妊牛導入経費 単価 回数 合計 回数 合計 回数 合計 回数 合計 2.0 51.3 2.0 25.6 精液代 3,000 153,864 76,932 ⑫育成牛事故率(%) 10% 10% 10% 10% 授精料 5,000 256,440 128,220 ⑬育成牛保有必要頭数(頭) ③÷24×(①×②)× 2×(1+⑫) 22.9 22.9 22.9 22.9 2.5 25.0 2.5 12.5 ⑭うち自家育成牛保有頭数(頭) ⑬-⑨×2 22.9 18.9 22.9 0.0 精液代 6,000 150,000 75,000 ⑮月額後継牛育成費(円/頭/月) 15,000 15,000 15,000 15,000 授精料 5,000 125,000 62,500 ⑯後継牛育成費(円/年) ⑭×⑮×12 4,125,000 3,405,000 4,125,000 0 2.0 20.0 2.0 51.3 2.0 25.6 2.0 51.3 ⑰肉用子牛哺育費用(円) 798,770 932,541 865,656 1,247,541 精液代 3,000 60,000 153,864 76,932 153,864 哺育・育成費用合計(円) ⑯+⑰ 4,923,770 4,337,541 4,990,656 1,247,541 授精料 5,000 100,000 256,440 128,220 256,440 2.5 12.5 初妊牛導入費用(円) ⑧×⑨ 0 1,400,000 0 7,000,000 受精卵代 18,000 225,000 ※ケース③場合、育成牛事故率を加味しない。 移植料 10,000 125,000 570,304 685,304 897,804 410,304 (現状)経産牛に通常精液、未経産に和牛、一部導入 ※2.0回授精で受胎(受胎率50%) ①未経産に選別精液、経産に和牛 ※2.5回授精で受胎(受胎率40%) ②未経産に選別精液とIVF、経産に通常精液と和牛(50%) ※3.3回授精で受胎(受胎率30%) ③未経産も経産もすべて和牛、後継牛はすべて導入 表5:後継牛確保にかかる経費 現状との比 較 0 1,410,714 2,350,357 1,195,714 性選別精液 受胎頭数 性選別精液 受胎頭数 10頭 5頭 酪農における後継牛確保の経済性について 通常精液(ホルス)AI 選別精液AI 和牛AI 現 状 ケース① 初妊牛導入費(年間) 897,804 410,304 1,172,600 17,957 繁殖に関わる経費(年間) 計 現状 3,125,761 ケース② ケース③ 肉用子牛の売上(年間) ケース① 4,337,541 570,304 685,304 957,600 後継牛確保にかかる経費 2,368,314 哺育・育成費(年間) 4,923,770 0 現状 和牛ET ケース② ケース① ケース① 計 1,247,541 1,400,000 ケース③ 費 用 現 状 ケース① ケース② ケース③ 現状 売 上 5,465,246 5,870,504 0 4,990,656 7,000,000 ケース③ ケース② 7,485,246 ケース② ケース③

19

-800 -600 -400 -200 0 200 400 600 800 現 状 ケース① ケース② 万 円 肉用子牛の売上(年間) 哺育・育成費(年間) 繁殖に関わる経費(年間) 初妊牛導入費(年間)

シミュレーションの結果

子 牛 売 上 子 牛 生 産 費 差

0

+141万円

+235万円

未経産 和牛精液 乳牛選別精液 乳牛選別精液和牛受精卵 経産 乳牛精液 和牛精液 乳牛精液和牛精液 (売上-生産費) 現状との差額

20

(50)

後継牛確保

・乳牛通常精液

・乳牛性選別精液

・乳牛受精卵

経営規模

・育成牛頭数

・経産牛頭数

技術水準

・更新率

・繁殖成績

・労力

副収入確保

・和牛精液

・和牛受精卵

「シミュレーション」を活用し

繁殖計画(プラン)を作成すること

プランニングとは

21

普及活動の様子

酪農部会での

「シミュレーションを活用した

計画的後継牛確保」の研修会

酪農家での

繁殖計画(プラン)の検討

22

(51)

県内酪農家

県酪連

モデル農家

(5戸)

獣医師

波及効果

プランに基づく 授精・移植 精液・受精卵 1/2補助 精液等選定支援

プランニング支援

・進行状況の確認 ・飼養管理技術の向上支援 改良情報の共有 繁殖性向上の 支援検討

かながわ酪農活性化対策事業

~経済性を重視した後継牛確保のプランニング推進~

畜産技術

センター

(普及)

23

取組の流れ

①聞き取り調査

(農家、当所)

②プランニング

(農家、当所)

③プランの実施

(農家、獣医師)

⑥子牛生産調査

(農家、当所)

現状と今後の方向性

(繁殖、後継牛、子牛生産)

後継牛確保、子牛出荷の状況

による計画実行の効果の把握

④進行状況確認

(農家、当所)

PDCA

サイクル

⑤プランの修正

(農家、当所)

24

(52)

A農家の事例

搾乳牛舎の牛床40床

25

A農家の子牛生産の推移

H25

H26

H27

H28

H29

(予定) 目標 経産牛頭数(頭)

30

27

27

28

31

40

育成牛頭数(頭)

14

12

18

20

16

23

生産 子牛 頭数 (頭) ホルスタイン♀

3

7

8 (4)

8 (8)

7(7) 11 (11)

ホルスタイン♂

10

7

11

0

0

1

交雑種

10

7

5

15

23

19

和牛

0

0

0

0

2

4

子牛売上(千円)※

2,930

2,070

1,980

3,200

5,890

6,060

~H25

ホルスタインは通常精液を利用、雄子牛が多かった

H26

後継牛が不足、搾乳牛頭数が減少 ホルスタインの性選別精液を利用し始める

H27

性選別精液によるホルス雌子牛が生まれ始める。プランニング開始

H28

F1生産頭数増加、和牛受精卵の移植を始める ( )内は性選別精液由来 ※家畜市場の平均単価から試算

26

(53)

A農家のプラン

56%

36%

8%

67%

33%

ホルスタイン通常精液 ホルスタイン性選別精液 和牛精液 和牛受精卵 子牛頭数 25頭 子牛頭数35頭

経産牛頭数

27

40

牛房稼働率

70

100

子牛売上げ

207

万円

606

万円

生乳売上げ

2,175

万円

3,106

万円

現状調査時の交配(H26) 目標達成後の交配(H32) ホルス 通常精液 和牛精液 ホルス 性選別精液 和牛精液 和牛 受精卵

27

人工授精、受精卵移植ともに受胎率が高い

性選別精液の受胎で後継牛確保に見通し

肉用子牛生産に落ち着いて取り組む

増頭に向けた牛舎の改修を実施

今後の経営を前向きに考えることができました。

A農家のポイント

実施頭数 受胎頭数

受胎率

ホルス通常精液

0

0

0

ホルス性選別精液

12

7

58%

和牛精液

40

21

53%

和牛受精卵

2

1

50%

合計

54

29

54%

通常精液は できるだけ 使わない

28

(54)

プランニング効果を活かすために

29

神奈川県における精液、受精卵販売数

平成28年度の精液配布本数内訳は、乳用種通常精液1,822本・ 選別精液1,057本・肉用種5,474本 (神奈川県酪連)

30

乳用種性選別精液

(55)

成果と今後の取組

成果

子牛生産の方向性を明確化

後継牛生産を目指した交配を実施

担当獣医師と情報共有した指導の実施

今後の取組

他の酪農家への普及

酪農家の経営安定のための取り組みで

あるが、和牛子牛生産にもつながった

0 0

31

和牛子牛生産基盤の定着に向けた

取り組み

(56)

和牛子牛生産基盤の定着に向けた取り組み

【普及指導課題】 受精卵移植による和牛 子牛の流通支援 (H20~22) 【普及指導課題】 かながわ産牛肉地産地消 推進事業にかかる支援 (H23~25) 【普及指導課題】 酪農家と肉牛肥育農家の 連携による県内産牛肉生 産の推進 (H26~28) 20年度 【神奈川県】 かながわ産牛肉地産地消推進事業 販売促進協議会(H26~) 【神奈川県】 かながわ産牛肉地産地消推進事業 受精卵移植協議会(H20~26) 【JA全農かながわ】 受精卵購入代金の一部助成 (H26~) 【JA全農かながわ】 和牛繁殖雌牛の採卵事業 (H27~) 22年度 24年度 26年度 28年度

33

普及の取り組み

受精卵移植(ET)に取り

組む酪農経営に対する支援

酪農経営に対する支援

34

(57)

普及の取り組み

導入された和牛子牛の

飼養環境改善

肉牛肥育経営に対する支援

35

和牛繁殖雌牛の採卵事業(JA全農かながわ)

全農ET研究所による現場採卵

36

(58)

全農ET研究所が神奈川県内

農家の繁殖和牛から受精卵を

採取、県内酪農家に一斉移植

供卵牛頭数 17頭(4戸)

買い上げ受精卵数 219個

新鮮卵移植 52頭(34戸)

移植は県内獣医師が担当

平成28年12月22日 日本農業新聞

佐賀県に次いで全国2番目

37

経緯

全農ET研究所

全国から和牛受精卵の注文が殺到

需要を満たす供給が困難

東日本分場からスタッフとET車を派遣

府県繁殖和牛から採取した受精卵を買上げ

<現場採卵事業>

JA全農かながわ

〈和牛繁殖牛の採卵事業〉(平成27年12月より)

県内酪農家用に受精卵を確保

38

(59)

これまでの実績

平成27年12月から

10

回の採卵を実施

良好な採卵成績と受胎率

供卵牛 のべ

188

頭(

6

戸)

買い上げ卵数

2,386

平均

12.6

個/頭

新鮮卵移植

178

頭中

115

頭が受胎

受胎率

64.6

%

酪農家用の和牛受精卵が確保された

和牛繁殖農家の新たな収入源となった

39

まとめ

酪農家において、プランニングによる、

計画的な交配により、後継牛確保と肉用

子牛生産による副収入の向上につながっ

さまざまな取組みにより、和牛子牛生産

頭数が増え、県内産和牛の生産基盤の充

実につながった

40

(60)

資料4

関連情報の紹介

肉用牛生産基盤強化に向けて

講師

農林水産省

畜産部

畜産振興課

(61)

平成29年11月

農林水産省生産局畜産部畜産振興課

第11回全国和牛能力共進会(H29.9.7~11:宮城県)の様子

第7区の審査(序列決定)

肉用牛生産基盤強化に向けて

開会式の様子 34 39 31 35 34 38 37 39 41 43 42 87 99 93 90 87 84 81 81 77 77 76 126 144 129 129 126 127 124 125 123 126 123 28% 28% 25% 28% 28% 31% 32% 33% 35% 36% 36% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 0 50 100 150 200 250 300 H24上期 24下期 25上期 25下期 26上期 26下期 27上期 27下期 28上期 28下期 29上期 (千頭) 繁殖仕向雌 肥育仕向雌 肥育仕向雄 雌牛の繁殖仕向割合 注1:肥育仕向頭数は、牛マルキン事業で17月齢時点で肥育牛に登録された頭数 2:繁殖仕向雌頭数は、雄:雌の出生割合が51:49として肥育仕向頭数から同時期の雌頭数を推計し、こ れから肥育仕向雌頭数を引いたもの 3:雌繁殖仕向割合は、繁殖仕向雌頭数を肥育仕向雌頭数と繁殖仕向雌頭数の合計で除したもの 491 386 361 390 399 420 503 571 688 816 636 667 682 684 668 642 618 595 580 589 597 300 400 500 600 700 800 900 560 580 600 620 640 660 680 700 H19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 (千円/頭) (千頭) 子牛価格 繁殖雌牛頭数 雌牛の繁殖仕向け頭数・割合が増加傾向 ・ 肉用牛繁殖雌牛の頭数は、平成22年の68万4千頭をピークに27年には58万頭まで減少したが、 28年から増加に転じ、29年は59万7千頭。 ・ 肉専用種雌のうち繁殖に仕向けられる頭数割合は、直近では36%まで増加。 資料:農林水産省「畜産統計」、農畜産業振興機構「肉用子牛取引状況」 注 :繁殖雌牛頭数は、各年2月1日時点の数値。 子牛価格は、黒毛和種(雄、雌)の年度平均価格。 繁殖雌牛頭数及び子牛価格の推移 肉専用種雌の繁殖仕向頭数・割合の推移(推計)

肉用牛繁殖雌牛の動向

(62)

地域別肉用牛繁殖雌牛の動向

単位:頭 地域 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 前年差 前年差 前年差 北海道 71,600 65,800 ▲ 5,800 72,700 6,900 73,700 1,000 東北 101,100 98,900 ▲ 2,200 95,600 ▲ 3,300 97,200 1,600 北陸 2,760 2,570 ▲ 190 2,510 ▲ 60 2,550 40 関東・東山 32,200 31,100 ▲ 1,100 30,200 ▲ 900 30,600 400 東海 12,800 12,200 ▲ 600 12,100 ▲ 100 12,200 100 近畿 18,700 18,700 0 18,800 100 19,500 700 中国 25,600 25,000 ▲ 600 24,900 ▲ 100 24,700 ▲ 200 四国 6,480 6,310 ▲ 170 6,040 ▲ 270 6,050 10 九州 281,500 276,700 ▲ 4,800 284,400 7,700 288,300 3,900 沖縄 42,400 42,200 ▲ 200 41,800 ▲ 400 42,600 800 全国 595,200 579,500 ▲ 15,700 589,100 9,600 597,300 8,200 関東局管内 33,170 32,000 ▲ 1,170 31,140 ▲ 860 31,580 440 資料:農林水産省畜産統計

※ 関東・東山:茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野 東 海:岐阜、静岡、愛知、三重 (※) (※) 地域別繁殖雌牛飼養頭数の推移

肉専用種の出生頭数の動向

○ 肉専用種の出生頭数は、繁殖雌牛の増頭に伴い、平成28年度以降、増加傾向。 ○ 繁殖雌牛に対する出生頭数の割合は、25年度以降上昇。 512 503 498 502 513 618 595 580 589 597 82.8 84.5 85.9 85.2 85.9 81 82 82 83 83 84 84 85 85 86 86 87 400 450 500 550 600 650 700 750 H24年度 H25 H26 H27 H28 (千頭) (%) 資料:農林水産省畜産統計、(独)家畜改良センター個体識別情報 注:繁殖雌牛頭数は、各年度内の2月1日時点

3

出生 頭数 繁殖雌牛 ←頭数 出生頭数/繁殖雌牛頭数×100

(63)

子牛の生産コストと子牛価格(黒毛和種:年度平均)の推移

500 508 510 529 535 533 390 399 420 503 571 688 815 200 300 400 500 600 700 800 900 H22年度 H23 H24 H25 H26 H27 H28 資料:農林水産省生産費調査、ALIC「肉用子牛取引情報」 注:生産コストは、家族労働費、支払利子、支払地代を含む。 ○ 子牛1頭当たりの生産コストは、平均で50~53万円台程度。 ○ 一方、子牛価格は、平成22年度から24年度まで低迷していたが、26年度以降から、生産コストを 上回って推移している。 (千円/頭)

生産コスト 子牛価格(雌雄平均)

最近の子牛価格(黒毛和種:雌雄平均)の推移

黒毛和種子牛価格の推移(雌雄平均) 資料:ALIC「肉用子牛取引情報」 ※29年10月の値は、10月31日時点集計 (千円)

797 790 784 780 810 815 818 829 852 845 840 823 823 803 775 749 738 744 732 640 680 720 760 800 840 880 28.4 5 6 7 8 9 10 11 12 29.1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

28年末をピークに低下傾向

参照

関連したドキュメント

第1回目 2015年6月~9月 第2回目 2016年5月~9月 第3回目 2017年5月~9月.

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月

 現在 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度

 現在 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度

2月 1月 12月 11月 10月 9月 8月 7月