栃 木 県 教 育 委 員 会 定 例 会 会 議 録 平成20年10月8日、栃木県教育委員会定例会を栃木県庁南庁舎2号館内教 育委員室に招集した。 1 出席委員は次のとおりである。 1 番 栗 原 義 一 2 番 臼 井 佳 子 3 番 岡 田 豊 子 4 番 廣 瀬 隆 人 5 番 河 野 遵 6番(教育長) 須 藤 稔 2 議事に参与した職員は次のとおりである。 五 家 正 教 育 次 長 古 澤 利 通 教 育 次 長 坪 山 和 郎 総 務 課 長 鈴 木 健 一 総 合 教 育 セ ン タ ー 所 長 柳 道 夫 施 設 課 長 瓦 井 千 尋 教 職 員 課 長 木 村 直 人 学 校 教育 課長 林 信 夫 特 別 支 援 教 育 室 長 田 中 重 夫 生 涯 学習 課長 小曽戸 和 彦 ス ポ ー ツ 振 興 課 長 嶋 田 隆 文 化 財 課 長 寺 田 光 夫 健 康 福利 課長 荒 川 政 利 総 務 主 幹 秋 元 玉 樹 高校再編推進班長 鈴 木 孝 人 権 教 育 室 長 石 川 栄 壽 児 童 生 徒 指 導 推 進 室 長 島 田 ふ み 世 界 遺 産 登 録 推 進 室 長 3 付議事件は、次のとおりである。 (1)県北地区の中高一貫教育校(案)について (2)平成21年度公立学校職員定期異動方針について (3)学校職員の勤務時間その他の勤務条件に関する規則の一部改正について (4)栃木県立美術館評議員会委員の任命について (5)平成20年度栃木県公立学校教職員永年勤続者の表彰について (6)学校職員の懲戒処分について 4 委員長は、午前9時30分、全員出席しており、委員会は成立したので、定 例会を開催する旨告げた。
5 議席の決定 委員長は、河野委員が委員に就任したことに伴い、次のとおり、委員の議席 を決定した。 1番:栗原委員長、2番:臼井委員、3番:岡田委員、4番:廣瀬委員、 5番:河野委員、6番:須藤委員(教育長 。) 6 委員長は、本日の会議録署名委員に2番臼井委員を指名した。 7 委員長は、はじめに報告を受ける旨告げた。 8 報 告 (1)学校教育支援ボランティア感謝状の贈呈について 委員長から説明を求められ、総務課長が、学校教育支援ボランティア感謝 状の贈呈概要について説明した。 この報告に関して、委員から質問や意見等はなかった。 (2)平成20年度視聴覚教育・情報教育功労者表彰(文部科学大臣表彰)につ いて 委員長から説明を求められ、生涯学習課長が、平成20年度視聴覚教育・ 情報教育功労者表彰の概要について説明した。 この報告に関して、委員から質問や意見等はなかった。 (3)第63回国民体育大会の成績概況について 委員長から説明を求められ、スポーツ振興課長が、第63回国民体育大会 の成績概況について説明した。 この報告に関して、委員から質問や意見等はなかった。 (4)平成20年度生涯スポーツ功労者及び生涯スポーツ優良団体文部科学大臣 表彰について 委員長から説明を求められ、スポーツ振興課長が、平成20年度生涯スポ ーツ功労者及び生涯スポーツ優良団体文部科学大臣表彰の概要について説明 した。 この報告に関して、委員から質問や意見等はなかった。 (5)2008年浙江省曁杭州市国際マラソン大会への役員・選手の派遣についき て 委員長から説明を求められ、スポーツ振興課長が、2008年浙江省曁杭き 州市国際マラソン大会への役員・選手の派遣の概要について説明した。 この議案に関して、委員から次のような質問や意見等があった。 〔委 員〕 ・ 本県と浙江省とは友好交流関係にあるが、この大会には役員や選手団の 派遣とは別に、一般の方はどのくらい参加しているのか。
〔事務局〕 ・ 一般の方の参加状況については、把握していない。しかしながら、静岡 県や滋賀県などでも、同じように選手を派遣しており、日本人の参加は多 いかと思う。 〔委 員〕 ・ スポーツ交流であり、一般の方にも浸透していく必要があるかと思う。 〔事務局〕 ・ 今後、国際課とも連携して、一般の方にも参加を呼びかけていくことも 検討していきたい。 〔委 員〕 ・ 県事業費は、総額どれくらいなのか。 〔事務局〕 ・ 派遣事業と招聘事業を合わせて、約230万円ぐらいである。 ※ 委員長は、次の報告6については、議事進行上、第5号議案の後に説明を 受ける旨を告げた。 (6)県立大田原高等学校における砲弾発見について 委員長から説明を求められ、学校教育課長が、県立大田原高等学校におけ る砲弾発見の概要について説明した。 この議案に関して、委員から次のような質問や意見等があった。 〔委 員〕 ・ 砲弾がどのようなものなのか、判らないことが問題だと思う。各研修会 等を通じて、砲弾に関する情報を周知するようにした方がよいと思う。 〔事務局〕 ・ 砲弾に関する資料を集めたので、これらを各学校に提供し、形状等が似 ているようなものがあれば、確認するように徹底していきたい。 〔委 員〕 ・ 倉庫は戦後に建てられたものなのか。 〔事務局〕 ・ 昭和47年に建てられたものである。 〔委 員〕 ・ 砲弾は昭和47年以降に持ち込まれたということになるのか。 〔事務局〕 ・ 恐らくそうだと思うが、現職員は承知していないので、どのように持ち 込まれたのかは不明である。今後、どのように持ち込まれたのかを調査し たい。 〔委 員〕 ・ 今後、今回のように砲弾が見つかるようなことはないと思うが、判らな い物は危険なものであるという認識を持って、各学校のあらゆる所を確認 し、また、月1回行っている点検の際には、劇物や危険物等があるところ 以外の場所についても、徹底的に確認する必要があると思う。
〔委 員〕 ・ 学校内に判らない物がある状態は避けたいので、是非点検をお願いした 。 、 、 い 毒物や劇物 危険物は適正に保管・管理されているとのことであるが これ以外にも判らない物が放置されていないことのないように徹底して欲 しい。 9委員長は、引き続き議案の審議に移る旨を告げた。 10 第1号議案 県北地区の中高一貫教育校(案)について 第1号議案は、審議の結果、原案どおり可決された。 この議案に関して、委員から次のような質問や意見等があった。 〔委 員〕 ・ 県議会議員への説明等では、どのような反応があったのか。 〔事務局〕 ・ 予算特別委員会において、いくつか質問等があった。内容としては、ま ず、議員からは、中高一貫教育校に関する9月19日付けの新聞報道には ショックを受けた。矢板東高に方針を固めたとあったが、いつ、どの機関 が固めたのか、という質問があった。これに対し、8月下旬の教育委員協 議会において方針を固めた、と説明した。次に、新聞報道の2日前に常任 委員会構成メンバーにFAXを送り、地元県議にはその翌日に説明があっ た。さらに、常任委員会にはこの決定はぶれることはないと説明し、地元 県議には、地元首長の了解を得ているとの説明があった。これらの対応は 議会軽視ではないのか、という質問に対し、10月2日の常任委員会に中 高一貫教育校の案を報告した後に新聞報道されるものと認識していた、と 。 、 、 、 説明した 次に 方針を決定した際の議事録の提出を求められたが 通常 教育委員協議会は議事録を作成していないことから、事務局会議録を提出 したところである。次に、県北の概念をどう捉えているのか、という質問 に対し、県北地区は、那須学区と塩谷・南那須学区である、と説明した。 次に、どのような点に重きを置いて、校名発表に至ったのか、という質問 に対し、学習指導要領の改訂により、選定に当たっては先行2校同様、進 学実績や教育の成果などを引き継ぐことに力点を置いて検討をせざるを得 なかった、と説明した。次に、矢板東高は県央に偏り過ぎており、生徒の 数や人口増加率、工業製品出荷額、都市の将来性、持続性等を考慮しない のか、という質問に対し、県北の中学生の割合は、全体の約19%、中高 一貫は全県一区であり、一つの地域だけではなく、全域を想定している、 と説明した。次に、設置理念の一番初めにくるものは何だったのか、とい う質問に対し、当初は体験教育のできるところに重きをおいて進めていた が、その後、学習指導要領等の改訂により変更せざるを得なかった、と説 明した。また、10月2日の常任委員会でも、いくつか質問があった。ま ず、協議会ではどのような検討を行ったのか、また、協議会は意思決定機 関なのか、という質問に対し、教育委員協議会は、長期にわたって意思形
日の協議会は、10月8日の定例会に案を付議するために方針を固めたも のである、と説明した。次に、常任委員会への報告前に、なぜ報道された のか、という質問に対し、10月2日の常任委員会への報告後に報道機関 、 。 への資料提供を考えていたが 残念ながら事前に報道される結果となった 今回の反省を踏まえて徹底していきたいと、説明した。次に、今後、3校 以外にも設置の予定はあるのか、という質問に対し、いまのところ予定は ないが、将来の再編計画の中で検討される可能性はある、と説明した。 〔委 員〕 ・ 事前報道されるたびに、今後、このようなことがないようにしたいと説 明されているが、現実的にはなかなか難しいことかと思うが、徹底的に究 明するなどして、対処して欲しい。 〔事務局〕 ・ その都度、事前に報道されることがないように講じているが、なかなか 思ったとおりにいかない。 〔委 員〕 ・ 報道機関に対して、手順を追って明らかにするので、それまで協力して 欲しい、というようなお願いはできないのか。 〔事務局〕 ・ 取扱い注意の事案については、その旨をお願いしているが、結果的に報 道されてしまうこともある。その都度、肝に銘じて情報管理を徹底しない といけないと感じている。 〔委 員〕 ・ 我々は議会制民主主義をきちっと守って、県議会議員の意向を大事にし ながら、情報を丁寧に扱っているにもかかわらず、事前に報道されること によって、多くの被害者が出ていることを報道機関の関係者の方は、認識 。 、 、 、 、 して欲しい この他にも 報道内容によっては 一人一人の人生 或いは 学校全体を大きく歪めてしまうこともあり、教育問題を拡大するような方 向で作用しているように感じられる。 〔委 員〕 ・ いろんな情報があるが、他報道機関よりも一日でも早く記事にするとい う程の情報なのかと感じる時もある。例えば、情報の取扱いについて、報 道機関と意見交換を行うことも検討してはどうかと思う。 11 第2号議案 平成21年度公立学校職員定期異動方針について 第2号議案は、審議の結果、原案どおり可決された。 この議案に関して、委員から次のような質問や意見等があった。 〔委 員〕 ・ 今年度、特に力を入れていることがあったら教えて欲しい。 〔事務局〕 ・ 9つの項目については、昨年度と変わりないが、その中にある、人事異 動そのものを職員の資質向上の機会、さらには人材育成の場として、十分
12 第3号議案 学校職員の勤務時間その他の勤務条件に関する規則の一部改正について 第3号議案は、審議の結果、原案どおり可決された。 この議案に関して、委員から次のような質問や意見等があった。 〔委 員〕 ・ 先生方は裁判員制度の概要を理解され、実際にどのように関わるのかを 承知しているのか。 〔事務局〕 ・ 県が主催して、裁判員制度の概要を周知させる機会は設けていないが、 総合教育センターの研修の一つとして、平成17年度から専門研修の自由 参加のような形で参加者を募り、研修の機会を設けていることはある。事 務局として、教育課程のような形で周知を図るというようなことは想定し ていない。それぞれ裁判所が独自に研修の場を設けているので、関心のあ る方は自主的に参加しているのが実情かと思う。 13 委員長は、ここからの議案は、個人情報を含む人事案件であるので、会議を 非公開で行いたい旨、各委員に諮ったところ、全委員の賛成により非公開で審 議することに決定した。 14 第4号議案 栃木県立美術館評議員会委員の任命について 第4号議案は、審議の結果、原案どおり可決された。 15 第5号議案 平成20年度栃木県公立学校教職員永年勤続者の表彰について 第5号議案は、審議の結果、原案どおり可決された。 16 報告6 平成21年度栃木県公立学校新規採用教員選考試験の結果について 17 委員長は、次の議案の審議にあたっては、両教育次長、総務課長、教職員課 、 。 長 総務主幹以外の職員の出席は見合わせたいとの申し出があった旨を告げた 18 第6号議案 県立学校長の人事について 第6号議案は、審議の結果、原案どおり可決された。 19 委員長は、以上で本日の会議を終了することを告げ、午前11時11分、閉 会した。