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第 4 審理員意見書の結論 本件各審査請求は理由がないから 行政不服審査法 4 5 条 2 項に より いずれも棄却すべきである 第 5 調査審議の経過審査会は 本件諮問について 以下のように審議した 年月日審議経過 平成 30 年 3 月 6 日 諮問 平成 30 年 4 月 26 日審議 ( 第

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(1)

答 申 審 査 請 求 人 ( 以 下 「 請 求 人 」 と い う 。 ) が 提 起 し た 各 不 動 産 取 得 税 賦 課 処 分 に 係 る 各 審 査 請 求 に つ い て 、 審 査 庁 か ら 諮 問 が あ っ た の で 、 次 の と お り 答 申 す る 。 第 1 審 査 会 の 結 論 本 件 各 審 査 請 求 は 、 い ず れ も 棄 却 す べ き で あ る 。 第 2 審 査 請 求 の 趣 旨 本 件 各 審 査 請 求 の 趣 旨 は 、 ○ ○ 都 税 事 務 所 長 ( 以 下 「 処 分 庁 」 と い う 。 ) が 、 請 求 人 に 対 し 、 平 成 2 9 年 7 月 7 日 付 け の 納 税 通 知 書 に よ り 行 っ た 別 紙 1 物 件 目 録 1 な い し 3 記 載 の 各 土 地 ( 以 下 「 本 件 各 土 地 」 と い う 。 ) 及 び 同 目 録 4 記 載 の 家 屋 ( 以 下 「 本 件 家 屋 」 と い い 、 本 件 各 土 地 と 併 せ て 、 以 下 「 本 件 各 不 動 産 」 と い う 。 ) の 取 得 に 係 る 各 不 動 産 取 得 税 賦 課 処 分 ( 以 下 「 本 件 各 処 分 」 と い う 。 そ の 内 容 は 、 別 紙 2 処 分 目 録 1 及 び 2 記 載 の と お り ) に つ い て 、 い ず れ も そ の 取 消 し を 求 め る と い う も の で あ る 。 第 3 請 求 人 の 主 張 の 要 旨 請 求 人 は 、 以 下 の よ う に 、 本 件 各 処 分 の 違 法 性 ・ 不 当 性 を 主 張 し て い る 。 税 額 に 疑 問 が あ り 専 門 家 に チ ェ ッ ク を 依 頼 し た と こ ろ 、 理 解 し か ね る 点 が あ る 故 、 調 査 の 申 出 を し て は と の 結 論 に よ り 、 処 分 庁 に 調 査 を 依 頼 し た が 、 時 間 を 要 す る と し て 、 結 論 を 出 さ な い 。 納 税 者 の 立 場 に た っ て の 配 慮 が な い 。

(2)

第 4 審 理 員 意 見 書 の 結 論 本 件 各 審 査 請 求 は 理 由 が な い か ら 、 行 政 不 服 審 査 法 4 5 条 2 項 に よ り 、 い ず れ も 棄 却 す べ き で あ る 。 第 5 調 査 審 議 の 経 過 審 査 会 は 、 本 件 諮 問 に つ い て 、 以 下 の よ う に 審 議 し た 。 年 月 日 審 議 経 過 平 成 3 0 年 3 月 6 日 諮 問 平 成 3 0 年 4 月 2 6 日 審 議 ( 第 2 0 回 第 3 部 会 ) 平 成 3 0 年 5 月 2 5 日 審 議 ( 第 2 1 回 第 3 部 会 ) 第 6 審 査 会 の 判 断 の 理 由 審 査 会 は 、 請 求 人 の 主 張 、 審 理 員 意 見 書 等 を 具 体 的 に 検 討 し た 結 果 、 以 下 の よ う に 判 断 す る 。 1 法 令 の 定 め 及 び こ れ に 関 す る 判 例 等 (1) 法 7 3 条 の 2 第 1 項 の 規 定 に よ れ ば 、 不 動 産 取 得 税 は 、 不 動 産 の 取 得 に 対 し 、 当 該 不 動 産 所 在 の 道 府 県 に お い て 、 当 該 不 動 産 の 取 得 者 に 課 す る こ と と さ れ て い る 。 そ し て 、 法 は 、 1 条 2 項 の 規 定 に お い て 、 こ の 法 律 中 道 府 県 に 関 す る 規 定 は 都 に 準 用 し 、 こ の 場 合 に お い て は 、 「 道 府 県 」 、 「 道 府 県 知 事 」 等 と あ る の は 、 そ れ ぞ れ 「 都 」 、 「 都 知 事 」 等 と 読 み 替 え る と し て い る 。 し た が っ て 、 都 の 区 域 に 所 在 す る 不 動 産 の 取 得 に 対 し て は 、 都 に お い て 、 不 動 産 取 得 税 を 課 す る こ と と な る 。 (2) 不 動 産 取 得 税 の 課 税 標 準 は 、 不 動 産 を 取 得 し た 時 に お け る 不 動 産 の 価 格 と し ( 法 7 3 条 の 1 3 第 1 項 ) 、 価 格 と は 、 「 適 正 な 時 価 」 を い う と さ れ て い る ( 法 7 3 条 5 号 ) 。

(3)

(3) 法 7 3 条 の 2 1 第 1 項 本 文 に よ れ ば 、 固 定 資 産 課 税 台 帳 に 固 定 資 産 の 価 格 が 登 録 さ れ て い る 不 動 産 に つ い て は 、 当 該 登 録 価 格 に よ り 当 該 不 動 産 に 係 る 不 動 産 取 得 税 の 課 税 標 準 と な る べ き 価 格 を 決 定 す る も の と さ れ て い る 。 な お 、 そ の 例 外 と な る の は 、 「 当 該 不 動 産 に つ い て 増 築 、 改 築 、 損 か い 、 地 目 の 変 換 そ の 他 特 別 の 事 情 が あ る 場 合 に お い て 当 該 固 定 資 産 の 価 格 に よ り 難 い と き 」 で あ る と 規 定 さ れ て い る ( 同 項 た だ し 書 ) 。 (4) 上 記 (2) 及 び (3) の 規 定 の 趣 旨 に つ い て 、 最 高 裁 判 所 の 判 例 に よ る と 、 法 は 、 道 府 県 知 事 が 不 動 産 取 得 税 の 課 税 標 準 で あ る 不 動 産 の 価 格 を 決 定 す る に つ い て は 、 固 定 資 産 課 税 台 帳 に 当 該 不 動 産 の 価 格 が 登 録 さ れ て い る 場 合 に は 、 法 7 3 条 の 2 1 第 1 項 た だ し 書 に 該 当 し な い 限 り 、 み ず か ら 客 観 的 に 適 正 な 時 価 を 認 定 す る こ と な く 、 専 ら 登 録 価 格 に よ り こ れ を 決 定 す べ き も の と し て い る と 解 す る の が 相 当 で あ り 、 し た が っ て 、 仮 に 登 録 価 格 が 当 該 不 動 産 の 客 観 的 に 適 正 な 時 価 と 一 致 し て い な く て も 、 そ れ が 法 7 3 条 の 2 1 第 1 項 た だ し 書 所 定 の 程 度 に 達 し な い 以 上 は 、 登 録 価 格 に よ っ て し た 不 動 産 取 得 税 の 賦 課 処 分 は 違 法 と な る も の で は な く 、 そ の よ う な 場 合 に は 、 不 動 産 取 得 税 の 納 税 者 は 、 賦 課 処 分 の 取 消 訴 訟 に お い て 、 登 録 価 格 が 客 観 的 に 適 正 な 時 価 で な い と 主 張 し て 課 税 標 準 た る 価 格 を 争 う こ と が で き な い と 解 さ れ る の で あ る ( 最 高 裁 判 所 昭 和 5 1 年 3 月 2 6 日 判 決 、 裁 判 所 ウ ェ ブ サ イ ト 裁 判 例 情 報 登 載 、 最 高 裁 判 所 裁 判 集 民 事 第 1 1 7 号 3 0 9 頁 、 判 例 時 報 8 1 2 号 4 8 頁 ) と さ れ て い る 。 (5) そ う と す る と 、 不 動 産 取 得 税 の 納 税 義 務 者 は 、 不 動 産 取 得 税 の 賦 課 処 分 の 違 法 原 因 と し て 、 登 録 価 格 が 客 観 的 に 適 正 な 時 価 と 一 致 し な い こ と を 主 張 す る こ と は で き な い が 、 法 7 3 条 の 2 1 第 1 項 た だ し 書 所 定 の 登 録 価 格 に よ り 難 い 特 別 の 事 情 が あ る こ と は 主 張 で き る こ と と な る も の で あ る 。 し か る に 、 こ こ に い う 「 当 該 固 定 資 産 の 価 格 に よ り 難 い と き 」 と は 、 最 高 裁 判 所 の 判 例 に よ る

(4)

と 、 当 該 不 動 産 に つ き 、 固 定 資 産 税 の 賦 課 期 日 後 に 増 築 、 改 築 、 損 か い 、 地 目 の 変 換 そ の 他 特 別 の 事 情 が 生 じ 、 そ の 結 果 、 登 録 価 格 が 当 該 不 動 産 の 適 正 な 時 価 を 示 し て い る も の と い う こ と が で き な い た め 、 登 録 価 格 を 不 動 産 取 得 税 の 課 税 標 準 と し て の 不 動 産 の 価 格 と す る こ と が 適 当 で な く な っ た 場 合 を い う も の と 解 す べ き で あ り 、 し た が っ て 、 不 動 産 取 得 税 の 納 税 者 は 、 登 録 価 格 を 課 税 標 準 と し て さ れ た 賦 課 処 分 の 取 消 訴 訟 に お い て は 、 当 該 不 動 産 の 時 価 と 登 録 価 格 と に 隔 差 が あ る こ と を 主 張 す る だ け で は 足 り ず 、 そ れ が 賦 課 期 日 後 に 生 じ た 特 別 の 事 情 に よ る も の で あ る こ と を も 主 張 す る 必 要 が あ る も の と い う べ き で あ る ( 最 高 裁 判 所 平 成 6 年 4 月 2 1 日 判 決 ( 裁 判 所 ウ ェ ブ サ イ ト 裁 判 例 情 報 登 載 、 最 高 裁 判 所 裁 判 集 民 事 第 1 7 2 号 3 9 1 頁 、 判 例 時 報 1 4 9 9 号 5 9 頁 ) ) と さ れ て い る 。 (6) 上 記 (4) 及 び (5) に 各 引 用 し た 最 高 裁 判 所 判 決 の 判 旨 は 、 い ず れ も 取 消 訴 訟 に お け る も の で あ る が 、 こ の 理 は 、 不 動 産 取 得 税 の 賦 課 処 分 の 取 消 し を 求 め る 審 査 請 求 手 続 に お い て も 、 基 本 的 に 同 様 に 考 え る べ き も の で あ る と 解 せ ら れ る 。 (7) 法 3 8 0 条 1 項 に よ れ ば 、 市 町 村 は 、 固 定 資 産 の 状 況 及 び 固 定 資 産 税 の 課 税 標 準 で あ る 固 定 資 産 の 価 格 を 明 ら か に す る た め 、 固 定 資 産 課 税 台 帳 を 備 え な け れ ば な ら な い 。 な お 、 「 固 定 資 産 課 税 台 帳 」 と は 、 土 地 課 税 台 帳 、 土 地 補 充 課 税 台 帳 、 家 屋 課 税 台 帳 、 家 屋 補 充 課 税 台 帳 及 び 償 却 資 産 課 税 台 帳 を 総 称 す る も の で あ る ( 法 3 4 1 条 9 号 ) 。 (8) 法 は 、 固 定 資 産 税 を 市 町 村 税 と 定 め て い る が ( 5 条 2 項 2 号 ) 、 都 は 、 特 別 区 の 存 す る 区 域 に お い て 、 固 定 資 産 税 を 課 す る も の と し 、 こ の 場 合 に お い て は 、 都 を 市 と み な し て 、 固 定 資 産 税 に つ い て 該 当 す る 法 の 規 定 ( 3 4 1 条 な い し 4 4 1 条 ) を 準 用 す る も の と し て い る ( 7 3 4 条 1 項 ) 。 し た が っ て 、 特 別 区 の 存 す る 区 域 に お い て は 、 都 が 、 上 記 (7)

(5)

の 固 定 資 産 課 税 台 帳 を 備 え て い る も の で あ る 。 (9) 法 7 3 条 の 1 7 第 1 項 の 規 定 に よ れ ば 、 不 動 産 取 得 税 の 徴 収 に つ い て は 、 普 通 徴 収 ( 徴 税 吏 員 が 納 税 通 知 書 を 当 該 納 税 者 に 交 付 す る こ と に よ っ て 地 方 税 を 徴 収 す る こ と 。 法 1 条 1 項 7 号 ) の 方 法 に よ る も の と さ れ て い る 。 (10) 法 1 0 条 の 2 第 1 項 は 、 共 同 行 為 に 対 す る 地 方 団 体 の 徴 収 金 は 、 納 税 者 が 連 帯 し て 納 付 す る 義 務 を 負 う と 規 定 し て い る 。 し た が っ て 、 2 人 以 上 共 同 し て 不 動 産 を 取 得 し た 者 は 、 当 該 不 動 産 の 取 得 に 係 る 不 動 産 取 得 税 に つ い て 、 各 自 が 連 帯 し て 納 付 す る 義 務 を 負 う 。 た だ し 、 連 帯 し て 納 付 す る 義 務 を 負 う 者 各 人 に 対 す る 関 係 で 、 そ の 税 額 を 有 効 に 確 定 さ せ る た め に は 、 各 人 そ れ ぞ れ に 対 し て 納 税 通 知 書 を 交 付 し な け れ ば な ら な い 。 な お 、 地 方 団 体 の 徴 収 金 の 連 帯 納 付 義 務 に つ い て は 、 連 帯 債 務 に 関 す る 民 法 4 3 2 条 か ら 4 3 4 条 ま で 、 4 3 7 条 及 び 4 3 9 条 か ら 4 4 4 条 ま で の 規 定 が 準 用 さ れ る ( 法 1 0 条 ) 。 し た が っ て 、 連 帯 納 付 義 務 者 の 一 人 に 対 し 、 又 は 同 時 に 若 し く は 順 次 に 全 て の 連 帯 納 付 義 務 者 に 対 し 、 徴 収 金 の 全 部 又 は 一 部 の 納 税 告 知 を す る こ と が で き る ( 民 法 4 3 2 条 の 準 用 ) 。 2 以 上 を 前 提 に 、 本 件 に つ い て 検 討 す る 。 (1) 本 件 各 不 動 産 は 、 請 求 人 が 本 件 各 不 動 産 を 取 得 し た 平 成 2 8 年 9 月 2 9 日 現 在 、 い ず れ も 平 成 2 8 年 度 の 固 定 資 産 課 税 台 帳 に 固 定 資 産 の 価 格 ( 本 件 各 登 録 価 格 ) が 登 録 さ れ て い る 不 動 産 で あ る 。 一 方 、 請 求 人 が 、 専 門 家 に チ ェ ッ ク を 依 頼 し た と こ ろ 、 理 解 し か ね る 点 が あ る と 主 張 す る 点 に つ い て は 、 請 求 人 と 処 分 庁 と の や り 取 り か ら す る と 、 主 に 地 積 測 量 図 を 巡 っ て の も の と 考 え ら れ る が 、 そ の 主 張 す る と こ ろ が 、 本 件 各 不 動 産 の 価 格 な い し 不 動 産 取 得 税 の 税 額 に 具 体 的 に ど の よ う に 影 響 す る 内 容 で あ る の か は 必 ず し も 定 か で は な い 。 し か し 、 い ず れ に し て も 、 本 件 各 不 動 産 の 課

(6)

税 標 準 額 ひ い て は そ の 前 提 と な っ て い る 本 件 各 登 録 価 格 に つ い て の 疑 問 が あ る と 主 張 し て い る も の で あ る と 解 せ ら れ る 。 そ う と し て も 、 請 求 人 が 、 本 件 各 登 録 価 格 と の 関 連 で 、 理 解 し か ね る と い う 状 況 が 、 固 定 資 産 税 の 賦 課 期 日 ( 平 成 2 8 年 1 月 1 日 ) 以 後 に 、 本 件 各 不 動 産 に つ い て 生 じ た 特 別 の 事 情 の 存 在 に よ る も の で あ る こ と を 認 め る に 足 り る 証 拠 は 、 請 求 人 か ら 提 出 さ れ て い な い の み な ら ず 、 そ の ほ か に も 、 本 件 各 登 録 価 格 を 本 件 各 不 動 産 の 取 得 に 係 る 不 動 産 取 得 税 の 課 税 標 準 と な る べ き 価 格 と し て の 不 動 産 の 価 格 と す る こ と が 適 当 で な く な る よ う な 特 別 な 事 情 ( 法 7 3 条 の 2 1 第 1 項 た だ し 書 に 該 当 す る 事 実 ) の 存 在 を 示 す 的 確 な 証 拠 は 、 処 分 庁 か ら 提 出 さ れ た 資 料 も 含 め た 範 囲 に お い て も 、 存 在 し な い と い う ほ か は な い 。 (2) し た が っ て 、 処 分 庁 が 、 法 7 3 条 の 2 1 第 1 項 本 文 に 基 づ き 、 本 件 各 登 録 価 格 に よ り 本 件 各 処 分 に 係 る 課 税 標 準 と な る べ き 価 格 及 び 課 税 標 準 額 を 決 定 し 、 本 件 各 処 分 を 行 っ た こ と は 、 上 記 1 記 載 の 法 令 の 定 め に 則 っ て な さ れ た 適 正 な も の で あ り 、 ま た 、 本 件 各 処 分 に お い て は 、 違 算 等 も 認 め ら れ な い こ と か ら 、 そ こ に 何 ら 違 法 又 は 不 当 な 点 を 認 め る こ と は で き な い 。 (3) 請 求 人 は 、 地 積 測 量 図 を 基 に 、 不 動 産 取 得 税 の 課 税 標 準 を 算 出 し 直 す べ き で あ る 旨 主 張 す る よ う で あ る 。 し か し な が ら 、 上 記 1 ・ (4) 及 び (5) に も 述 べ た と お り 、 そ も そ も 法 は 、 道 府 県 知 事 ( 法 1 条 2 項 の 規 定 に よ り 「 都 知 事 」 に 読 み 替 え る 。 な お 、 都 知 事 は 、 各 都 税 事 務 所 長 に 、 不 動 産 取 得 税 の 賦 課 徴 収 権 限 を 委 任 し て い る 。 ) が 不 動 産 取 得 税 の 課 税 標 準 と な る べ き 価 格 で あ る 不 動 産 の 価 格 を 決 定 す る に つ い て は 、 固 定 資 産 課 税 台 帳 に 当 該 不 動 産 の 価 格 が 登 録 さ れ て い る 場 合 に は 、 法 7 3 条 の 2 1 第 1 項 た だ し 書 に 該 当 し な い 限 り 、 専 ら 登 録 価 格 に よ り こ れ を 決 定 す べ き も の と し て い る と 解 す る の が 相 当 で あ り 、 し た が っ て 、 仮 に 登 録 価 格 が 当 該 不 動 産 の 客 観 的 に 適 正 な 時 価 と 一 致 し

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て い な く て も 、 そ れ が 法 7 3 条 の 2 1 第 1 項 た だ し 書 所 定 の 程 度 に 達 し な い 以 上 は 、 登 録 価 格 に よ っ て し た 不 動 産 取 得 税 の 賦 課 処 分 は 違 法 と な る も の で は な い と 解 す べ き で あ っ て ( 前 掲 最 高 裁 判 所 昭 和 5 1 年 3 月 2 6 日 判 決 参 照 ) 、 ま た 、 法 7 3 条 の 2 1 第 1 項 た だ し 書 所 定 の 事 情 は 、 固 定 資 産 税 の 賦 課 期 日 後 に 生 じ た も の で あ る こ と が 必 要 で あ る と 解 す べ き で あ る ( 前 掲 最 高 裁 判 所 平 成 6 年 4 月 2 1 日 判 決 参 照 ) 。 し た が っ て 、 固 定 資 産 課 税 台 帳 に 当 該 不 動 産 の 価 格 が 登 録 さ れ て い る 場 合 に は 、 不 動 産 取 得 税 の 納 税 者 は 、 不 動 産 取 得 税 の 賦 課 処 分 に か か る 不 服 申 立 て に お い て 、 単 に 固 定 資 産 課 税 台 帳 の 登 録 価 格 が 客 観 的 に 適 正 な 時 価 で な い と 主 張 す る だ け で は 、 課 税 標 準 た る 価 格 を 争 う こ と は で き な い も の で あ り 、 当 該 不 動 産 の 時 価 と 登 録 価 格 と の 隔 差 が 、 賦 課 期 日 後 に 生 じ た 特 別 の 事 情 に よ る も の で あ る こ と を も 主 張 し な け れ ば な ら な い の で あ る と こ ろ 、 請 求 人 の 本 件 主 張 は 、 本 件 各 登 録 価 格 が 適 正 な 時 価 で な い こ と を い う に と ど ま り 、 賦 課 期 日 後 の 特 別 の 事 情 に つ い て は 何 ら 触 れ る と こ ろ が な い も の で あ る 。 ま た 、 主 張 の 有 無 を さ て 措 く と し て も 、 本 件 各 土 地 に 係 る 地 積 測 量 図 の 存 否 如 何 等 に か か わ ら ず 、 か か る 特 別 の 事 情 の 存 在 を 推 測 さ せ る よ う な 証 拠 は 、 何 ら 見 出 せ な い も の で あ る か ら 、 請 求 人 の 言 う 点 は 、 本 件 各 処 分 を 違 法 ・ 不 当 と す る 理 由 と は な り 得 な い も の と い わ ざ る を 得 な い 。 (4) 以 上 の と お り で あ る か ら 、 本 件 各 処 分 を 違 法 ・ 不 当 と す る 請 求 人 の 主 張 に は 、 い ず れ も 理 由 が あ る と す る こ と は で き な い 。 3 請 求 人 の 主 張 以 外 の 違 法 性 又 は 不 当 性 に つ い て の 検 討 ま た 、 本 件 各 処 分 に お い て 、 上 記 2 に 述 べ た 以 外 の 点 に お い て も 、 違 法 又 は 不 当 が あ る と は 認 め ら れ る も の で は な い 。 以 上 の と お り 、 審 査 会 と し て 、 審 理 員 が 行 っ た 審 理 手 続 の 適 正 性 や 法 令 解 釈 の 妥 当 性 を 審 議 し た 結 果 、 審 理 手 続 、 法 令 解 釈 の い ず れ も 適 正 に

(8)

行 わ れ て い る も の と 判 断 す る 。

よ っ て 、 「 第 1 審 査 会 の 結 論 」 の と お り 判 断 す る 。

( 答 申 を 行 っ た 委 員 の 氏 名 )

外 山 秀 行 、 渡 井 理 佳 子 、 羽 根 一 成

参照

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