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フラットニングフィルターフリー(FFF)ビームの特性について

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Academic year: 2021

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(1)

フラットニングフィルターフリー

(FFF)ビームの特性について

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フラットニングフィルタ(FF)の歴史的背景

 MV領域での光子の制動放射分布は指向性 を持っている  任意の深さで平坦な線量プロファイルを得 る為にFFが用いられた  ビーム全体の均一な分布は、複雑な計算が コンピュータでできなかった時代に線量計算 を容易にさせた

(3)
(4)

FF無のエネルギー毎の線量分布

エネルギーによってプロファイルが異なる

→エネルギー毎にFFが存在する

(5)
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(7)

FFがなくても

もともとフルエンスパターンが変調されて

処方されるIMRT

平坦な線量分布領域をもたない極小照射

野を用いた定位照射

歴史的に過去50年にわたり用いらてたFF

が必要ない

(8)

FFの利点

線量率が高くなる(短時間治療)

ヘッド散乱が減る

→コリメータ散乱、コリメータ反転効果

→ヘッドのsimulationが容易に

→(γ,n)反応の中性子が減る

(9)

FFの欠点

線質の軟化により皮膚線量増加

均一な線量分布ではない

(10)

FFFの加速器

(11)

FFFの加速器

(12)

FFFの加速器

(13)

FFFビームの基本物理特性

深部線量 PDDはFFビームに比し、ビームハードニング の影響がないため、指数関数領域で急峻な線 量低下曲線をたどる FFFビーム(6MV)→FFビーム(4-5MV) FFFビーム(18MV)→FFビーム(15MV)

(14)

FFFビームの基本物理特性

深部線量

FFビームとFFFビームの最大深はほぼ同じ

TrueBeam(6MV)の仕様書

(SSD:100cm、Fs:10×10cm)

FFビームの最大深:1.6±0.15cm

FFFビームの最大深:1.5±0.15cm

FFビームでは照射野が大きくなるにつれ

ヘッドの散乱線の影響で最大深が浅くなる

FFFビームはその影響が小さい

(15)

FFビームの基本物理特性

深部線量

ビームハードニング効果がdmaxを深い側

へ移動させる一方、光子ビーム散乱線の高

い寄与がdmaxを減少させる

結果的にFFFビームの最大深と大きな相

違がなくなる

(16)

FFFビームの基本物理特性

(17)

FFFビームの基本物理特性

深部線量

現状のFFビームを用いた臨床条件に合わ

せるため、FFFビームの10cm深の深部線

量をFFビームに合わせる(エネルギーマッ

チ)報告もある

(18)

FFFビームの基本物理特性

線量プロファイル

FFFビーム線量プロファイルは凸型の形状

となるが、エネルギーと照射野により変化

ただし、

6MVで4×4cm

10MVで3cm×3cm

以下の小さな照射野ではFFビームとFFF

ビームの線量プロファイルはほぼ一緒

(19)

FFFビームの基本物理特性

線量プロファイル

FFFビーム線量プロファイルは凸型はエネ

ルギーが高くなるほどピークが尖る

エネルギーが高くなるほど散乱角度が小さ

くなるため

(20)

FFFビームの基本物理特性

線量プロファイル

6MV

10MV

(21)

FFFビームの基本物理特性

線量プロファイル

従来のFFビームは治療深(10㎝深)で平

坦となるように最大深では「ツノ(horn)」

を示すようにturning

一般にFFビーム「ツノ」は8%以内

FFFビームの線量プロファイル形状は深さ

に対して2~3%

それは…

(22)
(23)

FFFビームの基本物理特性

線量プロファイル FFビームは広がりと共に線質が軟化することで 深さ方向とともに線量プロファイルの形状が変 化するが、FFFビームではその影響は小さい 6MV 10MV 照射野:30cm 深さ: 最大深・5・10・ 20・30cm

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FFFビームの基本物理特性

出力係数 Scpは照射野サイズによる1次光子フルエンスの 変化の指標なので、FFの材質、大きさ、形状の 影響を受ける FFFビームでは照射野の大きさによる変化が小 さい 照射野:3×3㎝~40×40㎝でScpの変化 6MV FFビーム:8% FFFビーム:3% 18MV FFビーム:7% FFFビーム:1%

(25)

FFFビームの基本物理特性

出力係数

(26)

FFFビームの基本物理特性

表面線量 FFFビームは線質が軟化するため、FFビームに 比し表面線量が増加する可能性がある 一方、FF由来の混入電子・散乱光子が減少し表 面線量を減少させる要素も備えている FFFビームの表面線量はFFビームに比べ小さい 照射野で高くなり、大きい照射野で低くなる傾 向がある

(27)

FFFビームの基本物理特性

表面線量

6MV 10MV

(28)

FFFビームの基本物理特性

照射野外線量(辺縁線量) FFFビームはFFによるヘッドからの漏れ線量が減 少し、辺縁線量の低減が期待できる 6MVのFFFビームでICから50㎝と100㎝の位置 で平均60%線量が低減できたと報告あり 小児頭蓋内腫瘍のIMRTプランの検討で、FFビー ムに比べ、甲状腺(24%)・肺(30%)・卵巣 (65%)・精巣(70%)の被曝線量を低減てきた との報告があり 二次発がんのリスク減少

(29)

FFFビームの基本物理特性

二次発がんのリスクがありながら周辺線量が高 い精度で計算できない理由  ヘッドからの漏れ線量は通常のヘッドのモデリ ングで考慮されていない  フルエンス情報から周辺線量を導き出すモデ ルがない ヘッドからの漏れによって影響を与えるのは照射 野端から15~20㎝離れたところといわれており FFを取り除くことで50~60%減少する

(30)

FFFビームの基本物理特性

(31)

FFFビームの基本物理特性

中性子の発生 10MV以上の光子がヘッド内の高原子番号物質 (プライマリコリメータ、ターゲット、FF、jaw,MLC) と相互作用し副産物として中性子を発生 18MVの前立腺IMRT(TrueBeam)で中性子が 70%減の報告 一方10MVでの中性子の減弱効果は僅かであり、 FFFビームにおける中性子減弱という利益には慎 重に対処した方がよい

(32)

FFFビームの基本物理特性

線量率による出力の一貫性について Varian社の方法 最大と最小線量率並びにその間の二つの線量率 において出力の一貫性が1%以内であることを年 に一回確認 10MVのFFFビームにおける線量率による出力の一貫性

(33)

FFFビームの吸収線量測定時の注意点

AAPM TG-51 addendum では標準機準条件 (SAD:100㎝、照射野:10㎝×10㎝)であれば AAPM TG-51が適用可

(34)

FFFビームの吸収線量測定時の注意点

線量計について(電離箱) AAPM TG-51 addendum では線量平坦度が劣 るため、平均体積効果の影響を避ける為、長さ の短い電離空洞をもった電離箱の使用を推奨 ただしマイクロ型電離箱は原子番号の高い中心 電極の材質である場合があり、使用が推奨され ていない

(35)

FFFビームの吸収線量測定時の注意点

線量計について(半導体)

線量率依存性を示すものがあり、高線量率の出 力も可能なFFFビームの測定に際しては事前の 検証が必要

(36)

FFFビームの吸収線量測定時の注意点

線量計について(多列検出器) 1. Octaviusを用いてFFFビームについて線量率 の出力の一貫性に問題のないことを確認 2. ArcCHECKで6MVのFFFビームについて線量 率による出力評価の変動が0.4% 3. Delta4、ArcCHECK、MtriXXを用いた多施 設のIMRT検証の結果をreviewして、線量率 の違いにおけるγ解析のパス率に有意差がな いことをしめした

(37)

FFFビームの吸収線量測定時の注意点

イオン再結合補正係数(ks)について イオン再結合は初期再結合と一般再結合に分 類され後者はパルスあたりの電離密度に依存 TrurBeam 6MV FF:0.03MU/puls FFF :0.08MU/puls 10MV FF:0.03MU/puls FFF :0.13MU/puls AAPM TG-51 addendum ではksが1.05以下 となるものをリファレンス線量計として用いるこ とを推奨している

(38)

FFFビームの吸収線量測定時の注意点

(39)

FFFビームの今後

 治療の高精度化に相応して今後FFFのリニ アックが台頭してくると思われる  FFFビームは平坦な線量プロファイルを持た ない為従来の品質管理手法が踏襲できない ところもあり、FFFビーム特有の精度管理方 法は今後のさらなる検討課題であり、ガイド ラインの登場が待たれる

参照

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