高槻市・島本町広域行政勉強会に関する住民説明会 要点録
日 時 平成 23 年 6 月 11 日（土） 10 時 00 分～12 時 00 分 場 所 島本町ふれあいセンター ケリヤホール 説 明 者 川口町長、多田副町長、島田総合政策部長、由岐総務部長、浪越民生部長 谷川都市環境部長、水木上下水道部次長、黒田消防長、北河教育次長 永田議会事務局長、岩井会計管理者、柴山総合政策部次長 参 加 者 103 名１．開会
司会 皆様おはようございます。それでは予定の時間となりましたので、ただ今から「高槻市・島本町広域 行政勉強会の中間報告に関する説明会」を開催いたします。 ⇒【町長をはじめ出席者の紹介。手話通訳の紹介】 ２．町長あいさつ・説明 司会 それではまず、川口町長からご挨拶申し上げます。 ⇒【川口町長のあいさつ】 ３．高槻市・島本町広域行政勉強会中間報告の説明 司会 続きまして、総合政策部次長から、中間報告書の内容について、お配りしております資料に基づき、 ご説明させていただきます。 ⇒配布資料参照 ４．質疑応答 司会 それでは、皆様からのご質問、ご意見をいただきたいと存じます。 質問者 38 頁の最後に、この報告の結論として「高槻市・島本町は」という表現がありますが、この「島本 町」の中身について、こういう書き方をすると「島本町全体として、住民も含め全員がこの中間報 告の内容のような認識がある」という印象を受けてしまうので、「高槻市・島本町広域行政勉強会は」という書き方をされるのが適切だったのではないですか？ 町長 高槻市・島本町の行政の責任において、効率的な行財政運営を進めていくために、広域行政 を進めなければなりません。そのような意味から、「高槻市・島本町」と表現させていただいておりま す。 質問者 この資料はよくまとまったものだと思います。しかし、入口としてし尿処理の問題を掲げながら、 結論の部分で、「高槻市・島本町は・・・・合併を重要な課題と認識」と結論づけています。島本町 としては、「広域連携を重要な課題と認識」とするべきではなかったのではないでしょうか？ また、平成の大合併から休止していた高槻市・島本町広域行政勉強会を、今回同じように広 域行政勉強会として協議を再開しており、町長にどのようなお考えがあるのかをお聞きしたい。 町長 当時、広域行政勉強会については、引き続き継続していくということでしたが、結果として休止し た状態でありましたので、改めて再開をお願いし、高槻市、島本町における今後の広域行政のあり 方など、合併の議論を含め、協議・検討をすることとしたものです。平成の大合併の際の資料によ りますと人口規模では 20 万～30 万人が、財政効率が良いとされています。そのようなことからも、 島本町のような小さな自治体としては、広域行政が重要な課題であり、広域行政のあり方など合 併の議論を含め協議・検討する場として、この勉強会を再開したものです。 質問者 財政の細かい話を質問させていただきます。平成の大合併の際にあった、「合併特例債」と 「10 年間の地方交付税の算定替え」が行われましたが、現在は行われていないという認識でいい ですか？ 総合政策部次長 合併特例債については、これから合併するところについては適用がございません。平成 22 年度以降に合併するところについては、別の起債がございます。地域活性化事業債というもの です。地方交付税の中の普通交付税の中で算定替えがございます。平成 22 年度から平成 31 年度までに合併をする場合は、１０年間の算定替えがあり、そのうちの 5 年間合併をする前の数 字を使い、それ以降の 5 年間は、段階的に合併をした後の数字に移行することになります。
質問者 37 頁の地方交付税と財政のことについての質問です。合併効果の試算について歳出だけを見 ているようですので、歳入も考えなければならないと思います。「新しい市」がどういう財政になり、 高槻市、島本町のそれぞれと比較するべきではなかったのではないですか？国からどれだけのお 金がおりてこなくなるのかを計算しなければならなかったのではないですか？歳入をまったく考えて いないまま試算を出したのはおかしいのではないですか？特例措置を含めていないと書いておき ながら、実は含めた数字で計算されているのではないですか？ 最大の効果額は、市予算の約２％、町予算の約２２％相当の表記は意味がないのでは？ 総合政策部次長 確かに歳入を入れず、歳出だけで計算しています。冒頭、税の違いを説明いたしまし たが、たとえば「事業所税」は高槻市にはありますが、島本町にはありません。新市になることがあ れば「事業税」は新たに発生することになりますが、事前に金額を算出することは技術的に困難で す。また「たばこ税」を比べても高槻市と島本町では一人あたりの金額が違います。地方交付税に ついては、算定は複雑な作業になります。ゆえに、歳入を予想するのは技術的に難しいところです。 冒頭では「粗い試算」という表現を使っていますが、さらに、より実態に近い試算をするには、合併 協議会等を立ち上げてさらに細かく計算する必要があり、試算は困難です。合併効果額の数字に 対する、市予算、町予算の比率は、あくまでボリュームを示したものです。 質問者 よくできた報告書だと思います。「ことしの予算」の冊子が最近配布されましたが、住民に対して 情報を提供していくことは必要であると思います。全住民に対して配布するなどは事務費の問題 があると思いますが、何か工夫してアピールする必要があるのではないでしょうか？16 人の町会 議員の経費が年間 1 億 5 千万円くらい、職員の給料も 15、6 年前は大阪府下でも 1 番高かっ たように記憶しています。職員や議員の数、給与削減もさらに必要ではないですか？もっと深く検 討し、住民に示していただきたいと思います。 町長 住民の皆さん全員に知っていただく必要性は感じております。数年前に予算や決算の説明会を 実施しておりましたが、参加者が少なく、あまり認知されていないので、今年は、出来るだけ安く仕 上げる形で全戸配布する冊子を作成いたしました。今回の資料の全戸配布などにつきましては、 どのようにするかお時間を頂き検討してまいりたいと思います。住民のみなさんに町の財政や状況 を知っていただきたいと思っております。また、職員数は正規職員が 240 名と府内でも少ない方で
ございます。府内の小規模の町村は上下水道や消防を広域連携で行っているが、本町の場合単 独で行っている現状の割には、職員数は少ない方であります。歳出に占める人件費の割合などに ついては減らしていく必要があると思っており、今後も、事務事業の見直しなどを徹底的に行って いきたいと思っております。 質問者 31 頁、島本町「地方債（事業費）」の 24 年度見込の金額が突出しています。これは尺代の清 掃工場の建て替えを想定していると考えていいのですか？建て替えの費用をどこかで調達すると いうことだと思いますが、調達することができない場合でも、寿命が来たら建て替えなければならず 支出が伴います。これだけを見ても今後の貯金がどうなるのか影響があると思われますが、これは 心配する事ではないのかどうか教えていただきたい。 総合政策部次長 事業を行う財源はそうするかということですが、その年度の税収では賄えない事業の 場合、借金をします。事業費の財源内訳として想定されるのは、町外からの補助金、借金、その 年度の収入で賄えない場合は、貯金を取り崩します。貯金には目的ごとの貯金があり、公共施設 の整備のための積立基金もございます。それも利用することになろうかと思います。計画通りいくの かどうかについては、具体的に事業をする時期に、財源を含めて再検討が必要であると考えてい ます。 質問者 町のスタンスが、合併ありきで話が進んでいるのは問題だと思います。しかし、連携・合併の相 手である高槻市のことをよく勉強している点ではよいことだと思います。島本町独自で町政を運営 できないか、もっと努力して欲しいし、検討していただきたいと思います。 町長 勉強会の位置づけとして、合併ありきで進んでいる話では決してございません。島本町は小さな 自治体ですので、効率的な行財政運営を進めるため、近隣の自治体との協力につきましては、積 極的に行ってまいりたいと思っております。 質問者 高槻市・茨木市・摂津市・島本町の三市一町が一緒になり、政令市を目指すことは検討された ことはありますか？ 町長 現在、北摂三市一町での合併の話は一切ございません。
質問者 行政の比較について、33 頁「中核市平均」「町村平均」の数字ではわかりづらいので、高槻市、 島本町それぞれの具体的な数字が必要だと思います。 総合政策部次長 総務省は、人口と産業構造が近いグループを統計的にわけています。高槻市、島本 町それぞれの数字では、年度により突出した支出項目もあり大きく増減することがあります。今回、 特殊な条件が平準化され、一般的な見方ができる数値として、統計的なデータを用いることとな ったものです。 質問者 広域行政勉強会でどういう議論がされたのか、議事録は公開されているのでしょうか？また、 比較方法についてですが、例えば、高槻市、島本町の過去３ｹ年の平均値で比較するのが適切 ではないですか？最後に、合併効果額について、具体的な数字が示されないまま結果だけが出 ているので、例えばどの程度人件費が削減されるのかなど、もっとその詳しいプロセスを示すべき ではないですか？ 総合政策部長 最初の質問についてですが、議論の状況は要点録でまとめており公開しています。次に 比較方法ですが、まず全国の平均からみて高槻市、島本町がどのような状況であるか、比較し提 示させていただきました。最後のご質問ですが、合併効果額については粗い試算であり、人件費 などの詳細な分析はしておりません。 ６．閉会 司会 予定時間となりましたので、質疑応答は、ここで終了とさせていただきたいと思います。 これら皆様の声を町政運営に反映させ、引き続き住民自治を進めてまいりますので、ご理解・ご協 力をあらためてお願いいたします。最後に、川口町長からご挨拶申し上げます。 ⇒【川口町長のあいさつ】 司 会 以上で、本日の説明会を閉会とさせていただきます。長時間にわたりありがとうございました。 ＜終 了＞
