• 検索結果がありません。

第5分科会(分科会報告,大会報告 会務報告)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "第5分科会(分科会報告,大会報告 会務報告)"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

196 シンポジウム 論 考 投稿原稿 会務報告 大会報告  以上が第 4 分科会の状況である。午後から台風が東 京に接近したために,聴衆が少なかったのが残念で あった。 (文責:加納正雄) 第 5 分科会  第 5 分科会は,「ゼミナール・少人数教育」をテー マに,以下の 3 つの報告が行われた。  第 1 報告は,水野勝之会員(明治大学)と井草剛会 員(明治大学)による「震災復興コミュニティビジネ スの実践教育」であった。「コミュニティビジネスを 学ぶとともに,実際に震災復興に貢献する」という教 育実践について,浦安市と千代田区神田での被災地サ ポートマルシェなどの活動における,学生による企画 と実践について報告された。出席者からは,この活動 について企業からの評価はどうだったか,このプログ ラムの結果をどのように評価するか,教員側がどこま でセットするか,自由に設計させるか,などの質問が 出された。外部資金を得るなど外部からの客観的評価 があったこと,学生を育てる上で実践による変化が育 つ機会となること,教員側がレールを引き誘導する中 で大学生の発想が発揮されることなどの回答があった。  第 2 報告は,金子能呼会員(松本大学松商短期大学 部)による「ゼミナールにおける実践的マーケティン グ活動による教育効果」であった。担当するゼミナー ルで地元 JA からの依頼で 2009 年から始まったおにぎ り専門店のマーケティング活動の実践について,あら ゆるマーケティング活動に挑戦した経過が示された。 その中で,学生は困難に向き合うことで主体的・能動 的に活動する姿勢を身に付け,就職での成果にもつな がること,モチベーションに個人差があることや短大 のため引き継ぎに困難があることが課題であると指摘 された。出席者からは,意欲を持たせるために気をつ けたこと,アウトキャンパスでかかるお金についての 補助はあるか,うまく行かない時が学ぶチャンスだが, 行きづまった場面はあったか,などの質問が出された。 意欲を持たせるためには,周りの学生に相談し「みん なでやっていこう」という雰囲気をつくること,学校 からアウトキャンパスには補助が出ること,行きづま ることは多々あったなどの回答があった。  第 3 報告は,川西重忠会員(桜美林大学)による 「ロシアモスクワにおける日露関係ゼミの実態報告」 だった。サバティカル先のモスクワで研究の余暇を活 用して自室を学生に開放して 3 カ月にわたり開講され た「モスクワゼミ」の報告。ゼミ生は日本の大学から の派遣留学生,自費留学生,高校生など 12 名で,ゼ ミ生全員の研究報告と日露の専門講師による日露関係 の講義,モスクワ駐在の企業トップの講義など。「モ スクワゼミ」が問いかけたものとして,女性の優位性, モチベーションの意義,モスクワの地の利と冬期のタ イミングなどが上げられ,とくに女性のエネルギッ シュな活躍から日本の将来への希望と日露交流の発展 への期待が指摘された。出席者からは,ゼミ生の報告 の中身,ゼミ生の集まり方などの質問が出され,報告 の中身が紹介され,ゼミ生は自然発生的に集まったと の回答があった。 (文責:長谷川義和) 第 6 分科会  第 6 分科会では,「中学校・高等学校における経済 教育(2)」をテーマに以下の 3 報告が行われた。  第 1 報告は,新井明会員により「教科書と経済教育 ─1960 年代の高校教科書の分析から」の発表がな された。参加者は 11 名であった。  本報告では,日本の経済教育の特質の原点を検証す るにあたり,昭和 35 年改訂の学習指導要領・指導 書・教科書を対象としつつ,学習指導要領の変遷とそ の構造の検証を踏まえた詳細な検証に基づく興味深い ものであった。  この発表に対して,当時の教科書内容の市場経済の 記述部分の特色に関して,アメリカのスタンダードと 比較しての意見や執筆者の考え方や学問的背景の影響 ついての質問や意見,また教科書の作成にあたっての 国家戦略の有無に関する質問が出され,活発な議論が なされた。  第 2 報告では,金子浩一会員により「商業高校科目 「マーケティング」 と大学の経済・経営系科目との接 続性」の発表がなされた。参加者は 7 名であった。  本報告では,商業科「マーケティング」の内容と公 民科科目との相違や大学の経済学・経営学との接続性 を調査することに加えて,大学での学習内容との相違 等を文献調査した中から相互の授業での活用について 検討した報告であった。  この発表に対して,商業科の生徒が教科書内容をど れくらいマスターしているか,またマスターすべきか の質問や意見が出された。これにあわせて,教える側 の注意が必要であるとの指摘がなされるなど,幅広い 議論がなされた。  第 3 報告では,松井克行会員により「原発事故問題 から考える経済学習─高等学校公民科 「現代社会」 で The Japan Society for Economic Education

参照

関連したドキュメント

その他、2019

[ … ] We need to contextualize the success of happiness of individuals by relating their wellbeing to the harms or benefits they create for others” (Cieslik, 2017, pp... Was

The International Review Committee reviewed the Taiwan government’s State report in 2017 and concluded the following: the government in Taiwan must propose new

This establishment of trust, then strengthened by the positive actions of the Islamic community, has led to increased levels of trust between the two communities since the

17)鶴岡市自殺予防対策ネットワーク会議について

<出典元:総合資源エネルギー調査会 電力・ガス事業分科会 電力・ガス基本政策小委員会/産業構造審議会 保

日歯 ・都道府県歯会 ・都市区歯会のいわゆる三層構造の堅持が求められていた。理事 者においては既に内閣府公益認定等委員会 (以下

執務室は、フロア面積を広くするとともに、柱や壁を極力減らしたオー