理学
療法学 第
34
巻 第3
号79
〜
87
頁 (2〔>07年)研 究 報 告
逆 唱課
題 が
軽
症 脳
外傷者
の
姿勢
動 揺
に
与
え
る
影 響
*大 谷 拓
哉
D
#金
島奈
緒 子
2)吉 村
丸
石 正
治
2,坂 本
ge
, :s)砂 堀 仁
志
2)前 島
洋
1)理
4〕飛 松 好 子
1〕 要旨
本 研 究の 凵
的
は,
認 知課 題
が姿勢 動 揺
に ’j’
え
る影 響
につ い て脳 外 傷 者
と健 常 者
で 比較 検 討 す
ること
で あ る。
軽 症 脳 外傷
蓄10
名
と健 常 者
10
名
を対 象
に,
1
)
立位 保 持
課 題のみ 実施
,
2
)
立 位 保 持 課 題 と順 唱 課 題 を 同 時に実 施,
3
) 立位 保 持 課 題
と逆 唱課
題 を 同時
に実 施
, の3
条
件で,30
秒 問の圧 中 心 移動 軌 跡
を計 測
し た。
立位 保 持 課
題 は,
フ ォー
ムラバー
上で閉脚 静止
立位 を保 持 す
る課
題と
し た.
ま た,
逆
唱 課 題 が 注 意 を 要す
る課
題である こ と を示 す
た め に,
逆
唱 課 題 が 反 応 時 問 課 題 に 与 え る 影 響 も 検 討 し た。
統 計 学 的 解 析 の結 果,
逆 唱 課 題 は 反 応時 問課
題に有 意
な影 響
を与え
た が,
逆 唱 課 題 が 圧 中 心パ ラ メー
タに与
え る影 響
に つ い ては,
脳 外 傷 者
と健 常 者
で有 意差
が認
め ら れな
かっ た/
t認 知
課 題 が姿勢 動 揺
に与
え る影 響
は,
軽
症 脳外 傷 者
と健 常 者
で著
明 な差
が 認め ら れ ない こ とが 示 峻 さ れ た.
キー
ワー
ド脳 外 傷
,
二重
課 題,姿 勢
動
揺緒
言
姿 勢
の不安 定性
を訴 え
る 脳 外傷
者 は多
く
,
その中
に は 明 ら か な 運 動・
感 覚 障 害 を 認 め ない もの もい る。
その不
安 定性
の要 因 を検 討 す
る際
に は,
二重 課
題条
件
下 での パ フ オー
マ ン スにつ い て疹慮
す る 必 要 が あ る。
二重 課 題 は,
1
つ の 課 題 を 同 時 に 行い,
一
方の課 題の パフ ォー
マ ンス の変
化か ら, もう
一
方の課 題 に ど れ だけ
注 意 が は ら わ れ た か を推
測 す る もので あ る11。
この二 重課
題条 件
下で は,
脳 外 傷 者の課 題パ フォー
マ ン ス は 健 常 者 よ り低 下 し た,
と多 く
の報
告で述べ ら れて い る2.
6.
/。
Park
らLt: は,
加
算 課 題
と文字 記 憶 課 題 を
同時
に行
う
二 重 課 題 に おいて,
脳外
傷 者は健 常 者 に 比べ 加 算1:
果題のパ フ ォー
マ ン スが 有 ‡The Eifec匚〔,f a C【)gnitivc Task on Posしurai SしabiliLy Af亡er ML[d Traumnt
.
ic BrFlm I[uuryP 広島大学大 学院保健学研究科
〔〒7348551 広島県 広島rh南区霞 1
−
2−
3 〕Takuya Otani
、
RPT.
Hiroshi Maejima,
RPT,
Yoshikc, Tobimatsu.
MD :GrtK]utrtt/SchooL of Hcalth Sciences
.
HiroshiTrvt Universi匸y2}広 島 県 立身体 障害者リハ ビ リテ
ー
ショ ンセンダー
Masひ1hこ1rll Marし]ishi
.
MD,
Naoko Kanashima,
RPT,
IlitoshiSumnhori
、
RPT:Hiroshima
I
’
refecturalRehalコilitation
Centcr
3)?
.
1
・
1玉lrll医療センター
医 師会病 院N{}z〔,lni
SakamotQ
,
RPT:Twakuni
MedLca且CenLer
・
1)広島ri∫身 体 嘩害者 更1ピ相談所
Osamll Y〔,shii
’
nurH.
MD’
Hiroshima City Counsellng CenLer forLhe Physic}LIly Disabled #
E
.
mail:Ot}Ll1L.
taki1},
a@hiroshima−
u.
ac.
jp
〔受
f
」ト1 2〔}06年5月13口 受理1.
1 2007 年 3 月 24H :1意に
低
下 した と報 告
し てい る。
Ba
しe ら3 /は
,
視 覚 性
の反 応 時 間 課題
とPhoneme
Detectioll
Task
(
20
個
の単語
のう
ちpで始
まる単語
を数 え
る課 題 ) を 同時
に行 う
二重
課
題に お い て,
脳 外 傷 者
は健 常 者
に比べPhOlleme
Detcct
.
iOn
Task
の パ フ ォー
マ ン スが 有 意
に低 下 し
た と報 告
してい る。
立位
で認 知課 題
を行 う
とき
,
立位
を保 持
する という課
題 と認 知 課
題の 二重課 題 条件
と なり
,
こ の条件 ド
では脳 外 傷 者
の立位 保 持 課題
のパ フ ォー
マ ン スが より低 ドす
る と考 え
られ
る。
このこ とが脳 外 傷 者
の姿勢
不 安
定 性の一
因
になっ てい る可 能 性
があ
る。
し か し,
二 重課 題
の一
Ji
に立位 保 持 課題 を用
い て脳 外 傷 者
のパ フ ォー
マ ン スを検 討
し た報 告
は少
ない。
司
.
算 課 題
が脳 外 傷 者
の姿 勢 動 揺に与
える影 響
につ い て検 討
したGeurts
ら7周 の報 告
では,
立位 保 持 課 題
と計算 課 題
を同時
に実 施
し た と き,
計 算課
題 が姿 勢 動 揺
に与
え る影響
には,
脳 外 傷 者
と健 常 者
で有 意 差
が認
め ら れな
か っ た,
とし て い る。
Geurts
らの研 究
で は 立位 保 持 課 題
とし
て開 眼 開 脚
立位
という
比較 的簡 単 な 課題
を用
い ており
,
そ
の ため,
言「
算
課
題 が姿勢 動 揺
に与
える影 響
につ い て脳 外 傷 者
と健 常 者
で有 意 差
が認
め ら れな
かっ た冂∫能 性
があ
る。 そこ で本 研
究では,
ウ1
位 保 持 課
題 と してより難 易 度
の高
い課 題
を採
川 し.
認 知 課
題 が姿 勢 動 揺
に与
える影 響
につ いて,
脳 外
傷 者
と健 常 者
で比較 検 討す
る こと を冂的
と し た。80 理学 療 法 学 第3
・
d巻 第3号 表1 脳 外 傷群の特 性 年齢 ND 性 別.
:歳 :1 診 断 名 受 傷 か ら 受 傷 機 序 の期 間 1ケ月1
・
手 指の WAIS.
R l2段 階 「片 麻 痺回彳夏 グ レー
ドー
法 Brunnst.
rc,ni 全 IQ stage 不指の感 覚〔/5)
矛叮き
f
’
右ヒ肢 左」肢 右下肢 左下肢 右 左 触覚 関節覚 1 男 18 2 男 21 3 男 21 4 男 24 5 男 26 6 男 31 7 男 34 8 男 18 9 女 33 10 男 26 びまん性 軸索 損 傷 び まん性 軸 索 損 傷 び まん性 軸 索 損 傷 び ま ん性 軸 索 損 傷 びまん性軸索損 傷 び ま ん 性 軸 索 損傷 びまん性 軸 索 損 傷 右 前 韻 葉 脳 挫 傷 右 前頭 葉 脳 挫 傷 左 前頭葉・
側 頭葉・
頭頂 葉脳挫 傷 交 遥 与ト故 16 交 遥 事 故 15 交 通 甼 故 3(, 交通事故 19 交通事故 48 交 通十故 21 交 通 斗ト故 40 交 通 事 故 37 交 通 事 故 17 スポー
ツ 29 12 万 144434 78h99595564 22222222211111111112 222222222 111111111122222222221111111 ⊥ 112 12 6 6 5 12 6 6 5 12 6 6 5 12 6 6 5 12 6 6 5 12 6 6 5 /2 5 6 5 12 6 6 5 12 6 6 5 12 6 6 5
Fa55555555
[
∂ 右 右 右 右 右 右 右 右 右 左 平 均f直士標準偏 差 272士11.
5 76.
4土198対 象
と方 法
本
研究
で は,立位 保 持
課 題 と逆
唱 課 題 を 同 時 に 実施
し, 逆 唱 課 題 が姿 勢
動 揺 に 与え
る 影 響 につ いて脳 外 傷 者 と 健 常 者で比 較 検 討 し た。
ま た,
本 研 究で用い る 逆 唱 課 題 が 注 意 を 必 要 とす
る課
題 で あ るこ と を示 す
た め に,
反 応時
間 課 題 と逆 唱 課 題 を 同 時に実 施 し,
逆 唱課
題 が 反 応 時 間 に 与 え る 影 響 も検 討 し た。
1
,
対.
象 対 象 は,
下 記の選 択 基 準 を 満 た し た 慢 性 期 脳 外 傷 者 ユ0
名
(
男
性9
名
,
女性
1 名
,
平
均年 齢
25
.
2
士5
.
6
歳)
〔脳
外 傷 群)
と し た、
,
選 択 基準
は,
1
)
本 研 究 実 施の妨 げに な るコ ミュ ニ ケー
シ ョ ン障 害 を 有 さ ないこ と,
2
) 屋 内 独 歩 して い ること,
3
)
少 な く と も一
側 上 肢 に 運動
麻痺
を 有 さ ない こと,
4
)
運 動 麻痺
を有
さ ない上 肢の示 指に 感 覚 〔触 覚, 関 節 覚 ) 障 害 を 有 さ ない こ と,
と し た。.
Li
下 肢の 運 動 麻 卿の検 査
に は12
段 階「
片 麻痺
回復
グ レー
ド」 法
9)を
用い,
グレー
ド12
を 「
運動 麻 痺
な し」
と し た。
/指の運 動 麻 痺の検
査 に はBrunnstrom
tcstl
ω を 用い,Stage
6
を「
運 動麻 痺
な し」
と し た。
手 指
のBrunnstrom
testでは,
1
名
の利 き手
(
右 手)
がStage
5
であっ た
。
この被 験 者の 示 指 感 覚 検 査 と 反 応 時 間 課 題 は左
乎 で 行っk ,
、
示 指の触覚
は 以 下の よう
に検
査 し た。
被 験 者 を 閉 眼 させ,
被
験 者の利 き 于〔
利 き手に運動 麻 痺
が 認め ら れ る 場 合 は 対 側 手)
の示 指の指 腹 部 を 検 査 者 が 毛筆
で な で, な で た 瞬 問 に 「はい」
と答
え さ せ た。
毛筆
で なでる1
際 に は,
指 腹
部 に 圧迫
が加
わ ら ない よう
に,
軽 く 筆 先 を 接触
さ せ た。
5
回 毛 筆 で なで,
正 し く 「はい」 と 囘答
で き た 阿 数 を 記 録 し た。
5
回 全てに 正答
し た場
合 を 「触
覚 障害
な し」
と し た。
示 指の関節 覚
は 以 ドの よう
に 検 査 し た。
被 験 者 を 閉 眼 させ,
被 験 者の利 き手 〔利 き 手 に 運 動 麻 痺 が 認 め ら れ る 場 合 は 対 側 手)
の示指
を検
査者
が両 側
から
つま
み,
他 動 的
に,
PTP
関 節 屈
IIII
O
°
〜90°
の範
囲内
で,
無 作 為
に5
回 屈 曲・
伸
展方 向
に動 か した、
5
回全
て に おいて屈
伸 方向
を 正答
し た場
合 を「
関節 覚 障
害
な し」
と し た。
脳 外 傷 群の特 性 を表
1
に示 し た。
ま た,
対 照 群 と して,
本 研 究 実 施の妨 げ に な る 整 形 外 科 疾 患,
神 経 疾
患 を有
さ ない健 常 者
ユ0
名 (
男 性
9
名
,
女性
1
名
,
平
均年
齢
25
.
3
±2
.
8
歳)
を採
用 し,
これ を健 常
群 と した。
被 験 者 に は 本 研 究の主 旨 を 十 分に説 明 し,
同 意 書 を 得 た 上で計 測
を 実施
し た。
2
.
方 法1
) 立位 保 持 課
題立 位 保 持 課 題 は
,
床
反力 計
(筋 反 応 測 定 装 嵩U
−
0007
,
酒 井 医療
社 製)
の上に置いたフ ォー
ム ラバー
上で開 眼 閉 脚 立位
を保 持 す
る課
題 と し た。
課
題時 間
は30
秒 間
と し た,
フ ォー
ム ラバー
は 縦・
横29
.
l
cm,
厚
さLgcm
で,
フ ォー
ム ラ バー
中 央 に 重 さ20kg
,
フ ォー
ム ラ バー
との 接触
而積
36cm2
の重り
をのせ る と5mm
沈
む 程 度の柔
軟 性
のも
のを 用い た。
課 題 中 は 正 而の無 地の 壁 を向
き,
両 上 肢 は 体 側 に 垂 ら し た。
課 題 遂 行 中 はロ∫能 な 限 り 静 止 さ せ た.
被 験 者
に は,
「
正面
を向
き,
な るべく動
か ない よう
に してく
だ さい」
と指 示
し た。
転 倒
防ILの た めに介
助 者 が 被 験 者の横につ いた、
,
30
秒 間の 圧 中 心 〔center of pressure :以 下,
COP
) 位 置
の アナログ信 号
を サ ン プリング周
波数
ユ00Hz
でAf
’
D
変 換
し,
コ ンピュー
タ に 取 り 込 ん だ。
立
位 保 持 課
題 は,
「
立位 課
題のみ一
,
「
立位 課
題+順 唱 課 題 」,
「立 位 課 題 +逆 唱課
題」
の3
条 件
で 実 施 し た。
「立 位 課 題のみ 」で は,
前 述の立 位 保 持課
題 を単
独で実施
し た。
「
立位 課
題 +順 唱 課
題」
と「
立位 課 題
+逆 唱 課
題」
では,
立位 保 持 課
題 とJr
「眞
唱課 題 (
後述 )
ま たは逆唱
課 題 〔後 述 ) を 同 時に実 施 し た。
立位 保 持 課
題 と順 唱 ま た は 逆 唱課
題 を同 時
に開 始
し,
30
秒 後
に同 時
に終 了
し逆 唱 課 題が 軽 症 脳 外 傷者の姿 勢 動 揺に与 える影 響
8
/ た。
立位 保 持 諜 題
は各 条件
を2
回ず
つ実 施 し
た 。各 条 什
の課
題 を無 作 為
な順 番
で1
同ず
つ実 施
し,
2
分 問の 休 憩を
とっ た後
,
1
回目
と同
じ順 番
で2
同 [1
を 実 施
し た。
2
) 反応 時 間 課
遉反
応 時
間 課 退は,
正面に設 置 し た 発 光ダイ オー
ドが 点灯
し た瞬
間 に,
手
元のボ タンか ら指
を 離 す課
題 と し た。
被
.
験 者
の姿 勢
は椅
子 坐 位 と し た。
課 題 遂 行 中 は利
き 手(
脳外
勧 群の利 き手
に 運 動 麻 痺 が 認 め ら れ た場
合 は対
側 手 )の示 指 で ボ タンを押
し た ま ま に し.
発 光
ダ イ オー
ド が点 灯
した瞬
間に示 指 を ボタンか ら離
し,
ま たす ぐ
に ボ タン を 押 し た 状 態 に 戻 す よう
に指
示 し た。
発光
ダイオー
ドを10
囘点 灯
さ せ,
10
回
の反 応 時 問 (
発 光
ダ イ オー
ド が 点 灯 してか ら ボタン を離
す まで の時 門
) を。「
測
し た 点 灯 す る タ イミン グ を予 測
で き ない よう
に,
点灯 間
隔は3
,
4
,
5
秒 門
の3
種 類
と し,
無 作 為
に変 更
し た。電 気 信
号
をサ ンプリ ン グ周 波 数
2000Hz
でA
〆D
変 換 し た 後,
コ ンピュー
タ に取 り込
んだ、
反 応 時 間 課 題
は,「
反 応
日寸問 課 題
のみ」
,
「
反応 時
間諜
題 +順 唱 課 題」
,
r
反 応 時 問 課 題+逆 唱 課赳」の3
条 件で各
1
回実 施
し た。
「
反応
時 問 誅 題のみ」
で は,
前
述の反応 時 聞課 題 を単 独
で実 施
し た。
「
反 応 時 問 課 題+順 唱課
遺」
と「
反 応 時 間 課 題+逆011課 題 」では,
反 応 時 問 課 題 と順 唱 ま た は 逆 唱 課 題 を 同時
に実 施
し た。
反
応時 閊 課 題
と 順 唱・
逆 唱 課 題 を 同 時 に開
始 し,
反 応時 間 課 題
が終 了
す る まで順 唱・
逆 唱課
題 を糸
隔
よ し た。
被 験 者
に は,
反 応
時 間課 遺
につ い てはロ∫能 な限 り速 く反 応 し
,
逆 唱 諜 題
に つ い ては 叮能
な限 り
正確
に答 え
るよう
に指 示 し
た一3
条
件の反 応 時間 課
題の順番
は,
「
反
応時 問 課 題
の み」
,
「
反
応 時 問 課 題+順 唱課
題」
,
「
反 応時 聞 諾
題+逆唱 課 題 」
の 順 で統
一
し た。
各
条 件の課 題の前 に 発 光 ダ イ オー
ド を5
囘 点 灯 し,
練 習 を 行っ た,
,
3
)
数ロ昌言
果
題逆 唱 課 題 は ロ
部
を 中 心 と し た身 休
運動
を伴 う
た め.
こ の身 体 運 動 が 姿 勢 動 揺に影 響
を与
える)i]’
能 性
がある。 そ こで,
同 様
な身 体 運 動
を伴 う
が,
多 く
1意 を必 要
とし
ない と考
え
ら れ る 順ロll果
退 を採 用
し,
口部
を中 心
と し た 身 体 連 動 が 姿 勢 動 揺に与 えるRノ
響
を検 討
し た。
順 唱課
題 は検
査者
が凵頭
で数 字
を提 示
し,
被 験 者
に順 唱
さ せる,
という
作業
を繰 り
返 す課
題 と し た。
順唱 課 題
で提 示 す
る 数 字の 桁 数 は,
各 被 験 者の逆 唱 課赳の拓
数(
以 ド,
逆 唱桁
数。
後
述)
と等
しく
し た。
つ まり
,
逆 唱 桁 数
が4
桁
の 被 験者
に は「
1
・
2
・
3
・
4
」
と提 示
し,
5
桁
の被 験 者
に は「
1
・
2
・
3
・
4
・
5
」
と提 示
し た。
検
査者
が数
i’
を提
示 す
る速 度
は毎 秒
]数 字
と し た (これ
は以 下
に述
べ る逆
唱桁
狡の決 定
,
逆 唱課
題でも同 様
と し た)
。被 験 者
の順
唱 する速 度 は 規定
せず
,
被 験 者
の任 意
の速 度
とした。
逆μ日
課 題
の難 易 炭
を被 験 者 閭
で統
・
す
るた めに,
以ド
の方 法 を 用いて各
被 験 者の逆口 冂桁
数 をiJ
定
した。
椅 子
坐位
の被 験 者
に対
し,
検 査 者
が 匚.
駿 で「
7
・
2
・
4
」
の よう
に 無 作 為 な 数 字の 並 び を提 示 し,
被 験 者に 冂頭で逆 唱 さ せ たc提
示 す る 数 字 は,
脳外 傷
群 は2
柎
,
健 常
群 は’
i
桁
か ら 開始
し,
2
問連
続で同一一
桁数
を 正解
し た ら伽
数 を1
つ 増 や し,
2
問 連 続で不
正 解 と なる まで継
続 し た。
2
問
連続
で不
正解
と なっ た桁 数
か ら1
つ減
ら し た桁 数
を,
その被験 者
の逆 唱桁 数
とし た脳 外 傷 群
の逆 唱桁 数
は,
2
桁
が2
名
,
3
桁
が1
名
,
4
桁
が6
名
,
5
桁
が1
名
であ
っ た。健 常 群
の逆 唱 桁 数
は,5
桁
が6
名
,
6
桁
が2
名
,
7
桁
が2
名
であ
っ た。各 被 験 者
の逆 唱桁 数
を決 定
し た後
,
逆
唱 課 題を実 施
しk
,,逆 唱 課 題
は,
無 作 為 な 数 字 並
びを検 査 者
が 口頭
で提
示し,
被 験 者
に 凵頭で逆
唱 させ る,
という作
業 を 繰 り返す
課 題 とし た。
逆
唱 課 題を単独
で実施
する際の被
験 者の姿 勢
は椅
r・
座 位
と し た。
逆
唱。果題 で 用いる 数 字の桁 数 は,
先 に 決 定 し た 各 被 験 者の 逆 唱 桁 数 と し た 被 験 者の 逆 唱す
る 速度
は被
験者
の任 意
の速 度
と し た。4
)
デー
タ解析
立 位 姿 勢 動 揺に 暦目 して
姿
勢 制 御 能 力 を検 討
している報 告
は多 く
,
本研 究
で も,
重 心動 拙
を代 用 す
るも
の と し て頻繁
に 用い ら れ るCOP
位 置変 化
を,
立位 時
の姿 勢 制
御 能 力の指 標 と し た。
COP
パ ラ メー
タ(
総軌 跡 長
,
集
中 而 積
,
矩 形 面 積
,
実 効 値
,
前 後
・
左 右 方 向
のCOP
位
置
の標 隼偏 差
,
前 後
・
力右 方向
のCOP
速 度
の標 準 偏 差 )
の算 出
に は, デー
タ記 録
・
解 析
川ソ フ トウェ ア (chartV42 ,
ADInstruments
社 製
)を
用い た。
ノイ ズ や振 戦
の要 素 を
1
警去 す
るた
め に,
COP
位 置 信 号 を
6Hz
の デジ タ ル10w
pass
filter
で処
理 した。
果題 開 始直 後
の初 期
応答
の影 響
を除 く
た めに,
30
秒 間
のCOP
デー
タ のうち
,
終
わり
の20
秒 間
の デー
タ を用
い てCOP
パ ラメー
タを算
出 し たttCOP
パ ラ メー
タ の計 算 式
はfj
録
に示
し た。COP
パ ラメー
タは,
「
立位 床 題
の み」
,
「
立位 課題
+順 唱
課 題 」
,
「
立位 課 題
+逆
VH=
果題 」
の各 条 件
2
回の平 均 値
を採 用
した,反 応 時 聞
は.
「
反 応 時 聞 課 題
のみ」
,
「反 応 時 聞 課 題
+順
μ1[課 題 」
,
1
一
反 応 時 間 課 題
+逆
ロロ課 題 」
の各 条 件
10
回
の平 均 値
を採 用
した。
逆
ロ 目課 題
を単 独
で30
秒 間 実 施 し
,
そ
の とき
の誤 答 数
を回 答 数
で除
し たも
の を基 乍逆 唱 課 題 誤 答 率
と し た。ま
た,
「
立位
。果
題+逆 唱課
題」
で の逆陌 床 題。ハ
答 数
,
「
反
応時 間 課 題
+逆 唱 課 題 」
で の逆 唱 課 題 誤 谷 数 をそ
れぞ
れの回 名 数
で陽
、
し たも
の を,
そ れぞ
れ「
iL位 課題
+逆 唱 課 題 」
で の逆 唱 課 遺 誤 答 餐
,
「反応 時 問 課 題
+逆 唱 課 題 」
で の逆 唱 課
退叭答 率
とし
た。5
)
統 言
i
.
学 的角
午市
斤
統 計 学 的 解 析
に は統 計解 析 用
ソ フ ト ウェ ァSPSS
for
Windows
versionl1
.
5
.
1
J
を川
い た。COP
の各
パ ラ メー
タにつ い て は,
群(
脳 外 傷
群,
健
82 理 学療 法 学 第34巻 第3号
常 群 ) と課 題 (
立 位 課 題
のみ,
立 位 課
題+順 唱 課
題,
立
位 課 題
+逆 唱 課 題 ) を
2
要
因と
し,
1
要
因を反 復 測 定
し た二元 配 置 分散
分析
を 実施
し た。
反 応 時 間 につ い て は,
群
(
脳外 傷
群, 健常
群)
と課
題 〔反 応 時 間 課 題の み,
反 応 時 間 課 題+順 唱 言果題,
反 応 時間課 題
+逆 唱課
題)
を2
要 因
と し,
1
要 因
を反 復 測 定
し た二元 配置 分 散
分析
を 実施
し,
多
重 比較
に はBonferroni
の検
定 を 用い た。
逆 唱 課 題 誤 答 率
につ いて は,
基準 逆 唱 課 題 誤 答 率
と「
立位 課 題
+逆 唱 課 題 」
で の逆唱 課 題 誤 答 率
の組
み合
わ せ,
基準 逆 唱 課
題誤 答 率
と1
一
反 応時 問課 題
+逆 唱 課 題 」
で の逆 唱 課 題 誤 答 率
の組
み合
わ せ につ いて,
そ
れ ぞ れ,
群 (
脳 外 傷 群
,
健 常 群 )
と課 題 (
逆 唱 課 題
のみ,
立 位 課
題 +逆
唱 課 題,
反 応 時 間 課 題+逆
唱 課 題)
を2
要 因とし,
1
妥 因を
反復
測定
し た二元 配 署 分散
分析
を 実施
し た。
全
ての有 意 水 準 を
5
% と し た。結
果
結
果 は平 均 値
±標
準
偏 差
で示 し た。
1
,
COP
パ ラ メー
タCOP
パ ラ メー
タ の結果
を表
2
に示
し た。
二元 配置 分
散
分 析の結 果,
COP
パ ラ メー
タ の いず
れ につ い て も,
群 と課
題の交
互作 用
,
課 題
の主効 果
は有 意
ではな
かっ た。 「集 中 面 積 」,
「実 効 値 」,
「左 右 方 向のCOP
位 置の標準
偏 差 」 につ いては,
群の主 効 果 が 有 意で あっ た。
そ れ 以 外 のパ ラメー
タ につ いて は有
意 な 群の主効 果
が 認 め ら れ な かっ た。
2
,
反 応時 間
各 被
験 者,
各
群の反 応 時 間 平 均 値 を表
3
に示
し た。
二 元 配 概 分 散 分 析の結 果,
群 と 課 題の有 意 な 交 互 作 用 は 認 め ら れ な かっ た(
p≡
0272
)。
群の主効 果
はpく0
,
05
,
課 題のi
’
”効
果 はp <0
.
Ol
で有 意であっ た。
課 題 間の多
重 比 較の結 果,
「反 応 時 間 課 題+逆 唱 課 題 」での 反 応 時 問 は, 「反 応 時 問 課 題のみ」
.
「
反 応 時間 課
題 +順 唱課
題」
での 反応 時
間 よ りも有 意
に 長 か っ た(
そ れ ぞ れ p<0.
OOI
,
p
〈0
.
Ol
)。
「反 応 時 間 課 題+順 唱 課 題 」で の反 応 時 問 と 「反 応 時 間 課 題のみ 」で の反 応時 問
の比較
で は有
意 差 が 認 め ら れ な かっ た(
p=
=
0
.
125
),
「反 応 峙 間 課 題+逆 唱 課 題 」で の 反 応 時 間 を 「反 応 時 間 課 題のみ 」での反 応 時 間で除 し た値 (
こ れ をa とす
る ) に 注 目 し た と き,
健 常 群の a の最 丿(値 は1
.
979
で あり
,
脳 外 傷 者のNo.
3
,
5
,
6
が1
.
979
を 超 えてい た。
a が1
,
979
を超 え
た 脳外 傷 者
は 二重
課 題条 件
下 で 影響
を受
け や す か っ た と考 え
,
脳 外 傷 者 を
N
〔}.
3
,
5
,
6
と そ れ 以外
(
N
o.
1
,
2
,
4,
7
,
8,
9
,
10
)の2
群 に 分 け,
二重 課 題 時のCOP
パ ラ メー
タ を甲
.
一
課 題 時のCOP
パ ラ メー
タで除
し た値
(これを
b
とす
る)
につ い て, こ の2
群
問 で 比較
し た.
:
脳 外 傷 者
のb
の 平均 値
は,
総 軌 跡 長
:1
,
03
/1
.
08
,
集 中
面積
:1
.
08
/1
.
1
,
矩
形 面積
:1
.
02
/1
.
09
,
実 効 値
:.
99
/1
.
04
,前後 方
向
のCOP
位 置
の標 準 偏
差 :1
.
21
/1
.
O
・
t
,
左 右方 向
のCQP
位 置
の標 準 偏
差 :0
.
85
/1
.
06
,
前 後 方 向
のCOP
速 度
の標 準 偏 差
:0
.
98
/
LO6
,
左 右 ノ
i
向
のCOP
速度
の標 準 偏 差
:LO3
/
1
.
08
で あっ た(
いず
れ も,
No
.
3
,
5
,
6
/ そ れ 以外 )
tt
Malm
−
Whitney
検 定
を用
い て2
群
のb
の差
を検 定 し
た とこ ろ,
いず れ
のパ ラメー
タにおいても有 意 差
は認
め られな
か っ た。3.
逆 唱 課 題 誤 答 率
基 準 逆 唱 言
果題誤 答 率
:12
.
8
」: ⊥8
.
2
% /33
,
3
±2
.
8
%,
「、Z
位 課 題 + 逆 唱 課 題」
での逆 唱 課 題 誤 答 率 :25
.
2
±22.
1
% /32.
5
±22.
4
%,
「反 応 時 問 課 題 +逆 唱 課 題」
で の逆 唱
課 題誤 答 率
:48
.
3
±36
.
4
% /36
,
7
±32
.
2
%で あ っ た(
い ず れ も,
脳 外 傷 群 / 健 常 群)
。
基 準 逆 唱 課 題 誤答率
と「
立 位 課 題+ 逆 唱課
題」
での逆 唱課
題誤 答 率
の組 み 合 わ せ につ い て は,
群 と課
題の交 互作
用,
群の主効 果
,
課 題の 柔 効 果のいず
れ も有 意では な かっ た(
そ れ ぞ れF1
,
g=
2
.
747
,
p
=
0
.
115
,
Fls
;
2
.
692
,
p
≡
0
.
118
,
Fl
,
y≡
2
,
096
,
p=
O
.
165
)
c 基準 逆 唱 課 題 誤 答 率
と「
反 応 時 間課
題
+逆 唱課題 」
で の逆 唱課 題 誤 答 率
の組
み合
わ せ につ い て は,
課 題
の主効 果
がp
<0
.
05
(
Fl
,
f}=
コ
5
.
507
)
で有 意
で あっ た。
群 と 課 題の 交互作
用,
群の主効 果
は有
意で は な かっ た (そ れ ぞ れF
]、
g=3
.
779
.
p
=
O
.
068
,
Fl
、
g=
0
.
222
,
p=
0
.
643
)
。
考
察
1
.
方 法 論
につ い て計 算 課
題 が脳 外 傷 者
と健 常 者
の姿 勢 動 揺
に与
える影 響
につ い て比較 検 討
し たGeurts
ら7)8}の報 告
に よる と,
立位 保 持 課 題
と計 算 課 題
を同 時
に実 施
し た とき
,
計算 課
題 が姿 勢 動
揺に与
える影 響
に は,
脳 外 傷 者
と健 常 者
で有
意 差 が な かっ た と して いる。
Geurts
ら は,
立 位 保 持課
題 に開
眼開 脚
立位
という
比較 的 簡 単
な課 題
を用
い てお り,
その た め,
計 算 課
題 が姿 勢 動
揺に与
える影 響
につ い て脳外 傷 者
と健 常 者
で有
意 差 が認
め ら れ な かっ た 可能 性
があ
る。 そこ で本 研 究
で は,
より難 易 度
の高
い立位 保持
課 題 (
フォー
ム ラバー
ヒで の閉 脚
立位
) を採 用
した。 開 脚 ま たは閉
脚 立位
で反
応時 問 課
題 を実 施
した と き,
開脚
、k
位
で の反 応 時 間
が開脚
立位
で の反 応 時 間
よりも有 意
に 長く
,
ま た,
硬い床 面
E
で の、ア位
で実 施
し た反 応時
間課
題 より
,
ポリ ウ レ タン性
発泡 素 材
上で の立位
で実 施
し た 反 応時 間 諜
題のほう
が反
応時 間
が有 意
に長
かっ た と報 告
さ れてい る 10〕。
二重課
題法
で は,一
方
の課 題
のパ フ ォー
マ ン スの低
ドは,
も う一
方
の課
題に多 く
の注 意
が要 求
さ れ たこと を示 す
1),
とさ れ
てお り
,
こ の こと か ら,
閉
83
逆 唱 課題 が軽 症 脳 外 傷 者の姿
勢動
揺に与
える影響
柴 睚 糾 簟 日 迎 興 斗 頃8.
01 ー ロ oっ 鴎,
N11 国 ト O.
011 α ひっ8.
011 匡 コ N.
011 瓜 = O,
目 11 山 卜 謁.
011 α 饅 の.
H11 国 ゜っ 三.
011〔
H
ト ト つQ.
一
11 匡 、o円
.
011 二 寸 OO,
N11 山 卜 =.
01 ー ロ ぐ冂 OCN.
N11 」 O冖
マ
.
011 α ひO aQ,
011 餌 卜目
.
Oα σっ 設
.
一
つ
cα
○ ○.
O ロ ト 寸 N,
σ
っ 既 山8
.
O > α 尊 ¢.
011 山 ト ON.
011q 黷 卜.
冖
11 隣8.
OVq 頃 蹕,
寸 11 国蔬
O.
011 α 等 N.
マ ー1 匹8
、
OV〔
H 卜 寸 ゆ.
寸 11 山 N O.
0 陸 α お H,
p っ 11 山マ
吟.
011a ゆ 囚 O.
011 山 σ臼 犁.
011〔
[
H酔
「
N.
c冂 11 」 ¢(
〕
卜.
G11「
[
軸 頃 pっ.
011 缶 aQ一
.
011 Ω 鴎 DQO.
(
〕
国 霞 α.
011q 鴎 NO.
(
〕
11 匹 翕 N、
Q11 鼠 頃 巽.
「
11 』 ト ト ゜Q.
01 ー ユ H 雪.
011 国 ¢【
H.
011冖
閏
鬥
瀦.
N11 匡 NO,
寸 爿 pQ.
寸 H Σ.
ρ
っ 刊亭
っ
.
冖
[
寸 O.
円
引 N り.
○っ N 寸.
【
刊 寸.
oっ つDO.
冖
刊[
寸.
頃 oっ oO.
N 刊 ト.
N鬥
紹.
N 刊 N.
OH 卜 ◎.
O 刊 卜 H.
o つ鬥
eっ、
H 刊 H あ、
の N.
H 刊 N.
寸 蟄ー
マ
七 a.
籖 卜 N.
斡 引 鴎.
目円
NOQ.
O + 鴎 マ.
笥 O り.
O 刊−
o抄
Q.
σっ DQoQ.
011N 囚.
頃 卜.
寸 NN 剥 O.
鬥
O 寸 O.
ト OH 刊【
.
トト
N O,
Go っ H 七 9c〔
.
賛〔
一
ワc,
ON 刊.
ト 寸 H、
OH 刊 ト.
Φ の 劉.
卜冖
刊 囚.
pっ 寸 90b 卜 刊 oっ
.
N 嗣σっ
.
DQ の 剥 N.
○っト
N 鴎.
O 刊 マ.
マ Q ぐ兮 oO一
.
.
寸
刊 り.
O州
NN.
嚊
刊、
Σ 5っ 頃.
円
刊 卜α
Q.
寸 N.
O 刊 燈 鳴.
寸 曉.
H 刊弔
、
卜、
O の H,
寸 刊 ト,
吮 H 囚 c 刈.
刊 O.
の【
00,
H 胴 O ト.
寸 QGO,
H 判 α O.
マ 卜 O.
N 刊 O 翰.
O oっ pっ.
寸 刊 』.
崘冖
oo 翰.
O 制卜
.
寸 H 寸 寸鬥
.
刊 O ⇔.
マ 卜.
O 刊 O ひっ.
寸 の O.
H 剄喰
O.
O 晦.
卜 卜 N 刊 輪.
DQlo 頃 頃.
O 卜 Dっ 刑 O.
頃
寸 鴎 崘.
O ¢ N 刊ト
.
H ザ 鴎 晦.
Np つ 刊 鴎,
H ト 螂.
尋 刊 り.
寸 O ト.
[
翰 刊 O.
つQO の.
oQ 窃 刊 O.
卜 ト ひっ.
N の 州 刑 ゆ,
HDQQ つ O.
寸 OH 刊 o つ.
Dc 鴎 σつ(
の
\ = 二 口)
栗 嘩 糾 翠G
還 潤e
且 畿 ζ 網(
ひ
,
丶
、
三〔
ε 欄 腥 紺 駆(
も 翌 濁e
「
⊆ 較 邏 担(
冖
笙 =)
深 驛 糾 駆e
距 さe
昼 韻 ぐ 燭(
段 日)
期 選糾
輩(
b 睡 課S
昼 々 巡 癌〔
【
二冖
き 理 黍 騨〔
階
3
揮 値凄
最〔
N羣
q)
超 魑 チ 昧(
ヨ ∈)
暾 重蕚
髴〔
醜 設喜
.
制 1ー ヨ)
冖
囲 日 皿)
咲 景 用e
鍵 睡(
誘
11書
.
一
11H も冖
蟹 王さ
蝶 蚕 ←(
も
韓へ
罷 11N も、
N11【
も冖
囲 田 辺)
鴫 津 匿18e
黌 畦 刔 難 齪 騅 要 剤 + 劉 騫 坦 倒 黌 騰 旺 忌冖
一
「
騰e
型 稽 慧冖
伊 + 圃 寵 坦 倒 にロ
:1 靉萋
穫 盟購
圃 能 唖壟
昌
崎e
劉 毒 単 朝 + 劉 鷺 坦 倒(
掣〔
ご 壑 ト、
挈 国冖
証 明)
婁 余 軽 畚 晒 皀 淑 11(
O 嗣 ほ5
詁 荘 掣(
911
∂ 融 輩 賦 謡 鉱 ー ス 堅 く 畠 OO 儻84
理 学療 法 学 第34
巻 第3
号 表3 各 被.
験 者,
各 群の反 応 時 間 平均 値 〔秒 ) 脳外 傷 群 No,
反応 時間 課 題のみ 反 応 時 間 課 題 反 応 時 閊 課 題 +川頁口昌葺果題+逆 fi昌言果題 12345678910 021602550299029202740
.
3080
.
2550.
2100.
5660
.
289
0.
2580.
29.
70
、
5640
.
3750
.
4480
.
4800
、
33
,
10.
2670
.
5740
.
349
0.
2890.
39
⊥1
.
0890
.
4670
.
5781.
1760
.
3530
.
3250
.
4520
、
463
平 均値±標準偏
差O
.
296± O.
0950
、
395± 0.
llOO
.
558 ±0
.
298 健 常 群No
.
反 応時 間課題のみ 反 応時
間課題反応 時 間 課 題 +順 唱課題 +逆唱 課題 12345678910 0
.
2360、
2020.
1860.
1980.
241 α2600.
2020
.
2060
,
2350
.
208O
、
3050
.
2900.
2・
t502530.
2980.
28702680
.
2790
.
2760.
2950
.
4D60
、
3050
.
35
⊥0
.
3920
、
3960
.
3840
.
3250.
3
・
170
.
3500.
352 平均 値±標 準偏 差0
.
217
土0
.
023
0
.
280
±0
.
Ol9
0
.
361
±0
.
03
⊥脚
立位
は開脚
立位
より も症 意 を多 く必 要
と し,
硬
い床 面
よ り も軟
らか い床 面
ヒの立位
の ほう
が 注意
を多
く必 要とす
る といえ
る。 よっ て本 研 究
で 用いた立 位 保 持
課 題 は,多 く
の注 意 を必 要
とす
る難 易 度
の高
い課 題
であ
ると考 え
る こと ができ
る.
本研 究
で は,
、ン:位 保 持
課 題 と 同 時 に行 う
課 題 と して 逆唱 課 題
.
を採 川 し
た、
,
、ヒ位 保 持 課
題と
同時
に行 う
課 題の難易 度
に脳 外 傷 群
と健 常 群
で差
が ある と, この差 が姿 勢 動
揺
に与 え
る影響 を否 定
できず
。
本
来の 目 的 で あ る二重 課 題の影饗
を正確
に評仙
でき な
い。
そこで本
研究
で は,
桁
数
を調節 す
る ことで課
題の難 易 度
を統
一
す るこ とが 可 能 と考 え られ
る逆 唱 課 題 を採 用
し た。 そ し て, こ の逆
唱 課題
が注 意
を必要
とす
る ことを示 す
た め に,
反応 時
間 課 題 と逆 唱課 題
を 同時
に実 施
し,逆
唱課
題 が 反 応時 間
に与
え る影 響 も検 討
し た,
,
先
に述べ た よう
に , 二重 課 題 条 件 ド で反応 時 間課 題
パ フ ォー
マ ン スが低
下(
反 応 時 問 が 延 長)
した ならば,
そ れ は同時
に行
っ た逆 唱 課 題 が 注 意 を 要 し た た め と考 え
る ことができ
る。本
研究
で は 脳外
傷 群, 健常
群 と も に,
単独
で実 施 し
た反 応 時 間課 題
より も
,
逆
唱課
題 と同時
に実 施
し た反応 時
問 課 題のほう
が 反 応時 間
は長
かっ た。 よっ て,
本 研 究
で用
い た逆 唱
課 題 は注
意 を 必 要 と す る 課 題である と考
え ら れる。
ま た,
逆 唱課
題は 冂部
を 中 心 と し た身 体
運動
を伴 う
た め,
この身 体 運 動
が姿
勢
動 揺 に影 響
を与
え る)r∫能性
があ
る 。 そこ で,
同様 な身
体
運動
を伴
う
が,
多
く
の注 意
を 必要
と し ない と考
えら れ る 順 唱課
題 を採 用
し,
口部
を中心
とし
た身体 運 動 が 姿 勢
動 揺 に与
え る影 響
も検 討
し た。本 研 究
で はCOP
パ ラメー
タ のいず
れにつ い ても課 題
の主効 果
が有 意
で はなか っ た。
つ まり
,
「
立位 課 題
の み」
で のCOP
パ ラメー
タと「
立 位課
題 +順 唱課
題」
で のCOP
パ ラ メー
タ に有 意 差
が 認 め ら れ な かっ た とい うことであり
,
口部
を中
心 とし た身体
運動
が姿勢 動 揺
に与 え
る有 意 な 影響
はな
かった
こと を示
して い る。2
.
COP
パ ラメー
タ につ い てCOP
パ ラ メー
タ のうち
,
集 中 面 積
,
実 効 値
,
左 右 方
1
‘IJのCOP
位 置
の標 準 偏 差
につ いて,
有 意
な 群の 主効 果 が認
め ら れ た。 つま り
,
屋 内独 歩
しており
,
ド肢
に は臨
床
的 な評 価
で運 動 麻 痺
が認
め られ な
い脳 外 傷 者
でも
,
静
止 、ヒ位 時の姿 勢 動 揺
が健 常 者
に比べ大 き
いこ とが 示 さ れ た。
先 行 研 究
におい ても
,
臨 床 的
に筋 緊 張
や感 覚
,協
調性
の異 常
を示
さな
い脳 外 傷 者
の 立位 姿 勢 動 揺
が健 常 者
に逆 唱 課題 が 軽 症 脳 外 傷 者の姿 勢 動 揺に与 える冢 廿
85
比べ大 き
かっ た 7)8/ と報 告 さ
れてお り
,
臨 床 的 な 評 価
で異 常
が 認め ら れ ない 脳外 傷 者
で も,
健
吊者
に 比べ立 位裟 勢 動 揺
が 増大
して い る と考
え ら れ る。
前 後 方向
のCOP
位 置
の標 準 偏 差
に は 脳外 傷 群
と但
常 群 で 有 意差
が 認め ら れ な かっ たこ とか ら,
本 研 究の よ う な 測 定 条 件で は 脳外
傷者
の姿
勢 動 恬 は前
後 より
も左右
で増
大 してい る こと が 示唆
さ れ た。
COP
の い ず れの パ ラ メー
タ につ い て も二 元 配 置 分目攵 分析
で有
意 な 交 互作
川 が認
め ら れず
,
これ は.
姿 勢 動 揺
に与
え る 逆 唱課
題の影 響
につ い ては脳 外 傷 者
と鮭 常 者
と の問
に 走が あると はい え ない,
という
こ と を示
し てい る。 こ の結 果
はGeurts
らア)s, の報 告
と同 様
であ
った
,本 研
究
ではGeurts
ら よりも難 易 度
の高
い立位 保 持 諜 題 を採
用
したが,
そ れ で も有 意 差
が認
め ら れ なかっ た。
また,No
.
3,5,6
の脳 外 傷 者
は,
二貢 課
題条 件
ドで 反応 時
間 が長
かっ たが
,
ニエ
、果題 条件
下でのCQP
パ ラ メー
タが受 け
る影 轡
につ い て は他
の脳 外 傷 者
と有 意 差
が 認 め ら れな
かった
。 つま り
,
課 題
に よっ て は二重
課 遉の影 響
を受
け
やす
い脳 外 傷 者
でも
,
認
翔課
題と
立位 保 持
課 遺 という
二重 課 題条 件
下 で は その影 響
を受
け にく
い と考
え ら れ る。
こ れ らの こ と か ら,
本 研
究で用
い た よう
な数 唱 課 題
が 姿 勢 動 揺に与
える)響
につ い て は,
脳 外 傷 者
と促 常 者
との問
に著 明
な 差 が認
め ら れな
い ことが示 唆
された 〔基
ごIF
逆 唱課
遉卩.
搭 率
と「
立位 課 題
+逆 唱 課 題 」
で の逆
ロ[1課
題誤 答 率
の組み合 わ せにつ い て群 と還
逗の有 意
な.
交
互作
用
が認
め ら れず
,
課 題
の主効 果 も有
意で はな
か っ た。 ゆ え に逆 唱 諜 題
のほう
に 二重 課 題
の影 響 が あ
ら われ
た とも
考
えにく
い )。
二重課
題条 件
下で脳 外 {
←老
のパ フ ォー
マ ン スが低 下 す
る原 因
は明
ら かにな
っ ていな
いが
,一・
つ の仮 説
と してPark
ら2〕 は,
脳 外 傷 者
が二玉 課 題 条 件
下で パ フ ォー
マ ン ス の低
下 を示 す
の は,
課
題が ワー
キ ン グ メ モ リ で の処 埋
を必 要
とす
る場 合
であ り
,
課
題 が無 意 識 的
に遂 行
さ れワー
キングメ モ リで の処
理 を 必要
と しな
い砺
合 は,
脳 外 傷 者
はパ フ ォー
マ ン ス の低
下 を示
さな
い,
と述
べ ている。
こ の仮 説
を採 川 す
るな
ら ば,
本 研 究
で用
い た謙
遺 はワー
キングメ モ リで の処
琿 を必 要
とせず
,
そ
の た め有
意 靖 が認
め ら れ なかっ た と考
えら れ る。3
.
反 応
]1寺間
につ いて反
応時
間につ い て の一
元 配置 渉散 分 析
の結
果,
群
の主効 果
が有 意
であ り
,
脳 外傷 者
の反応 時
閻 は健 常 者
の反応
時 間
より も有 意
に長
い こと が示
され た
,脳 外 傷 者
の反応
時 間
が健
常者
の反 応時 間
より も長
い ことは過去
にも報 告
さ
れてお り
,
これは脳 外 傷 者
の情 轍 処
理速 度
の遅延 を示
す
とさ
れている 11)、、
反 応 時 問
につ いて有 意 な 交
互作
用 が 認め ら れ な かっ た こと は,
反 応
馬問
に与え
る逆
ロII課
題の影響
につ いて は脳
外 傷 者
と健 常 者
との間
に差
があ
る とはいえ
ない,
という
ことを示
してい る。 し か し な が ら,/
.
反応 時
間 課 題 +逆
唱 課 遜」
に お け る 脳外
傷 群の反 応 時 間 は ば らつ き が 大 き く,
脳外 傷 者
の中
で も 反 応時 閲
に 差 が あ ること が う か が え る。
前
述 し た よう
に,
本 研
究 で はNo .
3
,
5
,
6
の脳外
傷 者 は 「反 応 時 間 課 題+逆 唱 課 題 」で の反 応 時 間 が 他の脳 外 傷 者
や健 常 群
より
も 長く
,
この 三名
の脳 外 傷 者
の反
応時 間 課
題パ フォー
マ ン スは,
逆 唱課
題の影響
を強 く
受 け た と考
え ら れる。
こ の よう
に,
脳外 傷 者
のrllに も二 重課 題
の影響
を受 け
やす
いも
の と受 け
にく
いも
のがいる こ と が示 唆
さ れ た。本 研 究
で 二重 課 題
の,
,
:二響
が強 く認
め ら れ た脳 外 {
勿者
の診 断 名
は,
ミ名
とも
びま
ん性 軸 索 損傷
であ
っ た。 し か し,
びま
ん性 軸 索 損 傷
と診 断
さ れ た他
の脳外 傷 者
に は二市 課 題
の p彡
響
が強 く
は認
め ら れず
,
び ま
ん性 軸 索 預 傷
を受
傷 した もの が重 課 題の
影 響
を受
け や す い,と
は結 論 付
け が たい。
ま た, 二重
課 遺の影 響
が 強く
認 め ら れ た脳 外 傷 者
二名
のWAIS −
R
の全
IQ
は107
,
94
,
54
であっ た。
つ まり
, 知能
検
査
では 基以 上の結 果 を 示 す 脳
外 傷 者
で も, 二 弔 課 題の景 ノ響
を受
け や すい ものが い る,
という
こ とであ る。
こ の こ と か ら,
知
能の高 低
と 二 車果題
の昇 犯
の受 け
やす さ
を関 連 付 け
ることも困 誰
であ
る。一
:重課 題
の影 響
の受 け
やす
さに関 与す
る要 因
の検
討
が今 後
の課
題であ
る。
以
上の ことから
,
本 研 光
で用
い たよう な認 知 課 遺 (
数
唱 課 題 )
が 立位 姿 勢 動 揺
に与 え
る影 響
には,
軽 症 脳 外 傷
者
と健 常 者
との間
で著 明 な差
が認
め られな
い ことが示 唆
され た。ま
た,
課 題
に よっ て は,
脳 外 傷 者
の中
にも
1重
課 遉
の景
/響 を受 け
やす
いも
の と受 け
にく
いも
のが
い る こ とが示 唆
さ れた。
しか し,
、忍知
果題の種
頬を変 更 す
る こ とで異 な
る結 果 を示 す
口∫
能 性 が あ
る こと,
本 研 究
は対 象
数
が少 な く
,
デー
タのば
らつき も大 き
いことを考 慮 す
る と,
断定 的
な結 論 を導 く
こ と は困難
で あ り,
今 後
さらな る検 討
が必 要
であ
る。謝 辞
:本 研 究
にあ
たり
ご助 言
を賜 りま
し た有
限会 社 松
オ 義 肢 松 本 俊
一
先
生に深 く御 礼 申
し 上げ ます
。 文 献1
)Al
)crne しby
B
:Dua[−
taskrnc し
hodolog
}・
andtnoror skills
research : some applica しions and rrieLhodolc 〕gicaL coll
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