グラジオラスの球茎生産に及ぼす除草剤の影響,特に施用の時期及び回数並びに薬剤の組合せについて-香川大学学術情報リポジトリ

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鶴11巻 通巻第29号(1959) 177

グラジオラスの球茎生産に及ぼす除草剤の影響,特

に施用の時期及び回数並びに薬剤の組合せについて

住 友 昭 利, 小 杉

The effect of herIbicides on gladiolus corm andcor・melproduction, With specialr・eferI寧nCe tO the time and number of

application and combination of chemicals

AkitoshiSuMITOMO and KiyoshiKosuGI

(Laboratory of Flor・icultur・e and Or・namentalPlants) (ReceivedJu】y13,1959) 工 緒 ロ グラジオ・ラスの球茎生産において,最も労力を要するのは,初期の除草である.わが国に.おいてほ,いまなお手取 り除草が行なわれているが,アメリカでは既に・除草剤甲使周が研究され,実用イヒされているい KRONおよびHAMNER(2)は,砂土および砂質土に,1ニエ・−カ一当り5ポゾドの2,4Dを・施せば9〕%まで殺草でき 施稲後3週間してから球茎を植付ければ,エ・・−カー当り20ポう/ドまで施してもグラジオラスに害がないと報嘗してい るまたTENⅨINS(1)は,・エーカー当り2′→4ポソドの2,4Dを,椎草の発芽前に施せば有効であると述べてお り,HoLMおよびBECK(3)ほ,2,4MD,I)NBP,SES,TCA,Endothal,CMU,CIPC,TCA十PCP,2,4一一D +T〇Aについて試験した結果,TCA20ポソドは花の生産を減じ,CMU4ポソドは仔瑚の生産を戯ずるが,適温を せば,TCA 2,4TI)CMJ,DNBP,CIP〇 Eユd〕tha12,4−D十TCAはグラジオラスに害がない.CMUおよび 2,4−D+TCAは広い葉の雉酎こも狭い英の雑草にもよく効き,2,4 DとDNβPの躇用ほ広い薬の稚草に効果があ り,TCA EJldDt‡1al,CIP〇は狭い囁か雑草に効果がある粘質土嚢では砂土より毒壕が漉いと述べているい 円木では岡氏(4)の試験があり,10デー・ル当りCMIJ5〇g徹市区が最も効果があり,2,4イD,SES,MCP各100g区も 効果があった.また7月12日以後の椎草抑制効果は期待できないとしている・ そこで輩者らは,まず2,4D,IPC,SESに・ついて濃寮試鹸を行い,次いで一億濃蟹の2,4・DおよびSESについ て,摩周あるいは組合せを行い,施桐の時期および回数を変えて,最も実用的な力溝を発見しようとして,この実験 を行なったい Ⅱ 実験材料及び方法 A.除草剤の槙革および濃度試験(1957) 2,4一−D(円座化学)および1PC,SES(日本堤素)を用いて,潰壁を・次の3段階に分け,3反層として,計30区 を設けた‖ 薬剤の施用盈は,10a当りで示した巾 2,4−−D :30,50,70g SES 50,100,200g IPC lOO,200,300g 標準区 無処理 各区の大きさは0.18Tn2で,除草後所定の濃度に稀釈した薬剤を195フ年9月2日に∴スプレ−を以って土鮮面に・撒布 し,3日後に.グラジオラスの仔球を植付けた。用いたグラジオラスの品種はSpotlightおよびSnow Princessで,品 種毎に.各区の翼盈を揃え,それぞれ1区掟20および10殉ずつ値イ弓け,45日後に各区の雑草鼓並び革ザラジオラスの発 芽率を調べた.その後はそのまま放置して,1958年1月22日に.球茎を掘蝕ヂ,風乾調製して2月12日に重畳を測定し た“なお別㌢こRel〇一71〔nを召、て.Sミミつ農家を1〕),2つ〕,3〕〕,4つつミの4段聴こ分けて試験した. B。除草剤の撒布時期および回数試験(1958年) 使用した除草剤はSESおよぴ2,4▲Dで,濃熟ま.SES200g,2,4 D7C)gに定めて,撒布回数を変えて,1958牢4月 10日に試験を開始した.各区の処理状況は次の通りであった.

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菅川大学典学部学締報告 178 区 名 処理方浪 SESlO 20日おきに・10回撒布 SES5 20日おきに.5回撒布 SES7 30日おきに.7回撒布 2,4DlO 20日おきに10回撒布 2,4−D5 20日おきに.5回撒布 2,4 D7 30日おきに7回撒布 SES 2,4 D 1・ 10 交互に.20日おきに.10回撒布 SES 2,4

一。)7

交互に.30日おきに7回撒布 2回除草A 生育後期に.2回手取り除草 2回除草B 生育初期に・2回手取り除草 4回除草 同じ間隔で4回除草 雑草畳は7月7日,8月10日および最後の10月21日に調べ,ダラジオうスは10月22日に掘上げ測定した Ⅱ 実 験 結 果 Aい 除草剤の積類および濃度試験 実験の結果は第1表および第2表に示す通りであった 第1表 除草剤の種類および漁獲がグラジオラスの確茎生産におよぼす影響 1957

鵠2表 SESの濃壁試験 グラジオラスの晶毯Red charm

すなわちSESおよび2,4Dは漉度が増加するほど雑草故は域少しているが,IPCではむしろ逆の状態であった・ダ ラジオ・ラスの発芽率宣ついては,各区,共よく発芽して,その′違は胡らかでなかった薬害はSESおよび2,4Dには

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第11巻 通巻第29替(1959) 179 認められなかったが,IPCでは幾分認められた.生産された球茎盈については,各区間の差異は明らかでなかった. また品棍間の差異も認められなかった. SESの濃度は,10a当り400gが雑草畳も最も少なく,球茎生産畳も多かった. B.除草剤の撒布時期および回数試験 実験の結果は第3表および籍4表に京す通りであった血 第3表 除草剤の毯類および施用力沫と雑草発生量 調査月日 7月7日 8月10日 10月21日 令 討 g 686一.6 1,461.7 1,365.0 371′7 966,7 538.3 5:35.0 フ01.7 1,515.0 フ月25日 1,846.6 6月5日 314.9 10月21日 1,266.7 g 7483 フ55小フ 9フ3.7 376‖0 515.7 81:3.3 フ41.フ 1,033.3 1,411.7 5月25日 467.7 4月25日 79.フ 6月5E1 456.6 点 33 0 3 0 7 3.〇日 ■J日.〇 g 〇 3 0 0 3 0 6 3 つq1 85 5 5 6 4 つ山 7 3 1 5 5つム 9つム ︵b

5 5 5 5 5 5 5 5 6月6月,2

0 ﹁ノ 1 1 g l,985.0 2,780.7 2,899.0 1,267.7 2,055.7 1,881‖6 1,793.3 2,288い3 3,578‖フ 3,012‖6 S ES lO SES 5 S ES 7 2,4 D lO 2,4一∵D 5 2,4D フ SES,2,4【D lO SES,2,4−D 7 2 回 除 草(A) 2 回 除 草(B) 4 回 除 草 2,242…8 第4乗 除草剤の種類およぴプラ法がグラジオ・ラスの球茎生産におよぼす影響 1958

Queen of the ealry Bo−peep 掘り上げ「新 球l仔

発芽率周り瑠f霊

発芽率i蒜ソ⊥協l董還f誌重還 盈】給重畳 g 25.1 27い5 25巾2 37い4 27.2 28.9 29..7 22“0 0..8 18.9 22、6 S ES lO S ES 5 S ES フ 2,4D lO 2,4−D 5 2,4D フ SES,2,4−D lO 7 8 ﹁ノ 0 ﹁ノ ブ 6 3 3 3 7− フ 3 9 8 8 8 8 6 4 0 6 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 0 5 0 0 ︵U O ︻〇 〇 9 9 0 0 9 0 9 0 1 1 1 1 SES,2,4ⅦD 7 \ノ ︶ A ︵ ′\ 丑・丑∴葦 除除除 2 回 2 回 4 回 5 0 5 9 ∩︶ 9 1 すなわち雑草の発生盈は,2,4−DlO回区が最も少なく,SES,2,4−D交互10旬区がこれに次ぎ,SESlO同区が弟 3位であった、SESおよび2,4−Dの7回茎.と5国電.を比現すれ■ま,雑草盈は7固藩.の男が幾分少なかったが, その 差は僅少であったグラジオラスの発芽風球茎の生温軋こついては,各区間か屋異ま滑らかでなく,品種間差異も 明らかでなかった なおこの試汲ま儲貰囁土で行なわれ,推挙は主としてメヒシバ(∂ヱ蛮ね両9C査Jまαγ云‡PERS),スベリヒ.ユ(P∂′J〟g〟Cα 〃J♂′αCg〟L),スズメノカタビラ(且昭d眈舶旭工)などであった

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香川大学農学部学術報告 180 Ⅳ 考 察 2.4−DおよびSESの淡摩については,KRON(2),JENXINS(1),BECX(3)民らの安全としている塊度の範囲内で試 されたので,薬害が認められなかったものと思われる.しかし殺草効果がフ0%を越えなかったこと.からみて,濃度が 低過ぎたのでほないかと考えられる.. IPCほ凝草効果が期待できない上に,薬害を生じたので,不適当と思われる小 薬剤の施用回数は多いほど媒質の発生を抑えたが,初期だけに.数回施した区との差はあまり大きくなく,従って■ KRON(2)民らも述べているように.,初期の敬啓に主力を注く刀が有効であると考えられる一. グラジオラスの収藍に.ついて,各区間の差異が明らかでなかったのは,薬害が生じなかったことと,雑草畳調査の ために・,途中で2回手取り除草を待った結果と.思われるい Ⅴ 摘 要 (1一)IPCをグラジオラスの生育中に徹すと,薬害を・生じしかも殺草効果が少ない. (2)10a当りSES400g,2,4 D200gを施しても,ダラジオ‥ラスの球茎生産に・は差支えない. (3)雑草の発生急が叔も少なく,球茎生産盈の多かったのほ,2,4 D70glO回施用区で,次ほSES200gと.2,4 D 70gを・交互粧10回撒布した区で,鏡3位はSES200glO回撒布区であった・ (4)同一・薬剤にノ⊃いて撒布時期および回数を比較すれば,回数の多い方が少ないものより雑草盈は少ないが,初期 に撒布した回数の少ない区との差ほ少なかった (5)以上の結果から,グラジオラス栽聯こおいては.,初期に除草剤を使閑すること.が望ましいと思われる. 引 用 文 献

(3)HoLM,工R,BECK,GE:The effe〇t Of he王bic− ides on gladioius fLower,COrm and cormel pr〇du〇とi〇ユタ′∂ノ A朋ZγSクC 月bγg5c孟,63,44フ

452(1954ノ

(4)岡 秀樹:グラジオラス除草剤試験,輸出グラジオ ラスの横取栽培,三塞県庁蚕糸巣産諜,三重県輸出 球根協会1314(195フ)

(1=ENKINS,T M:The use of2,4・D as a Pre・

emergence spray for the control of weeds in

gladioli,daffodils,and DutchirisPyoc・Amer

ざ∂ニ丑)γ≠小 5c査∴53,513 516(1949)

(2)KRON P.R‖HAMNER,C」Lり:2,4−D treatTnent

for the controlofweedsinplantingofgladioli

クγOC.A研βγいSoc 助γ≠…Sc豆,49,370・378(1947)

S u m m a r y

(1)IPC atlOO¶300gperlOa.wasinjuriousto the gladiolusleaves orineffec†ivein the controlof Weeds.

(2)Sl三S at400g perlOa′,and24Ⅰ)at200g were sユfeforuseingladioluscorm andcormelproduction (3)The most superioIplotin the controlof weeds and oヱ1the production o董r)eWCOrmand cormelwas

2,4uD atlOOglO times application plot,the second was the cc)mbination of SES at 200g with 2,4 D at70glO甘mes,andthe third wa$Sl‡S at200glOtimes

佐)The aTr]OuntS Of weeds were getting reduced as the number of applicユtiorlincrea$ed.But the

differences be紬een these pIots were very smallAnd early stage application plots were superior

nevertheless rLumber of application was$maller

(5)From these re$ultsit seems that the early stage weed controlisnecessaryfor thegladioluscul七ure

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参照

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