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かんがい用貯水池相に関する研究--池水の肥効質について---香川大学学術情報リポジトリ

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第11巻 通巻第29旨(1959) 89

かんがい用貯水池相に関する研究

一泡水の肥効質に.ついて−

前川忠夫,脇谷 武,飯田華僑

Studies on the phase ofirrigationalr’eServOirs

−On the manuT・ialvalue of the waterI−−

Tadao MAEKAWA,TakeshiWAKIYA and YoshinobuIIDA

(Labor.atory of AgrIicultur・alEngineer・ing)

(ReceivedJuly13,1959)

Ⅰ 緒 円 かんがい用貯水池の水質の富安性についてほ既報\18ニで述べたが,東研死の目的は貯水池の環境によって池水の化 学的性質(肥効質を中心としで)に如何なる相違が存在するか,すなわち池相の一・環として換討したものである. 湖沼の化学的水質に関してほすでに多くの研究(15・78)がなされており,最近では全国的に河水の調査(2∫3・4)が契施 されているが,かんがい周貯水池の水質の研究こ=OLエき)はあまり行われていない.池水の水質を左右する因子は他の陸 水と」司じく貯水池の親横,形態,廃水流域の大小,穐性,土性,地質,土地利用状況,気象条件および集水流城内で の人間情動など貯水池をめぐる環境によって大きく支配されるものである.. かかる観点から香川斯こおけるかんがい開貯水池を環境により山地,籠他,野馳に類別しそのうちより各代表貯水 池をとり上げ池水の肥効質を分析し概要を検討したものである Ⅱ 調査貯水池の概要 調査貯水池は序報(15)で述べた方針により環境別に次の3個を連繋 した. (こかけ) 山地…小川下地(木田郡三木町田中) 麓地軸双つ池 (同 上) 野鞄一窪 地 (同 上) これらの貯水池は香川県の中央より,やや東部に位置する木田郡に. あり阿讃山脈に源を発し瀬戸内海に.注ぐ新川の水系に抗し,環境別性 格をかなり明瞭に.示している∩概要は次の通りである.. 1い 調査貯水池および流域の状況 (a一)小川下地−」新川の支流吉田川の上流西北カに展開する渓谷を 締切る山池であって満水両税約7王Ia,最大水深20小7m,堤高2二2=7m, 埠長128mの土堰堤であり昭和23年に新設された.標高は約140m,流 域最高490m,集水流域は南北に長い長方形でその両税は約215Il畠.で ある..地質は花崗閃緑岩を母岩とし,地形はやや急峻な山地で20年生 以上と推定される桝令の赤払を主体としあまり密生しない林相で覆わ れており,貯水池に近い集水流域内の谷間には民家と水田が点在し流 域内での人間情動による池水の汚染が僅かに.考えられる.なお海鮮か 第1図 調査貯水池 らの:観想距離は約12kmである巾 (b)双つ池一新川の支流青田川」ニ流北方に開く小渓谷を締切る麓池であり,満水面積約3ba,最大水深10m,堤 高12−1m,塊長145mの土堰堤で約300年前の築造といわれているり標高は約80m,流域最高140m,集水面敬は約21ba である‖地質は小川下池と阿様花樹閃緑岩で構成され傾斜のゆるやかな山地で約20年生と推定される赤砥を主体とし, 濯木を相当まじえた若い林相を示しあまり密生していない.流域内部の谷間には相当の民家と水田および畑地があり 人里に近い関係上,流域での人間滴劫は小川下池のそれより摘発でありしたがって池水汚染に関与することも大であ るといえよう.海岸からの最短距勒ほ約11kmである.

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香川大学農学部学術報告 90 (ノC)窪地一新川の支流吉田川中流,水田地帯に.立地する野砲で満水面積約14ba,最大水深5、2m,現高8m,場 長340mの土堰堤で承応年間の築造といわれている。標高は約20mにして地質は第4期沖積層である巾集水面積ほ野池 の一腰的性格として明瞭でなく上流からの余水と親池からの補給水で集水される..周囲の大部分が水田である関係上 相当数の民家が部落を形成し,裳季には水泳,魚釣などが盛んに.行われることからして他の両地より人間情動による 池水の汚染は著しいものと考えられる∴海岸からの最短距離は約8kmである. 2.、調査貯水池流域の気象状況 香川県農業試験場の調査(10)に.よると1月の平均気温ほ41.50Cの等温線が蓮池付近に為り,双つ弛では40C内外,小 川下地では3”5∼40Cの間にある.,また7月の平均気温はそれぞれ26OC,25.5OC,25∼25小5OCの値を示し,年平均気 温粧ついてみると等温線の14∼150C問に.3個の貯水池があり,野池,麓池,山地と漸次わずかの水温の侶下がみら れる.したがって気温の水質檻与える影響呼いずれの環境にあっても大差ないものと思われるり 降雨量についてみると.1月では降水盈等値線3∼4mmの間に蓮池があり,双つ池では4mm内外,小川下地では

4∼5mmの間に流域が広がっている.7月の平均降雨盈はそれぞれ160mm,165mm,165∼170mmの値を示して

いる.また年間平均降雨盈は蓮池1,250mm,双つ池1,300mm,小川下地1,300∼1,350mm付近であり,環境に・よる 降雨の相違は1月でわずか.2mm,7月で10mm,年間で約100mm内外である. 鞄理的関係から森調査地域は高温寡雨地帯に属し,気候塩和にして,台風の通過も毎年比較的少いこと・は降雨量の 少いことからして明らかであり,従って洪水が貯水池内に流入する回数も少い.

Ⅳ 調 査 方 法

195フ年6月から同年10月までのかんがい嘲と非かんがい期を代表して1958年2月の6回にわたり,それぞれ調査貯 水池において各月初旬に腰水分析した.汲水の採水は池岸の異常なる汚染を避けるため,ブムボ∴∴卜を用いて池の最 深部付近の表面水を共橙付ポリエ・チレン掛こ.採水し,水質に変化をきたさぬよう冷暗所に置き3日以内に分析を終え た.水質分析ほN,P905,CaOなど15要素について行い,分析法(9)は主として此色分析法と中和滴定法によった ものである. W 調 査 結 果 第1表 水質分析結果および調査時の気象条件

pHl警詣1練磨】総硬度

C

O a C

Si

¢一 O 州い.︰︰ 地名】調 査 月 日】濁度l色 磨 ︵∠︵047▲9200 609︵044︵H︶9 ︻ノ911︵=0099 11 1 3床U︵∠5 8444 9287 1211 00018﹁⊥88 63207﹂61︻hJ 44443644 80956︻〇87■ 98424127 46899310 9787ワ▲6︵0﹁ノ l︻〇311360 386﹁⊥9419 l 84つム107︻〇7 11211︵∠﹁⊥l 61142︵∠l l ︵091︵08398 1 ﹁⊥﹁ノ431054 11︵∠l﹁⊥l l l 113︻hJ3822 つん︵∠つん︵∠︵∠l︵∠︵∠ 05030981 1957 6−3 7−9 8−5 9−2 10−15 1958 2−10 平 均(6¶10) 全体平均(6{10,2) 23︵∠︵∠4132 ﹁ノブ777▲﹁ノ﹁ノ︻ノ

0507▲8808

7 54

義朝J訓

l1200111 1 1 11ワ⊥34 ︻ノ96フ1 5︻︼J195 500﹁⊥4407 6 22 〓†EJr﹁−J﹁つJr﹁一J 7▲ワニ7二ソ﹁ノ︷ノ﹁ノ7 1957 6−3 7−9 8−5 9−2 10】15 1958 2−10 平 均(6【10) 全体平均(6−10, 18474812 92098409 ﹁⊥ 1 1 3194︵∠265 1︵∠l l l l l l 9935︻/838 8 ︵∠64∩︶1311 9 446︵▲ロ4︻〇55 ︻ノ l つム 1 00000100 1

5︻〇〇5713笥

2828273626262928 25 ぎ.㍗=J﹁⊥q︶J二〇亡ヰ=﹁﹁ 7▲8898888 フ 1957 6−3 7−9 8−5 9−−1 10・15 1958 2−10 平 均(6【−10) 全体平均(6−10, 3個貯水池平均 13590704 1 46︻ノ97・37・6 3 11122111 1 2683108﹁ノ 1 7464 L﹁ノ953 5 池︵野池︶ 2)

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91 第11巻 通巻第29琴(119S9) K201蒸発残漆l透明度l気 温匪面水温i天候 地名】調 査 月 日 \ノ︶ 大小 C 蠣晴鰭蜘組 FfCC透気表 ∩︶411744フ 3 22 笥N川川コ川qN叫州ヨⅧ 5 23 FFCf Cf 00594000 29525994 996664︹′▲﹁ノ 33つJ43333 00ごJ O50∩︶0 4︵J238065 0−0039 0.0037 0,0054 0、0051 0.0043 0,0031 0.0045 0い0042 791911ごJ1 9643395︵0 1 1 1 1 1 1 1 1 1957 6−3 7−9 8−5 9−2 10−15 1958 2▼10 平均(6−10) 全体平均(6−10,2) FCC Cニ工f 6︵八U731263 389817⊥︵∠3 2222つ山 2︵∠ 0﹁ノ0nU6000 4︵00﹁ノ4874 22322 22 05005080 961︵895っ︼1 22333︵∠33 0,0043 0,.0041 0.0061 0…0059 0い0051 0.0040 0,.0051 0り0049 1957 6−3 7−9 8−5 9−2 10−15 1958 2−10 平均(6一10) 全体平均\6−10,2) F CC C Cf O35へ∠︵hU692 5 58041⊥9︻hJ3 3 2︵∠3︵∠つ山 22 2 51SハUつJ583 8 49︵リ849︵04 3 2232つ由 っム2 ︵∠ 00000000 0 3戻U︵∠61133 0 へ∠﹁⊥﹁⊥O l l l1 2 0,0059 0.0049 0.006S Oい0061 0.0058 0,.0053 0い0058 0.0058 0.0049 1957 6−3 7−9 8−5 9−2 10−15 1958 2−10 平均(6−10) 全体平均(6▼−10,2) 3個貯水池平均 池︵野池︶ Ⅴ 考 察 香川県下で従来かんがい期ほ7月から9月までの3か月間とされていたが,しかし農業経営の改巻の必要から水稲 の二期作ならびに 早晩期栽培が,そ の必要性と有利性 から現在急速な普 及の傾向を示し, 今日に.おいては6 月およぴ10月もか んがい期に繰入ら れるべき段帽に至 っている.以後の 考察に.おいて6月 をかんがい前期, 7月から9月まで をかんがい期,10 月をかんがい後 期,2月を非かん がい期と便宜上称 する. 1.濁 度 第2因 貯水池水質の環境別比較(漆調査) 各貯水池に共通にみられる傾向として,かんがい前期,後期および非かんがい期には小さい値を示し,かんがい期 に大きい値を示す\すなわち山地(小川下地)8月,麓池(双つ池),野池(蓮池)は各々7月,9月に最高値を示 しその前後では漸増漸減の傾向が明瞭である.

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香川大学畏学部学術報望 92 凍学吉良の研究(14)に.より濁度は流域の降雨盈,降雨強度に.よって支配され,流入盈と濁掛よ比例的関係があるこ とが明らかに.されている. すなわちこの結果によれほ瀬戸内沿岸の降雨強瑳ほ年間を通じてかんがい期の7∼9月にかけていずれかの月に最 大値を示し,濁度もまたこの間に最方位を活すことが実証されており,未調査の結果と馴致する巾 調査期間中の平均は山地(小川下地)1…4p.p.m,麓池(双つ池)1.5p.,pm,野池(窪地)64p一p.mで山地と簡 がほぼ等しい値を示すが野池では両地の約4.5倍を示す.この相違は野池の流域の構成土粒子が他の両地に庇して相 当小さいことと,景季のプラゾクトンの繁殖が非常に旺盛だったことなどの原因に.よるものと推察される.(16) なお調査期間中の水質因子の変化度合を・知るた捌こ,変化度(%)でその値を求めると

変化度=塾萱塵×100

山地(小川下地)100%,麓池(双つ池)46%,野池(蓮池)95%となり,山地と野池はほぼ同値で変化度は大き く,賛池ほ両地の罷の値を示し変化はがいして小さい. 2.色 度 色序は池永の色の程摩を示すもので,濁度と類似の性質を判定する尺度であるから,その値は濁度と密接な関係が あり,時期的変化の傾向は濁度と全く同じで,貯水池の環境別鑑よる池水の色摩の相違も山地(小川下地)と麓地 (双つ池)ははぼ同じて野池(窪地)は両他に対してそれぞれ2い1倍,1.9倍の値を表す..変イヒ摩ほ濁度のそれより′j、 さく山地(小川下地)32%,饗池(一双つ池)52%,野池(蓮池)58%で山地である小川下地の変イヒ度が小さく,野池 は大きい値を示し麓池はその中聞的値を示す. 3.透 明 度 透明度は観測時の天候,水頭の波浪などにより観測誤差を生じ易いので3個の貯水池をできるだけ短時間内に調査 するよう努力した∴透明度も色塵と同様濁度と密接な関係があり,濁度と反比例的値を京しながら変化した、. 平均値ほ山地(小川下地)3.5m,語池(双つ池)3.1m,野池(蓮池)1リ3mと漸拭L,とくに野池の蓮池ではかん がい期の9月に0ひ6mの最低値を示している、、変化度ほ山地(′山肌下池)二3フ%,僚池(双つ池)46%と小さく野池(蓬 池)でほ130%と非常に大きく変化が激しかったことがわかる” 4.総アルカリ度 各調査貯水池共にかんがい期の9月に観測値が最大であり,変化度ほ山地(小川下池)29%,賛池(双つ池)14% 野池(蓮池)60%を示し,野池を除いてはあまり大きい時期的変イヒを示さない..調恵結果の平均は山地(小川下池) 22い1p.pひm,替地(双つ池)25けフpp.m,野池(葦池)28‖8pp∴mと山池から野他に・向って漸増の傾向を示すが,内 場他の7月最大値35p‖p皿,また琵琶湖における8月の観測値33pp“mに比して小さい値を示しているL. 5.…総 酸 度 山地(小川下級)では非かんがい期の2月に最大値ユ7p‖P.mを京し,ついでかんがい期の8月に2・2plP.mを示し, その前後ほ多少域少している.驚池(双つ池)の最大値はかんがい期の8月(2.6p.p.m)に現われ,ついで非かんが い期の2月にかなり大きい値(1.9ppm)を示しその前後は山地(小川下地)同様多少減少する傾向がみられる. ・−・方野池(凄絶)は全かんがい期間を通じてその検水に指示薬(フーユノールブタレイン)を滴加するとNaOHを加 えぬ前に頂ちに.中和点に達し酸寮は0い0となったが非かんがい期に.は1.1p.pJnを示した〃 山地(小ノーr下地),徳地(双つ池)の平均値ほ各々1‖7pp、m,1.5pp.mを示し,野池より山池に向って漸増の傾 向があるが,内切池の2{′3p,p.m,琵琶湖の1い8pp.mより小さい値を示している.野池の酸度が著しく小であるこ と.は多くの有機物コロイドによって水中に存在する炭酸,鉱酸,童機酸などの酸類が吸収吸漕されるためでなかろう か.いずれに・せよ酸度はアルカリ靡および閏度と反比例的変化を豪すことが認められる. 6.総 硬 度 山池(小川下地)ではかんがい前期から後期(6∼10月)にかけて漸摂し,非かんがい期(2月)に最大値(61・61 p“p。m)を表す.徳地(双つ池),野池(蓬池)では共に最大値は山地と同様に2月(798pp”m,117“3p・pl・m)に 現われ,ついで6月と8月に大きい値を示し,9,10月にかけて減少する傾向がみられる小山池である内場池におい ても同株の傾向が認められ,その平均値は本調査3偶の貯水池の平均値6l”1plp・mよりはるかに小さい29l9p‖p”mで あり,琵琶湖ではさらに小さく21ppmを示している.本調査水系はカルシユ−ムおよびマグネシュームの塩類が豊 富であり,また変化度ほ山地(小川下地)32%,麓池(双つ池)31%,野池(蓮池)59%とあまり変化のない水質因

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第11巻 通巻鶴29弓(11959) 93 子であることが理解できる。貯水池環項別に・みると平均で山地(小川下池)45。8pp.m,傲池(双つ池)54一8ppJn, 野池(蓮池)829pp.mの値を示し,山地より野他に伺って漸増する傾向が明らかである、. り7.過マンガン酸カリウム消費量 山池(小川■下地)と替地(双つ池)においてかんがい期の7月に・10,86p。p小m,1l,95ppmと最大値を示し,つい で6月,8月に大きい値を示し9月以後は漸減する傾向があり,野砲(蓮池)および内場他においても冬季より(11 ∼2月)も貰季(6∼9月)に大きい結果を示している、これは水源の高い靂孝に・おいては地底で有機物の分解が盛 んに.なり,還元物が池水中に多く含薦されるからと考えられる。.変イヒ磨から山池(小川下地)フ4%,麓池(双つ池) 108%でかなり両池とも変化に屈み,野池である薄地は45%である程度安登している.永調香3偶の貯水池の平均は

103pp‖mで琵琶湖65p”p,m(1)内場池8”7p・plmより大きい億を京している,各環境別貯水池の平均は山池(小下川

弛)7.7p.p‖m,籠池(双つ池)7.54p.p.mとほとんど同値であり,野池(蓮池)は15l76p・pいmと大きい値を示す. 8.塩 素(Cl) 各調香貯水池ともかんがい前期の6月に・最大値を示し,以後漸淑の傾向があるもその変化度は15∼36%と低く,変 化し難いこと.が示されているい山池(小川下地)で平均7.9pnp…m,醜池(双つ池)8”9plpm,野池(蓮池)18l6p・p皿 と.野池に向かって増加し,野池である蓮池にとくに大きく両地の約2倍の値を示す\これは海岸からの距灘と流域土 壌の熱化程度に関係するものと思われる.なお内場池ではフ7pp・m,琵琶湖では7‖Op」P‖mと小であるが,奈良市の 山池,麓池を主体とする7月の19偶の貯水池の平均(13)は116pp.mで本調査の山地(小川下地),鶴池(双つ池)より やや大きく,また高田市の11偶の野砲を主体と.する地域での平均166p・pルmは野池である蓮池より小さい一. 9,.蒸 発 残 澄 各貯水池ともかんがい期の7月に最大値を示し以後減少するL.すなわち夏季(ノ6′−9月)から冬季(11∼2月)に かけて漸減する傾向があり,内場池においても同様な傾向が認められるu調査期間中砂平均値を各環境別にみると.山 地(小川下地)74p。p.m,後池(双つ池)96pp.m,野池(蓮池)1Sl8p.p,mで山地から野他に向って漸増し,とく に野池では山地の約2倍の値を余す,内場池は76p”p‖mで山地(小川下地)と.はぼ同値であるが琵琶湖は476p.p‖m(1) と非常に小さい値を示している.調査期間中の変化靡は山地(小川下地)68%,籠池(双つ池)72%,野池(蓮池) 53%とかなり大きく変化することが認められる“ 10い水素イオン週度(pH) 山地(小川下地)および観池(双つ池)ではp打ほほとんど変化せず7.2∼フ.5の範囲を示すのにたいして,野池 (藤池)では7.8−9.2で変化度16%と両他の3%より大きい値を示し,pHは水質因子中最も変化し難いものである ことが理解できるい内切池7,.3,琵琶湖(1)72を示し本調査と同じく徴アルカリ性であったが香川県下全脚こわたる15 偶のさく井(地下水)の平均は6.4また香川県■下全般にわたる25偶の貯水池の平均6.4(10)また奈良市(13)の貯水池の平 均ほう1二畠∼5.6と徴軟性を示している.水稲には徴酸性が良好であるとされているが木調奄地域のごとき徴アルカリ性 わ程度のものでも水稲の順調な生育にあまり支樺がないことがわかる. 11.総 窒 素(N) 山池(小川下池),故地(双つ池)では非かんがい期の2月に各々0い31pりp、m,P,34p,pいmの最大値を示すがかん がい期の7月からかんがい後期の10月にかけて漸減する… これに・対して野池(薄地)でほかんがい期の7月に0い61 p.pmと最大値を示し以後非かんがい期の2月にかけて漸減する傾向が認められたり各調香貯水池の平均値は山地(小 川下池)0。21p‖pJn,隆池(双つ池)0.25p.pm,野池(産地)0.54p.p.mで山池から野池に向って−漸増しとくに野 池が山地,籠他の約2倍の値を示している.なお本調査3偶の貯水池は平均値0.33p.p.mであり,琵琶湖の0.16p.p.m(1) の約2倍を示し,信濃川の0∴34ppいm(3)とほぼ等しく,香川県下の地下水平均0..46p,pいm(10)および奈良市の貯水池平 均0,.65ppいm(13)に比較すると約鴇と小さく,永調杏水系はN虚が少いことが理解できる… 香川県下の貯水池の環境 別平均値についても木調杏と同様に山地(4”9p‖p.m),観池(5。Op.p‖m),野池(−0.70pいpm)とN含盈は野池ほど 大きくついで故地,山池と順次小さくなる.. 12,燐 酸(P205) 各調査貯水池ともにかんがい糊の8月に山地(小川下触)0.0054p‖p。m,故地(双つ池)0.0061p.pm,野池(蓮 池)00065pp.mと最大値を示し,以後漸撰する傾向がみられる.変化度は28∼55%で大差なく調査期間中の変化が 少く比較的安定した水質因子であるがその舎監は著しく小である.すなわち未調査3偶の貯水池の平均は0.0049

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香川大学爵学部学術報賃 94 p.p.mを示し,香川照下貯水池平均0.0045p・pm(10)とは阿倍であるが,奈良滞の貯水池平均0..14pィ√p√m(13)琵琶観(1)お よび信濃川(81のそれぞれ0.01p.p,mより小さい値を示すことからして香川県下の貯水池の池水中に.含肩されるP205 鼠ほ非常に.少いことが明らかに認められる.なお環境別各貯水池の平均は山地(小川下地)0.0042p..p.m,寵池(双 つ池)0.0049pいpm,野池(渾池)00058p.p什mとわずかの差ではあるが野池がLLl池より大きく,放池はその中間的 値を示す傾向がみられるり 13い加 里(K20) 山池(小川下地),畿池(双つ池)に.おいてそれぞれかんがい前期の6月とかんがい期の7月に1.97ppひm,2,.21 p‖p.mと最東値を示し以後10月まで漸減し,非かんがい期の2月にいたってかなり大きい値(山地191p‖pm,饗池 2い15p.p.m)を示す\.変化度は山池(小川下地)41%,寵池(双つ池)36%であまり変化せず,野池(蓮池)は24% で調査期間中ほとんど変化がなかった。平均値は山地(小川,f:池)161ppm,籠池(双つ池)l.87p,p‖m,野池 (蓮池)244p。pmと山地から野池に向って漸増した.調査3個貯水池の平均は197p.p.mであり,香川県下貯水池 平均090p‖pm(10),琵琶湖の1.01ppm(1)および満濃池の1”61p,P,,mより大きく,信濃川の2”19p.p・m(3)香川県下地 ‘下水平均の2”09pp.m(10)よりやや小さく奈良市貯水池平均の4.01p.pm(18)には遠くおよばないが本邦河川平均の 1、28pp.m(3)に比較してみてK20合畳はわが国の陸水として普通のものと思われるい 14‖ 石 灰(CaO) 調奄各貯水池ともにかんがい前期の6月から増加しかんがい期の7月またほ8月に山池(小川下地)2246ppnm, 籠池(双つ池)23‖81p“pm,野池(産地)49,6胎pmと虜大値に.達し以後非かんがい期の2月にかけて漸減する傾 向がみられる…変化度ほ山地(小川下地):32%,籠池(双つ池):31%であまり変化しないのにたいして野池(蓮池) 72%と大きく変化する傾向がみ.られる.平均は小川下地18.49p”p。m,双つ池20.53p。p∴m,薄地35,6pl・p.mを「示し野 池である蓮池が大きい値を示し碇池,山地と順次減少する.調香3個貯水池の平均は24ノノブ3p,pJnで香川県下貯水池平均 9。09p.pm(10),琵琶湖11”31p”pm(1)および奈良市の貯水池平均9.07p,pm(13)より多く約2∼3倍の値を表している。 15..珪 酸(SiO2) 各貯水池とも6月から増加し8月にLLi池(小川下地)11h94p。pm,麓池(双つ池)1159p.pm,野池(蓮池)64.3 p.pmとそれぞれ最大値を京す傾向がみられ,籠池(双つ池),野池(蓮勉)でほ以後非かんがい期の2月にかけ漸 減するが山地(小川下地)はかんがい耕の8月の最高から,かんがい後期の10月にかけて減少し非かんがい期の2月 には10。4p.p.mと.最大値に.近い値を示す−変化度は3偶の貯水池とも45%前後であまり変化しないことが理解でき る‖ 平均値ほ山池(/]、川下池)99p.p√Jn,楚池(双つ池)8.8p.p.m,野池(重砲)5.2pp.mを示し,野池より山池 に向って大なる傾向を示すが,これほ山地,鮭池が花組岩地帯にあり,その風化物が山地より流入直後であるため大き い値を示すものではなかろうか.太調査.3偶の貯水池の平均ほ7…98pいp,mにたいして琵琶湖1.6ppm(1),奈良市貯 水池平均1r9pp。m(lR)と非常に小であるが,香川県下貯水池平均18.05p.p。m(10),信濃川1I。Opp‖m(3)はブきい慮を 示している… なお香川県下貯水池の平均く10)を環境別にみると山池18。3p‖pいm,徳地154p“pm,野池832p”p.rrを示 しその含藍ほ各々大きい値を示すが,山地ほど大である傾向ほ永調査と一L致している 第2表 かんがい用貯水池の肥効物質(虚業図説‥香川農業試験場) 山 地

潅漑水による養分0.1ha当り天然供給畳 (kg)(0、111a当り2,000m8と計算した場合)

貯水池水質調査成拭(PP“m) N IP2061K201CaOISiO2

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飴11巻 通巻艶29琴(1959.) 第3表 かんがい用貯水池の肥効物質(農業国訝‥香川農業試験場) 麓 池 95 潅漑水による養分0血1Ila当り天然供給蟄 (kg)(0.1ba当り2,000m8と討算した場合) 、\ 満水l 貯水池水質調査成質しPP..m)

所 在 地l地 名牒源

芯JN恒05」K20lcaoJsiO2lpH

0 0 ∩︺ 8 ∩︶ ∩︶ 6 6 1 PJ RJ 4 1 4 2 6

..

呵潮融池

田郎淵∵円 3こ3呂…;巨冒二…三】言:二…31‡;:二…3 同郡寛植田利 同郡西植田利 同郡牟礼村 香川部‖=貧村 綾歌郡坂東利 同郡府中和 同郡山田利 同郡法勲等村 公 神

0.0022 0“0041 0.0022

っJ ︻hJ 9 5 7・90∈12190 8“00J1430l6“5 羽間上池 新 地 桶屋池 四午池 徳利絶 大窪地 2.40 26..35 24…00 13 C1 3。28 18.00 6い53 15け50 0.0035r O 0‖0036】1・23

二:

0け0020JO・71 333芸冒盲冒……

8.10 14.60

16‖00 5‖90

1200l19.60

0004フ 00088 さF 均貞 0.004211…14 第4表 かんがい用貯水池の肥効物質(農業図説:香川農業試験場) 野 池 催漑水による養分0.1ha当り天然供沿盈 (kg)(0.1ba当り2,000m8と釘罫した場合) 貯水池水贋調査成拭(ppm) 所 在 地 N IP≦さ05」K20CaO】SiO2】PH

N【P206 =鮎OICaO【SiO2

4.9Cl65ll.24

木田郡田中村 岡郡同 封 同郡西樋田利 平田池 0004フ 00077 つ0081 O 0023 00022 O 0094 0.0154 0.0162 O 0046 O 0344 O 0146 0009C) O 0050 0.0052 0.0094 9 80 1二360 15.80 22 20 19い00 16.00 25.00 27.00 10.80 1768 6..8C)1 6。4 9〇【 6.4 7 1 9 8 つん 3 1 1 1 =椚 香川郡川岡 同郡仏娃LL囲 同郡川岡矧小田池

喜‡‡喜…≠喜‡喜≡三喜

■..。.− 矧﹁矧刊り矧 行寺地 先代地 国電池 同郡大野村 丸亀市新田町

三遷郡勝間和 平 均

31■26】0143や0026

lo..70ioい0047

5・40】6 8け84F 6 以上調査の結果について考察したが山池(小川下地ノ,麓池(双つ池〕においてN,P205,K20などの肥効成分 含盈が少いことは花崗岩鞄帯を・流域にもつためであり,野池(蓮池)に多く含有されることは士族の熟化した沖積層 地帯に立地するためと流域の水田に施肥された肥効物質が流亡し池水中に流入することなどに起因するものと考えら れる.なお香川県会肢にわたる調窓際水油25偶の肥効成分含盈(10)(N,P205,K20,CaO,SiO2)について環境別 にみるとSiO2のみが山地,礎池,野池の順に漸減しN,P206,K20,CaOは山地が小で野池が最も大きく,籠 池はその「i−1間的値を示すことが認められ本調査結果と−・致する‖ 木調脊貯水池の受益地域の水稲栽培において,かんがい日数100巨Ⅰ,1日減水深20mmとして0い1Ila当りの全用水 盈を2,000m8(m8ル1Ila)と仮定して未調査結果の池水ヰりこ合萌される肥効成分を金肥に.換算してみるとその概値 ほ第6表のごとくになる‖ なお3偶の調奄貯水池の受益地域の水稲徽柳こおける施肥設計は0.1ha当りNlOkg,P205 6kg,K2010kg,石灰および珪酸は珪酸石灰に換算して約70kg内外である,.

(8)

香川大学農学部学彿報償 96 第5襲 かんがい水源別水質の比較(ppm) 調査貯水池名】N

0.0050ll.972675】7・由77

(承調査平均) (香川農業試験場調査結兼)(10) ( 同 ) (前川,脇谷,飯田がユ957年8月に調査) (青桐が1930年8月に.調査)(1) (小林が1950年8月に調査)(2) (太田,橋本が1957年に調査)(1S) 太 調 査 香川貯水池 香川地下水 開 放 池 琵 琶 湖 信 濃 川 奈良貯水池 0・90 9・091441j 6・4 ト

2.09 16..921805 6.4

呂∴呂冒謂

L

33冒喜5岳‡.喜三 三;:…芸≡1喜喜≡∴三

2〝19 11‖30 4.01 9い07 第6表 かんがい期間中に池水によって供給される肥効物質 (pいpJn) 均池池池 含宥盈︵比率︶

N 馳Os K20 CaO SiO2 渾

第4図 貯水池水質の環境別比較 (農業周説:香川農業試験場) P2〇5 王、こ2C〉 CaO SiO2 第3図 水源別:水質の比較 池永によってP205はかんがい鞘間1榊こ.ごく小藍しか供治されないが,Nは施肥計画鼓の30%内外がまたⅨ20は 約50%が供給されることになる=石灰,珪酸笹ついては施肥計画蒐の実に約2倍の16フkgに達する 以上のごとく環境別貯水池によって含有肥効成分盈は差異が認められ今後の施肥刑画の合理性の追求に当って有意

(9)

97 第11巻 通巻第29号(1959) 義であると考える. このようにかんがい用貯水池の池水とくに野池のごときほ掛こ水盈を目的とした貯水池からさらに水質的効果を考 慮に入れた計画の必要性とその存在価値を示すものであろう.今後軒一・貯水池内での各水質因子の季節的水平分布お よび鉛商分布の状態を追求し,環境別貯水池の性格を明らかにすべきであるu Ⅵ 摘 要 1.池水の化学的性質とくをこ肥効質を中心と.して貯水池環境別むこ池相の−㌧要素と.して換討したものである・ 2.濁度は山地(1日4pいp.m)→故地(l.5p.p.m)−・野池(6。4p.p.m)のように濁墳によって漸増することが認め られた‖(金平均を1と.した環境別比率,山:旋‥野=0.45‥0.48‥2.86). 3L色塵は山池(8。Ipいp‖m)→籠池(9.2p,pJm)−−>野池(17.3p.pりm)のごとく環境によって漸増することが認 められた.(比率,山‥籠‥野=0い74:080:1…51)−. 4.透明度は山地(3‖5p“p.m)→籠池(3。.1ppJn)→野池(1‖3p..pm)と.濁度と反比例し,山地から野砲に向っ で漸滅する傾向が認められるり(比率,山:麓:野ニ1..35:1−44‥0‖49)… 5.級アルカリ虔は山池(22…1p.p.m)▲→籠池(25..7p。p.m)→野池(28“8ppm)を京し,環境的忙LLu池から野池 に向って漸増する傾向が認められた‖(比率,山‥籠‥野=0.87:1い01‥1け13) 6い 稔酸度ほ山地(1.7pp小m)→麓泡(1い5p.p皿)・→野池(OJ祖pJn)のように山地から野砲に向って漸撰し, 絵アルカリ歴と反比例する傾向が認められた.(比率,山:麓:野壱1…46:1.36:0‖18) 7り 給硬度は山地(45‖8p.pm)p>健池(54.8pp‖m)l→野池(82.9p。.p.m)のごとく環境に・よって漸増す−ること を示した.(比率,山:簡:野=0.フ5:0‖90‥11/36) 8,.過マゾガy酸カリウム消費畳ほ山地(7.71pp”m),籠池(7..54p.p.Tn)でほと.んど圃値を示すも麓池がわずか 山地より大きく野池は(15.76p.p′m)と.大きい値を示す,(比率,山:徳:野=0‖75:0.73:1い53) 9.塩素は山地より野他に.向lつて漸増し山地(7.9pp。m)1→麓勉(8”9pp∴m)→野池(18小6pp,,m)で比率は山‥ 聴:野=0け67:0.75:1、65を表した‖ 10.蒸発残遭ほ山地(74.Opp.m),驚池(96Op.pm),野池(151。2ppけm)のごとく環境によって漸増することを 示す.(比率,山:驚:野=0..69:0..89:1‖41′)“ 11.水素イオ・ソ渡歩は山地(フ2),徳地(7‖3)と.同値であり野池は(8.5)大きい値を示す.(比率,山:寵:野=0‖91: 0い91:1い10). 12巾 級窒素ほ山砲より野他に向って漸層し,山地(0。21p.p.m),健也(025ppm),野池(.0.53p.pm)で比率 山:硫:野=0。63:0.75:1.61を示す. 13。燐鰍よ山地(0.0042ppm),徳地(0。0〕49ppm),野砲(0‖0〇53p.pLm)と舎監が小さく,またその差も小で あるがやはり山地から野他に打って漸増する傾向が認められた(比率,山:寵‥野=084‥0,98=120). 14.加盈は山地(ユ.61p。p.m)→故地(l.87ppm)→野池(2.44p.pJm)のごとく環境によって漸増を示す.,(比 率,山:麓:野=0.82:0.95:1…24)い 15.珪敬ほ山池(9.90p.p.m)→籠池(8.82pp。m)→野池(5.18p.p。m)と山池より野池に向って漸減する傾向が 認められた,(比率,山:梵:野=1.25:1..11:065). 16..以上貯水池の池水の肥効性に関係すると思われる15の要素について環境別に換討したが,過マソガン消費量は 野池が大きく籠池,山地はほとんど同値であるが,わずかに故地が大きい値を示す以外は透明度,珪登,総酸度ほ山 地,麓池,野他の順に漸摂し,その他の全ての要素では山地,麓池,野池の順に漸増する.これらに.よって貯水池環 境別性格はかなり明らかに認められたり 17ハ 調査期間を通じて各環境別貯水池の肥幼戎分の変化こついてみ.ると次のような傾向が認められる、 (a)濁鼠色庫,KMr101消葦盈,Cl,Cユ0,SiO,P205,蒸篭残遣まかんがい期の7月,8月に最大値を示し 以後非かんがい期の2月にかけて漸減する. (b)pて1は全調査胡間中ほとんど変化を示さず,捻アルカリ寒まう、レうミい誼胡刀6月から漸増してかんがい期の9 月に最大値を示し以後漸減するい (c)絶硬度,総吸摩およびNはかんがい前期の6月にかなり大きい値を示し以後かんがい後期の10月にかけて漸減 するが非かんがい期の2月に至って巌大値を示している.

(10)

香川大学農学部学術哉嘗 98 (d)K20ほかんがい前期の6月か,かんがい期の7月のいずれかに最大値を示し以後かんがい後期の10月にかけ て漸減するも非かんがい期の2月にほかなり大きい値を示す. 以上のごとく各環境別貯水池ともにかんがい期に・大きい値を示す水質要素ほ濁度,色度,KMnO4消費盈,CaO, SiO2,P205,蒸発痍遭であり,非かんがい期に大きい償を表す要素ほN,総酸後,珪酸でかんがい期,非かんがい 期ともに変化しない要素としては,pH,K20,給アルカリ靡が認められる. 参 考 (1)摂采健一こ郎‥琵琶湖の水質,陸水学雑誌,柑(1), 1′}22(1957) 佗)水杯純:本邦河川の水質について,陸水学確認 ほ (3,4)161一一165(1951), (3)杉原弘人:三坂川の陸水学的研究,陸水学雑誌15 (3,4),152−160( (4)半谷高久:日永/こおける淡水の水質,地理学評論30 (9),140(1957). (5)井上義光:山中湖の水質の周年変化,地理学評論 2∂(5).292′・・■305(1956)い (6)長沢幹雄:大阪府狭山池の水質の季節変化,地理学 評論 30(7)579−′592(ノ1957)・ (7)吉村信書=湖唱学(1936)‖ (8)西条八束:潮習調査法(1957)・ (9)水道協会:飲料水の判宕傑準とその試数珠(195S)=・ (1(カ 香川県巌業試験場:選果図説(1955), 文 献 ㈹ 奥田常:土歩肥料絵説166′→142(195:3). ¢勾 兼俵四郎:袋業鞄形及び地質 72(195S)‖ ㈲ 太田顔敏,、橋承揚之助:かんがい周貯水池の水質に・ 関する調査研究,奈良学芸大学紀要,7(2),95∼103 (1957). ㈲ 青島八郎‥かんがい用貯水池の堆妙に関する研究Ⅶ (貯水池における密度流に.ついて),香川大学農学部 学術報告9(2)フ9′−93(ノ1957). ㈹ 前川忠夫:かんがい用貯水池相に関する研究(序報) 香川大学農学部学術報告8(1)25∼37(1956〕, 個 前川忠夫:かんがい用貯水池柏に関する研究(水位, 水湿および透明度について),香川大学農学部学術報 告8(1)44{′56(1956)… 且Ⅵ 前川忠夫,脇谷武,横瀬広司‥かんがい用貯水池相 に関する研究(プラン′クトソについで).香川大学農 学部学術職名(予定)‖ Rるs n m童

1)Nutrien七elementsin pond wa七er were analyzed binvestigate environmentalcharac七eris†ics of i工TigationIeSe工VO手工s

2)SiO2andWtalacid軸inthemourlねinreservoirwere拍ehighestofthethIeekindsofreserYOir, the mounta子n the hill・Side,and the field工eSerVOirs ana thos30f the field res3rVOir were thelowest,

and the hilトside reservoir were the mediate

Onthe contrary,theo飽er elements sucb as P905,K90 CaO′CltotalhaTdness totalalkalinity,and pH value,Were thelowes七in the mountain reservoir and the highes七in the field reservoir and the

highes七in the field reservoir

The hill−Side reserVO5r gave thein乞3rmedia七e valuesin allthe analyses be七・Veen the mountain and 地e field reseIVO5、rS

3)CaO,SiO2,P205,and七Otalalkalinity were higheIまn theirriga七ing seaon andN,tO七alacidi七y,and 七Otalhardness werelower七hanin the off seasonりLittle seasonalchange wasobservedin K20and pH

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