カイラン(BrassicaoIeraceaL.var.alboglabraL.H.Bailey)の花芽形成
に及ぼすウニコナゾールおよびジベレリン処理の影響
奥田延幸・藤日章嬢E脆ctsofuniconazoleandgibberellintreatmentonflowerbudformation
ofChinesekale(BfWSicaoleraceaL.var.alboglabraL.H.Bailey)
NobuyukiOKUDAandYukihiroFuJIME
Effbcts ofuniconazole andgibberellin treatment onflower budformation ofChinese kale
(BrassicaoleTaCeaL.var.albpglabTaL.H.Bailey)wereinvestigated.
The魚eaquenCyOfbuddingandanthesisplantsdecIeaSedwithuniconazoletIeatmentCOmpared
with controland gibberellin treatment plantS・In white petals cultivar‘Kuro,treated with
uniconazole(50r20ppm)thebuddingandanthesisoccured4−14daysand8−27dayslater,
respectively,thanthatofcontIOIplantS..Butthedelayofb血ddingandanthesiswithuniconazoletreatmentwas decreasedtol−9days and4−20days,IeSpeCtively,Withthe treatmentoflOO ppmgibberellin.FIoraldevelopment of ye1low petals cultivar,‘chugoku−kairan(Y)’was
inl1ibited withuniconazole treatmentin sprlng.rherewasno dif稔renceinnodenumber負om COtyledontofloweIbetweenuniconazolandgibberellintreatmentplants. KeyWords:Chinesekale,flowerbudformation,Gibberellin,Uniconazole. 緒 カイラン(β′〟∫∫血OJerαCeαL.var・.α胎咽ね占rαL.H.Bailey)の白花品種と一部の黄花品種は 花芽の形成に対して量的低温要求性を示し(1),将に白花品種は幼植物体から低温の感受性が高いこ とを,既に報告した(2).これらのことから,カイランの幼植物が低温に遭遇した場合,植物体が十 分に生長する前に出らい・開花期に達する可能性が高いと考えられる.カイランの青果栽培あるい は採種栽培では,充実した菅と種子を得るために,十分に栄養生長するまで花芽の形成を抑制する ことが必要である.また,熱帯・亜熱帯で花芽形成のための低温遭遇畳が不足する場合,出らいと 開花までの期間が長くなり,出らい・開花期を揃えるためにはその花芽形成を促進する必要がある. アブラナ科の読菜の出らいと開花の調節には,生育温度を調節するだけでなく,植物生長調節物 質の施用についても多くの報告がみられる.例えば,Nishijimaら(3)は,ダイコンにウニ・=ナゾール を処理して,その花芽形成が著しく抑制されたことを報告している.また,メキャベツでは,側芽 の花芽形成がウニコナゾール処理で抑制され,Gん処理で促進されたと報告されている(4).このよ うに,ウニコナゾールとジベレリンが葉根菜類の花芽形成に影響していることが知られている.し かし,これまでにカイランの花芽形成に及ぼすジベレリンおよびウニコナゾール処理の影響につい ての報告はみあたらない. 本報告では,4品種のカイランを用いて,ウニコナゾールの処理濃度と時期を変えて,花芽の形 成が抑制されるかどうか,節数が増加するかどうかを検討した.また,ウニコナゾール処理後のジ 本報告の−・部は,園芸学会平成10年度春季大会で発表した.
香川大学農学部学術報告 第51巻 第1号(1999) 16
ベレリン処理が,カイランの花芽形成に及ぼす影響を調査した.
材料および方法
1.供試品種 カイランの形態的特性(5)を考慮して,本実験では白花品種W−A群の‘黒’とW−B群の‘カイランT,,並びに黄花品種Y−A群の‘中国芥藍(Y),とY−B群の‘黄花椿林’の合計4品種
を供試した. 2.栽培方法 実験は春季と秋季の2回行い,それぞれの播種日と鉢上げ日を,第1表に示した.土,砂とバーミキュライトを5:2:2の割合で混合し,この培養土を入れた直径9cmの黒ポリポットを用い
た.これに1ポット当たり2粒ずつの催芽種子を播種した.実験期間中はこのポットを無加温のビ ニー・ルハウスに置いた.2∼4枚の本葉が展開したとき,各ポットにつき1個体になるように間引 きした.さらに,7∼9枚の本葉が展開したとき,直径15cmの黒ポリポットに各品種195個体ずつ を鉢上げ(1個体/ポット)した.植物体は播種14週間後まで虫育させた.施肥,病害虫防除等の 栽培管理は慣行に従った. Tablel.Experimentaldesignofexperiment・ Gultivar nameSOWlng
POttlng
Spli岬SOll・ing Jun.7,1997 Jun.7,1997 Jun.8,1997 Jun.8,1997 ‘mIO’ ‘KaiIan−T’ ‘chugoku攻aiI狐(Y) ‘Kibana−kabIin’ Apr・.24,1997 ApI・.24,1997 ApI・.23,1997 ApI・.25,1997 Au血msowhgAug.29,1997 0軋23,1997
Aug.29,1997 0ct.23,1997
A喝.28,1997 0ct.22,1997
Aug.28,1997 0ct.22,1997
‘KuI・0’ ‘Kairan−T’ ‘chugoku−kairan(Y)’ ‘Kibana−kakurin’ 3.処理方法処理は,ウニコナゾ・−ルP処理(ウニコナゾール単用区),ウニコナゾールP+ジベレリン処理
(ジベレリン併用区),並びにウニコナゾールPとジベレリンの無処理(対■照区)とし,それらの
処理時期と濃度を変えた13処理区を設定した(第1図).
各品種の195個体のうち,15個体を無処理区に用いた.残りの180個体をウニコナゾ・−ルの処理時
期によって,60個体ずつに3分した.ウニコナゾール処理時期は,播種直後,播種1あるいは2週
間後とし,処理はこれらのいずれかに1回のみとした.さらに各処理時期の60個体ずつを30個体ず
つに分けて,それぞれに5あるいは20ppmのウニコナゾール溶液を土壌潅注処理(10ml/ポット)
した.さらに,その30個体を15個体ずつに分け,ウニコナナール処理の2週間後に,一方に100
ppmのジベレリン溶液を植物体全体に均一・に噴霧(1.2ml/個体)した.
Weeks after sowing
1 2 3 4 5
一O1 2 012 012 01 2
Fig.1.Treatmentdesignofexperiment・ S:Sowing, ▽:Uniconaz?letreatment(5ppm) ▼:Uniconazoletreatment(20ppm)○:GAtieatment(100ppm)
Z:Con6entrationofgibberellin
y:Concentrationofumiconazole
X:Seedlingageatuniconazoletreatment
4.調査項目っぼみが肉眼で確認できた日を出らい日,頂花序第1香花の花弁が完全に開いた日を開花日とし
て,各個体の出らいと開花日を調査した・開花日には着花節位,茎長,茎径を調査した・実験終了
時の播種14週後までに開花しなかった個体では,実験終了時に茎頂部を切除してfAAで固定した・
その後,実体顕微鏡下で茎頂部を解剖して花芽発達段階と未展開乗数を調査した・花芽発達段階は
前報(1)に従い分類した.また,実験期間中の日最低気温と日最高気温を毎日測定して,これらの平均値を日平均気温とし
た.さらに実験期間中の日平均気温の平均値を算出し,これを実験期間中の平均気温とした・
結 果 1.実験期間中の気温変動春季および秋季における実験期間中の気温の変動を,第2図に示した.春季における日平均気温
は,実験の初期に低く,その後徐々に上昇し,11.5∼30.5℃の範囲で変動した・実験期間中の平均
気温は,22.6℃であった.秋季の日平均気温は,実験の初期に25∼30℃と高く,その後徐々に低下
した.日平均気温は,29.0∼9.0℃の範囲で変動し,実験期間中の平均気温は,20.3℃であった・
香川大学農学部学術報告 第51巻 第1号(1999) 18 40 35 30 25 20 15 10 5 0 ︵P︶巴ヨ已染旨麿 h苛
Apr。21Mayll1 21 31.Iun10 20 30.Il止10 20 30
5 0 5 3 3 2 20 15 10 5 0 −5
Sep111 210ct”1 11 21Nov1 11 21Dec1
Date
Fig.2.fluctrationofairtemperaturesintheunheatedplastichouse(1997)岬
Spr■Ong SOWlng 100 畠0 60 40 20 0 ︵逃腰お£︻記 p一議ぎ弓pヨ再 AutumunSOwir唱 00 鍋 60 朝 20 0 112 012 012 012 sAZ(week)
5 20 5 20 uzy(ppm) 0 100 GAX(ppm) Fig.3.EfftctsofuniconazoleandGAtreahentsonbuddingandanthesisofChinesekale (‘Kairan−T’).Z:Seedlingageatuniconazoletreatment
X:Concentrationofuniconazole
W:Concentrationofgibberellin
□:PercentageofbuddingplantSWithoutanthesis(%) ■:Percentageofplantwithanthesis(%)2.出らいおよび開花率 春季では,白花品種の‘黒’および‘カイランT’の出らい率はほとんどの処理区で高くなった (第3図).しかし,‘黒’のウニコナゾール20ppm単用区と‘カイランT’のウニコナゾール5 および20ppm単用区の開花率は他処理区よりも低くなった.白花品種と比較して,費花品種の‘中 国芥藍(Y),と‘黄花椿林,の出らいと開花率は著しく低くなった(データ省略).また,草花 品種の出らいと開花率はウニコナゾール単用区で低くなる傾向がみられた. 秋季の出らいは,春季と同様の傾向を示したが,開花率は春季よりも低くなった(第3図). ‘カイランT,では,ジベレリン併用区と比較してウニコナゾール単用区の開花率が低くなった. さらに,ウニコナゾール処理時期が早くなるほど,開花率が低くなる傾向がみられた. 3.出らいおよび開花日 白花品種‘黒’の出らい平均日は,対照区で最も早く6月7日となり,1週齢処理のウニコナ ブール20ppm単用区では最も遅く,6月2ユ日であった(第4図).対照区と比較すると,ウニコナ ゾール単用区の出らい平均日は4∼14日遅くなり,ジベレリン併用区では1∼6日遅くなった.ウ ニコナゾ・−ルの処理時期と濃度が同じ場合,ウニコナゾール処理による出らいの遅れは,ジベレリ ン処理により1∼9日軽減された.これはウニコナゾール処理時期が早くなるほど,ジベレリンの 影響が大きくなる傾向がみられた.また,ウニコナゾール20ppm区の出らい平均日は,5ppm区と 比較して,2∼6日遅くなった.
UZy
G好 SAX June July
bpmトbpm)(week)16111621261611162126 31
△G▲● コ ■
0サ● ・一・・・「■
O 1 2 0 1 2 O 1 2 0 1 2Fig.4.E飴ctsofuniconazoleandGAtreatmentsonthedateofbuddingandanthesis
(‘Kuro’,SPringsowing).Z:Concentrationofgibberellin
y:Concentlationofuniconazole
X:Seedlingageatuniconazoletreatment
Budding;△:start,○:mean,ロ:end
Anthesis;▲:start,●:mean,■:end
香川大学農学部学術報告 第51巻 第1号(1999) 20
‘黒,の開花平均日は,出らいと同様に,対照区で最も早く6月15日となり,1週齢処理のウニ
コナゾール20ppm単用区では最も遅くなり,7月12日であった.対照区と比較すると,ウニコナ
ゾール単用区の開花平均日は8∼27日遅く,ジベレリン併用区では1∼8日遅くなった.ウニコナゾールの処理時期と濃度が同じ場合,ウニコナゾール処理による開花の遅れは,4−20日軽減され
た.ウニコナゾール5ppm区と比較して,20ppm区の開花平均日は3−12日遅くなった・これはウ
ニコナゾール単用区で顕著に遅れた.‘カイランT,の出らいと開花平均日は,‘黒’と同様の傾
向を示した.また,秋季の出らいと開花平均日は,春季と同様の傾向がみられた.
4.花芽発達‘中国芥藍(Y),の播種14週間後における平均花芽発達段階を,第5図に示した.‘中国芥藍
(Y),の花芽発達段階は,ウニコナゾール単用区で低くなり,対照区とジベレリン併用区では高
くなった.つまり,ウニコナゾール単用区の花芽発達段階は未分化期(花芽発達段階0)∼がく片
分化期(3)であったが,対照区では開花期(7),ジベレ
リン併用区では花弁伸長前期(5)∼開花期(7)に達していた.‘黄花椿林,の花芽発達段階は,対照区でがく片分化期(3)に達し,
いくつかの処理区では花芽原基分化期(2)∼がく片分化期(3)であったが,半数以上の処理区 では未分化期(0)∼膨大期(1)であった. ●● ●
●
● ●
7 6 5 4 3 2 1 0 Nむ仙首s︻巴OE●
●
0 1 2 0 1 2 0 1 2 0 1 2 sAy(week)
0 520
520
uzXbpm)
0100
GAW(ppm)
Fig.5.E脆ctsofuniconazoleandGAtreatmentsonnoraldevelopmentofcultivarswithyellowpetals
(‘chugoku−kairan(Y)’,Springsowing). z:Refbrtopreviousreport(1)0)thevegetativestage,1)thedomeformingstage,2)thenowerbudfbmingstage,
3)thesepalfomingstage,4)thestamenandpistilfbrmingstage,
5)theearlypetalelongationstage,6)thelatepetalelongationstage,
7)theanthesisstage.y:Seedlingageatuniconazoletreatment
x:Concentrationofuniconazole W:Concentrationofgibberellinh宍でヨ已UpON
1 1 5 0 5 0012 012 012 012 sAZ(week)
0 520
520 uzybpm)
0100
GAXbpm)
Fig.6。EfftctsofuniconazoleandGAtreatmentsonnodenumber魚OmCOtyredontoflowerofChinese
kale(‘KaiIan−T’,SPring、SOWing).Z:Concentrationofgibberellin
y:Concentrationofuniconazole
X:Seedlingageatuniconazoletreatment
w:Dif勤entlettersrepresentsignificantlydif肋entvalues(p<0.05)accoIdingtoTukey− Kramer’smultiplerangeteSt 5.着花節位 春季での‘カイランT,の着花節位を,第6図に示した..いくつかの処理区を除き,‘カイラン T,の着花節位に大きな差はみられなかった.‘黒,の着花節位でも同様に,処理区間に大きな差 はみられなかった.春季と秋季で比較すると,春季よりも秋季の着花節位が高くなる傾向がみられ た(データ省略)。 6.その他の生長 春季における播種58日彼の‘カイランT’の草姿を,第7図に示した.ウニコナゾール処理は展 開乗数と茎径にほとんど影響せず,茎の伸長を著しく抑制した.ウニコナヅール単用区と比較して, ジベレ リン併用区では茎の伸長の抑制程度が軽減される傾向がみられた.香川大学農学部学術報告 第51巻 第1号(1999) 22 5
20 UZZ(ppm)
520
520
2SAy(week)
Fig.7.The response of‘Kairan−T’to uniconazole andgibberellin treatment at58days aftersowing
(springsowing).A:Control(leftside)anduniconazolealonetreatment
B:Control(leftside)anduniconazoleandlOO ppmgibberellintreatment
z:Concentrationofuniconazole y:Seedlingageatuniconazoletreatment 考 察前報(6)の結果と同様に,本実験では黄花品種よりも白花品種の出らいと開花が早くなった.ほと
んどの処理区で出らいした白花品種の‘黒,と‘カイランT’では,ウニコナゾール処理により開
花率が低くなる傾向がみられた.さらに,ウニコナゾール処理により白花品種の出らいと開花日が
遅れた.これまでに,ウニコナゾール処理により開花日の遅れたことが,ジニア(茄朋由 一壷都制
Jacq.)でも報告されている(7).また,ダイコン(8),カブ憫,メキャベツ(4)のアブラナ科疏菜では,
ウニコナゾール処理によって花芽の形成が抑制されたと報告されている.ブロッコリーでは,無処
理区よりもウニコナゾールの少量散布区で収穫が3日程度早まったと報告されている(10).しかし,
この報告では処理濃度は不明で,出らいと開花日については検討されていない.さらに,少量散布 区よりも多量散布区(5ml/1個体)の収穫がやや遅れたと述べられている.これらのことから, ウニコナブールの処理濃度が低かったために,処理後の効果が弱まり,対照区との差が少なくなっ たのではないかと推察された.本実験でも,5ppmよりも20ppmの場合に,白花品種の開花日の遅 れが大きくなった. ウニコナゾールの処理時期では,2過齢処理よりも,播種直後あるいは1過齢処理の開花率が低 くなる傾向がみられた.前報(2)で,カイラン白花品種の低温感応性は,播種後1∼2週間までは比 較的小さいことを報告した.このことから,本実験では2週齢と比較して,播種直後と1週齢の植 物体では低温感応が小さかったと考えられる.低温感応の小さい時のウニコナゾール処理が,花芽 形成により大きく影響したのではないかと思われた.ウニコナゾールによる花芽形成の抑制効果が 若齢で大きくあらわれることは,メキャベツでも報告されている(4).また,ウニコナゾール処理時 期が早いほど,茎伸長の抑制程度が大きかったことも報告されている(10). ウニコナゾール処理による出らいと開花の遅れは,その後の100ppmのジベレリン処理で軽減さ れた.ウニコナゾール処理による花芽形成の遅れはジベレリン処理で軽減されたことが,ダイコン でも報告されている(8). 花芽形成の早晩は,出らいと開花の時期だけでなく,最初の花が着生するまでに分化した乗数を 比較して決定する必要がある(11).本実験では,白花品種の出らいと開花日はウニコナヅ−ル処理で 遅れ,その後のジベレリン処理で遅れが軽減された.また,草花品種‘中国芥藍(Y),の花芽発 達段階は,ウニコナゾール単用区で抑制された.しかし,着花節位は,ウニコナゾールとジベレリ ンの処理区間に大きな差がみられなかった.これらのことから,ウニコナゾール処理はカイランの 花芽発達に影響して出らいと開花が抑制され,この抑制はジベレリン処理によって−軽減されたので はないかと考えられた.香川(1Z)は,ジベレリンがカリフラワ・−とブロッコリーの花らいあるいは花 芽の発達に影響したと報告している. カイランの花芽分化は低温に大きく影響されたことを,既に報告した(l).本実験では,春季より も秋季の着花節位が高くなる傾向がみられたことから,秋季の栽培前半の高温によって花芽分化が 遅れたと考え.られた.したがって,カイランの花芽形成は低温の影響を大きく受けるが,ウニコナ ゾール処理は乗数の増加にあまり影響しないのではないかと思われた.しかし,ウニコナゾール処 理後のジベレリン処理により,カイランの花芽発達の遅れが軽減され,播種から出らいと開花まで
の遅れが緩和された.このことから,ジベレ
リン処理によりカイランの栽培期間を短縮する可瀧性 が示唆された. 摘 要4品種のカイラン(βrぽ∫∫よcα0ね用CeαL.vaI・.α胎増加′αL.H.Bailey)を供試して,その花芽
形成に及ぼすウニコナナール並びにジベレリン処理の影響を調査した.ウニコナゾール単用区で,出らいおよび開花個体の割合は低くなった.白花品種‘黒’では,ウ
ニコナゾール単用区(5,20ppm)の出らい日および開花日は,対照区と比較して,それぞれ4∼
14および8∼27日遅れた.しかし,ジベレリン(100ppm)処理によりそれらの遅れが,それぞれ
1∼9日および4∼20日軽減された.春季実験では,黄花品種‘中国芥藍(Y),のウニコナゾール単用区で花芽発達は抑制された.着花節位は処理区間に大きな差がみられなかった.
24 香川大学農学部学術報告 第51巻 第1号(1999)
引 用 文 献
(1)奥田延幸,藤日章摸:温度制御条件下における カイラン伽轡m血轡L・Ⅴ狐‘漁喀血玩 L.H.Bailey)の花芽形成〃植物工場学会誌, 11(印刷中). (2)奥田延幸,藤日章摸,大泉 哲:カイランの種 生態学的特性に関する研究,(第7報)白花カ イランの幼期.園学雑,65(別2),322−323 (1996). (3)NISHUIMA,T.,KATSURA,Nリ KosH10KA,M., YÅMAZAKl,H.,N^KAYÅMA,M.,YAMANE,H., YAMAGUCHl,Ⅰ.,YoKOTA,T.リ MuROFUSHl,NT^K^HASHI,N。,NoN^KA M..and MANDER,L.N :Role ofeldogenou5gibbeJe】】j11Sin cold−jndl】Ced
stem elongation and floweI of Japanese Iadish (助画闇胴部油朋L..)いJJ呼α〝,助c助′J助i, 67,319−324(1998). 極)斉藤秀幸,斉藤 隆:メキャベツの側芽の花芽 形成.における低温感応に対する竃齢とGA3ある いはS−07施与の相互作用.園学雑,65(別1) 308−309(1996). (5)奥田延幸,藤日章摸:カイランの形態的特性に よる品種分類..熱帯農業,42,163−171 (1998). (6)奥田延幸,藤日章摸:カイランの種生態学的特 性に関する研究,(第2報)生育特性と早晩性. 園学雑,糾(別1),228−229(1995) (7)金 弘烈,渡部 弘,鈴木芳夫:ジニアの小花 形成に及ぼすわい化剤ウニコナゾールの影響w 園学雑,61,603−608(1992). (8)北田幹夫,桂 直樹:ダイコンの生育における ジベレ リン生合成阻害剤(ウニコナゾ・−リレ)の 影響.富山県農技七研報告,14,9−17(1994). (9)斉藤秀幸,斉藤 隆:カブの花芽形成に対する 長日(24時間)処理とGA3あるいはS−07施与の 相互作用.園雑学,63(別1),316−317(1994) ㈹ 鈴木敏征,高浦祐司:ブロッコリ−セル成形苗 におけるウニコナゾ−ル処理の効果.園学雑, 62(別2),268−269(1993). ㈹ 田口寛平:植物生理学の諸問題〔15〕小 農及園, 44,1010−1014(1969). ㈹ 香川 彰:花椰菜の花成におよぼす植物生育調 整剤の影響..岐阜大農研報,11,18−26(1959). (1998年11月30日受理)