艦隊の指揮をとれます
か?
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あ
ら
すじ
︼
﹁ え 、 吹 雪 ち ゃん とかって戦 艦 じ ゃ ないの ?﹂ ﹁建造 に レシピ な ん てあった ん だ ﹂ ﹁陣 形 ?⋮⋮⋮って何 ?﹂ 無 知 に も程 のあ る のに 提 督にな り ました 。 だって 一般人 だった ん です よ ?軍艦 の 知識 な ん てあ り ませ ん。 そのせいで 鎮守府 の機 能 は低 下 して 艦娘 に も怒られ た り したけど 頑 張っています 。 そ ん な 鎮守府 で 生 きていく 柱 木海 人 という 提 督の物 語。 戦 闘ヌキヌキ日 常 マシマシ です 。特 別 編 と つ い て い る の は イ ベ ン ト の 話 で す 。 本 編 と は 時 系 列 が ズ レ て い ま す 。御 了 承 ください 。
目
次
ショート ﹃ あなたの 型録﹄ +現 時 点 所属 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 艦娘 の紹 介 1 プロローグ │ │ │ │ 始 ま りを僕 は 知 った 。 12 │ │ │ 海孤 島 について 知 った 。 23 鎮 守 府 に つ い て 少 し だ け 知 っ た 。 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 33 │ │ 昨 日 の 事 故 を僕 は 知 った 。 43 鎮 守 府 に つ い て 詳 し く 、 さ ら に 工 廠 に │ │ │ │ │ │ ついて 僕 は 知 った 。 51 │ │ │ │ │ 発 端を僕 は 知 った 。 65 │ │ │ │ ﹃ 海孤 島鎮守府 の 日記﹄ 71 │ │ │ 三月 に入って 最初 の 週。 79 一 年 目、 春 。 │ │ │ │ │ │ │ │ │ 始 ま り の春 90 特 別 編: 第 一 次 夏 の 大 規 模 作 戦 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 100 特 別 編: 第 二 次 夏 の 大 規 模 作 戦 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 107 特 別 編: 第 三 次 夏 の 大 規 模 作 戦 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 116 特 別 編: 第 四 次 夏 の 大 規 模 作 戦 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 126 特 別 編:夏 の 大 規 模 作 戦 、 終 戦 。
│ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 137 │ │ │ │ │ │ │ │ 夜間警備 作戦 153 │ │ │ │ 初出撃 と 忍 び 寄る暗雲 164 │ │ 呉で 出会 った横 須賀 の 青葉 173 │ 悩みを抱 いて カレーを食 べ る 184 │ │ │ │ │ │ 半 日休日 は 有効 に 192 │ │ │ 夜 のお 茶会 と 龍 田の恐 怖 202 特 別 編: 第 一 次 秋 の 大 規 模 作 戦 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 213 特 別 編: 第 二 次 秋 の 大 規 模 作 戦 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 223 特 別 編: 第 三 次 秋 の 大 規 模 作 戦 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 232 特 別 編: 第 四 次 秋 の 大 規 模 作 戦 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 242 特 別 編:2 0 1 7 年 も よ ろ し く お 願 い │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ します 250 特 別 編: 第 五 次 秋 の 大 規 模 作 戦 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 256 過 去 調 査 と 艦 娘 の 謎 を 少 し 知 る。 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 270 │ │ │ │ │ │ 艦娘 の 意義 と 昔話 277 │ │ 入 院 す る ことにな り ました 290 L E O = L o s t E a r t h O n │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ line 298 │ │ │ │ │ │ │ 舞鶴鎮守府 とは 304
ショート﹃
あなたの
型録﹄+現
時
点
所属
艦娘
の紹
介
﹁ ⋮⋮⋮ふ ーん。 な る ほど 。 だか ら 武 蔵 さ ん の 服誉め た ら 本 人困 ってたのか⋮⋮⋮ ﹂ 昼 下 が り の午 後。僕 はの ん び り 木 陰 で本 を読ん でた 。運動 場に 生 えて る 楠の根元だ 。 たまには 外 で 読書も いいかなと 思 ってね 。 ﹁ こ ん なとこ ろ にいた ん ですか⋮⋮⋮ ?海 人 さ ん 何 を読ん で るん ですか ?﹂ ﹁ あ 、 大 和 ⋮⋮⋮その 持 って る ご 飯 って大 和 の手作 り だった り ?﹂ ﹁ そうです よ ?よ く わ か り ましたね ﹂ ﹁ 流 石 は大 和ホテル ⋮⋮⋮ ﹂ ﹁ な 、 何 を言 う ん ですか !?﹂ ﹁ い や、 こ の 本 で 大 和 の 居 住 性 と か に つ い て 書 か れ て い て ね ?そ れ で 言 っ た だ け だ よ。 悪気 は無い よ ?﹂ ﹁ は 、 はあ⋮⋮⋮ 艦娘型録 ?ち ょ っと 読ん で も いいですか ?﹂ 僕 はいい よ って 言 って本 を 手渡す 。 その 間 に 遅め の昼 食を と る。 今 日 は 白 米 と 魚 の フ ラ イ。キ ャ ベ ツ と か 野 菜 も あ る よ。 そ し て け ん ち ん 汁 。よ く 持 ってこ れ たね 。 1 ショート『あなたの型録』+現時点所属艦娘の紹介﹁ ⋮⋮⋮ へ え ー。現 在 確 認 さ れ て い る 艦 娘 と そ の 艦 娘 の 艦 だ っ た こ ろ の 活 躍 と か に つ い て 書 か れ てい る、 い わ ば 図鑑 な ん ですね ﹂ ﹁ う ん。 た だ 読 ん で い て ど ん な 風 に 沈 ん だ の か を 読 む と 胸 が 苦 し く な る け ど さ 。 そ れ で も提 督として 、 色々やら なき ゃ な ら ないし 。艦娘 の 皆を 支えないといけない 。 だか ら 前 を向 いてないと 、 ね ?﹂ ﹁ 海 人 さ ん ⋮⋮⋮ ﹂ ﹁ ⋮⋮⋮はぁ 。青葉 ぁ !﹂ 上 を 見 上 げ る と そ こ に は 丁 寧 に フ ェ イ ス ペ イ ン ト ま で 施 し た 青 葉 が い た 。隠 れ る の 器用なことで 。 ﹁ あ 、 あはは⋮⋮⋮ 青葉、見 ち ゃ いましたぁ⋮⋮⋮てへ ?﹂ ﹁ 大 和、や っち ゃ え ﹂ ﹁ はい 、 大 和 にお 任 せください !⋮⋮⋮あっ 、 そうだ !海 人 さ ん、 いいこと を思 い 付 きま した !﹂ ﹁ ⋮⋮⋮ 個 人 写 真 を と っ た り 色 々 な 見 て き た こ と を 書 い て こ の 海 孤 島 鎮 守 府 の 艦 娘 型 録 を 作 る、 か 。 いいとは 思 うけどさぁ⋮⋮⋮ ﹂ ﹁ ひぇ ー ⋮⋮⋮ 狭 いですっ !﹂ 2
﹁ゴーヤ のせいじ ゃ ない よ ぉ !﹂ ﹁ は わわ ⋮⋮⋮ 雷 ち ゃん どこなのです⋮⋮⋮ ?﹂ ﹁ お 、 おい 龍 田 !?どこ を どさくさに 紛れ て 触 って るん だ !?﹂ ﹁ い や、触 ったの ウチや か ら ぁ⋮⋮⋮ひぎ ゃん っ !﹂ ﹁執 務 室 で 表 紙 用 の 現 在 在 籍 し て い る 艦 娘 全 員 の 集 合 写 真 撮 る の は 無 茶 だ よ ね ぇ っ !?ぐ えぇっ !!﹂ す 、座 っ て い る 椅 子 を 押 さ な い で ⋮⋮⋮ 本 当 に 狭 い っ !!し か も み ん な 女 の 子 だ か ら 色々 と や ばいっ !! 早 く 撮 って 青葉 ぁっ !! ﹁ は 、 はいっ !!﹂ ⋮⋮⋮そ ん な 訳 で 僕 の 持 ってい る艦娘型録 は 。 色々 とごち ゃ ごち ゃ して る けど 、 楽しそうな 皆 の 写真 が 最初 にあ る。 型録 おまけ ネタ:実際 に 型録を読ん だ海 人 パナイ : フィリピン諸島 で 6 番 目 に大きい 島。 ちな み に パナイ は半 端 ないの略 語 で も あ る。マジパナイ。 3 ショート『あなたの型録』+現時点所属艦娘の紹介
﹁ ⋮⋮⋮ 小 さい 連装 砲ち ゃん人 形 を胸 の 間 に 挟む長門 さ んマジパナイ。 ﹂ ﹁ ふぁっ !?み、見 ていたのかっ !?﹂ ﹁ い や、 型録 の 最後 に 艦娘 の グラビアコーナーみ たいなとこ ろ ︵実際 の 艦娘型録 に 掲載 さ れ てい る︶ があって 見 てた ら あった ん だけど⋮⋮⋮こ れ うちの 長門 じ ゃ ないか ら ⋮⋮⋮ んん ?﹂ ﹁ ⋮⋮⋮ 墓 穴 を 掘 っ て し ま っ た ⋮⋮⋮ い や 待 て よ。グ ラ ビ ア コ ー ナ ー み た い な と こ ろ を 読ん だとさっき 言わ なかったか ?﹂ ﹁ ⋮⋮⋮さぁ 、仕事 し よ っか ﹂ ﹁ おい 待 て海 人。 おまえまさか 艦娘 に欲 情 してい るん じ ゃ﹂ ﹁ お ・ こ ・る・よ ?﹂ ﹁私 が 悪 かった ﹂ 現 時 点 での海孤 島鎮守府 に所属してい る艦娘 紹 介 吹 雪: ふぶき ご存じ ゲーム 版 艦 こ れ の 初期艦候補 の 1人。 吹 雪型駆逐艦 の 1 番 艦。 アニメ と未 完成 の ストーリーモード では主 人 公だった 。 4
本作ではしば ら く大 淀 の 代 役 を務める ことになった 。 作 者 の 初期艦。僕 が扱いさえ 間違 えなけ れ ば影は 濃 い⋮⋮⋮はず 。 執 筆時 点 で Lv45 く ら い 。 改 二 は 遠 い⋮⋮⋮ 電: いなずま ゲーム 版 艦 こ れ の 初期艦候補 の 1人。暁型駆逐艦 の 4 番 艦。 かな り の 人気を誇る艦娘。口 癖の ﹁ なのです ﹂ はかな り有名。 ⋮⋮⋮ ロリコン ほいほい ? 本作では 間宮 の 代 役と 題 して 料理を頑 張 る 模 様。腕 前はまだ 不明。 ちな み に作 者 の 鎮守府 では 12 番 目 に 配 属さ れ た 艦娘。 その前に 雷 と 響 はきてい る けど 諸事情 で 電を 先に 出 すことにした 。 執 筆時 点 で Lv19。も うち ょ っと 育 てたい⋮⋮⋮ 夕 張 :ゆ うば り 夕 張 型軽巡艦 の 1 番 艦。 手 に 入 り に く い 艦 娘 の 1 人。 兵 装 実 験 軽 巡 と 名 乗 っ て い る た め 機 械 に 強 い 設 定 が あ る。 5 ショート『あなたの型録』+現時点所属艦娘の紹介
本作では 明石 の 代 役 を務める ことにな る。 作 者 の 鎮守府 では 16 番 目 に 配 属さ れ た 艦娘。 そ ん なに 待 たさ れ なかったけど 。 ︵ 入 手 し た と き の 台 詞 が ﹁ は ー い 、 お 待 た せ ?兵 装 実 験 軽 巡、夕 張 、 到 着 い た し ま し た !﹂。 ︶ なお 初め て手に入 れ た 軽巡洋艦 だったのでが ん が ん頑 張って もら って 現 在 Lv68。 どうしてこうなった 。 次に レベル の 高 い 軽巡洋艦 が木 曾 で Lv43 なのに 。 伊良 湖 : い ら こ 厳密 には 艦娘 ではなく アイテム 扱いの給 糧艦。 地 名 として 読む と 名 前はい ら ごにな る はずだが 、 い ら こと 読む。 本作ではかな り の 苦労人 にな る 模 様。頑 張 れ。 ア イ テ ム 扱 い な の で 台 詞 が 少 な く 口 調 が い ま い ち わ か ら な い の で と り あ え ず 作 者 は 大 人 な吹 雪をイメージ しています 。 那 智 : なち 妙 高 型 重 巡 洋 艦 の 二 番 艦。 ち な み に 妙 高 型 は 那 智 の 方 が 妙 高 よ り も 早 く 完 成 し て い る た め那 智 型 と よ ば れる こと も あ る とか 。 6
頼れる感 じの男 勝り な正 確 で 意外 と 酒飲み。 本作では教師の よ うな 立 ち位 置 に 。 ちな み に作 者 の 鎮守府 で 初め て 建造 で入手し 、初め ての 重巡洋艦 で も あった⋮⋮⋮ のだが 。 操 作 ミス で 初代 は 近代化 改 修 に 使 ってしまい 、 二代目 はすでにい るも のの 現 在は 錬成 さ れる こと も なくの ん び り過 ごしてい る。 夕立:ゆ うだち 白 露型駆逐艦 の 四 番 艦。駆逐艦 の中で も かな り の 人気を誇り、 アニメ で も なかなか 出 番が 多 い 部類 に入った 。 口 癖の ﹁∼ ぽい ﹂ や 改 二 の ﹁ お前の よ うな 駆逐艦 がい る か ﹂ な 能力 と グラフィック で 多 くの 提 督 を ぽいぽい教の 信者 に⋮⋮⋮ 作 者 の 親戚 の 提 督さ ん はぽいぽい教に入 信 してい る。 実 は作 者 の ミス の 近代化 改 修 の 餌食 にあってお り、 正 確 な入手時 期 は 不明。 初ドロップ だった 気 がす る ⋮⋮⋮ 現 在 は ち び ち び と 練 成 し て い る こ と も あ り、L v は 4 3。狂 犬 病 感 染 ま で 後 す こ ⋮⋮⋮ ギャアアアアアァァァァァ !!! 7 ショート『あなたの型録』+現時点所属艦娘の紹介
追記:E│3突 破時 点 で Lv54。も うち ょ っと 頑 張 る っぽい 。 利根 : とね 利 根 型 重 巡 洋 艦 の 一 番 艦 ⋮⋮⋮ な の に 身 体 的 に は ど う 見 て も 二 番 艦 の 筑 摩 の 方 が 姉 っぽいし 、 言動も 子 供 じ み て る ⋮⋮⋮で も艦 こ れ にそういった 艦娘 は割とい るん だ よ なぁ 。 おじいち ゃんみ たいなし ゃ べ り方を す る。 作 者 の 鎮守府 には 10 番 目 く ら いに着 任 した 。 今 に な っ て 考 え る と 当 時 全 く レ シ ピ の 存 在 は 知 ら な か っ た の で A L L 3 0 の レ シ ピ で 建造を していたはず 。 そ れ で 銀 背 景 で 重 巡 洋 艦 の 利 根 を 建 造 し た の は か な り 凄 ま じ い レ ベ ル の 建 造 運 で あ る。 ちな み に 初期 の海 域 攻略の前 線を担 い 、 2│5 での 明石を探 し 続 けさせたので 、 現 在 は Lv70 !改 二 とな り今も 前 線 で戦い 続 けてい る。 望月:も ちづき 睦 月型駆逐艦 の十 一 番 艦。艦 こ れ では数 少 ない メガネ っ 娘 の 一人。 8
な ん というかひきこ もり というか常に 疲れ てい る感 じの印 象。 作 者 の 鎮守府 においておそ ら く 6 番 目 く ら いに着 任 した 。 人 数の 足り ない時 期 には前 線 でとて も頑 張ってく れ た 。 現 在は 遠征艦隊 で 日々頑 張って もら ってい る。 その甲 斐 あって改 造済み。 白 雪: し らゆ き 吹 雪 型 駆 逐 艦 の 二 番 艦。最 初 期 の 任 務 達 成 で も ら え る た め、 ほ と ん ど の 提 督 が 初 期 艦、初め ての 建造 した 艦、 白 雪 の 順 で入手してい る はずであ る ⋮⋮⋮ が 。 作 者 は 近代化 改 修 に 使 ってしまっていた 。 本当に当時なに や っていた ん だ ろ う 。 60 番 目 く ら いに 再 入手してい る が 、 実際 は 初期 に手に入 れ てい る はずなので 早め に 登場 。 ちな み に白 雪 さ ん はかな り家事スペック が 高 いという公 式設定 があ る。 ﹃ 主 計 学校 ﹄ という戦時中 実際 にあった学校に 通 っていたとか 。 艦娘 なのにどう や って 通 っていた ん だ ろ う⋮⋮⋮ 気 になった 人 は 調 べて みる こと を おすす め します 。 衣 笠 : きぬがさ 9 ショート『あなたの型録』+現時点所属艦娘の紹介
衣 笠 型重巡洋艦二 番 艦。一 番 艦 の 青葉 とは絵師が 違 うとかどうとか 。 肉食系 女子かつ 同僚系 だとか 。 作 者 の 初期 の 勘違 い 近代化 改 修 の 餌食 にあってい る。 なお 現 在は 衣 笠が 必要 な 任務も あ る ので 気 が 向 けば 練成 中 。 そ れ で Lv8。 木 曾: きそ 球磨型軽巡洋艦 の 五 番 艦。 も ういじ るネタ が 多 すぎて大 変 です 。も うあえて 触れ ませ ん。 うちでは 40 番く ら いに来て 、今 では Lv60 です 。 ⋮⋮⋮ 話上軽巡洋艦 が 必要 になったか ら出 した ん ですけど 、 僕 ってなぜか 軽巡洋艦を 建造 しにくい ん です よ。 だか ら40 番 目 だけど 仕方 なく 出 しました 。 龍 田 : たつた 天 龍型軽巡洋艦 の 二 番 艦。艦 こ れ においては 貴重 な 任務 で入手でき る艦娘。 性 能 は 旧式 なので低いが 、 その 分燃費 が 良 く 、遠征 などに よ く用い られる。 なお ヤンデレ風 味 。 作 者 は 夕 張の入手 直後 に入手してい る。 そ れ で も現 在 Lv30。 10
初雪: はつ ゆ き 吹 雪型駆逐艦 の 三 番 艦。引 きこ もり ⋮⋮⋮ 作 者 は 初期 に 建造 で入手 。 ただあま り使 っていないので 練度 は低い 。 Lv13 ほど 。 雷: いかづち 暁型駆逐艦 の 三 番 艦。電 とは 名 前 も容姿も そっく り。 史実 で も間違 えて 郵便 物が届いたことがあ る とか 。 も っと 頼 ってく れ て も いいの よ ?などの セリフ か らロリ おか ん と呼ば れ てい る とか 。 そしてさ り げなくと ん で も ない も の を構 えてい る 子 。 作 者 は 初期 に入手 。 こち ら はそこそこ 使 っていたので Lv35 ほど 。 で も 改 二 はまだないので 最近 は 育成 中の 秋月 か時 雨 に 出 番 を と られ てい る っぽい 。 11 ショート『あなたの型録』+現時点所属艦娘の紹介
プロローグ
始
ま
りを僕
は
知
った
。
﹁完 全な幸 福 などない 。人類 はそうな るよ うにつく られ ていない ﹂: ヴォルテール : フラ ンス の 哲 学 者 きっとこの 言葉 が 僕 が 提 督として学 ん だこと を表 すのにはふさ わ しいのだ ろ う 。 海というのは 世 界 、 い や、宇宙よりも 恐 ろ しいとこ ろ だ 、 と 僕 は 思 ってい る。 街や 山な ん かとは 違 って晴 れ てい る日 で も 全て を見通 すことはできないか ら だ 。 え ?見 渡せないのは 宇宙 と 同 じ ?何 を言 ってい る のか 。違 う 点 があ る。 知 ってい る かい ? 実 は地 球 か ら す れ ばとて も遠 い 宇宙よりも、 地 球 のどこか ら で も近 い海の 底、 深 海に 行 った 人 は 少 ない ん だ 。 深 海 や宇宙 に 人 が放 り出 さ れ た ら どっち み ち 、 水圧に潰さ れ、 あ る いは 真 空に体 を引 きちぎ られ て死ぬ 。 12宇宙も、深 海 も 似た よ うな も のだ 。 だけど 。 何 よりも 恐 ろ しいのはその 身近 な存在であ る 海に 、 目を向 け る者 は 少 なかったという ことだ 。 だか ら こそ 。 この 世 界の海の 底 にい る、 何かが 目覚め、 世 界 を揺る がしたのか も し れ ない 。 た だ 。僕 は 思 う ん だ 。も し も そ の 何 か が 目 覚 め な か っ た ら こ の 世 界 は ど う な っ て い たのだ ろ うか 。 ⋮⋮⋮ 少 なくと も僕 は 船を動 かした り はしていなかっただ ろ うな 。 ﹁ ⋮⋮⋮ 司令官、 ち ょ っといいですか ?﹂ ﹁ん ?えっと⋮⋮⋮ 君 は 、誰 だったっけ ?﹂ 船 というのは何だか ん だいって 操 縦が 難 しい 。車 の 方 が 個人的 には楽だ 。 免 許 こ そ な ん と か 取 っ た も の の ま だ 運 転 中 に マ ニ ュ ア ル は 欠 か せ そ う に な い 。朝 か ら忙 しくこの 船 ⋮⋮⋮ 旧小型資 材 運 搬 船、 現 海孤 島鎮守府 所属 輸送船、 ﹃ 水 上 丸 ﹄ を操 ってい る と 一人 の 少 女 が 僕 の 近 くに来ていた 。 ﹁ 吹 雪 で す 。 ま だ 聞 い て な か っ た と 思 う ん で す が ⋮⋮⋮ 司 令 官 っ て 私 達 を 建 造 し て か ら 13 始まりを僕は知った。
一 体何 を してた ん ですか ?﹂ ﹁建 造 ⋮⋮⋮ ね え 。僕 は ま だ 慣 れ な い な 、 そ う い う 言 い 方。現 に 吹 雪 さ ん も 艦 娘 だ か ど う こ う 言 う 前 に 人 間 な ん で し ょ ?な る べ く そ う い っ た 言 い 方 を 控 え て ほ し い ん だ け ど ⋮⋮⋮ ﹂ ⋮⋮⋮ 人を 作 る、建造 とか 。 ⋮⋮⋮ま る で 錬金術 だ 。今 で も信 じ られ ない 。 今話 してい る 吹 雪 さ ん は 、鉄、 弾 、油、鉱 物か ら生 ま れ ただな ん て 。 ⋮⋮⋮そして 、 吹 雪 さ んを 作ったのが 僕 だということ も。 まだ 信 じ られ ていない 。 ﹁ ⋮⋮⋮ は あ 。わ か り ま し た 。控 え る よ う に し ま す 。 で も、私 の こ と を さ ん 付 け で 呼 ぶ のはち ょ っと⋮⋮⋮ ﹂ 気 に入 ら ないのだ ろ うか ? 僕 か ら し て み れ ば 吹 雪 さ ん ⋮⋮⋮ 艦 娘 は 昔 か ら タ イ ム ス リ ッ プ し て き た 年 上 の 人 っ て 感 じだか ら な ん だけど 。 ﹁わ か っ た 。 じ ゃ あ 僕 の こ と は 司 令 官 と か 偉 そ う な 感 じ に 呼 ば な い で く れ る ?そ れ な ら 僕も さ ん付 け をやめるよ。 偉い 人 とかに 見られる のは 嫌 いな ん だ ﹂ ﹁ し れ ⋮⋮⋮ んん。柱 木さ ん ってかな り変わ ってますね ﹂ ﹁ そ れ 割 り と よ く 言 わ れ た よ ?高 校 で は 特 に ね 。 そ れ で 吹 雪 ⋮⋮⋮ ち ゃ ん で い い か な ?﹂ 14
﹁ はい 。 そ れ な ら構 いませ んよ ?﹂ ﹁ そっか 。 ⋮⋮⋮ ブッキー っていうのは ?﹂ ﹁怒り ます よ ?﹂ ご めん なさい 。 ﹁ そ れ で 、 何 を し て た か だ っ け ?一 週 間 全 部 船 と 車 の 免 許 と る 時 間 に 費 や さ れ た け ど 。 おかげで 寝不足 だ よ。事 故した ら その時は救 助 とか 頼むよ﹂ ﹁ は 、 はあ⋮⋮⋮では 、提 督としての 基礎知識 などの 勉 強とかはした ん ですか ?﹂ ﹁ ほ と ん ど し て な い 。 時 間 な か っ た し 。提 督 が 鎮 守 府 で 何 が で き る の か 以 外 に も ほ と ん ど 何 も よ く わ か っ て な い ね 。建 造 に 使 う 原 料 と か 建 造 に つ い て ち ょ こ っ と 勉 強 し た だ け ﹂ ﹁ え 、 そ れ く ら いしかしていない ん ですか !?﹂ ﹁ う ん。 だ っ て 色 々 お か し い で し ょ う が 。 何 の 才 能 か 僕 は よ く わ か っ て な い け ど 、 と に か く 才 能 が す ご い か ら っ て 理 由 で 士 官 学 校 飛 ば し て い き な り 提 督 に な れ、 と か 。 吹 雪 ち ゃんも 災 難 だね ー﹂ ﹁ ⋮⋮⋮ 柱 木 さ ん の 元 で 働 く 事 が で す か ?⋮⋮⋮ 自 分 で 言 っ て 悲 し く な い ん で す か そ れ ?﹂ ﹁ 全 然 悲 し く な い 。 正 直 ま だ こ の 状 況 が 夢 じ ゃ な い か っ て 疑 っ て る よ ?例 え ば あ の 15 始まりを僕は知った。
⋮⋮⋮ご めん、 吹 雪 ち ゃん あの 人誰 だっけ 。 たまに 転ん で ﹁ は わわわ っ !﹂ って 言 って る方 じ ゃ なくてそ れを助 けてあげて る緑髪 の 方﹂ 転ん で る方 は 見 てて 滑 稽な ん だけど 。 この水 上 丸は 操 縦 室 か ら見 え る とこ ろ に 貨 物 を 入 れる とこ ろ があ る。 船 体 の ほ と ん ど が そ の 貨 物 を 入 れ る ス ペ ー ス だ 。 元 々 孤 島 で 作 っ た 作 物 を 輸 送 す る よ うだったが 、 持 ち主が 事 故で 亡 くな り、 持 ち手がいなくなった も の を 海 軍 が 買 い 取り、 改 修。僕 に支給さ れ た 。 その 貨 物 を 入 れるスペース には 僕 の 私 物 や 吹 雪 ち ゃん達 の 荷 物 、 艦娘 の 艤装 があ る。 。 そして 二人 の 少 女がい る。 こ の 船 は 元 々 が 人 を 運 搬 す る た め の の 物 じ ゃ な い か ら な あ 。 い ず れ 改 造 し て も ら お うか 。 ﹁ あの 人 は 夕 張さ ん です よ ?⋮⋮⋮ も う 。私達 の 名 前す ら覚 えてない ん ですか ?﹂ ﹁面 目 な い 。 で 、 あ の 人 髪 の 毛 緑 色 で し ょ ?し か も そ れ が 地 毛。 そ れ で 日 本 人 と か 日 本 ど れ だ け フ ァ ン タ ジ ー 化 し た ん だ っ て 話。 そ れ が 地 味 な よ う に 見 え る か も し れ な い け ど 、 そこがあ り えない ん だ ﹂ ﹁ ⋮⋮⋮ ファンタジー化 ?そ れ ってどういう 意 味な ん ですか ?﹂ あ 、 そうか 。 戦時中はそういう 概念 がなかったか らわ か ら ないのか 。 16
﹁ え っ と 。 中 世 期 に い わ ゆ る 魔 物 と か 魔 法 と か が あ っ て 人 間 や 精 霊 が 魔 物 に 立 ち 向 か っ た り と か 要 す る に 空 想 上 の 世 界 に な っ た っ て 感 じ か な 。 だ か ら 夕 張 さ ん の 髪 の 色 は そ ん な 感 じ に な っ た 日 本 で 生 ま れ た か ら 日 本 人 で 緑 色 な ん じ ゃ な い か っ て 。 で も 日 本 が そ ん な 世 界 み たいにはなってないでし ょ ?だか ら あ り えないって 思 った ん だ ﹂ ﹁ ⋮⋮⋮へえ ー。柱 木さ ん って物 知り ですね ﹂ ﹁ そ う 言 っ て く れ る と 嬉 し い よ。 ⋮⋮⋮ あ と 3 0 分 く ら い で 着 く か な ?と り あ え ず 吹 雪 ち ゃん、 あのは わわ ち ゃん こっちに 連れ てきておいてない ?そのうち物にぶつかって 壊 しそう ﹂ ﹁ は わわ ち ゃん じ ゃ なくて 電 ち ゃん ですっ !﹂ ﹁ そ う な の か ⋮⋮⋮ 稲 妻 ち ゃ ん は 箱 に で も 詰 め 込 ん で か ら 島 に 下 ろ し た 方 が い い か な ⋮⋮⋮ ﹂ ﹁ な ん か 名 前 の 呼 び 方 違 い ま す よ ?そ も そ も 詰 め 込 め る っ て ど ん な 思 考 回 路 を し て る ん ですか⋮⋮⋮ ﹂ ⋮⋮⋮ バカ な 思考回路 じ ゃ ない ん だ ろ うか 。 さて 。 そ ろ そ ろ説明 す る べきかな 。僕 が何 者 なのか 。 かな り期待を裏切る か も し れ ないけど 。 17 始まりを僕は知った。
僕 は 柱 木 海 人 ︵ はし ら ぎ かいと ︶ 、 17 歳 。早生 ま れ なので 一応高 校 三 年 生 ⋮⋮⋮ 元がつくけど 。 今 は 柱 島 泊 地 っ て と こ ろ に 新 し く 設 置 さ れ た 海 孤 島 っ て と こ ろ の 鎮 守 府 に 配 属 さ れ る提 督になった 。 階級 は 少 佐 。 ここまで 聞 けば 僕 のこと を新人提 督だな ん て 思 うか も し れ ないけど 。 僕 はほぼ 一般人 と 変わら ない⋮⋮⋮い や、 下 手 を す る とそ れ以下 の 知識 しか 持 ってい ない 。 さ っ き も 言 っ た 通 り、提 督 が 鎮 守 府 で 何 が で き る の か 以 外 に も ほ と ん ど 何 も よ く わ かってない 。 さて 、話を8日 前に戻そう 。 あ れ は大学の 試験 の 面接 中のことだ 。 ﹁ すいませ ん ⋮⋮⋮ 聞 きたいことがあ る のですが よろ しいですか ?﹂ 僕 は 面接官 に 質 問 を していた 。立 場は 逆 だけど 、僕 にとってはとって も重要 だった 。 ﹁構 いませ ん。 な ん でし ょ うか ?﹂ ﹁ こ の 試 験、工 業 学 校 の も の で す よ ね ?な ん で 海 軍 に 関 連 し た 問 題 が 多 く 試 験 に 出 て る ん ですか ?﹂ ﹁ ⋮⋮⋮えっ ?こ れ 海 軍 の 士官 学校の 試験 です よ ?﹂ ﹁ ⋮⋮⋮ す い ま せ ん。試 験 を 間 違 え ま し た 。僕 は 今 日 工 業 学 校 の 試 験 を 受 け る は ず な ん 18
です⋮⋮⋮すいませ ん、 帰 ら せて もら って も いいですか ?﹂ ﹁ は 、 はい⋮⋮⋮ご 自 由にどうぞ ﹂ ⋮⋮⋮普 通 にあ り えない よ なぁ 。 試験 学校 を間違 えて 、 海 軍 の 士官 学校の 試験を受 け る僕も あ り えない 。 さ ら に 試験を僕 が 受 け れ たこと も。 後 に 確認 した所 、 本来 士官 学校 を受 け る人 物と 工 業学校 を受 け る僕 の データを高 校の 教師が 取り違 えて 送る という 信 じ られ ない ミス が 原因 だった 。 本来の 人 物は優 秀 だったか ら士官 学校の 試験を再 び 受 け られ た ら しい 。 僕 ?無 理 だ っ た よ。 そ こ ま で 僕 は 頭 が 良 く な い 。も う 願 書 の 再 提 出 も 間 に 合 い そ う にない 。 大学への 試験を受 け る な ら 来年にな る。 ⋮⋮⋮浪 人確定 だね 。 学 校 か ら せ め て も の 償 い と し て 来 年 の 入 試 ま で の 働 く 場 所 を 探 し て く れ る ら し い け ど⋮⋮⋮ どうな る ことか 。 翌日 のことだ 。 その 心配 はあ る意 味 解 決した 。 あ る人 物⋮⋮⋮い や、今言 うな ら、艦娘 が 僕 の 家を訪 ねてきた 。 19 始まりを僕は知った。
﹁自 分 は 横 須 賀 鎮 守 府 大 本 営 所 属 、艦 娘 の あ き つ 丸 で あ り ま す 。柱 木 海 人 殿 で あ り ま す な ?貴殿 は海 軍 元帥か ら の呼び 出 しがあ る であ り ます 。 大 至 急ご 同行願 いたい ﹂ 僕 は彼女に 連れられ て 車 に乗せ られ、 横 須賀鎮守府 に 連れ てこ られ た 。 そこには海 軍 元帥と 、 二人 の 提 督がいた 。 ⋮⋮⋮本当なのかは わ か ら ない 。僕 は元帥 にこう 言われ た 。 ﹁君 の才 能をみ せてほしい ﹂ 僕 は 言 わ れ る ま ま に 手 続 き を し て 建 造 を し た 。 そ の 時 は 吹 雪 ち ゃ ん を 建 造 し た ら し い 。ら しい 、 というのはまだ 僕も いまいち 建造 について 理解 していないのだ 。 高速建造 剤という も の を使 って 同 じ場所で 二度目 の 建造を した 。 今度 は 電 ち ゃんを建造 した ら しい 。電 ち ゃんを建造 す る と 、 試験官 として呼ば れ た 二 人 の 提 督 は 関 心 す る よ う な 素 振 り を み せ た 。 だ け ど 、二 人 の 提 督 は は 元 帥 に 問 い か け る。 ﹁ こ の 程 度 の 才 能 な ら 少 な く は な い だ ろ う 。試 験 の 結 果 も 偶 然 良 か っ た が 、 そ れ だ け で 提 督にす る必要 はない ﹂ と 。 あの よ く わ か ら ない 試験、適 当に 書 いたけど 成 績が 良 かったのだ ろ うか 。 元帥は 僕 に 三回目 の 建造を す るよ うに 促 す 。 す る と 、 今度 は 夕 張さ んを建造 した ら しい 。一人 の 提 督は 軽 く 驚 いたが 、 も う 一人 は 20
大きく 驚 き 、 元帥に問いかけた 。 ﹁ この 少 年は何 者 だ 。 こ ん な才 能を こ ん な 若 い時 期 に 持 ってい る な ん て 考 え られ ない ﹂ と 。 そ こ か ら は 僕 に は わ か ら な い 単 語 で 会 話 を 続 け る。妖 精 が ど う と か 開 発 が ど う とか 。 ただ 、 元帥は 僕 にこういったのだ 。 ﹁君 は 提 督 に な っ て も ら い た い 。 い や、も は や 決 定 事 項 だ 。拒 否 権 は な い 。頑 張 っ て も ら いたい ﹂ ﹁ ⋮⋮⋮あ 、柱 木さ ん、 海孤 島 が 見 えます よ !﹂ ﹁ あ 、も うそ ん な時 間 なのか 。荷 物 を まと め て 運 ぶ用 意を してく れる かい ?﹂ ﹁了解 です !⋮⋮⋮あ 、 そうだ 。 こ れ か らよろ しくお 願 いしますね 、柱 木さ ん !﹂ ﹁ん、 こち ら こそ よろ しく 頼むよ、 吹 雪 ち ゃん﹂ ⋮⋮⋮ここか ら、 全てが 始 まった 。僕 は 、 提 督となった 。艦娘を率 いて 、 深 海 棲艦 と いう 化 け物と戦う 、提 督に 。 僕 は 自分 に問いかけた 。 艦隊 の 指揮を、 あなたにはと れ ますか ? ⋮⋮⋮きっと 今 は無 理 だ 。 21 始まりを僕は知った。
で も、 いつかきっと 。 と れるよ うになってい るん だ ろ うな 。 そ れ がいつかは 知ら ないが 。 22
海孤
島
について
知
った
。
﹁ ⋮⋮⋮こ れ で よ し 、 と 。 海 人 さ ん、係 留作業 完了 しました ﹂ 海孤 島 についた 。 ち ょ うど港に 船を係 留したとこ ろ だ 。 ち な み に そ の 作 業 を し て く れ た の は 夕 張 さ ん。僕 と な ん と な く だ け ど 年 代 が 一 緒 に 見 え る か ら接 し や すい 。 ﹁わ かった 。後 で 念 のた め僕 が 再確認 しておく よ。荷 物は⋮⋮⋮どうし よ うか ﹂ ﹁ う ー ん。一 旦 陸 に 上 げ て お く だ け に し ま し ょ う 。 ま だ 来 て ま せ ん け ど 、迎 え の 車 が 来 るん です よ ね ?確 か トラック が 二台 く ら い支給さ れ てい る はずですし ﹂ 実 は 大 き い 荷 物 等 は 事 前 に 搬 入 し て も ら っ て い る の だ 。 作 業 員 と か も 僕 ら よ り に 先 にこの 島 についてい る ⋮⋮⋮ ら しい 。 そ れ にして もトラック ?そ ん なの 配備 さ れ てたっけ 。 ﹁ ⋮⋮⋮ご めん、 そこまでは 知ら ない ﹂ ﹁ え ?資料読ん でない ん ですか ?﹂ ﹁ う ん ⋮⋮⋮そ ん なの もら ってたっけ ?﹂ ﹁ はあ⋮⋮⋮ 電 ち ゃん !赤 の 2 番の 箱 か ら 支給さ れ た 設備 の 資料を探 してく れる ?﹂ 23 海孤島について知った。﹁了解 なのです !﹂ ﹁ 吹 雪 ち ゃん は 私 と 一緒 に 装備を下ろ すの を 手 伝 って !﹂ ﹁ はい !﹂ ﹁ ⋮⋮⋮ 僕 にでき る ことってあ る ?﹂ ﹁ えっ ?海 人 さ ん は 一応提 督な ん です 。ゆ っく り休ん でて も いいです よ ?﹂ ﹁ 女の子にだけ 働 かせ る のはち ょ っと 嫌 だか ら ね⋮⋮⋮男の子の 意 地 、 かな ?﹂ ﹁ そ う で す か ⋮⋮⋮ 海 人 さ ん は 船 の 係 留 設 備 を 確 認 し た 後 に 赤 い ラ ベ ル の つ い て な い 段 ボール箱を下ろ してください 。 木 製 の 箱 の 方 は 重 たいですか ら私達 が やり ます ﹂ ﹁重 たい ん だった ら僕 に 任 せてく れれ ばいいのに ﹂ ﹁ ⋮⋮⋮ 試 しにあ れ、持 ち 上 げて 見 てください ﹂ 夕 張 さ ん に 言 わ れ た だ い た い パ ソ コ ン が 入 り そ う な く ら い 大 き な 木 箱 を 持 ち 上 げ よ うとして みる。 ⋮⋮⋮う わ、 重 たい !?ダメ だ !揺れ てないとこ ろ な ら と も かくこ ん な 船 の 上 じ ゃ 絶 対 どこかに 落 とす ! ﹁ ほ ら ⋮⋮⋮ そ れ、私 達 の 装 備 が 入 っ て る ん で す 。艦 娘 の 装 備 は 基 本 的 に 重 た い ん で す よ ?﹂ ﹁ う わ ⋮⋮⋮ よ くこ ん なの積 ん でて 船 が 沈 まなかったな⋮⋮⋮ ﹂ 24
﹁ ふふ 、昔 か ら船 って 意外 と 頑丈 な ん です よ ?そう簡単には 沈み ませ ん !﹂ 昔 の戦 艦 の 生 ま れ変わりみ たいな 人 に 言われる と 説得力 があ る な⋮⋮⋮ ﹁ ち な み に 私 達 は 艦 娘 で す か ら。艤 装 無 し で も 少 な く と も み ん な 提 督 よ り 力 あ り ま す よ ?﹂ 証拠をみ せ る つ もり なのか 、 僕 がさっき 持 ち 上 げ る のに 苦 戦していた 箱を軽々 と 夕 張 さ ん は 持 ち 上 げた 。 ﹁ 男の子としては ショック が 少 なか ら ずあ るよ ⋮⋮⋮ ﹂ ﹁ あはは 。 そ れ じ ゃ、 作業 を始め まし ょ う !﹂ そうい われ て 、僕 は作業 を始め た⋮⋮⋮ ⋮⋮⋮さて 、 ここで海孤 島 について 確認 しておこう 。 作業中は 暇 だしね 。 海孤 島 はそこそこ大きな 島 だ 。 主に 四 つの区 域 に 分 け られる。 ま 、 勝 手に呼 ん で る だ けだけど 。 まず 北 地区 。農 業 を していた ら しい 。砂 浜 も あ り、 夏 は 泳 いだ りも出 来 る だ ろ う 。 港 設備 はあま り 無いので 長期間 の停 泊 は 避 けた 方 がいいかな ? 次に 西 地区 。 周 囲 は 険 しく 、 岩 に 囲われ てお り、 船 での 接触 は 困難 だ 。岩 に 覆われ た 中 心 に山があ る。島 の中か ら 歩きか ら じ ゃ ないと山にはいけないだ ろ うな⋮⋮⋮ 南 地 区 。都 市 部 み た い な 感 じ で 建 物 が 多 い 。 こ こ に 港 も あ る し 、鎮 守 府 も あ る ら し 25 海孤島について知った。
い 。ら しいというのは 僕もよ く 知ら ないか ら。 ちな み にここか ら島 の中 心を通るよ うな 感 じで 道路 が 通 ってお り、北 地区へ 行 け る。 東 地 区 。 こ ち ら も 西 地 区 と 似 た よ う な 感 じ だ 。 た だ こ ち ら は 東 地 区 よ り も 自 然 は 豊 かな よ うだ 。 停 泊 できそうなとこ ろも あ る し 、 海 岸 には 道路 が 通 ってい る。 こち らを回 って南地区 と 北 地区 を行 き来 も可能 だ 。 さて 、 そ ん な海孤 島 は無 人島 だ 。 無 人 になったのは大体 10 年 程 前 。 ここか ら は 少 し歴 史 の 話 にな る。 実 は当時の 日 本⋮⋮⋮という より世 界は 島ブームみ たいな 状 態だった ん だ 。 金持 ちが 小 さな 島を開拓 して 、 そこに 人々を 呼び 込む。一 種の経 営ゲームみ たいな 感 じでね 。 当 時 の 人 口 は 凄 ま じ く 多 か っ た 。 住 む 場 所 を 少 し で も 増 や そ う と し て 色 々 な 国 の 政 府 がそういった 動 き を促進 していたの も あった ら しい 。 とこ ろ が 。 そ れ に 拍車を かけ る動 きが 起 きた 。 深 海 棲艦、 だ 。 奴 等 は 海 か ら 突 如 現 れ た 化 け 物 と し か わ か っ て い な い ら し い 。も っ と も こ れ は 提 督 26
にな る 前の 僕 の 知識 で 、 だけど 。 提 督になってか ら調 べた ら また 違 う結 果 が 出る か も し れ ない 。 とにかく 、 その海か ら現れ た 化 け物に よ って 世 界は大 混 乱 。飛行 機 や、 船 といった物 は根こそぎ 落 とさ れ た 。 つま り 物 資 の 輸送ルート がほと ん ど潰さ れ て 貿易 が 不可能 に 近 い 状 態になった 。 貿易 に よ って 資源を確保 していた 国 は 少 なくはなかったか ら、 幾つかの 国 は 内 政の 混 乱で 滅ん だ りも した ら しい 。 対抗 す る た め にいくつ も の 国 の 軍隊 が奴等に 挑ん だ 。 も ち ろん、日 本 も。 結 果 は⋮⋮⋮大敗 。 そ の 戦 い の 生 存 者 は 今 残 っ て い る だ け で 世 界 に 一 万 と 少 し く ら い 。 死 亡 者 は ⋮⋮⋮ 止 めよ う 。 いく ら な ん で も多 すぎ る く ら いだったとだけ 言 っておく 。 当時は も っと 生 存 者 はいた ら しい 。 しかし 負 った怪 我 の 悪化、 当時の恐 怖を忘れられ ず 自殺 したことに よ って 生 存 者も減 った ん だ 。 何はと も あ れ、 世 界の 人口 はかな り減 った 。今 ではそ ん な無 茶 な 島 の 開拓 はしていな いと 聞 いてい る。軍 は や ってい る のか も し れ ないが 。 話を 戻そう 。 その戦いで 軍隊 が全 滅 しなかったのは 理 由があ る。艦娘 の 出現 だ 。 突如現れ た 艦娘 は 壊滅状 態の 軍隊を援護。撤退 作戦 を成功 させた 。 27 海孤島について知った。
そ れ以降艦娘 は 、 艦娘 の 選ん だ り した 軍人 ⋮⋮ 多分提 督のことだ ろ う⋮⋮⋮の元で 働 き 、世 界 を守 ってい るら しい 。 艦娘 については 僕もよ く 知ら ない 。 歴 史 の教 科書 に も あま り詳 しくは 載 ってないし 、 学校で も希望 す る人 でなおかつ 成 績 が 良 くなけ れ ば 艦娘 についての 知識を得る ことは 出 来なかった ん だ 。 と り あえず 、僕 が 知 ってい る のはこ れ く ら いだね 。 ・艦娘 は本体と も いえ る 女の子と 、装備 ⋮⋮⋮ 艤装 のこと を指 す 。 ・艦娘 は戦 艦 としての戦 闘力を持 ちなが らも、小柄 で機 動力も 決して低くはない 。 ・ 深 海 棲艦 に 対 して唯 一 といって も いいほどの戦 力。 ちな み に 通 常の戦 艦 などは 現 在 は 艦娘 の サポート として 運 用さ れる ことが 多 く 、現 在 も現 役 。 ここまでが学校で 聞 いたこと 。 そして次はあの 僕 に 建造を させた元帥か ら言われ たことな ん だけど⋮⋮⋮ 確 か 、 ﹁艦 娘 は 第 二 次 世 界 大 戦 な ど 過 去 の 戦 争 に 使 わ れ た 戦 艦 と 同 じ 名 前 を 持 ち 、断 片 的 な が らも 当時の 記憶を持 ってい る﹂ ⋮⋮⋮ 関係 ないか も し れ ないけど 、 こ ん なこと も言われ たっけ 。 ﹁ 当 時 戦 争 に 負 け た 日 本 の 艦 娘 は 言 わ ば 戦 争 の 被 害 者 だ 。辛 い 記 憶 も 決 し て 少 な く は な い 。 その 事 で何か 悩ん でいた ら助 けて やる の も提 督の 仕事 だ ﹂ 28
⋮⋮⋮ 頑 張 ら ないとね 。 何ができ る かは わ か ら ないけどさ 。 さて 、 歴 史 の 話 は終 わり にし よ う 。深 海 棲艦 の登場に より、 海が 近 く 、 軍事設備 のな い 島 は危ないという 雰囲気 が 広 がった 。 この海孤 島 は瀬戸 内 海にあ る けど 、 決してその 雰囲気 がなかった 訳 ではない 。 当時 島 は 開拓途 中 。予定 では 600人 く ら い住 む予定 だったとか 。 元 々人 は住 ん でいた ん だけど 、 過疎化。 そこに 目を つけてとあ る金持 ちが 開拓 し や す いと判 断 したとか 。 しかし 深 海 棲艦 の影 響 で 開拓 は中止 。人も移 住してこなくなった 。 結 果、 無 人島 になってしまった 。 建築途 中でほっぽ り ださ れ た 建 物 も少 なくはない 。 ちな み にその 金持 ちは 既 に 亡 くなってお り、 所 有者 がいなかったとこ ろを 海 軍 が 買 い 取 った ら しい 。 で 、 そこ を鎮守府 にした⋮⋮⋮と 。 正 直 い い ん じ ゃ な い ん だ ろ う か 。内 陸 部 に あ れ ば 攻 め こ ま れ た り す る 危 険 は 少 な い だ ろ う し 。 そ れ に 瀬 戸 内 海 は 比 較 的 温 暖。 本 来 な ら 過 ご し や す い し ね 。 問 題 は 深 海 棲 艦 が 出 て か ら な ぜ か 世 界 中 の 気 候 が お か し く な っ て い る こ と だ 。 こ こ も ど う な る こ と 29 海孤島について知った。
か 。 ひとまずは 様 子 を見よ うと 思 う 。 ﹁ ⋮⋮⋮ふうっ 。 こ れ で 荷 物は全 部 かな ?﹂ 一旦船 か ら は全 部荷 物 を下ろ せた 。後 は 迎 え を待 つだけだね 。 ﹁ お 疲れ様 です 。 海 人 さ んも麦茶 どうですか ?﹂ ﹁ あ り がとう吹 雪 ち ゃん。飲み 物用 意 してた ん だ ﹂ お 、暖 かい 。 まだ 一月 だか ら少 しひ んやり す る しち ょ うどいい 。 ﹁ 何 事 に も備 えあ れ ば 憂 いなし 、 です よ﹂ ⋮⋮⋮と り あえず 僕 には 色々 な 意 味で 知識 の 備 えが 必要 かな⋮⋮⋮ ﹁ ⋮⋮⋮あ れ ?そういえば稲 妻 ち ゃん は ?資料探 させてた よ ね ?﹂ ﹁ な ん だか発 音 がおかしいのです ﹂ 気 がつくと稲 妻 ち ゃん 本 人 がいた 。 ⋮⋮⋮ 一 番この中で 小 さいか ら かな 、小動 物に 見 え る。ハムスター とか 。 ﹁ 海 人 さ ん、私 はいなずまなのです 。電気 の ﹃電﹄ って 書 いていなずまと 読む のです ﹂ ﹁ ふ ーん ⋮⋮⋮で ん ち ゃん じ ゃダメ ?﹂ ﹁ダメ なのです ﹂ ﹁ は わわ ち ゃん﹂ 30
﹁私 そ ん なには わわ、 って 言 ってないと 思 うのです ﹂ ﹁ ⋮⋮⋮ プラズマ ち ゃん ?﹂ ﹁私 はそ ん なに 黒 くないのです !﹂ じっと睨 み付 けてきて 怒る。可愛 い 。 ⋮⋮⋮とこ ろ でな ん で プラズマ=黒 いに繋が る のです ? ⋮⋮⋮あ 、 うつった 。 ﹁ まあ 、 とにかく 。今度 か ら はち ゃん と 電 ち ゃん、 って呼ぶ よ。 とこ ろ で 資料 はどこ ?﹂ ﹁ ち ゃ ん と 約 束 な の で す よ ?資 料 な ら 夕 張 さ ん が 見 て ま す 。 な ん だ か 悩 ん で い る み た い なのです ﹂ 荷 物に 腰 かけて 確 かに 紙 の束 を見 てい る。 な る ほど 、 あ れ か 。 ﹁ あ り がとう 。夕 張さ ーん。資料 に何かあったの ?﹂ ﹁ ⋮⋮⋮海 人 さ ん、 こ れ少 しおかしいと 思 う ん です よ﹂ そ う い っ て 夕 張 さ ん は 僕 に 資 料 を 見 せ た 。ト ラ ッ ク と か 通 信 機 器 と か 冷 蔵 庫 と か が リスト に 載 っていた 。 どう やら 物 資 の リストら しい 。 ﹁ う ん ⋮⋮⋮ ?こ れ がどうかしたの ?﹂ ﹁よ く 見 て もら うと わ か るん ですが⋮⋮⋮ 建築 用の 設備 が 多 い ん です ﹂ ﹁ん ?⋮⋮⋮あ 、 本当だ 。僕も 大体 名 前は わ か る けど⋮⋮⋮な ん だか 多 い 気 がす る﹂ 31 海孤島について知った。
﹁わ か り ますか 。提 督って 建築職 に就くつ もり だった ん ですか ?﹂ ﹁ い や、 お祖父さ ん が大 工 だったか ら知 って る だけ 。建築職 に就くつ もり はなかった よ﹂ ﹁ そうですか⋮⋮⋮ 逆 に 。鎮守府 として 必要 な 設備 の搬入 量 が 一部少 ない ん です ﹂ ﹁ そ れ はいまいち わ か ら ない ん だけど⋮⋮⋮結局何が 言 え る の ?﹂ ﹁ う ー ん ⋮⋮⋮ こ の 島 ⋮⋮⋮ と い う か 、鎮 守 府 に は 何 か が あ る ?と し か 言 え ま せ ん ね ⋮⋮⋮ ﹂ ⋮⋮⋮ 一 体何があ るん だ ろ うか 。僕 は港で 迎 えが来 る まで 色々 と 考 えていた⋮⋮⋮ 32
鎮守府
について
少
しだけ
知
った
。
﹁ ⋮⋮⋮ 本 当 に 申 し 訳 あ り ま せ ん。鎮 守 府 の 方 で ト ラ ブ ル が あ り ま し て か な り お 待 た せ してしまいました ﹂ ゆ っく り待 ってい る間 にい ろ い ろ と 書類を確認 してい る と 、 一台 の トラック が や って きた 。 し か し 本 当 に 待 た さ れ た な 。夕 張 さ ん が 暇 つ ぶ し に っ て 艤 装 の 機 関 部 を 改 造 し て 電 源を と れるよ うにして テレビを見よ うとか 言 い 出 してた ん だけど 。 さ す が に 物 騒 な の で や め さ せ ま し た が 。現 在 吹 雪 ち ゃ ん 達 は 新 し く や っ て き た ト ラック に 荷 積 み 中 。 僕 ?戦 力 外 通 告 さ れ ま し た が ?⋮⋮⋮ し か た な く ト ラ ッ ク に 乗 っ て や っ て き た 艦 娘 と 会話 してい る。 彼 女 に も 提 督 呼 ば わ り を や め て く れ と 言 っ た ら し ぶ し ぶ や め て く れ た 。 ⋮⋮⋮ そ ん なに 僕を提 督と呼びたいのか ? ﹁ い や、 別にいいけど⋮⋮⋮え ー っと 。 い ら ごさ ん だっけ ?﹂ ﹁ い ら こです 。伊良 湖と 書 いてい ら こと 読み ます ﹂ 33 鎮守府について少しだけ知った。﹁ な る ほど⋮⋮⋮ や っぱ り面 白い 名 前だね ﹂ ﹁や っ ぱ り ?ど う い う こ と で す か ?⋮⋮⋮ そ れ と 、聞 き た い こ と も あ る ん で す が い い で し ょ うか ?﹂ ﹁ いいけど 。 何が 聞 きたいの ?﹂ ﹁ どうして大 淀 さ ん と 明石 さ ん、 そ れ に 間宮 さ ん がこの 鎮守府 にはいない ん ですか ?﹂ ﹁ えぇっ !?伊良 湖さ ん そ れ 本当ですか !?﹂ 夕 張さ ん が 驚 いて 伊良 湖に 駆 け 寄 った 。 吹 雪 ち ゃん達も 作業の手 を 止 め ていた 。 ⋮⋮⋮そ ん なに 驚 くこと ? ﹁私 も こ の 島 に 派 遣 さ れ る 前 に 気 に な っ て 他 の 人 に 聞 い た ん で す が 理 由 は 提 督 に 聞 い て く れ と 言われ ました⋮⋮⋮そ れ で 、理 由は何な ん ですか ?﹂ ﹁ その前に 。 大 淀 さ ん って⋮⋮⋮ 誰 ?﹂ ﹁ な ん で海 人 さ ん知ら ない ん ですか⋮⋮⋮こ ん な 名 前の 人 です よ﹂ 吹 雪 ち ゃん が 持 っていた手帳に ﹁ 大 淀﹂ と 書 く 。 ⋮⋮⋮え ?おおず み さ ん じ ゃ ないの ? ﹁ どうす れ ばこ れを おおず み って 読めるん ですか⋮⋮⋮ ﹂ ﹁ な ん で だ ろ う ね ?僕 も 分 か ら な い や ⋮⋮⋮ そ の 人 達 が い な い の は 元 帥 さ ん が た ぶ ん 僕 が 本 来 提 督 に な り た い 人 が 行 く 学 校 を す っ 飛 ば し て 提 督 に な る か ら 特 例 と し て 派 遣 し 34
よ うとしてたか ら そ れを僕 が止 め たか ら いない ん だ ﹂ ﹁ ﹁ ﹁ ﹁ ⋮⋮⋮は ???﹂ ﹂ ﹂ ﹂ どうして みん な 驚 く 。 吹 雪 ち ゃん がな ん かう ん ざ り した 顔 で 説明 に入った 。 ﹁ ⋮⋮⋮ あ の ー、 海 人 さ ん。 本 来 提 督 は 就 任 し た て の 時 で 最 高 で 1 6 人 の 艦 娘 が 配 属 さ れ てい るん です 。最 低で も5人 はいます ﹂ ﹁ そうな ん だ 。 うちは全 員 で 4人 だ よ ね ?﹂ ﹁ はい 。 ですけど 、 内訳 が 違 います 。 海弧 島鎮守府 の 内訳 は 艦娘3人 です 。 そのうち 、 特 殊艦 ⋮⋮⋮ 提 督の 執務 業の 補 佐 を す る 大 淀 さ ん、 鎮守府 の 工廠を管理 す る明石 さ ん、 鎮 守府 の 食料面を管理 す る間宮 さ ん、 伊良 湖さ ん の 4人 は全 員配 属さ れ てい る のが普 通 で す 。 こ こ に い る の は そ の 特 殊 艦 の う ち 伊 良 湖 さ ん 1 人 だ け で す ね 。 ち な み に 本 来 は 艦 娘1人 か ら12人、 そして先ほどあげた 4人 がい る状 態な ん です ﹂ ﹁ ⋮⋮⋮簡単に 説明 す る と ?﹂ ﹁ 特 殊 艦 の 4 人 は ど ん な 提 督 で も 配 属 さ れ ま す 。 特 例 で も 何 で も な い で す 。 海 人 さ ん の 勘違 いです ﹂ ⋮⋮⋮ や っちまった 。 ﹁建 造 さ れ て か ら の 勉 強 の 内 容 が ど こ か お か し か っ た の は そ れ が 原 因 だ っ た の ね ⋮⋮⋮ 私、多分明石 さ ん の 代 役のた め の 勉 強 を受 けてた わ ⋮⋮⋮ ﹂ 35 鎮守府について少しだけ知った。
﹁ ⋮⋮⋮ 私 は 多分間宮 さ ん の 代わり のた め にお 料理を練習 させ られ たのです ﹂ ﹁道 理 で 管 理 職 系 の 勉 強 を さ せ ら れ て た ん で す ね ぇ ⋮⋮⋮ あ の 、 海 人 さ ん。 本 当 に ど う して 提 督になっち ゃ った ん ですか ?﹂ 試験を間違 えたのが 原因 かな⋮⋮⋮ほ ん とにご めん。 ﹁ ⋮⋮⋮ 皆 さ ん、悔 や ん で い る 暇 は あ り ま せ ん よ。早 く 帰 ら な い と 日 が 暮 れ て し ま い ま す 。私 は海 人 さ ん に み っち り と 、 説 教と 鎮守府 の 現状を説明 します 。 す み ませ ん が 皆 さ ん は 荷台 に乗って もら えますか ?﹂ そういって 伊良 湖さ ん は 会話を 終 わり にした⋮⋮⋮ 本当にすいませ ん って 。 お 願 いですか ら目を笑わ せてください 、 伊良 湖さ ん。怖 いで す 。 ちな み に 、 僕 は元帥さ ん が特 例 としてその特 殊艦 の 4人を配 属させ よ うとしていたと 勘違 いして 断 っていたけど 。 そ れ を 言 っ た と き 元 帥 さ ん 笑 っ て い た な 。 た だ さ す が に 1 人 は 配 属 さ せ て く れ と 頼 ま れ た か ら 伊 良 湖 さ ん 選 ん だ と き も 笑 っ て い た な 。 絶 対 勘 違 い し て い た こ と に 気 づ い ていたな⋮⋮⋮ ⋮⋮⋮ 伊 良 湖 さ ん を 選 ん だ 理 由 が 名 前 が 長 い 人 っ て 珍 し い か ら っ て 言 う の は 黙 っ て 36
おこう 。 あ 、 そうそう 。 特 殊艦 は 自分 で 基 地 を運営 して入手した 資源を 本 部 にに 一定量送 った ら一人 ずつ派 遣 して もら え るよ うに 頼ん であ る。 と り あ え ず あ の 大 和 を 作 る 資 材 と 同 じ 量 を 送 っ た ら っ て 元 帥 さ ん に あ の 時 言 っ た ら また 笑 ってたけど 。 何でだ ろ う 。理 由はそのうち 調 べ よ う 。 と り あ え ず 車 の 中 で 聞 い た 鎮 守 府 の 現 状 を メ モ し て お く 。 単 語 は よ く 分 か ら な い け どと り あえず 書 いておく 。 ま だ 理 解 で き そ う に な い し 。聞 い た ら 長 く な り そ う だ し 。必 要 に 応 じ て 聞 く こ と に した 。分 かっていない単 語 は ?で 囲 っておこう 。 ?建造ドック ?、 ?入渠 ドック 数 ?:1︵ 本来は両 方 と も最初 か ら2 はあ るら しい ︶ 明石 さ ん と やら がいないた め増設不可能 ︵ 本来は大 量 の 資 材と場所さ れ あ れ ば 増設 で き る ら し い ︶ 。 さ ら に ?近 代 化 改 修 ?に か な り 時 間 が か か る︵ 本 来 は ほ と ん ど か か ら な い ら しい ︶ 。 大 淀 さ ん と や ら が い な い た め ?任 務 受 領 ?に 時 間 が か か り そ う と の こ と 。 ︵ 本 来 は 大 淀 さ ん が 仕事を肩代わり す るら しい ︶ 間 宮 さ ん と や ら と 明 石 さ ん が い な い た め 艦 娘 は 現 状 だ と お そ ら く 1 0 人 を 受 け 入 れ 37 鎮守府について少しだけ知った。
る の が 精 一 杯 。 ︵ 本 来 は 1 0 0 人 は 受 け 入 れ ら れ る。増 設 す れ ば な ん と 2 8 0 人 も い け る とか ︶ な ん で も艦娘 の 寮 がない ら しく 、 ?鎮守府 ?︵実 はまだいまいち わ かっていない ︶ の あいてい る部 屋 を すべて 使 って も10人 が 限度ら しい 。 も し 艦 娘 の 寮 が で き て も 伊 良 湖 さ ん 一 人 で は 食 堂 の 運 営 に 限 界 が あ る か ら 現 状 で は 50人 が 限度 だ ろ うとのこと 。 ⋮⋮⋮ は あ 。自 業 自 得 と は い え こ れ か ら ど う な る の や ら。 と り あ え ず こ こ に み ん な に 謝罪 の 言葉 で も書 いておこうか 。 艦娘 の 皆 さ ん、 僕 のせいで 多 大な 迷惑を おかけします 。 そ れ で も どうか よろ しくお 願 いします⋮⋮⋮っと 。 尺が 微妙 なので キャラ 紹 介コーナー 柱 木 海 人: はし ら ぎ かいと 現 時 点 で 17 歳 。早生 ま れ なので 高 校 三 年 生 だった 。 工 業学校の 試験を受 け る た め に 試験会 場 を訪れ たが 、 場所 を間違 えて 提 督にな る た め 38
の 試験を受 けてしまう 。 ち な み に に そ の テ ス ト の 選 択 式 の 部 分 は 運 で 9 割 が 正 解 し た 。記 述 は 難 易 度 の 低 い とこ ろ の み 正 解。化 け物か 。 面接 の時に 試験官 に 質 問して 内容を知 って 途 中で帰った 。 その 際 の 試験官 にあ る能力を見抜 か れ提 督になった 。 初期艦 の吹 雪 にはこ れ か らも色々 と呆 れられ た り す る。 吹 雪: ふぶき ご存じ ゲーム 版 艦 こ れ の 初期艦候補 の 1人。 吹 雪型駆逐艦 の 1 番 艦。 アニメ と未 完成 の ストーリーモード では主 人 公だった 。 本作ではしば ら く大 淀 の 代 役 を務める ことになった 。 作 者 の 初期艦。僕 が扱いさえ 間違 えなけ れ ば影は 濃 い⋮⋮⋮はず 。 電: いなずま ゲーム 版 艦 こ れ の 初期艦候補 の 1人。暁型駆逐艦 の 4 番 艦。 かな り の 人気を誇る艦娘。口 癖の ﹁ なのです ﹂ はかな り有名。 ⋮⋮⋮ ロリコン ほいほい ? 39 鎮守府について少しだけ知った。
本作では 間宮 の 代 役と 題 して 料理を頑 張 る 模 様。腕 前は 不明。 ちな み に作 者 の 鎮守府 では 12 番 目 に 配 属さ れ た 艦娘。 その前に 雷 と 響 はきてい る けど 諸事情 で 電を 先に 出 すことにした 。 夕 張 :ゆ うば り 夕 張 型軽巡艦 の 1 番 艦。 手 に 入 り に く い 艦 娘 の 1 人。 兵 装 実 験 軽 巡 と 名 乗 っ て い る た め 機 械 に 強 い 設 定 が あ る。 本作では 明石 の 代 役 を務める ことにな る。 作 者 の 鎮守府 では 16 番 目 に 配 属さ れ た 艦娘。 そ ん なに 待 たさ れ なかったけど 。 ︵ 入 手 し た と き の 台 詞 が ﹁ は ー い 、 お 待 た せ ?兵 装 実 験 軽 巡、夕 張 、 到 着 い た し ま し た !﹂。 ︶ 伊良 湖 : い ら こ 厳密 には 艦娘 ではなく アイテム 扱いの給 糧艦。 地 名 として 読む と 名 前はい ら ごにな る はずだが 、 い ら こと 読む。 本作ではかな り の 苦労人 にな る 模 様。頑 張 れ。 40
ついでに 現 時 点 での登場す る可能 性の 高 い 艦娘︵ 作 者 の 鎮守府 の メンバー︶ 。 水 上 機 母艦 千歳 、 千 代 田 潜水 艦 伊168、伊58 正 規 空 母 加賀、赤城、蒼龍 航 空戦 艦 伊勢 改 、日向 改 戦 艦 扶桑 、 山 城、 大 和、長門、陸 奥 、金 剛 、比叡、榛名、霧島 軽 空 母 鳳翔、龍驤、隼鷹、 祥 鳳、飛鷹 重巡洋艦 最上、 古鷹、 加古、 青葉、 妙高、 那 智 、 足柄、 羽黒、 高雄、 鳥 海 、 筑摩 、 衣 笠 、 熊野、 愛宕、 摩 耶、 利根 41 鎮守府について少しだけ知った。
軽巡洋艦 大 井、 北 神 、 天 龍、 龍 田 、 球磨、 多 摩 、 長良、 五 十 鈴、 名取、 由 良、 川内、 神 通、 那 珂、鬼怒、阿 武 隈、矢矧 木 曽、夕 張 駆逐艦 島風、 吹 雪、 白 雪、 初雪、 深雪、 叢雲、 磯波、 綾波、 敷 波、 睦 月、 如月、 皐月、 文月、 長月、菊月、三日月、望月 曙、 漣 、 潮 、 暁、 響、 雷、 電、 初 春 、 子 日、 若葉、 初霜、 時 雨、 村 雨、 夕立、 五月雨、 涼風、朝 潮 、 大潮 、満 潮 、荒 潮 、霰、霞、陽炎、不知 火 、黒 潮 、秋雲 すでに 100人 な ん だ よ なあ 。 どうし よ う 。 42
昨
日
の
事
故
を僕
は
知
った
。
⋮⋮⋮な ん かすごい久しぶ り な 気 がす る。 こう⋮⋮⋮夢 を見 ていた よ うな 気 がす る。 な ん だ ろ う ?美人 な女の 人 たちと 宴会をやるよ うな 感 じの⋮⋮⋮ で 、後 で 殺 さ れ かけ る って 感 じの⋮⋮⋮ ⋮⋮⋮ 気 のせい 、 というか本当に夢だ よ ね ? あ れ ?⋮⋮⋮ここは 、 どこ ? 少 し 痛む 体 を な ん とか 起 こし 、辺りを見る。 ⋮⋮⋮ 荷 物 が 入 っ て い る で あ ろ う 段 ボ ー ル が い く つ か あ る。 そ し て 布 団 が 四 つ 並 ん でい る。床 は畳だった 。 ⋮⋮⋮な ん だ ろ う ? ここの天 井や壁 の 質感、壁 についてい る 時 計。 そ れ に ドア。 どこかで⋮⋮⋮ 見 た よ うな⋮⋮⋮ 気 がす る ? ⋮⋮⋮そ れ と 。 さっきか ら見 ないふ りを していた ん だけどさ 。 ﹁ ⋮⋮⋮ む に ゃ あ 。も う 食 べ られ ないのです⋮⋮⋮ ﹂ ﹁ ⋮⋮⋮ ニャー ?﹂ 43 昨日の事故を僕は知った。⋮⋮⋮な ん で 電 ち ゃんも この 部 屋にい る のだ ろ う ?しか も 何故か猫 も い る し⋮⋮⋮ ⋮⋮⋮ 電 ち ゃん は 寝 て る な 。 な ん だ ろ う 、 体 勢 が 土下座 して るみ たい⋮⋮⋮ その前にお 座り した猫⋮⋮⋮ ピ コ ン と き た 。 あ れ ?何 か 違 う 気 が す る。t e i n と き た ?う ー ん。 し っ く り こ な い 。 と り あえず⋮⋮⋮ ﹁サーバー に エラー が発 生 した 為ブラウザ の 再読み込みを お 願 いします ﹂ ﹁ 海 人 さ ん、朝 か ら 何 を言 って るん ですか ?⋮⋮⋮あ れ、 どうして猫がい るん です ?﹂ ガ ラ ガ ラ っ と こ れ ま た 聞 き 覚 え が あ る よ う な 音 を 立 て て ド ア が 開 い た 。 そ こ に い た のは呆 れ顔 の吹 雪 ち ゃん。 ただ⋮⋮⋮昨 日 ?⋮⋮⋮あ れ、 昨 日 の 記憶 がいまいちない ? 車 に乗って 伊良 湖さ ん と 話を していたのは 覚 えてい るん だけど⋮⋮⋮ とにかく 。 多分 昨 日 は無かった怪 我を してい るよ うだ 。 とこ ろ どこ ろ包 帯 を巻 いていた り、 腕 に は ギプス がつけ られ てい る。 ﹁ あ 、 え ー っと⋮⋮⋮おは よ う 、 吹 雪 ち ゃん ⋮⋮⋮ ﹂ その怪 我 はどうしたの 、 と 。聞 こうとしたけど 言葉 にな ら なかった 。 44
見 てい る だけで 痛々 しくて 聞 く 気 にな れ なかった 。 ﹁ はい 、 おは よ うございます海 人 さ ん ⋮⋮⋮そ れ で 、 な ん で猫がい るん ですか ?﹂ ﹁ い や、僕 に も さっぱ り で⋮⋮⋮ 追 い 出 した 方 がいい ?﹂ ﹁ う ー ん ⋮⋮⋮ ひ と ま ず 置 い て お き ま し ょ う 。起 き て す ぐ の と こ ろ 申 し 訳 な い で す け ど 早速 ですが 仕事 に入 り ますね ?﹂ 吹 雪 ち ゃん は手に 抱 えた 資料を僕 に 見 せてく る。 正 直 まだ眠い ん だけどなぁ⋮⋮⋮ ざっと 見る。 ﹃ 着 任 報告 書﹄ ﹃ 物 資一覧表﹄ ﹃被害 報告 書﹄ 等 々 ⋮⋮⋮な ん のことだか 。 ﹁ と こ ろ で 、 昨 日 の 事 故 で 海 人 さ ん は 外 傷 は な か っ た の で と り あ え ず 眠 ら せ て お い た ん ですけど⋮⋮⋮ 痛む とこ ろ はないですか ?﹂ ﹁ い や ち ょ っ と 待 っ て 。事 故 っ て 何 ?昨 日 途 中 か ら 何 が あ っ た の か さ っ ぱ り 覚 え て い な い ん だ 。 昨 日 何があったのか教えてく れ ない ?﹂ ﹁ そ う で す か ⋮⋮⋮ わ か り ま し た 。 で も こ こ で 話 を す る よ り も 執 務 室 に 行 っ て 話 し ま せ ん か ?﹂ ﹁執務室 ⋮⋮⋮ ?そうだ 。 吹 雪 ち ゃん、 ここって何 処 なの ?﹂ ﹁ あっ 、 そうでした 。 海 人 さ ん はまだ 見 てない ん です よ ね ?⋮⋮⋮ここは 、﹃ 海孤 島鎮守 府﹄ 。 海 人 さ ん と 私達、艦娘 にとっての 基 地で も あ り、家 で も あ る とこ ろ です ﹂ ﹁ ここが⋮⋮⋮ 鎮守府 ?﹂ 45 昨日の事故を僕は知った。
軍事施設 っぽいの をイメージ してた ん だけど⋮⋮⋮ な ぜ か デ ジ ャ ブ ⋮⋮⋮ と い う よ り も 懐 か し さ を 感 じ る。 な ぜ だ ろ う 。 前 世 も こ ん な とこ ろ で 働 いていたとか ? ﹁ そ れ じ ゃ、行 きまし ょ うか ﹂ 吹 雪 ち ゃん が 廊下 に 出 たか ら僕も靴を 履いてついていく 。 その時 窓 か ら見 えたのは 。 古 びて ボロボロ になった木 造 の 建 物と 。 その 建 物と 僕 のい る建 物 を 繋ぐ 建設途 中 感 のあ る建 物 。 そ し て 恐 ら く 長 い 間 手 入 れ が な か っ た こ と で 荒 れ 果 て た 花 壇 な ど の あ る 寂 し い 中 庭 だった 。 ⋮⋮⋮本当にここが 、鎮守府 ⋮⋮⋮ ? 廃墟 の よ うにしか 見 えない ん だけど⋮⋮⋮ ⋮⋮⋮ 不安 だ 。不安 しかない 。 執務室 は 僕 が 寝 ていた 部 屋か ら さほど 離れ ていないとこ ろ にあった 。 執務室 には よ くあ る事務 机と 椅 子が数 セット。 本 棚や資料 が入ってい る であ ろろ段ボールも いくつかあった 。 適 当な 椅 子 を とって吹 雪 ち ゃん と 向 かいあう 。 46
﹁ さ て 。 ま ず 昨 日 の 事 を 朝 か ら お 話 し ま す ね ?昨 日、 海 人 さ ん は 私 と 夕 張 さ ん と 電 ち ゃ ん の 三人 と堺港で 合 流しました 。覚 えていますか ?﹂ 頷 いて 肯定 す る。 そ れ まで 僕 は 関 東の 方 で 自分 の 家 の 荷 物 を送 った り、 家を引 き払う 準備を しなが ら船 の 運 用 方法を 学 ん でいた 。 ﹁ その 後 物 資を 積 ん で 輸送船 ﹃ 水 上 丸 ﹄ に乗って堺港 を出 港しました 。 ちな み にどうして わ ざ わ ざ 近 い呉 鎮守府 ではなく堺港か ら出 港したのかは 覚 えていますか ?﹂ ﹁知ら ないけど 。 というか 鎮守府 って 他 に も あったの ?﹂ 頭を抱 え られ た 。 ﹁ ⋮⋮⋮ 説 明 し て い る と 長 く な る の で 他 の 鎮 守 府 に つ い て は 別 の 機 会 に 話 し ま す ね ?遠 いとこ ろ だったのは海 人 さ ん の 操船技術 の 確認 で も あった ん です ﹂ ﹁ そ う だ っ た ん だ 。確 か そ の 後 僕 ら は 島 に 到 着 し て 伊 良 湖 さ ん と 合 流 し て ト ラ ッ ク で 鎮 守府 に 向 かっていて⋮⋮⋮ ﹂ そ こ ま で 言 う と 僕 は 昨 日 の こ と を 思 い 出 し た 。 横 転 す る 車。僕 は そ の 中 で 伊 良 湖 さ ん の 下 敷きになった⋮⋮⋮ 気 がす る ⋮⋮⋮そうだ 。も っと 思 い 出 してきたぞ⋮⋮⋮ ﹁ ⋮⋮⋮ 車 を 運 転 し て い て 、 大 き な 建 物 に 近 づ い て き た 。 そ の と き に そ っ ち か ら 爆 発 が あった ﹂ 47 昨日の事故を僕は知った。
﹁ そ う で す 。実 は あ れ は 鎮 守 府 の 施 設 の 一 つ 、工 廠 が 爆 発 を 起 こ し た ん で す 。 そ し て 工 廠 か ら が れ き が 飛 ん で き た こ と を 私 は 叫 ん で 伝 え ま し た 。 と っ さ に 夕 張 さ ん は 電 ち ゃ ん を 連 れ て 車 を 飛 び 降 り た ん で す が 私 は 間 に 合 わ な く て 車 が 横 転 し た 時 に 荷 物 の 下 敷 きになっち ゃ いまして⋮⋮⋮怪 我 しち ゃ いました ﹂ ﹁ ⋮⋮⋮そうだったのか⋮⋮⋮ 伊良 湖さ ん は大 丈 夫だったの ?﹂ ﹁伊 良 湖 さ ん は 海 人 さ ん が 下 敷 き に な っ て く れ た の で 大 丈 夫 で し た 。む し ろ 海 人 さ ん の 体 の 方 が 不 安 で す 。 こ こ が 本 土 だ っ た ら 検 査 を し て お き た い ん で す け ど ⋮⋮⋮ そ ん な 機材 も人 材 も ここにはあ り ませ ん し 、 本 土 に 行 く機 会も いつあ る か わ か り ませ ん。 何か 不調 があ れ ばすぐに 伝 えてくださいね ?﹂ ﹁了解 です 。 とこ ろ で吹 雪 ち ゃん の怪 我 はどうなの ?﹂ ﹁私 ですか ?と り あえず 私 の 被害 は ﹃艦娘 中 傷、 艤装 中破 ﹄ といったとこ ろ です 。出撃 は 現状 では無 理 ですね⋮⋮⋮ ﹂ ﹁艤装も壊れ たの ?﹂ ﹁ト ラ ッ ク に 艤 装 も 積 ん で い た ん で す が 潰 さ れ ど こ ろ が 悪 か っ た み た い で す 。 幸 い 夕 張 さ ん の 艤 装 と 電 ち ゃ ん の 艤 装 は 小 破 で 済 み ま し た が ⋮⋮⋮ ひ と ま ず こ の 資 料 を 見 て も ら えます ?私 昨 日 の 被害を まと め ておいた ん です ﹂ 手渡さ れ た 資料を読む。 48