HPE Smart アレイ P824i-p MR Gen10 ユー
ザーガイド
部品番号: P06372-191
摘要
このガイドでは、Hewlett Packard Enterprise Smart アレイ P824i-p MR Gen10 コントローラーの 機能、取り付け、および構成に関する情報について説明します。このガイドは、サーバーおよび ストレージシステムのインストール、管理、トラブルシューティングの担当者を対象とし、コン ピューター機器の保守の資格があり、高電圧製品の危険性について理解していることを前提とし ています。
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商標
Microsoft®およびWindows®は、米国および/またはその他の国における Microsoft Corporation の登録商標また
は商標です。 MegaRAID™および
CacheCade™
Broadcom, inc.の登録商標です。
目次
HPE Smart アレイ P824i-p MR Gen10... 5
機能
...6
コントローラーでサポートされる機能... 6 動作環境... 6 RAID テクノロジー...6 変換...7 ドライブテクノロジー...7 セキュリティ... 7 信頼性... 7 パフォーマンス...7 RAID テクノロジー... 8 混合モード(RAID と JBOD を同時に使用)...8 未構成正常およびJBOD の作成...8 巡回読み取り... 8 ストライピング...8 ミラーリング... 9 パリティ...11 スペアドライブ...15 ドライブの再構築... 16 外部構成インポート... 16 変換... 16 アレイの変換... 16 論理ドライブの変換... 16 ドライブテクノロジー...17HPE SmartDrive LED... 17
整合性チェック...19 オンラインでのドライブファームウェアの更新... 19 固定キャッシュの破棄...19 動的セクター修復... 20 セキュリティ... 20 ドライブ消去... 20 信頼性...20 リカバリROM... 20 キャッシュのエラー検出および訂正(ECC)... 20 温度の監視...20 パフォーマンス... 21 SAS ストレージリンク速度...21
HPE Smart アレイ MR FastPath... 21
HPE Smart アレイ MR CacheCade...21
キャッシュ...22
インストール
... 24
インストール... 24 構成済みサーバーへのHPE Smart アレイ P824i-p MR Gen10 コントローラーの取り付
ストレージデバイスの接続...28
ケーブルの部品番号... 29
構成
...30
アレイおよびコントローラーの構成... 30
HPE MR Storage Administrator... 30
StorCLI...31
UEFI システムユーティリティ... 31
UEFI システムユーティリティでの Smart アレイ MR Gen10 の構成... 32
コントローラー情報の表示および一般的操作の実行... 32 構成管理... 33 コントローラー管理... 38 論理ドライブ管理... 46 ドライブ管理... 49
メンテナンス
... 54
システムメンテナンスツール...54 ソフトウェアおよびファームウェアの更新... 54 診断ツール...54モデル
... 56
HPE Smart アレイ P824i-p MR Gen10 コントローラー... 56
その他のハードウェアとオプション
... 57
HPE Smart Storage バッテリ...57
仕様
...58
メモリ容量とストレージ容量の表記法... 58
RAID の命名規則... 58
コントローラーの仕様...58
HPE Smart Storage バッテリとキャッシュの仕様... 59
サポートと他のリソース
... 60
Hewlett Packard Enterprise サポートへのアクセス... 60
アップデートへのアクセス... 60 カスタマーセルフリペア(CSR)... 61 リモートサポート(HPE 通報サービス)...61 保証情報... 61 規定に関する情報...61 ドキュメントに関するご意見、ご指摘... 62
Web サイト...63
HPE Smart アレイ P824i-p MR Gen10
HPE Smart アレイ P824i-p MR Gen10 は、高度な RAID レベルをサポートするとともに、パフォーマンスを 最大化するのに最適です。このコントローラーは、RAID と JBOD の操作を同時に組み合わせた混合モードで 動作します。また、フラッシュバックアップ式ライトキャッシュおよび先読みキャッシュにより、エンタープ ライズクラスのストレージパフォーマンス、信頼性、セキュリティ、効率性を提供します。
HPE Smart アレイ P824i-p MR Gen10 は以下を提供します。 • 6 x4 の内部 Mini SAS HD ポート全体の 24 SAS レーン • SAS および SATA ドライブのサポート • RAID レベル 0、1、5、6、10、50、60 • 混合モードのRAID および JBOD 機能を同時に提供 • 12G SAS サポート • UEFI およびレガシーブートモード • 4GB フラッシュバック書き込みキャッシュのサポート • HPE Smart Storage バッテリのサポート
• Smart アレイ管理ツール
◦ HPE MR Storage Administrator ◦ HPE StorCLI
◦ UEFI Storage Configuration Utility
HPE Smart アレイ P824i-p MR Gen10 は、HPE ProLiant Gen10 サーバーでサポートされます。
機能
コントローラーでサポートされる機能
以下にP824i-p Smart アレイ MR コントローラーでサポートされている機能の一覧を示します。機能の詳細 については、Hewlett Packard Enterprise Web サイト(http://www.hpe.com/support/MRSA)で MR Storage Administrator User Guide を参照してください。
動作環境
次の動作環境がサポートされています。 • Windows • Linux • VMware ESXi • レガシーブートモード • UEFI ブートモードRAID テクノロジー
次のRAID テクノロジーがサポートされます。 • RAID レベル 0、1、5、6、10、50、60 • 最大論理ドライブ数 - 64 • 最大物理ドライブ数 - 240 • 論理ドライブあたりの最大物理ドライブ数 - 64 • 混合モード(RAID および JBOD) • 未構成製品およびJBOD の製造 • 巡回読み取り • 読み取りのロードバランシング • パリティグループ • 高速で完全な初期化 • 再生成書き込み • バックアウト書き込み • フルストライプ書き込み • 専用スペア • グローバルスペア • ドライブの再構築 • 外部構成インポート変換
次の変換機能がサポートされています。 • アレイの拡張 • 移行可能なコントローラー • 論理ドライブの拡大 • RAID レベルの移行 • 変換の優先順位ドライブテクノロジー
次のドライブテクノロジー機能がサポートされています。 • HPE SmartDrive LED• 整合性チェック • 固定キャッシュの破棄 • オンラインでのドライブファームウェアの更新
セキュリティ
以下のセキュリティ機能がサポートされています。 ドライブ消去信頼性
次の信頼性機能がサポートされています。 • リカバリROM • キャッシュエラー検出および訂正 • 温度の監視パフォーマンス
次のパフォーマンス機能がサポートされています。 • SAS ストレージリンク速度 • FastPath(SSD アクセラレータ) • CacheCade • 読み取りポリシー(先読み) • 書き込みポリシー • I/O ポリシー• ドライブキャッシュ • ストライプサイズの選択
RAID テクノロジー
混合モード(
RAID と JBOD を同時に使用)
混合モードにより、すべてのドライブは論理ドライブのメンバーとなり(論理ボリュームまたはRAID ボ リューム)、構成を解除してオペレーティングシステムから非表示にすることも、ホストオペレーティングシ ステムに物理ドライブとしてドライブを表示するJBOD ドライブ状態にすることもできます。未構成正常および
JBOD の作成
コントローラーの電源をオフにして、有効なDDF メタデータのない新しいドライブを挿入した場合、システ ムを再度オンにするとドライブのステータスは[JBOD](単純ドライブ束)と表示されます。コントローラー の電源をオフにして、有効なDDF メタデータを含む新しいドライブを挿入した場合、そのドライブステータ スは[Unconfigured Good(未構成正常)]となります。JBOD ドライブステータスの新しいドライブは、スタン ドアロンドライブとして、ホストオペレーティングシステムに公開されます。有効なDDF レコードがないた め、RAID 構成を作成するために JBOD ドライブは使用できません。このため、JBOD ドライブを未構成正常 ドライブに変換する必要があります。 コントローラーがJBOD ドライブをサポートする場合、MR ストレージ管理者には JBOD ドライブを未構成 正常ドライブに変換、または未構成正常ドライブをJBOD ドライブに変換するオプションが含まれます。巡回読み取り
巡回読み取りは、RAID 構成済みドライブのシステム専用領域を含む、コントローラーに接続されているドラ イブのすべてのセクターを定期的に確認します。すべてのRAID レベルとすべてのスペアドライブに対して、 巡回読み取りを実行できます。コントローラーが定義された期間中にアイドル状態で、他にバックグラウンド アクティビティがない場合にのみ、巡回読み取りを開始できます。巡回読み取りプロパティを設定して巡回読 み取り操作を開始、またはプロパティの変更なしに巡回読み取りを開始できます。[More Actions(その他の操作)]メニューの下にある[Set Adjustable Task Rate(調整可能なタスクレートを設 定する)]を選択し、[Priority Percentage(優先比率)]列の下に配置することにより、巡回レートにアクセスし ます。1~100 の値を入力します 数が多いほどより早く巡回読み取りが実行されます(結果としてシステムの I/O 率は下がります)。
ストライピング
RAID 0 および RAID 00
RAID 0 構成には、データストライピング機能はありますが、ドライブ障害時にデータの消失を防ぐ機能はあ りません。ただし、重要度の低いデータを大量に保存する高速ストレージ(たとえば、印刷、画像編集用)で 使用する場合、またはコストが最も重要な考慮事項となる場合には役立ちます。 RAID 0 でサポートされるドライブの最大数は 32 です。RAID 00 の構成は、2 つの RAID 0 ドライブにまたがります。Hewlett Packard Enterprise では、新しい展開に RAID 00 を推奨しません。
この方法には、以下の利点があります。 • パフォーマンスおよび低コストがデータ保護より重要である場合に役立つ • どのRAID 機能よりも高い書き込み性能 • どのRAID 機能よりも低い、保存するデータ単位当たりのコスト • すべてのドライブ容量はデータ保存に使用されます(フォールトトレランス機能には割り当てなし)。
ミラーリング
RAID 1 および RAID 1+0(RAID 10)
RAID 1 および RAID 1+0(RAID 10)構成では、データが 2 台目のドライブに複製されます。使用可能な容量 はC x (n / 2)です。ここで、C はアレイ内の n ドライブのドライブ容量です。少なくとも 2 台のドライブが必 要です。
アレイにただ2 台の物理ドライブが含まれる場合、このフォールトトレランス方式を RAID 1 と呼びます。 RAID 1 でサポートされるドライブの最大数は 2 です。
アレイに3 台以上の物理ドライブが含まれ、ドライブが 2 台 1 組でミラー化される場合、このフォールトト レランス方式をRAID 1+0 または RAID 10 と呼びます。物理ドライブが故障している場合、ペアでミラーリ ングされている残りのドライブが必要なデータをすべて提供できます。2 台の故障したドライブが同一のミ ラーリングペアを構成している場合以外は、アレイ内の複数のドライブが故障しても、データが消失すること はありません。ドライブの合計数は2 ドライブずつ増やす必要があります。 RAID 10 でサポートされるドライブの最大数は 16 です。 この方法には、以下の利点があります。 • 高パフォーマンスおよびデータ保護が使用可能容量より重要である場合に役立つ • どのフォールトトレランス構成よりも高い書き込み性能 • 故障したドライブが別の故障したドライブとミラーリングされていない限り、データは失われない • アレイ内の物理ドライブの半分が故障してもデータが消失しない可能性がある
読み取りのロードバランシング
ミラー化されたペアまたはトリオごとに、Smart アレイは個々のドライブの負荷に基づいてドライブ間の読み 取り要求のバランスを取ります。 この方法には、読み取りパフォーマンスが向上し、読み取りレイテンシが短くなるという利点があります。パリティ
RAID 5
RAID 5 では、パリティ(図に Px, y で示されています)を使用してデータを保護します。パリティデータは、 ストライプ内の各ドライブからのデータを合計(XOR)することにより計算されます。パリティデータのス トリップは、論理ドライブ内のすべての物理ドライブに均等に分散されます。物理ドライブが故障すると、故 障したドライブのデータは、アレイ内の他のドライブに保存されている残りのパリティデータとユーザーデー タから回復できます。使用可能な容量はC x (n - 1)です。ここで、C はアレイ内の n ドライブのドライブ容量 です。少なくとも3 台のドライブが必要です。 RAID 5 でサポートされるドライブの最大数は 32 です。 この方法には、以下の利点があります。 • 使用可能な容量、書き込み性能、およびデータ保護が同じくらい重要である場合に役立つ • どのフォールトトレランス構成よりも使用可能な容量が大きい • 物理ドライブが1 台故障してもデータは失われないRAID 50
RAID 50 は、ドライブを複数の同一の RAID 5 論理ドライブセット(パリティグループ)に構成するネスト型 のRAID 方式です。RAID 50 の最小構成は、6 台のドライブを 3 台のドライブからなる 2 つのパリティグルー プに分割した構成です。ドライブを可能な最大数のパリティグループに構成すると、任意数のドライブでデータ消失の確率が最小にな ります。たとえば、3 台のドライブからなる 4 つのパリティグループは、4 台のドライブからなる 3 つのパリ ティグループより安定しています。ただし、パリティグループの数が多いほど、アレイに保存できるデータの 量が少なくなります。 最初に障害が発生したドライブのデータが再構築される前に、同じパリティグループ内の2 番目のドライブに 障害が発生すると、すべてのデータが失われる 冗長データやパリティデータを保存するために、ネスト型で ないRAID 方式より多くのアレイ容量を使用する(RAID 5 など)。 RAID 50 でサポートされるドライブの最大数は 240 です。 この方法には、以下の利点があります。 • RAID 5 より高性能(特に書き込み時) • RAID 0 または RAID 5 より優れたフォールトトレランス • 障害が発生したドライブが異なるパリティグループに属する場合、データの消失なしに最大n 台の物理ド ライブの故障に耐えられる(n はパリティグループの数)
RAID 6
RAID 6 では、ダブルパリティを使用してデータを保護します。RAID 6 では、異なる 2 セットのパリティデー タ(図ではPx,y と Qx,y で示されている)を使用します。これにより、2 台のドライブが故障した場合でも、 データを保護できます。パリティデータの各セットは、構成ドライブ1 台分の容量を消費します。使用可能な 容量はC x (n - 2)です。ここで、C はアレイ内の n ドライブのドライブ容量です。少なくとも 4 台のドライブ が必要です。 RAID 6 でサポートされるドライブの最大数は 32 です。この方式は、コストを重要視するとともにデータの消失を防止したい場合に最適です。RAID 5 と比較して、 RAID 6(アドバンストデータガーディング:ADG)を採用したアレイではデータ消失の可能性が低くなりま す。 この方法には、以下の利点があります。 • データ保護および使用可能な容量が書き込みパフォーマンスより重要である場合に役立つ • 同時に2 台のドライブが故障してもデータが消失しない
RAID 60
RAID 60 は、ドライブを複数の同一の RAID 6 論理ドライブセット(パリティグループ)に構成するネスト型 のRAID 方式です。RAID 60 の最小構成は、8 台のドライブを 4 台のドライブからなる 2 つのパリティグルー プに分割した構成です。 ドライブを可能な最大数のパリティグループに構成すると、任意数のハードディスクドライブで、データ消失 の確率が最小になります。たとえば、4 台のドライブからなる 5 つのパリティグループは、5 台のドライブか らなる4 つのパリティグループより安定しています。ただし、パリティグループの数が多いほど、アレイに保 存できるデータの量が少なくなります。 物理ドライブの数は、パリティグループの数の整数倍になる必要があります。このため、指定できるパリティ グループの数は、物理ドライブの数によって制限されます。特定の台数の物理ドライブに使用できるパリティ グループの最大数は、ドライブの総数をそのRAID レベルに必要な最小ドライブ数(RAID 50 では 3、RAID 60 では 4)で割った数です。 RAID 60 でサポートされるドライブの最大数は 240 です。 パリティグループ内で障害が発生した2 台のドライブのいずれかのデータが再構築される前に、そのパリティ グループ内の3 番目のドライブに障害が発生すると、すべてのデータが失われる 冗長データやパリティデー タを保存するために、ネスト型でないRAID 方式より多くのアレイ容量を使用する。 この方法には、以下の利点があります。 • RAID 6 より高性能(特に書き込み時) • RAID 0、5、50、または 6 より優れたフォールトトレランスパリティグループ
RAID 50 または RAID 60 構成を作成するときは、パリティグループの数を設定する必要もあります。 この設定には1 より大きい任意の整数値を使用できますが、物理ドライブの総数がパリティグループの数の整 数倍になる必要があります。 特定の台数の物理ドライブに使用できるパリティグループの最大数は、ドライブの総数をそのRAID レベルに 必要な最小ドライブ数(RAID 50 では 3、RAID 60 では 4)で割った数です。 この機能には以下の利点があります。 • RAID 50 と RAID 60 をサポートしている • パリティグループ数が多いと、フォールトトレランス機能が強化されます。初期化状態
論理ドライブを構成したら、次は初期化します。論理ドライブを初期化するときは、使用するストレージメ ディアを準備します。 注意: 論理ドライブを初期化すると、そのすべてのデータが失われます。この操作を開始する前に、保 持したいデータをバックアップしてください。高速初期化
高速初期化中、ファームウェアは新しい論理ドライブの最初と最後の8 MB 領域を迅速に上書きし、ブートレ コードまたはパーティション情報を消去してから、バックグラウンドで初期化を完了します。進行状況インジ ケーターを使用して初期化プロセスの進行状況を監視します。パリティ(RAID 5、RAID 6、RAID 50、および RAID 60)を使用する RAID レベルでは、パリティブロック を有効な値に初期化する必要があります。バックグラウンドコントローラーの表面スキャン分析とより高性 能な書き込み操作(バックアウト書き込み)によってデータ保護を強化するには、有効なパリティデータが必 要です。パリティ初期化が完了すると、RAID 5 または RAID 6 の論理ドライブへの書き込みは通常速くなり ます。これは、コントローラーがパリティデータを更新する際にストライプ全体を読み取るわけではない(再 生成書き込み)ためです。この機能は、論理ドライブがオペレーティングシステムからアクセス可能なとき に、パリティブロックをバックグラウンドで初期化します。パリティ初期化の完了には数時間かかります。か かる時間は、論理ドライブのサイズおよびコントローラーに対する負荷によって異なります。コントローラー がバックグラウンドでパリティデータを初期化する一方で、論理ドライブには完全なフォールトトレランス機 能があります。 この方法は、論理ドライブへのデータ書き込みを直ちに開始できるという利点があります。 バックグラウンド初期化(BGI)レートにアクセスするには、[More Actions(その他の操作)]メニューの[Set Adjustable Task Rate(調整可能なタスクレートを設定する)]を選択して、[Priority Percentage(優先比率)]列 の下を確認します。1~100 の値を入力します。数値が高いほど、初期化が速くなります(その結果、システ ムI/O レートが遅くなる可能性があります)。
フル初期化
フル初期化では、新しい構成に対して完全な初期化が行われます。初期化が完了するまで、新しい論理ドライ ブにデータを書き込むことはできません。このプロセスは、ドライブが大きい場合は時間がかかることがあり ます。この初期化はすべてのブロックを上書きし、論理ドライブ上のすべてのデータを破棄します。 進行状況インジケーターを使用して初期化プロセスの進行状況を監視します。初期化なし
このオプションを選択した場合、新しい構成は初期化されず、ドライブの既存データは上書きされません。後 で、論理ドライブを初期化することができます。再生成書き込み
論理ドライブは、ほぼ瞬時に使用できるようにバックグラウンドパリティ初期化で作成できます。この一時的 なパリティ初期化プロセス中に、再生成書き込みまたはフルストライプ書き込みを使用して論理ドライブへの 書き込みが実行されます。アレイ内のメンバードライブが故障するといつでも、障害が発生したドライブに マッピングされているすべての書き込みが再生成されます。新しいパリティデータを計算するためにアレイ 内のほぼすべてのドライブを読み取る必要があるため、再生成書き込みは非常に時間がかかります。再生成書 き込みの書き込みペナルティはn + 1 ドライブ操作です。ここで、n はアレイ内のドライブの合計数です。こ のように、アレイが大きいほど書き込みペナルティは大きくなります(書き込みパフォーマンスが低下しま す)。 この方法には、以下の利点があります。 • パリティ初期化が完了する前に論理ドライブにアクセスできる • 論理ドライブが劣化した場合でもアクセスできるバックアウト書き込み
パリティ初期化が完了すると、RAID 5、50、6、または 60 へのランダム書き込みに高速なバックアウト書き 込み操作を使用できます。バックアウト書き込みでは、既存のパリティを使用して、新しいパリティデータを 計算します。その結果、RAID 5 と RAID 50 の書き込みペナルティは常に 4 ドライブ操作、RAID 6 と RAID 60 の書き込みペナルティは常に 6 ドライブ操作になります。このように、書き込みペナルティはアレイ内の ドライブの数に左右されません。 バックアウト書き込みは、「読み取り-変更-書き込み」とも呼ばれます。 この方法には、RAID 5、50、6、または 60 のランダム書き込みが高速であるという利点があります。フルストライプ書き込み
論理ドライブへの書き込みが連続している場合や、フラッシュバックアップ式ライトキャッシュ内に累計した 複数のランダム書き込みが連続していることが検出された場合、フルストライプ書き込み操作を実行できま す。フルストライプ書き込みでは、コントローラーがドライブに書き込まれる新しいデータを使用して、新し いパリティを計算することができます。コントローラーが新しいパリティを計算する際にドライブから古い データを読み取る必要がないため、書き込みペナルティはほとんどありません。アレイの容量が大きくなるほ ど、p / n の割合で書き込みペナルティが減ります。ここで、p はパリティドライブの数、n はアレイ内のドラ イブの総数です。 この方法には、RAID 5、6、または 60 の順次書き込みが高速であるという利点があります。スペアドライブ
専用スペア
専用スペアは、1 つのアレイ専用のスペアドライブです。RAID 1、10 5、6、50、60、CacheCade SSD ボ リュームなどのフォールトトレラントな論理ドライブがサポートされています。専用スペアドライブは、アレ イ内のドライブに障害が発生したときにアクティブになります。グローバルスペア
グローバルスペアドライブは、次の条件が満たされた場合に、アレイ内の障害の発生したドライブを置き換え ます。 • ドライブの種類が同じである。 • グローバルスペアドライブの容量が、障害ドライブの容量以上である。フォールトトレラント論理ドライブまたはCacheCade SSD ボリューム内でドライブに障害が発生すると、 グローバルスペアドライブがアクティブになります。RAID 0 論理ドライブの場合、メンバードライブが予測 障害を報告すると、グローバルスペアがアクティブになります。
ドライブの再構築
RAID 1、5、6、10、50、または 60 として構成されているドライブに障害が発生すると、ファームウェアは スペアドライブまたは交換用ドライブのデータを自動的に再構築し、データの消失を防ぎます。再構築プロセ スは完全に自動化されています。ドライブの再構築の進行状況は、Background Processes in Progress(進行 中のバックグラウンドプロセス)ウィンドウで監視できます。ドライブの再構築レートにアクセスするには、More Actions(その他の操作)メニューの Set Adjustable Task Rate(調整可能なタスクレートを設定する)を選択して、Priority Percentage(優先比率)列の下を確認しま す。1~100 の値を入力します。数値が高いほど、再構築が速くなります(その結果、システム I/O レートが 遅くなる可能性があります)。
外部構成インポート
外部構成インポートとは、コンピューターシステムにインストールする代替ドライブセットに存在するRAID 構成です。MR Storage Administrator を使用して外部構成をコントローラーにインポートするか、外部構成を 消去して、これらのドライブを使用して構成を作成することができます。変換
アレイの変換
アレイの拡張
現在割り当てられていない既存のドライブを追加することにより、既存のアレイの容量を増やします。追加す るドライブは、以下の基準を満たしている必要があります。 • 割り当てられていないドライブである必要があります。• アレイに含まれる既存のドライブと同じタイプ(SAS HDD、SAS SSD、SATA HDD、SATA HDD など) である必要があります。
• アレイに含まれる最小のドライブ以上の容量を持っている必要があります。
この操作では、HPE MR Storage Administrator ユーザーインターフェイスの Modify Array(アレイの変更)オ プションを使用します。この機能は、アレイ内に1 つの論理ドライブが構成されている場合にサポートされま す。
論理ドライブの変換
移行可能なコントローラー
コントローラーファームウェアは、障害の発生したサーバーからデータを回復するために移行可能なバッテリ バックアップ式キャッシュメモリをサポートします。この移行可能なコントローラーは、全コントローラーを 新しい交換サーバーに移動させることにより、障害が発生したサーバーから回復します。 この設計では、コントローラーファームウェアは、新しいサーバーが同じ構成であると仮定します。つまり、 構成には同じサーバー世代とファミリが含まれ、論理ドライブは新しいターゲットサーバーに移行されて、 データが回復されるとキャッシュフラッシュを促進します。論理ドライブの拡大
論理ドライブ拡張機能を使用すると、再起動することなく、既存のディスク上の未使用領域を使用して論理ド ライブの容量を拡張できます。既存の論理ドライブに新しいサイズを指定して容量を増やします。タスクを実行したら、オペレーティングシ ステムのパーティション管理ソフトウェアを使用して、拡大された容量を利用できるようにします。
HPE MR Storage Administrator のユーザーインターフェイスで Logical Drive Actions(論理ドライブの操作) メニューのExpand(展開)オプションを使用して、この機能を有効にします。
RAID レベルの移行
RAID レベルの変換は、RAID 構成を別の構成に変換するプロセスです。アレイのレベルで RAID レベルの変 換を実行できます。 RAID レベルの変換機能では、論理ドライブのフォールトトレランス(RAID タイプ)の現在のレベルを変更 することができます。フォールトトレランスを変更すると、開始したフォールトトレランスに応じて、未使用 の領域がより多くまたは少なくなります。 次の表では、有効なRAID レベル変換マトリックスについて説明します。 初期のRAID レベル 移行されたRAID レベル RAID 0 RAID 1 RAID 0 RAID 5 RAID 0 RAID 6 RAID 1 RAID 0 RAID 1 RAID 5 RAID 1 RAID 6 RAID 5 RAID 0 RAID 5 RAID 6 RAID 6 RAID 0 RAID 6 RAID 5
変換の優先順位
変換の優先順位が高くなるほど、オペレーティングシステムからの要求の処理速度は低下します。変換とは、 アレイの拡張、論理ドライブの拡張、論理ドライブの移行、アレイの縮小および移動操作を指します。 [More Actions(その他の操作)]メニューの下にある Set Adjustable Task Rate(調整可能なタスクレートを設 定する)を選択し、[Priority Percentage(優先比率)]列の下に配置することにより、変換の優先順位率にアク セスします。デフォルト値は30%です。0 から 100 の数字を入力して、論理ドライブの変換が発生する頻度 を制御します。数が多いほど高頻度で変換が実行されます(結果としてシステムI/O 率は低くなります)。ドライブテクノロジー
HPE SmartDrive LED
HPE SmartDrive は、最新の Hewlett Packard Enterprise ドライブテクノロジーです。SmartDrive は、次の図 に示すキャリアで識別します。
ドライブがアレイを構成し、電源の入っているコントローラーに接続されている場合、ドライブLED がドラ イブの状態を示します。
番号 LED ステータス ステータス意味 1 位置確認1 青色で点灯 ドライブは、ホストアプリケーションによって 識別されています。 青色で点滅 ドライブキャリアのファームウェアが更新中 かまたは更新を必要としています。 2 アクティビティリン グ 緑色で回転 ドライブが動作中です。 消灯 ドライブが動作していません。 3 取り外し禁止 白色で点灯 ドライブを取り外さないでください。ドライ ブを取り外すと、1 つまたは複数の論理ドライ ブで障害が発生します。 消灯 ドライブを取り外しても、論理ドライブで障害 は発生しません。 4 ドライブステータス 緑色で点灯 ドライブは、1 つまたは複数の論理ドライブの メンバーです。 緑色で点滅 ドライブの動作として以下のいずれかを示し ます。 • 再構築 • RAID の移行の実行 • 容量拡張の実行 • 論理ドライブの拡張の実行 • 消去 • スペアドライブのアクティブ化 オレンジ色/緑色で点滅 ドライブは1 つまたは複数の論理ドライブの メンバーで、ドライブの障害が予測されていま す。 オレンジ色で点滅 ドライブが構成されておらず、ドライブの障害 が予測されています。 オレンジ色で点灯 ドライブに障害が発生しました。 消灯 ドライブでは、RAID コントローラーにより構 成されていないか、スペアドライブです。
1 青色の位置確認LED はリリースレバーの後ろにあり、点灯すると見えます。
整合性チェック
整合性チェック操作は、RAID レベル 1、5、6、10、50、60 を使用している論理ドライブのデータの正確性 を検証します。たとえば、パリティ付きシステムの整合性チェックでは、1 つのドライブ上のデータを計算 し、その結果をパリティドライブの内容と比較します。 フォールトトレラントな論理ドライブの整合性チェックは定期的に実行してください。RAID 0 はデータ冗長 性を提供しないため、RAID 0 論理ドライブの整合性チェックは実行できません。 整合性チェックを実行するには、最初に整合性チェックのプロパティを設定してから、次のいずれかを実行し ます。 • 定義した間隔で整合性チェックを実行するようにスケジュールを設定する。 • 整合性チェック操作をただちに開始する。 整合性チェックの優先度は、1〜100 の範囲です。 整合性チェックでは、以下のモードが使用できます。 • Concurrent(同時) - すべての論理ドライブで整合性チェックを同時に実行します。 • Sequential(順次) - 論理ドライブの整合性チェックを 1 つずつ順番に実行します。 • 無効 - 整合性チェックを無効にします。整合性チェックレートにアクセスするには、More Actions(その他の操作)メニューの Set Adjustable Task Rate(調整可能なタスクレートを設定する)を選択して、Priority Percentage(優先比率)列の下を確認しま す。1~100 の値を入力します。数値が高いほど、一貫性チェックが高速に実行されます(結果として、シス テムI/O 速度が遅くなる可能性があります)。
オンラインでのドライブファームウェアの更新
最新世代のHPE Smart アレイコントローラーはオンラインでのドライブフラッシュをサポートするため、 ディスクドライブファームウェアの更新時間が節約されます。新しいファームウェアイメージをロードする 前にハードディスクドライブ(HDD)をオフラインにする代わりに、更新された HDD ファームウェアイメー ジをHPE Smart アレイコントローラーにダウンロードして、次にサーバーを再起動するときにすべての HDD を更新できます。この機能は、Linux のみでサポートされています。Windows および VMware オペレーティングシステムの場 合、この機能はStorCLI との併用がサポートされています。StorCLI について詳しくは、Hewlett Packard Enterprise の Web サイト(http://www.hpe.com/info/P824i-pdocs)にある『StorCLI ユーザーガイド』を参 照してください。
固定キャッシュの破棄
コントローラーで1 つまたは複数の論理ドライブへのアクセスが失われた場合、コントローラーは論理ドライ ブからのデータを保持します。この保持されるキャッシュは固定キャッシュと呼ばれます。このキャッシュ は、論理ドライブをインポートするか、キャッシュを破棄するまで保持されます。 固定キャッシュが存在する限り、論理ドライブに対して特定の操作を実行することはできません。 重要: 外部構成が存在する場合は、外部キャッシュ構成をインポートしてから、固定キャッシュを破棄 してください。そうしないと、外部構成に属するデータが失われる可能性があります。動的セクター修復
ディスクドライブメディアでは、正常な動作状態でのドライブメカニズムの差異に起因する不良が発生する場 合があります。メディア不良からデータを保護するため、HPE Smart アレイコントローラーには動的セク ター修復機能が組み込まれています。 巡回読み取り: • ドライブのスキャンとメディアの欠陥修復 • 頻繁に使用されている期間中に不良セクターにアクセスしたときに、メディア不良を検出して修復するセキュリティ
ドライブ消去
ドライブ消去オプションを使用してドライブ上のデータを消去します。消去操作は、ドライブへの一連の書き 込み操作で構成されており、ユーザーがアクセス可能なすべてのセクターを指定されたパターンで上書きしま す。消去操作は、セキュリティ強化のために異なるデータパターンを使用して複数のパスで繰り返すことがで きます。消去動作はバックグラウンドタスクとして実行されます。 ドライブの消去操作が開始されたら、アクションメニューを使用して消去を停止できます。シンプル
[シンプル]消去は、シングルパスで、論理ドライブにパターンを書き込みます。標準
[Normal(標準)]消去操作は、まずランダムな値でドライブの内容を上書きし、パターンで 2 回上書きする 3 パス操作です。完全
[Thorough(完全)]ドライブ消去操作では、[Normal(標準)]ドライブ消去操作が 3 回繰り返されます。信頼性
リカバリ
ROM
HPE Smart アレイコントローラーは、データの破損から保護するために、コントローラーファームウェアイ メージの冗長コピーを保存します。アクティブなファームウェアイメージが破損した場合、HPE Smart アレ イコントローラーは冗長ファームウェアイメージを使用して動作を続けます。リカバリROM は、ファーム ウェアのフラッシュ時に電源障害に対する保護を提供します。キャッシュのエラー検出および訂正(
ECC)
エラー検出および訂正(ECC)DRAM 技術は、キャッシュ内にあるデータを保護します。ECC 方式では、転 送された通常の64 ビットのデータごとに 8 ビットのチェックデータを生成します。Smart アレイメモリコン トローラーは、この情報を使用して、DRAM 内またはメモリバス全体で発生したデータエラーを検出し、訂 正します。温度の監視
Smart アレイは、サーバー内の各ドライブの温度を監視します。iLO は、Smart アレイからこれらのドライブ の温度を定期的に収集して、ファンの回転速度を制御します。ファンの回転速度を最適化して、各ドライブが ワークロードとは関係なく継続的動作の最高温度を下回るようにします。
この方法には、ドライブの過熱を抑えつつ、ファンが最適な設定で動作するように制御することでコストが節 約されるという利点があります。
パフォーマンス
SAS ストレージリンク速度
[Manage SAS Storage Link Speed(SAS ストレージのリンク速度管理)]機能では、コントローラーとエキス パンダーまたはコントローラーと直接コントローラーに接続されているドライブとの間のリンク速度を変更 することができます。SAS ポートのすべて phys(物理リンク)では、異なるリンク速度または同じリンク速 度を使用できます。 SAS ポートの物理リンクに異なるリンク速度が設定され、物理リンクがドライブまたはエキスパンダーに接 続されている場合、ファームウェアは選択されたリンク速度設定を上書きし、すべての物理リンクに共通の最 大リンク速度を使用します。 すべての物理リンクのデフォルト設定は[最大]で、オプションとして 3 GB/秒、6 GB/秒、12 GB/秒などがあり ます。
HPE Smart アレイ MR FastPath
HPE Smart アレイ MR FastPath 機能は、ソリッドステートドライブ(SSD)アレイ用のインテリジェントな I/O パススルー機構です。この高度なソフトウェアは、ストレージサブシステムおよびアプリケーション全体 のパフォーマンスを大幅に向上させるために最適化されたコントローラーテクノロジーで、特にランダムな読 み取り/書き込み操作の負荷が高いアプリケーションで大きな効果があります。 FastPath は、論理ドライブが直接 IO、書き込みスルー、および先読みなしのプロパティで作成されたときに 有効になります。 FastPath が有効になるには、論理ドライブが最適な状態である必要があります。 FastPath を使用すると、次の IO シナリオが可能になります。 • IO サイズがストリップサイズ以下の場合、すべての RAID レベルへの読み込み IO。 • IO サイズがストリップサイズ以下の場合、RAID 0 への書き込み IO。 • 単一ドライブRAID 0 を対象とするすべての IO。 RAID 1、5、および 6 への書き込み IO は、FastPath 経由では許可されていません。
HPE Smart アレイ MR CacheCade
CacheCade の読み書き機能により、頻繁にアクセスされるデータをインテリジェントかつ動的に管理し、 HDD ボリュームから SSD キャッシュの高性能レイヤーにコピーできるため、ハイブリッドアレイを手動で構 成する必要がなくなります。最も頻繁にアクセスされるデータ(ホットスポット)をフラッシュキャッシュに コピーすることで、プライマリHDD アレイが時間のかかるトランザクションから解放され、ハードディスク の動作効率が向上し、レイテンシが短縮され、読み書き速度が向上します。書き込みキャッシュのサポート追 加により、Exchange Server、HPC(高性能コンピューティング)アプリケーション、Web 2.0、その他の IO 集約型OLTP データベースシステムワークロードなどの読み取り/書き込み集約型ワークロードでは、パ フォーマンスの大幅な向上が実現します。 論理ドライブでSSD キャッシュを有効にすると、その論理ドライブは既存および将来の CacheCade - SSD キャッシュ論理ドライブに関連付けられます。 注記: CacheCade-SSD キャッシュ論理ドライブの作成には論理ドライブの全容量が使用されるため、作成で きるCacheCade-SSD キャッシュ論理ドライブは 1 つだけです。
• アプリケーションの性能を向上させる • アプリケーション内のトランザクションのレイテンシを短くする
キャッシュ
読み取りポリシー
論理ドライブに対する読み取りポリシーオプションは、次のとおりです。 • No Read Ahead(先読みなし) - 先読みなしモードでは、先読み機能が無効になります。この設定はデ フォルトオプションです。 • Read ahead(先読み) - 先読み機能では、コントローラーがデータが必要になることを予測して、要求さ れたデータよりも先のデータをシーケンシャルに読み取り、その追加データをキャッシュメモリに保存す ることができます。このプロセスは、シーケンシャルデータの読み取りを加速しますが、ランダムデータ へのアクセスはほとんど改善されません。書き込みポリシー
論理ドライブの書き込みポリシーのオプションは、次のとおりです。 • ライトスルー(SSD のみ) - このモードでは、ドライブサブシステムがトランザクションのすべてのデー タを受信すると、コントローラーはデータ転送完了シグナルをホストに送信します。このモードでは、コ ントローラーキャッシュを使用しないため、パフォーマンスが低下する可能性があります。 • ライトバック - このモードでは、コントローラーキャッシュがトランザクションのすべてのデータを受信 すると、コントローラーはデータ転送完了シグナルをホストに送信します。このオプションは、コントロー ラーがステータスに従ってライトバックとライトスルーを切り替えるため、データ保護とパフォーマンス の良好なバランスを提供します。• Always Write Back(常にライトバック) - このモードでは、コントローラーキャッシュがトランザクショ ンのすべてのデータを受信すると、コントローラーはデータ転送完了シグナルをホストに送信します。 [Always Write Back(常にライトバック)]ポリシーを選択し、バッテリがない場合、ファームウェアは[ライ トバック]ポリシーの使用を強制されます。 注記: HPE Smart アレイバッテリがインストールされて充電されると、ライトバックキャッシュが有効になり ます。HPE Smart アレイバッテリがインストールされておらず、バッテリ用量が少ない場合、または HPE Smart アレイバッテリの再学習サイクル中に障害が発生した場合は、[ライトスルー]が有効になります。 インターフェイスには論理ドライブの作成時に使用されているキャッシュポリシーが表示されないため、以下 のようにしてポリシーを識別できます。 • バッテリのステータスと、書き込みキャッシュステータスを表示する • イベントログにキャッシュポリシー情報を表示する • 元のキャッシュ設定を表示するキャッシュを一時的に無効化する
I/O ポリシー
I/O ポリシーは、特定の論理ドライブの読み取りに適用されます。先読みキャッシュには影響しません。論理 ドライブのI/O オプションは、次のとおりです。• ダイレクトIO - ダイレクト I/O モードでは、読み取りはキャッシュメモリにバッファーされません。デー タはキャッシュとホストに同時に転送されます。同じデータブロックが再び読み取られると、それは キャッシュメモリから来ます。このオプションがデフォルト設定です。
• Cached IO(キャッシュ IO) - キャッシュ IO モードでは、すべての読み取りがキャッシュメモリにバッ ファーされます。このオプションは、一度だけ書き込み、複数回読み取るワークロードに適しています。
ドライブキャッシュ
論理ドライブのドライブキャッシュオプションは次のとおりです。 • 変更なし - 現在のドライブキャッシュポリシーをそのままの状態にします。 • 有効 - ドライブキャッシュを有効にします。 • 無効 - ドライブキャッシュを無効にします。ストライプサイズの選択
論理ドライブが作成されると、操作対象データの単位は「ストリップ」(64 KiB から 1 MiB までのサイズ)と して定義されます。これらのストリップは、アレイ内の物理ドライブに分散されます。「ストライプ」は1 セッ トのストリップです。ストライプ化すると、複数の物理ドライブ全体にI/O ワークロードを分散できます。 HPE Smart アレイコントローラーはストリップを構成しますが、ストライプは構成しません。 ストライプサイズは以下から計算することができます。 • ストリップサイズ • 論理ドライブ内の物理ドライブの数 • RAID レベル 最高のパフォーマンスとドライブの寿命を実現するには、ストリップの調整とサイジングを行い、ストリップ サイズをアプリケーションI/O 要求のサイズと調整に合わせます。ストリップサイズが小さいほど(< = 64 KiB)、バックグラウンドパリティのスキャン時間が長くなり、これらの操作中でのホスト I/O への影響も 大きくなります。ただし、複数のストライプをチェックまたは同時に再構築できます。インストール
インストール
このセクションのトピックを使用して、すでに設定されているサーバーまたはまだ設定されていないサーバー にコントローラーを取り付けます。
構成済みサーバーへの
HPE Smart アレイ P824i-p MR Gen10 コントローラーの取
り付け
手順 1. システムのデータのバックアップを取ります。 2. すべてのアプリケーションを終了します。 3. サーバーファームウェアのリビジョンが最新のものでない場合は更新します。 4. 次のいずれかを実行します。 • 新しいSmart アレイが新しいブートデバイスである場合は、デバイスドライバーをインストールしま す。 • 新しいSmart アレイが新しいブートデバイスでない場合は、次の手順に進みます。注記: Smart アレイ SR コントローラーの RAID アレイで論理ドライブを使用する場合に、Smart アレイ MR コントローラーに接続している場合は、そのデバイスから起動することはできません。 5. サーバーからユーザーがログオフしていることと、すべてのタスクが完了したことを確認してください。 6. サーバーの電源を切ります。 注意: 外付データストレージを使用しているシステムでは、必ず、サーバーの電源を最初に切り、 電源を入れるときはサーバーの電源を最後に入れてください。こうすることで、サーバーが起動し たときにシステムがドライブを故障とみなす誤動作を防止できます。 7. サーバーに接続されているすべての周辺装置の電源を切ります。 8. 電源コードを電源から抜き取ります。 9. 電源コードをサーバーから抜き取ります。 10. アクセスパネルを取り外す、または開きます。 警告: 表面が熱くなっているため、やけどをしないように、ドライブやシステムの内部部品が十分 に冷めてから手を触れてください。 11. ライザーを取り外します。 12. 使用可能な x8 以上の PCIe 拡張スロットを選択します。 スロット幅が電気的にx4 または x1 である場合でも、x8 の物理サイズを持つスロットが必要です。 Hewlett Packard Enterprise では、電気的に x8 であるスロットを使用することを推奨しています。 13. スロットカバーを取り外します。
固定用ネジがある場合は、それを保管しておきます。 14. スロットのアライメントガイドがある場合は、それに沿って Smart アレイをスライドさせ、拡張スロッ トにボードを強く押し込んでボードの端の接点がスロットに正しくはまるようにします。 15. 固定用ネジで Smart アレイを固定します。スロットのアライメントガイドのラッチが(ボードの背面近 くに)ある場合は、そのラッチを閉じます。 16. コントローラーのバックアップ電源バッテリケーブルを接続します。コネクターの位置を確認するには、 サーバーのユーザーガイドを参照してください。 17. ストレージデバイスをコントローラーに接続します。 ケーブル接続については、サーバーのユーザーガイドを参照してください。 18. HPE Smart Storage バッテリを取り付けます。
19. ライザーを再度取り付けます。 20. コントローラーのバックアップ電源ケーブルを接続します。 ケーブル接続については、サーバーのユーザーガイドを参照してください。 21. 周辺装置をサーバーに接続します。 22. 電源コードをサーバーに接続します。 23. 電源コードを電源に接続します。 24. すべての周辺装置の電源を入れます。 25. サーバーの電源を入れます。 詳しくは UEFI ブートモードでの電源投入とブートオプションの選択(27 ページ) ソフトウェアおよびファームウェアの更新(54 ページ) アレイおよびコントローラーの構成(30 ページ) 内蔵ストレージの接続(28 ページ)
未構成サーバーへの
HPE Smart アレイ P824i-p MR Gen10 コントローラーの取り
付け
サーバー固有の手順については、サーバーのユーザーガイドを参照してください。 手順
1. 使用可能なx8 以上の PCIe 拡張スロットを選択します。
スロット幅が電気的にx4 または x1 である場合でも、x8 の物理サイズを持つスロットが必要です。 Hewlett Packard Enterprise では、電気的に x8 であるスロットを使用することを推奨しています。 2. スロットカバーを取り外します。 固定用ネジがある場合は、それを保管しておきます。 3. スロットのアライメントガイドがある場合は、それに沿ってSmart アレイをスライドさせ、拡張スロッ トにボードを強く押し込んでボードの端の接点がスロットに正しくはまるようにします。 4. 固定用ネジでSmart アレイを固定します。スロットのアライメントガイドのラッチが(ボードの背面近 くに)ある場合は、そのラッチを閉じます。
ケーブル接続について詳しくは、サーバーのユーザーガイドを参照してください。 7. 必要に応じて、物理ドライブを取り付けます。 8. コントローラーにドライブを接続します。 ケーブル接続について詳しくは、サーバーのユーザーガイドを参照してください。 9. サーバーの電源を入れます。 これがサーバーに取り付けられている唯一のコントローラーで、かつブートデバイスである場合は、論理 ドライブを構成するか、UEFI システムユーティリティの Smart アレイ構成ユーティリティを使用して JBOD モードの物理ドライブを選択する必要があります。 10. 次にコントローラードライバを使用してオペレーティングシステムをインストールします。 詳しくは ソフトウェアおよびファームウェアの更新(54 ページ) ストレージデバイスの接続(28 ページ) アレイおよびコントローラーの構成(30 ページ)
HPE Smart アレイ MR Gen10 P824i-p コントローラードライバーによるオペレーティングシステムのインス トール(26 ページ)
HPE Smart アレイ MR Gen10 P824i-p コントローラードライバーによるオペレーティングシス
テムのインストール
前提条件
HPE Smart アレイ MR Gen10 P824i-p コントローラードライバーが使用可能であることを確認します。SPP (http://www.hpe.com/servers/spp)から抽出するか、Hewlett Packard Enterprise のサポート Web サイト (https://www.support.hpe.com)からダウンロードして入手します。 手順 1. サーバーの電源をオンにします。 2. サーバーを UEFI ブートモードで実行している場合は、F9(システムユーティリティ)キーを選択します。 3. オプションで、サーバーをレガシーブートモードで稼働している場合、コントローラーをブートコントロー ラーとして設定します。 4. オプションで、サーバーをレガシーブートモードで稼働している場合、コントローラーのブート順序を変 更します。 5. 論理ドライブを構成するか、UEFI システムユーティリティの Smart アレイコンフィギュレーションユー ティリティを使用して、JBOD モードに適した物理ドライブを選択します。 6. オペレーティングシステムのインストールを開始して、プロンプトが表示されたらコントローラードライ バーをポイントします。 7. オペレーティングシステムユーティリティがドライブを検知しない場合は、論理ドライブを設定する手順 を繰り返すか、JBOD に適した物理ドライブを選択して、インストールを再試行します。 8. インストール完了後、コントローラーファームウェアのリビジョンが最新でない場合は、MR Storage Administrator、StorCLI、または SPP を使用して更新します。 詳しくは 論理ドライブの作成(33 ページ) JBOD の作成(37 ページ)
ブートコントローラーオプションの構成
サーバーがUEFI ブートモードまたはレガシーブートモードのどちらで動作するかによって、構成手順が異な ります。ブートモードの選択
手順 1. システムユーティリティ画面で、システム構成 > ブートオプション > ブートモードを選択し、Enter キー を押します。 2. 設定を選択し、Enter キーを押します。 • UEFI モード(デフォルト) - UEFI 互換オペレーティングシステムを起動するようにシステムを構成し ます。 注記: UEFI モードで起動する場合には、ネイティブの UEFI グラフィックドライバーを使用するように システムを構成します。 • レガシーBIOS モード - レガシー BIOS 互換モードで従来のオペレーティングシステムを起動するよ うにシステムを構成します。 3. F10 キーを押して、選択内容を保存します。 4. サーバーを再起動します。UEFI ブートモードでの電源投入とブートオプションの選択
UEFI ブートモードで稼動しているサーバーでは、ブートコントローラーおよびブート順序が自動的に設定さ れます。 1. 電源ボタンを押します。 2. 最初の起動中に、次の手順を実行します。• サーバー構成ROM のデフォルト設定を変更するには、ProLiant の POST 画面で F9 キーを押して、 UEFI システムユーティリティ画面に切り替えます。デフォルトでは、システムユーティリティのメ ニューは英語で表示されます。
• サーバーの構成を変更する必要がなく、システムソフトウェアをインストールする準備ができている場 合は、F10 キーを押して Intelligent Provisioning にアクセスします。
自動構成について詳しくは、Hewlett Packard Enterprise の Web サイトにある UEFI のドキュメントを参照 してください。
レガシー
BIOS ブート順序の変更
前提条件
手順 1. システムユーティリティ画面で、システム構成 > BIOS/プラットフォーム構成(RBSU) > ブートオプショ ン > レガシーブート順序を選択し、Enter キーを押します。 2. 矢印キーでブート順序リスト内を移動します。 3. ブートリスト内のエントリーを上に移動するには、+キーを押します。 4. リスト内のエントリーを下に移動するには、-キーを使用します。 5. F10 キーを押します。
ストレージデバイスの接続
特定のGen10 HPE サーバーでサポートされているドライブモデルについて詳しくは、その特定のサーバーの QuickSpecs を参照してください。内蔵ストレージの接続
手順 1. サーバーの電源を切ります。 2. 必要に応じて、ドライブを取り付けます。Hewlett Packard Enterprise では、類似したタイプのドライブを推奨しています。すべてのドライブを 1 つ の論理ドライブにまとめる場合は、次の条件を満たす必要があります。 • SAS または SATA のいずれかでなければなりません。 • すべてがハードディスクドライブ、またはすべてがソリッドステートドライブでなければなりません。 • ドライブ容量を最も効率的に使用するために、ドライブが同じ容量を持つ必要があります。 ドライブの取り付けについて詳しくは、以下の資料を参照してください。 • サーバーのドキュメント • ドライブのドキュメント 3. サーバーの QuickSpecs コントローラーで互換性があると識別された内部 SAS ケーブルを使用します。 • ドライブがホットプラグ対応の場合は、コントローラーの内部コネクターからホットプラグ対応ドライ ブケージのSAS コネクターに接続します。 • ドライブがホットプラグ対応でない場合は、コントローラーの内部コネクターからノンホットプラグド ライブに接続します。 4. アクセスパネルを閉じるか、または取り付け、つまみネジがあればつまみネジで固定します。 注意: アクセスパネルを開いた状態または取り外した状態でサーバーを長期にわたって稼動させない でください。この状態でサーバーを動作させると、通気が正しく行われず、冷却機構が正常に動作し なくなるため、高温によって装置が損傷する可能性があります。 5. サーバーの電源を入れます。
詳しくは
アレイおよびコントローラーの構成(30 ページ)
ケーブルの部品番号
ケーブルについて詳しくは、Hewlett Packard Enterprise の Web サイト http://www.hpe.com/info/qs にある サーバーのQuickSpecs を参照してください。
構成
アレイおよびコントローラーの構成
サーバーを初めてプロビジョニングする際に、UEFI システムユーティリティで Smart アレイ構成ユーティリ ティを使用して、コントローラーを構成する必要があります。 サーバーをプロビジョニングすると、以下のオプションのいずれかを使用して、アレイおよびコントローラー を構成することができます。 • UEFI システムユーティリティ • HPE MR Storage Administrator • StorCLIHPE MR Storage Administrator および StorCLI は、Service Pack for ProLiant(SPP)で利用可能です。 各構成ユーティリティの使用について詳しくは、構成ユーティリティのドキュメントを参照してください。 注記:
• HPE Smart アレイ MR コントローラー用に作成された RAID 構成は、HPE Smart アレイ SR コントロー ラーには利用できません。
• 論理ドライブのプロパティの「データ保護が無効です」というメッセージは、HPE MR Storage Administrator 製品で現在サポートされていない機能を指している場合は、無視することができます。
詳しくは
HPE MR Storage Administrator(30 ページ) StorCLI(31 ページ)
UEFI システムユーティリティ(31 ページ)
HPE MR Storage Administrator
HPE MR Storage Administrator は、HPE Smart アレイ MR コントローラーの監視、維持、トラブルシューティ ング、および構成を可能にするWeb ベースのアプリケーションです。MR Storage Administrator を使用する と、ストレージ構成を表示、作成、および管理することができます。 • 監視と構成:MR Storage Administrator では、コントローラーを監視したり、コントローラーでドライブ を構成したりすることができます。コントローラー上のコントローラーカード、論理ドライブ、およびド ライブのステータスを表示します。ドライブが故障したり、即時の対応が必要なイベントが発生したりし た場合は、デバイスのステータスアイコンによって通知されます。アラート設定に基づいて、サーバーの ステータスに関するメール通知が送信されます。システムエラーとイベントが記録され、イベントログ ファイルに表示されます。異種構成をインポートまたはクリアすることもできます。 • メンテナンス:MR Storage Administrator を使用して、コントローラーファームウェアのアップデートな ど、システムメンテナンスタスクを実行できます。 • トラブルシューティング:MR Storage Administrator には、ドライブの障害、デバイス障害、およびその 他の問題に関連する情報が表示されます。また、推奨事項が提供され、問題が発生したドライブ/デバイス を特定して、トラブルシューティングするのに役立つ、コンテキストリンクも表示されます。デバイスと その構成、プロパティ、および設定に関するレポートをダウンロードし、Hewlett Packard Enterprise サ ポートに送信して詳細なトラブルシューティングを行うこともできます。