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高ヨウ素含有米の作出(研究題目)

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Academic year: 2021

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その他の研究プロジェクト等

応用開発研究費成果報告書

研究題目:高ヨウ素含有米の作出

研究代表者:高橋美智子 (農学部 准教授)

【研究の概念】 ヨウ素は人間にとって必須元素であり、ヨウ素を豊富に含む海藻を食す習慣のない国々や土壌の ヨウ素濃度の低い内陸の国々ではヨウ素欠乏による疾患が多く、ヨウ素欠乏は貧血、ビタミンA 欠 乏と並び世界3大栄養疾患の一つである。ヨウ素欠乏を通常の食事で予防するには主食である穀類 のヨウ素濃度を高めることが最も効率的である。しかしながらヨウ素は植物の必須元素でないうえ に、解析が容易でなかったことから植物におけるヨウ素研究は非常に遅れている。また、穀類のヨ ウ素吸収効率は悪く、ヨウ素過剰条件下では植物に生育阻害が生じるため施肥によるヨウ素富化に は限界がある。環境、資源の有効利用、疾患の予防という点から、根のヨウ素吸収を高め、可食部 にヨウ素を集積する穀類を作出することが有効な手段と考えられる。これを行うためには、植物の 本来持つヨウ素獲得・移行のメカニズムの詳細を明らかにし、これを応用することが有効である。 【研究目的】 本研究の目的は未だにほとんど明らかになっていない高等植物におけるヨウ素獲得・移行のメカ ニズムの詳細を明らかにして新規にモデル化し、ヨウ素欠乏を原因とする疾患の予防に寄与する高 ヨウ素含有作物を創製することである。本研究では、特にイネにおけるヨウ素獲得・移行の詳細な メカニズムを明らかにし、遺伝子・タンパクレベルから個体レベルまで高等植物におけるヨウ素の 取り込み・移行の新規モデルを構築する。また、明らかになったメカニズムをもとにヨウ素を効率 よくとりこみ、玄米に集積するイネを作出する。 【研究成果】 これまでに次の点が新規に明らかになった。 ・ イネ根ヨウ素酸還元活性の根圏のヨウ素濃度に対する応答性。 ・ ヨウ素過剰耐性とイネ根ヨウ素酸還元活性との関係。 また、次の点に成功した。 ・ イネ突然変異系統群からのヨウ素過剰耐性系統の選抜。 ・ マイクロアレイ解析による、ヨウ素処理時に誘導される遺伝子群の探索。 これまでの予備実験に基づく我々の仮説では、イネはヨウ素酸を還元しヨウ化物イオンの形で吸収 すると考えている。本研究でイネ根圏のヨウ素濃度に応じてヨウ素酸還元活性が変化すること、ヨ ウ素酸過剰耐性とヨウ素酸還元活性が関連していることが明らかになった。

参照

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