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各種古代米の性質と加工食品への応用に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)各種古代米の性質と加工食品への応用に関する研究 教科・領域教育学専攻 生活・健康・総合内容系コース. M08235B 構内 尚子 I研究の背景と目的  米よ日本人にとって主食であり,現在国民1人当た. 皿米粉の加工における最適ミキサーの検討. り年間59.O㎏を消費しており,日本人の食螢舌の中で大. 皿・I目的. きな位置を占めているといえる。玄米には多種類の生活.  米粉の加工に騎薗なミキサ』’を選択するため,ミキサー. 習慣病抑制因子となる成分が含まれており,糖尿病予防,. の種類と米粉の製パン性との関係について,検討したコ. 血糖働氏下,コレステローノ}氏下や血圧低下などに関係す. 皿・■試料と実験方法. る生理調節機能を持ちている。.  試料には精白米の米粉ウルチ,市販強力粉を使用した.  そこで米の有嚇1用,すなわち米粉とすることでそ. 製パンにはこれらの粉体試料とグルテ/バター,スキ. の食味性のみならずより付加冊直のある機能性食品の開. ムミルク,歯ヒナトリウム,上白糖,ドライイーストを用. 発を目指した本研究では特に,従来の玄米でまなく紫黒. いた。レテンースミキサ』,スタンピングミキサーを使用. 米をはじめとする各種古代米に着目した。. し,パン生地を調製した生地の物性試験では醗酵および.  紫黒米には既に玄米としての機能性成分や栄養成分が. 熟成時性を調べ,SEM観察,クリーブ預群斤,色彩測定を. 豊富であり,精白米よりも蛋白質,ビタミンB1,B2,ナ. 行った。パンの物性試験では比容積測定,保存試験;色彩. イアシン,ビタミンE,鉄カルシウム,マグネシウムな. 狽■淀,画像鰯斤を行った。. どカ豊富に含まれている。更に,古代米特有の光色素であ. 皿・皿結果と考察. るアントシアニンも大量に含まれ優れ湖醐雌効果も 期待できる。また,その色素由来による最終製品への外観. 市販強力給こおいては吸水量の向上グルテン形成の 改善パンクラムのガスセノレ嚇生および明るさの改善. 改善も望まれるものと推察される。. など,スタンピングミキサーによって効果携忍められた. 今回は紫黒米をはじめとする各種古f犬米の性質と製パ. しかし,米粉同長ってはスタンピングミキサーに起因す. ン性を中心とした力肛特性を調べることで米の機能性良. る製パン性改善効果は認められなカりたまた,米粉への. 品への最適な禾1用方法の検索を胃内とした。. グノしテン添加を伴っても,安定した熟成,醗酵特性伺呆存. 樹カ号られなカりた従って,以下の米粉の実験には通常 1I各種米穀粒および米粉の性質. の回転式レディースミキサーを使用することとした. 皿・I目的.  各種糠粒および米粉の性質を調べた. W米粉単独による製パン性の検討. ■・II試料と実験方法. 1V・I目的.  古代米穀粒試料として,紫黒米モチ,紫黒米ウルチ,赤.  各種古代米粉の製パン性を調べるため,小麦粉やグルテ. 米モチ,赤米ウルチ,緑米モチ,香り米ウルチを使用し,. ンは使用せず,米粉単独での製パン性を検討した。. 米粉として香り米以外の穀粒を粉砕し使用した。対照とし. lV・lI試料と実験方法. て精白米の米粉と市販強力粉を使用したコ抗酸化性および.  米粉試料はIと同様とした各種米粉単独による製パン. ポリフェノール量,成分値測定,外観および色彩測定を打. にはこれらの粉本試料と歯ヒナトリウム,上白糖,ドライ. つだ. イーストを用いたコー方,古代米粉と精白米粉の併用によ. 皿・皿結果と考察. る製パンには製パン性改善を目指すために上記冨1胴料と,.  古代米はそれらの名称に対応した外皮の色を示してお. さらに,バター,スキムミルクも使用した。粉の糊化特性. り,また粉庫となった各種玄米粉にもその色味は残ってい. とミキシング特性を調べ,パンの止麟■淀と保存試験を. た。いずれの刮犬米粉も精白米紛や市販強力粉よりも有意. 打つだ。. に優れた抗酸化性を示した。特に紫黒米モチや赤米ウルチ. IV・皿結果と考察. で高し嚇醐ヒ勘認められた。また,抗酸fヒ山こ関係する と、思われる総ポリフェノール量:も,古代末紛で1卦青白米粉. 精白米粉よりも古fヤ米粉こよる生地は見洲す上安定 性に優れカ唖地の力も強いと推察された特こそ刎頃向. や市販強力粉よりも多く含まれており,糊こ紫黒米粉で有. は古代米ウルチ種において顕著であった一方,糊化特性. 意に顕著であった。. では古代米粉の中にも市販強力粉と上鮒式加熱中の. 一460一.

(2) 澱粉膨潤・崩壊促進ならびに冷却中のゲ川晦脚に繋がる. VI・II試料と実験カ法. ものも見られ,ウノ肺圃まモチ種よりも糊化開始駿,ピ.  米粉として,古代米の紫黒米粉モチ,紫黒米粉ウルチ,. ーク温度が…高く,糊化しにくカりた。ミキシング特性では. 精白米の米騎モチ,米粉ウルチを用いた蒸しパン冨胴料. 玄米精白米剖犬米粒度,用途などの違いによる一定. としてタピオカ澱粉,ヒドロキシプロヒウ1イヒリン酸架橋ウ. 例餉伐号られず,市販強力粉よりも大きく剖田こずれた. ノレヂ米澱粉(HDP),リン酸架橋ウノレヂ米澱粉①P),. 値を示したが,剖犬米と精白米の組み合況てば古代米粉. 上白糖,ドライイースト,重層を用いた。粉の糊化特性と. はウルチで精白米粉はモチの組み合わせが,安定性も良く,. ミキシング特性を調べ,生地のSEM観察とパンの官鑑平. 良好な生地形成となった。焼成後のパンの保存試験では,. 価および保存試験を行った。. 市販強力粉と比較すると米粉単独はグルテンが含まれて. VI・皿結果と考察. いないため,膨らみは良くなカりたが,米粉パゾ虫特のモ.  タピオカ澱粉以外のカ肛:澱粉(HDP,DP)肋口水・加. チモチ感やしっとり感が認められた組み合わせでに性地. 熱こよりぺ一ストを碗馳ず粘度ピークを示さなカりた。. 物性と同鶴こ,古f七米粉まウルチ,精白米粉まモチの組み. この影響は米粉に併用した場合にも見られた。醗酵申,. 合わせが良好であった。. すべてα摘で澱船の種類に関わらず,紫黒米粉ウルチの 方が米粉ウルチよりも,総ガス発生量や内蔵ガス量ま多く,. Vグルテン添加による米粉の製パン性の検討. 優れた醗酵特性を示した。生地のSEM観察では紫黒米. V・I目的. 粉ウルチの生地で米粉ウルチよりも粘性のあるべったり.  古代米粉の製パン性をより詳しく調べるため,→量的に. とした形態が見られこの形態が紫黒米粉ウルチによる良. 米粉製パンd吏用されるグルテン添加を柿・,その製パン. 好な醗粥生に関係する一因と推察された。蒸レくンの晶. †牡の影響を調べた⊃. 質として,いずれの米粉でも,タピオカ澱粉とHDP剛共. V・■試料と実験カ法. 用により,パンの膨らみや色味は最も良好な外観となり,.  米粉として剖犬米の紫黒米粉ウルチ,精白米の米粉ウル. この結剰ま齢竃刊面でも高スコアとして得られたまた,. チを用いた小麦粉には市販強力粉を使用した製パンに. 米粉蒸レくンのソフト感楴形性にはDPが関与し,一方,. はこれらの粉体試料とグルテ!バター,スキムミルク,. HDPはその凝集性やガム性を向上させる性質をもたらす. 塩化ナトリウム,上白糖,ドライイーストを用いた。生地. ようであった綿こ,紫鮒こよる蒸レくンの官能評面. の物性試験ではミキシングおよび醗酵特性を調べ,その形. でも,口ざわり,舌ざわり,ソフト感などでは高スコアが. 態をSEMで観察し,パン刎呆存試験を行った. 得られその傾向は特にDP併用で顕著であった。さらに. V・皿結果と考察. 食味やテクスチャーの項目においても,高スコアを示し,.  米粉にグルテンを添加しても,生地の醗酵特性瀦よ. 加水量カ沙ないにも関わらず,同じ澱粉を使用した精白米. 市販強力粉よりも良い結果とならず,戦こグルテン添加に. 粉こよる蒸しパンに対して,有意に劣らない品質を示した. よるだけでは米粉の製パン性改善苅尋られなカりたコ米粉. 間でま紫黒光紛ウルチは米粉ウルチよりも,グルテン添. V皿総括. 加により醗酵特幽汰きく改善された。物瞳験刊ま数.  本研究より,「焼く焼成)」という手法を用いた製パ. 値的には米粉ウルチ,紫黒光紛ウルチともに硬く弾力弼虫. ン試験では古代米単独および精白米の併用,グルテン添. いパンとなった両者とも10』漬粉パンのようなふっくら. 加によっても従来からのパンの1般的性質とされる食感. とした製品にはならなカりたが,グルテン{朔司により米粉. や色・風味なとは昇ることが出来なかった。しかし,米粉. の性質由来のしっとりとした物性のパンとなった。しかし,. は肛澱粉割荒用し,r蒸す」という調理法を用いること. 紫黒米粉ウルチヘのグルテン添加は米粉ウルチヘの場合. で,より良好な品質の「蒸しパン」を調製することが出来. よりもパン刎呆存性には改善効果は見られなカりた従っ. た棉こその美味しさの面においては精白米よりも古代. て,古代米である紫黒米粉の製パンにはグルテンは画妾. 米による「蒸レくン」噌子まれる傾向も得られた従って,. これらの製法は古代米の加工蝕州1」用において,古. 的には改善効果のある素材ではないことが分かった。. 代米の性質を活かし,かつその品質改善こも有効な調製方 法のひとつとして提案できるものと推察された. w紫黒米粉の蒸レ》への応用 V【・I目的.  これまでの米粉の風懐パン性を踏まえ,力旺澱粉を併 用し有効な*粉のカ肛1食品への開発を目指した。すなわち 米粉中に含まれている澱鉛の粘りを活かし,「焼く」とい. 封主指導教員前田智子   指導教員前田智子. う調理糧こよるのではなく,r蒸す」という調理法を用い て蒸しパンヘの利用について検討した。. 461.

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