学校教育における学生ボランティアの効果的な活動を促進するモデル検討:活動者側と教員側の双方に視点を置いて
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(2) い、面接では、活動に参加しての感想、活動内容 とその詳細、活動時期(開始前・開始直後・中頃・ 終了時期)別に考えたこと・思ったことなどを質 問項目とした。なお、順序は話される内容に応じ て適宜入れ替えた。. 分析方法:木下(1999)による修正版クラウンデ ッド・セオリー・アプローチ(以下、M’GTA)を 用い、面接で得られた逐語録をもとに分析した。 分析テーマは「学生ボランティアは学生ボランテ ィアの活動をどのように捉えているのか」であっ た。. 結果:M・GTAによって分析した結果、22の概念 と7つのカテゴリーが生成された。活動者にとっ て『子どもとの具体的な関わり』と『子どもの理 解』が活動者の中心概念であったことから、活動 者の活動の中心は、子どもとの実際の関わりと子 どもに関する情報を収集するための活動が同時 に並行的に行われていることが明らかとなった。. 4.研究2 目的:学生ボランティアを受け入れている教員は、 実際に活用した際に、どのように学生ボランティ. アを捉えているのかを明らかにすることを目的 とした。. 調査対象者:児童・生徒の学習補助を行う学生ボ ランティアを活用したことのある教職員8名であ. の双方にとってよい経験となるような介入の仕 方を試みることが可能となることが分かった。. 5.総合考察 研究1と研究2から、①学生ボランティアの活 動者は子どもとより深く関わっていけるように、. 積極的に子どもと関わっていく必要があること ②このために教員が適宜、情報を伝えること③ 学生ボランティアの活動者が活動に対しての目 的をなるべく明確に持って参加することが考え られた。これらは、生成されたカテゴリーの関係 図から、教員が学生に対して、あるいは学生が教 員に対して関係図のどこに介入することにより、 効果的な活動を促進できるかを述べたものであ る。. また、教育委員会・教員・学生の3者からみた 効果的な活用を促進する方法として、教育委員会 が主催する研修が挙げられる。学生ボランティア に対しては役割意識の強化と子どもへの対応の 柔軟性を得ることに焦点を当てた研修が効果的 なのではないかと考えられる。また、学生ボラン ティアを受け入れている学校や教員に対しては 学生ボランティア自体を考える時間の確保と目 的の明確化、活用内容の柔軟性に焦点を当てた研 修が、後の学生ボランティア活動が有効に活用さ れるのではないかと考えられる。. った。. 打つだ。. 5.今後の課題 まず、教員側の分析(研究2)が理論的飽和状. 質問項目:職種、勤務年数をフェイスシートで回 答してもらい、続いての面接において学生ボラン ティアを受け入れての感想、実際の活用の仕方と その具体例、活動の評価などを質問項目とした。 なお、順序は話される内容に応じて適宜入れ替え. 態に至っていないことが挙げられる。このことは、 本研究で提示したモデルは未完成であり、修正の 余地を充分に残していることを示す。さらに、市 町村の規模によるモデルの比較や学校規模によ るモデルの比較も今後の課題として考えられる。. た。. 本論はM・GTAを用いた質的研究であり、本論 において提示したモデルは全て仮説生成された ものといえる。このことは研究2に限らず、全て のモデルにおいて今後の検証により修正や訂正 が可能であることを示す。実際の学校現場におけ. 調査手続き:調査対象者に対し、半構造化面接を. 分析方法:M・GTAを用い、面接で得られた逐語 録をもとに分析した。分析テーマは「教員はどの ようにして学生ボランティアを活用していくの か」であった。. 結果:M’GTAによって分析した結果、19の概念 と6のカテゴリーが生成された。カテゴリー間の 関係図から、学生ボランティアに対する教員の主 な活動は、学生ボランティアの活用内容を考える ことと子どもと学生ボランティア関係へ介入を 行うことの2つであることが明らかとなった。さ らに、実際に活用したことによってより活用内容 を充実させることや、子どもと学生ボランティア. る学生ボランティアの活用のされ方を踏まえて、 今後も検証していく必要があると考える。さらに 今後の研究課題として、生成された図のどのカテ ゴリーがより重要であるかなど、数量的な研究と して根拠づけされることも挙げられる. 主任指導教員 有園博子 指導教員 有園博子. ■115一.
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