音楽の持つリラクセーション効果を用いた音楽科教育に関する一考察-ストレスマネジメント教育を視点として-
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(2) 【本論文の構成】. 1.子どもをとりまくストレス環境は厳しさを増. 第1章 音楽科教育とストレスマネジメント. しており、その対処としてストレスマネジメント. 第2軍ストレスマネジメントのためのリラクセ. 教育へのより一層の取り組みが必要と考えられた。. ーション技法. 2.今回取り上げた6通りのリラクゼーション技. 第3章 リラクゼーションに用いる楽曲に対する. 法は、いずれもストレスマネジメント教育の一環. 印象の評価 一音楽評定尺度を用いて一. として学校教育に取り入れていくことが可能で、. 策4章音楽と呼吸法がリラクゼーションに及ぼ. 有効な方法と考えられたが、特に呼吸法(1O秒呼. す影響. 吸法)と音楽療法は音楽科教師にとっても導入が. 第5章 リラクゼーションを取り入れた音楽科の. 比較的容易と考えられた。. 学習環境. 3.リラクゼーションに最適な楽曲を音楽評定. 【研究の概要】. 尺度を使用してショパンのピアノ楽曲5曲の中か. 第1章では学校におけるストレスとストレスマ. ら選出した。選出されたrソナタ第3番第3楽章. ネジメント、音楽科教育の問題点について考察す. 口長調 0p.58」は楽曲単独だけでもリラクゼー. ることによって、今後の音楽科教育においてのス. ション効果を発揮する傾向にあることが確認され. トレスマネジメント教育の必要性を提起した。. た。. 第2章では第1章で提起された問題設定に基づ. 4.ショパンのピアノ楽曲の楽曲分析を行い、特. いて、藤原(2006)の研究を視点としながら学校. に3.で選出された楽曲がリズム、ハーモニーの要. で行えるリラクゼーション技法について10秒呼. 素においてリラクゼーション効果を持つ可能性が. 吸法、自律訓練法、漸進的筋弛緩法、動作法、さ. あることが示された。. わやかイメージ法、リラクゼーションとしての音. 5.呼吸法(10秒呼吸法)と4.で選出された楽. 楽療法を検討した。. 曲を併用することによって、より高いリラクゼー. 第3章では音楽によるリラクゼーション効果. ション効果が得られることがわかり、仮説が支持. を検討するために、ショパンのピアノ楽曲に着目. された。. し、5つの楽曲の中から最もリラクゼーション効. 6.上記の結果から音楽評定尺度表とTDMS・ST. 果がある楽曲を音楽評定尺度を用いて選出した。. を使用したストレスマネジメント教育の視点から. また、音楽評定尺度の評価からの分析を行ってリ. 行う音楽科学習指導案を立案した。. ラクゼーション効果をもたらす要因を考察した。. 以上の知見から、音楽科授業に音楽のリラクゼ. 第4章では呼吸法に音楽を併用するとより高い. ーション効果とストレスマネジメント教育を取り. リラクゼーション効果が得られるのではないかと. 入れていくことは音楽科教育とストレスマネジメ. いう仮説のもと、第3章で選定した楽曲によるリ. ント教育の両面から効果的な方法と考えられた。. ラクゼーション効果を測定し、さらに呼吸法に音. 今後は、実際に学校教育現場で今回立案した方. 楽を併用したリラクゼーション効果を検討した。. 法が有効に機能するかどうかについてはさらなる. 第5章では第3章で使用した楽曲の楽曲分析を. 検討と実践が望まれる。. 行った。また、第3章、第4章の結果を元にリラ クゼーションを取り入れた音楽科学習指導案を立 案した。. 【結論と課題1. 主任指導教員 草野 次郎. 本論文で得られた知見は次の6点である。. 指導教員 岡本 信一. _387一.
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