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集団SSTとセルフモニタリングが児童の問題行動に及ぼす効果

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Academic year: 2021

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(1)集団SSTとセルフモニタリングが児童の問題行動に及ぼす効果  学校教育学専攻 臨床心理学コース.    M08080E.  辻本由貴子 という特性を生かし、集団SST実施後にセル.        問題と目的  不登校やいじめ、学級崩壊など、児童の学 校適応に関わる問題は、依然として深刻な状. に効果があるかを検討する。. 況にある。対人関係で問題が起こる原因の一.  さらに、社会的スキル測定において、これ. つに、児童の社会的スキルの低下による問題. までの測定法の欠点を補うために、教師によ. 行動の増加が考えられる。問題行動を理解す. る行動観察という客衝的なデータを用い、教. るうえで、内山・坂野・芦ヶ崎(2003)は、 未享習性の問題行動と誤学習性の問題行動に. 師による行動観察が、児童の問題行動軽減に. フモニタリングを行うことが問題行動の軽減. 効果があるかを検討する。. 分けることができるとしている。また、佐藤・. 岡川(2003)は、問題行動を非社会的間題行. 研究I. 動と反社会的間題行動わけ、どちらも対人場. 1.方法 (対 象). 面での支障や不適応、フラストレーションや 葛藤による不適応メカニズムが原因で生じて いるものも含まれる、としている。芦ヶ崎ら (2003)の考えに従うならば、学級内の児童.  A市丑小学校   3年生  1組A群:21名        2組B群:22名. が対人関係スキルについて、未学習か誤学習 であるならば、児童に適切な行動を学習、ま. (時 期).   2009年5月から2010年2月 (研究デザイン). たは再学習させることが、問題行動の軽減に つながるのではないかと考えた。また、佐藤.   学級間多層べ一スライン. ら(2003)の考えに従うならば、適切な対人. (手続き). のではないかと考えた。そこで、本研究では、. ①べ一スラインの測定 ②児童用社会的スキル評定尺度の実施 ③児童用社会的スキル尺度の実施. 学級単位の社会的スキル訓練(集団SST)を. ④集団SSTの実施. 実施し、児童に人間関係を結ぶうえで適切な. ⑤般化促進プログラムの実施. 社会的スキルを身に着けさせることが、問題. ⑥セルフモニタリングの実施. 関係の結び方や、自己コントロールの方法を 学習することが、問題行動の軽減につながる. 行動の軽減に効果があるかを検討することに.  一方、集団SSTにセルフモニタリングを取 り入れた研究が、獲得したスキルの維持・般. 2.結果  1週間当たりに問題行動として記録された 回数の合計を、1週間当たりの授業時数で割. 化に効果があることが示されている(荒木,. って、1校時あたりの問題行動生起頻度とし、. 2007)。本研究では、セルフモニタリングの、. 自分の行動を自分自身で観察・記録すること. Fig.1に示す。グラフを見ると、集団SSTと セルフモニタリング後に問題行動得点が減少. で、自ら評価し行動変容を図ることができる、. している。. した。. 一92一.

(2)      SST SST 「皿三マー @1上一一                1 {占、      A群.  ポ  塞たH. 意に向上した。.      S§丁字ST    S§T  13・5.  黎。. 量曇帖   。。!}〆〆.  睾。          一  目  O  10 11 1宮 1壇 1− 15 10.           ...種. 1ゴ 瞬.「. 、. 嚢1!{.冷{・  韮.  喘〇. Fig.2各週における1校時あたりの問題行動平均生. Fig.1各週における1校時あたりの問題行動平均生.   起頻度  児童用社会的スキル尺度においても同様に. 一_…二三∴∵∴皐土㌧111川151二、. して分散分析を行った結果、「向社会的スキ.   起頻度  児童用社会的スキル評定尺度において、統. ル」とr引っ込み思案行動」において、測定. 書十的検討を行ったところ、多くの項目で測定. 時期の主効果が有意であった。. 時期の主効果が有意に改善し、集団SSTとセ.  セルフモニタリングの結果からは、児童が. ルフモニタリングによって、児童が社会的ス. 比較的正確に自分の行動をモニタリングでき. キルを習得していることがわかった。. ていることがわかり、学級内でもめごとの多.  セルフモニタリングの結果からは、児童が. い原因を探る手がかりになった。. 自分の行動を記録しながら、適切な行動を増 やしていこうとしていることがわかった。. 考察. 研究1I.  研究Iと研究皿では、実験デザインを変え. 1.方法. て、集団SSTとセルフモニタリングが児童の 問題行動の軽減に効果があるかを検討した。一. .(対 象).   A市B小学校 5年生 C群(35名). 研究の結果から、集団SSTとセルフモニタリ ングは問題行動を軽減させるのに効果がある. (時 期). ことが示唆された。また、児童が問題を起こ.   2009年5月から2010年2月. さないようにするための適切なスキルがある. (研究デザイン). ことを知・り、それを獲得し、実践できるよう.  条件間多層べ一スライン. にすることが、学校生活の中でより良い人間. (手続き).  研究Iと同様にした。ただし、般化促進プ. 関係を築くためにも有効であるのではないか. ログラムは行わなかった。. と考えられた。集団SSTとセルフモニタリン. 2.結果 研究Iと同様にして、1校時当たりの問題行 動生起頻度をFig2に示す。グラフからは集 団SST実施後、問題行動が減少していくこと. グの実施、さらに教師による行動観察を通し. 級経営に生かしていくことができると考える。. がわかる。.     主任指導教官 富永 良喜.  児童用社会的スキル評定尺度において、分.     指導教官嶋崎まゆみ. 散分析を用いて統計的検討を行ったところ、. すべての項目について測定時期の主効果が有. 一93一. て、児童の問題行動を軽減し、人間関係を良 好なものに変化させていく実践を、今後の学.

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