大学生の性意識と性行動の実態調査
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(2) 北海道教育人学紀要(教育科学編)第56巻 第2号 JournalofHokkaidoUniversityofEducation(Education)Vol.56,No.2. 平成18年2月 February,2006. 大学生の性意識と性行動の実態調査. 斎藤和佳子・中野 朋美・芝木美沙子*・笹嶋 由美*. 北海道教育人学旭川校 臨床医科学・看護学教室. AStudyonSexConsciousnessandSexualBehaviorofUniversityStudents SAITOWakako,NAKANOTomomi,SHIBAKIMisako*andSASAJIMAYumi* DepartmentofClinicalScienceandNursing,AsahikawaCampusHokkaidoUniversityofEducationAsahikawa. 要 旨 私たちは,将来,性教育を教える立場にある学生を含めた学生1,140名を対象に避妊においての考え方と 実際の性行為・避妊状況を調査するアンケートを実施した. 婚前性交の是非について,「賛成」は94.5%であり,「お互いの同意があれば婚前性交してもよい」が65.8% であった.性交経験の有無については,66.8%の者が経験しており,性交経験のある者で避妊を「必ずする」. 者は全体の45.3%であった.避妊しなかった理由について,男女共に「避妊具を買い忘れたから」が多かっ た.. 調査結果から,大学生の性行動は活発化し,性意識と実際の性行動が伴っていない部分が見られた.これ から,教師または親として子どもたちに接する立場にある大学生たちが果たすべき役割は,正しい性知識と 確立した性意識を次の世代へと伝えていくことであり,性行為の持つ意味を再度見つめ直すことであると考 える.. Ⅰ.はじめに 近年,10代の性意識・性行動は開放的・早期化 傾向にあり,大学生の性交経験率は男性62.5%,. 女性50.3%にも達している1).その背景には,マ. ためと考えられる.それと同時に,偏った知識や. 情報からの性行為が増え,性感染症や望まない妊 娠・人工妊娠中絶の増加が問題となっているのも 現状である.. 性感染症については,1998年の全国調査2)で1. スコミやインターネットなどの発達で情報が氾i監. カ9千例を超える報告があり,中でも15∼19歳の. していることに加えて,性行動に対する社会的な. 未婚者におけるクラミジア感染症の陽性率は. 価値観が変化していることが考えられる.. 25.8%と過去最悪になっている.. 性行動の早期化がもたらしたのは,性の日常化. 20歳末満の人工妊娠中絶は2001年には4万. である.これは「性」をタブー視したり,隠した. 6,511件に上り,過去最悪を更新しが).これは. りする必要のないものとして捉えられてきている. 全体の13.6%を占め,他の年齢層がおおむね減少. 47.
(3) 斎藤和佳/一・中野 朋美・芝木芙沙/一・笹鳩 山芙. 傾向にあるなかで突出している. 今日, わが国における避妊の現状は,コンドー. た.学年別内訳は,1年生22.3%(183名:男性48 名,女性132名,無回答3名),2年生23.4%(192. ムを使用している者が8割を占めているのが大き. 名:男性68名,女性123名,無回答1名),3年生. な特徴である4).1999年には低用量ピル,銅付加. 23.8%(195名:男性66名,女性128名,無回答1. IUD,女性用コンドームが認可されたが,新し. 名),4年生18.7%(153名:男性66名,女性86名,. い避妊法に対する情報不足や偏見などから敬遠す. 無回答1名),無回答11.7%(96名:男性18名,. る者もまだ多い.また,大学生を対象に行った調. 女性26名,無回答52名)であった.. 査5)では必ず避妊をしている者は男性66.0%,女 性65.9%と,妊娠や性感染症の心配をしながらも,. 2.性交経験について. 無責任な性行為が行われている.そして,必ず避. 1)性交経験の有無. 妊をする者でも膣外射精を避妊法として選択して いる者も多く,この避妊率をそのまま信じること. 性交経験の有無について,「ある」は66.8%(547 名),「ない」は32.8%(269名)であった. 男女別でみると,「ある」は男性80.8%(215名). はできない.. このような現状をふまえ,これからの性教育は,. 性に関する価値観や規範を基本に生徒・学生を性. に対し,女性60.2%(298名)と男性が有意に高かっ た(P<0.005).. 的主体・当事者として捉え,性交や避妊法などの. 学年別でみると,「ある」は1年生51.4%(94名),. 内容にも踏み込んでいく必要がある.そして,若. 2年生63.0%(121名),3年生74.9%(146名),. 者が正しい知識を持ち幸福な人生を選択出来るよ. 4年生82.4%(126名)と,学年が進むにつれて. うに,積極的な学校教育,家庭教育が行われるこ. 多くなっていた.. とが望まれる.. 今回私たちは,将来性教育を教える立場にある. 2)初交年齢. 大学生を対象に,避妊においての考え方と実際の. 初交年齢については,15歳以下9.5%(52名),「16. 性行動・避妊状況の実態を知る目的で本調査を. 歳」12.6%(69名),「17歳」17.0%(93名),「18. 行った.. 歳」25.0%(137名),「19歳」16.6%(91名),「20 歳」10.2%(56名),21歳以上2.4%(13名)であっ. Ⅰ.調査対象および方法 2002年(平成14年)10月11日∼25日に,北海道 内のA大学の学生1,140名を対象としてアンケー ト調査を実施した.調査方法は無記名自己記述式 の質問用紙をゼミ単位で配布し,プライバシー保 護のため,記入後は個別の封筒に入れて回収した. 調査結果の統計解析は,ズ2検定を用いた.. た.. 3.婚前性交について 1)婚前性交の是非 婚前性交の是非については,「賛成」94.5%(774 名)に対し,「反対」4.3%(35名)であった. 男女別でみると,「賛成」は男性94.7%(252名). に対し,女性94.3%(467名)であったが,有意 差はなかった. 学年別でみると,1・2年生では,「賛成」93.1%. Ⅱ.結果 1.調査対象の概要. アンケートの回答数は819部であり,回収率は. (349名)に対し,3・4年生では96.8%(337名) と有意に高かった(P<0.05).. 婚前性交に「賛成」と答えた人774名に,どの. 71.8%であった.性別は,男性32.5%(266名),. ような時ならば婚前性交に賛成か質問したとこ. 女性60.4%(495名),無回答7.1%(58名)であっ. ろ,最も多かったのは「同意があればよい」65.8%. 48.
(4) 人学生の性意識と性行動の実態調査. (509名),次いで「愛情が深まったらよい」58.3%. の」で男性42.9%(114名)に対し,女性20.4%(101. (451名),「婚約しているならよい」19.9%(154. 名),「性欲を解消するもの」では,男性34.2%(91. 名),「性欲が満たされるならよい」9.8%(76名),. 名),女性17.4%(86名)と男性が有意に高かっ. 「よく分からない」4.4%(34名)であった.そ. た(共にP<0.005).. の他の内容では,「責任がとれるならよい」「避妊. 学年別でみると,「快楽を得るもの」では,1・. 2年生24.0%(90名)に対し,3・4年生32.2%. の知識を持っていればよい」などがあげられていた.. (112名),「性欲を解消するもの」では,1・2. 男女別でみると,「同意があればよい」では,. 男性67.1%(169名)に対し,女性67.2%(314名),. 年生19.5%(73名)に対し,3・4年生27.0%(94 名)と3・4年生が有意に高かった(共にP<. 「愛情が深まったらよい」では,男性58.3%(147. 名)に対し,女性58.7%(274名)であったが有. 0.05)(表1).. 婚前性交の是非でみると,「愛情を確かめるも. 意差はなかった.「性欲が満たされたらよい」では,. 男性16.7%(42名)に対し,女性5.8%(27名). の」では,婚前性交反対45.7%(16名)に対し,. と男性が有意に高かった(P<0.005).. 賛成73.8%(571名),「快楽を得るもの」では,. 学年別では,1・2年生と3・4年生で有意差. 婚前性交反対5.7%(2名)に対し,賛成28.6%(221. 名)と婚前性交賛成と答えた者が有意に高く(P. はなかった.. <0.005,P<0.01),「子どもをつくるもの」では, 婚前性交反対82.9%(29名)に対し,賛成46.9%. 2)性交の捉え方. 性交をどのように捉えているかについては,最. (363名)と,婚前性交反対と答えた人が有意に. も多かったのが「愛情を確かめるもの」72.4%(593. 高かった(P<0.005).. 性交経験別でみると,「愛情を確かめるもの」. 名),次いで「子どもをつくるもの」48.2%(395 名),「快楽を得るもの」27.4%(224名),「性欲. では,性交経験がある75.7%(414名)に対し,. を解消するもの」22.5%(184名)であった.そ. ない66.2%(178名),「快楽を得るもの」では,. の他の内容では,「動物的な本能」「コミュニケー. 性交経験がある34.7%(190名)に対し,ない12.6%. ション」「よく分からない」などがあげられた.. (34名),「性欲を解消するもの」では,性交経験. 男女別でみると,「愛情を確かめるもの」では,. がある27.2%(149名)に対し,ない13.0%(35名). 男性67.7%(180名)に対し,女性74.7%(370名). と,性交経験がある者が有意に高かった(P<. と女性が有意に高く(P<0.05),「快楽を得るも. 0.01,P<0.005,P<0.005)(表2).. 表1 性交の捉え方 (性別,学年別). 性 別 全体 n=819. 男性 n=266. 女性 n=495. 学 年 検定. 1年生. 2年生. 3年生. 4年生. 検定. n=183 n=192 n=195 n=153 1・2−3・4. 愛情を確かめるもの 593(72.4) 180(67.7) 370(74.7) * 142(77.6) 133(69.3) 136(69.7) 112(73.2) 子どもをつくるもの 395(48.2) 127(47.7) 246(49.7). 快楽を得るもの. 95(51.9) 87(45.3) 90(46.2) 82(53.6). 224(27.4) 114(42.9) 101(20.4) *** 37(20.2) 53(27.6) 60(30.8) 52(34.0) *. 性欲を解消するもの 184(22.5) 91(34.2) 86(17.4) *** 33(18.0) 40(20.8) 46(23.6) 48(31.4) *. その他 無回答. 32(3.9) 8(3.0) 23(4.6) 112(13.7) 33(12.4) 69(13.9). 7(3.8) 9(4.7) 8(4.1) 5(3.3) 20(10.9) 32(16.7) 29(14.9) 18(11.8) *P<0.05 **P<0.01 ***P<0.005. 49.
(5) 斎藤和佳/一・中野 朋美・芝木芙沙/一・笹鳩 山芙. 表2 性交の捉え方 (女昏前性交の是非,性交経験別). 名(%). 性交経験. 衣昏前性交の是非 全体 n=819. 賛成. 反対. n=774. n=35. 検定. ある. ない. n=547. n=269. 検定. 愛情を確かめるもの 593(72.4) 571(73.8). 16(45.7) ***. 414(75.7). 178(66.2) **. 子どもをつくるもの 395(48.2) 363(46.9). 29(82.9) ***. 262(47.9). 133(49.4). 2(5.7) **. 190(34.7). 34(12.6) ***. 3(8.6). 149(27.2). 35(13.0) ***. 2(5.7). 22(4.0). 10(3.7). 1(2.9). 63(11.5). 47(17.5). 快楽を得るもの. 224(27.4) 221(28.6). 性欲を解消するもの 184(22.5) 180(23.3). 32(3.9) 30(3.9). その他 無回答. 112(13.7) 107(13.8). *P<0.05 **P<0.01 ***P<0.005. 3)婚前性交においての避妊. 婚前性交において避妊をするべきかについて. 18.1%(6名)と,3・4年生が有意に高かった (P<0.05).. は,「避妊するべき」は86.7%(710名)に対し,「避 妊しなくてもよい」は9.8%(80名)であった. 男女別でみると,「避妊するべき」は男性83.5% (222名)に対し,女性88.1%(436名)と女性が. 4.自己の性行動について この項目は,性交経験があると答えた547名(男 性215名,女性298名)を対象とした.. 有意に高かった(P<0.05).. 学年別でみると,1・2年生と3・4年生では 有意差はなかった.. 婚前性交の是非でみると,「避妊するべき」は. 1)性交理由. どのような理由で性交するかについては,最も 多かったのが「愛情を確かめたい」50.1%(274名),. 婚前性交賛成と答えた人86.7%(671名)に対し,. 次いで「その場の雰同気」16.1%(88名),「相手. 婚前性交反対と答えた人94.3%(33名)であった. が望む」6.0%(33名),「快楽を得たい」4.9%(27. が,有意差はなかった.. 名)と続いた.その他の内容では,「好きだから」. 婚前性交において避妊しなくてもよいと答えた 80名に,その理由を質問したところ,最も多かっ たのは「妊娠してもかまわないならよい」57.5%. 「なんとなく」「愛情を深めたいから」などがあ げられていた.. 男女別でみると,男女ともに「愛情を確かめた. (46名),次いで「よく考えていない」17.5%(14. い」が最も多く,次いで「その場の雰囲気」となっ. 名),「婚約しているならよい」7.5%(6名),「危. たが,男性では次いで「快楽を得たい」7.0%(15. 険日以外ならよい」2.5%(2名)であった.. 名)となり,女性では「相手が望む」7.4%(22名). 男女別でみると,有意差はなかった. 学年別でみると,「婚約しているならよい」では,. 1・2年生がいなかったのに対し,3・4年生. 50. と続いた.「愛情を確かめたい」では,男性44.2%. (95名)に対し,女性53.4%(159名)と女性が 有意に高かった(P<0.05)(表3)..
(6) 人学生の性意識と性行動の実態調査 表3 性交理由. 性 別 全体 n=547. 愛情を確かめたい. 男性. 女性. n=215 n=298. 学 年 検定. 1年生. 2年生. n=94. 3年生. 4年生. 検定. n=121 n=146 n=126 1・2−3・4. 274(50.1) 95(44.2) 159(53.4) * 50(53.2) 64(52.9) 74(50.7) 58(46.0). その場の雰囲気. 88(16.1) 39(18.1) 47(15.8). 相手が望む. 33(6.0) 11(5.1) 22(7.4). 2(2.1) 5(4.1) 11(7.5) 10(7.9). 快楽を得たい. 27(4.9) 15(7.0) 10(3.4). 5(5.3) 4(3.3) 9(6.2) 6(4.8). 衝動にかられた. 20(3.7) 11(5.1) 6(2.0). 3(3.2) 4(3.3) 6(4.1) 4(3.2). 16(17.0) 21(17.4) 21(14.4) 21(16.7). 早く経験したかった. 3(0.5) 2(0.9) 1(0.3). 2(2.1) 0. 0. 1(0.8). 皆がしている. 2(0.4) 2(0.9) 0. 2(2.1) 0. 0. 0. その他. 28(5.1) 10(4.7) 16(5.4). 6(6.4) 4(3.3) 7(4.8) 8(6.3). 無回答. 71(13.0) 30(14.0) 36(12.1). 8(8.5) 19(15.7) 17(11.6) 18(14.3) *P<0.05 **P<0.01 ***P<0.005. 2)性交のパートナー. 性交の最近のパートナーについては,最も多 かったのが「恋人」86.7%(474名),次いで「友. ずする」48.0%(227名),「ほぼする」32.3%(153 名),「時々する」6.8%(32名),「まれにする」5.7% (27名),「しない」3.8%(18名)であった.. 達」6.0%(33名),「その場限りの人」1.8%(10 名)であった.その他の内容では,「配偶者」「以 前付き合っていた人」などがあげられた.. 男女別,1・2年生と3・4年生の学年別でみ ても,有意差はなかった.. 5)避妊しない時に行っていること 避妊をしないことがある者(避妊を「ほぼする」 「時々する」「まれにする」「しない」)277名に,. 避妊をしていない時に行っていることがあるか質 問したところ,最も多かったのが「膣外射精」. 3)実際の避妊状況 実際の避妊状況について,最も多かったのは「必 ずする」45.3%(248名),次いで「ほぼする」31.8%. 75.5%(209名),次いで「何もしない」14.1%(39 名),「オギノ式」7.9%(22名)の順であった. 男女別でみると,有意差はなかった.. (174名),「時々する」「しない」共に6.6%(共に 36名),「まれにする」5.7%(31名)の順であった.. 男女別でみると,「必ずする・ほぼする」と答. 6)避妊をしない理由. 避妊をしないことがある者277名に,なぜ避妊. えた者が,男性77.2%(166名)に対し女性76.8%. をしないのか質問したところ,最も多かったのが. (229名)であったが,有意差はみられなかった.. 「避妊具を買い忘れた」25.3%(70名),次いで「快 感を損なう」21.3%(59名),「妊娠の心配がない」. 4)婚前性交における避妊の考えと実際の避妊状況. 性交経験がある者547名で,婚前性交において 「避妊するべき」と考えている者86.5%(473名). に対し,「避妊しなくてもよい」と考えている者 9.9%(54名)であった. 「避妊するべき」と考えている者で,避妊を「必. 18.1%(50名),「装着が面倒」15.9%(44名),「相. 手が嫌がった」13.0%(36名)と続いた.その他 の内容では,「妊娠してもよいから」「なんとなく」 などがあげられていた.. 男女別でみると,「快感を損なう」「避妊具を買. うのが面倒」「お金がかかる」では,男性が有意. 51.
(7) 斎藤和佳/一・中野 朋美・芝木芙沙/一・笹鳩 山芙. に高く(共にP<0.05),「使用を言い出せなかっ. なり,女性では,「女性用コンドーム」1.8%(5. た」では,女性が有意に高かった(P<0.005).. 名)と続いたが,有意差はなかった.. 学年別でみると,1年生では,「ピル」を使用. 学年別でみると,有意差はなかった.. している人はいなく,2年生では「女性用コンドー. 避妊状況の「ほぼする」とその他(「時々」「ま れ」「しない」)でみると,「ほぼする」と答えた. ム」を使用している人がいなかったが,有意差は. 者では,「避妊具を買い忘れた」が有意に高く(P. なかった.. <0.05),その他と答えた者では,「快感を損なう」. 「装着が面倒」が有意に高かった(P<0.05,P. 8)避妊の意思. 避妊をすることがある489名に避妊の意思につ. <0.01)(表4).. いて聞いたところ,「お互いの意思」81.8%(400 名),「自分の意思」15.3%(75名),「相手の意思」. 7)避妊法. 避妊を「必ずする」「ほぼする」「時々する」「ま. 2.7%(13名)であった.. れにする」と答えた者489名に,行っている避妊. 男女別にみると,「お互いの意思」は男性73.2%. 法を質問したところ,最も多かったのが「男性用. (139名)に対して,女性88.8%(237名)であっ. コンドーム」96.7%(473名),次いで「基礎体温. た.「自分の意思」は男性22.6%(43名)に対して,. 法」7.0%(34名),「女性用コンドーム」1.4%(7. 女性9.0%(24名),「相手の意思」は男性3.7%(7. 名),「ピル」1.4%(7名)であった.. 名)に対して女性2.2%(6名)であり,自分の 意思で避妊をしている者が男性に多かった(P<. 男女別でみると,男女ともに,「男性用コンドー. ム」が最も多く,次いで「基礎体温法」となった. 0.001).. が,男性では,次いで「ピル」1.5%(3名)と. 表4 避妊しない理由(男女,避妊頻度別) 避妊状況. 性 別 全体 n=277. 男性. 女性. n=101 n=156. 検定. 避妊具を買い忘れた 70(25.3) 26(25.7) 37(23.7). ほぼ 時々する まれにする しない 検定 n=174. n=36. n=31. n=36 ほぼ一他. 51(29.3) 10(27.8) 5(16.1) 3(8.3) *. 快感を損なう. 59(21.3) 30(29.7) 27(17.3) * 28(16.1) 10(27.8) 12(38.7) 8(22.2) *. 妊娠の心配がない. 50(18.1) 13(12.9) 35(22.4). 32(18.4) 9(25.0) 4(12.9) 3(8.3). 装着が面倒. 44(15.9) 22(21.8) 20(12.8). 19(10.9) 8(22.2) 9(29.0) 7(19.4) **. 相手が嫌がった. 36(13.0) 13(12.9) 23(14.7). 19(10.9) 1(2.8) 7(22.6) 9(25.0). 雰囲気が壊れる. 34(12.3) 12(11.9) 19(12.2). 21(12.1) 4(11.1) 6(19.4) 3(8.3). 興奮して余裕がなかった 27(9.7) 12(11.9) 11(7.1). 17(9.8) 5(13.9) 3(9.7) 1(2.8). 使用を言い出せなかった 26(9.4) 1(1.0) 22(14.1) *** 12(6.9) 2(5.6) 8(25.8) 4(11.1) 避妊具を買うのが面倒 11(4.0) 8(7.9) 3(1.9) *. 5(2.9) 1(2.8) 2(6.5) 3(8.3). お金がかかる. 2(1.1) 2(5.6) 1(3.2) 3(8.3). 8(2.9) 7(6.9) 1(0.6) *. 避妊具の購入恥ずかしい 1(0.4) 1(1.0) 0. 0. 1(2.8) 0. 0. その他. 22(7.9) 6(5.9) 14(9.0). 11(6.3) 2(5.6) 0. 無回答. 38(13.7) 11(10.9) 19(12.2). 31(17.8) 2(5.6) 1(3.2) 2(5.6). 8(22.2). *P<0.05 **P<0.01 ***P<0.005. 52.
(8) 人学生の性意識と性行動の実態調査. 9)避妊具の準備. 避妊をすることがある489名に避妊具の準備に ついて聞いたところ,最も多かったのは「お互い が準備する」38.2%(187名),次いで「自分が準 備する」21.9%(107名),「相手が準備する」19.8% (97名),「相手が準備する方が多い」10.6%(52. る」は1・2年生65.1%(140名)に対し,3・ 4年生66.9%(182名)であったが,有意差はなかっ た.. 避妊状況でみると,「妊娠の心配をしたことが ある」は必ず・ほぼ避妊すると答えた人65.4% (276名)に対して,時々・まれ・しないと答え. 名),「自分が準備する方が多い」8.4%(41名). た人80.6%(83名)と時々・まれ・しないと答え. の順だった.. た人が有意に高かった(P<0.005).. 男女別にみると,「お互いが準備する」は男性. 妊娠の心配をしたことが「ある」と答えた者365. 33.7%(64名)に対して,女性41.2%(110名). 名に,どのような時に妊娠の心配をしたか質問し. であった.「自分が準備する・自分が準備する方. たところ,最も多かったのが「月経が遅れた」. が多い」は男性63.2%(120名)に対して,女性6.7%. 75.9%(277名),「避妊しなかった」37.5%(137. (18名),「相手が準備する・相手が準備する方が. 名),「体調に異変があった」15.9%(58名),「避. 多い」は男性2.1%(4名)に対して,女性50.9%. (136名)であり,男性に避妊具を準備している 者が多かった(P<0.001). 避妊意思別にみると,「お互いが準備する」は「お 互いの意思で避妊をしている者」では40.8%(163 名)に対して,「自分の意思で避妊をしている者」 では28.0%(21名),「相手の意思で避妊している. 者」では23.1%(3名)であった.「自分が準備. 妊に失敗した」6.3%(23名)であった. 男女別でみると,「月経が遅れた」では,男性. 66.7%(84名)に対し,女性82.2%(176名)と 女性が有意に高かった(P<0.005).. 学年別でみると,「月経が遅れた」では,1・ 2年生71.4%(100名)に対し,3・4年生81.3% (148名)であったが,有意差はなかった.. 避妊状況でみると,「避妊しなかった」は避妊. する・自分が準備する方が多い」は「お互いの意. を「必ずする」「ほぼする」と答えた者21.8%(92. 思で避妊をしている者」では26.3%(105名)に. 名)に対し,避妊を「時々する」「まれにする」「し. 対して,「自分の意思で避妊をしている者」では. ない」と答えた者43.7%(45名),「体調に異変が. 52.0%(39名),「相手の意思で避妊している者」. あった」では,避妊を「必ずする」「ほぼする」. では23.1%(3名)であった.「相手が準備する・. と答えた者8.8%(37名)に対し,避妊を「時々. 相手が準備する方が多い」は「お互いの意思で避. する」「まれにする」「しない」と答えた者19.4%. 妊をしている者」では32.0%(128名)に対して,. (20名)と避妊を「時々する」「まれにする」「し. 「自分の意思で避妊をしている者」1.7%(13名),. ない」と答えた者が有意に高かった(P<0.005,. 「相手の意思で避妊している者」では53.8%(7. P<0.05).. 名)であり,自分の意思で避妊している者に自分 で避妊具を準備している者が多かった(P<0.001).. 妊娠の心配をした後の行動の変化について,「避 妊を心がけるようになった」は51.8%(189名),「以 前と変わらない」は35.9%(131名)であった.. 10)妊娠について 妊娠の心配の有無について,「ある」は66.7% (365名),「ない」は29.1%(159名)であった.. 男女別でみると,「避妊を心がけるようになっ た」男性55.6%(70名)に対し,女性48.6%(104 名)であったが,有意差はなかった.. 男女別でみると,「妊娠の心配をしたことがあ る」は男性58.6%(126名)に対し,女性71.8%(214 名)と,女性が有意に高かった(P<0.005).. 学年別でみると,「妊娠の心配をしたことがあ. =)命について. パートナーと,人(子ども)の命の話ついて話 したことがあるかでは,「ある」59.6%(326名),. 53.
(9) 斎藤和佳/一・中野 朋美・芝木芙沙/一・笹鳩 山芙. 「ない」35.6%(195名)だった.. 男女別でみると,「話したことがある」男性 54.0%(116名)に対し,女性64.1%(191名)と 女性が有意に高かった(P<0.005). パートナーと命について話したことが「ある」. と答えた者326名に,どのような機会に話したか. に対し,女性40.8%(202名)と男性が有意に高かっ た(P<0.005).. 学年別でみると,「産む」は1・2年生42.1% (158名)に対して,3・4年生45.1%(157名) であったが,有意差はなかった.. 性交経験別でみると,「産む」は性交経験があ. 質問したところ,最も多かったのが「普段の会話. ると答えた者41.1%(225名)に対して,性交経. で」68.7%(224名),次いで「避妊したが妊娠が. 験がないと答えた者49.1%(132名)と,性交経験. 心配になった時」24.8%(81名),「避妊せずに妊. がないと答えた者が有意に高かった(P<0.005).. 娠が心配になった時」23.3%(76名),「性交する. 避妊状況でみると,「産む」は避妊を「必ずする」. 時」16.6%(54名)と続いた.その他の内容では,. 「ほぼする」と答えた者では42.4%(179名)に. 「友達が妊娠した時」「自分が妊娠した時」「結婚. 対し,「時々する」「まれにする」「しない」と答. する時」などがあげられていた. 男女別,学年別でみても,有意差はなかった.. 12)自己の避妊状況について. 現在の避妊状況に満足しているかについて,1. えた者では35.9%(37名)であったが,有意差は なかった.. 2)中絶をする理由 もし妊娠をしたら「中絶をする」と答えた者380. 番多かったのは「ほほ満足している」42.6%(233. 名(男性123名,女性230名)の理由で最も多かっ. 名),次いで「満足している」37.3%(204名),「あ. たのが「学生である」72.9%(277名),次いで「経. まり満足していない」8.8%(48名),「満足して. 済的な理由」65.3%(248名),「親に反対される」. いない」5.9%(32名)の順だった.. 17.9%(68名),「結婚するつもりがない」14.7%. 男女別でみると,「満足している・ほぼ満足し. (56名),「就職などの妨げになるから」11.1%(42. ている」と「あまり満足していない・満足してい. 名),「世間体が気になるから」8.2%(31名),「母. ない」では差がみられなかった.. 体の健康に不安があるから」6.6%(25名),「避. 避妊において相手に望むことがあるか自由記述. 妊に失敗したから」2.4%(9名)であった.そ. で質問したところ,119名が記述した.記述の内. の他の内容では,「子どもを育てる自信がないか. 容としては,「しっかり避妊してほしい」「女性も. ら」「結婚してから産みたいから」「早退ぎるから」. 自分の意見を言うべきだ」「相手にも避妊具を買っ. てきてほしい」「女性のことや命のことを考えて. 「面倒だから」などがあげられていた. 男女別でみると,「母体の健康に不安がある」. 避妊してほしい」「正確な知識を持ってほしい」「避. では,男性10.6%(13名)に対し,女性4.3%(10. 妊具を持っていてほしい」「避妊しないなら性交. 名)と男性が有意に高かった(P<0.05).. しないでほしい」「強い意思を持ってほしい」な. 学年別,性交経験別でみると,有意差はなかった.. どがあげられていた.. 避妊状況でみると,「学生である」では,避妊 を「必ずする」「ほぼする」と答えた者75.6%(171. 5.中絶について. 名)に対し,「時々する」「まれにする」「しない」. 1)妊娠したらどうするか. と答えた者68.3%(41名)と,「必ずする」「ほぼ. 自分またはパートナーが妊娠したらどうするか. する」と答えた者が有意に高かった(P<0.005).. について,「産む」43.7%(358名),「中絶」46.4% (380名)だった. 男女別でみると,「産む」は男性48.9%(130名). 54. 3)人工妊娠中絶の考え方 人工妊娠中絶についての考えについては,最も.
(10) 人学生の性意識と性行動の実態調査. 多かったのが「暴行などの望まない妊娠ならばし. と性交経験「ある」が有意に高かった(P<0.05,. ても良い」34.1%(279名),次いで「法律で許さ. P<0.01).. れている医学的・経済的な理由ならばしても良 い」20.5%(168名),「絶対産むべきである」13.4%. 6.性知識・性行動に影響を与えているもの 性知識や性行動に影響を与えているもので最も. (110名),「避妊しなくても望まない妊娠ならば しても良い」8.2%(67名),「避妊に失敗したの. 多かったのが「TV・ビデオ」73.0%(598名),. ならばしても良い」1.8%(15名)であった.. 次いで「雑誌」53.6%(439名),「友達・先輩」49.8%. 男女別でみると,「暴行などの望まない妊娠な. (408名),「授業」41.1%(337名),「恋人」35.9%. らばしても良い」では,男性26.7%(71名)に対. (294名)と続いた.その他の内容では,「インター. し,女性38.4%(190名)と女性が有意に高く(P. ネット」「ゲーム」などがあげられていた.. 男女別でみると,男女ともに,「TV・ビデオ」. <0.005),「法律で許されている医学的・経済的. 「雑誌」「友達・先輩」の順に多かったが,男性. な理由ならばしても良い」では,男性24.4%(65 名)に対し,女性18.0%(89名),「絶対産むべき. では次いで「ポルノ雑誌」「漫画」となり,女性. である」では,男性20.3%(54名)に対し,女性. では「授業」「恋人」と続いた.「授業」「恋人」. 9.3%(46名)と男性が有意に高かった(P<0.05,. では,女性が有意に高く(P<0.05,P<0.01), 「漫画」「ポルノ雑誌」「専門書」では,男性が有. P<0.005).. 意に高かった(P<0.05,P<0.005,P<0.005).. 学年別でみると,「絶対産むべきである」では,. 1・2年生10.4%(39名)に対し,3・4年生. 学年別でみると,「TV・ビデオ」「恋人」で,. 15.8%(55名)と3・4年生が有意に高かった(P. 3・4年生が有意に高かった(P<0.01,P<. <0.05)(表5).. 0.005).. 性交経験別でみると,「法律で許されている医. 性交経験別でみると,「TV・ビデオ」「恋人」「ポ. 学的・経済的な理由ならばしても良い」では,性. ルノ雑誌」「専門書」では,性交経験「ある」の. 交経験「ある」の人が23.0%(126名)に対し,「な. 者が有意に高く(P<0.05,P<0.005,P<0.005,. い」15.6%(42名),「避妊しなくても望まない妊. P<0.05),「授業」「新聞」では,「ない」の者が. 娠ならばしても良い」では,性交経験「ある」の. 有意に高かった(P<0.005,P<0.05).. 人が10.1%(55名)に対し,「ない」4.1%(11名). 避妊状況では有意差はなかった.. 表5 人工妊娠巾絶についての考え. 性別 全体 n=819. 女性. 男性 n=266. n=495. 学年 検定. 1年生. 2年生. 3年生. 4年生. 検定. n=183 n=192 n=195 n=153 1・2−3・4. 暴行などの望まない妊娠なら 279(34.1) 71(26.7) 190(38.4) *** 68(37.2) 67(34.9) 67(34.4) 50(32.7) 法律で許される理由なら 168(20.5) 65(24.4) 89(18.0) * 31(16.9) 43(22.4) 33(16.9) 41(26.8) 絶対産むべきである 110(13.4) 54(20.3) 46(9.3) *** 20(10.9) 19(9.9) 32(16.4) 23(15.0) * 避妊しなくても望まなければ 67(8.2) 20(7.5) 45(9.1). 避妊に失敗したなら 15(1.8) 5(1.9) 9(1.8) その他 無回答. 35(4.3) 17(6.4) 17(3.4) 144(17.6) 34(12.8) 98(19.8). 14(7.7) 15(7.8) 18(9.2) 13(8.5) 1(0.5) 3(1.6) 7(3.6) 2(1.3) 6(3.3) 9(4.7) 9(4.6) 7(4.6) 42(23.0) 36(18.8) 29(14.9) 17(11.1) *P<0.05 **P<0.01 ***P<0.005. 55.
(11) 斎藤和佳/一・中野 朋美・芝木芙沙/一・笹鳩 山芙. 表6 性知識・性行動に影響を与えているもの. 性 別 全体 n=819. 男性 n=266. 女性 n=495. 学 年 検定. 1年生. 2年生. 3年生. 4年生. 検定. n=183 n=192 n=195 n=153 1・2−3・4. TV・ビデオ. 598(73.0) 204(76.7) 354(71.5). 126(68.9) 133(69.3) 141(72.3) 131(85.6) **. 雑誌. 439(53.6) 144(54.1) 266(53.7). 95(51.9) 102(53.1) 105(53.8) 88(57.5). 友達・先輩. 408(49.8) 139(52.3) 243(49.1). 91(49.7) 98(51.0) 93(47.7) 81(52.9). 授業. 337(41.1) 93(35.0) 221(44.6) * 80(43.7) 84(43.8) 79(40.5) 62(40.5). 恋人. 294(35.9) 78(29.3) 194(39.2) ** 48(26.2) 66(34.4) 81(41.5) 67(43.8) ***. 漫画. 264(32.2) 100(37.6) 145(29.3) * 66(36.1) 58(30.2) 59(30.3) 48(31.4). ポルノ雑誌. 219(26.7) 130(48.9) 71(14.3) *** 44(24.0) 49(25.5) 60(30.8) 36(23.5). 専門書. 102(12.5) 52(19.5) 44(8.9) *** 24(13.1) 13(6.8) 28(14.4) 23(15.0). 新聞. 70(8.5) 25(9.4) 37(7.5). 12(6.6) 18(9.4) 21(10.8) 9(5.9). 親. 67(8.2) 25(9.4) 37(7.5). 10(5.5) 16(8.3) 22(11.3) 9(5.9). 兄弟姉妹. 64(7.8) 27(10.2) 35(7.1). 13(7.1) 12(6.3) 16(8.2) 14(9.2). 先生. 47(5.7) 22(8.3) 23(4.6). 12(6.6) 8(4.2) 12(6.2) 11(7.2). その他. 29(3.5) 12(4.5) 15(3.0). 7(3.8) 4(2.1) 9(4.6) 5(3.3). 無回答. 22(2.7) 10(3.8) 11(2.2). 7(3.8) 4(2.1) 9(4.6) 5(3.3) *P<0.05 **P<0.01 ***P<0.005. 情」や「婚約」よりお互いの「同意」に重点がお Ⅳ.考察. かれ,性交に対しての割り切った考えがうかがえ. 1.性行動・性意識について. る.また,「性欲が満たされたらよい」が女性よ. 1)性交に対する考えについて. り男性に多く,性交の捉え方でも「快楽を得るも. 「婚前性交賛成」は94.5%とほとんどの人が賛. の」「性欲を解消するもの」が女性より男性に多く,. 成という考えであった.1995年の金田ら6)による. 男性は,性交を性欲や快楽など身体的なものと捉. 大学生を対象とした調査によると,「未婚で性交. えていた.これに対し女性は,「愛情を確かめる. をしてもよい」者は約7割であり,これと比較す. もの」が男性より多く,性交を愛情などの情緒的. ると増加している.このことから「性交は結婚し. なものと捉えている傾向があると言える.また,. てから子どもを授かるためにするもの」という意. 学年が上がるにつれ性交を「快楽を得るもの」「性. 識の低下が考えられ,現代の大学生では性交は結. 欲を解消するもの」と性交に対する考えがより開. 婚とは切り離されて考えられている.また男女差. 放的になり,愛情はなくてもお互いの「同意」が. はなく,年齢が上がるにつれて婚前性交を賛成と. あれば性交してもよいという考えにつながってい. 考える人が多くなっていた.これは,学年別の性. ると考える.. 交経験を考慮すると,大学人学をきっかけに次第. 婚前性交反対と答えた人では「子どもをつくる. に性交に対する考えが軟化しているためと思われ. もの」が多く,性交は結婚してから子どもを授か. る.. るために行うものという考えがうかがえる.これ 「賛成」と答えた人が婚前性交してもよいと思. うときは「同意があればよい」65.8%であり,「愛. 56. に対し,婚前性交賛成と答えた人では「愛情を確 かめるもの」と捉えている人が多く,性交を生殖.
(12) 人学生の性意識と性行動の実態調査. 的なものと精神的なものと捉えていた.. 避妊を「ほぼする」32.3%,「時々する」6.8%,「ま れにする」5.7%,「しない」3.8%と考えと実際. 2.性行動について. 性交経験の有無については,「ある」と答えた 者は66.8%であった. 男女別では,男性で「ある」と答えた者は80.8%. の行動の違いがうかがえる.その背景として,「膣. 外射精を用いればいい」など確実な避妊について の意識の低さや,また,妊娠した場合「中絶する」. が半数を占め,「望まない妊娠をしたら中絶すれ. と,女性の60.2%より有意に多かった.荒川ら7). ばよい」と安易に考えているように感じられる.. の1999年に大学生を対象とした調査と比較すると. このことから,妊娠を望まない者は,避妊をする. 男性49.7%,女性42.8%と大きく差が出た.この. ことの必要性や新しい生命への責任という意識を. ことは,1999年の第5回青少年の性行動全国調査. 高めなければならないと思われる.将来,子ども. 報告からも分かるように,男性は自分から(能動. たちに性教育を行う立場として自ら避妊について. 的に)性交を要求する傾向が強いため,女性より. の正しい知識を持ち,新しい生命への責任を持っ. も経験時期も早く,経験者が多くなってきている. て行動していかなければならないと考える.. ように思われる.初交年齢は,18歳と答えた者が. 避妊しなかった理由について,男女共に「避妊. 137名と最も多く,次いで17歳が93名,19歳が91. 具を買い忘れたから」が多かった.これは,性交. 名であった.2003年に五十嵐ら8)の高校生を対象. 理由にもみられるように「その場の雰囲気から」. とした調査では高校生の性交経験率は男性. 「快楽を得たい」「衝動にかられた」と,避妊具. 52.1%,女性28.4%と本調査と比較すると低かっ. のないまま性交を行っている実態をうかがえる.. た.このことから,大学入学後に,環境や考え方. また,男性では「快感を損なう」「避妊具を買う. の変化に伴っで性交率が急激に増加する傾向があ. のが面倒」など,自己中心的な行動が目立つのに. ることが分かった.. 対し,女性では「使用を言い出せなかった」と相. 性交理由としてあげられたもので特徴的だった. 手任せの傾向がみられ,積極的に避妊するという. のは,男性では「快楽を得たい」が多く,女性で. 意識の低さがうかがえる.「使用を言い出せない」. は「相手が望む」が多かったことである.女性は. という女性の背景には「相手に嫌われたくない」. 受動的な部分を持ち,男性は能動的な部分を持っ. という意識がみられ,そのような消極的な態度も. ているように感じられる.. 男性の避妊における自己中心的な行動につながっ. 性交のパートナーは,不特定のパートナーがい る者もいた.また,婚前性交において「お互いの. ていくと考えられる. 取り入れている避妊法は,96.7%が男性用コン. 同意があれば性交してよい」と考えている者が. ドームであった.男性用コンドームは,ドラッグ. 65.8%と最も多かったことから,性交を安易なも. ストアやコンビニエンスストアなどで簡単に購入. のとして捉え,妊娠や性感染症のリスクを背負っ. できることや,性感染症の感染防止効果が極めて. ているという意識は薄いように感じられた.. 高いことから多く取り入れられていると考えられ. る.しかし,金田ら10)の1995年の報告と比較す 3.避妊状況について. 本調査では,避妊を「必ずする」者は全体の. ると男性用コンドームを用いている者は減少して. いる.これは,1999年6月に経口避妊薬の低用量. 45.3%しかいなかった.1995年の金田ら9)による. ピルが厚生省で認可されたこと,女性用コンドー. 大学生を対象とした調査によると,「いつも避妊. ムの認可など避妊方法の多様化によるものとみら. を行っている」のは,全体の約60%であり,これ. れる.基礎体温法は7.0%であったが,男性用コ. と比較すると少なかった.性交経験ありで婚前性. ンドームと併用して取り入れられ,男性と女性が. 交において「避妊するべき」と考えている者で,. 共に主体性を持ち確実に避妊を行う態度がうかが. 57.
(13) 斎藤和佳/一・中野 朋美・芝木芙沙/一・笹鳩 山芙. える. 避妊の意思において「お互いの意思」は81.8%. 見解を示す者が多いことが分かった.また,「避 妊をしていなくても望まない妊娠ならばしてもよ. であったが,避妊具の準備では「お互いが準備」. い」と答えた者が8.2%おり,人工妊娠中絶に対. は38.2%と,意思とは反し準備はどちらかがとい. しての認識の甘さもうかがえる.. う傾向がみられる.特に男性のみが避妊具を準備. 男女別では,「暴行などの望まない妊娠」なら. している場合が多かった.避妊において相手に望. ばよいと考える者に女性が多かった.これは,女. むことで女性は「避妊具を持っていて欲しい」「避. 性の権利を含めて,女性が自分自身の事として捉. 妊しないなら性交しないで欲しい」などに対し,. えているためと思われる.男性では「絶対に産む. 男性は「女性も避妊具を買いに行って欲しい」「女. べきである」と考えている者が多く,生命尊重や. 性も自分の意見を言うべきだ」などと避妊の意思. 倫理的問題として捉えているためと思われる.. はありながらも,避妊具の購入を男性に任せてい. 1999年に宮城教育大学の1・2年生の学生を対象. る女性の消極的な態度がうかがえる.女性は,避. とした調査と比較すると11),「絶対に産むべきで. 妊具の購入が恥ずかしく,男性用コンドームでの. ある」という否定的見解を示す者が男女ともに. 避妊は男性が主体的に行うものという意識がある. 30%近くを占めていたが,本調査では,男性. と考えられる.近年,低容量ピルの認可や女性用. 20.3%,女性9.3%と大きく差がでた.これは,. コンドームの普及など女性が主体的に行える避妊. 若者の中絶件数が増加し,中絶が身近な問題と. 法も多様化している.女性は,新しい生命を受け. なってきていることによって,中絶に対する考え. る性としての立場を考え,避妊の意思を伝えるこ. に変化が生じてきているためと考えられる.. とはもちろん避妊具の購入などを含めて主体的に 行動に移さなければならないと考える.. 「法律で許されている医学的・経済的な理由」 「避妊しなくても望まない妊娠」ならばよいと考 えている者が,性交経験なしの者に比べ,性交経. 4.妊娠について. 性交経験者で妊娠の心配をしたことがある者は. 験ありの者に有意に多く,実際に妊娠の心配をし たことのある立場で人工妊娠中絶をより身近に感. 女性で妊娠の心配をしたことがある者が71.8%と. じているのに対し,性交経験なしの者では,理想. 有意に多かった.このことは,女性にとって妊娠. に基づいた考えであるためと考えられる.. は,自分自身の身体のことであり,妊娠・出産が. 女性特有のものであるためと思われる.避妊を 「時々する・まれにする・しない」者で80.8%は. 自分またはパートナーが実際に妊娠したら,「産 む」と考えている者は男女別にみると,「産む」 男性48.9%,女性40.8%と男性に有意に多かった.. 妊娠の心配をしたことがあり,避妊に対する行動. これは,「絶対産むべきである」という考えを持っ. とパートナーヘの配慮を見つめ直す必要があると. ている者が男性に多かったことと関係していると. 考えられる.. 考えられる.. 性交を命に関わる問題として捉えられているの. 性交経験のない者では,「産む」と考えている. か調査するために,命の話の有無を聞いてみると,. 者が有意に多く,これは,性交経験者では妊娠を. 女性で64.1%と有意に多かった.このことは,将. 自分自身の問題として考える立場であるのに対. 来子どもを授かる立場として,妊娠や命について. し,性交未経験者では自分の考えや理想といった. 関心が高いためだと考えられる.. ものが優先されているためと考えられる. 現在日本で認められている人工妊娠中絶は,“妊. 5.人工妊娠中絶について. 人工妊娠中絶について,どのような考えを持っ ているのかについては,人工妊娠中絶に肯定的な. 58. 娠の継続又は分娩が身体的又は経済的理由によ り,母体への健康を著しく害するおそれのあるも の’’“暴行もしくは脅迫によって又は抵抗若しく.
(14) 人学生の性意識と性行動の実態調査. は拒絶することができない問に姦淫され妊娠した もの”である.. Ⅴ.まとめ 北海道内のA大学の学生1,140名を対象に大学. 男女別では,男性で「母体の健康に不安がある」 をあげた者が有意に多く,これは,中絶すること. 生の性に対する意識と性行動の実態についての調. によってパートナーの負担を心配しているためと. 査を行い,819名の学生から次のような結果を得. 考えられる.人工妊娠中絶の考え方を聞くと,“暴. た.. 行’’や“医学的・経済的’’といった理由での中絶. 1)婚前性交の是非について,「賛成」は94.5%. ならば受け入れられる者が多かったのに対して,. であり,性交は結婚とは切り離されて考えら. 自分自身のこととなると,「学生だから」や「親. れていることがうかがえた.また,男女差は. に反対されるから」などの理由をあげる者が多く,. なく,学年があがるにつれ「賛成」と答えた. 中絶理由として妥当であるとは言いがたい結果で. 人が多くなることから学年別の性交経験を考. あった.. 慮すると,大学人学をきっかけに次第に婚前 性交に対する考えが軟化していると考えられ. 6.性知識・性行動への影響について 性知識や性行動に影響を与えているもので最も. る.. 2)婚前性交の是非について,「賛成」と答えた. 多かったのが,男女ともに「TV・ビデオ」であ. 人が婚前性交してもよいと思うときは「同意. り,「雑誌」と続いた.性の情報源においては,. があればよい」65.8%であり,「愛情」や「婚. 対人情報よりもマス・メディアの果たしている役. 約」よりお互いの「同意」に重点がおかれ,. 割は大きいと考えられる.また,マス・メディア. 性交に対しての割り切った考えがうかがえる.. の中では,「ポルノ雑誌」「漫画」が男女で違いが. 3)性交の捉え方を男女別にみると,男性では「快. 大きい.その背景として,内容的に男性の関心を. 楽を得るもの」「性欲を解消するもの」が多く,. ひくものが多く,書店やコンビニエンスストアな. 女性では「愛情を確かめるもの」が多いこと. どでの入手のしやすさがうかがえる.女性では,. から,男性は性交を性欲や快楽など身体的な. 「授業」と回答したものも多かった.男性の身近 には多くの性の情報源があるが,正しい知識を身 につけているとは考えにくく,性について「知り. ものと捉え,女性は愛情などの情緒的なもの と捉えている傾向があるとうかがえる. 4)性交の捉え方を婚前性交の是非別にみると,. たくない」者も多かったことから,正確な性情報. 婚前性交反対と答えた人では「子どもをつく. を得る必要性があると考えられる.性交経験のあ. るもの」が多く,婚前性交賛成と答えた人で. る者で「TV・ビデオ」「ポルノ雑誌」が多く,. は「愛情を確かめるもの」と捉えている人が. 性交経験のない者で「授業」と回答した者が多かっ. 多いことから,性交を生殖的なものと精神的. たことから,性交を経験するに伴いマス・メディ. なものと捉える違いがあり,性交を経験する. アからの知識を求め,学校での「授業」は十分な. ことで性交に対して考え方が変化すると考え. 効果が得られていないと思われる.このことから,. られる.. 学校での性教育は,授業の受ける側のニーズに合. 5)婚前性交において「避妊するべき」は86.7%. わせ,知識の面だけでなく,より実際の性行動に. であり,婚前性交は賛成だけれども,避妊は. 生かせる内容にしていかなければならないと考え. するべきという考えの傾向があるとうかがえ. る.. る.. 6)性交経験の有無については,66.8%の者が経 験しており,女性では60.2%,男性では80.8% の者が経験していた.. 59.
(15) 斎藤和佳/一・中野 朋美・芝木芙沙/一・笹鳩 山芙. 7)初交年齢については,18歳と答えた者が最も. 自分の意見を言うべきだ」などと避妊の意思. 多く,次いで17歳,19歳と続き,大学入学後. はありながらも,避妊具の購入を男性に任せ. に環境や考え方の変化に伴っで性交率が増加. ている女性の消極的な態度が考えられる.. する傾向があることが分かった.. 14)妊娠の心配をしたことがある者は,男性に比. 8)性交のパートナーについては,恋人が86.7%. べ女性に多く,女性にとっては自分自身の身. と多くを占めたが,友達6.0%,その場限り. 体のことであり,妊娠・出産が女性特有のも. の人1.8%と不特定パートナーと性交する者. のであるためと思われる.また,避妊を「時々. もいた.「お互いの同意があれば性交しても. する・まれにする・しない」者で80.8%は妊. よい」と考えている者が多かったことからも,. 娠の心配をしたことがあり,避妊に対する行. 性交を安易なものとして捉え,妊娠や性感染. 動とパートナーヘの配慮を見つめ直す必要が. 症のリスクを背負っているという意識は薄い. あると考えられる.. ように感じられた. 9)避妊を「必ずする」者は全体の45.3%であり,. の望まない妊娠」「法律で許されている医学. 性交経験ありで婚前性交において「避妊する. 的・経済的な理由」ならばしてもよいという. べき」と考えている者で,避妊を「ほぼする」. 肯定的な見解を持つ者が多かった.一方で,. 32.3%,「時々する」6.8%,「まれにする」. 「避妊しなくても望まない妊娠」ならばして. 5.7%,「しない」3.8%と考えと実際の行動. もよいと考えている者が8.2%おり,中絶に. の違いがうかがえる.. 対する認識の甘さもうかがえた.. 10)避妊しなかった理由について,男女共に「避. 16)男女別では,「暴行などの望まない妊娠」な. 妊具を買い忘れたから」が多かった.男女別. らばしてもよいと考える者が女性に多く,男. にみると,男性では「快感を損なう」「避妊. 性では「絶対に産むべきである」が多かった.. 具を買うのが面倒」など,自己中心的な行動. これは,女性が自分自身のこととして現実的. が目立つのに対し,女性では「使用を言い出. に捉えているのに対し,男性では生命尊重や. せなかった」と相手任せの傾向がうかがえる.. 倫理的問題として捉えられているためと思わ. 11)取り入れている避妊法は,96.7%が男性用コ. れる.. ンドームであったが,低用量ピルや女性用コ. 17)性交経験者では,「法律で許されている医学. ンドーム,男性用コンドームと基礎体温計の. 的・経済的な理由」「避妊していなくても望. 併用など女性が主体的に行える避妊法を取り. まない妊娠」ならばしてもよいと考えている. 入れている者もいた.. 者が多いのに対し,性交経験のない者では,. 12)避妊の意思において「お互いの意思」は81.8%. 「絶対に産むべきである」と考えている者が. であり,避妊具の準備では「お互いが準備」. 多かった.これは,実際に妊娠の心配をした. は38.2%と,意思とは反し準備はどちらかが. 立場での考え方と,理想に基づいた考え方の. という傾向がみられる.特に男性のみが避妊. 違いと考えられる.. 具を準備している場合が多く,女性も避妊具. 18)実際に妊娠したらどうするか聞いたところ,. を購入するなど避妊に対しての積極的な姿勢. 性交経験者に比べ,性交経験のない者で「産. が望まれる.. む」と考えている者が多く,自分の考えや理. 13)避妊において相手に望むことで女性は「避妊 具を持っていて欲しい」「避妊しないなら性 交しないで欲しい」などに対し,男性は「女 性も避妊具を買いに行って欲しい」「女性も. 60. 15)人工妊娠中絶の考え方について,「暴行など. 想といったものが優先されているためだと考 えられる.. 19)性知識や性行動に影響を与えているもので多 かったのは,男女ともに「TV・ビデオ」「雑.
(16) 人学生の性意識と性行動の実態調査. 誌」であり,マス・メディア果たしている役 文 献. 割は大きいことを示していた.また,男女別 にみると,男性では「ポルノ雑誌」が多く,. 女性では「授業」が多いことから特に男性に 正確な性情報を得る必要性があると考えられ る.性交経験別にみると,性交経験のある者. 1)八田久弥:「若者の性」白書一第5回・青少年の性 行動全国調査報告−,190,小学館,2001 2)厚生省性感染症センチナル・サーベランス1998年調査 3)母体保護統計報告,2002 4)前筆1),195. で「授業」が十分に生かされていなかったこ. 5)前筆1),195. とから,学校での性教育は,授業の受ける側. 6)金田弓了一他:大学生の避妊に対する意識と行動,母. のニーズに合わせ,知識の面だけでなく,よ り実際の性行動に生かせる内容にしていかな ければならないと考えられる.. 性衛生3説1),1824,1997 7)荒川辰巳他:大学生において経口避妊薬(ピル)解 禁がHIV感染に及ぼす影響,日本公衆衛生雑誌46(3), 204215,1999 8)五十嵐哲也他:高校時の性行動に及ぼす友人関係と. 以上のことから,大学生の意識の中で性行為の. 親子関係の影響の変化,日本=性研究会議会報16(1), 3948,2004. 持つ意味は多様化し,開放的な意識を持つととも. 9)前筆6),1824. に性行動が活発化している傾向が見られた.また,. 10)前筆6),1824. 性意識と実際の性行動が伴っていない部分もあ. 11)数見隆生他:教員養成大学生の性意識・性行動の実. り,学校・家庭での性教育を見つめ直す必要があ. 態と推移,日本学校保健会誌,246247,1999. ると考える.避妊に対する考え方や実際の行動か らは,性行為に伴う歓び・充実などが優先され,. 責任やリスクを他人事と捉えているような印象を 受けた.. これからの性教育・避妊教育に望まれること. (斎藤和佳子 旭川校大学院生) (中野 朋美 旭川校大学生) (芝木美沙子 旭川校助教授) (笹鴫 由美 旭川校教授). は,性行為を否定し抑えつける教育ではなく,確. 立した性意識を持てるような知識や情報を与えて いくことである.正しい知識や情報を得ることに よって,自ら主体的に考え,幸せな人生を選択す ることに繋がっていくと考える.. これから,教師または親として子どもたちに接 する立場にある大学生たちが果たすべき役割は,. 正しい性知識と確立した性意識を次の世代へと伝 えていくことであり,性行為の持つ意味を再度見 つめ直すことである.. 稿を終えるにあたり,お忙しい中調査にご協力 くださいました北海道内の八大学の学生の皆様に 心より感謝申し上げます.. 61.
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①中学 1 年生 ②中学 2 年生 ③中学 3 年生 ④高校 1 年生 ⑤高校 2 年生 ⑥高校 3 年生
2015 年度子ども代表委員: 笹野 千枝里 ( 高校 3 年生 ) 川島 悠 ( 高校 2 年生